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チームメイトや味方の車両を止めたいときは
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世界中どこでも同じやりかたです
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手のひらを相手に向けて押し出すこのしぐさです
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エジプトでもコロンビアでもブラジルでも同じです
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部隊のメンバーを止めたいときは
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握りこぶしを掲げます
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「行け」のサインは指を立てて
その方向を指します
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自分が行きたい方向、あるいは相手に行かせたい方向に
腕を前後させます
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あなたを指差したあと手をこうしたら
あなたに「行け」と言っているのです
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自分を指差した後なら
「俺が行く」となります
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誰かにこっちに来て欲しければ
このように招きます
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これが「こっちにこい」です
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チームを呼び寄せるときは
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「集合」のサインです
指を立てて宙でまわします
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チーム全員に見えるようにしましょう
「集合」です
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子どもに向かって大声を出すよりも
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このジェスチャーで集まるようにすればいいですね
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突入部隊も同じです
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散らばったメンバーの注意を引いて
「集合」のサインです
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誰かに駆け足を命じるときは
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握りこぶしをこのように上下させます
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相手を指定するときは指差して
「こっちにこい」「駆け足」です
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「戻れ」のサインはこうです
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3/4の円を描いて後ろを指差します
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これは「偵察しろ」「見に行け」です
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さっきのこれは「眺めろ」ですね
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今度はそばまで行って
観察するという意味です
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誰かを指差して「偵察しろ」では
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その人に偵察を命じるということになります
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これは「眺めろ」 なので注意しましょう
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「準備よし」はこのように親指を上げます
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「準備よし」「移動できる」「装填完了」なのですね
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「曲がり角」では手を曲がるほうに向けていきます
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逆の方向ならこの通り
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「下に降りろ」はこう
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「登れ」はこうですね
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「押せ」は手を前に出しましょう
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「運べ」はモノを移すような動きです
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向きはどちらでも構いません
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「動かせ」は何かを拾って置きなおす動きをします
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例えば地面に銃が置いてあるとしましょう
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指差して「武器」ピストルですね、これを「拾って」「置け」「あっちに」ですね
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「ものをつかめ」はこうです
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手を伸ばして、引き寄せましょう
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「落とせ」はこのように持っているものを落とす動きです
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次は位置を知らせるハンドサインです
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例えば「階段の上に容疑者がいる」と
知らせてみましょう
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「容疑者」そして指差して「上」のサインです
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話の相手に手のひらを向けてこうすると
「てっぺん」「上」です
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これで「階段の上に容疑者」です
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階段だけでなく
ビルの上、や車の上、でも同じです
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「真ん中」はこう
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「底」はここになります
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「灯りをつけろ」と言いたいときは
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拳をこうぱっと開きます
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これで「灯りをつけろ」になります
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例えば武器のライトをつけるときに使います
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こうしたら全員がライトを点灯します
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点灯の許可はこう出すのです
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「灯りをつけろ」の反対は「暗闇」ですね
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目を覆えば「暗闇」のサインです
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部屋が真っ暗のときに使います
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部屋のドアを閉じたいときのサインです
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手のひらを互い違いに向けて
閉じる動作をします
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ドアを閉める動きですね
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隊列をあらわすハンドサインは次の通りです
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1列になるときは指を空に向けて上に上げます
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「横一列」はTの形に
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暴徒鎮圧などで矢じりの隊形を作るときは
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手を横に広げて矢の形にしましょう
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部屋に入るときは2つの方法があります
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物音を立てないように注意する「ステルス」か
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もう一つは「ダイナミック」
あるいは「クライシス」エントリーです
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騒音規制なし、ドアを蹴破り
怒鳴りながら入っていきます
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こうした「ダイナミック」エントリーの時は
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手をアルファベットの「C」の形にします
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ドアを壊すブリーチャーを呼び寄せて
ダイナミックエントリーをするときなどですね
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何もサインを出さないときは原則として「ステルス」です
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武装の様子を表すときは
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手を銃の形にして親指を動かします
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大きな動作でしっかり見せましょう
「武装している」です
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「散弾銃」は手を銃の形にしたあと
散弾銃を構えるしぐさをします
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「散弾銃をもってこい」は
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指差して「招き」「散弾銃」「持ってこい」です
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はっきりと、他の動きと混ざらないようにしましょう
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相手にきちんと伝えましょう
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散弾銃以外の長い銃を持っている場合は
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手を銃の形にしてから
「長い」というしぐさです
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自動小銃やスコープ付きライフルなどですね
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容疑者がピストルを持っている、というときは
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「武装」のサインの後「短い」のサインです
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チームにガスマスク着用を命じるときは
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手で口をおおいます
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その後ストラップをかければ
よりはっきりしたサインになります
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このサインを見たらすぐガスマスクを取り出して
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着用しましょう
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防弾シールドを使用する場合があります
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シールドを持っているように
つかんでひきよせましょう
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「命令」のサインと間違えないようにしましょう
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チームの中には腕を伸ばしたままにするところもあります
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握った拳は体から離すようにしましょう
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こうすれば混乱はありません
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横で銃を構えればよりはっきり
「シールド持ってこい」になります
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曲がり角でミラーを使いたいとき
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自分でもっていなかったり
ライト付きの大型のものが欲しいときは
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これが「ミラー」のサインです
反射を表しています
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あなたが列の先頭なら
注意を引いて
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「ミラー」のサインを出せばいいのです
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「フラッシュバン」はこうです
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このように手を丸めましょう
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そして転がすしぐさをします
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ネジをまわすドライバーは片手を平たくして
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もう片手の二本の指でねじこみます
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「ハンマー」は握りこぶしを作って
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もう片手で叩きこみます
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「レンチ」も握りこぶしです
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もう片手でねじりこむ動きです
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「ノコギリ」は手のひらを下に向けて
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もう片手でノコギリを引く動作をします
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容疑者が「ナイフ」を持っていたり
あるいは1本欲しいと思ったとき
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握りこぶしを、二本指でスライスする動きを見せます
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「容疑者」「武装」「ナイフで」となります
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「ドア」は頭の上から指で
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大きな枠を描きます
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指を合わせて、枠を描いて
下でとめます
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「窓」は四角形を描きます
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四角形は閉じて書ききりましょう
これが「窓」です
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「屋根裏」は空に四角を描きます
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「地下室」は下向きに四角形を描きます
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これらが主な開口部を表すサインです
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「建物の横」はこうです
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こうすると「壁や障害物の上」
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「お前」「移動」「壁の横」
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「お前」「移動」「越える」「壁の上」
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障害物の種類は様々ですが
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指差せばはっきりとします
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数字はとても重要です
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例えば容疑者の人数や
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人質の数、障害物、フラッシュバンの数など
数字は重要な情報なのです
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子どもの頃から数えていますね
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指を使って「何歳です」とか
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ハンドサインも同じです
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1、2、3、4、5……
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両手を使えば6、7、8、9、10……
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重要なのは分かりやすくすることです
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ヨーロッパ式では親指から数え始めますね
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アメリカでは人差し指からです
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片手で数を数えるときはこうします
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1、2、3、4、5……
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そこから10までは……
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親指と小指を合わせて「6」
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薬指と合わせて「7」
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中指で「8」
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人差し指で「9」
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1とゼロで「10」となります
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続いて時間の表し方です
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「カウントダウン」や「10分後」
「10分経過」など
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時間を表すときは時計を指差します
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「3分後に突入する」はこうですね
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「時間」と「分」の区別はこうです
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1時間と1分の差は小さくありません
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「時間」はこのサインです
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時計の長針と短針です
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これが「時間」のサインです
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「分」はこのように手を丸めます
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「たくさん」の表し方はこうです
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容疑者、人質がたくさんいて数えられないときなど
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例えば部屋をのぞきこんだら
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ものすごくたくさん人質がいた
そのときは
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指を上にはじくと
「たくさん」になります
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「たくさん」「人質」です
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数えられたら「捕虜」「8」
「5」「10」「15」「20」「22」と送ります
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突入作戦には航空支援があることもあります
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ヘリの誘導をするときはこうします
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荷物や人員を下ろすためです
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まず武器は引きましょう
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パイロットに両手を上げて
自分が誘導手だと伝えましょう
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着陸して欲しいときはその地点を示しましょう
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パイロットをまっすぐ見るように
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どちらの方向でも構いません
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こっちに来て欲しいときはこのように招きましょう
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「後退」は後ろ向きにパドリングします
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「左に向かえ」は片手を伸ばして
もう片手を振ります
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「右に向かえ」は逆ですね
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「ホバリング」は手を水平に伸ばしましょう
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「着陸」のサインはこうです
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指を伸ばし、腕を下向きに交差させます
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航空機が行き過ぎそうなら
「着陸中止」のサインです
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「よくない」「離れろ」と送ったあと
方向を示してください
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パイロットに「ダメ」と伝えるのはこうです
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こっちが「了解」です
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パイロットがこうすると
「離陸準備完了」です
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作戦は夜間に及ぶこともあるでしょう
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そういう時はライトや赤外線で
信号を送らなければいけません
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装甲車に対して通信することもあります
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ライトを使って信号を送ってみましょう
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このように点滅させると「後ろにまわる」です
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専用のライトを使うのが望ましいですが
今は武器のライトを使います
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こちらは「後退」です
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前進して欲しいときは
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ライトをつけたまま上下させます
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「前進」です
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「左へ」は左に回転
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「右へ」は逆になります
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「エンジン始動」はこうします
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8の字を描きます
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これで「タクティカル・ハンドサイン」の動画は終了です
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多くを学ぶことができたでしょうか
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一つでもたくさんのハンドサインを覚えて使いましょう
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ポイントは練習量です
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より多くのコミュニケーションにより、
より安全に作戦が遂行できます
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そのためには練習です
近道はありません
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あなたのチームの安全を祈ります