歴史対アンドリュー・ジャクソン ― ジェームズ・フェスター
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0:07 - 0:10国のヒーローか
それとも一番の敵か -
0:10 - 0:12歴史上の人物は
よく議論の的になりますが -
0:12 - 0:15生前に神格化されたり
中傷されることは -
0:15 - 0:16ほとんどありませんでした
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0:16 - 0:19でも第7代アメリカ大統領は例外です
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0:19 - 0:23今回は 歴史対アンドリュー・ジャクソンの
裁判です -
0:23 - 0:28「静粛に静粛に この人物は誰だったか…
ジャクソン大統領! -
0:28 - 0:31あなたは大統領府の品位を下げ
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0:31 - 0:34財政政策で失敗し
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0:34 - 0:37アメリカ先住民に対する
残虐行為を働いた罪で告訴されておる -
0:37 - 0:39どう弁明するかね?」
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0:39 - 0:42「裁判長
私は大都市の弁護士ではありませんが -
0:42 - 0:44いくらか
知っていることはあります -
0:44 - 0:46ジャクソン大統領が
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0:46 - 0:47腕一本で成功した開拓者であり
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0:47 - 0:48偉大な将軍で
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0:48 - 0:51国民の本当の味方だと
知っています」 -
0:51 - 0:53「裁判長
この『国民の味方』は ばくち打ちで -
0:53 - 0:54酔っ払いで
喧嘩好きでした -
0:54 - 0:56その上 彼は
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0:56 - 0:57とてもケンカっ早く
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0:57 - 0:59自分から手を出したと
言われています -
0:59 - 1:00質問ですが
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1:00 - 1:03そんな人間が国で最も威厳ある職務に
ふさわしかったのでしょうか -
1:03 - 1:05彼の大統領就任式での失敗を
忘れられますか -
1:05 - 1:08ホワイトハウスに
酔っ払った暴徒を招き入れたなんて -
1:08 - 1:09過去に聞いたことがあるでしょうか
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1:09 - 1:12室内をきれいにするのに
長い時間がかかったのですよ」 -
1:12 - 1:16「その酔っ払った暴徒は
アメリカ国民であり -
1:16 - 1:18彼らは勝利を祝って
当然です」 -
1:18 - 1:22「静粛に静粛に! さて このお祝いに
パイは供されたのだろうか」 -
1:22 - 1:24「結構なことですね
さて ジャクソン大統領 -
1:24 - 1:26大統領就任後すぐに
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1:26 - 1:28スポイルズ・システム(猟官制)を導入し
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1:28 - 1:30何百人もの優秀な政府職員を
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1:30 - 1:33無能な政党支持者に代えたのは
事実ですか」 -
1:33 - 1:36「裁判長
大統領はそんなことはしていません -
1:36 - 1:38彼は職員が不当に利益を得たり
おかしなことをしないよう -
1:38 - 1:41公務員を入れ替えようとしたのです
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1:41 - 1:43自分たちにへつらう者に
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1:43 - 1:46地位を与えるよう主張したのは
政党の他の者たちでした -
1:46 - 1:48「しかし大統領は
それを認めたのでしょう?」 -
1:48 - 1:50「しかしですね」
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1:50 - 1:51「では次に
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1:51 - 1:54ジャクソン大統領
あなたは -
1:54 - 1:56合衆国銀行と
執拗に争った結果 -
1:56 - 1:581837年恐慌や
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1:58 - 2:00それに続く経済不況を
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2:00 - 2:02引き起こす原因を
作ったのではありませんか -
2:02 - 2:03あなたが1832年に発動した
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2:03 - 2:05拒否権の行使は
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2:05 - 2:08大衆への無責任な迎合であり
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2:08 - 2:10経済的に無意味な
行為ではありませんでしたか? -
2:10 - 2:12「裁判長
この方の想像力はとても豊かですね -
2:12 - 2:14その銀行は裕福なアメリカ人を
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2:14 - 2:16さらに裕福にしただけです
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2:16 - 2:18金融恐慌はすべて
イギリスの銀行が金利を上げ -
2:18 - 2:19貸付額を減らしたために
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2:19 - 2:21起こったのです
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2:21 - 2:24それで大統領を非難するなんて
とんでもないですよ」 -
2:24 - 2:26「しかし大統領が国の銀行を
潰さなければ -
2:26 - 2:29他の貸付金が枯渇したとき
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2:29 - 2:31国の銀行が農家や事業者に
貸付できたでしょう -
2:31 - 2:33そうではありませんか?」
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2:33 - 2:34「これは推測の域を出ないな
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2:34 - 2:36次に進もうか」
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2:36 - 2:37「裁判長 承知しました
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2:37 - 2:38これからジャクソン大統領の
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2:38 - 2:39最悪の犯罪の話をします
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2:39 - 2:42インディアン移住法により
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2:42 - 2:44全部族を彼らの土地から
追い出した話です」 -
2:44 - 2:46「その非難には
憤りを感じます -
2:46 - 2:48アメリカは先住民から
公明正大に -
2:48 - 2:50土地を買ったのです」
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2:50 - 2:51「はるかに強大な軍を持つ―
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2:51 - 2:54国による弾圧や威嚇を
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2:54 - 2:56公明正大というのですか
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2:56 - 2:58あるいは チェロキー族を
実際の指導者がいない -
2:58 - 3:00小さな集団に分けて 移住させる条約に
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3:00 - 3:01サインしたことは どうですか?
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3:01 - 3:03チェロキー族は国軍が来る前に
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3:03 - 3:05十分準備する時間がなく
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3:05 - 3:08『涙の道』を歩まざるを得なかったのです」
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3:08 - 3:09「ちょっと待って下さい
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3:09 - 3:10それは全て
ジャクソン大統領の退任後に -
3:10 - 3:13ヴァン・ビューレンが
やったことです」 -
3:13 - 3:15「しかしジャクソン大統領が
その土台を作り -
3:15 - 3:17条約が批准されることを
確実にしたのです -
3:17 - 3:19ヴァン・ビューレンが
後にやったのは -
3:19 - 3:21その施行だけです」
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3:21 - 3:22「裁判長
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3:22 - 3:24政府は初めから
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3:24 - 3:26インディアンの土地を
買っていますし -
3:26 - 3:27私の依頼人は
大統領になる前も -
3:27 - 3:29このような交渉を
行っていました -
3:29 - 3:31ジャクソン大統領は
先住民が -
3:31 - 3:32自分たちの土地の
補償金を得て -
3:32 - 3:34西に移る方が
彼らにとって最善の策だと -
3:34 - 3:35本当に信じていたのです
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3:35 - 3:36西には
彼らが慣れたやり方で -
3:36 - 3:37生活を続けられる土地が
十分にあり -
3:37 - 3:38生活を続けられる土地が
十分にあり -
3:38 - 3:40自分たちの土地に
固執して -
3:40 - 3:42白人移住者と対峙し続けるより
良いと信じていました -
3:42 - 3:43白人移住者の中には
インディアンの撲滅を -
3:43 - 3:45望む者もいたことを
忘れないでください -
3:45 - 3:47今とは時代が違ったのです」
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3:47 - 3:49「しかし そんな違う時代であっても
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3:49 - 3:51議会にも
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3:51 - 3:51最高裁にさえも
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3:51 - 3:53移住法が
どれほど悪いものかを理解し -
3:53 - 3:54声高にそれに反対した人も
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3:54 - 3:56大勢いましたよね?」
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3:56 - 3:58「私の依頼人は
相当の圧力を受けていました -
3:58 - 4:01これほどの大国を治め
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4:01 - 4:02連邦としてまとめ続けるのは
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4:02 - 4:04簡単だと思いますか?
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4:04 - 4:05各州が連邦法を
無効にしようと -
4:05 - 4:07していた時にですよ
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4:07 - 4:09大統領はかろうじて
サウスカロライナ州に -
4:09 - 4:11輸入関税の導入を
撤回させました -
4:11 - 4:13ジョージア州は
金の発見に出かけ -
4:13 - 4:15チェロキー族の土地の
奪取を始めました -
4:15 - 4:17先住民を移住させるか
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4:17 - 4:19州政府ともう一度戦うかの
どちらかだったのです」 -
4:19 - 4:21「ではあなたは
ジャクソン大統領が -
4:21 - 4:23政治目標の達成のため
道徳原理を -
4:23 - 4:24犠牲にしたと
認めますね?」 -
4:24 - 4:27「その通りですが これまで
そうでない指導者がいましたか?」 -
4:27 - 4:29社会が変化し
道徳が進化すると -
4:29 - 4:31昨日のヒーローは
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4:31 - 4:33明日の悪者かもしれないし
その逆かもしれません -
4:33 - 4:35歴史は過去のことかもしれませんが
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4:35 - 4:39我々の歴史の理解は
常に審理にかけられているのです
- Title:
- 歴史対アンドリュー・ジャクソン ― ジェームズ・フェスター
- Description:
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アンドリュー・ジャクソンは大統領在任中、愛されもし嫌われもしました。この想像上の裁判所で、あなたは陪審員となり、ジャクソンの愛国心や大統領として受けるプレッシャーと同時に、スポイルズ・システム、経済不況やインディアン移住法におけるジャクソンの立場を熟考し比較検討することになります。ジェームズ・フェスターは時間が議論の的になる歴史的人物と我々との関係がどのように形成されるのかを探ります。
講師:ジェームズ・フェスター、アニメーション:ブレット・アンダーヒル
このビデオの教材:http://ed.ted.com/lessons/history-vs-andrew-jackson-james-fester - Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TED-Ed
- Duration:
- 04:54
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