1 00:00:00,500 --> 00:00:02,917 (透明感のある音楽) 2 00:00:07,080 --> 00:00:10,233 芸術行為とは自画像を描くことです 3 00:00:17,400 --> 00:00:22,400 没頭しないわけがありません 4 00:00:29,700 --> 00:00:33,930 制作を繰り返しながら 自身のピースを集めているのです 5 00:00:33,930 --> 00:00:38,337 6 00:00:38,337 --> 00:00:41,670 (透明感のある音楽が続く) 7 00:00:58,920 --> 00:01:02,700 数学と物理が得意という単純な理由でエンジニアになりました 8 00:01:02,700 --> 00:01:04,413 9 00:01:06,493 --> 00:01:09,360 のちに芸術家になったのは 10 00:01:09,360 --> 00:01:12,940 創作のもつ純粋な楽しさを知ったからです 11 00:01:14,160 --> 00:01:15,873 12 00:01:18,840 --> 00:01:22,200 中国北西部のカラマイという街で育ちました 13 00:01:22,200 --> 00:01:24,330 14 00:01:24,330 --> 00:01:28,593 私たちの言語であるウイグル語で 黒い油という意味です 15 00:01:32,040 --> 00:01:35,640 石油を採掘せよとの政府の命令で 私の曽祖父たちの年代の人たちが移住してきたのです 16 00:01:35,640 --> 00:01:38,943 17 00:01:41,370 --> 00:01:45,270 石油を祝っていたのを思い出します 18 00:01:45,270 --> 00:01:47,910 石油に関わる仕事をしている家庭すべてに このような記念品が配られます 19 00:01:47,910 --> 00:01:50,490 20 00:01:50,490 --> 00:01:51,990 ピラミッドのような形のものの中に 天然オイルが一滴入っています 21 00:01:51,990 --> 00:01:53,010 22 00:01:53,010 --> 00:01:55,383 23 00:01:56,850 --> 00:02:01,080 この記念品を大きくしたようなものを作りたいと思っています 24 00:02:01,080 --> 00:02:03,120 ただし底の部分全体を石油で満たします 25 00:02:03,120 --> 00:02:07,113 26 00:02:08,546 --> 00:02:11,213 (モーターの回る音) 27 00:02:13,447 --> 00:02:16,065 泡があった方がいいと思います 28 00:02:16,065 --> 00:02:18,990 もっと活き活きとした感じにしたかったり、 もっと泡が欲しいと思ったらチューブを外に出すだけです 29 00:02:18,990 --> 00:02:22,203 30 00:02:27,762 --> 00:02:30,300 (液体のゴボゴボという音) 31 00:02:30,300 --> 00:02:34,470 実在を感じ取れるよう この空気の動きを取り入れたいんです 32 00:02:34,470 --> 00:02:37,230 33 00:02:37,230 --> 00:02:41,190 石油は単に人間により抽出された物質なのではなく 34 00:02:41,190 --> 00:02:45,150 地球の地下で生きていて 恐怖や暴力でもって地上の生活を変化させているんです 35 00:02:45,150 --> 00:02:47,730 36 00:02:47,730 --> 00:02:50,004 37 00:02:50,004 --> 00:02:55,004 (透明感のある音楽) (液体の滴る音) 38 00:03:09,780 --> 00:03:13,980 資源のある所へ行き、代を重ね繁栄させる 39 00:03:13,980 --> 00:03:18,980 移住者の町に育った私は、この考えに深く関係しています 40 00:03:19,320 --> 00:03:23,280 41 00:03:23,280 --> 00:03:28,280 42 00:03:30,480 --> 00:03:35,460 私が主に取り組んでいる宇宙探索がそうです 43 00:03:35,460 --> 00:03:38,430 44 00:03:38,430 --> 00:03:42,510 遠く離れた別の惑星へ行く 45 00:03:42,510 --> 00:03:46,140 これは私の祖父母の世代が20世紀にしたことに似ています 46 00:03:46,140 --> 00:03:47,643 47 00:03:48,483 --> 00:03:51,233 (ロケットの轟音) 48 00:03:53,190 --> 00:03:56,040 宇宙探査国携わり始めたのはMITメディアラボの大学院生の時でした 49 00:03:56,040 --> 00:03:59,343 50 00:04:00,240 --> 00:04:02,970 私の歯を持って宇宙へ行くロボットを作りたいと提案し 実際に宇宙へ飛ばしました 51 00:04:02,970 --> 00:04:06,933 52 00:04:11,670 --> 00:04:14,850 調査として始まったプロジェクトでしたが 私にとって実際は展示のひとつでした 53 00:04:14,850 --> 00:04:17,373 54 00:04:19,200 --> 00:04:21,690 自身の体の一部分を宇宙へ飛ばしたい 55 00:04:21,690 --> 00:04:26,690 宇宙を旅する私の分身を作りたかったのです 56 00:04:30,060 --> 00:04:34,203 ー