僕が世界一明るい理由 | 成澤俊輔 | TEDxSapporo
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0:25 - 0:29最初に 皆さんに
こんな質問をできたらなと思っています -
0:30 - 0:34皆さんライターとストローの共通点って
何かご存じでしょうか -
0:35 - 0:36カタカナ4文字であること
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0:37 - 0:39カタカナ3文字プラス棒線があること
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0:39 - 0:42それ以外 一つ共通点があります
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0:43 - 0:465秒 10秒くらい 考えてみましょう
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0:46 - 0:50その間に 僕の緊張が和らぐと思いますので
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0:51 - 0:53両手を空中に出してみてください
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0:54 - 0:56マッチを使ってみましょう
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0:57 - 1:00そしてライターを使ってみましょう
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1:00 - 1:02その通り
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1:02 - 1:05ライターというのは
片手のない障がい者が作ったものです -
1:06 - 1:11そして ストローというのは
首が座らない障がい者が作ったものです -
1:11 - 1:14私は 就労困難な方の雇用創造
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1:14 - 1:18そんな理念のもと NPO法人
フューチャードリームアチーブメントという -
1:18 - 1:19組織を経営しています
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1:20 - 1:24僕らがやっていきたいことは
当たり前を作っていくこと -
1:25 - 1:30ライター ストローを見て
皆さんが 白い杖や車いすのように -
1:30 - 1:33支援を受けていると思うでしょうか
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1:34 - 1:38ライターやストローは
欧米でもアジアでも皆さんの手元にある -
1:39 - 1:44どんな人だって働ける
そして 社会とつながれる -
1:44 - 1:48そんな当たり前を作っていきたいなと思って
この組織を経営しています -
1:49 - 1:53今日皆さんに一つだけ 伝えたいことがあって
僕は参りました -
1:53 - 1:57それは「大丈夫」っていう
メッセージです -
1:57 - 1:59大丈夫というメッセージです
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2:00 - 2:04皆さんが うつ病で
会社を辞めたとしても -
2:04 - 2:08皆さんが
シングルマザーになっても -
2:08 - 2:11皆さんが
定時制の学校を卒業しても -
2:12 - 2:20障害 引きこもり 生活保護
ホームレス 難民 難病 -
2:20 - 2:25薬物依存 HIV 犯罪歴がある
若年性の認知症である -
2:25 - 2:28LGBTである 虐待を受けている
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2:28 - 2:32どんな人だって働ける
そして 社会とつながれる -
2:32 - 2:36そんな「大丈夫」という言葉を
皆さんに伝えたくて 今日は参りました -
2:37 - 2:41そろそろ僕の眼の話を
できたらいいなと思います -
2:42 - 2:473歳の時にですね 家族みんなで
花火をしていました -
2:47 - 2:51「俊輔 燃えかすを
バケツの中に入れてごらん」と -
2:51 - 2:53母親に言われて
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2:53 - 2:57明るくきれいに映っていた
花火は見えていたんですけど -
2:57 - 3:01花火が消えた瞬間
僕は 暗闇を分からなくなってしまいました -
3:01 - 3:04そして バケツの中に
燃えかすを入れられなくなった -
3:04 - 3:07この子は暗いところが見えていない
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3:08 - 3:11そんなことに両親が気付き
全国の病院を回り -
3:11 - 3:15網膜色素変性症という病名が付きました
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3:15 - 3:20そして 私は普通の学校に行きました
小 中 高 -
3:21 - 3:26小学校の頃はですね 1メートル離れると
サッカーボール1個分見える範囲がありました -
3:27 - 3:30中学 高校でソフトボール
大学で500円玉 -
3:30 - 3:32今は この光しか見えません
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3:32 - 3:34小 中 高 普通の学校に行ったんですね
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3:34 - 3:37普通の学校に行ってよかったなって
周りの人に言われるんです -
3:37 - 3:42いやいや ちょっと待ってね
僕は漫画とゲームと部活動ができませんでした -
3:43 - 3:48教室の中にしか支援ってないんです
教科書を大きくしてくれたり -
3:48 - 3:50でもね 僕には部活動ができなかったので
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3:50 - 3:55ルール 仲間 達成感 一体感
そんな言葉が全然分からなかった -
3:55 - 3:59そして 漫画やゲームができないので
人と話すネタがありませんでした -
4:00 - 4:05そして 小中高と学期に1回
眼の病院に通います -
4:06 - 4:10目の見えない僕に対して
先生方はこう言うんです -
4:10 - 4:14「点字を覚えるといいよ」って
「白い杖をつけるといいよ」 -
4:14 - 4:19「パソコン使えると便利だよ」って言うんです
いやいや待ってねって -
4:19 - 4:23白い杖をついて 出かける先がないから
困っているのに -
4:23 - 4:28点字を覚えて誰とやり取りしたらいいか
困ってるのにって -
4:28 - 4:30パソコンを読んで
どんな情報を得られたら -
4:30 - 4:34この心がすっきりするか分かるのに
分からないから困っているのにって -
4:35 - 4:39富士山を上るうえで大事なことは
靴でもウェアでも戦略でもないです -
4:39 - 4:41ご来光がきれいなことを忘れないこと
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4:42 - 4:46支援の現場では この目的と手段が
ひっくり返ることがよくあります -
4:46 - 4:50僕は「働けるの?」って そして
「光って見え続けるの?」って -
4:50 - 4:52そんなことを言ってほしかったです
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4:53 - 4:56そんな中 18年間は暗黒時代でした
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4:57 - 4:59今は 人様の前でこうやって
毎日のように話しますけど -
4:59 - 5:02おそらく 1日に今喋る量がですね
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5:02 - 5:0510年前の3か月分くらいかなと思います
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5:05 - 5:07(笑)
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5:07 - 5:09「はい」くらいしか
言えませんでした -
5:10 - 5:13そんな中 3つのターニングポイントが
ありました 僕には -
5:14 - 5:181回目のターニングポイント
僕は 2年間引きこもったんです -
5:20 - 5:22障害をもって 目が見えなくて
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5:22 - 5:26俺みたいな人って
どうやって生きてるのかなと思って -
5:26 - 5:27東京に出てきました
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5:27 - 5:30そして福祉を勉強することにしました
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5:30 - 5:34自分の存在を示すために
自分の価値は勉強しかないって思っていたので -
5:34 - 5:37努力している成澤君
勉強ができる成澤君 -
5:37 - 5:39偏差値をとれる成澤君
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5:39 - 5:42僕自身に価値がないから
この形容詞や副詞に力を入れようと -
5:42 - 5:46で 大学2年生の時にある必修科目が
不可になっちゃったんです -
5:47 - 5:50人生が終わったと思ったんです
人生がって -
5:50 - 5:54目が見えなくて留年している
目が見えなくて引きこもり -
5:54 - 5:55目が見えなくて不登校
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5:55 - 5:57俺捨てられるんちゃうかなと思って
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5:57 - 5:59明日行こう 明日行こう
と思っていたら -
5:59 - 6:01学校に2年間行けなかったんです
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6:02 - 6:03ちょっと変わってるんです
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6:03 - 6:07恋人にも 家族にも 友達にも
誰にも言わなかったんです -
6:07 - 6:10丸2年間 社会とつながりながら
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6:10 - 6:12こんな1日です
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6:12 - 6:15九州から 母が
年に1、2回くらい来るわけですよ -
6:16 - 6:19学校行ってくるねと言って
近くのマックに隠れてました -
6:20 - 6:23そして 恋人が急に泊まりに来たりすると
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6:23 - 6:27「今日授業じゃなかった?」
いや早く終わったんだよみたいな感じで -
6:27 - 6:30そして 盆と暮れも
ちゃんと九州に帰ってたんですよ -
6:30 - 6:33今の時代 就活って結構大変だよって
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6:33 - 6:35ぜーんぶ嘘です
ぜーんぶ嘘 -
6:36 - 6:42そんな中 大学4年生の社会福祉の
国家試験のその日も僕は嘘をついていました -
6:42 - 6:46だから 弟からメールが来たんです
「お兄ちゃん今日国家試験頑張ってね」って -
6:46 - 6:50俺家にいるんだけどなって思いながら
そのメールを受け取りました -
6:50 - 6:53で 手元には合格祈願のお守りが
いっぱいありました もらったものが -
6:53 - 6:56合格祈願より俺は祈りたいことが
あるぜって思ってました -
6:57 - 7:00そして1日 反省文のように
メールを書いてたんです -
7:00 - 7:02裏切ってごめんなさいっていうメールを
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7:02 - 7:05そして国家試験が終わった時間の頃
メールを送りました -
7:06 - 7:09みんなは 無事に終わったよって
メールかと思ったんですけど -
7:09 - 7:12「ごめんなさい
学校に2年行ってませんでした」 -
7:13 - 7:16誰も責めなかったです
そして 父はこう言ってくれた -
7:17 - 7:20「俊輔もスーパーマンじゃ
なかったんだな」って -
7:20 - 7:23僕ね 失敗したことなかったんですよ
大学2年生まで -
7:23 - 7:26失敗したら捨てられると思っていたので
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7:26 - 7:28その時 親父に愛されてるなと思いました
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7:29 - 7:321個目の引きこもったことによって
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7:32 - 7:37僕は自分で人生で選んで
初めて失敗するという経験ができました -
7:38 - 7:40そして 2つ目に
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7:40 - 7:43皆さんよく僕こうやってお話をするんで
「何の仕事されてるんですか?」 -
7:43 - 7:45大体「営業のお仕事ですか?」って
言われるんですけど -
7:45 - 7:47あ ごめんなさい 会社を経営していますって
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7:48 - 7:50こんなことがありました
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7:51 - 7:55当事者として悶々として東京に出てきて
そして福祉を勉強したら -
7:55 - 7:57もっと悶々としたんですよ
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7:57 - 8:01だって 40、50代の健常者の先生が
「障がい者ってな」って授業するんです -
8:01 - 8:04いやちょっと俺20年だぜって
思ったりとか -
8:04 - 8:07クラスメイト9割女子で
ゲームしながら授業受けてるんです -
8:07 - 8:10僕いままで 慣れと経験と勘とキャラで
生きてきたんですよ -
8:10 - 8:12慣れと経験と勘とキャラ
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8:12 - 8:14で 誤魔化しながら生きてきたんですよ
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8:14 - 8:17そしたら 福祉が障がい者の大変さを
いっぱい僕に見せつけてきたんで -
8:17 - 8:20「やべえ 居れないこの業界に」と思って
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8:20 - 8:24そんな中 僕は経営という仕事に出会いました
20歳前後の頃 -
8:25 - 8:29大変でしたよ
入社倍率4千倍くらいの会社にいました -
8:29 - 8:3230名のコンサルタントで
1万社くらいの会社の -
8:32 - 8:36IPOやM&Aや
役員の紹介業をお手伝いしている会社に -
8:36 - 8:40僕は大学行きながら 有償の
インターンシップに行くことになりました -
8:41 - 8:42いっぱい良いことがあったんです
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8:42 - 8:45始発から終電まで仕事して
毎晩のように会食があって -
8:45 - 8:48夜中に資料が作れなかったら
親にお願いしたりとかしてました -
8:49 - 8:51でも そんな中
まず1つ目 -
8:51 - 8:55人生で初めて結果を求められたんですよ
結果を -
8:55 - 8:57今まで結果を求められたことがなかったんです
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8:58 - 9:001位から最下位まで営業成績が出る会社でした
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9:00 - 9:04そして 不謹慎ながらも僕が数字を外すと
上司が謝ってくれるんです -
9:04 - 9:06で それ見てて
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9:06 - 9:09「いや 成澤が数字を外したのは
私のせいです」って謝ってるの見て -
9:09 - 9:12幸せだったんですよ
愛されてるって -
9:12 - 9:16ずっと自分ひとりで生きていたのが
結果を求められた -
9:16 - 9:19それは 自分の辞書に
相手というのが生まれたんですよ -
9:19 - 9:24お客様とか 部下とか チームっていうのが
超幸せだなって思って -
9:24 - 9:26そんな中 飛び込み営業しながら
-
9:26 - 9:3020歳前後の僕に経営のアドバイスなんか
何もできなかったんです -
9:31 - 9:33でも 皆さん最後に こう言ってくれたんです
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9:33 - 9:37「成澤君 また会いに来てくれよ」って
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9:37 - 9:42なぜかっていうと 経営者の孤独と
就労困難な僕の孤独が一緒だったんです -
9:43 - 9:45答えのない苦しみに向き合っている
-
9:45 - 9:49人に必要とされたり
褒められる機会がほとんどない -
9:49 - 9:53だから 僕はその頃これだけ目を近づけたら
まだ資料が見えてました -
9:53 - 9:56杖をつきながら
なんかできることないですかって -
9:56 - 10:00その試行錯誤してる感が
なんか近かったんでしょうね -
10:00 - 10:06そこから僕は 経営者の孤独に
向き合う仕事をしようと決めたんです -
10:06 - 10:09恋人でも友達でも家族でも
先生でも医療者でもなく -
10:09 - 10:12僕を最初に必要としてくれたのは
経営者だったんです -
10:12 - 10:16だから 僕は2つ目の
経営という仕事に出会ってですね -
10:16 - 10:21初めて自分の辞書に相手というものが生まれて
自分の人生が変わりました -
10:21 - 10:23で 今度3つ目
-
10:23 - 10:29僕いま この光しか見えないんですよ
10年前に失明をしました -
10:30 - 10:33失明したんですけど
そんな大変なことないんです -
10:33 - 10:35今 職員が約20名
-
10:35 - 10:37就労困難なトレーニングを受けている
メンバーが約80名 -
10:37 - 10:41100名の組織を束ねてます
そんなに難しくないです -
10:41 - 10:44失明をして1個だけ困ったことがあるんです
-
10:44 - 10:46皆さん何だと思います?
失明をして -
10:47 - 10:51それは 鏡の前で
自分の存在が分からなくなったことです -
10:53 - 10:58失明するまで 偏差値や売上っていうのに
一生懸命すがっていました -
10:58 - 11:02失明をしてですね 僕は
1つの癖が増えたんです -
11:02 - 11:03手を掻く癖が
-
11:03 - 11:05それは自分を探してるんです
-
11:06 - 11:10自分の存在って何だろうって
誰か教えてくれよって -
11:10 - 11:14もう偏差値や売上 そして
色んな武器を持とうと思ったんですけど -
11:14 - 11:18それじゃあ 僕の心の
ドキドキは止まらなかったんです -
11:18 - 11:21自分のどこ行った?って
俺どこ行った?って思うようになりました -
11:22 - 11:26自分の存在って何だろうって
皆さんもそうじゃないですか -
11:26 - 11:31お母ちゃんも サラリーマンも
学生も 経営者も -
11:31 - 11:34自分の存在って何だろうって
皆さん思いますよね -
11:35 - 11:39僕は 先ほど話したように
ちょっと変わってるんです -
11:39 - 11:43父が国内随一の名医で
お姉ちゃんがガンで死んで -
11:43 - 11:46僕は難病で 僕は帰国子女で
僕は普通校に無理やり行って -
11:46 - 11:51大学7年通って うち2年間引きこもって
大学在学中から経営の仕事して -
11:51 - 11:553年前には 髄膜炎という病気で死にかけてる
色んな社会課題が僕に降ってくるんです -
11:56 - 11:58でも 見ていただいて分かるように
僕ね 幸せなんです -
11:59 - 12:04今 100名の組織を束ねてます
97%就労困難者なんです -
12:04 - 12:0617歳から68歳まで
-
12:06 - 12:0940以上の病気を持ったメンバーが
僕の部下にいます -
12:09 - 12:11それでも 幸せなんです
-
12:11 - 12:15毎日誰か自殺未遂します
毎日誰か入院をします -
12:15 - 12:17そして たまに
訴えるぞって言われます -
12:17 - 12:19(笑)
-
12:19 - 12:21それでもね 幸せなんです
-
12:21 - 12:26だから 皆さんに言われるんです
「成澤さん その笑顔の原点は何ですか」って -
12:26 - 12:28なんかやっちゃってるんじゃないですか
みたいな -
12:28 - 12:30いやいや そんなことないですよ
-
12:30 - 12:34その笑顔の原点は何ですかって言われたら
僕はいつもこう答えます -
12:34 - 12:37今あなたが
笑顔って言ってくれたことですよって -
12:37 - 12:40自分の存在って何だろうって
モヤモヤしながら -
12:40 - 12:43ずっと自分のことって
自分で示さなあかんなって思ってたんですよ -
12:43 - 12:47違かったんです
相手がいるから自分がいるんです -
12:47 - 12:51そういうことに失明を通して気付けたんです
だから もう手の傷ないんです -
12:51 - 12:53皆さんがこうやって拍手したり
笑ってくださって -
12:53 - 12:56あ 俺もう 分からないけど
皆さんに示してもらって -
12:56 - 12:58このドキドキが止まったんです
-
12:59 - 13:04だから いま僕がやってる仕事っていうのは
誰かの相手になるって仕事なんです -
13:05 - 13:083千万人の就労困難者
そして 400万人の経営者に -
13:08 - 13:12大丈夫だぜって言うのが仕事
ここの隣にいる人たちはいつも -
13:12 - 13:15「とは言え」、「どうせ」
「だって」って言う人たちです -
13:15 - 13:20その人たちに「大丈夫だから」って
「俺がいるからさ」って言うのが僕の仕事です -
13:20 - 13:223つのターニングポイント
引きこもって初めて -
13:22 - 13:26人生で失敗することができて
人を頼れるようになった -
13:26 - 13:30経営という仕事に出会って 自分の辞書に
相手というものが生まれた -
13:30 - 13:35そして 失明をして誰かの相手になる
相手が自分を示してくれる -
13:35 - 13:37そんなことに気付くことができました
-
13:38 - 13:42そんな中 いま僕が何をやっているか
3つの仕事をしています -
13:42 - 13:47仕事の5割は 障がい者雇用とか
多様な働き方改革という領域の -
13:47 - 13:49コンサルティングをしています
-
13:49 - 13:53全国で そして 1業界1社しか
クライアントを持たないです -
13:53 - 13:55そして 必ず経営者に出てきてもらいます
-
13:55 - 14:01なので リサイクル屋さんから
産廃の会社から 清掃の会社から 飲食店から -
14:01 - 14:04木くず屋さんから 桶屋さんから
印刷の会社から -
14:04 - 14:0640以上の業界業種を見ています
-
14:06 - 14:09なんでかって言うと
皆に選ばしてやりたいんですよ -
14:09 - 14:11色んな仕事あるぜって
-
14:11 - 14:14で 色んな業界でこの支援をすることによって
-
14:14 - 14:19宮崎でも 北海道でも 広島でも
皆を幸せにすることができる -
14:19 - 14:23私の1つの仕事は 障がい者雇用の
コンサルタントをしています -
14:23 - 14:28おそらく日本でトップのコンサルタントだと
領域や定着率の点から見てもそうだと思います -
14:28 - 14:352つ目に 年間相談を約2千件くらい受けます
2千件くらい 当事者や家族の -
14:35 - 14:39人の視線が怖くて髪の毛がここまである人
身長がこれくらいしかない人とか -
14:39 - 14:43犯罪歴が7犯ある人とか
LGBTの人 -
14:43 - 14:45色んな人たちに毎日のように会います
-
14:45 - 14:48そして言うんです 彼らに
「大丈夫だぜ」って -
14:48 - 14:50そして3つめに 講演や研修をしています
-
14:50 - 14:54年に200くらいスピーチや挨拶
講演 研修する機会があります -
14:54 - 14:59なぜなら この取り組みを今日知れば
無理心中する家族が減ると思っています -
15:00 - 15:01この取り組みを今日知れば
-
15:01 - 15:04障害を持つ子供を殺す
お母ちゃんが減ると思います -
15:04 - 15:08この取り組みを今日知れば
うつ病で自殺する人が減るかなと思っています -
15:08 - 15:12で 200のうち100くらいが
無料やボランティアです -
15:12 - 15:15なんで 私自身は
大丈夫って皆さんに言うために -
15:15 - 15:18企業さんのコンサルティングをし
当事者にダイレクトに会い -
15:18 - 15:20そして 講演 研修をしています
-
15:21 - 15:25そんなことをしていたら
色んな結果が 出てきました -
15:25 - 15:27写真も映ると思いますけれども
-
15:28 - 15:3120年間引きこもっていた人が
3年トレーニングを受けて -
15:31 - 15:34ITの会社で正社員で働いています
-
15:35 - 15:39写真に写っているのは
50代で 障害が5種類もある人が -
15:39 - 15:42正社員でボーナスをもらいながら
働いています -
15:42 - 15:44でも 心配なんで2か月に1回くらい
-
15:44 - 15:47そろそろリストラですか?って
メール送るんですけど -
15:47 - 15:48「いや されねーし」って
-
15:48 - 15:50で 「ボーナスが少ない」って言ってきたら
-
15:50 - 15:52いや貰ってるだけええやんって話で
-
15:52 - 15:555年間引きこもってる人が
僕とメールを3往復しただけで -
15:55 - 15:57家から出てきたりします
-
15:57 - 15:59そんなことができています
-
15:59 - 16:00誰だって働ける
-
16:01 - 16:05働くというのは フルタイム働けて
空気が読めて 愛想笑いができて -
16:05 - 16:07エクセルができて
プレゼンができてじゃないです -
16:07 - 16:10それだったら僕 プレゼンしかできないんで
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16:10 - 16:14でも 一応幸せに
世界中で仕事をさせて頂いてます -
16:14 - 16:16働くって強みが1個あればいい
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16:16 - 16:19弱みを受け止められる素直さが1個あればいい
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16:19 - 16:23僕は 世界一明るい視覚障がい者という
キャッチコピーを持っています -
16:23 - 16:24それはなぜか
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16:24 - 16:2810年前のある日 トイレで
ポッとこの言葉を思いついたんですよ -
16:29 - 16:30不安だったんでしょう
-
16:30 - 16:3340歳から60歳くらいで
光を失うというこの病気が -
16:33 - 16:35だから 僕はこのキャッチコピーをつけました
-
16:35 - 16:37明るく生きたいなって
-
16:37 - 16:40で 暗いときこの明るいモードに
入っていけるので -
16:40 - 16:44で 僕はまだ未練があるみたいです
-
16:45 - 16:49明るく生きといた方が 長く光って
見えるんちゃうかなって思ってるんでしょう -
16:50 - 16:53でも もう進行が進んできました
-
16:54 - 16:58おそらく あと数年で僕は光を失うでしょう
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16:58 - 17:01それでも 世界一明るい視覚障がい者―
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17:01 - 17:04そんな生き方ができる
準備できたんじゃないかって -
17:04 - 17:07周りの人に言われてるような気がします
-
17:08 - 17:10今日いらっしゃっている皆さんに届けたい
-
17:10 - 17:13どんな人だって働ける
社会とつながれる -
17:13 - 17:17大丈夫だぜって
そんな言葉を贈れたらなと -
17:17 - 17:21そして皆さんも
既に誰かにとっての相手になっている -
17:21 - 17:24そんなことに気付いていただけたらな
という風に思っています -
17:24 - 17:26ありがとうございました
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17:26 - 17:30(拍手)
- Title:
- 僕が世界一明るい理由 | 成澤俊輔 | TEDxSapporo
- Description:
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成澤俊輔は、徐々に視力を失う難病・網膜色素変性症を持っています。視覚障害による孤独感や挫折感から大学在学中に2年間引きこもりましたが、克服して経営コンサルティング会社でのインターン経験などを重ね、2009年に独立しました。就労困難者の就労支援と雇用創造をするNPO法人FDA(Future Dream Achievement)事務局長に就任した成澤は、就労困難者の「強み」に焦点をあてた、相互に働きやすい環境づくりに取り組んでいます。「世界一明るい視覚障がい者」をキャッチフレーズに、障がい者雇用分野の当事者・福祉の専門家・経営者という3つの立場を生かし、日夜奔走しています。
このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧ください。
- Video Language:
- Japanese
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDxTalks
- Duration:
- 17:41
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