[Script Info] Title: [Events] Format: Layer, Start, End, Style, Name, MarginL, MarginR, MarginV, Effect, Text Dialogue: 0,0:00:06.55,0:00:09.11,Default,,0000,0000,0000,,あなたは黒猫を恐れますか? Dialogue: 0,0:00:09.11,0:00:11.80,Default,,0000,0000,0000,,家の中で傘を開いたりしますか? Dialogue: 0,0:00:11.80,0:00:15.36,Default,,0000,0000,0000,,13という数をどう思いますか? Dialogue: 0,0:00:15.36,0:00:17.22,Default,,0000,0000,0000,,信じる 信じないはともかく Dialogue: 0,0:00:17.22,0:00:20.35,Default,,0000,0000,0000,,おそらくこのような迷信を\N聞いたことはあるでしょう Dialogue: 0,0:00:20.35,0:00:23.46,Default,,0000,0000,0000,,世界中の人々の迷信的振る舞いは\Nどう始まったのでしょう? Dialogue: 0,0:00:23.46,0:00:25.19,Default,,0000,0000,0000,,幸運の為に\N木をノックするとか Dialogue: 0,0:00:25.19,0:00:28.55,Default,,0000,0000,0000,,歩道にある割れ目を\N踏まないように歩くというのは? Dialogue: 0,0:00:28.55,0:00:31.71,Default,,0000,0000,0000,,科学的根拠がなくても Dialogue: 0,0:00:31.71,0:00:35.17,Default,,0000,0000,0000,,これらの奇妙なまでに固有の行動にまつわる\N迷信や習わしの多くには Dialogue: 0,0:00:35.17,0:00:39.29,Default,,0000,0000,0000,,同様に 奇妙かつ固有な由来があります Dialogue: 0,0:00:39.29,0:00:41.85,Default,,0000,0000,0000,,これらには超自然的な原因が\N関係しているため Dialogue: 0,0:00:41.85,0:00:45.50,Default,,0000,0000,0000,,多くの迷信が宗教に基づいているのも\N不思議なことではありません Dialogue: 0,0:00:45.50,0:00:50.55,Default,,0000,0000,0000,,例えば 13という数は\N聖書の『最後の晩餐』に由来していて Dialogue: 0,0:00:50.55,0:00:53.68,Default,,0000,0000,0000,,キリストは12人の弟子と\N夕食をとった後 Dialogue: 0,0:00:53.68,0:00:57.72,Default,,0000,0000,0000,,捕えられて\Nはりつけにされました Dialogue: 0,0:00:57.72,0:01:02.46,Default,,0000,0000,0000,,その為 13人で食卓を囲むのは不吉とされ Dialogue: 0,0:01:02.46,0:01:07.99,Default,,0000,0000,0000,,そのうちに 13という数自体が一般的に\N良くない数と解されるようになったのです Dialogue: 0,0:01:07.99,0:01:12.82,Default,,0000,0000,0000,,13という数を怖がる「13恐怖症」は\N現在どこにでも見られ Dialogue: 0,0:01:12.82,0:01:18.26,Default,,0000,0000,0000,,世界中の多くのビルが\N13を飛ばして Dialogue: 0,0:01:18.26,0:01:21.93,Default,,0000,0000,0000,,12階の次を14階にしています Dialogue: 0,0:01:21.93,0:01:26.36,Default,,0000,0000,0000,,もちろん最後の晩餐の話は\N多くの人々が真実だと考えていますが Dialogue: 0,0:01:26.36,0:01:29.36,Default,,0000,0000,0000,,他の迷信は 殆ど信じられていないか Dialogue: 0,0:01:29.36,0:01:33.03,Default,,0000,0000,0000,,または 忘れ去られているような\N宗教的な伝統からきています Dialogue: 0,0:01:33.03,0:01:37.57,Default,,0000,0000,0000,,木をノックするのは\N古代のインドヨーロッパ族か Dialogue: 0,0:01:37.57,0:01:41.74,Default,,0000,0000,0000,,それよりさらに古い\N木は精霊の棲みかと信じていた人々の Dialogue: 0,0:01:41.74,0:01:44.25,Default,,0000,0000,0000,,言い伝えから来ています Dialogue: 0,0:01:44.25,0:01:47.38,Default,,0000,0000,0000,,木を触るのは その木の中に住む\N精霊の保護や恵みを Dialogue: 0,0:01:47.38,0:01:49.86,Default,,0000,0000,0000,,呼び出すものなのです Dialogue: 0,0:01:49.86,0:01:53.28,Default,,0000,0000,0000,,精霊を信じることはなくなった\N今の時代まで Dialogue: 0,0:01:53.28,0:01:56.20,Default,,0000,0000,0000,,この伝統はどうにか\N生き残ってきました Dialogue: 0,0:01:56.20,0:02:00.35,Default,,0000,0000,0000,,ロシアからアイルランドに至るまでの国で\N現在でも共通に存在する多くの迷信は Dialogue: 0,0:02:00.35,0:02:05.81,Default,,0000,0000,0000,,キリスト教が取って代わった\N多神教の名残だと考えられています Dialogue: 0,0:02:05.81,0:02:08.69,Default,,0000,0000,0000,,しかし迷信は全てが\N宗教的というわけではありません Dialogue: 0,0:02:08.69,0:02:13.13,Default,,0000,0000,0000,,不運な偶然の一致からきた\N関連付けに過ぎないという例もあります Dialogue: 0,0:02:13.13,0:02:16.45,Default,,0000,0000,0000,,例えば 多くのイタリア人は\N17という数を恐れています Dialogue: 0,0:02:16.45,0:02:22.30,Default,,0000,0000,0000,,ローマ数字の「XVII」を並べ換えると\N「VIXI」という言葉になり Dialogue: 0,0:02:22.30,0:02:25.61,Default,,0000,0000,0000,,「私の人生はもう終わってしまった」\Nという意味になるからです Dialogue: 0,0:02:25.61,0:02:27.23,Default,,0000,0000,0000,,同様に 広東語で Dialogue: 0,0:02:27.23,0:02:29.74,Default,,0000,0000,0000,,数字の「4」の発音は Dialogue: 0,0:02:29.74,0:02:32.04,Default,,0000,0000,0000,,「死」の発音とほぼ同じです Dialogue: 0,0:02:32.04,0:02:33.77,Default,,0000,0000,0000,,日本語や韓国語など Dialogue: 0,0:02:33.77,0:02:37.48,Default,,0000,0000,0000,,漢字を借りた言語でも同じです Dialogue: 0,0:02:37.48,0:02:41.08,Default,,0000,0000,0000,,さらに数字の「1」は\N「べき」と聞こえるため Dialogue: 0,0:02:41.08,0:02:45.17,Default,,0000,0000,0000,,「14」は「死ぬべき」に聞こえます Dialogue: 0,0:02:45.17,0:02:49.89,Default,,0000,0000,0000,,エレベーターや国際的なホテルには\N避けるべき数がたくさんあります Dialogue: 0,0:02:49.89,0:02:51.41,Default,,0000,0000,0000,,信じようが信じまいが Dialogue: 0,0:02:51.41,0:02:53.87,Default,,0000,0000,0000,,実際 意味のある迷信もあり Dialogue: 0,0:02:53.87,0:02:58.17,Default,,0000,0000,0000,,少なくとも 本来の目的が忘れられるまでは\N意味があるものでした Dialogue: 0,0:02:58.17,0:03:02.90,Default,,0000,0000,0000,,例えば舞台ではかつて背景に \N大きな書き割りが使われており Dialogue: 0,0:03:02.90,0:03:07.68,Default,,0000,0000,0000,,舞台係は口笛の合図で背景を\N上げたり下げたりしました Dialogue: 0,0:03:07.68,0:03:11.50,Default,,0000,0000,0000,,不用意な口笛は\N事故を起こしかねないものでした Dialogue: 0,0:03:11.50,0:03:15.19,Default,,0000,0000,0000,,舞台裏での口笛は\N今でもタブーとされ Dialogue: 0,0:03:15.19,0:03:20.33,Default,,0000,0000,0000,,舞台係が無線ヘッドセットを\N使うようになっても変わらなかったのです Dialogue: 0,0:03:20.33,0:03:24.34,Default,,0000,0000,0000,,同様に 同じマッチ棒で\N3本のタバコに火をつけるのも Dialogue: 0,0:03:24.34,0:03:29.56,Default,,0000,0000,0000,,実際に悪運をもたらし得ました\N塹壕にいる兵士が Dialogue: 0,0:03:29.56,0:03:34.59,Default,,0000,0000,0000,,マッチ棒で長い間火を点け続けると\N敵の狙撃兵に気づかれる恐れがあったからです Dialogue: 0,0:03:34.59,0:03:37.46,Default,,0000,0000,0000,,喫煙者が狙撃兵を恐れなくても\Nよくなった今でも Dialogue: 0,0:03:37.46,0:03:39.64,Default,,0000,0000,0000,,迷信は生き残っています Dialogue: 0,0:03:39.64,0:03:42.46,Default,,0000,0000,0000,,人々はなぜ 忘れ去られた信仰に由来する\Nささいなことや Dialogue: 0,0:03:42.46,0:03:43.49,Default,,0000,0000,0000,,偶然の一致や Dialogue: 0,0:03:43.49,0:03:45.38,Default,,0000,0000,0000,,時代遅れの忠言に\Nこだわるのでしょう? Dialogue: 0,0:03:45.38,0:03:47.98,Default,,0000,0000,0000,,全く不合理ではないでしょうか? Dialogue: 0,0:03:47.98,0:03:50.31,Default,,0000,0000,0000,,それはその通りですが\N多くの人にとって Dialogue: 0,0:03:50.31,0:03:54.82,Default,,0000,0000,0000,,迷信は 意識的に信じるというより\N文化に根付いた習慣のようなものなのです Dialogue: 0,0:03:54.82,0:03:58.95,Default,,0000,0000,0000,,誰も ハシゴの下を歩いたり\N室内で口笛を吹くことを避けた方がいいなんて Dialogue: 0,0:03:58.95,0:04:00.89,Default,,0000,0000,0000,,生まれながらには知りません Dialogue: 0,0:04:00.89,0:04:04.74,Default,,0000,0000,0000,,でも 家族にそれらのことを\N避けるよう言われて育ったら Dialogue: 0,0:04:04.74,0:04:08.39,Default,,0000,0000,0000,,悪いことなんて起こらないと\N論理的には分かっていても Dialogue: 0,0:04:08.39,0:04:11.21,Default,,0000,0000,0000,,そういったものを\N居心地悪く感じるでしょう Dialogue: 0,0:04:11.21,0:04:14.96,Default,,0000,0000,0000,,それに木製の物を叩くことには\Nあまり手間がかからないため Dialogue: 0,0:04:14.96,0:04:19.77,Default,,0000,0000,0000,,意識的に抵抗するより\N迷信に従う方が易しいのです Dialogue: 0,0:04:19.77,0:04:23.56,Default,,0000,0000,0000,,その上 しばしば 迷信は\N効果があるように見えます Dialogue: 0,0:04:23.56,0:04:27.32,Default,,0000,0000,0000,,幸運の靴下を履くとホームランが\N打てそうに感じたりするのは Dialogue: 0,0:04:27.32,0:04:29.95,Default,,0000,0000,0000,,単に心理的な思い込みが\N起きているだけです Dialogue: 0,0:04:29.95,0:04:33.25,Default,,0000,0000,0000,,同じ靴下を履いて\N三振した時のことは Dialogue: 0,0:04:33.25,0:04:35.45,Default,,0000,0000,0000,,ほとんど記憶に残らないのです Dialogue: 0,0:04:35.45,0:04:39.17,Default,,0000,0000,0000,,それでも迷信を信じることで 出来事を\Nより上手くコントロールできると思い込み Dialogue: 0,0:04:39.17,0:04:43.48,Default,,0000,0000,0000,,実際により上手に\Nプレイできるかもしれません Dialogue: 0,0:04:43.48,0:04:48.11,Default,,0000,0000,0000,,だからスポーツのような\N自信を持つことが違いをもたらす場合には Dialogue: 0,0:04:48.11,0:04:53.20,Default,,0000,0000,0000,,馬鹿馬鹿しい迷信も 実は\Nそんなに馬鹿馬鹿しいとも限らないのです