船はゆらゆらと 呼ばれるまま 岸辺に上がれば 風に柳揺れて 綺麗な庭に 凧が揚げられ 昔から 蘇の人は 詩を吟じ 船で寝た 春は茶 夏は楊梅 梅の花 たくさんの枇杷 桃の花 酒代に換え 町の娘は 花嫁へ 水の美人 もう見えなくて 年はまた過ぎて 少年たち遊ぶ 肩の上に 杏の花落ちて 屋根には苔眠り 覗く窓には ブランコ揺れて 昔から 変わらない 石畳 人の家 お茶をどうぞとおばあちゃん 風と月 水辺の朝 桃の花 酒代に換え 町の娘は 花嫁へ 水の美人 もう見えなくて 年はまた過ぎて 橋の下 遊び疲れて 雨に降られて 眠りこけ 目が醒めて なお続く夢 いつかあの庭へ いつかあの庭へ‌