WEBVTT 00:00:00.533 --> 00:00:05.233 ここにあるのはエアバス A380 という飛行機です。 00:00:05.233 --> 00:00:06.699 そして私が興味あることは, 00:00:06.700 --> 00:00:10.766 この飛行機が離陸するまでに どれ位の時間がかかるのか? です。 00:00:10.766 --> 00:00:17.566 そして私が離陸速度の 仕様を調べたら, 00:00:17.566 --> 00:00:23.566 280 km/h ということが みつかりました。 00:00:23.566 --> 00:00:24.932 これを速度にするためには, 00:00:24.933 --> 00:00:27.033 方向も指定しないといけません。 00:00:27.033 --> 00:00:28.499 大きさだけではいけません。 00:00:28.500 --> 00:00:31.600 方向は,この滑走路 の方向でしょう。 00:00:31.600 --> 00:00:35.100 こちらが正の方向になるでしょう。 00:00:35.100 --> 00:00:37.333 私たちが加速度や速度に ついて考えている時には, 00:00:37.333 --> 00:00:39.199 この方向に動いていると仮定します。 00:00:39.200 --> 00:00:42.666 飛行機が滑走路を進む方向です。 00:00:42.666 --> 00:00:44.666 そして私は加速度の 仕様も調べたのですが, 00:00:44.666 --> 00:00:46.532 ここでは少し簡単に しようと思います。 00:00:46.533 --> 00:00:49.166 というのも,どちらにしろ純粋に 一定の加速度ではないからです。 00:00:49.166 --> 00:00:52.332 では単にパイロットが「これから 離陸します」と言ってから 00:00:52.333 --> 00:00:53.999 実際に離陸するまで, 00:00:54.000 --> 00:00:55.666 一定の加速度だったとしましょう。 00:00:55.666 --> 00:00:59.032 この飛行機のエンジンは一定の 加速度をだせるとしましょう。 00:00:59.033 --> 00:01:09.633 加速度は簡単に 1.0 メートル 毎秒毎秒だとしましょう。 00:01:09.633 --> 00:01:10.999 すると毎秒後に, 00:01:11.000 --> 00:01:13.400 1 m/s 速くなることができます。 00:01:13.400 --> 00:01:16.033 1 秒の始まりの時よりも, 1 秒後に,1 m/s 速くなります。 00:01:16.033 --> 00:01:17.799 これを書く他の方法は, 00:01:17.800 --> 00:01:24.966 1.0 m/s 毎秒です。 00:01:24.966 --> 00:01:30.999 それはまた 1.0 m/s^2 と書くことができます。 00:01:31.000 --> 00:01:32.633 私はこちらの方が少し 直感的と思いますが, 00:01:32.633 --> 00:01:34.733 こちらの方が書くときちんと していると思います。 00:01:34.733 --> 00:01:36.133 ではこれを求めてみましょう。 00:01:36.133 --> 00:01:38.366 まず最初は何を答えるのか ですが,それは 00:01:38.366 --> 00:01:47.232 離陸にはどれだけの時間が かかるのか? です。 00:01:47.233 --> 00:01:49.933 これがここで答えようと している質問です。 00:01:49.933 --> 00:01:51.333 そしてこれに答えるためには, 00:01:51.333 --> 00:01:52.399 少なくとも私の頭では, 00:01:52.400 --> 00:01:54.100 この単位をそろえないといけません。 00:01:54.100 --> 00:01:58.933 ここでは,加速度が メートル毎秒の2 乗です。 00:01:58.933 --> 00:02:03.966 こちらでは,離陸の速度は, キロメートル毎時です。 00:02:03.966 --> 00:02:06.966 ではまずは,離陸の速度を m/s に変換しましょう。 00:02:06.966 --> 00:02:08.299 そうすると,この問題に 00:02:08.300 --> 00:02:10.200 答えるのが簡単になるでしょう。 00:02:10.200 --> 00:02:14.633 では,280 km/h がある時, 00:02:14.633 --> 00:02:17.899 どうしたら m/s にできるでしょうか? 00:02:17.900 --> 00:02:21.440 まずは km/s に変換しましょう。 00:02:21.440 --> 00:02:23.660 この「時間(hour)」を 消したいと思います。 00:02:23.660 --> 00:02:24.960 そうする一番良い方法は, 00:02:24.966 --> 00:02:26.299 もし「時間」が分母にあるのなら, 00:02:26.300 --> 00:02:28.200 「時間」を分子にもつものが 欲しくなります。 00:02:28.200 --> 00:02:31.300 そして分母に「秒」が欲しいです。 00:02:31.300 --> 00:02:34.633 すると何をこれにかけたら いいでしょうか? 00:02:34.633 --> 00:02:36.766 または,「時間」と「秒」の前に 何を置けばいいでしょうか? 00:02:36.766 --> 00:02:40.966 1 時間には 3600 秒があります。 00:02:40.966 --> 00:02:42.532 1 分には 60 秒があり, 00:02:42.533 --> 00:02:44.666 60 分で 1 時間です。 00:02:44.666 --> 00:02:46.799 すると大きな単位の 1 が, 00:02:46.800 --> 00:02:50.300 小さな単位の 3600 に等しいです。 00:02:50.300 --> 00:02:52.133 すると,これをかけることが できます。 00:02:52.133 --> 00:02:54.799 もしそうすると, 「時間」がキャンセルされます。 00:02:54.800 --> 00:02:58.800 そして 280 割る 3600 キロメートル毎秒になります。 00:02:58.800 --> 00:03:00.600 しかし,私は一回で全部 やってしまいたいです。 00:03:00.600 --> 00:03:04.233 そこで,キロメートルからメートルへの 変換もやってしまいましょう。 00:03:04.233 --> 00:03:05.533 もう一度, 00:03:05.533 --> 00:03:08.599 キロメートルが分子にあります。 00:03:08.600 --> 00:03:10.766 するとここではキロメートルが 分母にあるものが欲しいです。 00:03:10.766 --> 00:03:12.232 それで (キロメートルを) キャンセルできます。 00:03:12.233 --> 00:03:14.233 そしてメートルが分子に なるものが欲しいです。 00:03:14.233 --> 00:03:15.533 すると小さい方の単位は何ですか? 00:03:15.533 --> 00:03:16.599 それはメートルです。 00:03:16.600 --> 00:03:20.666 1 キロメートルには 1000 メートルあります。 00:03:20.666 --> 00:03:22.099 そしてこれをかけ算すると, 00:03:22.100 --> 00:03:23.933 キロメートルがキャンセルされます。 00:03:23.933 --> 00:03:25.033 そして残るものは, 00:03:25.033 --> 00:03:30.833 280 かける 1,これ (かける 1) は 書かなくてもいいですね 00:03:30.833 --> 00:03:40.966 かける 1,000 が分子で, 分母が 3,600 です。 00:03:40.966 --> 00:03:52.499 そして残った単位は, メートル毎秒です。 00:03:52.500 --> 00:03:55.633 では私の信頼している TI-85 を出して, 00:03:55.633 --> 00:03:57.633 これを実際に計算してみます。 00:03:57.633 --> 00:04:01.133 すると 280×1,000 があります。 00:04:01.133 --> 00:04:02.666 それは明らかに 280,000 です。 00:04:02.666 --> 00:04:06.799 それを 3,600 で割りましょう。 00:04:06.800 --> 00:04:10.800 すると 77.77... の 7 の繰り返しです。 00:04:10.800 --> 00:04:14.900 これらのもともとの数には,2 桁の 有効数字があったようですね。 00:04:14.900 --> 00:04:16.833 1.0 がここにありました。 00:04:16.833 --> 00:04:18.566 これに何桁の有効数字 があったのかは 00:04:18.566 --> 00:04:20.266 100% ははっきりしません。 00:04:20.266 --> 00:04:23.766 この仕様には 10 キロメートル で丸めがあったのか, 00:04:23.766 --> 00:04:26.632 それとも厳密に 280 km/h だったのでしょうか? 00:04:26.633 --> 00:04:27.566 安全のために (=ひどく間違えないように), 00:04:27.566 --> 00:04:28.766 ここでは 10 キロメートルでの 00:04:28.766 --> 00:04:30.066 丸めがあったと考えます。 00:04:30.066 --> 00:04:32.232 すると 2 桁の有効数字だけです。 00:04:32.233 --> 00:04:34.766 すると,答えも 2 桁だけの 有効数字にすべきです。 00:04:34.766 --> 00:04:41.099 するとこれを丸めて, 78 m/s にしましょう。 00:04:41.100 --> 00:04:48.566 これは 78 m/s になります。 00:04:48.566 --> 00:04:50.099 これはかなり速いですね! 00:04:50.100 --> 00:04:52.133 この飛行機が離陸するには, 00:04:52.133 --> 00:04:55.966 1 秒おきに,78 メートル 移動しないといけません。 00:04:55.966 --> 00:05:01.566 1 秒で,だいたいフットボール場 の 3/4 位の距離を移動します。 00:05:01.566 --> 00:05:03.032 しかしこれは私たちが答えようと しているものではありません。 00:05:03.033 --> 00:05:05.866 ここでは離陸には何秒かかる のかを答えようとしています。 00:05:05.866 --> 00:05:09.499 もしちゃんと考えたら, これは頭でもわかるでしょう。 00:05:09.500 --> 00:05:12.333 加速度は 1 メートル毎秒 の毎秒です。 00:05:12.333 --> 00:05:15.066 これはつまり, 1 秒経過するごとに, 00:05:15.066 --> 00:05:17.299 1 m/s 速くなるということです。 00:05:17.300 --> 00:05:20.266 すると速度 0 から始めると, 00:05:20.266 --> 00:05:22.832 1 秒後には,1 m/s になります。 00:05:22.833 --> 00:05:24.899 2 秒後には,2 m/s になります。 00:05:24.900 --> 00:05:27.600 3 秒後には,3 m/s になります。 00:05:27.600 --> 00:05:30.666 すると 78 m/s になるには どれだけかかるでしょうか? 00:05:30.666 --> 00:05:32.899 それは 78 秒かかるでしょう。 00:05:32.900 --> 00:05:36.500 78 秒かかるでしょう。 00:05:36.500 --> 00:05:40.633 だいたい,1 分と 18 秒です。 00:05:40.633 --> 00:05:44.599 ちょっとこれを加速度の定義で 確認しましょう。 00:05:44.600 --> 00:05:46.833 ちょっと,加速度について 思いだしましょう。 00:05:46.833 --> 00:05:48.166 それはベクトル量です。 00:05:48.166 --> 00:05:53.032 そして,ここで今話をしている方向は この滑走路のこの方向です。 00:05:53.033 --> 00:06:04.666 加速度はある時間における 速度の変化に等しいです。 00:06:04.666 --> 00:06:05.966 そして私たちが何について 解こうとしているかというと, 00:06:05.966 --> 00:06:08.666 どれだけの時間がかかったかです。 または,時刻の変化です。 00:06:08.666 --> 00:06:09.399 ではやってみましょう。 00:06:09.400 --> 00:06:12.033 では,両辺に 時刻の変化をかけましょう。 00:06:12.033 --> 00:06:17.599 時刻の変化かける加速度が 00:06:17.600 --> 00:06:23.966 速度の変化に等しいです。 00:06:23.966 --> 00:06:25.599 そして時刻の変化について解くには, 00:06:25.600 --> 00:06:31.566 両辺を加速度で割ります。 00:06:31.566 --> 00:06:33.532 そうすると時間の変化がわかります。 00:06:33.533 --> 00:06:35.299 こちらの下にも書けますが, 00:06:35.300 --> 00:06:37.333 こちらにあるスペースを 使ってしまいましょう。 00:06:37.333 --> 00:06:47.833 時刻の変化は,速度の変化 割る加速度に等しいです。 00:06:47.833 --> 00:06:51.666 そしてこの状況では, 速度の変化は何ですか? 00:06:51.666 --> 00:06:53.799 そうですね。ここでは速度が 0 から,… 00:06:53.800 --> 00:06:54.933 実は私たちは速度が 0 m/s から 00:06:54.933 --> 00:06:57.733 始まると仮定しています。 00:06:57.733 --> 00:07:00.766 そして 78 m/s になると 考えています。 00:07:00.766 --> 00:07:09.432 すると速度の変化は 78 m/s です。 00:07:09.433 --> 00:07:10.999 するとこれが等しいのは, この場合ですが。 00:07:11.000 --> 00:07:14.400 78 m/s が速度の変化です。 00:07:14.400 --> 00:07:17.300 最終速度は 78 m/s です。 00:07:17.300 --> 00:07:19.066 そしてそれから初速度をひきます。 00:07:19.066 --> 00:07:20.399 それは 0 m/s です。 00:07:20.400 --> 00:07:21.900 するとこうなります。 00:07:21.900 --> 00:07:23.733 (これを) 加速度で割ります。 00:07:23.733 --> 00:07:28.999 1 メートル毎秒毎秒で割ります。 00:07:29.000 --> 00:07:31.266 または 1 m/s^2 で割る。 00:07:31.266 --> 00:07:33.032 すると数の部分はかなり簡単です。 00:07:33.033 --> 00:07:35.299 78 割る 1 です。 00:07:35.300 --> 00:07:36.700 それは単に 78 です。 00:07:36.700 --> 00:07:39.933 そして単位はメートル毎秒になります。 00:07:39.933 --> 00:07:42.466 そしてもしこれを m/s^2 で割ると, 00:07:42.466 --> 00:07:46.499 それは s^2 毎メートルをかけることと 同じことです。 00:07:46.500 --> 00:07:49.733 いいでしょうか? 何かで割るということは, 00:07:49.733 --> 00:07:51.866 何かの逆数をかけることと同じです。 00:07:51.866 --> 00:07:53.866 そしてそれは単位でも同じです。 00:07:53.866 --> 00:07:55.266 そうすると, 00:07:55.266 --> 00:07:56.899 メートルがキャンセルされます。 00:07:56.900 --> 00:07:58.733 そして秒の 2 乗を秒で割ると, 00:07:58.733 --> 00:08:00.499 秒だけが残ります。 00:08:00.500 --> 00:08:04.200 するとまた,78 秒になりました。 00:08:04.200 --> 00:08:07.766 これが離陸するまでには 1 分と少しかかります。