白鳥に育てられるアヒルの子

友人から電話があった
深井戸に白鳥の子を見つけた

近くに親はいなかった...
その子は冷たく濡れていた

温めようと家の孵化器に入れた

だが白鳥の子を孵化器から出した時...

孵ったばかりだったアヒルの子が
パニクりだした

この「灰色のふわふわアヒル」を
母親だと思ったのだ

だが白鳥は私を母親だと思っていた

彼らには水と食べ物が必要だった

水と食べる浮草を入れたオーブン皿を持ってきた

とても可愛かった
娘と私は彼らがとても好きだった

白鳥の子が私についてくると

アヒルの子は白鳥についてくるのだった

彼らは正に分けられなかった

アヒルの子は白鳥の真似もしていた

白鳥の子が来て私といると

うん アヒルの子がいた

私はこの二人から目を離せなかった

私がどこかへ行かねばならない時に

二人を置いていくことはなかった

二人はこれらの旅を楽しんでるようだった

少しずつ大き目のプールが必要になった

水浴中もぐるのを好んだ

やがて本物の羽が生えだした

更に大き目のプールが必要になった

うん うん 待てよ お前たち

アヒル草（浮草）という名だけど
白鳥も好んでいた

それが人間の食用になるか
試されているって知ってた？

二人が一緒に泳ぐのを見るのは楽しかった

もっと嬉しかったのは一つだけだった

二人は解せなかった

フム...ちょっと手伝えば

ほらね お前たち　いいだろう

まあ 私も良かった

そこで少し遠くへ泳いだ

やれやれ泥の池だ

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