[Script Info] Title: [Events] Format: Layer, Start, End, Style, Name, MarginL, MarginR, MarginV, Effect, Text Dialogue: 0,0:00:11.64,0:00:16.65,Default,,0000,0000,0000,,人間として生まれるのは、巨大な忘れ物をすること。 Dialogue: 0,0:00:18.73,0:00:24.97,Default,,0000,0000,0000,,条件付けられた精神は、私たちの真我を覆い隠し、 Dialogue: 0,0:00:28.05,0:00:34.21,Default,,0000,0000,0000,,私たちを分離、制限、疑惑の世界に陥れます。 Dialogue: 0,0:00:36.37,0:00:42.05,Default,,0000,0000,0000,,本当のあなたは誰?幸せを求め苦しみを避けながら Dialogue: 0,0:00:42.76,0:00:48.21,Default,,0000,0000,0000,,人生を歩む、単に肉体に宿る精神なのでしょうか。 Dialogue: 0,0:00:48.21,0:00:53.64,Default,,0000,0000,0000,,それとも全く別な、もっと深くて永久的なものなのか。 Dialogue: 0,0:00:53.64,0:01:00.18,Default,,0000,0000,0000,,言葉では説明できない、発見すれば真の幸せと充実感を Dialogue: 0,0:01:00.18,0:01:07.66,Default,,0000,0000,0000,,つかめる存在でしょうか。ここでは、精神のベールや、 Dialogue: 0,0:01:07.66,0:01:10.72,Default,,0000,0000,0000,,思考や、感覚を超越した、 Dialogue: 0,0:01:10.72,0:01:15.63,Default,,0000,0000,0000,,本当の自分を発見していきます。 Dialogue: 0,0:01:33.39,0:01:40.02,Default,,0000,0000,0000,,精神とは何か?古代より数えきれないほど Dialogue: 0,0:01:40.02,0:01:44.43,Default,,0000,0000,0000,,何度も問われてきた質問です。人類の最も初期の Dialogue: 0,0:01:44.43,0:01:49.79,Default,,0000,0000,0000,,精神的、科学的探究以来、人間の精神は様々な Dialogue: 0,0:01:49.79,0:01:55.38,Default,,0000,0000,0000,,文化により概念化され、理解されてきました。 Dialogue: 0,0:01:55.38,0:02:01.58,Default,,0000,0000,0000,,人々は哲学や心理学、科学理論や直接的な調査方法 Dialogue: 0,0:02:01.58,0:02:08.28,Default,,0000,0000,0000,,で精神の秘密、つまり肉体や精神を超越した存在 Dialogue: 0,0:02:08.28,0:02:14.79,Default,,0000,0000,0000,,の謎を解こうとしました。精神は普通、脳など頭の Dialogue: 0,0:02:14.79,0:02:19.22,Default,,0000,0000,0000,,中にある思考力や理解力だと考えますが、 Dialogue: 0,0:02:19.22,0:02:27.50,Default,,0000,0000,0000,,これより全然深く、二元性を持っています。 Dialogue: 0,0:02:28.16,0:02:33.26,Default,,0000,0000,0000,,「マーヤ」や幻影、エゴ(自我)とも呼ばれます。 Dialogue: 0,0:02:33.90,0:02:41.05,Default,,0000,0000,0000,,ラテン語でエゴは単に「私」を意味します。 Dialogue: 0,0:02:41.05,0:02:47.92,Default,,0000,0000,0000,,「私」という物体に自分を限定するのがマーヤで、 Dialogue: 0,0:02:47.92,0:02:53.92,Default,,0000,0000,0000,,限定しなければ、すべての現象が現れては消える Dialogue: 0,0:02:53.92,0:02:59.47,Default,,0000,0000,0000,,意識自体に目覚め、別の「私」を認識しなくなります。 Dialogue: 0,0:02:59.96,0:03:06.92,Default,,0000,0000,0000,,「私」の本当の意味は、無限な認識や意識のことで、 Dialogue: 0,0:03:06.92,0:03:13.41,Default,,0000,0000,0000,,それがただひとつ存在する「私」です。ところが、 Dialogue: 0,0:03:13.41,0:03:19.67,Default,,0000,0000,0000,,私たちの自己意識が思考、イメージ、感情などの経験 Dialogue: 0,0:03:19.67,0:03:25.56,Default,,0000,0000,0000,,と深く絡み合っているため、自分自身を本質的に、 Dialogue: 0,0:03:25.56,0:03:32.76,Default,,0000,0000,0000,,本来あるがままに認識しません。経験を取り入れた、 Dialogue: 0,0:03:32.76,0:03:39.97,Default,,0000,0000,0000,,修正された形で認識します。無限の認識・意識 Dialogue: 0,0:03:39.97,0:03:44.94,Default,,0000,0000,0000,,である真我と、経験内容を合わせたものが自我や Dialogue: 0,0:03:44.94,0:03:52.08,Default,,0000,0000,0000,,個別の自分という、幻影の自分を作り上げます。 Dialogue: 0,0:03:52.08,0:03:56.02,Default,,0000,0000,0000,,自我とは、自分は人間だという、非常に持続的で、 Dialogue: 0,0:03:56.02,0:04:00.27,Default,,0000,0000,0000,,非常に強く、非常に堅固な考えです。肉体と精神内 Dialogue: 0,0:04:00.27,0:04:06.81,Default,,0000,0000,0000,,の存在、あるいはただの肉体と精神だと考えます。 Dialogue: 0,0:04:06.81,0:04:17.73,Default,,0000,0000,0000,,自我は幼い頃から精神が形成した個別の自分です。 Dialogue: 0,0:04:17.73,0:04:25.82,Default,,0000,0000,0000,,自我は作り上げた存在で、現実ではなく、体と認識 Dialogue: 0,0:04:25.82,0:04:34.69,Default,,0000,0000,0000,,する部分、自分は個別だと思う精神の一部です。 Dialogue: 0,0:04:34.69,0:04:43.75,Default,,0000,0000,0000,,自我は個人的な私ですが、真我ではありません。 Dialogue: 0,0:04:43.75,0:04:49.58,Default,,0000,0000,0000,,頭の中で構成した私です。本来の私ではありません。 Dialogue: 0,0:04:49.58,0:04:58.28,Default,,0000,0000,0000,,本来の私はより深く、常にいる、根底にある存在です。 Dialogue: 0,0:04:58.87,0:05:05.60,Default,,0000,0000,0000,,二元性の精神は、目撃者と目撃されるものの2つの Dialogue: 0,0:05:05.60,0:05:11.54,Default,,0000,0000,0000,,根本要素を持ちます。感覚、知覚、自我の好みで Dialogue: 0,0:05:11.54,0:05:17.93,Default,,0000,0000,0000,,構成された世の現象があり、それとは別の「私」が Dialogue: 0,0:05:17.93,0:05:25.11,Default,,0000,0000,0000,,目撃している感覚があります。覚醒とは、目撃者と Dialogue: 0,0:05:25.11,0:05:32.26,Default,,0000,0000,0000,,目撃されるものの二元性に目覚め、主体と客体の間に Dialogue: 0,0:05:32.26,0:05:38.71,Default,,0000,0000,0000,,存在する原始的な意識を自覚することです。 Dialogue: 0,0:05:38.71,0:05:45.60,Default,,0000,0000,0000,,幼い子供たちを観察しますと、自我がなく、常に Dialogue: 0,0:05:45.60,0:05:50.73,Default,,0000,0000,0000,,参加者として生きています。世界から切り離されて Dialogue: 0,0:05:50.73,0:05:54.59,Default,,0000,0000,0000,,いないために、爽快に生きています。 Dialogue: 0,0:05:54.93,0:06:01.13,Default,,0000,0000,0000,,私たちは生まれたときは依存的で、まだ概念的な思考を Dialogue: 0,0:06:01.13,0:06:06.71,Default,,0000,0000,0000,,持っていません。成長するにつれ、概念と自己認識つまり Dialogue: 0,0:06:06.71,0:06:12.04,Default,,0000,0000,0000,,自立するために自分の行動を振り返る能力を身につけます。 Dialogue: 0,0:06:12.04,0:06:16.88,Default,,0000,0000,0000,,この思考プロセスが内的アイデンティティになります。 Dialogue: 0,0:06:16.88,0:06:23.64,Default,,0000,0000,0000,,自我の形成は、誕生後すぐに始まります。私たちは、 Dialogue: 0,0:06:23.64,0:06:29.95,Default,,0000,0000,0000,,いずれ「私」と呼べるアイデンティティを築きます。 Dialogue: 0,0:06:29.95,0:06:37.71,Default,,0000,0000,0000,,人間の発達における鏡像段階とは、生後 6~18か月 Dialogue: 0,0:06:37.71,0:06:42.66,Default,,0000,0000,0000,,頃で、子供が鏡に映った自分を認識する段階です。 Dialogue: 0,0:06:42.66,0:06:52.71,Default,,0000,0000,0000,,これは自我形成の一段階にすぎません。鏡に映った人物を Dialogue: 0,0:06:52.71,0:06:59.39,Default,,0000,0000,0000,,認識して自我を得るのではなく、周囲の人々が自分を Dialogue: 0,0:06:59.39,0:07:07.73,Default,,0000,0000,0000,,別の人間、別の「私」として扱う社会化プロセスです。 Dialogue: 0,0:07:07.73,0:07:13.87,Default,,0000,0000,0000,,体に生じる感覚、知覚と概念化を通じて「私」という Dialogue: 0,0:07:13.87,0:07:21.74,Default,,0000,0000,0000,,感覚を覚えるようになります。精神は物事を分類して Dialogue: 0,0:07:21.74,0:07:28.02,Default,,0000,0000,0000,,区別し、それらに対して好みを持つようになります。 Dialogue: 0,0:07:28.02,0:07:33.29,Default,,0000,0000,0000,,好きなものや、嫌いなものがあります。この「私」が、 Dialogue: 0,0:07:33.29,0:07:40.07,Default,,0000,0000,0000,,人生を歩む中で、個別で独自のアイデンティティになります。 Dialogue: 0,0:07:40.07,0:07:44.23,Default,,0000,0000,0000,,それは、私たちが自分だと思い込んでいる人物の物語です。 Dialogue: 0,0:07:44.23,0:07:48.62,Default,,0000,0000,0000,,私たちの意識はとても若いうちから、子供のうちからそれを Dialogue: 0,0:07:48.62,0:07:54.96,Default,,0000,0000,0000,,信じ始め、それが私たちとともに成長し、自分が一人の人間 Dialogue: 0,0:07:54.96,0:08:00.93,Default,,0000,0000,0000,,であると確信するまで成長します。人間が成長し、思春期 Dialogue: 0,0:08:00.93,0:08:06.76,Default,,0000,0000,0000,,から成人になるにつれ、分離感つまり頭の中に住む「私」 Dialogue: 0,0:08:06.76,0:08:15.98,Default,,0000,0000,0000,,の感覚を覚えます。そして各々が物足りなさや不完全さに Dialogue: 0,0:08:15.98,0:08:21.13,Default,,0000,0000,0000,,かられた個別の自我となり、その不完全さを埋め合わせる Dialogue: 0,0:08:21.13,0:08:25.99,Default,,0000,0000,0000,,ために、物品を蓄積する欲望に支配される人生を送ります。 Dialogue: 0,0:08:25.99,0:08:31.35,Default,,0000,0000,0000,,あらゆる問題の原因は、精神です。精神には、 Dialogue: 0,0:08:31.35,0:08:35.33,Default,,0000,0000,0000,,すべてが別々であるという錯覚を作る力があります。 Dialogue: 0,0:08:35.33,0:08:41.41,Default,,0000,0000,0000,,自分が世に住む一人の人間であるという錯覚です。 Dialogue: 0,0:08:41.41,0:08:48.75,Default,,0000,0000,0000,,経験から立証できますが、心理的苦痛を経験するのは Dialogue: 0,0:08:48.75,0:08:56.59,Default,,0000,0000,0000,,自分は別の人間、別の存在であるという信念から Dialogue: 0,0:08:56.59,0:09:04.02,Default,,0000,0000,0000,,必ず生じます。例外は一つも、一つもありません。 Dialogue: 0,0:09:04.02,0:09:11.00,Default,,0000,0000,0000,,肉体的な苦痛は別ですが、精神的な苦痛を感じる必要 Dialogue: 0,0:09:11.00,0:09:18.82,Default,,0000,0000,0000,,は全くなく、自分が個別の精神や体だと信じ込むこと Dialogue: 0,0:09:18.82,0:09:26.96,Default,,0000,0000,0000,,から生じます。なぜなら、私たちは分かれて散らばった Dialogue: 0,0:09:26.96,0:09:32.92,Default,,0000,0000,0000,,パズルのピースのように、全体から切り離された断片 Dialogue: 0,0:09:32.92,0:09:38.11,Default,,0000,0000,0000,,に相当するからです。それで「何かが足りない」「何かが Dialogue: 0,0:09:38.11,0:09:42.41,Default,,0000,0000,0000,,おかしい」と思います。精神は克服できない障害に見えます。 Dialogue: 0,0:09:42.41,0:09:47.11,Default,,0000,0000,0000,,どうすれば克服できるか。終わりなきものに思えます。 Dialogue: 0,0:09:47.33,0:09:53.19,Default,,0000,0000,0000,,精神を使って精神を克服するのは、自分のブートストラップ Dialogue: 0,0:09:53.19,0:09:59.12,Default,,0000,0000,0000,,で自分を持ち上げようとする如く、終わりなき戦いです。 Dialogue: 0,0:09:59.36,0:10:05.60,Default,,0000,0000,0000,,自我の構造は打撃を受け、迷い、困惑し、人生に意味がない Dialogue: 0,0:10:05.60,0:10:12.03,Default,,0000,0000,0000,,と感じます。そして、その探求心がもがくとき、十字架の Dialogue: 0,0:10:12.03,0:10:18.16,Default,,0000,0000,0000,,聖ヨハネが「魂の暗夜」と名付けた状態を経験します。 Dialogue: 0,0:10:18.16,0:10:24.88,Default,,0000,0000,0000,,これは目覚める過程で必要なことです。探求をやめ、自分を Dialogue: 0,0:10:24.88,0:10:32.86,Default,,0000,0000,0000,,探求者だと信じ込むのをやめれば、生命と一体化できます。 Dialogue: 0,0:10:44.17,0:10:49.68,Default,,0000,0000,0000,,私は良い人生を過ごしていました。精神的探求は何となく Dialogue: 0,0:10:49.68,0:10:55.44,Default,,0000,0000,0000,,諦めていました。諦めたというか、これ以上探すものが Dialogue: 0,0:10:55.44,0:11:00.96,Default,,0000,0000,0000,,なかったのです。悟りや覚醒を求めていた訳ではありません。 Dialogue: 0,0:11:00.96,0:11:06.97,Default,,0000,0000,0000,,平和と幸福を求めていたら、現状に身を委ねることが唯一の Dialogue: 0,0:11:06.97,0:11:12.43,Default,,0000,0000,0000,,道であり、人生が私の師であることに気付きました。長年の Dialogue: 0,0:11:12.43,0:11:21.05,Default,,0000,0000,0000,,探求の末、すべてが崩れました。自分と思っていた自我の Dialogue: 0,0:11:21.05,0:11:31.85,Default,,0000,0000,0000,,構造が崩れました。居間に座っていたら、荒廃のような Dialogue: 0,0:11:31.85,0:11:41.02,Default,,0000,0000,0000,,ものが私の中に生じ、それが数週間続きました。予想外 Dialogue: 0,0:11:41.02,0:11:50.99,Default,,0000,0000,0000,,の内的暗闇。見捨てられたような...生命そのものに Dialogue: 0,0:11:50.99,0:12:01.93,Default,,0000,0000,0000,,見捨てられたような感覚でした。そして精神が、この Dialogue: 0,0:12:01.93,0:12:07.48,Default,,0000,0000,0000,,内的暗闇から脱出したがっていることに気付きました。 Dialogue: 0,0:12:07.48,0:12:17.80,Default,,0000,0000,0000,,自分に質問しました。「なぜ苦しむの?苦しみの本質は? Dialogue: 0,0:12:17.80,0:12:25.67,Default,,0000,0000,0000,,どうすれば苦しみが終わるの?それとも終わらないの?」 Dialogue: 0,0:12:25.67,0:12:32.22,Default,,0000,0000,0000,,その末、たとえ自分が滅びても、今の状況や暗闇 Dialogue: 0,0:12:32.22,0:12:39.73,Default,,0000,0000,0000,,から逃げず、身を委ねる意志が湧きました。 Dialogue: 0,0:12:39.73,0:12:46.29,Default,,0000,0000,0000,,私が滅びることの意味は分かりませんでしたが、 Dialogue: 0,0:12:46.29,0:12:51.82,Default,,0000,0000,0000,,まだ意識にない認識というか、その瞬間全く予想 Dialogue: 0,0:12:51.82,0:12:59.41,Default,,0000,0000,0000,,なく、自分の構造が崩れました。「私」が死に、 Dialogue: 0,0:12:59.41,0:13:13.13,Default,,0000,0000,0000,,私と生命を区別するそのものと結合しました。 Dialogue: 0,0:13:13.13,0:13:18.70,Default,,0000,0000,0000,,それ以来、私と生命は別でなく一つだと知りました。 Dialogue: 0,0:13:18.70,0:13:26.34,Default,,0000,0000,0000,,分別感を作るのは精神の動きです。それ以来、 Dialogue: 0,0:13:26.34,0:13:34.24,Default,,0000,0000,0000,,自分を被害者だと思う「アモダ」の構造が、自分 Dialogue: 0,0:13:34.24,0:13:40.44,Default,,0000,0000,0000,,を状況だけでなく感情や思考の被害者と感じ、 Dialogue: 0,0:13:40.44,0:13:46.37,Default,,0000,0000,0000,,思考や感情をもっとポジティブで希望溢れるものに Dialogue: 0,0:13:46.37,0:13:52.43,Default,,0000,0000,0000,,変えて行こうという努力が終わりました。 Dialogue: 0,0:13:52.43,0:13:59.02,Default,,0000,0000,0000,,被害者がいなくなり、生まれ変わったようでした。 Dialogue: 0,0:13:59.02,0:14:04.70,Default,,0000,0000,0000,,死んでそのように生まれ変わりました。「アモダ」 Dialogue: 0,0:14:04.70,0:14:10.04,Default,,0000,0000,0000,,というアイデンティティの感覚のベールが、彼女 Dialogue: 0,0:14:10.04,0:14:17.90,Default,,0000,0000,0000,,の歴史や思考や信念や経験が剝がれたようでした。 Dialogue: 0,0:14:17.90,0:14:23.51,Default,,0000,0000,0000,,その瞬間から私は裸になり、今も変わりません。 Dialogue: 0,0:14:27.05,0:14:32.92,Default,,0000,0000,0000,,仏教の四諦の一つ目は、苦が存在することです。 Dialogue: 0,0:14:32.92,0:14:39.58,Default,,0000,0000,0000,,条件づけられた精神は本質的な不満を持ちます。 Dialogue: 0,0:14:39.58,0:14:47.12,Default,,0000,0000,0000,,ドゥッカ、つまり精神の不満は、肉体や精神の Dialogue: 0,0:14:47.12,0:14:53.69,Default,,0000,0000,0000,,苦痛以外に、万物の無常性や世俗的な追求で Dialogue: 0,0:14:53.69,0:15:00.78,Default,,0000,0000,0000,,満足を得られないという微妙な不満も含みます。 Dialogue: 0,0:15:00.78,0:15:07.57,Default,,0000,0000,0000,,真の幸せや満足感は物質的追求から得られません。 Dialogue: 0,0:15:07.57,0:15:11.43,Default,,0000,0000,0000,,全てが計画通りに行っているようでも、善良な人間 Dialogue: 0,0:15:11.43,0:15:16.36,Default,,0000,0000,0000,,になれても、人間関係や仕事がうまく行っても、 Dialogue: 0,0:15:16.36,0:15:21.97,Default,,0000,0000,0000,,まだ心の底で何か物足りなさをよく感じます。 Dialogue: 0,0:15:21.97,0:15:29.09,Default,,0000,0000,0000,,何かを見逃しているか、うまく認識していないと Dialogue: 0,0:15:29.09,0:15:36.02,Default,,0000,0000,0000,,感じ、それを追究することでより明確になります。 Dialogue: 0,0:15:36.02,0:15:42.69,Default,,0000,0000,0000,,覚醒の第一歩は、苦痛を認めることだと、私は Dialogue: 0,0:15:42.69,0:15:50.28,Default,,0000,0000,0000,,よく言います。人生がうまく機能しないあるいは Dialogue: 0,0:15:50.28,0:15:56.36,Default,,0000,0000,0000,,自分がうまく人生で機能できないと感じることです。 Dialogue: 0,0:15:56.36,0:16:00.26,Default,,0000,0000,0000,,不快ですが、その不快感のおかげで追究を決意し、 Dialogue: 0,0:16:00.26,0:16:07.17,Default,,0000,0000,0000,,想像を絶する世界に導かれるかもしれません。 Dialogue: 0,0:16:07.17,0:16:15.52,Default,,0000,0000,0000,,人はなぜ苦しむのでしょう?肉体的な苦痛の場合、 Dialogue: 0,0:16:15.52,0:16:29.34,Default,,0000,0000,0000,,それは遺伝的に受け継いだ保護装置だと言えます。 Dialogue: 0,0:16:29.34,0:16:38.06,Default,,0000,0000,0000,,痛みを経験しなければ、常に物にぶつかったり、 Dialogue: 0,0:16:38.06,0:16:46.52,Default,,0000,0000,0000,,硫酸を飲んだり、体は長持ちしないでしょう。 Dialogue: 0,0:16:46.52,0:16:51.74,Default,,0000,0000,0000,,心理的苦痛の意味は違います。「あなたは間違って Dialogue: 0,0:16:51.74,0:17:00.33,Default,,0000,0000,0000,,いますよ」というものです。心理的苦痛は問題 Dialogue: 0,0:17:00.33,0:17:05.93,Default,,0000,0000,0000,,ではなく、解決の始まりです。心理的苦痛は、 Dialogue: 0,0:17:05.93,0:17:12.54,Default,,0000,0000,0000,,私たちが個別の人間だと信じ込む間違いを指摘 Dialogue: 0,0:17:12.54,0:17:19.15,Default,,0000,0000,0000,,しています。それは根本的な間違いで、原罪です。 Dialogue: 0,0:17:19.15,0:17:27.76,Default,,0000,0000,0000,,私たちをエデンの園から追放した、原罪です。 Dialogue: 0,0:17:30.26,0:17:37.79,Default,,0000,0000,0000,,「罪」は元々、「的を外す」という意味です。 Dialogue: 0,0:17:37.84,0:17:46.10,Default,,0000,0000,0000,,自我意識は、常に的を外す病的な心理状態です。 Dialogue: 0,0:17:46.10,0:17:51.20,Default,,0000,0000,0000,,これが「堕落」の意味です。私たちは善悪の Dialogue: 0,0:17:51.20,0:17:56.85,Default,,0000,0000,0000,,知識の木の実、つまり思考に焦点を合わせます。 Dialogue: 0,0:17:56.85,0:18:03.05,Default,,0000,0000,0000,,二元的な精神は、物質界を形作る現象から成り、 Dialogue: 0,0:18:03.05,0:18:10.25,Default,,0000,0000,0000,,感覚、知覚、自我の好み、そして別の「私」が Dialogue: 0,0:18:10.25,0:18:15.20,Default,,0000,0000,0000,,目撃している感覚から成ります。この「私」と Dialogue: 0,0:18:15.20,0:18:20.15,Default,,0000,0000,0000,,いう思考が、自分を自我だと思い込む根源です。 Dialogue: 0,0:18:20.15,0:18:30.23,Default,,0000,0000,0000,,いかなる経験も、経験者は私です。悲しみや、 Dialogue: 0,0:18:30.23,0:18:34.77,Default,,0000,0000,0000,,不安や、孤独感を感じるのは私です。あなたと Dialogue: 0,0:18:34.77,0:18:39.06,Default,,0000,0000,0000,,話していれば、話すのは私です。世界を見て Dialogue: 0,0:18:39.06,0:18:43.34,Default,,0000,0000,0000,,いれば、見るのは私です。すべて「私」を中心に Dialogue: 0,0:18:43.34,0:18:54.22,Default,,0000,0000,0000,,経験します。「私」が中心人物であれば、本質的な Dialogue: 0,0:18:54.22,0:19:01.15,Default,,0000,0000,0000,,調査、つまり覚醒の前提条件は、「私」の本質、 Dialogue: 0,0:19:01.15,0:19:06.36,Default,,0000,0000,0000,,つまり自己を探求し、認識することです。 Dialogue: 0,0:19:07.21,0:19:12.03,Default,,0000,0000,0000,,仏教で最も崇拝される経典の一つ、般若心経では、 Dialogue: 0,0:19:12.03,0:19:18.12,Default,,0000,0000,0000,,解脱するには、二元的な精神が空であることに Dialogue: 0,0:19:18.12,0:19:24.42,Default,,0000,0000,0000,,気付く必要があると説いています。「私」が消えれば Dialogue: 0,0:19:24.42,0:19:36.24,Default,,0000,0000,0000,,二元性自体が崩壊します。『色即是空、空即是色』。 Dialogue: 0,0:19:36.24,0:19:41.69,Default,,0000,0000,0000,,サマーディ状態では空虚が充足感として踊り、 Dialogue: 0,0:19:41.69,0:19:48.90,Default,,0000,0000,0000,,静寂は動きに、そして沈黙は音に内在します。 Dialogue: 0,0:19:48.90,0:19:55.94,Default,,0000,0000,0000,,人生を精神のフィルターなく直接体験します。善悪 Dialogue: 0,0:19:55.94,0:20:04.66,Default,,0000,0000,0000,,の知識の木の実を追い求めず、古い方法で世と接しなく Dialogue: 0,0:20:04.66,0:20:11.92,Default,,0000,0000,0000,,なったとき、それは解脱であり苦しみの終わりです。 Dialogue: 0,0:20:11.92,0:20:18.55,Default,,0000,0000,0000,,自分の精神や無知や自我を持っていると信じるのは Dialogue: 0,0:20:18.55,0:20:23.92,Default,,0000,0000,0000,,別の観点から見ているからで、最初はそう見えても Dialogue: 0,0:20:23.92,0:20:29.47,Default,,0000,0000,0000,,仕方ありませんが、それが現実ではありません。 Dialogue: 0,0:20:29.47,0:20:36.41,Default,,0000,0000,0000,,現実は生命だけ、行動する純粋な生命しかありません。 Dialogue: 0,0:20:36.41,0:20:40.70,Default,,0000,0000,0000,,苦しみとは生命への抵抗で、あるものやないものに Dialogue: 0,0:20:40.70,0:20:46.23,Default,,0000,0000,0000,,対する抵抗、現れるものすべてに対する抵抗です。 Dialogue: 0,0:20:46.23,0:20:50.41,Default,,0000,0000,0000,,自分が分離していると感じるからで、覚醒とは Dialogue: 0,0:20:50.41,0:20:55.14,Default,,0000,0000,0000,,分離しているという考えから回復することです。 Dialogue: 0,0:20:56.13,0:21:01.75,Default,,0000,0000,0000,,宇宙のエネルギーがどう動くか観察することで、 Dialogue: 0,0:21:01.75,0:21:07.70,Default,,0000,0000,0000,,自我の抵抗を理解することができます。ひとつ Dialogue: 0,0:21:07.70,0:21:14.33,Default,,0000,0000,0000,,の方法はリヒテンベルク図を見ることです。 Dialogue: 0,0:21:14.33,0:21:20.39,Default,,0000,0000,0000,,リヒテンベルク図は、高電圧の放電が物質を通過 Dialogue: 0,0:21:20.39,0:21:26.82,Default,,0000,0000,0000,,するときに発生するパターンです。枝分かれした Dialogue: 0,0:21:26.82,0:21:34.40,Default,,0000,0000,0000,,模様が発生します。ここでは板に電流が流れています。 Dialogue: 0,0:21:34.40,0:21:40.09,Default,,0000,0000,0000,,次は500 万ボルトの粒子加速器を使いアクリルブロック Dialogue: 0,0:21:40.09,0:21:49.59,Default,,0000,0000,0000,,に数兆個の電子を注入しました。このブロックを含め、 Dialogue: 0,0:21:49.59,0:21:56.61,Default,,0000,0000,0000,,すべての物質はエネルギーに抵抗し、減速させます。 Dialogue: 0,0:21:56.61,0:22:02.68,Default,,0000,0000,0000,,雷雨では、空気抵抗が導電路の形成と電流の流れに Dialogue: 0,0:22:02.68,0:22:10.49,Default,,0000,0000,0000,,影響します。エネルギーが作る木のような模様は、 Dialogue: 0,0:22:10.49,0:22:19.50,Default,,0000,0000,0000,,時間をかけて媒体をたどった経路です。この枝分かれ Dialogue: 0,0:22:19.50,0:22:28.72,Default,,0000,0000,0000,,したパターンは、自然内でミクロからマクロのレベル Dialogue: 0,0:22:28.72,0:22:35.55,Default,,0000,0000,0000,,まで存在します。宇宙の構造自体が形や抵抗の遊びで、 Dialogue: 0,0:22:35.55,0:22:41.82,Default,,0000,0000,0000,,巨大な精神が一人で鬼ごっこをするかのようです。 Dialogue: 0,0:22:41.82,0:22:46.44,Default,,0000,0000,0000,,サムスカーラ、つまり無意識のパターンは経験の電荷が Dialogue: 0,0:22:46.44,0:22:54.41,Default,,0000,0000,0000,,高いときに生じます。エネルギーが合併し、「私」の思考、 Dialogue: 0,0:22:54.41,0:23:00.93,Default,,0000,0000,0000,,抵抗が発生します。抵抗がなければエネルギーは通過し Dialogue: 0,0:23:00.93,0:23:07.02,Default,,0000,0000,0000,,生命が流れますが、抵抗があり「私」が現れると分岐し、 Dialogue: 0,0:23:07.02,0:23:12.51,Default,,0000,0000,0000,,無意識の精神に新しい経路を作ります。 Dialogue: 0,0:23:12.51,0:23:20.04,Default,,0000,0000,0000,,これらのパターンは陰で成長し、再び明かされ、 Dialogue: 0,0:23:20.04,0:23:25.43,Default,,0000,0000,0000,,意識的に統合されるまで自律的に実行されます。 Dialogue: 0,0:23:26.26,0:23:31.87,Default,,0000,0000,0000,,私の最初の記憶は、凄く怖かったけれどなぜ怖いのか Dialogue: 0,0:23:31.87,0:23:38.91,Default,,0000,0000,0000,,分からず、今にも悪いことが起きる予感がしました。 Dialogue: 0,0:23:38.91,0:23:46.36,Default,,0000,0000,0000,,その思いは生涯続き、20代で更に強くなりました。 Dialogue: 0,0:23:46.36,0:23:52.44,Default,,0000,0000,0000,,子供を4人産んだ後も、深いうつ状態に陥りました。 Dialogue: 0,0:23:52.44,0:23:59.44,Default,,0000,0000,0000,,そして3~4年間、何を探しているのかわからない Dialogue: 0,0:23:59.44,0:24:03.50,Default,,0000,0000,0000,,まま必死に探しました。覚醒について聞いたことも、 Dialogue: 0,0:24:03.50,0:24:11.04,Default,,0000,0000,0000,,何なのかも知りませんでした。探していたものが外界 Dialogue: 0,0:24:11.04,0:24:18.05,Default,,0000,0000,0000,,では見つからないことが次第に明らかになりました。 Dialogue: 0,0:24:18.05,0:24:23.02,Default,,0000,0000,0000,,当時、誰もが望むような良い家庭やビジネスに恵まれ Dialogue: 0,0:24:23.02,0:24:32.96,Default,,0000,0000,0000,,ながらも心の中は空虚で、うつ病を癒すために瞑想を Dialogue: 0,0:24:32.96,0:24:41.83,Default,,0000,0000,0000,,発見し、それに没頭してある種の平和、深い満足感を Dialogue: 0,0:24:41.83,0:24:48.00,Default,,0000,0000,0000,,感じました。そしてほんの一瞬でしたが、生まれて Dialogue: 0,0:24:48.00,0:24:55.09,Default,,0000,0000,0000,,初めて不安や恐れが消えました。何が起き、何が変わり、 Dialogue: 0,0:24:55.09,0:24:59.76,Default,,0000,0000,0000,,なぜ恐怖感が戻ったか、完全に調査することに Dialogue: 0,0:24:59.76,0:25:05.26,Default,,0000,0000,0000,,しました。様々な霊的修養法について調べ、 Dialogue: 0,0:25:05.26,0:25:10.48,Default,,0000,0000,0000,,覚醒や悟りのことを知り、何なのか理解しよう Dialogue: 0,0:25:10.48,0:25:19.92,Default,,0000,0000,0000,,としました。そして15~20年後にやっと、 Dialogue: 0,0:25:19.92,0:25:24.85,Default,,0000,0000,0000,,思考を信じないことだと知りました。思考はまだ Dialogue: 0,0:25:24.85,0:25:29.53,Default,,0000,0000,0000,,続きますが、恐怖感はそれを信じ、自分を人生を Dialogue: 0,0:25:29.53,0:25:36.86,Default,,0000,0000,0000,,歩む一人の人間と思うことから来ており、自分は Dialogue: 0,0:25:36.86,0:25:46.51,Default,,0000,0000,0000,,それ以上だと知りました。5年かけて、自分は不滅 Dialogue: 0,0:25:46.51,0:25:50.78,Default,,0000,0000,0000,,だという考えが根付きました。それに反する全て Dialogue: 0,0:25:50.78,0:25:58.72,Default,,0000,0000,0000,,の、例えば私は駄目な親だとか、不十分だという Dialogue: 0,0:25:58.72,0:26:05.11,Default,,0000,0000,0000,,心底の感情を見つめ、調査し、熟考する必要が Dialogue: 0,0:26:05.11,0:26:12.55,Default,,0000,0000,0000,,ありました。そのうちに平和感が安定し、楽になり、 Dialogue: 0,0:26:12.55,0:26:18.95,Default,,0000,0000,0000,,喜びや愛情、時には至福さえ感じました。すべてが Dialogue: 0,0:26:18.95,0:26:24.65,Default,,0000,0000,0000,,大丈夫いう深い思い、安らぎ、安全さ、今まで感じた Dialogue: 0,0:26:24.65,0:26:30.12,Default,,0000,0000,0000,,ことのない、自分を愛せる、好きだという思いです。 Dialogue: 0,0:26:32.27,0:26:37.43,Default,,0000,0000,0000,,多くの人が覚醒の兆しを感じたあとに失います。 Dialogue: 0,0:26:37.43,0:26:42.99,Default,,0000,0000,0000,,得たが手放した、目覚めたが精神が戻ってきたと Dialogue: 0,0:26:42.99,0:26:49.50,Default,,0000,0000,0000,,いうゲームです。これは覚醒を完全に認識しない Dialogue: 0,0:26:49.50,0:26:57.44,Default,,0000,0000,0000,,時に起こります。サマーディの際に、エネルギー、 Dialogue: 0,0:26:57.44,0:27:05.64,Default,,0000,0000,0000,,至福、精神意識や知覚の変化、安らぎや解放感など Dialogue: 0,0:27:05.64,0:27:10.40,Default,,0000,0000,0000,,心地よい状態を経験し、それを真我と勘違いします。 Dialogue: 0,0:27:10.40,0:27:17.68,Default,,0000,0000,0000,,覚醒の兆しを経験してから、既存の意識を認識し Dialogue: 0,0:27:17.68,0:27:24.08,Default,,0000,0000,0000,,それを真の充足感の源だと認識できず、状態や経験 Dialogue: 0,0:27:24.08,0:27:30.32,Default,,0000,0000,0000,,を追い始めます。真我は臨時的な状態や経験では Dialogue: 0,0:27:30.32,0:27:38.25,Default,,0000,0000,0000,,ありません。現象は現れては消えますが、残った Dialogue: 0,0:27:38.25,0:27:46.89,Default,,0000,0000,0000,,原初の意識は常に存在します。状態や経験を追い Dialogue: 0,0:27:46.89,0:27:52.58,Default,,0000,0000,0000,,続ければ、求道者がますます強調され、真実から Dialogue: 0,0:27:52.58,0:27:57.74,Default,,0000,0000,0000,,更に遠ざかります。求道者が臨時的なものを Dialogue: 0,0:27:57.74,0:28:01.87,Default,,0000,0000,0000,,追うのは、中毒者が一時的な高揚感を追うのと Dialogue: 0,0:28:01.87,0:28:06.02,Default,,0000,0000,0000,,同じで、常に的を外し、偽の求道者は中毒者 Dialogue: 0,0:28:06.02,0:28:10.93,Default,,0000,0000,0000,,のように、常に危機や失敗に終わります。 Dialogue: 0,0:28:11.60,0:28:17.50,Default,,0000,0000,0000,,人生は中毒性の行動パターンのお祭りのようで、 Dialogue: 0,0:28:17.50,0:28:22.28,Default,,0000,0000,0000,,アルコールやニコチンだけでなく、社会で優勢な Dialogue: 0,0:28:22.28,0:28:27.09,Default,,0000,0000,0000,,行動すべてが中毒性パターンになり得ます。例えば Dialogue: 0,0:28:27.09,0:28:34.32,Default,,0000,0000,0000,,リアリティ番組、芸能人の生活、靴を買う事に対する Dialogue: 0,0:28:34.32,0:28:40.38,Default,,0000,0000,0000,,依存症などです。なぜならば、極めて無意味で不自然 Dialogue: 0,0:28:40.38,0:28:48.27,Default,,0000,0000,0000,,な生き方から逃れる方法を探しているからです。 Dialogue: 0,0:28:48.27,0:28:52.40,Default,,0000,0000,0000,,しかし逃れ方を知らないため、依存症に陥ることで Dialogue: 0,0:28:52.40,0:28:58.12,Default,,0000,0000,0000,,補おうとします。真実の知識は人生をより自然にし、 Dialogue: 0,0:28:58.12,0:29:03.63,Default,,0000,0000,0000,,自然のリズムや流れ、方向によりよく合わせる特徴 Dialogue: 0,0:29:03.63,0:29:10.14,Default,,0000,0000,0000,,があります。そうすれば依存症は必要なくなり、 Dialogue: 0,0:29:10.14,0:29:15.33,Default,,0000,0000,0000,,あなたの人生はあなたのもので、私の人生は私のもの Dialogue: 0,0:29:15.33,0:29:20.81,Default,,0000,0000,0000,,という歪んだ、最も不自然な考え方をせず、より充実 Dialogue: 0,0:29:20.81,0:29:26.56,Default,,0000,0000,0000,,した、より健康的な生活を送ることができます。 Dialogue: 0,0:29:26.56,0:29:32.17,Default,,0000,0000,0000,,僕のリンゴの木の花が、人生は私のもので、永遠に Dialogue: 0,0:29:32.17,0:29:36.23,Default,,0000,0000,0000,,生きたいと思うようなものです。花の期待通りに Dialogue: 0,0:29:36.23,0:29:38.41,Default,,0000,0000,0000,,なれば、リンゴも、リンゴの木もなくなります。 Dialogue: 0,0:29:38.41,0:29:43.92,Default,,0000,0000,0000,,真実を理解すれば、自己中心的な人生、つまり Dialogue: 0,0:29:43.92,0:29:49.74,Default,,0000,0000,0000,,欲望と嫌悪のパターンを絶えず養う人生から、 Dialogue: 0,0:29:49.74,0:29:54.92,Default,,0000,0000,0000,,より自然で流れに沿った人生へと移行します。 Dialogue: 0,0:29:54.92,0:29:59.99,Default,,0000,0000,0000,,ある時点でこの考えが危機に陥り、霊的 Dialogue: 0,0:29:59.99,0:30:07.38,Default,,0000,0000,0000,,あるいはその前に心理的探求を始めるでしょう。 Dialogue: 0,0:30:07.38,0:30:11.30,Default,,0000,0000,0000,,そして分離しているという幻想を超えて見る準備が Dialogue: 0,0:30:11.30,0:30:18.00,Default,,0000,0000,0000,,でき、意識的な探求が始まります。この霊的探求は Dialogue: 0,0:30:18.00,0:30:23.36,Default,,0000,0000,0000,,自分が気付く前に始まるかもしれませんから。 Dialogue: 0,0:30:23.36,0:30:32.15,Default,,0000,0000,0000,,それが意識的になれば、人生の展開を戦いでなく、 Dialogue: 0,0:30:32.15,0:30:36.68,Default,,0000,0000,0000,,目覚めることへの勧誘として見ることができ、 Dialogue: 0,0:30:36.68,0:30:40.57,Default,,0000,0000,0000,,人生に対してよりオープンになり始めます。 Dialogue: 0,0:30:40.57,0:30:47.25,Default,,0000,0000,0000,,また、苦難は洞察力をあおる最良のツールです。 Dialogue: 0,0:30:47.25,0:30:51.76,Default,,0000,0000,0000,,人は苦しまなければ深い質問をしません。苦しく Dialogue: 0,0:30:51.76,0:30:56.29,Default,,0000,0000,0000,,なければ、人生の波に快楽主義的な軽薄な気持ち Dialogue: 0,0:30:56.29,0:31:01.14,Default,,0000,0000,0000,,で乗るだけで、何が起きているのか考えません。 Dialogue: 0,0:31:01.14,0:31:06.09,Default,,0000,0000,0000,,私は誰?これら全ての目的は?いや、意味は何? Dialogue: 0,0:31:06.09,0:31:10.00,Default,,0000,0000,0000,,苦しまない限り、このような質問はしません。 Dialogue: 0,0:31:10.00,0:31:13.86,Default,,0000,0000,0000,,なので苦しみは洞察力を促す、すごいツールです。 Dialogue: 0,0:31:13.86,0:31:20.93,Default,,0000,0000,0000,,人は必要以上に状況を悪化させ、不要な苦しみを作ります。 Dialogue: 0,0:31:20.93,0:31:25.41,Default,,0000,0000,0000,,僕はメタ苦と呼んでいます。メタ苦は、苦しいが苦しむ Dialogue: 0,0:31:25.41,0:31:31.15,Default,,0000,0000,0000,,べきでないという、頭の中の小さな声から生じ、苦しみを Dialogue: 0,0:31:31.15,0:31:35.70,Default,,0000,0000,0000,,倍増させます。なぜなら、今度は避けられない自然な Dialogue: 0,0:31:35.70,0:31:40.38,Default,,0000,0000,0000,,苦しみに加え、自然と戦ったり本来の苦しみと戦って Dialogue: 0,0:31:40.38,0:31:46.51,Default,,0000,0000,0000,,いることに対するメタ苦があるからです。目的は洞察 Dialogue: 0,0:31:46.51,0:31:52.62,Default,,0000,0000,0000,,につながる自然プロセスを排除することではなく、 Dialogue: 0,0:31:52.62,0:31:58.38,Default,,0000,0000,0000,,それと戦うことで不必要に悪化させないことです。 Dialogue: 0,0:32:00.08,0:32:07.29,Default,,0000,0000,0000,,苦に抵抗するのをやめればそれは苦でなくなり、 Dialogue: 0,0:32:07.29,0:32:13.90,Default,,0000,0000,0000,,有益なものに変化します。「ありのままを愛せ」と Dialogue: 0,0:32:13.90,0:32:21.58,Default,,0000,0000,0000,,精神界でよく聞きます。自我の好みを放棄し、生命 Dialogue: 0,0:32:21.58,0:32:27.32,Default,,0000,0000,0000,,との絆を深めるための激しい現象だと理解する Dialogue: 0,0:32:27.32,0:32:33.79,Default,,0000,0000,0000,,ことで、沸き上がる痛みを愛することができます。 Dialogue: 0,0:32:33.79,0:32:39.40,Default,,0000,0000,0000,,ありのままに平静を保つことで、自我構造内の抵抗 Dialogue: 0,0:32:39.40,0:32:47.29,Default,,0000,0000,0000,,パターンを浄化し始めます。次は降伏パラドックス Dialogue: 0,0:32:47.29,0:32:53.38,Default,,0000,0000,0000,,で、抵抗するものは持続するということに気付く Dialogue: 0,0:32:53.38,0:33:00.45,Default,,0000,0000,0000,,ことです。抵抗は自我を強化します。自我は抵抗 Dialogue: 0,0:33:00.45,0:33:06.13,Default,,0000,0000,0000,,そのものです。修行をする際に、感情を経験すべき Dialogue: 0,0:33:06.13,0:33:12.32,Default,,0000,0000,0000,,でない、憎しみや怒りを感じたら退行していると Dialogue: 0,0:33:12.32,0:33:19.30,Default,,0000,0000,0000,,思いますが、感情は全て経験する必要があります。 Dialogue: 0,0:33:19.30,0:33:25.29,Default,,0000,0000,0000,,逆説的なのは、感情を完全に受け入れ抵抗を捨てる Dialogue: 0,0:33:25.29,0:33:31.46,Default,,0000,0000,0000,,ことで、それが信念、判断、好みに満ちた感情から Dialogue: 0,0:33:31.46,0:33:37.13,Default,,0000,0000,0000,,評価する精神を超越した、純粋で生き生きとした Dialogue: 0,0:33:37.13,0:33:43.17,Default,,0000,0000,0000,,感覚に変化することです。 Dialogue: 0,0:33:47.46,0:33:52.72,Default,,0000,0000,0000,,これを説明する有名な禅の話があります。ある生徒が Dialogue: 0,0:33:52.72,0:34:01.31,Default,,0000,0000,0000,,賢く平静な禅僧天神に尋ねました。「師匠、奥様 Dialogue: 0,0:34:01.31,0:34:09.43,Default,,0000,0000,0000,,が死んだとき悲しみましたか?」「もちろんです。」 Dialogue: 0,0:34:09.43,0:34:15.70,Default,,0000,0000,0000,,と天神が答えたら、生徒は驚き、「禅僧は感情を Dialogue: 0,0:34:15.70,0:34:23.58,Default,,0000,0000,0000,,感じないはずですよね。」と言った。天神は優しく Dialogue: 0,0:34:23.58,0:34:30.87,Default,,0000,0000,0000,,微笑み答えた。「それは違います。悲しみを十分感じ、 Dialogue: 0,0:34:30.87,0:34:38.00,Default,,0000,0000,0000,,深く体験しました。その瞬間の真実を尊重しました。 Dialogue: 0,0:34:38.00,0:34:44.86,Default,,0000,0000,0000,,そして空を渡る雲のように、悲しみは通り過ぎました。 Dialogue: 0,0:34:45.38,0:34:54.78,Default,,0000,0000,0000,,でも空は、私の広大な存在は不変でした。」 Dialogue: 0,0:35:02.81,0:35:08.58,Default,,0000,0000,0000,,私の覚醒は大学院時代に始まりました。 Dialogue: 0,0:35:08.58,0:35:16.35,Default,,0000,0000,0000,,一連の経験が人生の目的や意味について考える Dialogue: 0,0:35:16.35,0:35:26.40,Default,,0000,0000,0000,,きっかけを与えてくれました。やること全て Dialogue: 0,0:35:26.40,0:35:34.86,Default,,0000,0000,0000,,に何の意味があるのか​​。その経験は何もせずに Dialogue: 0,0:35:34.86,0:35:45.44,Default,,0000,0000,0000,,ただ気付くというものでした。強い圧力が解かれた Dialogue: 0,0:35:45.44,0:35:54.23,Default,,0000,0000,0000,,ような大きな解放感があり、リラックスや爽快さ Dialogue: 0,0:35:54.23,0:35:59.35,Default,,0000,0000,0000,,があり、ただ存在したことだけ覚えています。 Dialogue: 0,0:35:59.35,0:36:04.63,Default,,0000,0000,0000,,何でもいいから、ただ存在したい。私にとって Dialogue: 0,0:36:04.63,0:36:11.79,Default,,0000,0000,0000,,大きな変化でした。まるで裏返しになったような、 Dialogue: 0,0:36:11.79,0:36:18.46,Default,,0000,0000,0000,,物事を見たり経験したり、人を見たり、人と Dialogue: 0,0:36:18.46,0:36:28.27,Default,,0000,0000,0000,,接したり・・・。何をしても、何を言っても Dialogue: 0,0:36:28.27,0:36:34.62,Default,,0000,0000,0000,,それは単に意識の表現でした。私が表現 Dialogue: 0,0:36:34.62,0:36:41.82,Default,,0000,0000,0000,,されている実感、いつ何を言っても、何を Dialogue: 0,0:36:41.82,0:36:47.63,Default,,0000,0000,0000,,しても意識が存在するだけで、それは今も Dialogue: 0,0:36:47.63,0:36:53.51,Default,,0000,0000,0000,,変わりません。その後も本質を明かし続け、 Dialogue: 0,0:36:53.51,0:37:00.75,Default,,0000,0000,0000,,まるで思考が流れるのが見え、必要な行動が Dialogue: 0,0:37:00.75,0:37:06.88,Default,,0000,0000,0000,,あれば、体がその行動を演じるだけでした。 Dialogue: 0,0:37:06.88,0:37:12.04,Default,,0000,0000,0000,,以前のように何かを考え、「これをやらなければ」 Dialogue: 0,0:37:12.04,0:37:18.24,Default,,0000,0000,0000,,と思い、「私」がそれを実行するのとは違いました。 Dialogue: 0,0:37:18.24,0:37:24.61,Default,,0000,0000,0000,,それとは違い、ただ存在するようになりました。動き Dialogue: 0,0:37:24.61,0:37:30.19,Default,,0000,0000,0000,,が生じ、体が道具であり、私がそれをリアルタイム Dialogue: 0,0:37:30.19,0:37:35.66,Default,,0000,0000,0000,,で観察したのです。体は単に意識内に生じた行動をし、 Dialogue: 0,0:37:35.66,0:37:41.64,Default,,0000,0000,0000,,私は参加者であり観察者です。それが一番いい所です。 Dialogue: 0,0:37:41.64,0:37:47.58,Default,,0000,0000,0000,,意識は選択せず、真我は選択を超越しています。 Dialogue: 0,0:37:47.58,0:37:54.21,Default,,0000,0000,0000,,それを聞いて、「じゃあすべてを捨て、何も選ばずに Dialogue: 0,0:37:54.21,0:37:58.84,Default,,0000,0000,0000,,洞窟にこもります」と言う人もいるでしょう。実際に Dialogue: 0,0:37:58.84,0:38:04.48,Default,,0000,0000,0000,,そうした人もいます。でもそれも結局は、条件付け Dialogue: 0,0:38:04.48,0:38:12.62,Default,,0000,0000,0000,,られた精神が、選択や欲望を抑制するチョイスです。 Dialogue: 0,0:38:12.62,0:38:18.59,Default,,0000,0000,0000,,選ぶも選ばないも、条件付けされた精神のチョイス Dialogue: 0,0:38:18.59,0:38:24.28,Default,,0000,0000,0000,,ですが、その精神を意識するのは誰か、または何か? Dialogue: 0,0:38:24.28,0:38:30.96,Default,,0000,0000,0000,,目覚めた後も、条件付けられた自分は好みのお茶 Dialogue: 0,0:38:30.96,0:38:35.28,Default,,0000,0000,0000,,を選んだり、体に良い食べ物を選んだりします。 Dialogue: 0,0:38:35.28,0:38:41.90,Default,,0000,0000,0000,,選ぶことをやめるのでなく、常に選び続けますが、 Dialogue: 0,0:38:41.90,0:38:47.79,Default,,0000,0000,0000,,それに「私」がからんでいない点が違います。 Dialogue: 0,0:38:47.79,0:38:53.40,Default,,0000,0000,0000,,「私」という思考がなくなっただけです。「私」が Dialogue: 0,0:38:53.40,0:38:59.59,Default,,0000,0000,0000,,選ぶのでもなく、選ぶのをやめるのでもありません。 Dialogue: 0,0:39:03.24,0:39:09.88,Default,,0000,0000,0000,,覚醒とは自我の透明な壁、よろいを破壊し、万物との Dialogue: 0,0:39:09.88,0:39:14.66,Default,,0000,0000,0000,,同一性に気付くことです。それは素晴らしく、自分が Dialogue: 0,0:39:14.66,0:39:21.78,Default,,0000,0000,0000,,怒りや痛み、悲しみに苦しんでいたのでなく、生命を Dialogue: 0,0:39:21.78,0:39:26.57,Default,,0000,0000,0000,,拒絶することで苦しんでいたことを発見し、解放的 Dialogue: 0,0:39:26.57,0:39:32.59,Default,,0000,0000,0000,,になることであるがままの生命と一つになれます。 Dialogue: 0,0:39:32.59,0:39:37.48,Default,,0000,0000,0000,,苦しむよりは心地よくいたいと思うのは人間として Dialogue: 0,0:39:37.48,0:39:52.33,Default,,0000,0000,0000,,当然で、人類みな苦しみよりは心地よさを選びます。 Dialogue: 0,0:39:52.33,0:40:00.25,Default,,0000,0000,0000,,そして意識することが心地よいと察したとき、 Dialogue: 0,0:40:00.25,0:40:06.79,Default,,0000,0000,0000,,それが一般の人間の脳に記録されます。「これは Dialogue: 0,0:40:06.79,0:40:11.96,Default,,0000,0000,0000,,いい、可能なんだ。」という思考が強化されます。 Dialogue: 0,0:40:11.96,0:40:17.75,Default,,0000,0000,0000,,段階的に徐々に覚醒することもあれば、夢から覚める Dialogue: 0,0:40:17.75,0:40:24.59,Default,,0000,0000,0000,,ように、突然自分が誰だか悟る場合もあります。 Dialogue: 0,0:40:24.59,0:40:30.13,Default,,0000,0000,0000,,夢の中の役者として一生眠ってきたかのように。 Dialogue: 0,0:40:30.13,0:40:34.92,Default,,0000,0000,0000,,目覚めたままでいるには自我構造を常に浄化する Dialogue: 0,0:40:34.92,0:40:43.39,Default,,0000,0000,0000,,必要があります。完全に覚醒しても警戒が必要で、 Dialogue: 0,0:40:43.39,0:40:51.03,Default,,0000,0000,0000,,無意識の思考が生じても平静でいることです。 Dialogue: 0,0:40:51.03,0:40:56.56,Default,,0000,0000,0000,,でないと無意識の精神が真実を隠すかもしれません。 Dialogue: 0,0:40:56.56,0:41:02.11,Default,,0000,0000,0000,,無意識が透明になる必要があります。無意識内の Dialogue: 0,0:41:02.11,0:41:08.24,Default,,0000,0000,0000,,ものに直面しなければ、スピリチュアルバイパス Dialogue: 0,0:41:08.24,0:41:15.37,Default,,0000,0000,0000,,を経験します。これは困難な感情、未解決の心理的 Dialogue: 0,0:41:15.37,0:41:25.47,Default,,0000,0000,0000,,問題や生活苦を避けるため、自分は覚醒していると Dialogue: 0,0:41:25.47,0:41:32.65,Default,,0000,0000,0000,,主張することです。自我的な精神は目覚めの兆し Dialogue: 0,0:41:32.65,0:41:37.58,Default,,0000,0000,0000,,を占有し、その真実に生きることを妨害します。 Dialogue: 0,0:41:37.58,0:41:42.23,Default,,0000,0000,0000,,ベッドに座りながら翌日に受けるマンモグラム Dialogue: 0,0:41:42.23,0:41:47.76,Default,,0000,0000,0000,,のことを考えていました。毎年、極端な不安が Dialogue: 0,0:41:47.76,0:42:00.03,Default,,0000,0000,0000,,生じるので、怖がること、死を怖がるのがもう Dialogue: 0,0:42:00.03,0:42:10.92,Default,,0000,0000,0000,,嫌でした。そうしたら突然、「明日は怖がらずに Dialogue: 0,0:42:10.92,0:42:21.52,Default,,0000,0000,0000,,やれないの?」という考え、単なる考えが生じ、 Dialogue: 0,0:42:21.52,0:42:30.75,Default,,0000,0000,0000,,突然、「できる」という認識が沸き上がりました。 Dialogue: 0,0:42:33.88,0:42:40.44,Default,,0000,0000,0000,,なぜかわかりません。何が変わったのかわかり Dialogue: 0,0:42:40.44,0:42:45.24,Default,,0000,0000,0000,,ませんが、明らかに何かが変わりました。 Dialogue: 0,0:42:45.24,0:42:51.44,Default,,0000,0000,0000,,驚いて、今まで何年間も感じてきた恐怖が Dialogue: 0,0:42:51.44,0:42:58.95,Default,,0000,0000,0000,,変わるのを認識しました。マンモグラムが Dialogue: 0,0:42:58.95,0:43:04.39,Default,,0000,0000,0000,,正常で、乳がんが発見されない安心感では Dialogue: 0,0:43:04.39,0:43:12.53,Default,,0000,0000,0000,,ありません。とても奇妙でした。起き上がって Dialogue: 0,0:43:12.53,0:43:18.66,Default,,0000,0000,0000,,パソコンを打っていたパートナーのドアの前で Dialogue: 0,0:43:18.66,0:43:24.61,Default,,0000,0000,0000,,立っていたら私の存在に気付き、「何?」と聞く Dialogue: 0,0:43:24.61,0:43:33.74,Default,,0000,0000,0000,,ので、「今、何かが起きた」と言い、説明しました。 Dialogue: 0,0:43:33.74,0:43:41.07,Default,,0000,0000,0000,,次第に分かったのは、恐怖に動揺しなくなっただけ Dialogue: 0,0:43:41.07,0:43:50.49,Default,,0000,0000,0000,,でなく、平和になり継続的なストレスも消えました。 Dialogue: 0,0:43:50.49,0:43:57.95,Default,,0000,0000,0000,,精神が制止しました。外面は以前と基本的には Dialogue: 0,0:43:57.95,0:44:03.55,Default,,0000,0000,0000,,同じで、覚醒だと知るのに何か月もかかりました。 Dialogue: 0,0:44:03.55,0:44:10.32,Default,,0000,0000,0000,,長かったです。苦しみが消えた事だけ覚えています。 Dialogue: 0,0:44:10.32,0:44:16.87,Default,,0000,0000,0000,,精神が静かになり、それ以来ずっとそのままです。 Dialogue: 0,0:44:17.72,0:44:24.56,Default,,0000,0000,0000,,覚醒自体の記憶はあり得ず、経験と現象の記憶 Dialogue: 0,0:44:24.56,0:44:30.96,Default,,0000,0000,0000,,だけです。記憶があれば、精神に抵抗の痕跡が Dialogue: 0,0:44:30.96,0:44:37.05,Default,,0000,0000,0000,,残ります。この痕跡が最初の繰り返しで、「私」 Dialogue: 0,0:44:37.05,0:44:45.38,Default,,0000,0000,0000,,の始まりです。覚醒自体は経験ではないので、精神 Dialogue: 0,0:44:45.38,0:44:52.38,Default,,0000,0000,0000,,に痕跡を残しません。原初の意識は記憶や精神の Dialogue: 0,0:44:52.38,0:44:58.78,Default,,0000,0000,0000,,フィルターなく今に目覚めます。何らかの状態や Dialogue: 0,0:44:58.78,0:45:05.47,Default,,0000,0000,0000,,経験を追い、そこで生きようとすれば逃します。 Dialogue: 0,0:45:05.47,0:45:11.87,Default,,0000,0000,0000,,現れては消え、今ないものは本質とは言えません。 Dialogue: 0,0:45:16.13,0:45:26.29,Default,,0000,0000,0000,,精神を介さずに、直接本質を探ってみましょう。 Dialogue: 0,0:45:26.29,0:45:33.47,Default,,0000,0000,0000,,精神を超えたものは精神を介して認識できません。 Dialogue: 0,0:45:33.47,0:45:40.18,Default,,0000,0000,0000,,内側に意識を向け今を意識してください。意識 Dialogue: 0,0:45:40.18,0:45:47.58,Default,,0000,0000,0000,,自体を意識します。ここで起きる思考、感覚、 Dialogue: 0,0:45:47.58,0:45:58.53,Default,,0000,0000,0000,,感情だけでなくその広大さも感じてください。 Dialogue: 0,0:45:58.53,0:46:05.70,Default,,0000,0000,0000,,思考、記憶、感情、エネルギーの現象が無意識 Dialogue: 0,0:46:05.70,0:46:11.29,Default,,0000,0000,0000,,から湧き上がることがあり、これは自然な浄化 Dialogue: 0,0:46:11.29,0:46:19.30,Default,,0000,0000,0000,,過程です。沸き上がるものに心を開いてください。 Dialogue: 0,0:46:19.30,0:46:24.40,Default,,0000,0000,0000,,概念的な詳細による制限から解放された、 Dialogue: 0,0:46:24.40,0:46:30.48,Default,,0000,0000,0000,,精神の自然な状態にとどまってください。 Dialogue: 0,0:46:36.01,0:46:45.37,Default,,0000,0000,0000,,僕の覚醒は2つの違った行動から生じました。 Dialogue: 0,0:46:45.37,0:46:53.32,Default,,0000,0000,0000,,最初の変化は苦しみ、深い苦しみから生じ、 Dialogue: 0,0:46:53.32,0:46:58.15,Default,,0000,0000,0000,,思考から来ているのがわかりました。 Dialogue: 0,0:46:58.15,0:47:02.50,Default,,0000,0000,0000,,僕の考え方、世界や自分自身のとらえ方 Dialogue: 0,0:47:02.50,0:47:10.33,Default,,0000,0000,0000,,から来ていました。それから思考の本質や Dialogue: 0,0:47:10.33,0:47:15.28,Default,,0000,0000,0000,,最も重要な思考者を直接的に調査しました。 Dialogue: 0,0:47:15.28,0:47:19.50,Default,,0000,0000,0000,,思考に縛られている者の本質です。 Dialogue: 0,0:47:19.50,0:47:26.80,Default,,0000,0000,0000,,その調査により、思考者という感覚が溶け、それ Dialogue: 0,0:47:26.80,0:47:34.90,Default,,0000,0000,0000,,と共に僕のすべての思考が無意味になりました。 Dialogue: 0,0:47:34.90,0:47:40.10,Default,,0000,0000,0000,,知らなかったのは、それが起きると、純粋な、 Dialogue: 0,0:47:40.10,0:47:47.40,Default,,0000,0000,0000,,無限な意識を経験することです。非常に平和で Dialogue: 0,0:47:47.40,0:47:54.68,Default,,0000,0000,0000,,苦しみを癒すものでした。それが目覚めの最初の Dialogue: 0,0:47:54.68,0:48:03.97,Default,,0000,0000,0000,,部分です。その時に経験した明晰さや平安よりも Dialogue: 0,0:48:03.97,0:48:10.11,Default,,0000,0000,0000,,更に深い経験があるとは想像もつきませんでした。 Dialogue: 0,0:48:10.11,0:48:17.14,Default,,0000,0000,0000,,最初の兆候から数日間、その深い解放的で驚く Dialogue: 0,0:48:17.14,0:48:26.02,Default,,0000,0000,0000,,べき経験が、人間の次元を超えた、自分や世界と Dialogue: 0,0:48:26.02,0:48:34.96,Default,,0000,0000,0000,,信じ込んでいたいかなる形式の限界をも超えた、 Dialogue: 0,0:48:34.96,0:48:38.64,Default,,0000,0000,0000,,何かへと開かれました。 Dialogue: 0,0:48:38.64,0:48:44.36,Default,,0000,0000,0000,,それらがすべて解体され、残されたものは Dialogue: 0,0:48:44.36,0:48:49.85,Default,,0000,0000,0000,,言葉で表現するのは非常に難しいですが、 Dialogue: 0,0:48:49.85,0:48:56.34,Default,,0000,0000,0000,,心の準備ができ自分で調査することに興味が Dialogue: 0,0:48:56.34,0:49:01.47,Default,,0000,0000,0000,,ある人なら、この本や、他の興味ある人との Dialogue: 0,0:49:01.47,0:49:05.41,Default,,0000,0000,0000,,直接的な交流により、明かすことができます。 Dialogue: 0,0:49:07.00,0:49:12.75,Default,,0000,0000,0000,,精神や、マトリックスや、あなたが誰なのかは Dialogue: 0,0:49:12.75,0:49:18.81,Default,,0000,0000,0000,,誰も教えられません。計り知れず、言葉で表現でき Dialogue: 0,0:49:18.81,0:49:25.40,Default,,0000,0000,0000,,ないものを知るには、極めて静かで動きのない精神 Dialogue: 0,0:49:25.40,0:49:32.23,Default,,0000,0000,0000,,が必要です。深い静寂と沈黙から、時を超え永遠で Dialogue: 0,0:49:32.23,0:49:39.60,Default,,0000,0000,0000,,計り知れないものに遭遇する可能性があります。 Dialogue: 0,0:49:40.48,0:49:48.60,Default,,0000,0000,0000,,隠喩を使うと、覚醒は頭が、自我の頭が生命から Dialogue: 0,0:49:48.60,0:49:55.20,Default,,0000,0000,0000,,切断された状態です。自分が精神や体でないこと Dialogue: 0,0:49:55.20,0:50:01.64,Default,,0000,0000,0000,,が明確になりました。精神や体の中には存在 Dialogue: 0,0:50:01.64,0:50:06.87,Default,,0000,0000,0000,,しませんが、生命から切断された頭は坂を転がり Dialogue: 0,0:50:06.87,0:50:12.73,Default,,0000,0000,0000,,落ちます。気を配らなくなった古いパターンや Dialogue: 0,0:50:12.73,0:50:17.89,Default,,0000,0000,0000,,計画や視点を乗せて転がり落ちます。それらが Dialogue: 0,0:50:17.89,0:50:22.28,Default,,0000,0000,0000,,展開されるのをしっかりと目撃します。 Dialogue: 0,0:50:22.28,0:50:26.28,Default,,0000,0000,0000,,それらに参加しませんが、まだ続いています。 Dialogue: 0,0:50:26.28,0:50:32.49,Default,,0000,0000,0000,,転がる頭は、そのうちに止まります。古い Dialogue: 0,0:50:32.49,0:50:37.95,Default,,0000,0000,0000,,カルマはもう作動せず、もはや解決すべき Dialogue: 0,0:50:37.95,0:50:42.54,Default,,0000,0000,0000,,パターンも残っていません。全部消えました。 Dialogue: 0,0:50:42.54,0:50:45.39,Default,,0000,0000,0000,,これがモクシャです。解脱です。 Dialogue: 0,0:50:46.44,0:50:56.99,Default,,0000,0000,0000,,最近よく見るのは、生命を肉体に宿る人として Dialogue: 0,0:50:56.99,0:51:10.55,Default,,0000,0000,0000,,でなく、時には行為だけあるが行う者がいない、 Dialogue: 0,0:51:10.55,0:51:17.47,Default,,0000,0000,0000,,平和で静かな観察過程という漸進的な解放です。 Dialogue: 0,0:51:17.47,0:51:23.41,Default,,0000,0000,0000,,犬が吠えたら、それは静けさの中の吠える音。 Dialogue: 0,0:51:23.41,0:51:31.58,Default,,0000,0000,0000,,誰かや私の体が歩くのは、誰々なしで歩くこと。 Dialogue: 0,0:51:31.58,0:51:37.65,Default,,0000,0000,0000,,それに伴い、今まで時々経験した内的対話が Dialogue: 0,0:51:37.65,0:51:44.18,Default,,0000,0000,0000,,静まりました。人間だという感覚から脱出する Dialogue: 0,0:51:44.18,0:51:50.03,Default,,0000,0000,0000,,ことが次第に頻繁になりました。 Dialogue: 0,0:51:50.03,0:51:56.71,Default,,0000,0000,0000,,そんな中、今まで信じてきたこと、やってきた Dialogue: 0,0:51:56.71,0:52:02.35,Default,,0000,0000,0000,,ことの意味が変わってきました。人生は不公平 Dialogue: 0,0:52:02.35,0:52:10.38,Default,,0000,0000,0000,,だ、困難だと思ったり、変化を祈る代わりに、 Dialogue: 0,0:52:10.38,0:52:22.05,Default,,0000,0000,0000,,より高い目的を果たし、より心を開き、より生命 Dialogue: 0,0:52:22.05,0:52:28.24,Default,,0000,0000,0000,,に参加させるものとして見るようになりました。 Dialogue: 0,0:52:28.24,0:52:34.70,Default,,0000,0000,0000,,事故や失敗、嫌いと思っていたものは悪くはなく、 Dialogue: 0,0:52:34.70,0:52:40.96,Default,,0000,0000,0000,,自分を苦しめるものでもなく、触れたことのない Dialogue: 0,0:52:40.96,0:52:46.18,Default,,0000,0000,0000,,深い真実を明かすものと考えるようになりました。 Dialogue: 0,0:52:46.18,0:52:50.62,Default,,0000,0000,0000,,全ての祈りが「アーメン、為せば成る」になり、 Dialogue: 0,0:52:50.62,0:52:59.90,Default,,0000,0000,0000,,全ての願いが、何か拒否している点や、生命の展開 Dialogue: 0,0:52:59.90,0:53:07.00,Default,,0000,0000,0000,,を否定することで生じる苦しみが見えますように Dialogue: 0,0:53:07.00,0:53:13.70,Default,,0000,0000,0000,,という願いでした。解放があり、より生命に解放的 Dialogue: 0,0:53:13.70,0:53:19.28,Default,,0000,0000,0000,,になるにつれ、意識的な目撃が増えました。 Dialogue: 0,0:53:19.28,0:53:27.31,Default,,0000,0000,0000,,覚醒は解放のほんの始まりで、終わりがありません。 Dialogue: 0,0:53:27.31,0:53:46.19,Default,,0000,0000,0000,,解放されればされるほど、まだ困難や、収縮や、 Dialogue: 0,0:53:46.19,0:53:58.02,Default,,0000,0000,0000,,恐怖だと思うことが、より高次の愛や、平和や、 Dialogue: 0,0:53:58.02,0:54:04.38,Default,,0000,0000,0000,,思いやりへのトランポリンであるのを実感します。 Dialogue: 0,0:54:04.38,0:54:12.42,Default,,0000,0000,0000,,みな、まさかと思う人も含めみな、その中にいます。 Dialogue: 0,0:54:15.68,0:54:19.75,Default,,0000,0000,0000,,意識が存在することは明らかに認識できます。 Dialogue: 0,0:54:19.75,0:54:25.32,Default,,0000,0000,0000,,それ以外はすべて推測です。よい推測であって Dialogue: 0,0:54:25.32,0:54:31.85,Default,,0000,0000,0000,,も推測です。意識は理論以前の、自然界唯一の Dialogue: 0,0:54:31.85,0:54:37.19,Default,,0000,0000,0000,,事実です。それ以外は全て意識内に生じる理論的 Dialogue: 0,0:54:37.19,0:54:41.58,Default,,0000,0000,0000,,抽象概念です。意識だけが自然の公理であり、 Dialogue: 0,0:54:41.58,0:54:47.91,Default,,0000,0000,0000,,唯一確実なものです。推測や、物理学・意識の Dialogue: 0,0:54:47.91,0:54:54.43,Default,,0000,0000,0000,,神経学の経験的証拠に基づけば、意識が基本で Dialogue: 0,0:54:54.43,0:55:00.92,Default,,0000,0000,0000,,ないことは、私は極めてあり得ないと主張します。 Dialogue: 0,0:55:00.92,0:55:05.92,Default,,0000,0000,0000,,意識を二次的または付随現象と考えると、様々な Dialogue: 0,0:55:05.92,0:55:10.36,Default,,0000,0000,0000,,解決不可能な問題が生じます。従って意識を自然界 Dialogue: 0,0:55:10.36,0:55:14.40,Default,,0000,0000,0000,,の基本構成要素の少なくとも 1 つとして見るのは Dialogue: 0,0:55:14.40,0:55:19.53,Default,,0000,0000,0000,,大変合理的かつ経験的な理由があります。物理学は Dialogue: 0,0:55:19.53,0:55:24.45,Default,,0000,0000,0000,,基本的に知覚の科学です。世のパターンや規則性を Dialogue: 0,0:55:24.45,0:55:29.66,Default,,0000,0000,0000,,説明するもので、知覚を超越するものではありません。 Dialogue: 0,0:55:29.66,0:55:34.87,Default,,0000,0000,0000,,物理学者が望遠鏡、顕微鏡、オシロスコープや他の Dialogue: 0,0:55:34.87,0:55:40.21,Default,,0000,0000,0000,,機器を使ったとしても、出力を知覚する必要があり Dialogue: 0,0:55:40.21,0:55:44.56,Default,,0000,0000,0000,,ます。つまり物理学におけるすべてのものは知覚と Dialogue: 0,0:55:44.56,0:55:50.12,Default,,0000,0000,0000,,いう枠組みにフィルターされます。物理学は知覚の Dialogue: 0,0:55:50.12,0:55:56.49,Default,,0000,0000,0000,,科学です。物質や物質性は単に私たちが知覚する Dialogue: 0,0:55:56.49,0:56:03.15,Default,,0000,0000,0000,,世界の別の呼び名で、知覚の中身にすぎず、根本的 Dialogue: 0,0:56:03.15,0:56:07.94,Default,,0000,0000,0000,,に物質を超えたものを見ようとしません。生命は Dialogue: 0,0:56:07.94,0:56:13.71,Default,,0000,0000,0000,,それ自体を知るための機器です。理解したいもの Dialogue: 0,0:56:13.71,0:56:23.21,Default,,0000,0000,0000,,から自分を切り離すのでなく注意深く観察します。 Dialogue: 0,0:56:23.21,0:56:27.60,Default,,0000,0000,0000,,ニュアンスを捉えようとします。「これは何? Dialogue: 0,0:56:27.60,0:56:31.78,Default,,0000,0000,0000,,なぜ起きるの?意味は何?」などと自問します。 Dialogue: 0,0:56:31.78,0:56:36.68,Default,,0000,0000,0000,,人生は本を読み解釈するようなものです。ただ、 Dialogue: 0,0:56:36.68,0:56:41.59,Default,,0000,0000,0000,,苦しみを減らすことに夢中になり、解釈の鍵と Dialogue: 0,0:56:41.59,0:56:47.06,Default,,0000,0000,0000,,なる本を読むことや集中することを忘れます。 Dialogue: 0,0:56:47.06,0:56:52.42,Default,,0000,0000,0000,,人生の本を解釈すれば自動的に苦しまずに済む Dialogue: 0,0:56:52.42,0:56:57.64,Default,,0000,0000,0000,,のに、目を開けて集中しなければ解釈できません。 Dialogue: 0,0:56:57.64,0:57:01.39,Default,,0000,0000,0000,,生命はそれ自体を知るための機器です。 Dialogue: 0,0:57:01.61,0:57:10.77,Default,,0000,0000,0000,,偉大な宗教や精神的な伝統はみな、万人の中に Dialogue: 0,0:57:10.77,0:57:18.65,Default,,0000,0000,0000,,輝く無限で分割不可能な現実があり、それが「私」 Dialogue: 0,0:57:18.65,0:57:27.81,Default,,0000,0000,0000,,の経験や世界として現れる理解に基づいています。 Dialogue: 0,0:57:28.31,0:57:36.80,Default,,0000,0000,0000,,いわば万物の裏に存在の海があり、いかなるものも Dialogue: 0,0:57:36.80,0:57:48.15,Default,,0000,0000,0000,,そこから発生し、生き、そこに消え去って行きます。 Dialogue: 0,0:57:48.15,0:57:53.37,Default,,0000,0000,0000,,これがまさにすべての偉大な宗教的伝統の Dialogue: 0,0:57:53.37,0:57:57.73,Default,,0000,0000,0000,,根本原理であり、存在の統一性の認識です。 Dialogue: 0,0:57:57.73,0:58:02.67,Default,,0000,0000,0000,,ヘルメスの第一原理は、「すべては精神であり、 Dialogue: 0,0:58:02.67,0:58:08.51,Default,,0000,0000,0000,,宇宙は精神的である」ことです。どこを見てもその Dialogue: 0,0:58:08.51,0:58:14.74,Default,,0000,0000,0000,,一つの精神がある。ルーミー曰く、「どこを見ても Dialogue: 0,0:58:14.74,0:58:21.13,Default,,0000,0000,0000,,神の顔がある。」ミクロの世界もマクロの大宇宙も Dialogue: 0,0:58:21.13,0:58:28.83,Default,,0000,0000,0000,,精神は一つ。これは人間のニューロンの画像で、 Dialogue: 0,0:58:28.83,0:58:35.40,Default,,0000,0000,0000,,これは宇宙の暗黒物質の分布を想定した画像です。 Dialogue: 0,0:58:35.40,0:58:41.36,Default,,0000,0000,0000,,ミレニアムランはマックスプランク研究所が作成した Dialogue: 0,0:58:41.36,0:58:48.23,Default,,0000,0000,0000,,宇宙の暗黒物質の分布や進化のシミュレーション Dialogue: 0,0:58:48.23,0:58:55.74,Default,,0000,0000,0000,,です。暗黒物質は、相互接続された繊維や節の広大 Dialogue: 0,0:58:55.74,0:59:00.98,Default,,0000,0000,0000,,な巣を形成し、人間の脳のニューロンや神経経路に Dialogue: 0,0:59:00.98,0:59:07.20,Default,,0000,0000,0000,,そっくりです。同じ模様が自然界全体に偏在します。 Dialogue: 0,0:59:07.20,0:59:13.01,Default,,0000,0000,0000,,これをワンマインド、神、全てと呼ぶことができます。 Dialogue: 0,0:59:15.89,0:59:24.80,Default,,0000,0000,0000,,神は世界を超え、世界に先立つ外的存在では Dialogue: 0,0:59:24.80,0:59:30.48,Default,,0000,0000,0000,,ありません。私たち一人一人の中に輝く「私」 Dialogue: 0,0:59:30.48,0:59:39.22,Default,,0000,0000,0000,,の知識であり、世界として現れる存在です。 Dialogue: 0,0:59:39.22,0:59:45.70,Default,,0000,0000,0000,,宗教的な言い方をすると、世界は神の言葉ロゴスの Dialogue: 0,0:59:45.70,0:59:55.25,Default,,0000,0000,0000,,現れであり、私たちは神の精神内の局部的精神です。 Dialogue: 0,0:59:56.85,1:00:01.33,Default,,0000,0000,0000,,では主観的で普遍的なフィールド、普遍的な意識が Dialogue: 0,1:00:01.33,1:00:05.25,Default,,0000,0000,0000,,なぜ多数あるように見えるのか。私はあなたの考えを Dialogue: 0,1:00:05.25,1:00:09.17,Default,,0000,0000,0000,,読めませんし、あなたも恐らく私の考えを読めません。 Dialogue: 0,1:00:09.17,1:00:14.32,Default,,0000,0000,0000,,アンドロメダ銀河や中国の状況さえわからず、自然全体 Dialogue: 0,1:00:14.32,1:00:23.84,Default,,0000,0000,0000,,を経験しないのに、一つの精神がなぜ多数に見えるのか。 Dialogue: 0,1:00:23.84,1:00:31.15,Default,,0000,0000,0000,,精神医学では解離と呼ばれる自然過程があります。 Dialogue: 0,1:00:31.15,1:00:38.71,Default,,0000,0000,0000,,1 つの精神が複数の意識に分裂するように見える現象 Dialogue: 0,1:00:38.71,1:00:45.23,Default,,0000,0000,0000,,です。神経画像で人間がこれを経験する決定的な Dialogue: 0,1:00:45.23,1:00:51.87,Default,,0000,0000,0000,,証拠があり、現在意識の神経科学における主要理論 Dialogue: 0,1:00:51.87,1:00:58.45,Default,,0000,0000,0000,,である、統合情報理論に基づく解離の明確な概念的 Dialogue: 0,1:00:58.45,1:01:03.19,Default,,0000,0000,0000,,説明が成立しつつあると思います。 Dialogue: 0,1:01:03.48,1:01:08.00,Default,,0000,0000,0000,,解離境界が形成されると、その境界の向こう側の Dialogue: 0,1:01:08.00,1:01:12.24,Default,,0000,0000,0000,,ものは知覚を通してしか見ることができません。 Dialogue: 0,1:01:12.24,1:01:16.48,Default,,0000,0000,0000,,知覚するのは物質・物質性です。言い換えれば、 Dialogue: 0,1:01:16.48,1:01:23.13,Default,,0000,0000,0000,,物質・物質性は、解離境界の向こう側で起きる Dialogue: 0,1:01:23.13,1:01:30.25,Default,,0000,0000,0000,,意識的な過程の意識的な出現です。これらの過程 Dialogue: 0,1:01:30.25,1:01:36.53,Default,,0000,0000,0000,,を現代理論で説明するか五蘊のような形で説明する Dialogue: 0,1:01:36.53,1:01:41.49,Default,,0000,0000,0000,,かは大切でなく、大切なのは通常無意識の過程に Dialogue: 0,1:01:41.49,1:01:48.22,Default,,0000,0000,0000,,意識を向けることです。それにより自己構造内の Dialogue: 0,1:01:48.22,1:01:55.52,Default,,0000,0000,0000,,抵抗が消え、「私」の無意識的な動作が消えます。 Dialogue: 0,1:01:56.03,1:02:01.88,Default,,0000,0000,0000,,自分は肉体だと知覚したり、体感を知覚したり、 Dialogue: 0,1:02:01.88,1:02:07.32,Default,,0000,0000,0000,,物体や物事を概念化したり、それらを認識したり Dialogue: 0,1:02:07.32,1:02:12.60,Default,,0000,0000,0000,,好みを持ったり、すべてを見ている目撃者がいる Dialogue: 0,1:02:12.60,1:02:17.37,Default,,0000,0000,0000,,と感じたり、これらすべての精神プロセスは自己 Dialogue: 0,1:02:17.37,1:02:22.93,Default,,0000,0000,0000,,のいない空虚なものだと気付くことです。現象から Dialogue: 0,1:02:22.93,1:02:29.25,Default,,0000,0000,0000,,自分を切り離してあるがままに受け入れることです。 Dialogue: 0,1:02:29.25,1:02:38.40,Default,,0000,0000,0000,,生命に背を向けるのでなく、生命と親密になることです。 Dialogue: 0,1:02:41.51,1:02:47.87,Default,,0000,0000,0000,,意識が根本的で物質性に先立つという僕の理解は、 Dialogue: 0,1:02:47.87,1:02:53.43,Default,,0000,0000,0000,,長年にわたり、この世に生きる人間としての意味を Dialogue: 0,1:02:53.43,1:02:59.64,Default,,0000,0000,0000,,根本的に変えてきました。僕の変化はゆっくりでした。 Dialogue: 0,1:02:59.64,1:03:04.78,Default,,0000,0000,0000,,最初は頭の中での概念的な理解だけでしたが、 Dialogue: 0,1:03:04.78,1:03:09.64,Default,,0000,0000,0000,,それが体に染み込んで感情や気持ちを調整し、 Dialogue: 0,1:03:09.64,1:03:15.34,Default,,0000,0000,0000,,すべてが変わりました。充実した人生の意味、 Dialogue: 0,1:03:15.34,1:03:24.68,Default,,0000,0000,0000,,目指すべき目標、自己認識、他の生物との関係など Dialogue: 0,1:03:24.68,1:03:31.36,Default,,0000,0000,0000,,すべてが変わります。地位、権力、お金といった Dialogue: 0,1:03:31.36,1:03:35.78,Default,,0000,0000,0000,,個人的な目標は消え去りました。僕の人生は今まで Dialogue: 0,1:03:35.78,1:03:40.27,Default,,0000,0000,0000,,もこれからも、自分でなく自然のためのものであり、 Dialogue: 0,1:03:40.27,1:03:44.54,Default,,0000,0000,0000,,自分は自然の単なる一つの地域的顕現にすぎない Dialogue: 0,1:03:44.54,1:03:49.44,Default,,0000,0000,0000,,という認識は、個人的目標を達成しようとして Dialogue: 0,1:03:49.44,1:03:54.27,Default,,0000,0000,0000,,生じる不安や、その目標を達成できなかったとき Dialogue: 0,1:03:54.27,1:03:58.46,Default,,0000,0000,0000,,に生じる失望感から大きく解放してくれます。 Dialogue: 0,1:03:58.46,1:04:03.10,Default,,0000,0000,0000,,それらはすべて消えました。今は自然界に奉仕して Dialogue: 0,1:04:03.10,1:04:07.88,Default,,0000,0000,0000,,生きています。自然界が僕を通してしたいことに心を Dialogue: 0,1:04:07.88,1:04:12.94,Default,,0000,0000,0000,,開くので、奴隷の如く奉仕に縛られるように聞こえる Dialogue: 0,1:04:12.94,1:04:17.48,Default,,0000,0000,0000,,かもしれませんが、そうではなく、自分を個人的に幸せ Dialogue: 0,1:04:17.48,1:04:22.39,Default,,0000,0000,0000,,にしようという抑圧的で圧倒的な責任から逃れた気分 Dialogue: 0,1:04:22.39,1:04:27.01,Default,,0000,0000,0000,,です。自分の人生なら幸せになる責任は自分にある Dialogue: 0,1:04:27.01,1:04:31.68,Default,,0000,0000,0000,,というのは、人間の最も抑圧的な考えです。失敗を Dialogue: 0,1:04:31.68,1:04:35.71,Default,,0000,0000,0000,,すれば自分の責任だと後悔し始めます。それはもう Dialogue: 0,1:04:35.71,1:04:41.58,Default,,0000,0000,0000,,消えました。僕の人生で一つ変わったことです。真実 Dialogue: 0,1:04:41.58,1:04:50.44,Default,,0000,0000,0000,,を深く理解するのは共感、相互尊重、非利己的な目標 Dialogue: 0,1:04:50.44,1:04:57.22,Default,,0000,0000,0000,,や、中毒性の低い行動パターンに直接繋がります。 Dialogue: 0,1:04:57.22,1:05:04.88,Default,,0000,0000,0000,,人類の理解がもっと深くなり、それがもっと広まれば、 Dialogue: 0,1:05:04.88,1:05:08.27,Default,,0000,0000,0000,,生命がよくなることは間違いありません。 Dialogue: 0,1:05:09.83,1:05:16.90,Default,,0000,0000,0000,,世の諸問題の解決策は、自己利益のみのために行動 Dialogue: 0,1:05:16.90,1:05:21.58,Default,,0000,0000,0000,,する自我が問題の根元だと認知することです。自我が Dialogue: 0,1:05:21.58,1:05:27.42,Default,,0000,0000,0000,,政治、宗教、経済、教育など、何に参加しようが、 Dialogue: 0,1:05:27.42,1:05:32.88,Default,,0000,0000,0000,,「自分」という別個の存在があるという間違った Dialogue: 0,1:05:32.88,1:05:40.30,Default,,0000,0000,0000,,前提で行動する限り、苦しみと分離は永続します。 Dialogue: 0,1:05:40.30,1:05:45.86,Default,,0000,0000,0000,,人類にとって今唯一の解決策は目覚めることです。 Dialogue: 0,1:05:50.41,1:05:57.10,Default,,0000,0000,0000,,仏教では、自己がもう別個のものでもなく、かつ Dialogue: 0,1:05:57.10,1:06:03.26,Default,,0000,0000,0000,,自己以外の何者でもなくなることが涅槃であり、 Dialogue: 0,1:06:03.26,1:06:11.93,Default,,0000,0000,0000,,それが自己中心的な活動、妄想、夢の停止であり Dialogue: 0,1:06:11.93,1:06:17.83,Default,,0000,0000,0000,,人生という夢の中の役者からの目覚めです。聖書 Dialogue: 0,1:06:17.83,1:06:24.52,Default,,0000,0000,0000,,には「言は肉体となり、私たちのうちに宿った」と Dialogue: 0,1:06:24.52,1:06:30.40,Default,,0000,0000,0000,,記されており、言はよく、「永遠」「真実」「直接の Dialogue: 0,1:06:30.40,1:06:38.59,Default,,0000,0000,0000,,啓示」など深い意味を持つ古代の言葉ロゴスと訳され Dialogue: 0,1:06:38.59,1:06:46.57,Default,,0000,0000,0000,,ます。ロゴス、キリスト意識、または仏性を通して、 Dialogue: 0,1:06:46.57,1:06:51.16,Default,,0000,0000,0000,,神の精神が明かされると言えるでしょう。