WEBVTT 00:00:00.000 --> 00:00:00.650 さて、これまであなたは 00:00:00.650 --> 00:00:04.500 私が思う、人生で最も有用であろう概念を学び 00:00:04.500 --> 00:00:07.010 もう精通しているかもしれませんが、 00:00:07.010 --> 00:00:11.920 もしそうでなければ 00:00:11.920 --> 00:00:16.330 このレッスンがいつの日かあなたを倒産させることを防げることを願っています。 00:00:16.330 --> 00:00:20.830 とりあえず、今日は金利のことについてざっとお話し、それから 00:00:20.830 --> 00:00:21.865 単利 対 複利のことをお話ししたいと思います。 00:00:21.865 --> 00:00:23.770 それでは、まず金利とはなんでしょうか? 00:00:23.770 --> 00:00:24.840 みなさんお聞きになったことがありますよね。 00:00:24.840 --> 00:00:29.030 利率や住宅ローンの金利、または 00:00:29.030 --> 00:00:31.240 自分のクレジットカードにどれだけの利子が発生するか、などのことです。 00:00:31.240 --> 00:00:34.140 つまり金利とは要するにお金の賃貸料のことです。 00:00:34.140 --> 00:00:35.610 (実は実際の正式な定義を知らないので 00:00:35.610 --> 00:00:37.850 ウィキペディアで調べるべきなのかもしれませんが。。) 00:00:37.850 --> 00:00:41.350 とにかく金利とはお金を一定期間 00:00:41.350 --> 00:00:42.520 借りるために払う料金のことです。 00:00:42.520 --> 00:00:45.420 この定義はおそらく一番明快な定義ではないかもしれませんが、 00:00:45.420 --> 00:00:46.920 次の様に説明させてください。 00:00:46.920 --> 00:00:52.640 例えば、私が100ドルをあなたから借りたいと思ったとします。 00:00:52.640 --> 00:00:54.760 これが現在ですね。 00:00:54.760 --> 00:00:59.120 そしてこれが今から一年後だとします。 00:01:00.080 --> 00:01:04.830 これがあなた、これがわたしだとします。 00:01:04.830 --> 00:01:07.580 そして現在あなたは私に100ドルを渡します。 00:01:07.580 --> 00:01:09.915 そして私はその100ドルを持って、一年が過ぎたとします。 00:01:09.915 --> 00:01:12.570 そしてここに私は100ドルを持っているわけですね。 00:01:12.570 --> 00:01:15.980 ここでもし私がただ100ドルをあなたに返しただけだったとすると、 00:01:15.980 --> 00:01:17.510 あなたは貸し賃をなにも得られなかったことになります。 00:01:17.510 --> 00:01:19.470 ただ自分のお金を取り戻しただけになります。 00:01:19.470 --> 00:01:20.880 あなたは私から金利をとらなかったことになりますね。 00:01:20.880 --> 00:01:24.470 しかし、もしあなたが「サルマンさん、私はいま100ドルをあなたに貸してあげますよ、 00:01:24.470 --> 00:01:30.860 もしあなたが一年後に110ドルを返してくれればね」と言ったとします。 00:01:30.860 --> 00:01:34.620 さてこの場合、私はその一年100ドルを借りておくために 00:01:34.620 --> 00:01:36.620 どれだけ払ったことになるでしょうか? 00:01:36.620 --> 00:01:38.200 この場合私はあなたに10ドル多く払っていますね? 00:01:38.200 --> 00:01:45.610 この100ドルを返済するとともに、この10ドルも返しています。 00:01:45.610 --> 00:01:51.510 つまりこの多く返済した10ドル分は要は 00:01:51.510 --> 00:01:54.570 私がそのお金を借り続け、そのお金で自分のやりたいことをする 00:01:54.570 --> 00:01:56.790 (使うか、貯めるか、投資するかなど) 00:01:56.790 --> 00:01:59.630 ために払った料金です。 00:01:59.630 --> 00:02:02.200 この10ドルが要は金利ということになります。 00:02:02.200 --> 00:02:05.530 そしてしばしばこの金利はもともと借りたお金の額との割合で 00:02:05.530 --> 00:02:07.850 計算されます。 00:02:07.850 --> 00:02:11.140 そしてこのもともと借りた金額のことを 00:02:11.140 --> 00:02:12.980 気取った銀行家や金融の用語では”元金”といいます。 00:02:12.980 --> 00:02:19.200 つまりこの例では 00:02:19.200 --> 00:02:23.630 このお金の借り賃、金利は10ドルでした。 00:02:23.630 --> 00:02:27.920 そしてこの利率をだしたければ 00:02:27.920 --> 00:02:34.240 元金の10分の1(10/100)、つまり10%です。 00:02:34.240 --> 00:02:39.480 つまりあなたは最初の時点で「サルマンさん、もしあなたが10%の金利を払うのなら 00:02:39.480 --> 00:02:41.420 100ドルを貸してもいいですよ」とも言えたわけです。 00:02:41.420 --> 00:02:44.770 100ドルの10%は10ドルですから、一年後に私は 00:02:44.770 --> 00:02:46.810 100ドルと10%を払うことになります。 00:02:46.810 --> 00:02:47.560 同じように 00:02:47.560 --> 00:02:51.220 どんな金額でも、例えばあなたは10%の金利で 00:02:51.220 --> 00:02:53.540 どんな金額でも私に貸してくれるとします。 00:02:53.540 --> 00:02:58.680 そうすると、もしあなたが1000ドル私に貸してくれたとすると 00:02:58.680 --> 00:03:00.950 金利は1000ドルの10%、つまり100ドルになります。 00:03:00.950 --> 00:03:11.020 このように一年後私はあなたに1000ドルと 00:03:11.020 --> 00:03:14.555 10%×1000ドル、つまり1100ドル貸しがあることになります。 00:03:14.555 --> 00:03:17.780 この場合、私は全部の数字にゼロを足しただけです。 00:03:17.780 --> 00:03:20.090 この100ドルは金利ですが、 00:03:20.090 --> 00:03:22.130 依然として10%であることは変わりません。 00:03:22.130 --> 00:03:25.170 ここで、単利と複利の違いを 00:03:25.170 --> 00:03:27.000 明確にさせてください。 00:03:30.430 --> 00:03:33.220 ここまであなたが私に一年間、10%の金利でお金を貸すという 00:03:33.220 --> 00:03:36.540 とても単純な例を見てきましたね 00:03:36.540 --> 00:03:42.280 次に、例えば誰かが、彼らが私にかける金利 00:03:42.280 --> 00:03:43.930 (または彼らが他の人にかける利率) 00:03:43.930 --> 00:03:51.000 が年に10%だったとしましょう。(10%はいい数字ですから) 00:03:51.000 --> 00:03:55.700 そして私が借りる元金は 00:03:55.700 --> 00:04:01.900 100ドルだとします。 00:04:01.900 --> 00:04:03.980 そこで問題ですが、、、少し考える時間を取りますね 00:04:03.980 --> 00:04:18.570 、、ここで問題なのが、次の10年間私はどれだけお金を借りることになるのかということです。 00:04:18.570 --> 00:04:21.140 10年でどれだけ借金をするのか? 00:04:21.140 --> 00:04:23.080 ここで実は2種類の考え方があります。 00:04:23.080 --> 00:04:30.350 こう考えることもできます、時間軸上のゼロの時、例えばもし私が 00:04:30.350 --> 00:04:32.430 お金を借りて、直ちに返済した場合、 00:04:32.430 --> 00:04:33.730 返済額は100ドルになりますね? 00:04:33.730 --> 00:04:35.210 ここではそれはしません。ここではそのお金を 00:04:35.210 --> 00:04:36.570 最低一年は借りておくことにします。 00:04:36.570 --> 00:04:40.270 そして私たちが今学習した例に沿って進むと、 00:04:40.270 --> 00:04:48.870 一年後に借りた金額の10%を元金の100ドルに足され、 00:04:48.870 --> 00:04:51.050 私は110ドルの借金をしていることになります。 00:04:51.050 --> 00:04:55.420 それから二年後は元の元金のまた10%を 00:04:55.420 --> 00:04:57.800 足すことができますね? 00:04:57.800 --> 00:04:59.610 このように、毎年10ドルを単純に足していくことになります。 00:04:59.610 --> 00:05:03.775 この例では借金は120ドル、そして3年目には 00:05:03.775 --> 00:05:05.310 130ドルの借金をすることになります。 00:05:05.310 --> 00:05:09.770 要はこの100ドルを借りる毎年の借り賃は10ドルということになりますね 00:05:09.770 --> 00:05:12.580 これは私がいつも元金の10%を割り出しているからです。 00:05:12.580 --> 00:05:17.090 そして10年後には、 00:05:17.090 --> 00:05:20.120 毎年余分に10ドルの金利を払わなくてはならないので 00:05:20.120 --> 00:05:22.630 200ドルの借金をすることになります。 00:05:22.630 --> 00:05:23.200 よろしいでしょうか? 00:05:23.200 --> 00:05:33.520 そしてこの200ドルは100ドルの元金と100ドルの金利を足したものです 00:05:33.520 --> 00:05:36.580 (毎年10ドルを金利として払いましたから) 00:05:36.580 --> 00:05:39.260 そして今私がお見せしたこの考え方が 00:05:39.260 --> 00:05:43.020 実は単利と呼ばれるものです。 00:05:43.020 --> 00:05:45.260 単利とは要は最初に借りた元金の額と 00:05:45.260 --> 00:05:48.840 利率だけを考慮に入れ、 00:05:48.840 --> 00:05:51.140 毎年はらう料金は金利×元金、 00:05:51.140 --> 00:05:53.090 その額を一定に毎年追加して 00:05:53.090 --> 00:05:54.380 払うだけということです。 00:05:54.380 --> 00:05:55.980 しかし、少し考えてみると、実は 00:05:55.980 --> 00:05:58.390 元の借金の額よりだんだん小さい割合を 00:05:58.390 --> 00:05:59.170 払っていくことに気づきます。 00:05:59.170 --> 00:06:00.950 これは複利をお見せしたときに 00:06:00.950 --> 00:06:01.690 もっとわかりやすくなるかもしれません。 00:06:01.690 --> 00:06:05.530 これが毎年10%の金利を解釈する一つ目の方法です。 00:06:05.530 --> 00:06:10.960 この問題を解釈する二つ目の方法としては、 00:06:10.960 --> 00:06:13.840 ここで0年度の時あなたが借りているのが100ドルだとします。それかその100ドルを渡されて 00:06:13.840 --> 00:06:15.230 あなたが「いらないよ」といってすぐに返済したとすると 00:06:15.230 --> 00:06:16.550 あなたは100ドルの借金をすることになります。 00:06:16.550 --> 00:06:21.630 一年後、あなたは基本的に 00:06:21.630 --> 00:06:27.450 100ドル+100ドルの10%、つまり110ドルを払います。 00:06:27.450 --> 00:06:32.830 このようにこれが100ドルと100ドルの10%。 00:06:32.830 --> 00:06:35.180 (ここで単調になってしまったので、色を変えさせてください。) 00:06:35.180 --> 00:06:36.970 これで明快に説明できたと思うのですが。 00:06:36.970 --> 00:06:39.030 そしてここが単利と複利の違いが 00:06:39.030 --> 00:06:40.220 見えてくるところです。 00:06:40.220 --> 00:06:42.930 直前の例では元金の100ドルに 00:06:42.930 --> 00:06:44.480 10%をただ足していくだけでした。 00:06:44.480 --> 00:06:49.310 しかし複利では元金の10%を 00:06:49.310 --> 00:06:50.310 とることはしません。 00:06:50.310 --> 00:06:52.310 ここではこの金額の10%をとります。 00:06:56.340 --> 00:07:02.440 つまり110ドルの10%を取ることになります。 00:07:02.440 --> 00:07:05.470 この値はここでの新しい元金とみなすこともできるでしょう。 00:07:05.470 --> 00:07:06.840 これがこの年一旦売る価格で、それからまた 00:07:06.840 --> 00:07:09.110 借りなおす形になります。 00:07:09.110 --> 00:07:19.810 つまりここれ私たちは110ドル+10%×110ドルの借金をすることになります。 00:07:19.810 --> 00:07:23.220 この式を110でまとめると 00:07:32.950 --> 00:07:34.440 (110)×(1)+(110)×(0.1)=(110)(1.1)となります。 00:07:39.730 --> 00:07:41.280 そしてこの式をこのように 00:07:41.280 --> 00:07:45.850 100かける1.1の二乗と書き直すこともできます 00:07:45.850 --> 00:07:49.920 そしてその値は121ドルになります。 00:07:49.920 --> 00:07:52.790 そして二年目にはこれが新しい元金、これが 00:07:52.790 --> 00:07:55.110 121ドル、これが新しい元金になります。 00:07:55.110 --> 00:07:57.990 そして三年目には、、これが二年目で。 00:07:57.990 --> 00:08:01.710 もう少し広いスペースを取りますね、これが二年目で、 00:08:01.710 --> 00:08:06.450 そして三年目には、二年目に借りた額である121ドル 00:08:06.450 --> 00:08:14.820 プラス三年目に入る際借りた121ドルの10%を 00:08:14.820 --> 00:08:20.450 支払わなくてはならなくなります。 00:08:20.450 --> 00:08:22.950 これもまた同じことですね、ここを括弧でくくって、、 00:08:22.950 --> 00:08:29.270 この式は1×121+0.1×121、 00:08:29.270 --> 00:08:35.650 つまり1.1×121と同じことになります。 00:08:35.650 --> 00:08:38.800 それか違う視点で見てみると、この式は 00:08:38.800 --> 00:08:44.180 元金かける1.1の三乗ととらえることもできます。 00:08:44.180 --> 00:08:46.060 これをやり続けていくと 00:08:46.060 --> 00:08:48.660 (この式が実感としてとらえられるようになるので、やることをお勧めします) 00:08:48.660 --> 00:08:52.030 10年目の最後には、私たちは(というかあなたでしたか、だれがだれに借金をしているのか忘れてしまいましたが) 00:08:52.030 --> 00:08:57.962 100ドルかける1.1の110乗の借金をすることになります。 00:08:57.962 --> 00:08:59.050 さてこれはいくらになるでしょう? 00:08:59.050 --> 00:09:01.320 表計算でやってみましょう 00:09:01.320 --> 00:09:02.690 任意のセルを選びます 00:09:02.690 --> 00:09:10.980 +100かける1.1の10乗で 00:09:10.980 --> 00:09:14.160 259ドルとすこしになりますね 00:09:19.890 --> 00:09:22.730 このように、単利と複利の差は一見それ程無いように見えますが、 00:09:22.730 --> 00:09:24.580 実は最終的にとても大きな違いを生むことがわかります。 00:09:24.580 --> 00:09:30.610 複利10%の金利で10年間借りるとすると、 00:09:30.610 --> 00:09:33.100 私の借金は259ドルに膨れ上がることになるのです。 00:09:33.100 --> 00:09:37.290 単利計算の時は200ドルしか借金が発生しませんでした。 00:09:37.290 --> 00:09:40.770 この59ドルがどれだけ複利の方が 00:09:40.770 --> 00:09:43.360 高くつくかという差のようなものになります。 00:09:43.360 --> 00:09:45.610 時間が無くなってきたので、次のビデオでさらに例を挙げて、 00:09:45.610 --> 00:09:47.560 複利をどうやって計算するか、 00:09:47.560 --> 00:09:50.460 典型的なケースではどう働くか、そして 00:09:50.460 --> 00:09:53.680 何が本当に違うのかということをより深く理解して頂きたいと思います。 00:09:53.680 --> 00:09:54.060 次のビデオでまた会いましょう。