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紙で作る、命を救う科学の道具

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    私はツールを作って
    みんなに使ってもらうのが好きです
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    私が子供のとき作った
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    最初のツールは顕微鏡で
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    兄のメガネから盗んだ
    レンズで作りました
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    あんまり感心されません
    でしたけど
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    そのせいかもしれません
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    30年たった今も
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    私は顕微鏡を作っています
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    私がそういったツールを作っているのは
    こんな瞬間のためです
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    (女の子) 私の髪に黒いのがたくさんある
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    (講演者) ベイエリアの学校です
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    (ビデオの声) 生きた世界は
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    私たちが想像するもののしくみを
    遙かに超えています
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    (子供) オー・マイ・ゴッド!
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    (講演者) そう 「オー・マイ・ゴッド」です
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    これがそんなに普遍的な言葉だとは
    思っていませんでした
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    この2年間で
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    私たちの研究室では
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    フォールドスコープ(Foldscope)を
    5万個作り
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    世界130カ国の子供達に
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    無料で届けてきました
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    今年は
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    コミュニティの
    サポートのお陰で
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    百万個の顕微鏡を
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    世界中の子供達に
    送ろうとしています
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    そうすると
    何が起きるのか?
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    世界中から人々が参加する
    刺激的なコミュニティが生まれ
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    互いに学び合い
    教え合うのです
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    ケニアから カンパラ
    カトマンズ カンザスまで
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    これについて気に入っている
    すごいところは
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    共同体意識です
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    ニカラグアの子供が
    他の子達に
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    蚊の幼虫を顕微鏡で見て
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    デング熱を媒介する種類か
    判断する方法を教えています
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    薬理学の専門家が
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    顕微鏡で偽薬を見分ける
    新しい方法を考え出しました
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    ものがキラキラするのは
    どういう仕組みなのか
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    疑問に思った女の子が
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    燦めきの中に 結晶構造の
    物理の世界を発見しています
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    アルゼンチンの
    お医者さんは
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    この顕微鏡を使って出先で
    子宮頸癌の検査をやろうとしています
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    そして私自身も
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    踵に1センチも潜り込んでいた
    蚤の一種を見つけました
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    そういうのは例外的なことだと
    思うかもしれません
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    でも そういうすごいことを
    引き起こせる方法があるんです
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    私はこれを「質素な科学」と
    呼んでいます
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    情報だけでなく
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    科学する体験を
    共有しようというアイデアです
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    考えてください
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    まったくインフラのないところに
    暮らしている人が
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    世界には10億人いるんです
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    道路もなく
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    電気もなく
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    医療もありません
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    また 貧困状態にある子供が
    世界には10億人います
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    そういう人たちが次世代の
    問題解決者へと育つためには
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    何をすればいいのでしょう?
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    最前線で
    我々を守るために
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    まったく最低限の
    ツールとリソースだけで
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    感染症と戦っている
    医療従事者がいます
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    スタンフォードの研究室として
    私たちがものを考える文脈は
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    質素な科学を使い
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    そういうコミュニティのための
    解を見つけるということです
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    電気もない木の下で診断ができる
    方法を考えたりします
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    今日は新しいツールの例を
    2つご紹介します
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    その1つの発端は
    ウガンダでした
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    2013年のこと
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    フォールドスコープで住血吸虫症を
    検出しようという調査旅行をしていて
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    気付いたことがありました
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    あるすごく
    僻地の診療所で
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    遠心分離器が
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    ドアストッパーとして
    使われていたんです
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    文字通りのドアストッパーです
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    どうしてか聞いてみたら
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    「ここは電気が来てないから
    使い物にならないけど
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    ドアストッパーにちょうど良かったから」
    とのことでした
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    遠心分離器が何か知らない人も
    いるかと思いますが
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    これは試料の処理には
    欠かせない道具です
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    血液や体液を
    成分へと分離して
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    病原体を見つけて
    特定できるようにします
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    しかし遠心分離器は
    大きく高価で—
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    千ドルくらいします—
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    そして野外に持ち出すのも
    困難です
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    もちろん
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    電気がないと動きません
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    聞いたことの
    あるような話ですね
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    それで この問題を
    解決できないか考え始め
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    戻ってからずっと
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    ある種のおもちゃのことを
    考えていました
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    ここに—
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    いくつか持ってきましたが
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    まずヨーヨーから始めました
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    私はすごくヘタなんですが
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    これは回転するように
    なっているので
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    思ったわけです
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    その物理的特性を利用して
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    遠心分離器を作れないかと
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    我ながら下手くそですね
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    オモチャの世界を
    探索していると
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    見えてきます
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    コマやなんかを
    試してみましたが
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    それから この素晴らしいものに
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    行き当たりました
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    ワーリギグ とか バザーとか
    ランドルなどと呼ばれています
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    円盤に2本の紐が付いていて
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    引っ張ると回転します
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    子供の頃 これで
    遊んだことのある人?
  • 4:46 - 4:48
    「ぶんぶんゴマ」
    とも呼ばれています
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    半数くらいは
    遊んだことがありそうですね
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    ご存じないと思いますが
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    この小さな物は
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    人類史上最も古い
    オモチャなんです
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    5千年も前からあって
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    世界の様々なところで
    出土しています
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    皮肉なのは
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    どういう仕組みなのか
    知られていなかったということです
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    すごくワクワクしましたね
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    それで研究に取りかかって
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    方程式をいくつか書きました
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    投入するトルク
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    円盤の抵抗
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    紐のねじれの抵抗を元に
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    数学的に解くことが
    できるはずです
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    この講演で出てくる方程式は
    これで全部ではありません
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    10ページに及ぶ数式の後
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    これの力学系の
    完全な分析解を
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    書き出すことができました
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    そして そこから得られたのが
    ペーパーフュージ (Paperfuge)です
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    彼はうちのポスドクの
    サード・バームラで
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    ペーパーフュージの
    共同発明者です
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    左に写っているのが
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    これで代用しようとしている
    遠心分離器です
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    これは ご覧のように—
  • 5:53 - 5:56
    円盤と 2本の紐と
    取っ手からできています
  • 5:56 - 5:58
    回すときには
  • 5:58 - 5:59
    こう引っ張ってやると
  • 5:59 - 6:00
    回り始めます
  • 6:01 - 6:03
    計算してみて
  • 6:03 - 6:05
    分かったのは
  • 6:06 - 6:08
    これの回転速度は
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    理論的には 百万回転/分まで
    いけるはずということです
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    ただ人体の解剖学的限界があって
  • 6:15 - 6:18
    これの振動数は
    10ヘルツくらいなのに対し
  • 6:18 - 6:20
    ピアノをやっていた人は
    ご存じでしょうが
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    人間は2〜3ヘルツより
    速くは動けません
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    これを使って達成できた
    最大回転速度は
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    1万回転/分でも
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    5万回転/分でもなく
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    12万回転/分です
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    遠心力は3万Gにもなります
  • 6:34 - 6:37
    皆さんをこれに貼り付けて
    回転させたら
  • 6:37 - 6:40
    どれほどの力を体験することになるか
    想像してみてください
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    このツールのポイントは
  • 6:43 - 6:46
    診断に使えるということです
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    ここで手早くデモをして
    ご覧に入れましょう
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    今から指をチクッと刺して
  • 6:54 - 6:56
    血を一滴採りますので
  • 6:56 - 6:59
    血を見るのが嫌いな人は
    見なくていいです
  • 6:59 - 7:00
    これは小さな穿刺器で
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    どこでも手に入り
  • 7:02 - 7:04
    まったく安全です
  • 7:04 - 7:08
    今日朝食を取っていれば—
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    これは全然痛くありません
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    血を細い管に入れます
  • 7:15 - 7:18
    この血が答えを教えてくれます
  • 7:18 - 7:20
    それが興味深いところで
  • 7:20 - 7:23
    私の体内にマラリアがいるかどうかも
    教えてくれます
  • 7:23 - 7:25
    細管を見ると
  • 7:25 - 7:28
    血が入っていくのが分かります
  • 7:28 - 7:30
    もう少し血を出しましょう
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    これだけあれば十分です
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    細管を粘土の中に入れて
    密封します
  • 7:43 - 7:46
    血のサンプルが
    密封されました
  • 7:46 - 7:48
    このサンプルを
  • 7:48 - 7:50
    ペーパーフュージに
    取り付けます
  • 7:57 - 8:00
    小さなテープで
    密閉された空洞を作ります
  • 8:01 - 8:04
    これでサンプルが
    封入されました
  • 8:07 - 8:10
    回転にかける
    準備が整いました
  • 8:11 - 8:13
    引いたり緩めたりします
  • 8:13 - 8:15
    勢いを付けましょう
  • 8:16 - 8:19
    回転し始めたのが
    分かりますね
  • 8:19 - 8:20
    普通の遠心分離器とは違い
  • 8:20 - 8:24
    この遠心分離器は
    回転方向が交互に変わります
  • 8:24 - 8:27
    回転と逆回転を繰り返します
  • 8:27 - 8:29
    もっと速くしましょう
  • 8:29 - 8:32
    勢いがついているのが
    分かります
  • 8:32 - 8:35
    皆さんに この音が
    聞こえるか分かりませんが
  • 8:35 - 8:37
    30秒こうしていると
  • 8:37 - 8:41
    血球と血漿に
    分離できます
  • 8:42 - 8:45
    そして血漿に対する
    血球の比によって—
  • 8:45 - 8:47
    (拍手)
  • 8:48 - 8:51
    もう分離されています
  • 8:52 - 8:54
    ここの部分を見てもらうと
  • 8:54 - 8:56
    血球と血漿に
  • 8:57 - 8:59
    分かれています
  • 8:59 - 9:03
    この比によって
    私が貧血かどうか分かります
  • 9:03 - 9:07
    私たちは いろんな種類の
    ペーパーフュージを作りました
  • 9:07 - 9:10
    これはもう少し長く回すことで
  • 9:10 - 9:13
    マラリアが寄生しているか
    特定します
  • 9:13 - 9:18
    血液中のマラリアを
    遠心分離器で分離することで
  • 9:18 - 9:21
    見つけられるようになります
  • 9:21 - 9:25
    別のバージョンは
    核酸を分離して
  • 9:25 - 9:29
    野外で核酸の検査を
    できるようにします
  • 9:30 - 9:34
    これはまた別のバージョンで
    複数のサンプルをまとめて処理できます
  • 9:34 - 9:36
    最後に これが
  • 9:36 - 9:38
    今取り組んでいる
    新しいもので
  • 9:38 - 9:42
    いくつものテストを
    1回でやることができます
  • 9:42 - 9:47
    試料の準備と化学分析を
    同じ円盤でできます
  • 9:48 - 9:49
    さて
  • 9:49 - 9:50
    それはいいんですが
  • 9:50 - 9:52
    折角のツールですから
  • 9:52 - 9:54
    みんなに使ってもらわないと
    いけません
  • 9:54 - 9:57
    私たちはマダガスカルから
    戻ってきたところですが
  • 9:57 - 10:00
    これはマラリアの
    臨床試験の様子です
  • 10:00 - 10:01
    (笑)
  • 10:01 - 10:03
    コーヒーを飲みながらでもできます
  • 10:03 - 10:05
    大事なのは—
  • 10:06 - 10:10
    ここは主要道路から6時間
    隔たっている村です
  • 10:10 - 10:14
    部屋に村の長老と
  • 10:14 - 10:16
    医療従事者がいます
  • 10:16 - 10:20
    これが私の仕事の中で
    最も胸が高まる部分です
  • 10:20 - 10:21
    この笑顔
  • 10:21 - 10:25
    シンプルだけど強力なツールを
    世界中の人々に分け与えられるということです
  • 10:25 - 10:28
    言い忘れていましたが
  • 10:28 - 10:30
    これを作るコストは
    20セントです
  • 10:32 - 10:34
    あと残りの
    負の時間を使って
  • 10:34 - 10:36
    最近の発明について—
  • 10:37 - 10:38
    (笑)
  • 10:38 - 10:39
    ご紹介します
  • 10:39 - 10:41
    Abuzz という名前です
  • 10:42 - 10:45
    蚊と戦うために
    みんなに協力してもらい
  • 10:45 - 10:48
    敵の追跡をしようというのが
    アイデアです
  • 10:48 - 10:52
    蚊が敵なのは マラリア ジカ熱
    チクングンヤ熱 デング熱の元だからです
  • 10:52 - 10:57
    難しいのは 敵がどこにいるのか
    分かっていないことです
  • 10:57 - 11:00
    蚊がどこにいるか示す
    世界地図がありません
  • 11:00 - 11:02
    それで考え始めました
  • 11:02 - 11:04
    蚊は3,500種いますが
  • 11:04 - 11:06
    みんな似通っています
  • 11:06 - 11:07
    すごく似ているため
  • 11:07 - 11:11
    昆虫学者でも顕微鏡で見ただけでは
    見分けが付かないものもいます
  • 11:11 - 11:13
    しかし蚊にもアキレス腱があります
  • 11:13 - 11:16
    これは蚊が言い寄っている様子です
  • 11:16 - 11:18
    オスがメスを追いかけています
  • 11:18 - 11:22
    実際 羽音の周波数で
    互いに会話しているんです
  • 11:22 - 11:23
    (羽音)
  • 11:23 - 11:26
    それによって蚊を識別できます
  • 11:27 - 11:30
    ごく普通の5〜10ドルの
  • 11:30 - 11:32
    折り畳み式携帯電話で—
  • 11:32 - 11:35
    これが何か覚えている人は
    どれくらいいますかね?
  • 11:35 - 11:36
    (笑)
  • 11:36 - 11:40
    蚊の羽音の音響特性を
    これで記録できます
  • 11:40 - 11:42
    どうやるのかお教えします
  • 11:42 - 11:44
    外で蚊を捕まえてきました
  • 11:44 - 11:46
    ビル・ゲイツみたいに
    ここで放したりはしませんよ
  • 11:46 - 11:47
    (笑)
  • 11:47 - 11:50
    どうやって録音するか
    お教えします
  • 11:50 - 11:52
    蚊を捕まえて
    飛ばせます
  • 11:52 - 11:54
    まず確認して
  • 11:54 - 11:55
    実際 羽音が聞こえます
  • 11:55 - 11:58
    携帯を出します
    これにはマイクが付いていて
  • 11:58 - 12:00
    普通の携帯のでも
  • 12:00 - 12:01
    十分性能が良く
  • 12:01 - 12:04
    音響特性を拾えます
  • 12:04 - 12:06
    時間がないので
  • 12:06 - 12:10
    昨日録音したものを
    お聞かせしましょう
  • 12:10 - 12:12
    (蚊の羽音)
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    聞き覚えがあるでしょう
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    皆さんの大好きな音です
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    何がうれしいかと言うと
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    普通の携帯で
    録音できるので
  • 12:23 - 12:27
    蚊の種類ごとに
    チャートにできます
  • 12:28 - 12:29
    折り畳み式携帯を使って
  • 12:29 - 12:33
    人に感染する病原体を媒介する
    20〜25種の蚊についての
  • 12:33 - 12:37
    最大級の音響データベースを
    作りました
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    これと機械学習を使うことで
  • 12:39 - 12:41
    録音した羽音を
    アップロードすると
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    それがどの種の蚊の
    可能性が高いか
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    誰でも知ることができます
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    これをAbuzzと呼んでいて
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    試したい人は誰でも
    ウェブサイトでサインアップできます
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    最後に とても大切なことを
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    お話しして終わりにします
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    今日 我々はひどい問題を
    たくさん抱えています
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    医療をまったく欠いた人々が
    10億人もおり
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    気候は変動し
    生物多様性は失われ—
  • 13:05 - 13:06
    他にも山ほどあります
  • 13:06 - 13:09
    そして科学が解決してくれることを
    私たちは期待しています
  • 13:10 - 13:11
    今日この会場を出る前に
  • 13:11 - 13:14
    1つ約束して欲しいことがあります
  • 13:14 - 13:17
    私たちは科学を誰の手にも
    届くものにしようとしています
  • 13:17 - 13:19
    豊かな人々だけでなく
  • 13:19 - 13:21
    その他のすべての人にも
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    科学と科学スキルを
    人間の基本的な権利にしましょう
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    発見する心のうずきを
  • 13:31 - 13:34
    次の子供へと受け渡すとき
  • 13:34 - 13:38
    その人たちを 我々の抱える問題を
    解決してくれる人々へと
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    変えることができるのです
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    ありがとうございました
  • 13:42 - 13:45
    (拍手)
Title:
紙で作る、命を救う科学の道具
Speaker:
マヌ・プラカシュ
Description:

発明家マヌ・プラカシュは、紙製の顕微鏡から蚊を追跡する巧妙な仕掛けまで、日常的な物を強力な科学の道具へと変えています。TEDフェローのステージで彼が披露するのは、回転するオモチャにヒントを得た手動遠心分離器のペーパーフュージで、20セントで作れて千ドルの装置の代わりになり、電気も必要ありません。

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDTalks
Duration:
13:58

Japanese subtitles

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