全米精神疾患患者家族会によると 子どもの5人に1人が 深刻な心の病に苦しんでいます こういう子どもたちは孤独を感じて 支援を必要としています 親の方では 子どもを助けたくても 子どもの方は 親から反対されたり 意見を押し付けられたり 折檻されるという恐怖で 無力になり 苦しんでいることを隠そうとします 作り笑いをして 両親には大丈夫だと言います 両親に話してほしくないので 学校カウンセラーを避けます だから こういう子どもたちは 親友に助けを求めます でも正直に言えば 私たちティーンは助ける術を知りません かばってみたり その子から逃げたり 無視したりします その子に噓をついたり 一緒に嘘をついたり 全く問題がないかのように振舞いますが 友だちの為になることは ほとんどありません 私は中1の時 このことに気付きました 親友の1人がリストカットしたのに 気付いた時です 私は見て見ぬふりをしていましたが 彼女が苦しんでいるのを知っていました 数学の授業中に 彼女がリストカットの傷のような線を 紙一面に描いたことに 気づいていました 彼女の瞳に映った苦悩や絶望 彼女が苦しんでいることに 気づいていたのです でも 私は行動しませんでした 何をすべきか分からなかったし 絶え間ない内面の葛藤だと感じていました そのことを彼女に言うべきか 誰かに話すべきか 全く見て見ぬふりをすべきか 分からなかったのです 失敗したらどうしようという恐怖で 私は何もできませんでした 一時 自殺の恐れがあるので 彼女は入院して監視下に置かれました 突然 私は 自分自身の内面の葛藤を これ以上無視できなくなりました 私は自分に誓いました 私は彼女を救いたかったし 彼女には友だちが必要でした 彼女が復学すると 私は彼女が自傷行為に走らないように 毎日彼女の様子をチェックしました でも 彼女は良くなりませんでした 私は彼女の世話を焼きすぎるあまり 自分のことがなおざりになりました 私の成績は落ち 熟睡できなくなりました 自分にとって重要なことへの 関心を完全に失いました ある時 私自身がリストカットを するようになりました 彼女が良くならないのは 自分のせいだと 思い込んだためです 私の両親は私が自分を失っていることに 気付きましたが 私は両親に打ち明けないと 決め込んでいました でも どんなにメールや写真を削除しても どんなに真実を隠しても 両親には 私に何かあったのだと 分かっていました あの時 私は両親や妹や親友を 避けていました 唯一私が話せるのは その子だけでした 私たちは助けを求めて 相互依存するようになりました でも 私は彼女を助ける術を知らず 彼女は自傷行為を繰り返したので 私はダメな人間のように感じました 結局 私はセラピストの元に通うことで 分かり切ったことを理解できました 自分を助けられないのであれば 友だちも助けられないこと 友だちが悩んでいるのは 自分のせいではないこと 彼女の自傷行為を防げなくても 私のせいではないこと 友だちの幸福や健康は 私の責任ではないこと 支援できたとしても 彼女を癒す力は無かっかったこと 新しい見方をするには時間がかかりましたが 最終的に私は良くなりました 翌年 彼女は違う学校に通うようになり 新しい友だちを作りました 私も新しい友だちができ 時が過ぎていきました 今では 私は以前よりも良い状態にあります その年に貴重な教訓を学んだからです 友だちを助ける最良の策は 自分を助けることです 友だちにとって 何が最良かを考える前に 相手に引きずり込まれることなく 支援するために まずは自分をしっかりと安全な状態に しておく必要がありました 友だちが幸せで 自殺せずに生きることは 私の責任ではないと 十二分に認識する必要がありました 私が背負うべき重荷では ありませんでした 1人でできることではなく 私には友だちを助ける 準備ができていませんでした 私はこのことに気付いておらず 友だちを悪化させ さらに 自分まで一緒に悪くなりました でも 適度な気付きと強さによって 友だちを支援できるのです 色々な状況があるので 皆さんは助けを求める必要があるのです こういう状況に対応できる大人に 頼んでみてください 皆さんが友だちを支援する間 支えてくれる人が必要なのです だって 背負う重荷の大きさ分だけ 責任を感じてしまうのですから これは 皆さんが 耐えるべき重みではありません 自分の気持ちを打ち明けてください 助けを求めて友だちが叫ぶのであって 私たちが友だちを助けるために 叫んでいるのではないのです 私たちの責任は 友だちを幸せにすることではありません それでは友だちを癒せません 自分を見失うことなく 愛されていると 友だちに分からせてあげるのが 私たちの責任なのです 自分の気持ちを打ち明けることで 助けを必要とする友だちを導くのです ありがとうございました (拍手)