1 00:00:10,101 --> 00:00:16,140 (深呼吸) 2 00:00:17,435 --> 00:00:21,480 ずっと音楽で食べてこられた 訳ではありません 3 00:00:21,480 --> 00:00:23,649 ちゃんとした大学の 4 00:00:23,649 --> 00:00:27,016 教養学部を卒業した後 5年位は ― 5 00:00:27,016 --> 00:00:31,103 こっちが私の本業 6 00:00:31,103 --> 00:00:35,671 「2メートル半の花嫁」という名の 生きた彫刻をしていました 7 00:00:35,671 --> 00:00:39,239 私は進んで これを仕事にしていたと 言っています 8 00:00:39,239 --> 00:00:41,266 みんな知りたがるからです 9 00:00:41,266 --> 00:00:44,400 「いったい こいつら 普段 何をやってんだ?」 10 00:00:44,400 --> 00:00:46,210 これが仕事なんで 11 00:00:46,210 --> 00:00:49,071 顔を白く塗って箱の上に立ち ― 12 00:00:49,071 --> 00:00:51,479 帽子とか缶を足元に置きます 13 00:00:51,479 --> 00:00:53,675 誰かがお金を入れてくれたら 14 00:00:53,675 --> 00:01:01,736 花を差し出して じっと見つめるんです 15 00:01:01,736 --> 00:01:03,207 受け取ってもらえない時は 16 00:01:03,207 --> 00:01:07,673 悲しそうに訴えるポーズで 17 00:01:07,673 --> 00:01:11,738 歩み去る姿を見送ります 18 00:01:11,738 --> 00:01:15,060 (笑) 19 00:01:15,060 --> 00:01:19,384 感動的な出会いも経験しました 20 00:01:19,384 --> 00:01:21,249 特に寂しい人たち ― 21 00:01:21,249 --> 00:01:24,345 何週間も 誰とも 話してないような人に出会って 22 00:01:24,345 --> 00:01:28,118 通りの真ん中で 見つめ合うという 美しい瞬間を経験しました 23 00:01:28,118 --> 00:01:32,629 通りの真ん中で 見つめ合うという 美しい瞬間を経験しました 24 00:01:32,629 --> 00:01:36,004 ちょっとした恋愛のようでした 25 00:01:36,004 --> 00:01:41,766 「ありがとう あなたのこと ちゃんと見ているから」と目で訴えると 26 00:01:41,766 --> 00:01:44,294 相手の目も語ります 27 00:01:44,294 --> 00:01:50,481 「誰も僕を見てくれやしないんだ ありがとう」 28 00:01:50,481 --> 00:01:52,357 イヤな経験もしました 29 00:01:52,357 --> 00:01:54,321 通りすがりの車から 30 00:01:54,321 --> 00:01:56,602 「仕事しろ!」って怒鳴られます 31 00:01:56,602 --> 00:02:00,041 「これ仕事だから」とツッコミますが 32 00:02:00,041 --> 00:02:03,774 それでも やっぱり傷つきます 33 00:02:03,774 --> 00:02:07,431 仕事らしくない 卑怯で ― 34 00:02:07,431 --> 00:02:10,887 恥ずかしいことでもしてるようで 不安になりました 35 00:02:10,887 --> 00:02:16,019 この箱の上で 音楽ビジネスについて 36 00:02:16,019 --> 00:02:18,755 どれほど学んだか わかりません 37 00:02:18,755 --> 00:02:20,254 経済学者の方なら 38 00:02:20,254 --> 00:02:23,859 日々の収入を予想できたことに 興味を持つかも 39 00:02:23,859 --> 00:02:25,562 常連がいるわけじゃないから ― 40 00:02:25,562 --> 00:02:28,171 いつも驚いていました 41 00:02:28,171 --> 00:02:31,459 火曜は60ドル 金曜は90ドルと 42 00:02:31,459 --> 00:02:32,996 一定なんです 43 00:02:32,996 --> 00:02:35,490 その頃 ドレスデン・ドールズというバンドで 44 00:02:35,490 --> 00:02:37,592 地元を回ったり クラブで演奏していました 45 00:02:37,592 --> 00:02:40,068 ピアノの私と 天才ドラマーで 46 00:02:40,068 --> 00:02:42,101 曲は私が書きました 47 00:02:42,101 --> 00:02:46,091 十分お金が入るようになったので 生きた彫刻をやめ 48 00:02:46,091 --> 00:02:48,443 ツアーをするようになっても 49 00:02:48,443 --> 00:02:50,560 あの 人と触れ合う感覚は 50 00:02:50,560 --> 00:02:53,822 失いたくありませんでした 大好きだったから 51 00:02:53,822 --> 00:02:57,007 だからショーが終わると ファンにサインしたり 52 00:02:57,007 --> 00:03:00,248 ハグしたり おしゃべりしたりしてました 53 00:03:00,248 --> 00:03:05,310 手伝ってとか 一緒にやってと 頼んでいるうちに 54 00:03:05,310 --> 00:03:07,966 仕組ができました 地元のアーティストを呼んで 55 00:03:07,966 --> 00:03:12,292 ライブ会場の外で 何かやってもらう 56 00:03:12,292 --> 00:03:13,951 彼らは帽子に お金を集めて 57 00:03:13,951 --> 00:03:15,501 後でステージに合流 58 00:03:15,501 --> 00:03:20,331 いろんな面白いゲストが どんどん登場して もう大騒ぎ 59 00:03:20,331 --> 00:03:23,220 Twitter が出てくると いつでも どこでも 60 00:03:23,220 --> 00:03:25,568 何でも頼めるようになって 61 00:03:25,568 --> 00:03:28,035 もっとすごいことになりました 62 00:03:28,035 --> 00:03:30,100 ピアノを練習したくなったら 63 00:03:30,100 --> 00:03:33,308 1時間後にはファンの家にいます これはロンドンです 64 00:03:33,308 --> 00:03:35,804 皆が各国の手料理を 差し入れしてくれて 65 00:03:35,804 --> 00:03:39,628 楽屋で一緒に食べたり これはシアトル 66 00:03:39,628 --> 00:03:43,334 美術館やお店や 公共の場所で働いてるファンは 67 00:03:43,334 --> 00:03:46,614 突然 押しかけて 無料のゲリラ・ライブをしても 68 00:03:46,614 --> 00:03:50,181 ちゃんと反応してくれます 69 00:03:50,181 --> 00:03:53,301 ここはオークランドの図書館 70 00:03:53,301 --> 00:03:58,161 TEDで使う箱と帽子を わざわざ 東海岸から運びたくなかったから 71 00:03:58,161 --> 00:03:59,999 土曜に欲しいって ツイートしたら 72 00:03:59,999 --> 00:04:01,753 ニューポート・ビーチから 73 00:04:01,753 --> 00:04:05,366 このクリスが持ってきてくれました “ハロー”って言ってます 74 00:04:05,366 --> 00:04:09,089 メルボルンで「鼻洗浄器はどこで買える?」 ってツイートしたら 75 00:04:09,089 --> 00:04:11,880 看護師をしてる人が即座に 私のいるカフェまで ― 76 00:04:11,880 --> 00:04:13,848 車で持って来てくれました 77 00:04:13,848 --> 00:04:15,249 スムージーをおごって 78 00:04:15,249 --> 00:04:18,183 看護と死について話しました 79 00:04:18,183 --> 00:04:20,976 こんな幸運な 偶然の触れ合いが好きです 80 00:04:20,976 --> 00:04:24,890 私は よく他人の家を泊まり歩きます 81 00:04:24,890 --> 00:04:28,880 メンバーそれぞれに部屋がもらえるけど Wi-Fi はない豪邸もあれば 82 00:04:28,880 --> 00:04:31,658 みんな床に雑魚寝で トイレもない ― 83 00:04:31,658 --> 00:04:34,837 でもWi-Fi は有る ボロ部屋もあり ― 84 00:04:34,837 --> 00:04:38,654 そっちの方がいいわよね 85 00:04:38,654 --> 00:04:40,579 (笑) 86 00:04:40,579 --> 00:04:42,982 以前 スタッフと行ったのは 87 00:04:42,982 --> 00:04:46,933 マイアミ郊外のすごく貧しい地域 88 00:04:46,933 --> 00:04:49,358 その晩 泊めてくれたのは 89 00:04:49,358 --> 00:04:52,382 まだ親元に住んでいる 18才の女の子でした 90 00:04:52,382 --> 00:04:57,006 家族全員 ホンジュラスからの 不法移民です 91 00:04:57,006 --> 00:04:59,503 その夜は私達がベッドに ― 92 00:04:59,503 --> 00:05:02,782 寝られるように 家族全員がソファに寝て 93 00:05:02,782 --> 00:05:05,542 その子は母親と寝ていました 94 00:05:05,542 --> 00:05:08,046 私は横になって考えました 95 00:05:08,046 --> 00:05:11,087 この家族は何も持ってないのに ― 96 00:05:11,087 --> 00:05:13,806 私がベッドを取っていいのか? 97 00:05:13,806 --> 00:05:16,362 翌朝 お母さんがトルティーヤの 作り方を教えてくれて 98 00:05:16,362 --> 00:05:18,914 聖書をくれようとしました 99 00:05:18,914 --> 00:05:24,827 それから私を呼んで つたない英語で言うんです 100 00:05:24,827 --> 00:05:29,802 「あなたの音楽が娘の支えなの ― 101 00:05:29,802 --> 00:05:33,846 来てくれてありがとう 皆とても感謝してる」って 102 00:05:33,846 --> 00:05:37,702 私は それなら受け取って いいんだと思いました 103 00:05:37,702 --> 00:05:41,383 交換なんです 104 00:05:41,383 --> 00:05:43,997 2か月後 マンハッタンで 105 00:05:43,997 --> 00:05:46,537 寝場所を求めてツイートしました 106 00:05:46,537 --> 00:05:48,441 夜中にドアベルを押して ふと ― 107 00:05:48,441 --> 00:05:50,907 一人は初めてだと気付きました いつもは誰かが一緒です 108 00:05:50,907 --> 00:05:52,453 一人は初めてだと気付きました いつもは誰かが一緒です 109 00:05:52,453 --> 00:05:56,945 「もしかして これってバカのすること?」 と思いました(笑) 110 00:05:56,945 --> 00:05:59,432 「バカはこうやって死ぬのかな?」 111 00:05:59,432 --> 00:06:01,498 やめようと思った時 ドアが開いて 112 00:06:01,498 --> 00:06:05,016 芸術家と金融系記者の カップルが出てきました 113 00:06:05,016 --> 00:06:07,330 一緒に赤ワインを飲んで お風呂も 114 00:06:07,330 --> 00:06:08,501 貸してくれました 115 00:06:08,501 --> 00:06:13,456 数え切れないほど そんな夜を過ごしてきました 116 00:06:13,456 --> 00:06:17,481 私はよく泊まり歩きますし ステージダイブもたくさんします 117 00:06:17,481 --> 00:06:20,809 泊まり歩くのも ステージダイブするのも 118 00:06:20,809 --> 00:06:23,097 本質的には同じだと 私は思います 119 00:06:23,097 --> 00:06:25,601 観客に飛び込むのは お互いの信頼の証です 120 00:06:25,601 --> 00:06:27,097 観客に飛び込むのは お互いの信頼の証です 121 00:06:27,097 --> 00:06:29,717 以前 前座のバンドに こう勧めたことがあります 122 00:06:29,717 --> 00:06:32,240 観客に帽子を回して お金をもらったら? 123 00:06:32,240 --> 00:06:34,368 私もよくやっていたけど? 124 00:06:34,368 --> 00:06:36,513 みんな張り切って行くのに 125 00:06:36,513 --> 00:06:38,625 1人だけ動こうとしません 126 00:06:38,625 --> 00:06:42,740 どうしても行く気になれない ― 127 00:06:42,740 --> 00:06:46,728 物乞いをするような 気持ちになるって 128 00:06:46,728 --> 00:06:55,410 彼の怖れは 私にも馴染みのある あの声です 「もらっていいのか?」そして「仕事しろ!」 129 00:06:55,410 --> 00:06:58,856 そうこうする内に うちのバンドの人気は上がっていき 130 00:06:58,856 --> 00:07:01,130 メジャー・レーベルと契約しました 131 00:07:01,130 --> 00:07:03,891 私達の音楽はパンクと キャバレーの中間で 132 00:07:03,891 --> 00:07:06,096 好き嫌いが分かれます 133 00:07:06,096 --> 00:07:09,464 でも あなたの好みかも 134 00:07:09,464 --> 00:07:13,408 それで私たちのアルバムは 派手に宣伝され 135 00:07:13,408 --> 00:07:18,740 発売後 最初の数週で 2万5千枚売れたのに 136 00:07:18,740 --> 00:07:22,116 会社側は失敗だって言うんです 137 00:07:22,116 --> 00:07:24,667 「それって多くないの?」と言うと 138 00:07:24,667 --> 00:07:27,300 向こうは 「売上は落ちてるし 失敗だ」と 139 00:07:27,300 --> 00:07:29,578 そんな感じで撤退していきました 140 00:07:29,578 --> 00:07:32,609 同じ頃 ライブの後 ファンに サインやハグをしてたら 141 00:07:32,609 --> 00:07:34,753 男の人が近づいてきて 142 00:07:34,753 --> 00:07:37,025 私に10ドル札を差し出して 言うんです 143 00:07:37,025 --> 00:07:38,379 私に10ドル札を差し出して 言うんです 144 00:07:38,379 --> 00:07:42,137 「ごめんなさい 友達のCDを コピーしました ― 」 145 00:07:42,137 --> 00:07:45,386 (笑) 146 00:07:45,386 --> 00:07:48,851 「でもブログで あのレコード会社 嫌いなの知ってるから 147 00:07:48,851 --> 00:07:51,385 このお金はあなたに 受け取って欲しい」 148 00:07:51,385 --> 00:07:55,225 こんなことが よく起こるようになりました 149 00:07:55,225 --> 00:07:58,690 ライブの後に 私が お金を集める帽子役になり 150 00:07:58,690 --> 00:08:01,976 実際にみんなの前に立って 支援を募るんです 151 00:08:01,976 --> 00:08:04,185 さっきの前座の彼と違って 152 00:08:04,185 --> 00:08:08,215 そうするのは 慣れているので 153 00:08:08,215 --> 00:08:10,331 「ありがと」って受け取ります 154 00:08:10,331 --> 00:08:12,482 この時 心に決めたんです 155 00:08:12,482 --> 00:08:15,274 できる限りタダで 音楽をオンライン配信しようって 156 00:08:15,274 --> 00:08:17,106 できる限りタダで 音楽をオンライン配信しようって 157 00:08:17,106 --> 00:08:20,342 メタリカは Napsterを叩いたけど 158 00:08:20,342 --> 00:08:23,130 アマンダ・パーマー的には 159 00:08:23,130 --> 00:08:27,479 P2Pもダウンロードも共有もOK でも支援を お願いしよう 160 00:08:27,479 --> 00:08:30,999 ストリートでは うまくいったんだから 161 00:08:30,999 --> 00:08:33,927 私は苦労してレーベルを離れ 次のバンド ― 162 00:08:33,927 --> 00:08:36,631 グランド・セフト・オーケストラを 立ち上げました 163 00:08:36,631 --> 00:08:39,359 クラウドファンディングに目をつけ 164 00:08:39,359 --> 00:08:43,527 これまで築いてきた何千もの つながりに飛び込んで 165 00:08:43,527 --> 00:08:46,295 皆に「支えて」と頼んだんです 166 00:08:46,295 --> 00:08:49,343 目標は10万ドル でもファンの支援は ― 167 00:08:49,343 --> 00:08:52,848 120万ドル近くにもなりました 168 00:08:52,848 --> 00:08:56,103 音楽系クラウドファンディングの 最高記録です 169 00:08:56,103 --> 00:09:00,191 (拍手) 170 00:09:00,191 --> 00:09:04,208 支援者の数がわかりますか? 171 00:09:04,208 --> 00:09:08,239 だいたい2万5千人です 172 00:09:08,239 --> 00:09:10,567 メディアは こう聞いてきます 173 00:09:10,567 --> 00:09:12,941 「音楽業界は落ち目なのに 君は音楽をフリーで配布 174 00:09:12,941 --> 00:09:14,986 どうやって金を出させたんだ」 175 00:09:14,986 --> 00:09:20,258 出させたんじゃない 頼んだんです 176 00:09:20,258 --> 00:09:23,387 頼むことで人とのつながりができ ― 177 00:09:23,387 --> 00:09:25,836 頼むことで人とのつながりができ ― 178 00:09:25,836 --> 00:09:30,771 つながりができれば みんな助けてくれる 179 00:09:30,771 --> 00:09:34,545 アーティストの多くは そんなバカなと思っています 180 00:09:34,545 --> 00:09:36,200 誰かに頼るなんてとんでもないって 181 00:09:36,200 --> 00:09:42,116 助けを求めるのは 簡単なことじゃないから ― 182 00:09:42,116 --> 00:09:44,331 抵抗を感じる人が多いんです 183 00:09:44,331 --> 00:09:46,572 頼むのは 自分を無防備にすることだから 184 00:09:46,572 --> 00:09:50,935 Kickstarterでの支援額が大きくなるにつれ ネット上で — 185 00:09:50,935 --> 00:09:52,782 非難されるようになりました 186 00:09:52,782 --> 00:09:55,564 相変わらず 皆に 頼み続けていたからです 187 00:09:55,564 --> 00:09:57,983 特にファンのミュージシャン達に 188 00:09:57,983 --> 00:10:00,829 愛情と ライブのチケットと ビールを出すから 189 00:10:00,829 --> 00:10:04,331 何曲か私達と一緒にやろうと 誘ったのが やり玉に上がりました 190 00:10:04,331 --> 00:10:07,428 これはあるサイトに上げられた 加工した私の画像です 191 00:10:07,428 --> 00:10:10,756 これはあるサイトに上げられた 加工した私の画像です 192 00:10:10,756 --> 00:10:13,997 傷ついたけど 似た経験はしてます 193 00:10:13,997 --> 00:10:16,971 「お前に好意を受ける資格はない」と 非難する人達を見ると 194 00:10:16,971 --> 00:10:18,735 「お前に好意を受ける資格はない」と 非難する人達を見ると 195 00:10:18,735 --> 00:10:23,303 車から「仕事しろ」と 叫んでいた人と重なります 196 00:10:23,303 --> 00:10:27,687 あの人達は 一緒に歩道に 立ってるわけじゃないから 197 00:10:27,687 --> 00:10:31,233 私と観客の間で 交わされているものが 198 00:10:31,233 --> 00:10:33,270 わからない 199 00:10:33,270 --> 00:10:38,760 私達にとって公平な関係でも 彼らには理解できないのです 200 00:10:38,760 --> 00:10:40,684 職場で見てる人には問題ありかも 201 00:10:40,684 --> 00:10:43,356 ベルリンでのKickstarter 支援パーティーでは 202 00:10:43,356 --> 00:10:46,837 私が脱いで 体に いろいろ書いてもらいました 203 00:10:46,837 --> 00:10:49,656 もし 人への信頼を 204 00:10:49,656 --> 00:10:52,735 心の底から感じてみたいなら 205 00:10:52,735 --> 00:10:54,837 オススメです 206 00:10:54,837 --> 00:10:58,953 特に 酔っぱらったドイツ人相手なら 最高の経験になるはず 207 00:10:58,953 --> 00:11:03,595 達人レベルのファン交流です 208 00:11:03,595 --> 00:11:06,503 というのも そこで伝えたのは ― 209 00:11:06,503 --> 00:11:09,103 「あなたをこんなに信頼してる ― 210 00:11:09,103 --> 00:11:13,223 信頼していい? 証拠を見せて」 ということだから 211 00:11:13,223 --> 00:11:15,069 人類の歴史が始まって以来 212 00:11:15,069 --> 00:11:20,411 アーティストはずっと コミュニティーの一部でした 213 00:11:20,411 --> 00:11:24,834 人をつなぎ 開放する役であって 手の届かないスターではなかった 214 00:11:24,834 --> 00:11:29,176 スターとは 遠くにも愛してくれる人が たくさんいるということですが 215 00:11:29,176 --> 00:11:31,199 ネットや 自由に共有できる コンテンツのおかげで 216 00:11:31,199 --> 00:11:33,807 ネットや 自由に共有できる コンテンツのおかげで 217 00:11:33,807 --> 00:11:36,744 再び 皆が つながれる ようになりました 218 00:11:36,744 --> 00:11:40,452 そこには 数は少なくても ― 219 00:11:40,452 --> 00:11:44,939 近くで応援してくれる人がいて それで十分なんです 220 00:11:44,939 --> 00:11:47,154 応援に “定価” はないから 戸惑う人もいて ― 221 00:11:47,154 --> 00:11:48,308 応援に “定価” はないから 戸惑う人もいて ― 222 00:11:48,308 --> 00:11:51,690 これをリスクと思っているけど Kickstarterも 223 00:11:51,690 --> 00:11:53,874 路上パフォーマンスも 深夜のドアベルも 224 00:11:53,874 --> 00:11:56,002 私にとってはリスクじゃない 225 00:11:56,002 --> 00:11:57,807 信頼の表れです 226 00:11:57,807 --> 00:12:01,315 路上で交換するのと同じくらい ― 227 00:12:01,315 --> 00:12:04,681 簡単で直感的なオンライン・ツールが 228 00:12:04,681 --> 00:12:06,603 実現しつつあります 229 00:12:06,603 --> 00:12:10,202 でも互いに向き合い 遠慮なくやり取りできないなら 230 00:12:10,202 --> 00:12:12,670 いくらツールが完璧でも 231 00:12:12,670 --> 00:12:15,478 役には立ちません 232 00:12:15,478 --> 00:12:18,299 それ以上に大切なのは 233 00:12:18,299 --> 00:12:21,818 恥ずかしがらずに 助けを求めることです 234 00:12:21,818 --> 00:12:24,492 私はこれまでミュージシャンとして 235 00:12:24,492 --> 00:12:27,506 ネット上の出会いを 大切にして来ました 236 00:12:27,506 --> 00:12:30,003 あの箱の上での出会いと同じように 237 00:12:30,003 --> 00:12:33,515 だからブログやツイートでは ツアー日程や 238 00:12:33,515 --> 00:12:37,106 新作PVのことだけでなく 私達の仕事も アートも 239 00:12:37,106 --> 00:12:41,689 不安も 二日酔いも 失敗したことだって書きます 240 00:12:41,689 --> 00:12:43,707 それから会うんです 241 00:12:43,707 --> 00:12:47,558 実際に会えば 助け合いたくなるはず 242 00:12:47,558 --> 00:12:50,410 実際に会えば 助け合いたくなるはず 243 00:12:50,410 --> 00:12:54,926 みんな誤った問いから 離れられないんです ― 244 00:12:54,926 --> 00:12:58,540 「どうやって 音楽にお金を出させるか?」 245 00:12:58,540 --> 00:13:00,988 でも こう考えたらどうでしょう ― 246 00:13:00,988 --> 00:13:05,632 「どうすれば音楽に お金を出せるように してあげられるだろう?」 247 00:13:05,632 --> 00:13:08,483 ありがとう 248 00:13:08,483 --> 00:13:12,483 (拍手)