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世界最初の作家は誰か？ ／ ソラヤ・フィールド・フィオリオ

  • 0:07 - 0:10
    4,300年前の
    古代シュメールで
  • 0:10 - 0:16
    ウルの町でも最も力のあった人物が
    広大な砂漠に追放されました
  • 0:16 - 0:18
    その人はエンヘドゥアンナといい
  • 0:18 - 0:23
    月の神に仕える高位の女神官で
    歴史上名を知られている最初の作家です
  • 0:23 - 0:28
    追放される以前に 42篇の賛歌と
    ３篇の叙事詩を書いていましたが
  • 0:28 - 0:31
    それで終わることは
    ありませんでした
  • 0:31 - 0:35
    エンヘドゥアンナが生きたのは
    サッフォーより1,700年前
  • 0:35 - 0:37
    ホメロスより1,500年前
  • 0:37 - 0:41
    聖書の族長アブラハムより
    500年前のことです
  • 0:41 - 0:46
    彼女が生まれたのはチグリス川と
    ユーフラテス川の間のメソポタミアで
  • 0:46 - 0:49
    都市と高度な文明が
    初めて生まれた場所です
  • 0:49 - 0:53
    父親はサルゴン王で
    歴史上最初の帝国を築いて
  • 0:53 - 0:58
    メソポタミアの都市国家を征服し
    統一した人物です
  • 0:58 - 1:02
    サルゴン王はアッカド語を話す
    北シュメール人で
  • 1:02 - 1:06
    南部の古いシュメールの都市は
    彼を外から来た侵略者とみなしていて
  • 1:06 - 1:09
    独立を回復しようと
    たびたび反乱を起こし
  • 1:09 - 1:12
    新しい王国に
    亀裂を生んでいました
  • 1:12 - 1:14
    文化の間の橋渡しをするため
  • 1:14 - 1:17
    サルゴン王は一人娘の
    エンヘドゥアンナを
  • 1:17 - 1:20
    帝国で最も重要な神殿の
    神官に任命しました
  • 1:20 - 1:23
    王族の女性は伝統的に
    宗教的な役割を担っていて
  • 1:23 - 1:28
    彼女はシュメール語とアッカド語の
    両方の読み書きと
  • 1:28 - 1:30
    計算術の教育を
    受けていました
  • 1:30 - 1:34
    書くという行為はシュメールで
    会計の方法として始まり
  • 1:34 - 1:39
    商人が外国貿易で 遠くの相手と
    意思を交わせられるようにしていました
  • 1:39 - 1:42
    エンヘドゥアンナより
    300年ほど前の時代に
  • 1:42 - 1:46
    記録のための絵文字が
    文字へと発展しました
  • 1:46 - 1:49
    この初期の書法は
    楔形文字と呼ばれ
  • 1:49 - 1:54
    柔らかい粘土に葦のペンを押し付けて
    楔形の印を付けることで書かれました
  • 1:54 - 1:56
    エンヘドゥアンナ以前には
  • 1:56 - 2:00
    書くことはもっぱら
    記録や筆写のために行われ
  • 2:00 - 2:05
    個々の作家に帰されるような
    創作というのはありませんでした
  • 2:05 - 2:08
    エンヘドゥアンナのいたウルの町は
    人口34,000人で
  • 2:08 - 2:14
    狭い街路に 複数階建てのレンガの家
    穀物倉 用水路がありました
  • 2:14 - 2:17
    神官としてエンヘドゥアンナは
    町の穀物貯蔵を管理し
  • 2:17 - 2:20
    神殿で働く何百人もの人を監督し
  • 2:20 - 2:22
    宗教的な夢を解釈し
  • 2:22 - 2:27
    毎月の新月の祭や
    春分秋分の祝いを司りました
  • 2:27 - 2:30
    エンヘドゥアンナは
    古いシュメールの文化と
  • 2:30 - 2:33
    新しいアッカドの文化を
    融合させようとしました
  • 2:33 - 2:36
    そのために
    両方の神話を組み合わせた
  • 2:36 - 2:39
    42篇の宗教的な
    賛歌を書きました
  • 2:39 - 2:42
    メソポタミアの都市は
    それぞれ守護神を擁しており
  • 2:42 - 2:46
    彼女の賛歌は主要な都市の神に
    捧げられたものでした
  • 2:46 - 2:50
    彼女は都市の神殿を称え
    神の特性を賛美し
  • 2:50 - 2:54
    神々の間の関係を
    説明しました
  • 2:54 - 2:58
    彼女は神々を
    超然とした存在ではなく
  • 2:58 - 3:04
    苦悩し 戦い 愛し 人の願いに応える
    人間的なものとして描きました
  • 3:04 - 3:08
    エンヘドゥアンナの最も貴重な文芸作品は
    戦いと願望の神であり
  • 3:08 - 3:13
    世界に活気を与える
    混とんとした神的エネルギーである
  • 3:13 - 3:15
    イナンナ神に捧げられた詩です
  • 3:15 - 3:18
    イナンナはあらゆる形の
    性的表現を好み
  • 3:18 - 3:22
    とても力があって
    性の違いを超越しており
  • 3:22 - 3:28
    地上の従者もまた
    娼婦や宦官や服装倒錯者といった人々でした
  • 3:28 - 3:33
    エンヘドゥアンナは イナンナを
    最も力強い神として神々の頂点に置きました
  • 3:33 - 3:38
    彼女のイナンナへの頌歌は
    著者が一人称を使った最初であり
  • 3:38 - 3:43
    深い個人的な感情を探るために
    文章を用いた最初の例です
  • 3:43 - 3:47
    エンヘドゥアンナの父の
    サルゴン王が死ぬと
  • 3:47 - 3:51
    権力の空白を利用して
    将軍がクーデターを企てました
  • 3:51 - 3:56
    王族の有力メンバーだった
    エンヘドゥアンナは標的にされ
  • 3:56 - 3:58
    ウルから追放されました
  • 3:58 - 4:04
    彼女の甥で 伝説的なシュメールの王
    ナラム・シンが最終的には反乱を制圧し
  • 4:04 - 4:07
    叔母を神官の地位に戻しました
  • 4:07 - 4:12
    エンヘドゥアンナは
    通算40年 神官を務め
  • 4:12 - 4:14
    死後は神とされて
  • 4:14 - 4:18
    その詩は帝国において
    ５百年以上にわたり
  • 4:18 - 4:21
    写され 学ばれ 演じられました
  • 4:21 - 4:24
    彼女の詩は
    ヘブライ語の旧約聖書
  • 4:24 - 4:27
    ホメロスの叙事詩
    キリスト教の讃美歌に影響を与えました
  • 4:27 - 4:31
    エンヘドゥアンナの遺産は
    時の試練に耐えた粘土板の上で
  • 4:31 - 4:34
    今日も生き続けています
Title:
世界最初の作家は誰か？ ／ ソラヤ・フィールド・フィオリオ
Speaker:
ソラヤ・フィールド・フィオリオ
Description:

4,300年前の古代シュメールで、ウルの町でも最も力のあった人物が広大な砂漠に追放されました。その人はエンヘドゥアンナといい、追放されるまでに42篇の賛歌と３篇の叙事詩を書いていましたが、それで終わることはありませんでした。この女性は誰で、なぜ追放されたのでしょう？ ソラヤ・フィールド・フィオリオが歴史上最初の作家の生涯について詳しく語ります。

講師 ソラヤ・フィールド・フィオリオ
監督 ローラ・ホワイト

このビデオの教材 https://ed.ted.com/lessons/who-was-the-world-s-first-author-soraya-field-fiorio
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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TED-Ed
Duration:
04:34

Japanese subtitles

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