WEBVTT 00:00:00.071 --> 00:00:02.821 (鳥の鳴き声) 00:00:12.547 --> 00:00:15.214 (水が流れている) 00:00:17.610 --> 00:00:19.503 ー 場所は重要です 00:00:21.510 --> 00:00:23.040 人々の想像をかきてる場所 00:00:23.040 --> 00:00:26.313 そういった所から作業が始まります 00:00:29.310 --> 00:00:32.468 難解さに関心があります 00:00:32.468 --> 00:00:35.280 (通りの雑音) 00:00:35.280 --> 00:00:38.100 曖昧であるという権利 00:00:38.100 --> 00:00:39.180 自身に対しても 00:00:39.180 --> 00:00:43.110 自身について何も知らない何かに対しても 00:00:43.110 --> 00:00:44.880 それでいいと感じ 00:00:44.880 --> 00:00:47.223 他者に説明しない権利 00:00:50.310 --> 00:00:57.123 作品の中でそれらはいくつもの層を通して現れます 00:00:57.990 --> 00:01:02.070 具体的に言えば擬態のような形です 00:01:02.070 --> 00:01:05.254 擬態は視覚的な曖昧さの一種です 00:01:05.254 --> 00:01:06.450 (波の音) 00:01:06.450 --> 00:01:10.803 擬態は自然界での生存戦略です 00:01:12.600 --> 00:01:16.865 社会生活をする上で 00:01:17.120 --> 00:01:20.700 社会に溶け込んだり または姿を現したりを自在にコントロールすることは 00:01:20.700 --> 00:01:23.753 ある種の解放の手段だと思います 00:01:23.753 --> 00:01:26.503 (サイレンの音) 00:01:30.271 --> 00:01:35.040 (レゲトン音楽) 00:01:35.040 --> 00:01:36.390 私の名前はジョイリ・マナイヤです 00:01:36.390 --> 00:01:41.823 ドミニカ共和国出身でニューヨークに拠点を置く 広義な意味での視覚芸術家です 00:01:45.120 --> 00:01:46.470 他に何を言えばいいのかな? 00:01:46.470 --> 00:01:47.670 人称はshe/herです 00:01:50.777 --> 00:01:55.710 どのように模様が使われ どのように繰り返されるか 00:01:55.710 --> 00:01:59.073 社会の暗喩としての模様に関心を持ってきました 00:02:05.610 --> 00:02:08.230 ”シボニー”は労働を表しています 00:02:08.397 --> 00:02:12.150 南国模様の裏にある苦労 00:02:12.150 --> 00:02:20.463 またそれに伴う女性の役割についてを表しています 00:02:32.503 --> 00:02:35.340 ♪♪♪ 00:02:35.340 --> 00:02:39.780 言語表現を必要としないような映像を見た時 00:02:39.780 --> 00:02:44.747 そこには興味深い過程があります 00:02:44.747 --> 00:02:47.460 ♪♪♪ 00:02:47.460 --> 00:02:54.360 映像は瞬間的に多くの情報を伝える力を持ちますが 00:02:54.360 --> 00:03:00.223 一方で我々は長い時間映像を鑑賞し意味を汲み取ろうともします 00:03:06.720 --> 00:03:10.710 ”容れもの”シリーズは 00:03:10.710 --> 00:03:14.700 主に以前取り組んだ”ドミニカンウィメングーグルサーチ” からのコラージュです 00:03:14.700 --> 00:03:22.380 グーグル検索で見つけた画像を保存し ポーズに基づいて分類しました 00:03:22.380 --> 00:03:25.350 ある種のパターンがあると考えたからです 00:03:25.350 --> 00:03:26.880 単に私がパターンに執着しすぎなだけかもしれませんが 00:03:26.880 --> 00:03:31.950 しかし確かにカメラを意識した際の 女性のポーズにはパターンがありました 00:03:31.950 --> 00:03:34.050 例えば腕を腰に当てた挑戦的なポーズや 00:03:34.050 --> 00:03:39.510 彫刻作品のように浜辺に寝そべったポーズなどが よく見られました 00:03:39.510 --> 00:03:46.910 それから同じようなポーズを 私自身もしていたと気づきました 00:03:47.272 --> 00:03:50.105 (群衆が話している) 00:03:51.900 --> 00:03:58.560 これらのポーズを強制させるボディスーツを 縫うことにしました 00:03:58.650 --> 00:04:00.870 自身の表現のためと同時に 00:04:00.870 --> 00:04:03.270 このようなパフォーマンスを問うためです 00:04:03.270 --> 00:04:06.330 人はこれをすぐ認識しますが 00:04:06.330 --> 00:04:09.963 全身をボディスーツに覆われた人を 奇妙に思うはずだからです 00:04:13.266 --> 00:04:14.631 (テンポのはやいドラム) 00:04:14.631 --> 00:04:15.279 (車のクラクション) 00:04:15.279 --> 00:04:17.160 サント・ドミンゴで育ちました 00:04:17.160 --> 00:04:22.023 そこはコンクリートだらけで 公園がないことで有名です 00:04:24.210 --> 00:04:27.120 自然に触れることができる時 本当に嬉しく思うとともに 00:04:27.120 --> 00:04:33.963 自然に対する感傷のようなものに気づきます 00:04:36.390 --> 00:04:41.850 家族の故郷へ行くような時 とても興奮します 00:04:41.850 --> 00:04:44.220 同時に母が育ったような環境では 00:04:44.220 --> 00:04:51.690 常に異常な暑さの中で寄生虫を心配しながら レイプの危険もありました 00:04:51.690 --> 00:04:56.880 このような恐れや危険が自然の現実です 00:04:56.880 --> 00:05:00.734 (波の音) 00:05:00.819 --> 00:05:02.100 (足元で地面が鳴る) 00:05:02.100 --> 00:05:07.860 自身に馴染みのあるパターンに対応する 新たなパターンを作るような作業にとって 00:05:07.860 --> 00:05:15.233 適切な歴史を持つ適切な場所は重要なことです 00:05:18.210 --> 00:05:22.530 私は南国風のパターンをデザインし 00:05:22.530 --> 00:05:26.373 植物的な映像の持つ視覚言語と戯れてきました 00:05:28.440 --> 00:05:37.470 同時に植民地化に反抗する人々に利用された 植物のことも忘れていません 00:05:37.470 --> 00:05:40.860 ある植物は武器を作るのに使われ 00:05:40.860 --> 00:05:42.810 ある時は毒を作るのにも用いられました 00:05:42.810 --> 00:05:47.250 植物は祖先について語ることがあるのです 00:05:47.250 --> 00:05:52.623 このような植物を用いた反乱の歴史に興味があります 00:05:55.980 --> 00:05:59.910 私の用いる方法は主に 00:05:59.910 --> 00:06:03.524 それらの植物を布に印刷し 00:06:03.524 --> 00:06:05.763 入植者の像を覆うというものです 00:06:11.610 --> 00:06:16.610 植民を讃える為にあった場所を 00:06:16.710 --> 00:06:24.070 代わりに植民に反抗した名もなき レジスタンスを讃える場所へと再定義しようと考えています 00:06:24.070 --> 00:06:26.853 彼らの銅像はありません 00:06:29.040 --> 00:06:33.270 公共の場は民主的であり 00:06:33.270 --> 00:06:40.830 何が重要で何を捨て去るべきかを決定する そういう場所であると考えます 00:06:40.830 --> 00:06:47.486 語られずに残された物語を 語ろうと試みています