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アスペルガー症候群である自分の内面との会話をどのように学んだのか

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    今日は夢についてお話したいと思います
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    私は明晰夢を見ます
    そして自分の人生を
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    映画よりもかっこ良く思い描いています
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    (笑)
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    空を駆け巡り 火を噴き
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    自然とイケメンたちが現れる
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    (笑)
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    楽譜を読んだり 書いたりできる
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    面白かったのは
    大学に提出する身上書を
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    夢の中で書いたことです
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    もちろん合格です
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    私は視覚的に物事を考えるのです
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    言葉ではなく 絵で考えます
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    私にとって言葉とは
    直感や言語のようなものです
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    私のような人達はたくさんいます
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    例えばニコラ・テスラ
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    彼は何でも視覚化し
    設計、テスト、修理することができました
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    すべての発明が正確に
    頭の中で行われたのです
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    とにかく 私たちのようなタイプは
    言語から締め出されています
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    Google翻訳のベータ版のように
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    私はちょっと出来が悪いのです
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    (笑)
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    私には興味があることを
    とことん突き詰める能力があります
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    例えば 私が微積分学にはまると
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    その興味は
    有名人の結婚生活よりも長く続くのです
  • 1:17 - 1:20
    (笑)
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    他にも私には
    普通と違うところがあります
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    お気付きかもしれませんが
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    あまり抑揚がない声なので
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    よくカーナビと間違われます
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    (笑)
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    行き先なら答えられますが
    普通の会話は苦手です
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    (笑)
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    ありがとう
  • 1:46 - 1:50
    (拍手)
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    数年前 私がプレゼンを始めたとき
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    初めて証明写真を撮りに行きました
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    写真屋さんが
    「思わせぶりに」と言うのです
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    (笑)
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    何を言っているのか
    分からなかったら
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    (笑)
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    「流し目してみて」と言うのです
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    「男の子といちゃつく時にするでしょう?」
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    「何をですか?」と聞くと
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    「目を細めるのよ」
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    だから本当にやってみたのです
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    こういう感じでした
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    (笑)
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    私はウォーリーを
    探しているように見えました
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    (笑)
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    理由はこうです
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    ウォーリーが隠れているからです
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    (笑)
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    私はアスペルガー症候群
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    つまり高機能自閉症です
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    身に着けて当然とされる
    基本的社会能力に問題があります
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    そのため様々な意味で
    世渡りが難しく
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    大きくなるにつれて
    社会的適合に苦労しました
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    友達が冗談を言っても
    私は理解できませんでした
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    私の個人的なヒーローは
    ジョージ・カーリンやスティーヴン・コルベアで
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    ユーモアについて教えてくれました
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    そして シャイでオドオドした性格から
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    大胆な毒舌家に変わったのです
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    もちろん 私は友達も多くなく
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    触覚に関しては過敏でした
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    肌に水が触れると
    チクチクするような感じだったので
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    何年間も
    シャワーを使いませんでした
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    でもご安心ください
    今は普通に清潔です
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    (笑)
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    ここに至るまで色々ありました
    両親は―
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    同級生にレイプされるたときには
    自分ではどうしようもなくなり
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    難しい状況が
    さらに悪化していったのです
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    治療のために
    3,000キロほども国内を渡り歩きました
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    数日ごとに新しい薬が出されました
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    私の人生は『ウォーキング・デッド』
    そのものでした
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    被害妄想から
    腐った死体が自分の方に
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    向かってくるという
    幻覚を見るようになりました
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    家族がようやく
    私を救い出してくれたときには
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    3週間で9キロも痩せ
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    重度の貧血を患い
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    自殺しようとも思いました
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    私の嫌悪感、トラウマ、社会不安を
    理解してくれる
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    新しい治療センターに移りました
    そこでは治療方法が確立されており
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    私はようやく
    必要な支援が受けられました
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    18カ月の辛いリハビリの後
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    私は信じられないようなことを
    始めました
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    アスペルガー症候群の特徴の
    1つとして しばしば
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    とても複雑な精神生活が
    あげられます
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    私自身 とても個性豊かで
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    アイデアに溢れ
    様々なことを考えています
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    でも私のそういう部分と
    他の人々との
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    コミュニケーションの仕方には
    ギャップがあり
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    基本的な会話をするのを
    難しくしているのです
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    社会的な対応能力がなく
    雇ってくれる職場も少ないので
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    ワッフル・ハウスに
    応募してみました
  • 5:14 - 5:19
    (笑)
  • 5:20 - 5:24
    ワッフル・ハウスは素晴らしい
    24時間営業レストランです
  • 5:24 - 5:26
    (笑)
  • 5:26 - 5:29
    (拍手)
  • 5:29 - 5:31
    ありがとう
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    ハッシュブラウンを注文できるのですが
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    人間の死体を処分するにも
    様々な方法があるものですね
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    (笑)
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    スライス、賽の目切り、ブツ切り
    胡椒を振りかけ覆うのです
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    (笑)
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    社会規範に囚われずに
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    とんでもない深夜遅くに
    ワッフル・ハウスに行くのがいいです
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    (笑)
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    深夜2時に私はウエートレスと
    おしゃべりをした時
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    「仕事で経験した一番馬鹿げたことは?」
    と聞くと
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    「素っ裸の男が入ってきたこと」
    と答えたので
  • 6:02 - 6:03
    (笑)
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    「いいな!夜勤で使ってよ」
    と私は言いました
  • 6:06 - 6:09
    (笑)
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    もちろんワッフル・ハウスでは
    雇われませんでした
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    アスペルガー症候群があると
    デメリットとして見られます
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    時々本当に
    イライラすることもありますが
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    逆のこともあります
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    特別な才能で
    革新的な考え方ができるのです
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    19歳の時 サンゴについて研究し
    研究コンペで優勝し
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    なんと最終的には
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    生物の多様性に関する
    国連決議の場において
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    この研究のプレゼンをしたのです
  • 6:39 - 6:41
    (拍手)
  • 6:41 - 6:42
    ありがとう
  • 6:42 - 6:47
    (拍手)
  • 6:47 - 6:51
    現在22歳で
    大学卒業見込みであり
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    AutismSeesという
    バイオテック企業の共同創設者です
  • 6:56 - 6:57
    (拍手)
  • 6:57 - 6:59
    ありがとう
  • 6:59 - 7:01
    (拍手)
  • 7:01 - 7:04
    でも ここに至るまでの経緯を
    考えてみてください
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    セラピスト25人 誤診11件
    長年に渡る苦痛とトラウマ
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    私はより良い道がないか
    ずっと考え
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    「自閉症を支援する技術」に
    辿り着きました
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    この技術により統合的に
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    自閉症スペクトラム障害
    略してASDの患者を
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    支援できるかもしれません
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    私の会社のAutismSeesは
    Podiumというアプリを公開しました
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    自己診断や コミュニケーション能力の向上を
    支援するアプリです
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    それに加え
    カメラで視線を追跡できるので
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    人前で話したり
    仕事での面接の手助けになります
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    いつの日か もっと練習すれば
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    ワッフル・ハウスで雇ってもらえる
    かもしれません
  • 7:53 - 7:55
    (笑)
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    Podiumを使って素晴らしいことは
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    今日のプレゼンの準備の
    一助となったことですが
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    それ以上のものがあります
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    より多くのことができるのです
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    アスペルガー症候群を持つ人には
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    多くの革新的な科学者や研究者
    アーティストや技術者が
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    いることをよく考えてみてください
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    例えば エミリー・ディキンソン
    ジェーン・オースティンやアイザック・ニュートン
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    ビル・ゲイツなどがいます
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    ここでの問題は素晴らしいアイデアが
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    コミュニケーション上の障害があると
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    多くの場合共有されないことです
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    周りの人が アスペルガー症候群の人達の
    良い点に気がず
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    長所が活かされないでいます
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    私の夢は自閉症の人々が
    成功を阻む障害を克服することです
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    私が明晰夢を見るのが
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    大好きな理由は
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    社会的な評判や 身体的な結果を
    伴わないからです
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    自分が想像した場面を飛び回る時
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    私は安らかな気持ちになれるのです
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    誰からも とやかく言われることなく
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    私がなりたいものに
    なれるのです
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    ブラッド・ビットといちゃついても
    アンジェリーナは気にしません
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    (笑)
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    しかし自閉症支援技術の目標は
    それよりも大きく
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    より重要なことなのです
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    私の目標は
    自閉症やアスペリガー症候群に対する
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    人々の認識を変えることです
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    色々なことができる人たちなのです
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    テンプル・グランディンがその例です
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    そうすることで 才能を共有でき
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    この世界を進歩させられるのです
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    そうすることで 彼らに現実の世界で
    リアルタイムに
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    夢を追う勇気を与えられるのです
  • 10:03 - 10:04
    ありがとう
  • 10:04 - 10:08
    (拍手)
  • 10:08 - 10:09
    ありがとう
  • 10:09 - 10:13
    (拍手)
Title:
アスペルガー症候群である自分の内面との会話をどのように学んだのか
Speaker:
アリックス・ジェネラス
Description:

アリックス・ジェネラスは無数のアイデアを持つ若い女性です。科学で賞を取ったり、新技術の開発を支援したり、面白い(ビデオをご覧ください)ジョークを飛ばしたりします。アリックスは自閉症スペクトラムの1種であるアスペルガー症候群で、コミュニケーションにおける基本的な社会能力に問題があります。そのため、外の世界に自分の考えをどうやって伝えるればよいのか、長年懸命に学んできました。この個人的で愉快なトークで、アリックスは自分の人生と、より多くの人々が自分の大きなアイデアについて話せるツールの構想について話します。

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDTalks
Duration:
10:26

Japanese subtitles

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