1 00:00:00,418 --> 00:00:12,533 さあ、今から7かけるXは14の方程式を解いていきましょう。 2 00:00:12,533 --> 00:00:15,867 さて、これを解こうとする前に、 3 00:00:15,867 --> 00:00:19,737 これは実際にどういう意味かを考えてみましょう。 4 00:00:19,737 --> 00:00:22,430 7xイコール14とは、 5 00:00:22,430 --> 00:00:39,427 7かけるxと全く同じことです。 6 00:00:39,427 --> 00:00:43,533 さあ、これを暗算でやってみましょう。 7 00:00:43,533 --> 00:00:45,743 九九の7の段に1つづつ当てはめていきましょう。 8 00:00:45,743 --> 00:00:48,762 7かける1は7なので、1は当てはまりません。 9 00:00:48,762 --> 00:00:54,010 7かける2は14なので、ここは2が正解です。 10 00:00:54,010 --> 00:00:56,424 このように、すぐに解くことができます。 11 00:00:56,424 --> 00:00:59,257 いろんな数字を当てはめてみることで、すぐに、 12 00:00:59,257 --> 00:01:01,394 それは2になるな、とわかります。 13 00:01:01,394 --> 00:01:03,716 でも、このビデオでやろうとすることは、 14 00:01:03,716 --> 00:01:05,666 これを体系的に解く方法を考えることです。 15 00:01:05,666 --> 00:01:08,267 なぜかと言うと、このような方程式が 16 00:01:08,267 --> 00:01:10,728 より難しくなるにつれて、暗算では 17 00:01:10,728 --> 00:01:12,586 解けなくなってしまうからです。 18 00:01:12,586 --> 00:01:15,418 だから、本当に大事なことは、これらの方程式をどのように解くかを理解することです。 19 00:01:15,418 --> 00:01:16,733 さらに大事なのは、これらの方程式が 20 00:01:16,733 --> 00:01:18,251 実際に何を表しているのかを理解することです。 21 00:01:18,251 --> 00:01:21,920 ここでは7かけるxは14に等しいと表されています。 22 00:01:21,920 --> 00:01:24,753 代数では「かける」の記号は書きません。 23 00:01:26,588 --> 00:01:28,422 2つの数字や、Xのような変数と文字を隣どうしに 24 00:01:28,422 --> 00:01:30,419 書くと、それはかけ算を 25 00:01:30,419 --> 00:01:32,090 意味するのです。 26 00:01:32,090 --> 00:01:34,087 省略表現です。 27 00:01:34,087 --> 00:01:36,595 代数ではたいてい、「かける(x)」という記号を使いません。 28 00:01:36,595 --> 00:01:41,067 なぜなら、x(エックス)が代数でもっともよく使われる変数なので、 29 00:01:41,067 --> 00:01:42,400 X(かける)と混同してしまうからです。 30 00:01:42,400 --> 00:01:49,412 もし7かけるxは14、と書くつもりで 31 00:01:49,412 --> 00:01:52,400 かける「x」の記号を用いると、xxのように 32 00:01:52,400 --> 00:01:54,985 見えてしまうからです。 33 00:01:54,985 --> 00:01:57,400 だからたいていは、等式を使うとき、 34 00:01:57,400 --> 00:01:58,933 得に変数をxで表すときは、 35 00:01:58,933 --> 00:02:01,255 いつもよく使う「かける(x)」の記号は使いません。 36 00:02:01,255 --> 00:02:05,434 かけ算をあらわすのに、このように点を 37 00:02:05,434 --> 00:02:06,595 用いることもあります。 38 00:02:06,595 --> 00:02:10,403 だから、7・x=14と書けますが、 39 00:02:10,403 --> 00:02:13,004 これはちょっと変です。 40 00:02:13,004 --> 00:02:14,908 なので何かを変数でかけるときは、 41 00:02:14,908 --> 00:02:16,766 単に7xと書きます。 42 00:02:16,766 --> 00:02:19,738 これは文字通り7かけるxのことです。 43 00:02:19,738 --> 00:02:22,478 ここで、この問題を解くためにどうすればよいかを、 44 00:02:22,478 --> 00:02:25,403 目に見える形にしてみましょう。 45 00:02:25,403 --> 00:02:27,493 7かけるx、とは何でしょう? 46 00:02:27,493 --> 00:02:29,815 同じことですから、この等式を書き直していきます。 47 00:02:29,815 --> 00:02:32,323 わかりやすいように書き直しましょう。 48 00:02:32,323 --> 00:02:35,388 7かけるxとは。 49 00:02:35,388 --> 00:02:38,081 実際にxを7回足し合わせるということです。 50 00:02:38,081 --> 00:02:40,403 かけ算とはそういう意味です。 51 00:02:40,403 --> 00:02:48,484 つまり、文字通りx足すx足すx足すx足すx、 52 00:02:48,484 --> 00:02:51,735 いままだ5xだから、あとx足すx。 53 00:02:51,735 --> 00:02:55,589 これで実際に7xになりますね。 54 00:02:55,589 --> 00:02:57,168 これが7xです。 55 00:02:57,168 --> 00:02:58,143 書き直してみます。 56 00:02:58,143 --> 00:03:03,716 これが7xです。 57 00:03:03,716 --> 00:03:07,664 この等式によると、7xは14、ですね。 58 00:03:07,664 --> 00:03:11,472 ということは、、これが14ということです。 59 00:03:11,472 --> 00:03:14,072 14個のものをここに書いてみましょう。 60 00:03:14,072 --> 00:03:19,831 1,2,3,4,5,6,7,8, 61 00:03:19,831 --> 00:03:23,467 9,10,11,12,13,14。 62 00:03:23,467 --> 00:03:26,936 これで、実際に7xは14個のものと同じと言えます。 63 00:03:26,936 --> 00:03:29,398 右と左は同じことですね。 64 00:03:29,398 --> 00:03:32,741 なぜこんなふうに書いたかというと、 65 00:03:32,741 --> 00:03:35,388 この両側を7で割ったらどうなるかを 66 00:03:35,388 --> 00:03:37,664 理解してもらうためです。 67 00:03:37,664 --> 00:03:39,800 これは消しましょう。 68 00:03:39,800 --> 00:03:44,398 本当はやりたくないのだけれども、やってみるね、 69 00:03:44,398 --> 00:03:47,867 最後の○を書きます。 70 00:03:47,867 --> 00:03:53,407 式を簡単にするには、たいていこうです。 71 00:03:53,407 --> 00:03:56,147 —係数とはただ変数にかけた数のことですが、 72 00:03:56,147 --> 00:03:57,308 だから、 73 00:03:57,308 --> 00:03:58,748 ある数に変数をかけるというのは、 74 00:03:58,748 --> 00:04:00,837 係数かける変数は 75 00:04:00,837 --> 00:04:03,159 他の何かに等しい、ということになります。 76 00:04:03,159 --> 00:04:05,249 この等式では、左右両辺を7で割ってみましょう。 77 00:04:05,249 --> 00:04:07,757 つまり、左右両辺を係数で割るのです。 78 00:04:07,757 --> 00:04:12,494 両辺を7で割ると、どうなりますか? 79 00:04:12,494 --> 00:04:16,255 7で割ったある数字に7をかけると、 80 00:04:16,255 --> 00:04:18,252 元の形になりますね。 81 00:04:18,252 --> 00:04:22,664 7は消されて、14割る7は2,になります。 82 00:04:22,664 --> 00:04:26,751 だから答えは、x=2,になるはずです。 83 00:04:26,751 --> 00:04:29,398 頭の中でわかりやすくしてみましょう。 84 00:04:29,398 --> 00:04:32,742 ここで、この等式の両辺を7で割るということは 85 00:04:32,742 --> 00:04:36,410 このように実際に両辺を7で割ってみるのです。 86 00:04:36,410 --> 00:04:37,664 これが等式というものです。 87 00:04:37,664 --> 00:04:39,800 等式とは、こっちの辺はあっちの辺と同じです、という意味です。 88 00:04:39,800 --> 00:04:43,469 左辺でやったことは全て、右辺でもしなければなりません。 89 00:04:43,469 --> 00:04:46,163 左辺と右辺がイコール(=)で結ばれているとき、片方の辺だけを操作してしまったら、 90 00:04:46,163 --> 00:04:48,400 両辺はイコールではなくなります。 91 00:04:48,400 --> 00:04:50,482 同じことでしたね。 92 00:04:50,482 --> 00:04:54,986 もし左辺を7で割るのなら、ではここで 93 00:04:54,986 --> 00:04:56,054 これを7個にわけてみましょう。 94 00:04:56,054 --> 00:04:59,816 ここには7個のxがあるので、1,2,3, 95 00:04:59,816 --> 00:05:01,813 4,5,6,7. 96 00:05:01,813 --> 00:05:04,460 ここは1,2,3,4,5,6,7個のグループがあります。 97 00:05:04,460 --> 00:05:07,664 今、左辺を7個のグループにわけたので、 98 00:05:07,664 --> 00:05:11,400 右辺も7個のグループにわけたいと思います。 99 00:05:11,400 --> 00:05:16,999 1,2,3,4,5,6、7。 100 00:05:16,999 --> 00:05:19,599 この全部とこの全部が等しいとしたら、 101 00:05:19,599 --> 00:05:26,008 今わけたこの小さな7つのまとまりは 102 00:05:26,008 --> 00:05:28,330 それぞれ等しいものになるはずです。 103 00:05:28,330 --> 00:05:31,674 だから、このまとまりとこのまとまりは同じものです。 104 00:05:31,674 --> 00:05:35,064 このまとまりとこのまとまりは同じということは、 105 00:05:35,064 --> 00:05:36,132 つまりこれらは全て等しいということです。 106 00:05:36,132 --> 00:05:37,711 7つのまとまりがここにあり、ここにもあります。 107 00:05:37,711 --> 00:05:41,798 それぞれのxはこれらのうちの2つと同じでなくてはなりません。 108 00:05:41,798 --> 00:05:46,720 この場合は、ここから引き出した2つのまとまりと 109 00:05:46,720 --> 00:05:49,414 xとが対応しています。 110 00:05:49,414 --> 00:05:51,132 だからx=2,です。 111 00:05:51,132 --> 00:05:54,067 さあ、もう少し例題を解いてみましょう。 112 00:05:54,067 --> 00:05:55,823 そして等式を頭に入れましょう。 113 00:05:55,823 --> 00:05:58,005 片方の辺にやったことは、もう片方の辺にも必ず 114 00:05:58,005 --> 00:06:00,792 やらないといけません。 115 00:06:00,792 --> 00:06:04,507 ではちょっと下にいってみましょう。 116 00:06:04,507 --> 00:06:13,656 3x=15という式があります。 117 00:06:13,656 --> 00:06:15,931 ここでもまた、暗算でやってみましょう。 118 00:06:15,931 --> 00:06:18,160 ある数を3倍すると 119 00:06:18,160 --> 00:06:19,467 15になる、としましょう。 120 00:06:19,467 --> 00:06:22,247 九九の3の段に当てはめると解がわかるでしょう。 121 00:06:22,247 --> 00:06:25,498 でも、これを体系的にやろうとすれば、 122 00:06:25,498 --> 00:06:27,820 体系的に理解すると便利なので、 123 00:06:27,820 --> 00:06:30,420 わかった、この左辺にあるものは右辺にあるものと同じなんだな、と気がつきます。 124 00:06:30,420 --> 00:06:32,742 左辺がxだけになるためには 125 00:06:32,742 --> 00:06:33,718 どうすれば良いでしょう? 126 00:06:33,718 --> 00:06:36,504 xだけを残すには、左辺を3で割ればよいのです。 127 00:06:36,504 --> 00:06:39,801 なぜそうするかというと、 128 00:06:39,801 --> 00:06:43,795 3の倍数は3で割り切れて、3が消されるので 129 00:06:43,795 --> 00:06:45,400 xだけが残るからです。 130 00:06:45,400 --> 00:06:47,742 3x=15でしたね。 131 00:06:47,742 --> 00:06:53,129 左辺を3で割るなら、左右両辺を等しくするために 132 00:06:53,129 --> 00:06:57,495 右辺も同様に3で割らなければいけません。 133 00:06:57,495 --> 00:06:58,749 そうするとどうなりますか? 134 00:06:58,749 --> 00:07:01,256 左辺にはxだけが残ります。 135 00:07:01,256 --> 00:07:04,414 xです。 136 00:07:04,414 --> 00:07:07,804 右辺では、15わる3は何ですか? 137 00:07:07,804 --> 00:07:11,752 5です。 138 00:07:11,752 --> 00:07:13,749 今、この等式をちょっとだけ違う方法で解くことができました。 139 00:07:13,749 --> 00:07:16,257 実は同じことなのですけどね。 140 00:07:16,257 --> 00:07:21,086 また、3x=15から始めると、ほらサル先生、 141 00:07:21,086 --> 00:07:25,405 3で割る代わりに、両辺に1/3をかけると、 142 00:07:25,405 --> 00:07:28,331 3を消してxを残すことができるよ、 143 00:07:28,331 --> 00:07:30,142 と気づくかもしれません。 144 00:07:30,142 --> 00:07:34,322 つまり、この式の両辺に1/3をかけても 145 00:07:34,322 --> 00:07:36,319 同じようにうまくいくのです。 146 00:07:36,319 --> 00:07:38,130 ほら、3の1/3は1です。 147 00:07:38,130 --> 00:07:42,170 ここのかけ算ですが、1/3かける3は1です。 148 00:07:42,170 --> 00:07:45,932 なので1xです。 149 00:07:45,932 --> 00:07:51,737 1x=15・1/3=5です。 150 00:07:51,737 --> 00:07:56,799 1xは単にxと同じですから、 151 00:07:56,799 --> 00:07:58,656 つまり、x=5です。 152 00:07:58,656 --> 00:08:02,046 ここでも同じ方法で解いてみますね。 153 00:08:02,046 --> 00:08:05,994 両辺を3で割ると、それは 154 00:08:05,994 --> 00:08:10,916 両辺を1/3でかけたことと同じになります。 155 00:08:10,916 --> 00:08:12,588 ではもうすこし複雑な問題を 156 00:08:12,588 --> 00:08:14,467 解いてみましょう。 157 00:08:14,467 --> 00:08:17,325 今度は変数を違うものにしてみます。 158 00:08:17,325 --> 00:08:36,923 ここに、2y+4y=18、の式があります。 159 00:08:36,923 --> 00:08:38,502 突然、暗算でするにはちょっと 160 00:08:38,502 --> 00:08:39,663 難しくなりましたね。 161 00:08:39,663 --> 00:08:41,334 ある数を2倍したものと、その同じある数を4倍したものとを足すと 162 00:08:43,586 --> 00:08:45,839 18になる、という式です。 163 00:08:45,839 --> 00:08:48,068 そのある数が何という数字なのかを考えるのは大変ですね。 164 00:08:48,068 --> 00:08:49,415 やってみてください。 165 00:08:49,415 --> 00:08:52,062 ある数yが1なら、2かける1たす4かける1, 166 00:08:52,062 --> 00:08:53,409 これは当てはまりません。 167 00:08:53,409 --> 00:08:55,174 これをどうやって体系的に解くかを考えてみましょう。 168 00:08:55,174 --> 00:08:56,752 答えがわかるまでずっと数字を当てはめ続けることも 169 00:08:56,752 --> 00:08:58,146 できますが、どうすれば体系的に解けるでしょう。 170 00:08:58,146 --> 00:09:00,328 わかりやすくしてみましょう。 171 00:09:00,328 --> 00:09:02,279 2つのyがあるとは、どういう意味でしょうか? 172 00:09:02,279 --> 00:09:09,152 それは文字通り、yとyを足したら2yになったということです。 173 00:09:09,152 --> 00:09:12,263 つまり、yたすy、です。 174 00:09:12,263 --> 00:09:15,003 では、yを4つ足してみますね。 175 00:09:15,003 --> 00:09:19,137 4y、それは実際に4つのyを加算する 176 00:09:19,137 --> 00:09:20,808 ということです。 177 00:09:20,808 --> 00:09:24,338 y+y+y+yです。 178 00:09:24,338 --> 00:09:29,075 それが18になるということです。 179 00:09:29,075 --> 00:09:35,251 それが18になるということですね。 180 00:09:35,251 --> 00:09:39,059 さて、左辺にはいくつyがありますか? 181 00:09:39,059 --> 00:09:41,149 yはいくつかな? 182 00:09:41,149 --> 00:09:45,747 1,2,3,4,5,6つのyがありますね。 183 00:09:45,747 --> 00:09:48,812 簡単にいうと、6y=18 です。 184 00:09:48,812 --> 00:09:51,134 これで完璧にわかりますね。 185 00:09:51,134 --> 00:09:56,799 これは、この2yとこの4yを足すと6yになる、ということです。 186 00:09:56,799 --> 00:10:00,793 2y+4y=6yということです。 187 00:10:00,793 --> 00:10:03,672 2個のリンゴと4個のリンゴを足したとすると、 188 00:10:03,672 --> 00:10:04,833 リンゴは6個になるね。 189 00:10:04,833 --> 00:10:07,620 2個のyと4個のyを足したとすると、yは6個になるね。 190 00:10:07,620 --> 00:10:10,174 それが18になるということです。 191 00:10:10,174 --> 00:10:15,422 これがうまく解けるといいね。 192 00:10:15,422 --> 00:10:18,162 何かに6をかけてそれが18になるということは、 193 00:10:18,162 --> 00:10:22,481 この等式の両辺を6で割ると、答えがわかりますね。 194 00:10:22,481 --> 00:10:30,793 だから、左辺を6で、 195 00:10:30,793 --> 00:10:32,744 右辺を6で割ってみるよ。 196 00:10:36,111 --> 00:10:39,478 そうすると残りはy=3になります。 197 00:10:39,478 --> 00:10:40,499 うまくできたかな。 198 00:10:40,499 --> 00:10:41,985 なんてかっこいい解き方だろう。 199 00:10:41,985 --> 00:10:44,261 答えが正しいかどうか、確かめてみましょう。 200 00:10:44,261 --> 00:10:45,933 大丈夫かな。 201 00:10:45,933 --> 00:10:52,249 2x3と4x3を足すと何になりますか? 202 00:10:52,249 --> 00:10:56,335 2x3は6ですね。 203 00:10:56,335 --> 00:10:59,493 4x3は12です。 204 00:10:59,493 --> 00:11:03,998 6と12を足すと、本当に18になります。 205 00:11:03,998 --> 99:59:59,999 解けました!