1 00:00:06,180 --> 00:00:08,050 [ニューヨーク クローズアップ] 2 00:00:08,440 --> 00:00:09,820 エリック・ウィンクラー/アーティスト 3 00:00:09,820 --> 00:00:11,410 エリック:ブライアンにはハロウィンパーティで会ったんだ 4 00:00:11,410 --> 00:00:12,330 ブライアン・ザニスニック/アーティスト 5 00:00:12,330 --> 00:00:13,460 エリック:ブライアンはアートをやっていて 6 00:00:13,469 --> 00:00:14,549 僕もアートをやっていて 7 00:00:14,549 --> 00:00:16,469 二人ともニュージャージーで育って 8 00:00:16,469 --> 00:00:19,449 同じような境遇だったんだ 9 00:00:22,700 --> 00:00:26,590 ブライアン・ザニスニック&エリック・ウィンクラー: アニメーションでの会話 10 00:00:26,590 --> 00:00:27,940 おまえは泳いで来い 俺は芸術作品を作る! 11 00:00:32,880 --> 00:00:34,640 エリック:それから二人でコミックを始めた 12 00:00:35,239 --> 00:00:36,739 理由は… 13 00:00:36,739 --> 00:00:39,669 ブライアンは何か描きたかったんだと思う 14 00:00:40,260 --> 00:00:41,840 でもできないんだ 15 00:00:42,260 --> 00:00:44,480 ブライアンの創る彫刻は絵みたいだ 16 00:00:44,489 --> 00:00:46,789 何かやってそれを消して 17 00:00:46,789 --> 00:00:49,999 やり方は絵を描くのに似てる 18 00:00:51,800 --> 00:00:53,880 彼はニュージャージーの影響を受けたイタリア人 19 00:00:53,880 --> 00:00:56,740 少しだけユダヤ人の影響が入ったような 20 00:00:57,340 --> 00:00:59,699 つまり要約すると 21 00:00:59,699 --> 00:01:01,649 よく手振りが入って 22 00:01:01,649 --> 00:01:03,189 話すことは 23 00:01:03,350 --> 00:01:04,809 色々なクレイジーなこと 24 00:01:05,240 --> 00:01:06,560 長年友人だから 25 00:01:06,570 --> 00:01:09,810 何かとんでもないことを 言うのはわかってる 26 00:01:09,810 --> 00:01:12,370 それで「どれが本当のこと?」 って聞かないといけない 27 00:01:13,360 --> 00:01:15,640 ブライアン:変なインフルエンザにかかって 28 00:01:15,700 --> 00:01:16,979 頭がガンガンした 29 00:01:16,979 --> 00:01:18,200 ほとんど良くなったけど 30 00:01:18,200 --> 00:01:19,620 ちょっと混乱してる 31 00:01:19,979 --> 00:01:21,509 もしかしたら… 32 00:01:21,509 --> 00:01:23,670 今も脳の周りに水が溜まっていってるのかも 33 00:01:23,670 --> 00:01:25,610 それで時々家で 34 00:01:26,060 --> 00:01:26,850 一人座って 35 00:01:26,850 --> 00:01:27,930 こう言うんだ 36 00:01:27,930 --> 00:01:29,250 「僕はブライアン・ザニスニック 37 00:01:29,920 --> 00:01:31,480 ニューヨークのリッジウッドに住んでる 38 00:01:32,509 --> 00:01:33,469 アーティストだ」 39 00:01:34,380 --> 00:01:36,399 自分のことを繰り返し言う 40 00:01:36,399 --> 00:01:37,979 自分のことを知ってれば 41 00:01:37,979 --> 00:01:39,340 混乱しないし 42 00:01:39,340 --> 00:01:42,420 もし混乱しても 違うって反論できる 43 00:01:42,420 --> 00:01:44,409 混乱してる人は自分が混乱してるのに 気づかないから 44 00:01:44,720 --> 00:01:47,440 でも脳の周りに 水が溜まっていってると思う 45 00:01:51,000 --> 00:01:52,360 次のコミックで 46 00:01:52,369 --> 00:01:55,049 何をするか考えないとね 47 00:01:55,049 --> 00:01:57,130 できるのは 48 00:01:57,130 --> 00:02:00,850 今世間で起こってることについて 49 00:02:00,850 --> 00:02:02,370 エリック:考えてたこととか? 50 00:02:03,060 --> 00:02:04,520 ブライアン:(ため息)どうだろう… 51 00:02:04,530 --> 00:02:06,310 エリック:作ってる作品はどうなった? 52 00:02:06,310 --> 00:02:07,280 ブライアン:今のプロジェクトで 53 00:02:07,280 --> 00:02:09,040 図書館を作ってるんだけど 54 00:02:09,040 --> 00:02:12,340 内容はフィリップ・ロスが もう少しのところで… 55 00:02:12,340 --> 00:02:13,420 エリック:裁判を起こそうとしたよね 56 00:02:13,420 --> 00:02:15,100 ブライアン:そうそう 裁判 57 00:02:15,100 --> 00:02:17,123 第七の裁判 配役 フィリップ・ロス:死神 58 00:02:23,120 --> 00:02:24,720 (ブライアン、ロスの真似で)私はロスだ 59 00:02:24,720 --> 00:02:28,400 おまえの側にしばらくいるよ 60 00:02:28,400 --> 00:02:30,300 弁護士も一緒だ 61 00:02:30,300 --> 00:02:31,419 ブライアン:嫌だ! 62 00:02:31,420 --> 00:02:32,379 頭から出ていけ! 63 00:02:32,379 --> 00:02:35,010 2012年に 64 00:02:35,010 --> 00:02:37,319 アブロンズ アートセンターで パフォーマンスをしていたんだ 65 00:02:37,319 --> 00:02:40,950 何千もの作品の真ん中で 66 00:02:40,950 --> 00:02:44,070 20フィートの高さの ガラスの箱があって 67 00:02:44,400 --> 00:02:45,950 そこでフィリップ・ロスの小説を 手に持ってた 68 00:02:45,950 --> 00:02:47,120 声を出して読んでたわけじゃなくて 69 00:02:47,120 --> 00:02:48,320 ただ手に持ってたんだ 70 00:02:48,320 --> 00:02:50,300 ロスはそれを知って 71 00:02:50,310 --> 00:02:52,460 訴えようとした 72 00:02:52,800 --> 00:02:54,480 それで昨日アマゾンで 73 00:02:54,480 --> 00:02:56,540 ロスの本を550冊買った 74 00:02:56,540 --> 00:02:57,960 エリック:嘘だ いくらだった? 75 00:02:57,960 --> 00:02:59,099 ブライアン:だいたい… 76 00:02:59,099 --> 00:03:01,229 1600ドルぐらいかな 安かったよ 77 00:03:01,760 --> 00:03:05,040 ブライアン:今ロスの作品をたくさん集めてるんだ 78 00:03:05,040 --> 00:03:07,269 フィリップ・ロスの専用図書館 79 00:03:07,269 --> 00:03:10,370 ロスの3Dプリントした胸像もあるよ 80 00:03:10,370 --> 00:03:11,420 エリック:新しいルームメイトだね 81 00:03:13,600 --> 00:03:15,940 (ラジオ番組)「 フレッシュ エア」をお送りするのは 私テリー・グロスです 82 00:03:15,940 --> 00:03:17,980 フィリップ・ロス 誕生日おめでとう! 83 00:03:18,040 --> 00:03:19,800 エリック:また訴えようとするかも? 84 00:03:19,810 --> 00:03:21,790 ブライアン:だといいね でも… 85 00:03:22,400 --> 00:03:24,360 これは内緒なんだけど 86 00:03:24,420 --> 00:03:26,580 木曜にマイアミのギャラリーに行くんだ 87 00:03:37,880 --> 00:03:39,040 運輸保安局の検査官:ふざけてるのか? 88 00:03:39,040 --> 00:03:39,960 誰のスーツケースだ? 89 00:03:40,480 --> 00:03:42,100 これが何なのか説明しろ 90 00:03:42,280 --> 00:03:43,580 ブライアン:大学院にいた時 91 00:03:43,590 --> 00:03:45,260 ビデオを撮影してたんです 92 00:03:45,260 --> 00:03:47,780 それで撮影が終わった後 93 00:03:47,780 --> 00:03:50,019 使ったオブジェを 94 00:03:50,019 --> 00:03:52,859 壁に並べて一つの場面にして 95 00:03:52,860 --> 00:03:54,000 写真を撮ってました 96 00:03:54,010 --> 00:03:56,299 それで気づいたんですけど 97 00:03:56,299 --> 00:03:59,549 その写真がビデオよりも もっと面白く見えました 98 00:03:59,549 --> 00:04:02,829 それで近年すごく興味があるのは 99 00:04:03,000 --> 00:04:06,340 具体的な場面にどれだけこだわるかなんです 100 00:04:10,380 --> 00:04:13,180 いいね その線でもっと話そう 何か特別な何かがある気がする 101 00:04:13,180 --> 00:04:14,960 ロスに関するコミック 102 00:04:14,960 --> 00:04:16,159 エリック:いや もうアイデアはあるよ 103 00:04:16,159 --> 00:04:17,400 ロスのことはいいと思うけど… 104 00:04:17,400 --> 00:04:19,000 クイーンズ美術館で何かやるんだよね? 105 00:04:19,000 --> 00:04:21,360 ブライアン:1年そこのアトリエを使ってるんだけど 106 00:04:24,940 --> 00:04:27,749 このプロジェクトで写真用の 107 00:04:28,120 --> 00:04:29,400 セットを作ってるんだ 108 00:04:32,340 --> 00:04:33,500 覚えてる? 109 00:04:33,510 --> 00:04:35,430 去年「ダンボ」のアトリエに 来てくれたよね 110 00:04:35,430 --> 00:04:37,960 マンハッタンのスカイラインが ものすごく良く見えた 111 00:04:38,000 --> 00:04:39,060 エリック:うん 覚えてる 112 00:04:39,060 --> 00:04:41,419 ブライアン:それで窓越しにセットを作って 113 00:04:41,419 --> 00:04:42,739 そこに穴を開けたんだ 114 00:04:42,740 --> 00:04:44,280 (紙が破れる音) 115 00:04:47,500 --> 00:04:49,479 クイーンズ美術館に行った時 116 00:04:49,479 --> 00:04:50,860 それを続けたいと思った 117 00:04:50,860 --> 00:04:52,430 エリック:でも眺めはそんなに良くないよ 118 00:04:52,430 --> 00:04:54,229 ブライアン:アトリエには窓がない 119 00:04:54,229 --> 00:04:55,349 それが問題なんだ 120 00:04:56,789 --> 00:04:59,520 でも美術館のすぐ外に 121 00:04:59,520 --> 00:05:02,140 ワールドフェアのモニュメントがある 122 00:05:05,520 --> 00:05:07,480 みんなフォトショップしてると 思ってるみたい 123 00:05:07,950 --> 00:05:09,389 思うんだけど 124 00:05:09,519 --> 00:05:11,449 街と繋がりのある場所や 125 00:05:11,449 --> 00:05:13,609 イメージさせる場所は 126 00:05:13,860 --> 00:05:18,210 ほとんど手の届かないものになってる 127 00:05:18,380 --> 00:05:19,490 クイーンズ美術館にしても 128 00:05:19,490 --> 00:05:20,710 素晴らしい施設だけど 129 00:05:20,710 --> 00:05:23,510 場所的にほとんど ロングアイランドだよね 130 00:05:23,510 --> 00:05:26,059 だから除け者にされてるような気がする 131 00:05:26,450 --> 00:05:29,119 だからニューヨーク独特の 132 00:05:29,119 --> 00:05:30,820 アイコン的なものが 133 00:05:30,820 --> 00:05:32,999 アーティストの手から 失われている気がする 134 00:05:33,440 --> 00:05:36,060 ある意味では 135 00:05:36,070 --> 00:05:37,330 このプロジェクトは 136 00:05:37,330 --> 00:05:39,200 変な意味で 137 00:05:39,200 --> 00:05:41,790 ニューヨークに別れを告げてるのかも 138 00:05:43,680 --> 00:05:45,000 ニューヨークからの脱出 139 00:06:00,100 --> 00:06:01,839 僕の作品はとても私的なものだけど 140 00:06:01,839 --> 00:06:05,690 あまり自叙伝みたいにならないように 気をつけてる 141 00:06:05,690 --> 00:06:08,360 でもエリックはコミックの中で 直接的になるのは 142 00:06:08,360 --> 00:06:09,149 気に入ってる 143 00:06:09,149 --> 00:06:11,870 いいと思うのは 状況に当てはまるアイデア- 144 00:06:11,870 --> 00:06:13,959 自伝に新しい面を加えてくれるからね 145 00:06:14,740 --> 00:06:16,460 このパフォーマンスでは 146 00:06:16,469 --> 00:06:19,209 僕の手がバゲットになってて 147 00:06:19,209 --> 00:06:20,509 それが剥ぎ取られて 148 00:06:21,070 --> 00:06:23,650 両親がそれを食べたんだ 149 00:06:23,800 --> 00:06:24,640 エリック:そうそう 150 00:06:24,640 --> 00:06:25,800 ブライアン:楽しかったな 151 00:06:26,230 --> 00:06:30,279 エリック:このキャラクターはちょっと傲慢だった 152 00:06:30,279 --> 00:06:32,529 でも実際のブライアンは全くそんなことはなくて 153 00:06:32,529 --> 00:06:33,660 それが時々滲み出てる 154 00:06:34,320 --> 00:06:37,420 ブライアン:エリックと僕には似てるところがたくさんある 155 00:06:37,989 --> 00:06:43,250 悲しいことにエリックは 2年前に母親を癌で亡くして 156 00:06:43,250 --> 00:06:45,940 僕も母親を去年癌で亡くした 157 00:06:45,940 --> 00:06:49,440 その出来事が 158 00:06:51,240 --> 00:06:52,789 僕たちの友情に深みを与えたと思う 159 00:06:52,789 --> 00:06:54,870 若い頃にこういう経験をして 160 00:06:54,870 --> 00:06:56,730 僕たち自身にも深く影響したと思う 161 00:07:00,380 --> 00:07:01,820 お父さんはどうしてる? 162 00:07:02,300 --> 00:07:03,080 エリック:元気だよ 163 00:07:03,080 --> 00:07:04,280 ブライアン:変だよね 164 00:07:04,280 --> 00:07:05,760 どうやって… 165 00:07:05,770 --> 00:07:08,740 きみが母親のことを話すのに… 166 00:07:09,620 --> 00:07:11,960 僕は父親の話を持ち出してる 167 00:07:12,080 --> 00:07:14,459 エリック:気持ちの対処には 168 00:07:14,459 --> 00:07:16,039 それぞれのステージがあって 169 00:07:16,040 --> 00:07:18,340 そのステージには それぞれの感情がある 170 00:07:18,349 --> 00:07:19,080 未だに 171 00:07:19,080 --> 00:07:22,010 感情的にしんどい日がある 172 00:07:33,260 --> 00:07:34,460 ブライアン:僕の母親は… 173 00:07:34,460 --> 00:07:36,010 ブライアン:とても個性的だった エリック:うん 個性的だったね 174 00:07:36,020 --> 00:07:37,190 エリック:僕の母親もだよ ブライアン:そうだね 175 00:07:37,190 --> 00:07:38,630 今思うとクレイジーなのは 176 00:07:38,630 --> 00:07:40,580 きみが僕の母のことばかり描いてたこと 177 00:07:40,580 --> 00:07:41,780 エリック:ほんとだよね ブライアン:うん 178 00:07:44,230 --> 00:07:46,760 おかしいけど時々お母さんを書き足したくなるよ 179 00:07:48,360 --> 00:07:49,620 ブライアン:変かもしれないけど 180 00:07:49,620 --> 00:07:51,300 母は嬉しいと思うんだ 181 00:07:53,260 --> 00:07:54,440 誰かに言われたんだけど 182 00:07:54,450 --> 00:07:56,450 「関係は本当に終わるわけじゃない」って 183 00:07:56,820 --> 00:07:58,000 ただ変化するだけだって 184 00:07:58,000 --> 00:08:01,299 ほとんどの場合は悲しい方向にだけど 185 00:08:01,300 --> 00:08:03,399 でも完全に終わるわけじゃない 186 00:08:03,399 --> 00:08:04,360 エリック:確かに 187 00:08:06,100 --> 00:08:08,399 ブライアン:今までに 188 00:08:08,399 --> 00:08:10,330 30ぐらいのパフォーマンスを両親とやったけど 189 00:08:10,330 --> 00:08:11,279 信じられないかもしれないけど 190 00:08:11,279 --> 00:08:12,870 7年間の間にね 191 00:08:14,320 --> 00:08:15,660 すごく良かったのは 192 00:08:15,669 --> 00:08:18,130 その間に両親との関係が 193 00:08:18,130 --> 00:08:20,190 いい方向に成長したことかな