(音楽)
(ノエミ)コンピューターが大好きで
もっと色々知りたいの
将来その関連の仕事に
就きたいから
コンピューターサイエンスを
勉強したいの
(バディ)ヘルプが必要なのは
パソコンの電源をオンにするのと
僕の頭にヘッドセットを
のせてもらうことだけ
他のことは大体
全部自分で出来るよ
(スザンナ)誰の助けも借りずに
自分ひとりの力で
何かを出来るということは
すごく達成感があるし
自分が誇らしくなるの
自分でやったのよ!って
(ナレーター)
彼らに共通することは
テクノロジーへの興味と
運動障がいがあるということです
しかし個々が異なるように
パソコンの使い方も
それぞれ違います
(ダグ・ハイマン)
万人が使えるテクノロジーってのは
なかなかないですね
障がいのある人
運動障がいのある人には
それぞれのニーズに応じた
セットアップが必要なのです
"このテクノロジーは
私に合っているだろうか?"
"それとももっと自分に
合ったものを使うべきだろうか?"
これを決めるのは
エンドユーザーである彼らなのです
(ナレーター)運動障がいというのは
見た目に分かりやすい人も
分かりにくい人もいます
そして同じような障がいがあっても
それぞれ必要な適応技術は
異なるかもしれないのです
大切なことは
利用者である彼らに寄り添い
どんなテクノロジーが合っているか
見極めることです
(アンドリュー・リグル)個々の人間
そしてそれぞれのニーズを
彼らが実際に使う環境において
観察すること
そして個々とのコンサルティング
この二つによって
見極めることが大事です
(ナレーター)運動障がいのある方々が
利用している適応技術の
幾つかの例について
これからお見せしましょう
まずはコンピューターのある場所に
行くところからです
コンピューターに辿りつかねば
使うことも出来ません
建物に入り
廊下を通り抜け
作業場で快適に
座れるようにしなければなりません
職場や学校では
コンピューターは
車椅子ユーザーでも
アクセスしやすい場所に設置するべきです
(アンドリュー)建物や
ラボ、教室への物理的アクセスは
非常に大事です
なぜならどんな素晴らしい
コンピューターであったとしても
辿り着けなければ
障がい者には意味がないからです
(ダン・コムデン)ステップがあるなら
スロープを設置する
階段があるなら
エレベーターを設置する
コンピューターラボだったら
通路間のスペースを充分にとる
廊下に充分な
スペースを設けるなどですね
(ナレーター)
家具も大事です
キーボードやスクリーン
テーブルの高さなどのポジションを
フレキシブルに変えられること
高さ調節の出来るテーブルなら
モニターを快適な高さに
調節することが出来ます
上下や斜めに動かせる
キーボードトレイならば
タイピングが楽になります
(ナレーター)運動障がいの
ある人の中には身体的フレキシビリティや
関節可動域に制限があり
通常のキーボードが使えません
しかし幸い
様々な選択肢があります
その中の幾つかはすでに
ポピュラーなOSには組み込まれています
(ダン)基本的なフィーチャーが
OSに組み込まれているというのは
非常に大事なことなのです
コントロールパネルや
アクセシビリティ オプションの
コントロールパネルを使って
キーボードやOSに
基本的なアクセスをすることが出来るのです
(ナレーター)例えば
一本の指だけあるいは
マウス スティックの使用者は
例えば "Ctrl" + "何々" など
二つのキーを同時に押すことが出来ません
これらのキーを連続で押すことで
同じ意味になる設定があります
他にも
キーを長く押してまう人に対して
キーストロークの
繰り返しを無効にする設定もあります
ワープロソフト等によくある
オートコレクトなどの
フィーチャーを使えば
幾つかの短い文字のみを
連続でタイプすることにより
長い単語や文章を書く手間を
省略することが出来ます
略語が設定されれば
タイピングをより早く
より正確に行うことが出来るのです
他にも物理的に
適応することも考慮すべきです
例えば キーガードです
(スージー)キーガードは
キーボードの上に置くグリッドで
各キーの部分に穴が空いており
動作コントロールの難しい障がい者が
不必要なキーを
押してしまわないよう
防ぐ役目を果たします
(ナレーター)関節可動域に
制限がある障がい者にとって
ミニキーボードが
役に立つかもしれません
また片手のみで操作出来る
左利き用
右利き用のキーボードもあります
可動域は広くても
細かなコントロールが出来ない場合
特大キーの
キーボードがいいかもしれません
キーボード自体を
操作出来ない人にとっては
バーチャルキーボードが
役に立つでしょう
これはキーボードの画像として
パソコン画面にこのように表示されます
キー自体はマウスや
トラックボールなど
オルタナティブ
ポインティング システムが使えます
バーチャルキーボードの中には
Alt キーレイアウトや
予測変換ソフトが
組み込まれているものもあります
(ナレーター)予測変換プログラムによって
より正確により速く
タイピングすることが出来ます
プログラムは
すでにタイピングされた単語をもとに
可能性のある単語のチョイスを
ユーザーに素早く提案します
プログラムの中には
新しい単語をあつめて
ユーザーがよく使う単語と合わせて
予測変換をするものもあります
(バディ)文字を打つとする
例えば "T" を打つだろう?
そうすると "T" で始まる
単語の中でも特に僕がよく使う単語を
5つくらい提案してくれるんだ
画面に出てきてそれをクリックし
印刷するだけさ
(ダン)GUIは
どこにでも使われていて
画面上のアイコンに
アクセスしたりクリックしたり
ポインティングしたり
出来るための道具が
必要になります
そうなると
マウスを使うか
マウスの代わりになるものを
使うことになります
(ナレーター)トラックボールは
おすすめなデバイスです
トラックボールのコントロール
サーフェイスはマウスより使いやすいのです
トラックボールの中には
ダブルクリックやクリック アンド ホールド
その他のコマンドを
指示できるボタンがついているのもあります
これらは机の上でも
使えますし
手の代わりに足を使う人なら
床でも使えます
頭を動かせるけど
手足がだめな人ならば
頭でコントロール出来る
ポイント機能もあります
このシステムは
ユーザーの頭に取り付けて
赤外線探知と送信機を使うか
リフレクターを使います
頭の動きを
画面上のポインターの動きに
連動します
これはバーチャルキーボードと
組み合わせることで
コンピューターを
完全にコントロール出来るのです
(バディ)僕が使っている
Head Masterは
キーボードの