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過去40億年を巡る旅 (恐竜は除く)

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    古生物学―
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    子供向けの科学で
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    もっぱら恐竜を発掘し
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    「ジュラシックパーク」の
    コスチュームを見せびらかす
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    地面には
    みんなが眺められるよう
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    頭蓋骨が転がっている
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    関係あるものと言えば
    釣りタイトルを別にすると
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    塗り絵帖と
    怪獣映画くらい
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    ちょっと待てよ・・・
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    それって古生物学じゃない
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    古生物学とは
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    過去のあるゆる生命の研究で
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    ご先祖から
    得体の知れないものまであって
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    「我々は何者なのか?」
    「我々はいかにして今に至ったのか?」という
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    根本的な疑問に
    答えようとするものであり
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    その「我々」というのは
    最も広い意味―
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    生命そのものです
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    恐竜は鳥類の中の
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    小さなグループに過ぎませんが―
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    (笑)
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    メディアの注目を
    独占しています
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    古生物学・・・ (右) 恐竜
    (左) 昔の驚くほど多様な生命
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    これはすごく正確な描写で
    私が作ったわけではありません
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    本当のことです
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    古生物学者は恐竜を
    入門薬物とみなしています
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    化石記録には
    いかしたものがもっとあり
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    よく研究されています
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    過去40億年を巡る
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    恐竜抜きのツアーに
    ご案内しましょう
  • 1:23 - 1:25
    (笑)
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    まずは遺伝物質です
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    基本的にはウイルスであり
    それがタンパク質を作り始め
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    環境をむしばみました
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    地球は生命に感染したのです
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    新しい細菌には
    日光を食べられるものがいて
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    酸素を作り
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    空気から炭素を取り込み
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    他の微生物の食べ物の鉄を
    壊し 錆びさせました
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    それか何十億年も続きました
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    細菌の中には
    他の細菌を食べたり
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    酸素をエネルギーに変えて
    力を得るものもいて
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    動物や植物の
    先ぶれとなりました
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    しかしその結果として
    気候変動が起きて
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    寒くなったり 暑くなったりし
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    結局 地球は氷河におおわれた
    雪玉になりました
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    この時期は専門用語で
    「雪玉地球」と言います
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    (笑)
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    7~8億年前のことです
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    それはそれとして
    微生物が集まって
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    多細胞生物を
    作り出しました
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    6億年前に
    幾何学的なコロニーが現れ
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    水中の微生物を
    取り込みました
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    それはすぐ現在の動物の祖先に
    取って代わられます
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    カンブリア爆発です
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    ロブスターの親戚が
    他の動物を
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    触手で捕まえて
    食べていました
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    鎧のある多毛類が
    海の底をのたうち
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    新たな生態系を作りました
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    オタマジャクシみたいな我々の祖先が
    太古の海岸線を動き回り
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    その親戚でウナギみたいな
    のどに歯ぎしりする歯を持ったのが
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    アイスクリームコーンのような
    最初のサンゴ礁の上を泳ぎ
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    スクールバスくらいもある
    イカのお化けや
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    腹をすかせた海サソリから
    身をかわしていました
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    菌類が陸に進出しました
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    でも氷河がまた広がり
    大概のものが死に絶えました
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    しかし大量絶滅は新たな
    機会を生み出しました
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    顎のない魚が海を席巻し
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    先端や突起やヒレを
    誇示していました
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    クモやサソリや巻貝やミミズのようなものが
    地上に現れました
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    中国のどこかで
    顎を発達させた魚が出てきて
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    顎のない魚や海サソリや
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    枝を生やしたプランクトンを
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    絶滅に追いやりました
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    ヒレの中に腕骨を持つ魚に
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    それぞれ7~8本の指を
    生やすものが現れました
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    地上では樹木が現れて
    大きく育ち
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    死ぬ前に一度
    胞子をまき散らしました
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    しかし再び氷河が発達し
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    第二の大量絶滅が起きます
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    奇妙な魚と
    鎧のあるウミユリの時代になりました
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    羽のあるサメ
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    電動丸鋸みたいな顎のあるサメ
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    小さな歯で覆われたヒレを持つサメ
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    かみ砕く歯状のものを持つサメ
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    現在のエンゼルフィッシュや
    ウナギのような硬骨魚が
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    初めて現れました
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    湿地が発達し
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    3メートルあるヤスデが這い
    巨大なトンボが飛んでいました
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    それがパンゲア超大陸中に広がって
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    死んで石炭を作り出し
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    1億年の氷河期に繋がりました
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    脊椎動物がついに陸に現れ
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    ワニっぽい両生類や
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    サーベル状の牙を持つ
    哺乳類の祖先に繋がりました
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    しかしシベリア中で
    火山噴火が起き
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    ほとんどが死滅しました
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    第三の大量絶滅です
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    (笑)
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    生命が失われかけた時でした
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    孤独で寂しい牙のある哺乳類が
    生き延びて栄えましたが
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    すぐ走るワニに取って代わられました
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    海には 海生爬虫類や
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    生きたウニの仲間でできた
    巨大な筏
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    鎧のあるイカ
    様々な形のアンモナイトがいました
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    しかしそれからパンゲア大陸が
    分裂し始め
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    後に大西洋となる
    溶岩の海を作り
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    大気に有毒ガスを噴出し
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    第四の大量絶滅が起きます
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    (笑)
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    絶滅はこの5回以外にも
    たくさん起きましたが
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    でかいやつということです
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    (笑)
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    ついには 鯨サイズの魚や
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    日光を食べる藻類を使って
    巨大になった珊瑚に群がる
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    現代的な魚が現れました
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    カニや エイや
    その他の歯を持つ魚が現れ
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    殻を噛み砕き
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    食う側・食われる側の
    軍拡競争になりました
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    海の生物多様性が
    爆発的に高まりました
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    哺乳類が木に登ったり
    飛んだり
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    現代的な様々なことを
    するようになり
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    最初のハチによって受粉した
    最初の花を食べていました
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    陸と海とで生態系の進化があり
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    現代の世界に繋がりました
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    ただ小惑星がメキシコに落ちて
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    反対側のインドの火山噴火を誘発し
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    再びほとんどが死に絶えました
  • 6:24 - 6:26
    (笑)
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    しかし―いつでも「しかし」があります
    私たちがいるわけですから―
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    哺乳類が灰の中から立ち上がり
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    極度の暑さの中で小さくなりましたが
    それから大きくなっていきました
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    北極にもヤシの木があり
    ヘビがいました
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    肉食の鹿みたいな犬が
    太古の川辺を跳ね回り
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    その親戚は海に戻って
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    カワウソみたいな
    最初の鯨になりました
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    ハイエノドンその他の肉食獣が
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    巨大な首の長いサイに
    追い払われていました
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    この時点では
    みんな馴染みがあるようで
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    ちょっと違っています
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    南極では氷河期が始まり
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    二百万年ぶりに
    極地が氷で覆われました
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    これにより世界の他の部分は
    干上がりましたが
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    それが草や げっ歯類や
    猫類の繁栄に繋がりました
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    アフリカのどこかで
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    サルが新たなサバンナを
    歩き始めました
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    それに巨大なサーベル状の牙を持つ
    サケがいたのも
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    言っておかねばなりません
  • 7:23 - 7:26
    (笑)
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    そういうことが
    起こったことや
  • 7:29 - 7:31
    さらに多くのことが
    分かっています
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    どうやってか?
  • 7:32 - 7:33
    なぜか?
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    古生物学は
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    いくつもの分野や技術が交わる
    盛んな科学分野です
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    化石記録のように
    大きなデータは他になく
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    私たちはそれを
    徹底的に調べています
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    CTスキャン
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    同位体
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    ゲノム
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    ロボット
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    数学的シミュレーションや
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    様々な分析法などを
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    最大限に駆使することで
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    過去と進化の仕組みは
    解明できるのです
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    それはまた未来の予測を
    可能にします
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    次の大量絶滅の後に
    何が起きるのか?
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    どんな奇妙なものが
    現れるのか?
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    哺乳類はまた
    小さくなるのか?
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    哺乳類はそもそも
    生き残るのか?
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    要は 私たちは恐竜について
    多くのことを学びましたが
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    これまでに生きてきた
    その他 99.9%の生き物について
  • 8:24 - 8:26
    学ぶべきことがたんとあり
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    それが古生物学だということです
  • 8:29 - 8:30
    ありがとうございました
  • 8:30 - 8:35
    (拍手と歓声)
Title:
過去40億年を巡る旅 (恐竜は除く)
Speaker:
ローレン・サラン
Description:

40億年の進化を巡るこの楽しく目まぐるしい旅で、古生物学者でTEDフェローのローレン・サランが太古の地球を徘徊していた極めて多様な動物たち (羽のあるサメから走るワニや首の長いサイまで) を紹介し、古生物学が恐竜の話ばかりでないことを示します。

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDTalks
Duration:
08:48

Japanese subtitles

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