WEBVTT 00:00:06.337 --> 00:00:08.693 言葉の不思議: 00:00:08.693 --> 00:00:10.039 “Zero” というのは 00:00:10.039 --> 00:00:13.682 数がないことを示す数字です 00:00:13.682 --> 00:00:17.083 ゼロという言葉の起源を 理解するには 00:00:17.083 --> 00:00:20.913 数を数えることの起源 から始めなければなりません 00:00:20.913 --> 00:00:24.308 考古学上 最も古いものとして 知られている証拠は 00:00:24.308 --> 00:00:28.119 およそ3万7千年前に さかのぼり 00:00:28.119 --> 00:00:31.648 それは骨につけられた刻み目 にすぎませんでした 00:00:31.648 --> 00:00:35.389 紀元前2,500年になってようやく 00:00:35.389 --> 00:00:37.236 メソポタミアで 00:00:37.236 --> 00:00:40.761 記数法が形になり始め 00:00:40.761 --> 00:00:45.447 1、10、60という単位が用いられました 00:00:45.447 --> 00:00:47.180 それから 3,000年の時が流れ 7世紀のインドで 00:00:47.180 --> 00:00:49.277 それから 3,000年の時が流れ 7世紀のインドで 00:00:49.277 --> 00:00:52.002 数学者が1つの点を使って 00:00:52.002 --> 00:00:53.701 25や205、250などといった数字の 区別をしました 00:00:53.701 --> 00:00:59.625 25や205、250などといった数字の 区別をしました 00:00:59.625 --> 00:01:02.751 10進法で位取りを示すものと 数字の両方として用いられ 00:01:02.751 --> 00:01:05.132 この万能な「点」は最終的に 00:01:05.132 --> 00:01:07.673 こんにち 私たちの知っている 記号へと変化したのです 00:01:07.673 --> 00:01:11.503 “Zero” という言葉は アラビア語の “safira” という 00:01:11.503 --> 00:01:15.140 「空っぽの」という意味の 言葉に由来します 00:01:15.140 --> 00:01:17.727 イタリア語の“zefiro” という 単語を経て 00:01:17.727 --> 00:01:22.258 “zero” は17世紀に英語に 取り入れられました 00:01:22.258 --> 00:01:24.779 アラビア語に起源をもつ もう1つの言葉は 00:01:24.779 --> 00:01:27.615 古フランス語を介して “cipher” という言葉で 00:01:27.615 --> 00:01:30.100 英語に入ってきました 00:01:30.100 --> 00:01:33.506 もとは “zero” と同じく 「空っぽの」という意味でしたが 00:01:33.506 --> 00:01:36.721 “cipher” はのちに「暗号」 を意味するようになります 00:01:36.721 --> 00:01:39.985 初期の暗号は 文字と数字を 00:01:39.985 --> 00:01:42.720 複雑に置き換えたもので あることが多かったためです 00:01:42.720 --> 00:01:44.878 「空っぽの」という 共通の起源をもちながらも 00:01:44.878 --> 00:01:48.090 “zero” は「無」を意味する数字を 00:01:48.090 --> 00:01:50.254 表し続けたのです