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ニューカレドニア日本人女性殺人事件 ☆ 日本語字幕版

  • 0:07 - 0:10
    [ コニュ兄弟 カヌメラ岩 ]
  • 0:10 - 0:14
    [ ドキュメンタリー作家 ギヨーム・モーリー ]
  • 0:14 - 0:18
    [ 監督 ベルナール・ファルー ]
    [ プロデューサー クリスチャン・ジェラン ]
  • 0:18 - 0:22
    [ アナウンサー フレデリック ・ランティエリ ]
  • 0:37 - 0:40
    カヌメラ岩 大きな亀のように
  • 0:40 - 0:42
    世界で最も美しい湾の一つ
  • 0:42 - 0:45
    ニューカレドニアのクト湾
  • 0:45 - 0:47
    日本人観光客
    草間美香の遺体が
  • 0:47 - 0:50
    このタブーの岩上で
    発見されました
  • 0:50 - 0:53
    29歳の彼女はイルデパンを
    一人で訪れていました
  • 0:53 - 0:55
    凶悪犯罪
  • 0:55 - 0:58
    遺体が焼け爛れ
    損傷が酷い状態で発見
  • 0:58 - 1:00
    遺体は多数の石に囲まれました
  • 1:00 - 1:02
    儀式殺人か 性犯罪か?
  • 1:02 - 1:05
    しかし 疑問は長くは
    続かなかったです
  • 1:05 - 1:07
    犯人はすぐに指名され
  • 1:07 - 1:09
    岩を管理していたコニュ兄弟
  • 1:09 - 1:12
    二人は喧嘩っ早いカナックです
  • 1:12 - 1:14
    2人の有罪を証明する
    必要があったが
  • 1:14 - 1:18
    カヌメラ岩の秘密を打ち明けるのが
    簡単ではありません
  • 1:19 - 1:24
    [ 2002年5月2日 ニューカレドニア ]
  • 1:34 - 1:37
    >> 美香はイルデパンに
    着きました
  • 1:37 - 1:40
    この島は日本人に
    「太平洋の宝石箱」
  • 1:40 - 1:43
    「天国にいちばん近い島」
    と呼ばれています
  • 1:44 - 1:47
    頭の中夢いっぱいでここへ来て
  • 1:47 - 1:50
    素晴らしいことを
    発見すると思っていました
  • 1:53 - 1:55
    美香は旅行の経験が多くて
  • 1:55 - 1:58
    旅行が大好き 一人旅
  • 1:58 - 2:03
    日本風の冒険者
  • 2:05 - 2:07
    美香は小さな民宿を決めてから
  • 2:07 - 2:09
    非常にオープンな心をもって
  • 2:09 - 2:11
    この島を訪れに行きました
  • 2:11 - 2:15
    彼女はカヌメラ湾へ
    の道を尋ねました
  • 2:20 - 2:24
    それは美香が生きている姿を
    見る最後となりました
  • 2:24 - 2:26
    午後3時過ぎでした
  • 2:26 - 2:29
    黄色のドレスを着て
    ホテルを出かけて
  • 2:29 - 2:31
    散歩に行きました
  • 2:31 - 2:35
    生きている彼女の姿を
    もう見ることはありませんでした
  • 3:01 - 3:04
    夕方には 憲兵隊へ
    電話が来ました
  • 3:04 - 3:08
    クベルカ民宿の支配人
    クアテさんでした
  • 3:08 - 3:11
    日本人の宿泊客の一人が夕食時
  • 3:11 - 3:14
    いなかったことを
    知らせたのです
  • 3:14 - 3:15
    >> 美香が民宿に着いたのは
  • 3:15 - 3:18
    当日 2002年5月2日の朝
  • 3:18 - 3:21
    散歩に出かける前に
    夕食を予約しました
  • 3:21 - 3:24
    伝統的なロブスター料理
  • 3:24 - 3:28
    >> 食事が用意されていたが
    誰もいませんでした
  • 3:28 - 3:31
    これは普通ではありません
  • 3:31 - 3:34
    >> 憲兵が民宿の支配人を
    安心させようとして
  • 3:34 - 3:38
    おそらく 美香は違う所で
    食事する決心したでしょう
  • 3:40 - 3:45
    しかし 翌朝 支配人が
    再び憲兵隊に電話します
  • 3:45 - 3:47
    美香は夜中に帰って
    こなかったのです
  • 3:47 - 3:50
    ピローグツアーを予約したが
  • 3:50 - 3:53
    ガイドが無駄に待っていました
  • 3:53 - 3:56
    >> ピローグツアーにも
    参加しなかったので
  • 3:56 - 3:58
    私たちは心配し始めました
  • 3:58 - 4:01
    空港で旅行者のリストを調べたら
  • 4:02 - 4:04
    彼女が出発してない
    ことが分かりました
  • 4:04 - 4:08
    だから 事故など何か
    起こっただろうと思いました
  • 4:08 - 4:12
    >> 憲兵らは美香の
    部屋を捜索して
  • 4:12 - 4:14
    日本語で書かれた日記
  • 4:14 - 4:15
    タバコ一箱
  • 4:15 - 4:18
    ビール1缶などを見つけました
  • 4:18 - 4:21
    >> 私は写真を撮って
    詳細なリストを作って
  • 4:21 - 4:24
    私物を押収して
    憲兵隊へ持って行きました
  • 4:24 - 4:28
    これで 部屋の
    チェックアウト済です
  • 4:29 - 4:32
    >> 憲兵が民宿の係員に
    事情を聴いて
  • 4:32 - 4:35
    美香についてより
    詳しい情報を取得しました
  • 4:35 - 4:39
    彼女は29歳で
    フランス語が少し出来て
  • 4:39 - 4:42
    8ヶ月フランスを放浪した
    経験があります
  • 4:42 - 4:44
    パリが大好きです
  • 4:44 - 4:48
    美香は一般的な日本人
    観光客とは違って
  • 4:48 - 4:51
    団体旅行したり ツアーに
    任せたりするタイプではない
  • 4:51 - 4:57
    冒険者のようです
  • 4:57 - 5:01
    >> バックパッカーで
    一人旅の日本人観光客です
  • 5:01 - 5:06
    しばらくの間
    ニューカレドニアに滞在していて
  • 5:06 - 5:08
    フランス語が話せますし
  • 5:08 - 5:12
    ヨーロッパの観光客のように
    ビールを飲んでタバコを吸う人
  • 5:13 - 5:18
    >> 先ず ヌメア検察が
    失踪について捜査を開始します
  • 5:18 - 5:21
    もし美香が負傷した場合
    大急ぎです
  • 5:21 - 5:25
    地元の憲兵は 捜索を始めるが
    簡単ではありません
  • 5:25 - 5:30
    >> イルデパンは大体 長さが
    28キロ 幅が25キロの島です
  • 5:30 - 5:36
    慣習法に依拠する部族が8つ
    言わば首都(ヴァオ村)が1つ
  • 5:36 - 5:41
    そして 主に大規模なブッシュで
    湾や小島が多いです
  • 5:41 - 5:45
    非常に広くて野生の地域です
  • 5:50 - 5:53
    >> イルデパンは カレドニアの
    最も有名な島の1つ
  • 5:53 - 5:57
    住民2千人 ブッシュが
    155平方キロメートルです
  • 5:57 - 5:59
    行方不明の観光客を探すには
  • 5:59 - 6:02
    島中をくまなく捜す
    必要があるのですが
  • 6:02 - 6:05
    クト憲兵隊には4人しかいません
  • 6:05 - 6:07
    一日捜索した後 4人だけで
  • 6:07 - 6:08
    無理なことが分かりました
  • 6:12 - 6:15
    >> 我々は 上司に協力を求めて
  • 6:15 - 6:18
    ヘリコプターが日曜日に来ました
  • 6:18 - 6:22
    そしてヒラリオン・ベンデグ村長
    にも協力を求めました
  • 6:22 - 6:25
    彼が村長で
    イルデパンの大酋長でもあります
  • 6:25 - 6:29
    民宿が位置するコマニャ部族の
    人々などを集めて
  • 6:29 - 6:34
    みんな捜索に協力する
    ように頼みました
  • 6:34 - 6:37
    >> 2日目 憲兵らは
    島民の助けを借りて
  • 6:37 - 6:40
    より大きな捜索を行います
  • 6:40 - 6:43
    島の全ての観光地で捜索して
  • 6:43 - 6:45
    特に 美香が民宿を出た後
  • 6:45 - 6:47
    クト湾に沿って
  • 6:47 - 6:49
    通ったと思う道を調べます
  • 6:49 - 6:53
    そこで 彼らは重要な
    証言を取得しました
  • 6:53 - 6:56
    >> 先ず 彼女は
    このビーチの先に着いたら
  • 6:56 - 6:58
    一人の証人に目撃されたのです
  • 6:58 - 7:00
    彼は日本人観光客だったし
  • 7:00 - 7:03
    きれいな人だったと述べました
  • 7:03 - 7:06
    また フランス語で
    話していたと証言しました
  • 7:11 - 7:16
    従って 午後遅く 美香が
    クトにいたことが分かりました
  • 7:17 - 7:22
    >> この目撃の後 美香の姿を
    見た人は誰もいないようです
  • 7:22 - 7:27
    二日 三日経っても
    捜索が進みません
  • 7:27 - 7:29
    >> 私は憲兵隊の仲間と一緒に
  • 7:29 - 7:31
    カヌメラ岩に登ることにしました
  • 7:35 - 7:37
    私はイルデパンの2年間の滞在中
  • 7:38 - 7:40
    踏んだことがない岩なのです
  • 7:40 - 7:46
    >> それは当然なこと!
    カヌメラ岩はタブーなのです
  • 7:46 - 7:49
    岩は美香が消えた場所の
    すぐ近くにあり
  • 7:49 - 7:53
    島の強力な一族である
    コニュ一族の領域なのです
  • 7:53 - 7:58
    憲兵隊の伍長さえ勝手に
    登れない岩なのです
  • 7:58 - 8:02
    >> 私は岩に登る前に 許可を
    コニュ兄弟の母親に求めました
  • 8:02 - 8:05
    [ 私有地 ]
  • 8:05 - 8:07
    この岩は非常に歩きにくいです
  • 8:07 - 8:11
    岩と言うのですが
    実にほとんどサンゴ岩でできて
  • 8:11 - 8:15
    地面がとても鋭くて
    アクセスが難しくて
  • 8:15 - 8:17
    密な植生に覆われています
  • 8:20 - 8:23
    >> 岩の地面が
    サンゴの穴だらけで
  • 8:23 - 8:25
    起伏が多いので
  • 8:25 - 8:28
    落ちたり
    傷ついたりする危険です
  • 8:28 - 8:31
    しかし 伍長は
    何も見つかりません
  • 8:31 - 8:32
    捜索があまりにも困難で
  • 8:32 - 8:35
    ゆっくり探す余裕がありません
  • 8:35 - 8:38
    >> 前日かなり降水があったので
  • 8:38 - 8:41
    その日に滑りやすかったです
  • 8:41 - 8:44
    だから アクセスなし 道なし
  • 8:44 - 8:47
    石ばかりで
    何を踏んでいるか分かりません
  • 8:47 - 8:50
    [ 日本人観光客が行方不明3日目 ]
  • 8:50 - 8:55
    >> 捜索4日目の正午ぐらい
    島民のシャルル・クアテさんが
  • 8:55 - 9:00
    カヌメラ岩上で
    何かを発見しました
  • 9:00 - 9:03
    [ 憲兵隊 ]
  • 9:06 - 9:08
    >> シャルル・クアテは
  • 9:08 - 9:12
    部族全員と同行して
    憲兵隊にやって来ました
  • 9:12 - 9:15
    彼らはぎょっとして
    見たものにおびえていました
  • 9:15 - 9:19
    遺体を発見したと思っていたが
    確信ではなかったようです
  • 9:19 - 9:22
    彼は我々を岩まで連れて行って
  • 9:22 - 9:25
    岩に着いたら 私は
    シャルルについて行きました
  • 9:25 - 9:29
    シャルルは遺体がどこに
    あったのか忘れていたが
  • 9:29 - 9:32
    それを踏んだと思った瞬間に
    「ここだ」と言いました
  • 9:32 - 9:35
    >> 美香の遺体は
    木のふもとにあるが
  • 9:35 - 9:38
    それは事故ではありません
  • 9:38 - 9:40
    枝と石に覆われているのです
  • 9:40 - 9:45
    遺体は裸で
    半分焼け爛れた状態です
  • 9:45 - 9:49
    傍に 血痕や髪の毛など
  • 9:49 - 9:53
    美香の時計は6時21分に
    止まったままです
  • 9:53 - 9:58
    >> 私はこの遺体を
    最初に目にした時
  • 9:58 - 10:01
    黒焦げになって 変形した顔で
  • 10:01 - 10:03
    恐怖のビジョンでした
  • 10:06 - 10:09
    何とも言えないですが
    それはね...
  • 10:09 - 10:11
    体の四分の三は燃焼され
  • 10:11 - 10:13
    顔面が凄まじく変形しました
  • 10:13 - 10:16
    それは...人間とは
    もう何の関係もないようです
  • 10:18 - 10:22
    >> もう美香では
    ありませんでした
  • 10:22 - 10:24
    裁判中 美香の両親に
  • 10:24 - 10:27
    これらの写真を見せない
    ように気をつけました
  • 10:27 - 10:30
    美香のこの姿を
    覚えさせないのでした
  • 10:43 - 10:45
    >> アラン・カルモナ大尉
  • 10:45 - 10:47
    あなたは捜査の班長ですね
  • 10:47 - 10:48
    憲兵が岩に登った時に
  • 10:48 - 10:50
    遺体を見つからなかったですね
  • 10:51 - 10:53
    しかし その翌日誰かが岩に登って
  • 10:53 - 10:56
    遺体を見つけて
    憲兵に報告しに来ました
  • 10:56 - 10:57
    それはどうしてですか?
  • 10:58 - 11:00
    >> 岩の面積は
    5576平方メートルで
  • 11:00 - 11:02
    >> 半ヘクタールですね
  • 11:02 - 11:05
    >> 凡そ 円周300メートル
  • 11:05 - 11:08
    岩上では草木が繁茂しています
  • 11:08 - 11:12
    高さ1.50~7メートル
    の木があるのです
  • 11:12 - 11:14
    要するに 石が多くて
    非常に危険な岩で
  • 11:15 - 11:17
    真ん中は小さな
    ジャングルのようです
  • 11:17 - 11:21
    憲兵が詳しく捜査したのは
    岩の一部だけでした
  • 11:21 - 11:26
    人数が足りなかったので
    これしかできませんでした
  • 11:26 - 11:30
    それに 雨が降っていたので
    岩上は危険でした
  • 11:30 - 11:33
    >> 遺体は特殊に
    配置されていましたね
  • 11:33 - 11:36
    >> 遺体が隠されていたし
  • 11:36 - 11:38
    その周りに石がありました
  • 11:38 - 11:40
    頭の周辺に保護のように
  • 11:40 - 11:42
    体に沿って 骨盤のところまで
  • 11:42 - 11:45
    石が配置されていました
  • 11:45 - 11:49
    >> それはシンボリック値が
    あるのですか?慣習的?
  • 11:49 - 11:51
    >> この配置が考えさせることは
  • 11:51 - 11:54
    典型的なメラネシア
    カナック風の火です
  • 11:54 - 11:58
    最初の目撃者 傍にいた
    メラネシア人はそう言ったのです
  • 11:58 - 12:00
    彼らは
    この火を燃やした人が
  • 12:00 - 12:02
    必ずカナックだと断言しました
  • 12:02 - 12:05
    >> この火は「ブーニャ」
    と言いますね
  • 12:05 - 12:06
    何のためですか?
  • 12:06 - 12:08
    >> 蒸し煮の料理のためです
  • 12:08 - 12:12
    つまり 魚や肉の
    どちらかを調理したい時
  • 12:12 - 12:16
    石を予め位置づけて
    主な火を囲って
  • 12:16 - 12:18
    そして 炎が出ないように
  • 12:18 - 12:20
    木の枝で覆います
  • 12:20 - 12:22
    草間美香の遺体の場合
  • 12:22 - 12:26
    少しずつ火が燃えて
    そして煮込み次第に
  • 12:26 - 12:30
    遺体を焼け 崩壊するような
    仕掛けが是非ありました
  • 12:30 - 12:35
    配置の全てはそのために
    用意されたのです
  • 12:35 - 12:37
    一方で 遺体を無くして
  • 12:37 - 12:40
    もう一方で 一度火を燃やしたら
  • 12:40 - 12:45
    近くのビーチから見られないように
    用心する必要があったのです
  • 12:45 - 12:48
    >> 翌朝 あなたは
    遺体から50メートル離れて
  • 12:48 - 12:50
    穴に隠された美香の
    私物を発見しました
  • 12:50 - 12:52
    それは何でしたか?
  • 12:52 - 12:54
    >> ガイドブック
    サンダル
  • 12:54 - 12:58
    ビーチタオル
    彼女の眼鏡
  • 12:58 - 13:01
    ライターやタバコの箱など
  • 13:01 - 13:04
    彼女のカメラもあったが
  • 13:04 - 13:07
    破壊され 押しつぶされたので
  • 13:07 - 13:11
    手掛かりにならない
    ことが分かりました
  • 13:11 - 13:13
    写真フィルムが切断されて
  • 13:13 - 13:15
    何も得ることはできませんでした
  • 13:16 - 13:19
    要するに 草間美香を
    殺した人の目的は
  • 13:19 - 13:23
    一方で 火によって
    遺体を消し去って
  • 13:23 - 13:26
    もう一方で 服や私物を
  • 13:26 - 13:28
    誰にも見つからぬように
  • 13:28 - 13:30
    穴に入れて隠すことでした
  • 13:30 - 13:34
    [ 日本人観光客が石で殴られて殺害 ]
  • 13:35 - 13:38
    >> 遺体が傷だらけなので
    検死が難しいでしょう
  • 13:38 - 13:41
    それなのに
    明らかになったことがありますか?
  • 13:41 - 13:45
    >> 腐敗と火による損傷があり
  • 13:45 - 13:47
    体の下の部分が完全に焼かれて
  • 13:47 - 13:50
    左側も第三度熱傷になって
  • 13:50 - 13:53
    顔はね...顔の右側は
  • 13:53 - 13:57
    完全に押しつぶされて
    頭蓋骨が粉砕されてしまって
  • 13:57 - 14:00
    上顎も粉砕されてしまいました
  • 14:00 - 14:02
    それをやったのは重い物です
  • 14:02 - 14:04
    サンゴ石だと思われます
  • 14:04 - 14:08
    なぜなら 頭が
    押しつぶされただけではなく
  • 14:08 - 14:10
    深い傷もあります
  • 14:10 - 14:14
    そして サンゴ石には突出した
    エッジや凹凸があります
  • 14:14 - 14:17
    >> この状態だと
    死因が特定できますか?
  • 14:17 - 14:20
    >> 死因と考えられるものは
  • 14:20 - 14:22
    頭の押しつぶし 窒息死
  • 14:22 - 14:25
    つまり 頭の押しつぶしが
  • 14:25 - 14:27
    呼吸器の閉塞を起こしたこと
  • 14:27 - 14:29
    または肋骨による肺の穿孔
  • 14:29 - 14:32
    彼女は骨折された肋骨が
  • 14:32 - 14:34
    何本も肺に穴を開けたからです
  • 14:34 - 14:37
    >> 美香がレイプされたのか
    分かりますか?
  • 14:37 - 14:40
    >> それを確定する
    方法はありません
  • 14:40 - 14:42
    彼女の性器が焼け爛れたからです
  • 14:42 - 14:44
    しかし 法医学者は
  • 14:44 - 14:46
    DNA鑑定を検討するために
  • 14:46 - 14:47
    採取を実施しました
  • 14:47 - 14:51
    >> 法医学者は死亡した日が
    特定できましたか?
  • 14:51 - 14:54
    >> いいえ 正確に死亡日を
    断定することができません
  • 14:54 - 14:58
    昆虫学調査を行えば
    可能でしょう
  • 14:58 - 15:01
    それは昆虫が死体へ
    群生する経緯から
  • 15:01 - 15:04
    死亡時期などを
    解明する科学ですが
  • 15:04 - 15:07
    ニューカレドニアでは
    フランス本土と違って
  • 15:08 - 15:09
    直ちに現場で使用できる
  • 15:09 - 15:12
    技術的な手段はありません
  • 15:12 - 15:14
    それがないため 法医学者は
  • 15:14 - 15:18
    失踪日と遺体発見日
    との間を考えて
  • 15:18 - 15:21
    遺体が3日間の間
    湿度と熱のある気候の中に
  • 15:21 - 15:24
    外で置かれていたと判断しました
  • 15:28 - 15:30
    [ 2002年5月6日 テレビニュース ]
  • 15:30 - 15:34
    >> イルデパンで旅行中の
    日本人女性が殺害された後
  • 15:34 - 15:37
    ショック 感動
    そしてニューカレドニアの
  • 15:37 - 15:40
    日本人観光客市場の
    将来について不安です
  • 15:40 - 15:42
    >> カヌメラ岩は日本人にとって
  • 15:42 - 15:46
    天国的な島のシンボルですが
    先週の木曜日
  • 15:46 - 15:49
    若くて美しい29歳の日本人女性
    草間美香にとって
  • 15:49 - 15:51
    地獄となりました
  • 15:51 - 15:54
    [ 日本人観光客が石で殴られて殺害 ]
  • 15:54 - 15:56
    >> 私自身の記憶では
  • 15:56 - 16:00
    観光客の殺害は初めてでした
  • 16:00 - 16:02
    [ 衝撃を受けた日本はニューカレドニアに注目を ]
  • 16:03 - 16:05
    これは 島にとって災害で
  • 16:05 - 16:08
    ニューカレドニアにとっても
    災害でした
  • 16:08 - 16:10
    日本人の観光客ですから
  • 16:10 - 16:13
    日本はフランス本土に次いで
  • 16:13 - 16:17
    ニューカレドニアの
    二番目の観光市場です
  • 16:17 - 16:20
    外交事件とあえて言わないですが
  • 16:20 - 16:24
    ニューカレドニアの評判が
    問われていました
  • 16:24 - 16:27
    >> 捜査はマスコミを沸かせて
  • 16:27 - 16:31
    犯罪の詳細は空想を
    羽ばたかせています
  • 16:31 - 16:35
    >> バラバラされて
    残酷に殺害されたので
  • 16:40 - 16:44
    儀式殺人の疑問が
    頭に浮かんできます
  • 16:44 - 16:50
    遺体がタブーの岩上で
    発見されたのです
  • 16:50 - 16:52
    >> タブーの岩!
  • 16:52 - 16:57
    当然に 憲兵隊がこの糸口
    から調査を開始します
  • 16:57 - 17:00
    >> 犯罪現場をよく理解するには
  • 17:00 - 17:02
    遺体が発見された場所は
  • 17:02 - 17:05
    X家の居間だと想像してください
  • 17:05 - 17:10
    この場合 我々はX家に嫌疑を
    かけることが当然なことです
  • 17:10 - 17:13
    岩はコニュ一族の居間
    のようなものでした
  • 17:13 - 17:17
    >> コニュ家はカヌメラ岩の
    ちょうど正面に住んでいるが
  • 17:17 - 17:21
    この家族では捜査に
    参加した人が一人もいません
  • 17:21 - 17:24
    [ 私有地 立入禁止 ]
  • 17:24 - 17:28
    >> コニュ兄弟に
    疑いを向けたのが
  • 17:28 - 17:32
    島民の全ての人だったですよ
  • 17:32 - 17:36
    彼らは岩の監視人だったからです
  • 17:36 - 17:39
    イルデパンで観光客をカヌメラ岩に
  • 17:39 - 17:43
    連れて行ったのは
    コニュ兄弟だけでした
  • 17:43 - 17:46
    二人だけ
    他に誰もいません
  • 17:46 - 17:50
    >> コニュ兄弟 岩の監視人
  • 17:50 - 17:53
    兄のアンブロワーズ
    愛称は「ディディム」
  • 17:53 - 17:55
    アントワーヌ
  • 17:55 - 17:57
    イルデパンで コニュ兄弟は
    有名です
  • 17:57 - 18:01
    >> コニュ家は イルデパンの
    非常に古い一族です
  • 18:01 - 18:05
    昔 この一族は
    コマニャ部族の酋長でした
  • 18:05 - 18:09
    18世紀後半 19世紀初期
    強制移送の時でした
  • 18:10 - 18:12
    当時 流刑地を設立するために
  • 18:12 - 18:17
    島西部の市民が
    みんな移送されました
  • 18:21 - 18:23
    >> 流刑地が廃止された後
  • 18:23 - 18:27
    フランス政府が島の土地を
    カナックに返したが
  • 18:27 - 18:30
    コニュ一族は奪わ感じたようです
  • 18:30 - 18:34
    元の土地を全部返却されなかくて
  • 18:34 - 18:36
    部族の支配も失ったのです
  • 18:38 - 18:41
    >> コニュ一族は不公平と感じて
  • 18:41 - 18:45
    抗議としてこの岩を
    自分のものにしました
  • 18:45 - 18:48
    そして この岩は
    タブーだと主張しました
  • 18:51 - 18:53
    >> コニュ兄弟は島民間の
  • 18:53 - 18:57
    二世紀の緊張や争いを
    結晶した人物です
  • 18:57 - 19:01
    しかし カナック同士で
    告発などはしません
  • 19:01 - 19:04
    特に フランス本土からの憲兵に
  • 19:04 - 19:08
    >> しかし 今度の事件は
    あまりにも深刻な問題でした
  • 19:08 - 19:11
    なぜなら イルデパンでは
    観光が何よりも重要です
  • 19:11 - 19:15
    この事件で
    だんだん噂が広がっていって
  • 19:15 - 19:18
    人々が緊張しており
    喧嘩が発生しやすくなって
  • 19:19 - 19:21
    勝手にすぐ制裁を
    加えたい人も出ています
  • 19:22 - 19:25
    >> 遺体が発見された場所は
    コニュ兄弟の居間!
  • 19:25 - 19:28
    必然的に 島民が遠慮なく
    色々話していきます
  • 19:28 - 19:31
    >> 依然から ディディムは
  • 19:31 - 19:33
    カナック社会から外れていました
  • 19:33 - 19:35
    ほとんどみんなと衝突して
  • 19:35 - 19:38
    みんな彼のことを恐れていました
  • 19:38 - 19:41
    どんな権限にも
    服従するのを断る人です
  • 19:41 - 19:44
    フランス共和政権も
    カナック社会の慣習法も
  • 19:44 - 19:46
    >> 90年代 ディディムは
  • 19:46 - 19:49
    「カヌメラ岩族」の
    リーダーでした
  • 19:49 - 19:51
    岩上で集めていた島の
  • 19:51 - 19:53
    不良っぽい若者グループでした
  • 19:53 - 19:56
    彼ら憲兵と関わり合ったようです
  • 19:56 - 19:58
    >> アルコールや麻薬の
    使用者でした
  • 19:58 - 20:02
    >> 非常に暴力的な人でした
  • 20:02 - 20:10
    拳で人を殴ったり
    刃物も使ったりしていました
  • 20:11 - 20:15
    >> ディディムが剣で人を脅して
    殴ったことがあるが
  • 20:15 - 20:17
    打撃を受けたこともあります
  • 20:17 - 20:21
    足を散弾銃で撃たれて
    ナイフで腹を刺されたことも
  • 20:21 - 20:23
    これらの事件は憲兵と関係なく
  • 20:23 - 20:25
    常に部族内で解決されました
  • 20:27 - 20:31
    当時 またディディムが病気を
    治す能力があると言われて
  • 20:32 - 20:33
    信仰治療者と自称しました
  • 20:33 - 20:38
    しかし ディディムだから
    すぐ変な方向に行ってしまう
  • 20:38 - 20:42
    >> 治療者から
    復活者になりました
  • 20:42 - 20:45
    彼はこの岩で子羊を犠牲にして
  • 20:45 - 20:49
    後で復活させようとした
    という話を聞きました
  • 20:51 - 20:54
    仲間にもそれを試してみたが
  • 20:54 - 21:01
    幸いにもその人が逃げて
    カヌメラ岩族と離れました
  • 21:03 - 21:08
    >> カヌメラ岩族では
    弟のアントワーヌが
  • 21:08 - 21:11
    ディディムの誠実な弟子でした
  • 21:11 - 21:14
    >> アントワーヌは無口で
    喋らない人
  • 21:14 - 21:19
    彼はダチュラ(朝鮮朝顔)のような
    薬物の影響下によくあります
  • 21:19 - 21:23
    ダチュラとは スズランに
    よく似ている植物ですが
  • 21:23 - 21:25
    スズランよりデカい花です
  • 21:25 - 21:27
    煎じて飲む麻薬で
  • 21:27 - 21:30
    脳に不可逆的な影響を与えます
  • 21:31 - 21:33
    アントワーヌは中身無し
  • 21:33 - 21:35
    会う度に 空しさを感じます
  • 21:35 - 21:37
    彼は怖い影のようです
  • 21:42 - 21:46
    >> イルデパンで「タブーの岩」
    という話をよく聞くのですが
  • 21:46 - 21:48
    どういう意味ですか?
    神聖と同じ?
  • 21:48 - 21:54
    >> この岩がタブー 神聖だと
    主張したのはコニュ家だけです
  • 21:54 - 21:57
    彼らはこの岩が
    自分のものだと主張したが
  • 21:57 - 21:59
    決してそうではありません
  • 21:59 - 22:02
    この岩はフランスの
    海事局の管理下に入って
  • 22:02 - 22:05
    そして 地方自治の
    範囲内に入って
  • 22:05 - 22:08
    最終的に
    イルデパン遺産になったのです
  • 22:08 - 22:11
    しかし 彼らはそれを無視して
  • 22:11 - 22:14
    相変わらず 自分の
    財産だと主張して
  • 22:14 - 22:17
    先祖代々のものだと言って
  • 22:17 - 22:22
    島民と共同することを
    許さないのです
  • 22:22 - 22:27
    >> 美香の遺体が
    コニュ兄弟の岩上で発見された後
  • 22:27 - 22:31
    みんなコニュ兄弟を
    指さして非難します
  • 22:31 - 22:34
    彼らは憲兵隊に
    知られていたのですか
  • 22:34 - 22:37
    >> そうです
    イルデパンの憲兵隊では
  • 22:37 - 22:40
    コニュ兄弟が前科者として
    知られていました
  • 22:40 - 22:45
    長年にわたり 地元の人を含め
    観光客が岩に登ることは
  • 22:45 - 22:47
    コニュ兄弟に禁止されていました
  • 22:47 - 22:50
    たまに 登ろうとした人がいたら
  • 22:50 - 22:52
    コニュ兄弟が速やかに出てきて
  • 22:52 - 22:54
    文句を言ったりして
  • 22:54 - 22:57
    暴力を振るったりした
    こともあります
  • 22:57 - 22:59
    殴られた観光客もいました
  • 22:59 - 23:02
    特に 1993年~94年には
  • 23:02 - 23:04
    日本人女性の観光客二人は
  • 23:04 - 23:07
    コニュ兄弟に殴られた
    事件がありました
  • 23:07 - 23:10
    一人は登って
    一人は下りていた時
  • 23:10 - 23:13
    そのために 彼らは
    何回か刑罰を受けた
  • 23:13 - 23:15
    >> 有罪されたのですか
  • 23:15 - 23:17
    >> そうです 何度も
  • 23:17 - 23:18
    >> 事実は?
  • 23:18 - 23:21
    >> ディディムは観光客に対して
  • 23:21 - 23:24
    暴行と重傷害で有罪となり
  • 23:24 - 23:26
    弟アントワーヌも殴打暴行罪で
  • 23:26 - 23:29
    刑罰を受けたことがあります
  • 23:29 - 23:31
    さらに アントワーヌが数年前に
  • 23:31 - 23:34
    強姦罪で刑罰も受けました
  • 23:34 - 23:38
    >> コニュ兄弟は殺害者の
    プロファイルですか?
  • 23:38 - 23:42
    >> 島民の話を聞くと
    皆同じことを言っていますが
  • 23:42 - 23:45
    コニュ兄弟が知らずに
    彼らに見られずに
  • 23:45 - 23:47
    岩に登ることが不可能です
  • 23:47 - 23:49
    だから 岩上で遺体が
    発見されことが
  • 23:49 - 23:53
    コニュ家のうちで
    発見されたと同じです
  • 23:53 - 23:56
    彼らを取り調べるのは当たり前で
  • 23:56 - 23:58
    我々の義務だったと思います
  • 23:58 - 24:00
    従って 火曜日午後1時ごろ
  • 24:00 - 24:02
    我々はコマニャ部族で
  • 24:02 - 24:04
    コニュ兄弟を逮捕に行ったのです
  • 24:05 - 24:07
    >> 2002年5月7日
  • 24:07 - 24:11
    遺体発見の翌日
    つまり美香の失踪の5日後
  • 24:11 - 24:14
    憲兵が特殊な 機動憲兵隊 の
    補強を得て
  • 24:14 - 24:17
    コニュ兄弟の家を包囲します
  • 24:17 - 24:19
    正午です
  • 24:19 - 24:23
    >> 制服を着用して
    介入が行われました
  • 24:23 - 24:26
    カルモナ中尉と一緒に
    部族に出頭しました
  • 24:26 - 24:29
    我々を歓迎したのはディディム
  • 24:29 - 24:31
    彼は手を上げて自首しました
  • 24:31 - 24:35
    アントワーヌは軍人を見たら
    逃げようとしました
  • 24:36 - 24:39
    しかし 彼は遠くへ
    行けませんでした
  • 24:39 - 24:41
    機動憲兵隊が彼を止めて
    逮捕したのです
  • 24:41 - 24:46
    そして 二人は憲兵隊まで
    送られて 拘禁されました
  • 24:46 - 24:48
    >> 殺害の数時間前に
  • 24:48 - 24:52
    男性二人と一緒にいた
    草間美香の姿が見られた
  • 24:52 - 24:55
    逮捕2人は
    精神疾患で通院歴があり
  • 24:55 - 24:57
    1人は 刑務所経験者です
  • 24:57 - 25:00
    午後 二人を尋問のために
    憲兵隊に連行されました
  • 25:00 - 25:06
    >> 我々は 容疑者が
    逮捕されたと言われて
  • 25:06 - 25:08
    彼らが犯人のプロファイルや
  • 25:08 - 25:12
    犯罪を犯した動機もある
    と言われました
  • 25:13 - 25:16
    >> ニューカレドニアは
    安心しました
  • 25:16 - 25:19
    この凶悪犯罪の犯人は
    投獄されました
  • 25:19 - 25:22
    [ 岩の 監視人 が入獄 ]
  • 25:22 - 25:25
    イルデパンで コニュ一族は
  • 25:25 - 25:27
    2人の逮捕とマスコミの喧伝を
  • 25:27 - 25:30
    どうしようもなく見て取ります
  • 25:30 - 25:33
    >> これは 家族に大衝撃だった
  • 25:33 - 25:38
    みんな アントワーヌが手錠で
    椅子に拘束した姿を見た時ね
  • 25:38 - 25:40
    手は背中で...それが...
  • 25:43 - 25:50
    あの夜 一族全員が家にいて
    居間でテレビを見ていた
  • 25:50 - 25:52
    いらだたせる映像を見ていた
  • 25:52 - 25:56
    その時に家族をの面倒を見るのが
  • 25:56 - 25:59
    私の責任になることに気づいて
  • 25:59 - 26:01
    傍にいた子供たちに
    次のように話した
  • 26:01 - 26:06
    「この事件は重い負担になるが
    それは私の負担」
  • 26:06 - 26:10
    「学校で勉強を頑張ってください」
  • 26:10 - 26:13
    「今パパたちについて
    言われることは...
  • 26:13 - 26:16
    ...本当ではないこと
    を見せてください」
  • 26:16 - 26:20
    「父親の子であることを
    誇りに思って...
  • 26:20 - 26:24
    ...悪い種子ではないことを
    むき出してください」と。
  • 26:32 - 26:34
    >> コニュ兄弟が留置された後
  • 26:34 - 26:36
    最初の証人を尋問したですね
  • 26:36 - 26:38
    彼らは何を言いましたか?
  • 26:38 - 26:42
    >> フレデリック・カアトゥ
    が証言したところによれば
  • 26:42 - 26:48
    彼は5月2日木曜日
    朝10時15分頃
  • 26:48 - 26:53
    アントワーヌと一緒にいたところ
  • 26:53 - 26:57
    着いたばかりの日本人観光客に
    会ったと言いました
  • 26:57 - 27:01
    彼女はフランス語で挨拶したので
    二人も驚いたと述べました
  • 27:01 - 27:06
    普通 日本人が挨拶を返すと
    英語か日本語を使うのです
  • 27:06 - 27:09
    もう一人の証人は
    アントワーヌの元恋人です
  • 27:09 - 27:12
    彼女が証言したところによると
  • 27:12 - 27:16
    アントワーヌが4月30日に
    自分の誕生日の前日
  • 27:16 - 27:17
    凄く衝動的で興奮しながら
  • 27:17 - 27:22
    「女が欲しい!女が欲しい!」
    と繰り返して言っていました
  • 27:22 - 27:26
    >> 指輪していたアントワーヌを
    見た証人もいるですね
  • 27:26 - 27:29
    >> そう 金曜日に
    フレデリック・カアトゥは
  • 27:29 - 27:33
    アントワーヌに会った時
    指輪していたことに気づきました
  • 27:33 - 27:36
    この指輪は特徴があったが
  • 27:36 - 27:39
    この証人はそれを
    詳細に描写しました
  • 27:39 - 27:43
    証人はアントワーヌがジュエリーを
    身に着ける習慣がないのに
  • 27:43 - 27:47
    指に指輪しているのが
    可笑しいと思ったが
  • 27:47 - 27:50
    その時に「美香の指輪だろう」
    と思ったのです
  • 27:50 - 27:53
    これらの情報は重要だったので
  • 27:53 - 27:57
    他の証言に追加しました
  • 28:03 - 28:09
    >> 私はアントワーヌの
    取調べをしたのですが
  • 28:09 - 28:12
    取調べ中の彼の態度は...
  • 28:12 - 28:17
    精神的な問題があるか
    分からないですが
  • 28:17 - 28:22
    ほとんど喋らなくて
    内気な様子でした
  • 28:22 - 28:24
    >> 対照的に隣のオフィスで
  • 28:24 - 28:27
    兄のディディムは
    非常におしゃべりです
  • 28:27 - 28:31
    彼は長々と自分の家族と
    自分の岩の話をしました
  • 28:31 - 28:35
    数年後 ディディムは
    この長い独白をまだ覚えています
  • 28:35 - 28:40
    >> この岩は戦いのシンボルだ
    我々の歴史だ
  • 28:40 - 28:45
    我々の歴史や一族など
    と繋がっているんだ
  • 28:45 - 28:51
    アイデンティティを守るのが
    重要だ 自己尊厳のようなもの
  • 28:51 - 28:56
    我々は自己尊厳がなくなったら
    もう存在しないと同じだ
  • 28:57 - 28:59
    >> ディディムは尋問中で
  • 28:59 - 29:01
    昔の歴史を跡付けて
  • 29:01 - 29:03
    コニュ家が部族の酋長だった時代
  • 29:04 - 29:05
    有力な一族だった時代
  • 29:05 - 29:07
    などのことを語っています
  • 29:07 - 29:12
    また 彼がコマニャ部族の
    酋長になるために
  • 29:12 - 29:17
    数年前から続ける闘争
    について話しています
  • 29:17 - 29:21
    これは慣習法に従って
    正当な権利だと主張しています
  • 29:22 - 29:27
    >> 尋問中 そういう話を
    するなんて 珍しいでしょう
  • 29:27 - 29:29
    >> これは 非公式の対話ですが
  • 29:29 - 29:32
    我々は耳を傾ける必要があります
  • 29:32 - 29:34
    情報は彼らの方から来るので
  • 29:34 - 29:37
    話の腰を折ってはいけないのです
  • 29:37 - 29:41
    フランス本土では 検査員が
    取調べを指導するのですが
  • 29:41 - 29:44
    ここの原住民に対して
    攻撃的な尋問してはいけません
  • 29:45 - 29:48
    彼らは言いたいことがあるので
  • 29:48 - 29:51
    先ず 耳を傾ける必要があります
  • 29:51 - 29:54
    その後 質問に答える気があれば
    質問に答えます
  • 29:54 - 29:58
    >> ディディムの情熱的な
    発表を聞いてから
  • 29:58 - 29:59
    伍長は取調に戻ります
  • 29:59 - 30:03
    美香の死亡日に
    彼の日課を調べたいのです
  • 30:03 - 30:05
    >> それができません 複雑です
  • 30:05 - 30:09
    ここは都市ではないので
    日課を確認するのは難しいです
  • 30:09 - 30:14
    島民は日の出や潮回りのリズムに
    合わせて生活しているのです
  • 30:14 - 30:16
    彼は 先ず畑に
    いただろうと思って
  • 30:16 - 30:20
    次に 違う所にいたかもしれない
    と思って
  • 30:20 - 30:23
    彼にとって それは
    大切ではありません
  • 30:24 - 30:27
    前のことは前のことだから
    もう覚えていません
  • 30:27 - 30:29
    だから 日課を立てることが
  • 30:29 - 30:31
    具体的に非常に難しいです
  • 30:32 - 30:37
    >> アントワーヌが日本人女性と
    一緒にいたと証言した人がいるが
  • 30:37 - 30:40
    本人の取調べでも
    何の結果も得られません
  • 30:40 - 30:44
    >> アントワーヌは自分が
    どこにいたか 覚えていません
  • 30:44 - 30:46
    彼は 5月1日
    自分の誕生日のことを
  • 30:46 - 30:48
    覚えているのですが
  • 30:48 - 30:52
    酔っ払くて その後のことを
    忘れたと説明しました
  • 30:52 - 30:54
    >> 証言に基づいて
  • 30:54 - 30:58
    日本人女性に会ったのか
    と彼に尋ねたら
  • 30:58 - 31:00
    この時点で ちょっと...
  • 31:00 - 31:04
    完全にバカしていたようだった
  • 31:04 - 31:07
    ちょっと記憶喪失のように
    見えたのです
  • 31:07 - 31:10
    いいえ 誰にも会ったない
    と言っただけです
  • 31:17 - 31:20
    >> 彼に「告白しろ」
    と言われたが
  • 31:20 - 31:28
    私は「あなたを喜ばせるために
    やってないことを告白しない」
  • 31:28 - 31:32
    草間美香に会ったこと
    見たこともないのだ
  • 31:34 - 31:39
    >> 証人の1人によると 日本人の
    女性の指輪をはめたいたでしょう?
  • 31:39 - 31:43
    >> 日本人女性の指輪は
    自分の指にはめられないよ
  • 31:43 - 31:45
    自分の指を見てごらん!
    太すぎる
  • 31:45 - 31:49
    日本人の女性は指が小さいよ
  • 31:52 - 31:57
    >> 胸の中で硬いなと思っていた
    頑固で何も告白しないだろう…
  • 31:57 - 32:01
    >> ディディムが弟と
    同じくらい頑固に見えます
  • 32:01 - 32:03
    彼は自分が事件とは関係なく
  • 32:03 - 32:06
    コニュ家に対しての
    陰謀だと主張しています
  • 32:06 - 32:10
    >> ディディムは
    感動する人ではなく
  • 32:10 - 32:12
    逆に 感動させる人です
  • 32:12 - 32:17
    頭が良くて 堂々たる人です
  • 32:17 - 32:21
    私に「殺していない」と言う時
    彼を信じる傾向があるですが
  • 32:21 - 32:23
    自分の奥深くで感じることは
  • 32:23 - 32:27
    ディディムが何が起こったのかを
    知っていると思います
  • 32:27 - 32:30
    そして この調査中に
    何回も聞いたが
  • 32:30 - 32:34
    ディディムに
    「何が起こったかを知っている?」
  • 32:34 - 32:38
    と聞くと 彼は眉を上げる
  • 32:38 - 32:43
    これはカナック共通な
    ジェスチャーですが
  • 32:43 - 32:45
    「知っている」という意味です
  • 32:48 - 32:53
    [ 留置 ]
  • 32:53 - 32:58
    >> コニュ兄弟が留置された後
    イルデパンで怒りが爆発して
  • 32:58 - 33:00
    コニュ一族と対立したクアテ一族が
  • 33:00 - 33:03
    コニュ家の宝物である
    カヌメラ岩を攻撃して
  • 33:03 - 33:06
    階段 彫像 小屋など
    を破壊します
  • 33:06 - 33:11
    憲兵はみんなを
    落ち着かせようとします
  • 33:11 - 33:18
    憲兵隊で取調べ中のコニュ兄弟が
    美香について何も言いません
  • 33:18 - 33:21
    予審判事が容疑者の
    人格を知りたいので
  • 33:21 - 33:25
    精神科医に頼んで
    鑑定を行うことにしました
  • 33:25 - 33:28
    留置中で 精神鑑定を行うことは
    通常ではありません
  • 33:31 - 33:34
    精神科医がヌメアの憲兵屯所で
  • 33:34 - 33:36
    ディディムと
    アントワーヌに会います
  • 33:36 - 33:40
    兄弟が依然として 自分が無罪を
    主張しているが
  • 33:40 - 33:42
    2人の人格は恐ろしいです
  • 33:42 - 33:47
    >> 一般に精神病質に
    分類される人格です
  • 33:48 - 33:50
    通常より遥かに
    高い潜在的な攻撃性
  • 33:50 - 33:53
    欲求不満への耐性が低くて
  • 33:53 - 33:55
    つまり 自分の
    思い通りにいかないと
  • 33:55 - 33:59
    トラブルを起こす
    可能性があるのです
  • 33:59 - 34:01
    犯罪 行動に移す素因
  • 34:01 - 34:05
    つまり 空想せずに
    直接に行動に移動して
  • 34:05 - 34:09
    それに アルコール・大麻への
    嗜好性が高いので
  • 34:09 - 34:11
    一層行為への移行が
    しやすいです
  • 34:15 - 34:19
    >> これは現場で行われた
    調査結果に当たるものです
  • 34:19 - 34:22
    つまり 無計画な殺人です
  • 34:22 - 34:28
    最悪な場所 誰でも
    見られる場所で犯され
  • 34:28 - 34:32
    手元にあったサンゴ石を
    武器として使ったのです
  • 34:34 - 34:38
    >> 二人兄弟が告白せずに
    留置は終了しました
  • 34:38 - 34:44
    >> 告白がなくても
    我々の確信が変わっていません
  • 34:44 - 34:49
    依然として
    兄弟が犯人だと思ったのです
  • 34:49 - 34:52
    >> 二人はヌメア裁判所に
    送致されました
  • 34:52 - 34:55
    >> 主な容疑者2人が
    午後2時半から
  • 34:55 - 34:57
    検察局で尋問を受けています
  • 34:57 - 35:00
    >> 二人の容疑者を
    載せたパトカーが
  • 35:00 - 35:02
    2時半頃 裁判所に到着し
    現時点では
  • 35:02 - 35:05
    容疑者の抵抗のせいだろう
    と思うのですが
  • 35:05 - 35:08
    まだ判事事務所で
    尋問を受けています
  • 35:10 - 35:14
    >> さて コニュ兄弟が
    獄中ですが 調査が続いて
  • 35:14 - 35:18
    今回 凶器を確定して
    それを探す必要があるしょうね
  • 35:18 - 35:21
    >> 島民の一人が
    調査に協力して
  • 35:21 - 35:23
    凶器を憲兵隊に持って来ました
  • 35:23 - 35:25
    >> それは何ですか?
  • 35:25 - 35:28
    >> 血の付いた2つの石です
  • 35:28 - 35:32
    この写真に見える石が
    その一つです
  • 35:32 - 35:36
    石を鑑定した結果は
    美香の血液でした
  • 35:36 - 35:41
    そして 石を持ってきた人は
    誰かを指名しました
  • 35:41 - 35:43
    クアテという人
  • 35:43 - 35:46
    >> 彼と同じ名字!
    >> そう 同じ氏族です
  • 35:46 - 35:50
    そして 尋問調書に記載されたが
    彼の主張は
  • 35:50 - 35:53
    コニュとクアテとの氏族間
    昔から紛争が続いて
  • 35:53 - 35:55
    2つの氏族は仲が悪いので
  • 35:55 - 35:59
    コニュ一族を非難することが
    クアテ一族に有利だということ
  • 35:59 - 36:03
    2つの氏族の対立を
    証拠した事件として
  • 36:03 - 36:08
    ディディムの足を銃で撃ったのは
    クアテ一族の一人でした
  • 36:08 - 36:11
    ディディムが
    びっこを引く原因です
  • 36:11 - 36:14
    >> この証人が
    他のことを言ったのですか?
  • 36:14 - 36:16
    彼によると
    指名したクアテは
  • 36:16 - 36:20
    美香の遺体を発見した
    チームの一人でした
  • 36:20 - 36:24
    >> 憲兵は石の発見場所を
    調べに行ったのですか?
  • 36:24 - 36:27
    >> 残念ながら
    それは不可能でした
  • 36:27 - 36:31
    岩へのアクセスが
    禁止されなかったから
  • 36:31 - 36:34
    その間 遺体の発見現場と
    その周辺が
  • 36:34 - 36:38
    多くの傍観者に訪れられて
    汚されてしまいました
  • 36:38 - 36:40
    残された痕跡もうなかったです
  • 36:40 - 36:43
    >> この証人は犯人として
    人を指名したが
  • 36:43 - 36:46
    証拠があるのですか?
    他の発言をしましたか?
  • 36:46 - 36:48
    >> いいえ ただの非難でした
  • 36:48 - 36:51
    憲兵が調べたが
    何の結果も得ませんでした
  • 36:51 - 36:54
    しかし この調査で
    島民100人から
  • 36:54 - 36:56
    事情聞き取りをしました
  • 36:58 - 37:01
    >> 特に 憲兵の注意を引くことは
  • 37:01 - 37:05
    美香が泊まった民宿の
    従業員一人の証言です
  • 37:05 - 37:09
    美香が着いた日の午後3時半に
    自宅への帰り道
  • 37:09 - 37:12
    小型トラックの後ろに
    座っていたウェイトレスが
  • 37:12 - 37:14
    日本人女性を見ました
  • 37:16 - 37:19
    >> この従業員は路上で
  • 37:19 - 37:24
    黄色のドレスを着た
    若い女性を見ました
  • 37:24 - 37:26
    明らかに日本人女性で
  • 37:26 - 37:29
    西洋人の男性と手をつないで
    歩いていました
  • 37:30 - 37:33
    この男性は髪が短くて
    40〜50代でした
  • 37:33 - 37:36
    この従業員は
    「ほら 宿の若い日本人だ」
  • 37:36 - 37:39
    と他人に言ったが
    誰も見ませんでした
  • 37:39 - 37:42
    日本人の女性を見たのは
    この人だけでした
  • 37:42 - 37:45
    そこから 「白人男性」
    の仮説が生じました
  • 37:45 - 37:48
    私もこの事件に取り組んだ時
    重視した説です
  • 37:48 - 37:51
    美香を殺したのは
    白人男性かもしれません
  • 37:51 - 37:54
    >> 美香は
    黄色のドレスを着ていました
  • 37:54 - 37:56
    推察が当たりそうです
  • 37:56 - 37:58
    それに もう一人の証人がいます
  • 37:58 - 38:03
    >> 他の人が 同じ日本人の
    若い女性の姿を見ました
  • 38:03 - 38:06
    彼女はナタイワッチ民宿
    へ導く小径を歩いて
  • 38:06 - 38:10
    ビールを手に持って
    黄色のドレスを着て
  • 38:10 - 38:13
    ヨーロッパ人と一緒に
    散歩していました
  • 38:14 - 38:19
    >> ビールは美香の部屋にあった
    のと同じブランドです
  • 38:19 - 38:23
    最後に 日本人女性を見た
    三人目の人がいます
  • 38:23 - 38:27
    彼は朝もっと早く クト湾の
    もう一方の端で目撃しました
  • 38:27 - 38:29
    >> シャトルが着いた直後
  • 38:29 - 38:32
    若い女性と白人男性のカップルが
  • 38:32 - 38:34
    歩いて出かけたという
    話がありました
  • 38:34 - 38:38
    >> 証人がこのカップルを
    見た時 朝7時
  • 38:38 - 38:42
    しかし 7時に美香が島に
    まだ着いていなかったです
  • 38:42 - 38:44
    この供述による
    黄色のドレスを着て
  • 38:44 - 38:48
    西洋人と手をつないで
    歩いていた日本人女性でした
  • 38:48 - 38:52
    >> この証言で 白人男性の
    仮説が崩れてしまいます
  • 38:52 - 38:54
    >> 我々が調査結果では
  • 38:54 - 38:56
    白人男性と
    日本人女性のカップルが
  • 38:56 - 39:00
    ナタイワッチ民宿に
    宿泊していたことが確認しました
  • 39:00 - 39:04
    それに イルデパン常駐の
    日本人女性が2人いて
  • 39:04 - 39:05
    二人とも主人が白人です
  • 39:05 - 39:09
    だから 白人男性と
    日本人女性のカップルを
  • 39:09 - 39:12
    見るのが珍しくありませんでした
  • 39:12 - 39:15
    >> しかし この手がかりを
  • 39:15 - 39:18
    調べ尽くす必要がありました
  • 39:18 - 39:20
    証人は髪の短い男を指摘したので
  • 39:20 - 39:24
    憲兵が「イジェザ」という
    兵宿舎で調査を行います
  • 39:24 - 39:27
    これはコニュ兄弟の岩の
    隣に位置しています
  • 39:27 - 39:29
    美香が殺された時に80人の軍人は
  • 39:29 - 39:34
    アフリカで3ヶ月のミッションの
    後でそこで休暇していました
  • 39:34 - 39:37
    >> 我々は
    すべてのスタッフを調査しました
  • 39:37 - 39:40
    軍人は通常
    兵宿舎で夕食を予約します
  • 39:40 - 39:44
    兵宿舎で夕食しない人の
    名前が記録されます
  • 39:44 - 39:47
    だから 我々は記録された人
    について調査しました
  • 39:47 - 39:50
    結果では 彼らが
    兵宿舎にいましたが
  • 39:50 - 39:54
    ブーニャを食べていたことが
    確認されました
  • 39:54 - 39:58
    そして 軍人全員が
    上司の指揮下にありました
  • 39:58 - 40:00
    >> 憲兵は上司に尋ねましたが
  • 40:00 - 40:02
    事件を引き起こした軍人は
  • 40:02 - 40:05
    一人もいない
    という結果が出ました
  • 40:05 - 40:08
    >> 通報された事件がなかったし
  • 40:08 - 40:15
    悪行などをした軍人も
    いませんでした
  • 40:16 - 40:20
    >> 白人男性に次いで
    軍人の手がかりも
  • 40:20 - 40:23
    他の手がかりと同じように
    駄目になってしまいました
  • 40:24 - 40:26
    何ヶ月も経って
  • 40:26 - 40:28
    憲兵が最初の仮説に戻ります
  • 40:28 - 40:31
    >> 率直に言うと
    コニュ家を除いて
  • 40:31 - 40:34
    みんなアントワーヌとディディムを
  • 40:34 - 40:36
    犯人として指名しました
  • 40:36 - 40:39
    隣に住んでいるクアテ家や
  • 40:39 - 40:41
    アピカウア家のなどを尋問したが
  • 40:41 - 40:43
    この島で生まれた彼らは
  • 40:43 - 40:47
    三歳の時から岩に
    登ったことがないと証言しました
  • 40:47 - 40:49
    今25~40才までの人ですが
  • 40:49 - 40:52
    彼らは
    「登る許可がないので登りません」
  • 40:52 - 40:54
    と言っているのです
  • 40:54 - 40:56
    当然に これらの証言を聞くと
  • 40:56 - 40:59
    「他に誰?」
    という疑問が浮かぶが
  • 40:59 - 41:04
    「 コニュ兄弟以外 誰もいない」
    という答えしか出ていません
  • 41:05 - 41:07
    >> それは暴力のようだった
  • 41:07 - 41:11
    不公平で いわれのない暴力
  • 41:11 - 41:14
    この殺人事件が
    積もった恨みを爆発させ
  • 41:14 - 41:19
    根拠は復讐だった
  • 41:19 - 41:21
    これは 島民内の紛争だった
  • 41:21 - 41:25
    この事件を利用して コニュ兄弟を
  • 41:25 - 41:27
    永久に排除しようとしたのです
  • 41:33 - 41:37
    >> コニュ兄弟は憲兵の前で
    一切何も認めません
  • 41:37 - 41:39
    それは問題なのですか?
    困りますか?
  • 41:39 - 41:44
    >> 我々は推定証拠と
    手がかりを集めただけです
  • 41:44 - 41:47
    特に 草間美香が
    失踪した日とその翌日
  • 41:47 - 41:51
    コニュ兄弟の行動が
    可笑しかったです
  • 41:51 - 41:53
    彼らは捜索に関して
    全く無関心でした
  • 41:53 - 41:57
    彼らは部族の
    メラネシア人にも 憲兵にも
  • 41:57 - 41:59
    「なぜ岩に登ったのか」とか
  • 41:59 - 42:01
    「岩上で何があったのか」など
  • 42:01 - 42:04
    と尋ねたことは一度もありません
  • 42:04 - 42:07
    自分が財産の所有者であれば
  • 42:07 - 42:09
    自宅で何が起こったのか
  • 42:09 - 42:11
    興味を示すのは普通でしょう
  • 42:11 - 42:14
    >> 殺人の動機は何でしょうか?
  • 42:14 - 42:16
    何が起こったと思いますか?
  • 42:16 - 42:19
    >> 偶然の出来事の
    せいだと思います
  • 42:19 - 42:22
    彼女はたまに出会った人物は
  • 42:22 - 42:26
    非常に攻撃的・暴力的でした
  • 42:26 - 42:29
    アントワーヌは特にそうでした
  • 42:29 - 42:34
    フランス語を理解して
    話していた彼女は
  • 42:34 - 42:37
    「私立・立入禁止」
    という看板を見て
  • 42:37 - 42:41
    絶対 一人で岩に
    登らないでしょう
  • 42:41 - 42:44
    日本人は特に環境や他人の
  • 42:44 - 42:47
    所有物を尊重しているからです
  • 42:47 - 42:49
    一人で絶対登れないので
  • 42:49 - 42:52
    必ず 誰かに誘われて
    その人と一緒に登りました
  • 42:52 - 42:55
    その人と一緒に登ったら...
  • 42:55 - 42:57
    何が起こったのでしょうか?
  • 42:57 - 43:02
    衝動が突然行動したのか?
    何か上手く行かなかったのか?
  • 43:02 - 43:05
    とにかく 彼女は
    写真を撮ったに違いない
  • 43:05 - 43:07
    犯人がカメラを破壊して
  • 43:07 - 43:10
    写真フィルムを
    切断してしまったからです
  • 43:10 - 43:12
    つまり あの日に不幸が重なって
  • 43:12 - 43:15
    美香が悪い時に悪い場所にいて
  • 43:15 - 43:18
    そして 残念なことに
    亡くなりました
  • 43:25 - 43:30
    >> 予審判事はコニュ兄弟から
    それ以上の情報を取得できません
  • 43:30 - 43:34
    取調べを5回したが
    ディディムとアントワーヌが
  • 43:34 - 43:36
    憲兵に言ったように
  • 43:36 - 43:39
    判事にも自分が無実だと主張します
  • 43:42 - 43:47
    >> アントワーヌもディディムも
    司法制度と取調べの
  • 43:47 - 43:50
    経験豊かな人です
  • 43:50 - 43:56
    それぞれ15回と8回
    投獄されたことがあります
  • 43:56 - 43:59
    つまり 有罪判決だけではなく
  • 43:59 - 44:03
    刑務所に拘束する
    刑罰を受けたのです
  • 44:03 - 44:06
    留置と予審判事との面会が
    それぞれが
  • 44:06 - 44:12
    15回と8回したことがあるので
    取調べなどによく慣れています
  • 44:13 - 44:16
    >> 調査が進まないうちに
  • 44:16 - 44:20
    予審判事が
    DNA鑑定の結果を受けました
  • 44:20 - 44:23
    コニュ兄弟の弁護のために
    新鮮な空気の息でした
  • 44:23 - 44:28
    美香にはコニュ兄弟の
    DNAの痕跡が発見されず
  • 44:28 - 44:33
    彼らの私物と船にも 美香の
    DNAが発見されなかったのです
  • 44:33 - 44:36
    コニュ兄弟の弁護士は
    二人の釈放を請求したが
  • 44:36 - 44:41
    ディディムに対して
    のみ容認されました
  • 44:41 - 44:45
    彼は9ヶ月勾留で
    身柄解放になりました
  • 44:45 - 44:51
    弟のアントワーヌが
    依然として入獄中です
  • 44:51 - 44:55
    >> 予審判事は
  • 44:55 - 44:57
    私の有罪を確信して
  • 44:57 - 45:01
    勾留処分を正当化しようとしたが
  • 45:01 - 45:07
    私の有罪を証明する
    証拠は何もなかったです
  • 45:07 - 45:14
    物的・科学的証拠
    もなかったのです
  • 45:14 - 45:17
    >> これはが根拠がない事件です
  • 45:17 - 45:20
    コニュ兄弟に対して物的証拠なし
  • 45:20 - 45:23
    告白もなし 目撃者もいません
  • 45:23 - 45:27
    二人の兄弟は
    自分の無罪を主張して
  • 45:27 - 45:31
    それを認めない司法制度の運用を
    全く理解できません
  • 45:32 - 45:35
    >> 弁護士らは
    予審判事の捜査を非難して
  • 45:35 - 45:39
    一方的にコニュ兄弟に
    不利だと主張します
  • 45:39 - 45:43
    >> もし あなたの庭で
    遺体が発見されたら
  • 45:43 - 45:47
    あなたが犯人と指定されると同じ
  • 45:47 - 45:52
    その後 死亡時刻を
    特定するための調査は
  • 45:52 - 45:56
    コニュ兄弟のアリバイの
    穴に合わせる仕掛けでした
  • 45:56 - 46:00
    >> 被害者の死亡日も
    時刻も分かりません
  • 46:00 - 46:02
    法医学者はそれが断定できないし
  • 46:03 - 46:05
    目撃者もいません
  • 46:05 - 46:07
    遺体が発見されたのは
  • 46:07 - 46:11
    彼女が失踪した4日後だ
    ということしか知りません
  • 46:11 - 46:14
    それなのに
    「コニュ兄弟は5月2日
  • 46:14 - 46:18
    午後4時15分と5時半の間に
    アリバイがないので
  • 46:18 - 46:21
    死亡時刻はその時だ」
    という結果になる
  • 46:21 - 46:25
    >> 確かにアントワーヌは
    アリバイの穴があります
  • 46:25 - 46:28
    それは判事が解決できない謎です
  • 46:28 - 46:32
    >> 判事が彼らの日課について
    初めて聞いたのは
  • 46:32 - 46:35
    予審開始して18か月後でした
  • 46:35 - 46:39
    初めて 「あなたが特定の時間に
    5月2日に何をしていました?」
  • 46:39 - 46:45
    という質問が初めて出たのは
    事件の18ヶ月後でした!
  • 46:49 - 46:52
    >> 一日中 畑の生活している人
  • 46:52 - 46:55
    毎日同じに見えて
    時計も持ってない人
  • 46:55 - 46:59
    太陽 スクールバス時刻などの
    リズムに合わせて生活する人に
  • 46:59 - 47:03
    正確に「あなたは5月2日
    午後4時15分から
  • 47:03 - 47:08
    5時半まで 何をしていたのか」
    と聞くなんて全く意味ありません
  • 47:08 - 47:13
    >> 弁護士らは検察側の
    主張を逆手に取ります
  • 47:14 - 47:17
    >> 結局 何も分からなく
    なってしまった
  • 47:17 - 47:19
    疑問があっても答えが得られない
  • 47:19 - 47:22
    例えば 誰も登らない岩だったら
  • 47:22 - 47:26
    コニュ兄弟は岩上で行動が
    自由だっただろう
  • 47:26 - 47:29
    それなのに
    なんで遺体を隠さなかったのか?
  • 47:29 - 47:36
    このロジックの欠如が
    特に目立つのよ
  • 47:37 - 47:42
    >> 弁護士らはアントワーヌの
    解放を繰り返して請求して
  • 47:42 - 47:44
    毎回 予審を攻撃して
  • 47:44 - 47:48
    科学捜査を不十分と
    判断して批判します
  • 47:48 - 47:52
    >> 例えば
    草間美香の時計が壊れて
  • 47:52 - 47:54
    6時に止まったままですが
  • 47:54 - 47:59
    針時計なので
    朝6時か午後6時か分からない
  • 47:59 - 48:01
    それに 止まった理由は
  • 48:01 - 48:04
    火災か衝撃の影響なのか
  • 48:04 - 48:09
    というような調査がなかったのだ
  • 48:10 - 48:16
    >> 犯行現場が保存されなかた
    という批判もありました
  • 48:16 - 48:21
    >> 採取された全てのサンプルは
  • 48:21 - 48:23
    犯罪の発見後で行われたし
  • 48:23 - 48:27
    犯罪鑑定技術者が来た後
  • 48:27 - 48:30
    現場が保存されなかった
  • 48:30 - 48:35
    そして 誰かが「血の付いた
    石を見つけた 凶器だろう」
  • 48:35 - 48:37
    と鑑定者に知らせに来たが
  • 48:37 - 48:44
    これらの石を発見したは
    徹底的な探索を3回した後だ
  • 48:46 - 48:51
    >> 検察や私訴当事者の弁護士は
    調査の弱点を正当化します
  • 48:53 - 48:57
    >> ニューカレドニアでは
    調査の手法が少ないです
  • 48:57 - 49:00
    このような事件を捜査するために
  • 49:00 - 49:06
    鑑定技術者が4人要りましたが
  • 49:06 - 49:10
    単1人しかいません
  • 49:10 - 49:13
    >> 犯罪現場は水上の小島です
  • 49:13 - 49:16
    捜査をどんなに積極的に行っても
  • 49:16 - 49:18
    このような特別な犯罪現場は
  • 49:18 - 49:21
    キャリアには1つしかありません
  • 49:21 - 49:24
    正確に捜査を行うために
  • 49:24 - 49:27
    ヘリコプターで
    この岩を取り外して
  • 49:27 - 49:30
    ヌメア そしてパリへ
    持って行って
  • 49:30 - 49:34
    様々な面で厳密に研究すべき
    でしたが それは無理です
  • 49:34 - 49:40
    >> 予審判事は コニュ兄弟が
    犯人だと確信し
  • 49:40 - 49:45
    2004年2月16日
    1年9ヶ月の予審を終結して
  • 49:45 - 49:48
    コニュ兄弟の起訴を決定します
  • 49:55 - 49:57
    ジャン=イヴ・モヤールさん
  • 49:57 - 50:01
    あなたはコニュ兄弟の
    弁護士の一人ですね
  • 50:01 - 50:04
    ディディムだけ解放されたのは
    なぜですか?
  • 50:04 - 50:07
    >> 検察側は ディディムが
  • 50:07 - 50:10
    アリバイの初めが
    あったことが分かって
  • 50:10 - 50:13
    その時から
    彼が共犯者とされてきました
  • 50:13 - 50:15
    検察はディディムが
    事件に関与した
  • 50:15 - 50:17
    という説に固執していたので
  • 50:17 - 50:19
    弟のアントワーヌの救助者の
  • 50:19 - 50:22
    ような役割を
    果たしたことを決めて
  • 50:22 - 50:24
    「ミス」を 犯し弟が
    救助に兄を呼んだ
  • 50:24 - 50:26
    という説になりました
  • 50:26 - 50:29
    これは早めに
    検察側の主張となりました
  • 50:29 - 50:31
    それに 兄が早く
    解放された理由です
  • 50:32 - 50:35
    本当の犯人と思われた弟を
    入獄中のままにして
  • 50:35 - 50:38
    共犯者と思われた兄を
    より早く解放したのです
  • 50:38 - 50:41
    これは 検察側の
    見方だと思います
  • 50:41 - 50:45
    >> しかし 判事が殺人の罪で
    起訴したのは二人兄弟です
  • 50:45 - 50:46
    >> そうです
  • 50:46 - 50:49
    >> それは 矛盾しないですか?
  • 50:49 - 50:53
    >> 起訴令状や起訴請求書や
    証言などを読むと
  • 50:53 - 50:57
    検察側は運を天に任せて
    (法律用語ではないですが)
  • 50:57 - 51:00
    一説に固執したような気がします
  • 51:00 - 51:03
    2人を起訴したことによって
  • 51:03 - 51:06
    途中で気が変わることになれば
  • 51:06 - 51:08
    二人が手元にいるので 便利です
  • 51:08 - 51:11
    >> 調査は早めに
    コニュ兄弟に焦点を
  • 51:11 - 51:12
    当てたのは なぜですか?
  • 51:12 - 51:15
    >> 大急ぎの調査しよう
    としたと思うのです
  • 51:16 - 51:18
    それは冤罪の原因となります
  • 51:18 - 51:20
    コニュ兄弟は
    理想的な犯人でした
  • 51:20 - 51:22
    自分を弁護するのも下手です
  • 51:22 - 51:25
    一人は逃げようとしたし
    彼らの岩です!
  • 51:25 - 51:29
    つまり うまく行けないように
    最初から決まっていました
  • 51:29 - 51:33
    >> それは兄弟が主張する
    陰謀論に似ていますね
  • 51:33 - 51:34
    それを信じていますか?
  • 51:34 - 51:37
    >> これは 可能性の一つです
  • 51:37 - 51:39
    いずれにせよ 私が最初から
  • 51:39 - 51:41
    主要な疑問を抱いております
  • 51:41 - 51:44
    つまり 見わたす限り
    海が広がっています
  • 51:44 - 51:46
    それなのに コニュ兄弟が
  • 51:46 - 51:48
    美香の遺体を放置する場所として
  • 51:48 - 51:50
    自分の家の正面
  • 51:50 - 51:52
    自分の岩にしたのは なぜですか?
  • 51:52 - 51:56
    そうすると 憲兵か一般人か
    誰でもこの岩に登ったら
  • 51:56 - 51:59
    この遺体を簡単に
    発見するでしょう
  • 51:59 - 52:02
    そこからは10メートル離れて
    海に捨てたらいいのに!
  • 52:02 - 52:05
    兄弟自身が遺体がここにあるのを
  • 52:05 - 52:10
    望んでいたことさえ
    想像できませんでした
  • 52:12 - 52:16
    >> 裁判が2005年9月に
    ヌメアで行われる予定です
  • 52:16 - 52:20
    刑事書類を検討した弁護士らは
    驚くべき発見をします
  • 52:20 - 52:26
    二つのゴミ袋の中に 未鑑定のまま
    封印された証拠が入ったいます
  • 52:26 - 52:29
    公判の前に
    弁護士らは重罪裁判所長に
  • 52:29 - 52:31
    袋を開けるように請求します
  • 52:33 - 52:39
    >> ごみ袋の1つの中に 岩上で
    発見された物が入っていました
  • 52:39 - 52:43
    発見された時
    木の枝と土に覆われて
  • 52:43 - 52:48
    岩上の穴の中に隠されていました
  • 52:48 - 52:53
    二つ目のゴミ袋の中に
    クベルカ民宿の被害者の
  • 52:53 - 52:58
    すべての遺留品が入っていました
  • 52:59 - 53:02
    >> 一つ目の袋の中に
    美香の遺体の下で
  • 53:02 - 53:04
    採取された土壌と
  • 53:04 - 53:09
    傍にあったタバコの吸殻が
    二本入っていました
  • 53:09 - 53:11
    >> 虐待者とタバコを共有して
  • 53:11 - 53:16
    吸ったのではないでしょうか
  • 53:16 - 53:18
    そして 使い捨てカメラも
    入っていました
  • 53:18 - 53:26
    無傷で 当時現像されなかった
    フィルムが入っていました
  • 53:27 - 53:31
    >> 二つ目の袋には
    同じブランドのタバコ2本
  • 53:31 - 53:33
    携帯電話
  • 53:33 - 53:36
    美香が何でも書いておいた手帳
  • 53:36 - 53:39
    >> 封印が無傷です
  • 53:39 - 53:43
    コニュ兄弟の弁護士
  • 53:43 - 53:49
    被害者の家族の弁護士
    そして検察官と共に
  • 53:49 - 53:52
    追加捜査を行うことを
    決定しました
  • 53:52 - 53:54
    従って
    我々は事件をそのまま法廷で
  • 53:54 - 53:56
    裁くことできないと判断して
  • 53:56 - 53:58
    8月か9月に予定された裁判を
  • 53:58 - 54:00
    先送りする決定しました
  • 54:04 - 54:06
    >> 裁判が延期され
  • 54:06 - 54:08
    重罪裁判所長が
  • 54:08 - 54:13
    欠陥のあるこの調査に
    取り組むことにしました
  • 54:13 - 54:17
    >> 1つの手掛りをたどって
    そだけに集中したことは
  • 54:17 - 54:20
    馬に目隠しをすると同じです
  • 54:20 - 54:24
    他の仮説を無視してしまいます
  • 54:24 - 54:29
    最初から事件のすべてが
    明らかだと思ったから
  • 54:29 - 54:31
    タバコの吸い殻からDNAを
  • 54:31 - 54:35
    採取することも必要
    としなかったのです
  • 54:35 - 54:40
    しかし 刑事事件とは
    そんなに単純ではありません
  • 54:42 - 54:45
    >> 被告弁護士らは
    捜査の怠慢を指摘して
  • 54:45 - 54:52
    アントワーヌの解放の
    第七回要求を提出します
  • 54:52 - 54:55
    >> 優先的な仕事は
    三年間拘留されていた
  • 54:55 - 54:58
    アントワーヌ・コニュを
    解放させることでした
  • 54:58 - 55:00
    それは非常に困難で
    大変な仕事でした
  • 55:00 - 55:04
    そのため メディアキャンペーンを
    実施する必要がありました
  • 55:04 - 55:07
    根拠のない嫌疑だけで
    誰かを拘留することは
  • 55:07 - 55:10
    許せないということを
    周知するためでした
  • 55:10 - 55:14
    [ コニュ兄弟 メディア攻撃 ]
  • 55:15 - 55:18
    すべての調査が同じ
    結果になっていました
  • 55:18 - 55:22
    つまり 行われた採取や
    DNA分析などを見ると
  • 55:22 - 55:28
    コニュ兄弟がこの事件に
    関わった証拠が全くありません
  • 55:28 - 55:32
    >> コニュ一族は「コニュ兄弟の
    支援団体」を設立して
  • 55:32 - 55:36
    ヌメアの人権連盟がアントワーヌの
    27ヶ月の予防拘禁を非難します
  • 55:36 - 55:40
    2年以上裁判なしでいることは
    欧州人権条約が
  • 55:40 - 55:42
    推奨する期間を超えています
  • 55:42 - 55:46
    >> この事件には異常があり
  • 55:46 - 55:50
    それを周知しなければならない
  • 55:50 - 55:54
    支援団体や人権連盟が
    みんな一緒に
  • 55:54 - 55:56
    調査の異常と
    アントワーヌの拘禁を
  • 55:56 - 55:58
    周知するようにしたのだ
  • 56:01 - 56:05
    >> 2005年9月8日に
    3年間4ヶ月の拘禁してから
  • 56:05 - 56:08
    アントワーヌが解除されました
  • 56:17 - 56:21
    [ アントワーヌ・コニュ 解放 ]
  • 56:21 - 56:23
    >> 裁判所長が封印を解いて
  • 56:23 - 56:25
    鑑定するよう命令しました
  • 56:25 - 56:28
    結果はどうなったのですか?
  • 56:28 - 56:31
    >> 鑑定報告が裁判所長に
    通知されました
  • 56:31 - 56:36
    袋にあったカメラの
    写真フィルムを現像したら
  • 56:36 - 56:39
    >> それは まだでしたか?
    >> いいえ まだ
  • 56:39 - 56:43
    写真は ココナッツの木やビーチ
    など 観光客の普通の写真です
  • 56:43 - 56:49
    イルデパンを訪問した
    どんな観光客も撮る写真
  • 56:49 - 56:51
    写真を美香の両親に見せたら
  • 56:51 - 56:57
    彼らは「可笑しい 普通 美香が
    撮っていた写真とは違う」
  • 56:57 - 56:59
    と言って驚きました
  • 56:59 - 57:02
    >> 写真に写った人が
    どなたか特定できましたか?
  • 57:02 - 57:07
    >> ここで見える人が美香と全く
    関係のない日本人のカップルです
  • 57:07 - 57:09
    だから このカメラは
  • 57:09 - 57:14
    間違えて美香の遺留品に
    入れられたかもしれません
  • 57:14 - 57:17
    多分 彼女のカメラではありせん
  • 57:17 - 57:19
    いずれにせよ
    手がかりになりません
  • 57:19 - 57:20
    >> 吸い殻は?
  • 57:20 - 57:23
    >> 科学捜査研究所
    の鑑定によると
  • 57:23 - 57:27
    アントワーヌとディディムの
    DNAが発見されず
  • 57:27 - 57:30
    吸殻から発見されたDNAは
    美香のだけです
  • 57:30 - 57:33
    このタバコを吸ったのは彼女です
  • 57:33 - 57:35
    >> 手帳もありましたね
  • 57:35 - 57:37
    >> この手帳は
    実際に小さな日記です
  • 57:37 - 57:40
    日記全体を仏語に翻訳させました
  • 57:40 - 57:42
    美香がまだ日本にいた時
  • 57:42 - 57:45
    出発以前の数週間の
    スケジュールなどがあり
  • 57:45 - 57:50
    税金の支払い 出費など
    すべてを記載したものです
  • 57:50 - 57:52
    そして 彼女は
    男とのデートもあり
  • 57:52 - 57:55
    29歳の彼女は
    同年齢の少女と同じように
  • 57:55 - 57:58
    人生のパートナーを探しています
  • 57:58 - 58:03
    日本の警察は美香が
    これらの男性を探して
  • 58:03 - 58:06
    スケジュールを調べます
  • 58:06 - 58:09
    結果は みんな殺人
    とは関係ありません
  • 58:09 - 58:12
    当時 ヌメアにいた
    一人もいませんでした
  • 58:12 - 58:14
    >> 現場で採取された土壌は?
  • 58:14 - 58:17
    >> それは興味深い
    手がかりになります
  • 58:17 - 58:19
    なぜなら この土を解析したら
  • 58:19 - 58:21
    助燃剤が発見されたのです
  • 58:21 - 58:25
    バーベキュー用の
    ジェル状着火剤のような物質です
  • 58:25 - 58:29
    そこから 軍人の手がかりが
    再び検討することにしました
  • 58:29 - 58:32
    兵士の装備のうちに
    しばしば助燃剤があり
  • 58:32 - 58:36
    キャンプファイヤー点火の時に
    使っているのです
  • 58:37 - 58:40
    >> 軍人の仮説が
    再び脚光を浴びて来ました
  • 58:40 - 58:44
    美香が失踪した時
    イルデパンの兵宿舎で
  • 58:44 - 58:47
    80人の軍人が休暇中でした
  • 58:47 - 58:51
    2002年に既に
    予審判事の注意を引いたことです
  • 58:51 - 58:54
    >> 最低限の調査が行われて
    その結果は
  • 58:54 - 58:58
    「軍人は上司の指揮下に
    あったので 問題がなかった」
  • 58:58 - 59:00
    という決まり言葉だった
  • 59:00 - 59:02
    それ以上の調査はなかった
  • 59:02 - 59:05
    >> 「滞在中 トラブルを
    引き起こした軍人がいない」
  • 59:05 - 59:07
    という結果が出たが
  • 59:07 - 59:11
    例えば ムルムロン事件の
    連続殺人犯は 曹長だった
  • 59:11 - 59:13
    彼も問題を起こさなかったが
  • 59:13 - 59:15
    殺人鬼だったのが後で分かった
  • 59:15 - 59:20
    >> 今回 重罪裁判所長は
    この仮説を無視しません
  • 59:20 - 59:22
    >> 軍人の一人は美香に会って
  • 59:22 - 59:27
    例えば彼女と体の関係を求めて
  • 59:27 - 59:31
    それが上手く行かなくて
  • 59:31 - 59:35
    トラブルが起こした
    かもしれません
  • 59:35 - 59:39
    >> 判所長は軍人たちの
    過去を調べますが
  • 59:39 - 59:43
    3年間前から 刑事事件に
    巻き込まれた人
  • 59:43 - 59:47
    性的暴行の前科者は
    一人もいません
  • 59:47 - 59:50
    >> 私は これで充分だと思ったが
  • 59:50 - 59:52
    一年間調査を続けて
  • 59:52 - 59:55
    全ての軍人を尋問する
    ことも可能でした
  • 59:55 - 60:00
    これは オープンか半開きのままに
    された調査のゲートの一つです
  • 60:00 - 60:06
    完全に閉じられなかった
    ゲートなのです
  • 60:06 - 60:10
    >> 軍人に関わる説が
    除外されたところ
  • 60:10 - 60:13
    匿名の証人が憲兵に
    新しい手がかりを提供します
  • 60:13 - 60:18
    密告者はヌメアに住んでいる
    銀行家を訴えます
  • 60:18 - 60:20
    >> 銀行で働いて
  • 60:20 - 60:22
    しばしば イルデパンへ行く人です
  • 60:22 - 60:26
    飛行機やボートでも行くが
    ボートの方が多いです
  • 60:26 - 60:29
    我々の情報によると
    船長の知り合いだから
  • 60:29 - 60:32
    乗客名簿に名前を
    載せなくてもいいです
  • 60:32 - 60:34
    つまり お忍びで
    旅行できそうです
  • 60:34 - 60:36
    定期的に イルデパンで
  • 60:36 - 60:39
    サーファインや
    ボートをする人です
  • 60:39 - 60:43
    >> イルデパンでこの銀行家は
    評判が悪いです
  • 60:43 - 60:45
    >> 噂によると
  • 60:45 - 60:48
    彼は何人の女性も
    暴行しようとしたことがあり
  • 60:48 - 60:50
    女性に対して態度が悪くて
  • 60:50 - 60:52
    勝手に話しかけて
  • 60:52 - 60:54
    迷惑をかけたこともありそうです
  • 60:54 - 60:58
    >> 憲兵が銀行家の周辺と
    生活ぶりを調べてみるが
  • 60:58 - 61:00
    調査が二つの問題にぶつかり
  • 61:00 - 61:03
    1つは経った時間
    もう1つは容疑者の職業
  • 61:03 - 61:05
    銀行支店長なのです
  • 61:05 - 61:08
    >> 法的な理由で
    1年以上遡れないので
  • 61:08 - 61:11
    通話履歴を
    調べることが出来ません
  • 61:11 - 61:15
    銀行口座に関しては
    彼が支店長なので
  • 61:15 - 61:18
    調査依頼を出すのは不適切です
  • 61:20 - 61:24
    >> 憲兵は彼が銀行取引明細書を
    偽造する恐れがあるので
  • 61:24 - 61:26
    彼の周辺を慎重に調べます
  • 61:26 - 61:29
    調査は明らかにしたのは
  • 61:29 - 61:33
    美香の死後 この人の行動が
    可笑しくなったということ
  • 61:36 - 61:38
    >> 彼は特異な行動を示して
  • 61:38 - 61:40
    日本人女性は
    もういやだと言って
  • 61:40 - 61:44
    また「ミカというネコ」
    などの話をしていました
  • 61:44 - 61:46
    プロファイルは紛れもなく
  • 61:46 - 61:48
    興味深い手がかりだったので
  • 61:48 - 61:50
    徹底的に探索するべきでした
  • 61:50 - 61:53
    >> 銀行家が逮捕され
    留置されました
  • 61:53 - 61:55
    本人は全く関係ないと主張して
  • 61:55 - 61:58
    離婚手続き中なので
    虐めたい人がいて
  • 61:58 - 62:03
    特に妻が何としても子供の養育権を
    取得しようとしていると述べます
  • 62:03 - 62:07
    憲兵は 調査依頼を発行して
    彼のクレジットカードの明細書
  • 62:07 - 62:11
    小切手 銀行の引き出しなど
    を検討するが 事件の時
  • 62:11 - 62:14
    イルデパンで行われた取引が
    全くありませんでした
  • 62:14 - 62:20
    3年経ったが 憲兵が使用できる
    有力な証言を持っていません
  • 62:20 - 62:23
    流れる噂と否定する人
    以外は何もありません
  • 62:24 - 62:27
    4時間留置された後
    銀行家が釈放されました
  • 62:28 - 62:30
    追加調査を終結する前に
    重罪裁判所長は
  • 62:30 - 62:33
    草間両親の弁護士の
    請求に応じて
  • 62:33 - 62:35
    犯行現場に赴く
    ことを決定しました
  • 62:35 - 62:39
    今まで 予審判事が臨検を
    行ったことがありませんでした
  • 62:39 - 62:44
    被告弁護士らにとって
    調査の欠陥を指摘する機会です
  • 62:46 - 62:49
    最初から 調査員と予審判事は
  • 62:49 - 62:52
    犯罪が岩上で
    犯されたと主張しています
  • 62:52 - 62:56
    >> 美香が岩上で殺された
    ことに疑いはありません
  • 62:56 - 63:00
    私が同僚と一緒に
    美香の遺体を
  • 63:00 - 63:03
    岩から降ろしたが
  • 63:03 - 63:06
    同僚が特に力強いのに
  • 63:06 - 63:10
    2人でやるのは非常に苦労でした
  • 63:10 - 63:13
    岩上まで持ち運ぶのは
    一層難しいでしょう
  • 63:13 - 63:18
    この岩のふもとで建てられた
    階段は不安定で
  • 63:18 - 63:22
    それを踏むと 何かを捕まらないと
    落ちてしまいます
  • 63:26 - 63:31
    >> 現場で 被告側の弁護士が
    調査の欠点を再び指摘します
  • 63:31 - 63:34
    >> やせぎすの女性の遺体を
  • 63:34 - 63:36
    岩上へ持ち運ぶのは
    非常に可能です
  • 63:36 - 63:38
    体重60キロ未満だったので
  • 63:38 - 63:41
    良い階段を使えば 簡単ですよ
  • 63:41 - 63:43
    当時2002年に この階段は
  • 63:43 - 63:46
    あそこの3つの段と同じように
    完璧な状態だったし
  • 63:46 - 63:48
    下まで続いていました
  • 63:48 - 63:51
    従って 彼らの主張に反して
    明らかに
  • 63:51 - 63:54
    岩上へ遺体を持ち運ぶのは
    非常に可能だったし
  • 63:54 - 63:59
    必ずしも 被害者が誰かと共に
    自ら登ったのではありません
  • 64:05 - 64:08
    もう一つの主要な矛盾は
    遺体が発見された時に
  • 64:08 - 64:12
    頭がここにあって このように
    位置づけられたのです
  • 64:12 - 64:15
    しかし 遺体発見の前日
  • 64:15 - 64:18
    憲兵2人が岩の一周して
    今私が通る道を通ったのに
  • 64:18 - 64:23
    何も見なくて 何も気づかなかった
    ということです
  • 64:23 - 64:25
    しかし 法医学者によると
  • 64:25 - 64:29
    少なくとも2~3日程度で
    腐敗した遺体です
  • 64:29 - 64:31
    この距離だと
    遺体がここにあれば
  • 64:31 - 64:35
    わずかに木の枝によって
    覆われていたにしても
  • 64:35 - 64:38
    それを見なくて
    臭わなかったことは不可能です
  • 64:38 - 64:40
    それに 一部焦げた遺体でした
  • 64:46 - 64:48
    >> 私が岩に登ったのに
  • 64:48 - 64:52
    なぜ遺体を見つけなかったのか
    と自分自身に問いかけたが
  • 64:52 - 64:54
    理由は簡単に説明できます
  • 64:54 - 64:56
    日曜日に大雨が降ったので
  • 64:56 - 65:00
    なんでも濡れていて
    どこでも水が溢れていました
  • 65:00 - 65:03
    午前中 雨が降ったので
    ハエもなし臭いもなし
  • 65:04 - 65:06
    >> 被告弁護士の説によると
  • 65:06 - 65:10
    憲兵が最初の捜索の時
    遺体を発見しなかったのは
  • 65:10 - 65:13
    これは即ち遺体が
    岩上になかったからです
  • 65:13 - 65:17
    >> 法医学者の報告によると
    被害者がとても重い石
  • 65:17 - 65:20
    サンゴ石を投げられて
    胸郭に当たりました
  • 65:20 - 65:23
    ここの地面はご覧のとおりです
  • 65:23 - 65:25
    仰向けの身体に
  • 65:25 - 65:28
    20キロほどの思いサンゴ石を
  • 65:28 - 65:30
    投げると 必ず背中が破れて
  • 65:30 - 65:33
    背中に怪我の痕が残るでしょう
  • 65:33 - 65:36
    ところで 遺体の写真を見ると
  • 65:36 - 65:39
    被害者の背中に
    痕跡が全くありません
  • 65:39 - 65:41
    従って 石を投げられた場所は
  • 65:41 - 65:44
    ここではない
    ということが明らかです
  • 65:45 - 65:47
    そして検察側の主張によると
  • 65:47 - 65:49
    遺体を消し去るために
  • 65:49 - 65:51
    ここに放置され
    燃やされたのです
  • 65:51 - 65:53
    成り立たない理屈ですよ
  • 65:53 - 65:56
    遺体を燃やすには 2立方米
    の木材が必要ですが
  • 65:56 - 65:59
    この小島に木は全くないですよ!
  • 65:59 - 66:02
    だから この場所は
    犯罪現場ではありません
  • 66:04 - 66:06
    これで コニュ兄弟かその一人が
  • 66:06 - 66:09
    岩を案内するために
    被害者を同行して
  • 66:09 - 66:12
    問題があってから
    殺したという主張は
  • 66:12 - 66:13
    崩れてしまいます
  • 66:13 - 66:15
    現場で殺されなかったら
  • 66:15 - 66:18
    どこでも誰にも殺された
    ことが可能になります
  • 66:18 - 66:20
    遺体が岩上へ持ち運ばれたのは
  • 66:20 - 66:23
    遺体を消し去る方法だった同時に
  • 66:23 - 66:25
    兄弟を巻き込む仕掛けでした
  • 66:25 - 66:31
    >> しかし 草間両親の弁護士が
    陰謀説を排除します
  • 66:31 - 66:34
    >> この説によると
    未確認の人が
  • 66:35 - 66:37
    日本人観光客を殺して
  • 66:37 - 66:41
    そして コニュ兄弟に
    犯罪を被せるために
  • 66:41 - 66:44
    遺体をカヌメラ岩へ
    持ち運んだということです
  • 66:44 - 66:47
    しかし 兄弟を排除する
    策略であれば
  • 66:47 - 66:50
    本人を殺せば十分でしょう
    少なくとも兄を
  • 66:50 - 66:52
    その方が簡単だったでしょう
  • 66:52 - 66:54
    殺人すまで行ける人だったら
  • 66:54 - 66:57
    ディディムを殺せば
    終わりでした
  • 67:05 - 67:09
    >> 陰謀とは限らない
    何があったのか誰も知りません
  • 67:09 - 67:12
    もしかして 被害者が
    違う所で殺されたか
  • 67:12 - 67:15
    死亡した状態で
    発見されたかも知れません
  • 67:15 - 67:18
    なんとかして遺体を隠す
    必要があったので
  • 67:18 - 67:20
    遺体をここに放置して
  • 67:20 - 67:22
    演出を作り上げることは
  • 67:22 - 67:26
    特に邪魔だったコニュ一族を
    取り除く方法でもありました
  • 67:27 - 67:32
    >> 被告弁護士は捜査が
    不十分だと判断して
  • 67:32 - 67:37
    独自の調査を行うことにしました
  • 67:38 - 67:41
    >> 我々は
    イルデパンに何度も来ましたが
  • 67:41 - 67:45
    その度に 島の人々に会って
    色々教えられます
  • 67:45 - 67:47
    例えば
    「当日 アントワーヌに会った」
  • 67:48 - 67:51
    「娘を空港へ見送りした日
    だったので間違いない」
  • 67:51 - 67:56
    「聞かれたことがないから 今まで
    言わなかった」などと言われます
  • 67:56 - 67:59
    >> 弁護士は10人の
    証言を集めました
  • 67:59 - 68:03
    失踪日に アントワーヌが
    島の反対側にいたから
  • 68:03 - 68:06
    美香に会ったことは
    あり得ないという証言です
  • 68:07 - 68:09
    >> 我々は証人に
    次のように言った
  • 68:09 - 68:13
    「今 言っていることは
    法廷でも証言できますか?」
  • 68:13 - 68:19
    「真実であれば 裁判官
    にも言って下さい」
  • 68:19 - 68:21
    >> 裁判の数週間前ですから
    弁護士らは
  • 68:21 - 68:25
    これらの証言を法廷期日に
    聞かせることにします
  • 68:25 - 68:28
    2年近く続いた
    メジエール裁判長の
  • 68:28 - 68:30
    追加調査が終了しました
  • 68:30 - 68:34
    >> 弁護士や私が
    事件に取り組む前より
  • 68:34 - 68:40
    調査の空白が少ないですが
    すべてのドアが閉まっていません
  • 68:40 - 68:44
    これは弁護士にとって
    調査の非難する機会となり
  • 68:44 - 68:47
    正義の観点から
    証拠不備のまま
  • 68:47 - 68:52
    こんなに凶悪犯罪で
    誰かを有罪と宣告して
  • 68:52 - 68:56
    数年間刑務所に入れる
    ことができるでしょうか
  • 68:56 - 68:59
    これも重要な問題です
  • 69:08 - 69:10
    >> 草間美香が殺害された5年後
  • 69:10 - 69:14
    ヌメア重罪裁判所で
    コニュ兄弟の裁判が開かれます
  • 69:14 - 69:18
    アントワーヌとディディムは
    自由な身柄で出廷します
  • 69:21 - 69:24
    >> ニューカレドニアでは
    大規模な裁判が開始
  • 69:24 - 69:26
    100名の証人
    8人の鑑定人
  • 69:26 - 69:29
    少なくとも15日にわたる法廷
  • 69:29 - 69:31
    >> 弁護士に囲まれて
    草間美香の両親は
  • 69:32 - 69:36
    裁判に出席するために
    日本から来ました
  • 69:36 - 69:40
    2人の被告人は多くの
    傍聴者に支持されています
  • 69:40 - 69:43
    いつものように 被告人が
    ジロジロ見られています
  • 69:43 - 69:47
    >> 身だしなみを整えて
    外見を磨くよう苦労しました
  • 69:47 - 69:54
    当時 2人はならず者で
    恐ろしい顔をしていました
  • 69:54 - 69:59
    今は いい印象を与える
    ために 努力しました
  • 69:59 - 70:03
    >> 被告人の弁護士も登場して
    非常に落ち着いた感じです
  • 70:05 - 70:07
    >> 自信を持っているのですよ!
  • 70:07 - 70:11
    何の根拠もない起訴だから
    陪審員が2人の兄弟の
  • 70:11 - 70:17
    無罪を認めるしかないと
    確信しています
  • 70:17 - 70:20
    >> 2人は自信をもっているが
  • 70:20 - 70:24
    この裁判は 二つの世界が
    対立することを明らかにする
  • 70:24 - 70:32
    カナックの世界と
    西洋人の考え方
  • 70:38 - 70:41
    >> 裁判の初めから
    言葉を奪われていました
  • 70:41 - 70:44
    カナック文化で スピーチは
    容易ではありません
  • 70:44 - 70:47
    人前で話をするのに
    慣れていないのです
  • 70:47 - 70:49
    ですから 人の言いたいことが
  • 70:49 - 70:52
    言えるほどの時間を
    空ける必要があるのです
  • 70:52 - 70:56
    しかし この裁判で
    無作法に事件を取り扱って
  • 70:56 - 71:00
    人々が話していたところ
    直ちに言葉を遮った裁判長でした
  • 71:00 - 71:04
    だから 話すのを
    諦めた人もいました
  • 71:06 - 71:09
    >> 彼らの質問は
    偏った質問ばかりで
  • 71:09 - 71:12
    聞きたいことが
    既に決まっているので
  • 71:12 - 71:15
    それを言わせるように
    我々を唆している
  • 71:17 - 71:26
    彼らは文化の話などを
    聞きたくないのだ
  • 71:28 - 71:32
    >> 被告弁護士らは法廷で自分の
    主張を積極的に展開しています
  • 71:32 - 71:35
    彼らによると
    予審は噂と矛盾だらけで
  • 71:35 - 71:38
    被告人に一方的に
    不利に行われました
  • 71:41 - 71:43
    >> 災害です
  • 71:43 - 71:45
    即ち 本当の調査ではありません
  • 71:45 - 71:48
    観光や経済的な理由で
    直ちに犯人を特定して
  • 71:48 - 71:51
    また イルデパンがもう
    安全だと周知することは
  • 71:51 - 71:53
    何よりも優先的だったのです
  • 71:53 - 71:55
    2人の兄弟が逮捕されたので
  • 71:55 - 71:58
    調査を続ける必要がなかったです
  • 71:58 - 72:00
    2人は 理想的な犯人でした
  • 72:00 - 72:03
    評判が悪くて 遺体が
    彼らの岩で発見されたので
  • 72:03 - 72:05
    初めから決まっていました
  • 72:06 - 72:10
    >> 検察官と草間家の弁護士が
    繰り返して言うことですが
  • 72:10 - 72:14
    嫌疑を補強することがあって
    それに便乗しています
  • 72:14 - 72:19
    3人の精神鑑定人が最初の
    精神科医の診断を確定します
  • 72:19 - 72:23
    鑑定よると ディディムと
    アントワーヌは サイコパス です
  • 72:23 - 72:27
    刑務所でアントワーヌに会った
    心理学者がそれを目撃しました
  • 72:27 - 72:31
    >> アントワーヌは 鑑定の
    質問が書かれた用紙を掴んで
  • 72:31 - 72:33
    それをクシャクシャにして
  • 72:33 - 72:36
    鑑定人に投げて
    立ち上がって...
  • 72:36 - 72:42
    アントワーヌはその後 お詫びして
    再びテストするように頼んだが
  • 72:42 - 72:47
    彼を制圧するために
    刑務官を呼ぶし必要でした
  • 72:47 - 72:51
    >> 今度 被告弁護士らが
    精神鑑定人に質問する番です
  • 72:51 - 72:54
    >> 我々は彼の鑑定を
    少し批判したら
  • 72:54 - 72:57
    彼がすぐ怒って
    法廷の欄干を叩きながら
  • 72:57 - 72:59
    「あなた方は何も
    理解していない!」
  • 72:59 - 73:02
    と欄干を叩きながら
    大声を出しました
  • 73:02 - 73:06
    我々は「アントワーヌが
    自分の感情が抑制できないから
  • 73:06 - 73:10
    精神病質者だと主張したが 今
    あなたは 同じではないですか?」
  • 73:10 - 73:13
    と言ったら
    会場から爆笑の声が上がりました
  • 73:13 - 73:17
    彼は笑いに包まれて
    法廷から出てしまいました
  • 73:20 - 73:23
    >> 彼らは 三人組の
    弁護戦略を組み立てて
  • 73:23 - 73:26
    「ハチの巣」と呼べる仕掛けです
  • 73:26 - 73:29
    3人で 人に飛びついて
    しつこく悩ませるものです
  • 73:29 - 73:34
    何回も 憲兵らや心理学者や
    精神科医に対して そうしました
  • 73:34 - 73:36
    証人の周りを回りながら
  • 73:36 - 73:38
    色々質問を浴びて
    苦しめていました
  • 73:38 - 73:42
    一人ずつではなく
    三人同時にやっていたのです
  • 73:42 - 73:46
    証人が落ち着くことができなくて
    不安定になっていました
  • 73:49 - 73:53
    >> 何回も裁判長が
    静かにするよう警告して
  • 73:53 - 73:58
    何回も緊張が高まって
    かなり動揺した雰囲気でした
  • 73:58 - 74:01
    それは非常に苦痛でした
  • 74:01 - 74:06
    >> このように証人を
    虐めないように
  • 74:06 - 74:10
    私は何度か裁判長に
    要求する必要がありました
  • 74:10 - 74:18
    証人に対して いわば安全な
    距離を保つ必要があるでしょう
  • 74:18 - 74:20
    証人にくっついて耳元で
  • 74:20 - 74:23
    「あなたは法廷で
    証言していますよ!」
  • 74:23 - 74:25
    ど怒鳴っていたのは
    毎回でした!
  • 74:28 - 74:33
    >> 嫌疑の根拠が我々憲兵の
    仕事だけに基づいていました
  • 74:33 - 74:40
    物的証拠がなかったので 起訴が
    我々の調査によるものでした
  • 74:40 - 74:44
    ノックダウンされる人
    となったのは当然でした
  • 74:50 - 74:54
    >> 私はそれほど緊張した
    雰囲気を感じたのは初めてです
  • 74:54 - 74:57
    裁判中の出来事は
    法廷に限らず
  • 74:57 - 74:58
    日常にも影響を及ぼした
  • 74:58 - 75:00
    法廷が終わってからも
  • 75:00 - 75:04
    向こうの弁護士から文句を言われて
  • 75:04 - 75:06
    「仕事をやめろ!」などと
  • 75:06 - 75:08
    本当に大変でした
  • 75:08 - 75:12
    >> 争点や弁護士間の
    関係の観点からいうと
  • 75:12 - 75:16
    私が経験した裁判の中で
    最も激しい法廷闘争でした
  • 75:16 - 75:20
    検察側は5~6年間の
    訴訟の結果として
  • 75:20 - 75:23
    必ず有罪判決を必要としてました
  • 75:28 - 75:32
    >> 2週間たったら
    緊張がピークに達しました
  • 75:32 - 75:35
    被告弁護側がショットを
    試してみるのはその時
  • 75:35 - 75:38
    彼らはイルデパンで
    会った10人の証人に
  • 75:38 - 75:41
    裁判で証言させると決心しました
  • 75:41 - 75:44
    証人はアントワーヌに
    アリバイを提供します
  • 75:44 - 75:48
    美香が失踪した時
    彼は島の反対側にいた!
  • 75:48 - 75:53
    [ 弁護側は攻勢に出る ]
  • 75:53 - 75:56
    >> 弁護士が探偵とは違います
  • 75:56 - 76:00
    調査は判事や警察や
    調査員によって行われています
  • 76:00 - 76:04
    現場で調査をすることは
    弁護士の仕事ではありません
  • 76:08 - 76:15
    証人は 被告人の義理の弟
    妹 弟の従業員などでした
  • 76:15 - 76:18
    これらの証人がアントワーヌの
  • 76:18 - 76:21
    無罪を立証する情報を
    持っていたのに
  • 76:21 - 76:24
    今まで言わなかった理由として
  • 76:24 - 76:27
    「憲兵に話すことを恐れていた」
    と言うことです
  • 76:27 - 76:30
    兄のアントワーヌが
    刑務所にいた間
  • 76:30 - 76:33
    彼の無実を知っていたのに
    ずっと黙っていたのですか?
  • 76:33 - 76:36
    そんなことを信じる
    人はいないでしょう
  • 76:36 - 76:39
    イルデパンの捜査員に
    いつでも連絡取れたのに
  • 76:39 - 76:43
    妹は「当日 アントワーヌが
    私と一緒にいたので
  • 76:43 - 76:45
    犯罪を犯したことはあり得ない」
  • 76:45 - 76:48
    と知らせることが
    今までできなかったのですか?
  • 76:48 - 76:52
    信じられないことなのに
    それを信じさせようとしました
  • 76:52 - 76:56
    むしろ これは被告人に
    不利だったと思います
  • 76:56 - 76:59
    謀略だったことが
    はっきりになったのです
  • 76:59 - 77:02
    メディアキャンペーンや
    人権連盟に続いて
  • 77:02 - 77:05
    今度は偽証者のパレードでした
  • 77:05 - 77:09
    [ コニュ家は アントワーヌを
    助けようと結託したのではないのか ]
  • 77:09 - 77:11
    >> 法廷に緊張が走ります
  • 77:11 - 77:16
    被告人が注目の的になるが
    激しい法廷闘争の中で
  • 77:16 - 77:20
    被害者の美香のことを
    忘れてしまったようです
  • 77:21 - 77:23
    3週間にわたった法廷闘争の末
  • 77:23 - 77:27
    検察官がティティムに対して
    無罪判決を請求します
  • 77:27 - 77:29
    検事によると ディディムの犯罪が
  • 77:29 - 77:33
    殺人罪ではなく
    証拠隠滅罪です
  • 77:33 - 77:39
    しかし アントワーヌに
    懲役20年を求刑しました
  • 77:40 - 77:44
    最後に 陪審員は法廷から出て
    別室に移動し 評議を開始します
  • 77:44 - 77:48
    7時間以上の評議
    待ち時間が長いです
  • 77:49 - 77:51
    >> ニューカレドニアで
    2002年に
  • 77:51 - 77:53
    日本人観光客が殺された事件で
  • 77:53 - 77:55
    今朝ヌメア裁判所の判決で
  • 77:55 - 77:58
    2名の被告一人に
    禁固15年を言い渡して
  • 77:58 - 78:00
    もう一人は無罪判決を受けました
  • 78:00 - 78:03
    有罪となったのは
    アントワーヌだけです
  • 78:05 - 78:08
    >> 弟のアントワーヌに
    懲役15年
  • 78:11 - 78:19
    >> 最後に 検事側を代用する
    ジル・ブルディ検察官を直視て
  • 78:19 - 78:22
    次のことを言いました:
  • 78:22 - 78:26
    「たとえ不正がはびころうとも
    正義は存在する」
  • 78:26 - 78:28
    それは 今カンニングしていても
  • 78:28 - 78:31
    そのうち正義が
    戻ってくるという意味でした
  • 78:33 - 78:36
    >> 誰かに負担を担わせる
    必要があったと思うので
  • 78:36 - 78:42
    判決にはあまり
    期待していなかった
  • 78:43 - 78:47
    私は法廷から出たら
    裁判所の前で
  • 78:47 - 78:51
    一族の若い男性が
    みんな集まっていた
  • 78:51 - 78:55
    彼らは判決の知らせを
    聞いて 泣いてしまった
  • 78:56 - 79:02
    そして 怒りが湧き上がってくる
    のを感じたので 彼らに向かって
  • 79:02 - 79:05
    「みなさん
    落ち着いて ここを出よう...
  • 79:05 - 79:08
    ...まだ終わってないですよ!」
    とみんなに言った
  • 79:20 - 79:23
    >> 検察はディディムの無罪に
    控訴するが身柄が自由です
  • 79:23 - 79:26
    アントワーヌも控訴するが
  • 79:26 - 79:29
    弁護士は判決文にミスを
    判明したことによって
  • 79:29 - 79:31
    本人を判決5ヶ月後 解放させます
  • 79:31 - 79:34
    2人の兄弟を二回裁判を
    受けることになります
  • 79:35 - 79:38
    >> 2002年5月にイルデパンの
  • 79:38 - 79:40
    日本人観光客殺人事件に新展開
  • 79:40 - 79:43
    推定殺人者
    アントワーヌ・コニュが
  • 79:43 - 79:46
    刑務所から釈放されました
    控訴審が予定
  • 79:48 - 79:51
    >> 自由となった二人の兄弟は
    全国を巡って
  • 79:51 - 79:54
    パーティーなどを通じて
    無罪を訴えます
  • 79:54 - 79:58
    「支援団体」がウェブサイトと
    FBページを作成し
  • 79:59 - 80:01
    コニュ兄弟に対する
    連帯意識が高まり
  • 80:01 - 80:07
    知識人やアーティストが
    運動に参加します
  • 80:09 - 80:12
    >> これはメディア・プランです
  • 80:12 - 80:15
    ただのメディア化ではなく
    系統的な計画です
  • 80:15 - 80:22
    弁護士や人権連盟は
    マスコミをターゲットにして
  • 80:22 - 80:25
    コニュ兄弟の無罪主張を
    到達させる一方です
  • 80:25 - 80:32
    「植民地的な 司法制度の犠牲者」
    のイメッジ を作り上げたのです
  • 80:32 - 80:35
    単純な善悪二元論の
    典型的パターンを通して
  • 80:35 - 80:39
    コニュ兄弟が まるで犠牲者
    であるかのように紹介するが
  • 80:39 - 80:41
    それは奇異な感じがします
  • 80:41 - 80:45
    >> 美香の死後7年経ってから
  • 80:45 - 80:50
    控訴審が2009年4月14日に
    ヌメア裁判所で開かれます
  • 80:50 - 80:55
    第1審と同様に2人の兄弟は
    自由な身柄で出廷します
  • 80:55 - 81:00
    しかし 裁判は前と全く
    異なる口調で始まります
  • 81:00 - 81:04
    >> アントワーヌ・コニュは
    前より語調が鋭くて
  • 81:04 - 81:11
    法廷で一貫して無罪を
    主張しています
  • 81:12 - 81:15
    >> 検察側の論証は
    勝手な主張ばかり
  • 81:15 - 81:19
    有罪を立証するには
    どんな主張でもよかった
  • 81:21 - 81:23
    しかし これは主張に過ぎない
  • 81:23 - 81:30
    主張だけで正義や真実を
    形作ることができない
  • 81:31 - 81:33
    >> アントワーヌは兄が
  • 81:33 - 81:35
    「カヌメラ岩族」の
    狂信者リーダーだった
  • 81:36 - 81:38
    という噂を打ち消そうとします
  • 81:38 - 81:40
    これはウソだと言って
  • 81:40 - 81:43
    島の若者と共に岩上で
    「芸術家村」を作っただけです
  • 81:43 - 81:46
    >> 芸術家村のアイデアは
  • 81:46 - 81:52
    カナックの伝統文化を
    促進して 守るためだった
  • 81:52 - 81:58
    古来から我々の文化である
    カナック文化を考えていただけだ
  • 81:59 - 82:04
    >> しかし 島の大酋長がこの
    プロジェクトを止めさて
  • 82:04 - 82:07
    ディディムが岩の
    支配権を持つことを拒否しました
  • 82:07 - 82:10
    その時から 大酋長と
    ディディムが仲が悪くて
  • 82:10 - 82:14
    そして ディディムの
    評判が悪くなった理由です
  • 82:14 - 82:18
    ディディムは人格捜査員に
    自分のことについて話して
  • 82:18 - 82:22
    当時 噂通りのふしだらな人
    ではなかったと述べました
  • 82:23 - 82:29
    >> 彼が言ったことは「前に酒や
    女遊びや金にふけて
  • 82:29 - 82:35
    堕落した生活を送っていたが
    事件の時 悪習を既に直した
  • 82:35 - 82:39
    子供に悪い影響を
    与えるからと思って
  • 82:39 - 82:44
    当時 隠者のような暮らしを
    していた」と述べました
  • 82:44 - 82:49
    つまりディディムの話によると
    事件が起きる前からすでに
  • 82:49 - 82:55
    自分の悪習を矯正したので
    真面目だったということです
  • 82:56 - 83:00
    >> アントワーヌは兄と
    同じ道を歩んだからと言って
  • 83:00 - 83:04
    性犯罪を犯したという検察の説は
    絶対あり得ないと主張します
  • 83:04 - 83:07
    彼の元ガールフレンドが
    次々に法廷で証言します
  • 83:07 - 83:11
    当時アントワーヌと付き合った
    エステルがその一人
  • 83:11 - 83:17
    >> 彼がこの女性を殺したなんて
  • 83:17 - 83:22
    最初からあり得ないと思うのです
  • 83:22 - 83:24
    彼は若いころから
  • 83:24 - 83:28
    他所から来た多くの
    女性と付き合っていたし
  • 83:28 - 83:30
    女性にモテル人だったので
  • 83:30 - 83:33
    レイプするなんかは
    必要がありません
  • 83:33 - 83:35
    彼は女性に期待したことを
  • 83:35 - 83:37
    何でも手に入れたのです
  • 83:37 - 83:40
    非常に魅力的な人でした
  • 83:47 - 83:51
    >> アントワーヌの元カノ一人は
  • 83:51 - 83:52
    彼がモテル人なので
  • 83:52 - 83:54
    女性を誘惑するには
  • 83:54 - 83:59
    暴力なんかは要らないと言ったが
  • 83:59 - 84:03
    あの日 美香を誘って
    上手く行かなかったら どう?
  • 84:03 - 84:07
    >> 可能ですが
    レイプが一切確定されていません
  • 84:07 - 84:11
    何が起こったか分かりません
    たとえ...
  • 84:11 - 84:14
    >> しかし 過去に強姦を
    犯した人ですね
  • 84:14 - 84:17
    前科として
    強姦一件しかありません
  • 84:17 - 84:20
    暴行などの事件もあった
    という話があったが
  • 84:20 - 84:23
    この強姦の前科を除いて
    何もありません
  • 84:23 - 84:26
    アントワーヌがこの強姦を
    犯した時は16歳で
  • 84:26 - 84:27
    少女が14歳でした
  • 84:27 - 84:30
    彼自身がいつも
    言っていたことですが
  • 84:30 - 84:34
    言わば被害者も法廷で
    証言したところによると
  • 84:34 - 84:36
    アントワーヌが優秀な父であり
  • 84:36 - 84:40
    2人の間にできた息子の面倒を
    よく見るということ
  • 84:40 - 84:42
    >> レイプの結果生まれた子供?
  • 84:42 - 84:45
    >> そうです
    それはレイプと言えるならね
  • 84:45 - 84:49
    それに少女が妊娠した当時
    二人とも未成年者でした
  • 84:49 - 84:51
    伝統によるものだと思うのですが
  • 84:51 - 84:55
    彼らが結婚するか
    少女の家族が彼を告訴するか
  • 84:55 - 84:57
    のいずれかしかありませんでした
  • 84:57 - 85:01
    アントワーヌが起訴された背景には
    このことしかなかったのです
  • 85:01 - 85:05
    そして 刑罰が非常に
    軽かった理由だと思います
  • 85:05 - 85:07
    おさらく禁固1年か
    2年だったのでしょう
  • 85:08 - 85:11
    >> 2審では 弁護側は
    何を明らかにしたのですか?
  • 85:11 - 85:14
    >> 憲兵を非難したかった
    わけではないのですが
  • 85:14 - 85:18
    今まで行われて あるいは
    行われるべきだったことを
  • 85:18 - 85:20
    訴えることにしました
  • 85:20 - 85:23
    例えば 話題になった
    Tシャツが捜索の後で
  • 85:23 - 85:26
    証拠に追加されたのが
    明らかになりました
  • 85:26 - 85:29
    証拠の入った袋は
    開いたままでした
  • 85:29 - 85:32
    私は憲兵に 「袋に
    拳銃を入れたら...
  • 85:32 - 85:34
    誰も気づかないだろう」
    と聞いたら
  • 85:35 - 85:36
    彼は認めたですよ!
  • 85:36 - 85:40
    そして 検察側から法医学者に
    次の質問がありました:
  • 85:40 - 85:42
    「血液が地表を流れたり
  • 85:42 - 85:45
    暑さで蒸発したりしたことが
    可能ですか?」
  • 85:45 - 85:47
    こんな質問があったのですよ!
  • 85:47 - 85:49
    鑑定人はこれを排除して
  • 85:49 - 85:53
    「血の海を発見するはずでした」
    と答えた そのまま!
  • 85:53 - 85:56
    >> 岩で殺されなかった
    わけではないですね
  • 85:56 - 85:59
    そうですが 発見現場と
    違う所だったので
  • 85:59 - 86:00
    遺体が運ばれました
  • 86:00 - 86:04
    従って 確実なことは
    何もなくなりました
  • 86:05 - 86:09
    >> 弁護士らの口頭弁論で
    裁判が終結を迎えます
  • 86:09 - 86:15
    両当事者弁護士は「疑い」について
    それぞれの立場を主張します
  • 86:18 - 86:22
    >> 「疑わしきは罰せず」
    という原則があっても
  • 86:22 - 86:25
    直接証拠がなくても
  • 86:25 - 86:29
    私はアントワーヌが美香を殺した
    ことを明らかにしました
  • 86:29 - 86:32
    無実の人を処罰する
    ことは酷いですが
  • 86:32 - 86:34
    犯罪者を解放して 無罪にして
  • 86:34 - 86:37
    凶悪犯罪を犯した人が罰を
    受けないようにすることは
  • 86:37 - 86:43
    それに負けないくらい
    酷いことです
  • 86:43 - 86:47
    そうならないように 陪審員が
    簡単な方法がありました
  • 86:47 - 86:49
    「内的確信」ということです
  • 86:50 - 86:52
    >> 我々の弁護は
  • 86:52 - 86:56
    疑わしきを被告に有利
    というような主張ではなく
  • 86:56 - 86:59
    コニュ兄弟が犯罪を犯したことが
  • 86:59 - 87:01
    不可能であることを
    証明する挑戦でした
  • 87:01 - 87:04
    弁護は
    「疑いなく2人は無実です」
  • 87:04 - 87:07
    「解放しろ!」という趣旨でした
  • 87:13 - 87:16
    >> アントワーヌ・コニュに
    懲役20年求刑
  • 87:16 - 87:19
    ディディムに無罪求刑
  • 87:19 - 87:23
    検察官の求刑が2007年に
    行われた第一審と同じです
  • 87:26 - 87:30
    >> 陪審員は評議のために退廷
    評議期間は1時間半
  • 87:36 - 87:39
    >> 午後4時
    陪審員の判決が出ました
  • 87:39 - 87:42
    ディディム 無罪
    アントワーヌ 無罪
  • 87:42 - 87:45
    草間美香の殺害事件で
    コニュ兄弟2人が無罪
  • 87:46 - 87:50
    [ 無罪! ]
  • 87:51 - 87:53
    >> 我々は涙を出しました
  • 87:55 - 87:59
    2人の兄弟にとって 地獄の
    8年間がやっと終わったのです
  • 87:59 - 88:04
    この時は 本当の正義が存在する
    ということがはっきりします
  • 88:09 - 88:14
    >> 2人とも無罪!
    私はときの声を上げたいのだ
  • 88:14 - 88:16
    誇りに思っているから
  • 88:16 - 88:20
    これはダビデと
    ゴリアテの戦いだった
  • 88:20 - 88:23
    あの日 我々は
    ゴリアテを打ち倒したのだ
  • 88:23 - 88:26
    兄弟が自由なので 誇りに思う
  • 88:26 - 88:28
    我々は もう帰国してもいいよ
  • 88:33 - 88:35
    >> 要するに この事件では
  • 88:35 - 88:39
    草間美香という若い女性が
  • 88:39 - 88:41
    イルデパンの岩で殺されたが
  • 88:41 - 88:47
    犯人が逮捕されなかった
  • 89:00 - 89:03
    >> イルデパンで コニュ一族が
    再び全員が揃って
  • 89:03 - 89:06
    予審判事がフランス本土へ転勤され
  • 89:06 - 89:12
    草間美香の両親は 娘を殺したのは
    誰なのか わからないままです
  • 89:14 - 89:19
    [翻訳・字幕:ジャン=フランソワ・スーム]
Title:
ニューカレドニア日本人女性殺人事件 ☆ 日本語字幕版
Description:

2012年4月8日にフランステレビ局、France 2が放送した『Faites entrer l'accusé (容疑者を登場させよ)』 番組のシーズン12第17話「Les frères Kohnu - Le Rocher de Kanuméra (コニュ兄弟・カヌメラ岩)」の日本語字幕バージョン。

仏領ニューカレドニアで2002年5月に旅行中だった日本人観光客、草間美香さん(当時28歳)がイル・デ・パンで殺害された事件についてのリポート。遺体は、半分焼け爛れ、損傷が酷い状態で発見されました。

当時、逮捕された容疑者二人(コニュ兄弟)は2007年と2009年に二回裁判を受けましたが、証拠不十分のため無罪判決を受けました。10年以上たった今は、事件が迷宮入りになってしまいました。当時の調査の怠慢と欠陥が特に指摘されました。

2007年の裁判について詳しいことは、一部が日本語に翻訳された地元の新聞記事をご一読ください:
http://caledoneries.com

ドキュメンタリーの登場人物 (登場順番):

フレデリック ・ランティエリ(Frédérique Lantieri):アナウンサー
フレデリック・デ・グレラン(Frédéric de Greslan)弁護士:草間美香(被害者)の両親の弁護士
フランチェスコ・ビエドマ(Francesco Biedma)伍長 : イル・デ・パンのクト区刑事部 (憲兵隊)
アラン・カルモナ(Alain Carmona)大尉:ヌメアの捜査班長(憲兵隊)
ドミニク・リぜ(Dominique Rizet):ジャーナリスト
フィジップ・フレディエール(Philippe Frédière):カレドニア・ニュースの記者
アボ・コニュ(Abo Kohnu):アントワーヌとアンブロワーズ ("ディディム")・コニュ兄弟の弟
ソアーン・アジ(Soane Asi)警部補:ヌメアの捜査班員(憲兵隊)
アンブロワーズ ("ディディム")・コニュ(Ambroise "Didyme" Kohnu ):容疑者
アントワーヌ・コニュ(Antoine Kohnu):容疑者
ジャン=リュック・ルエリシー(Jean-Luc Lehericy)精神科医:精神鑑定官人
ジャン=ジャック・デヴァルト (Jean-Jacques Deswarte) 弁護士:アントワーヌ・コニュの弁護士
マリー・ロール・フォシェ(Marie-Laure Fauché)弁護士:アンブロワーズ ("ディディム")・コニュの弁護士
ジャン=イヴ・モヤール(Jean-Yves Moyart)弁護士:アントワーヌ・コニュの弁護士
クリスチャン・メジエール(Christian Mésière)所長:当時ヌメア重罪裁判所長
エリック・スーステル(Eric Soustelle)伍長:ヌメアの捜査班員(憲兵隊)
ピエリック・シャテル(Pierrick Chatel):カレドニア・ニュース紙の記者
ジャン=ポール・リュフェ(Jean-Paul Rufet):人格調査員
エステル・ラヴィーン(Estelle Lavigne) : アントワーヌ・コニュの元恋人
ジャン=ミシェル・ストルツ(Jean-Michel Stoltz):ヌメア重罪裁判所長

Épisode 17, saison 12, de l'émission "Faites entrer l'accusé" diffusée par France 2, le 8 Avril 2012 : "Les frères Kohnu - Le Rocher de Kanuméra", avec sous-titres en japonais, activés par défaut (et en français).

Ce reportage est consacré à l'enquête qui a été ouverte après l'assassinat d'une jeune touriste japonaise, Mika Kusama (28 ans), lors d'un voyage en Nouvelle-Calédonie - territoire français - en mai 2002. Son corps a été retrouvé à moitié brûlé et atrocement mutilé.

A l'époque, deux suspects (les frères Kohnu) avaient été arrêtés et présentés devant la Justice lors de deux procès qui se sont tenus en 2007 et 2009, avant d'être acquittés faute de preuve. Plus de 10 ans ont passé et l'affaire n'a jamais été résolue. Les lacunes et les négligences de l'enquête ont été particulièrement soulignées.

Si vous êtes intéressé par les détails de cette affaire, quelques articles publiés dans la presse locale au moment du premier procès, en 2007, sont consultables à cette adresse :
http://caledoneries.com

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Video Language:
French
Duration:
01:30:05

Japanese subtitles

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