1 00:00:00,000 --> 00:00:03,181 あなたは,古代の数学の哲学者で 2 00:00:03,181 --> 00:00:07,185 正の数と負の数のかけ算がこれまで作ってきた 3 00:00:07,185 --> 00:00:10,177 数学と全て一貫することを結論しました. 4 00:00:10,177 --> 00:00:13,502 かけ算のこれまであなたが知っている全ての他の性質から 5 00:00:13,502 --> 00:00:17,178 負の数かける正の数,または正の数かける負の数は 6 00:00:17,178 --> 00:00:20,770 負の数になる必要があります. 7 00:00:20,770 --> 00:00:24,181 そして,負の数かける負の数により 8 00:00:24,181 --> 00:00:27,846 正の数が得られる必要があります.そしてあなたは 9 00:00:27,846 --> 00:00:30,845 これがこれまでと一貫することを受け入れました. しかし一貫するというだけでは 10 00:00:30,845 --> 00:00:35,770 まだあなたは完全に納得できたわけではありません. 分配法則やその他のどんな思考実験で 11 00:00:35,770 --> 00:00:40,369 一貫性が得られるというだけではなく,あなたはもう少し深い直感的にわかったという感じが欲しいと思っています. 12 00:00:40,369 --> 00:00:45,377 「単にかけ算をするということはどういうことだったのか?」 と他の思考実験をすることにしました. 13 00:00:45,377 --> 00:00:47,369 たとえば,2かける 14 00:00:47,369 --> 00:00:51,183 3 です.これを概念化する一つの方法ですが, 15 00:00:51,183 --> 00:00:55,103 かけ算とは基本的にたし算の繰り返しです. 16 00:00:55,103 --> 00:00:58,036 ですからこれを2つの3と見ることができるはずです. 17 00:00:58,036 --> 00:01:02,351 それを3たす3と書きましょう. 18 00:01:02,351 --> 00:01:05,703 注意して下さい.ここには2つあります. これらが2つあります. 19 00:01:05,703 --> 00:01:09,770 または,これを3つの2と見ることもできます.これは 20 00:01:09,770 --> 00:01:13,434 2たす2たす2と同じこととも考えられます.そしてこれらは 21 00:01:13,434 --> 00:01:17,100 3つあります.どちらの方法でこれらを考えてもしても 22 00:01:17,100 --> 00:01:20,602 まったく同じ答えが得られます. 23 00:01:20,602 --> 00:01:24,597 これは6に等しいです.確かに! 24 00:01:24,597 --> 00:01:27,569 あなたは負の数を試す前にこれを知っていました. 25 00:01:27,569 --> 00:01:30,518 ではこれらの一つが負の数になったらどうなるか 見てみましょう. 26 00:01:30,518 --> 00:01:33,369 2かける 27 00:01:33,369 --> 00:01:35,516 マイナス3 28 00:01:35,516 --> 00:01:42,103 マイナスを違った色で書きます. 29 00:01:42,103 --> 00:01:46,309 2かけるマイナス3. 30 00:01:46,309 --> 00:01:49,851 では,これを考える一つの方法は, これとの類似性を使うことです. 31 00:01:49,851 --> 00:01:52,853 それはマイナス3が2回でしょう, 32 00:01:52,853 --> 00:01:56,767 意味の通るように色を使います. 33 00:01:56,767 --> 00:02:01,042 マイナス3とそしてもう1つのマイナス3, 34 00:02:01,042 --> 00:02:05,180 または,マイナス3ひく3 35 00:02:05,180 --> 00:02:08,568 または,-- これは面白いことに, 36 00:02:08,568 --> 00:02:11,036 ここの所とは違って,ここの2かけるプラスの3では 37 00:02:11,036 --> 00:02:14,310 2を3回たしました. 38 00:02:14,310 --> 00:02:16,262 しかし,ここでは2かけるマイナス3です. 39 00:02:16,262 --> 00:02:19,036 これを 2 を3回ひくというふうに想像することができます. 40 00:02:19,036 --> 00:02:21,700 この上のものとは違って,-- 41 00:02:21,700 --> 00:02:26,519 私が2たす2たす2とここで書いたのは,これはプラスの2が 42 00:02:26,519 --> 00:02:29,436 ここにあるからです. しかし,ここではマイナスが3つあります. 43 00:02:29,436 --> 00:02:33,702 これは2を3回ひいたものと考えることができます. するとこれは 44 00:02:33,702 --> 00:02:37,930 2 をひいていることになります. 45 00:02:37,930 --> 00:02:43,186 もう1つ2をここでひいて,さらにもう1つ2をひき, 46 00:02:43,186 --> 00:02:46,102 そしてまた2をひきます. 47 00:02:46,102 --> 00:02:54,936 もう一度注意して下さい.ここには3つあります. 48 00:02:54,936 --> 00:02:59,932 これはマイナスの3です.これはマイナスの3です. これは基本的に2を3回 49 00:02:59,932 --> 00:03:03,770 ひいているのです.どちらの方法で考えても, 50 00:03:03,770 --> 00:03:07,264 マイナスの6を得ることになります. 51 00:03:07,264 --> 00:03:10,186 マイナス6が答えです. 52 00:03:10,186 --> 00:03:16,264 では,ここにある部分については少し気が楽に なりはじめたでしょう. 53 00:03:16,264 --> 00:03:18,369 マイナスかけるプラス,あるいはプラスかけるマイナスは, 54 00:03:18,369 --> 00:03:21,600 マイナスの数になります.では,本当に直感に 反するものを考えてみましょう. 55 00:03:21,600 --> 00:03:24,685 それはマイナスかけるマイナスがどうなるかです. そして突然マイナスがある意味キャンセルされ, 56 00:03:24,685 --> 00:03:28,037 プラスの数が答えになります.では,なぜそうなるのでしょうか?これはこの,ここにある例題から 57 00:03:28,037 --> 00:03:30,969 作りだすことができます.たとえば, 58 00:03:30,969 --> 00:03:35,934 マイナス2があり,そうですねたとえば, 59 00:03:35,934 --> 00:03:38,103 マイナス2があって --- 違う色を使ってみましょう. 60 00:03:38,103 --> 00:03:42,851 たとえば,マイナス2があり,-- この色はもう使いましたね. 61 00:03:42,851 --> 00:03:45,239 マイナス2 かける 62 00:03:45,239 --> 00:03:48,702 マイナス3. 63 00:03:48,702 --> 00:03:53,975 ではこれで…--実はこっちのものを最初にやってみましょう. 64 00:03:53,975 --> 00:03:57,775 何かをマイナスの3でかけるのを先にしましょう. 65 00:03:57,775 --> 00:04:01,234 私達はこれを,これが何であろうと,3回繰り返しひきます. 66 00:04:01,234 --> 00:04:05,769 そしてこれはプラスの2ではありません.このここにあるのは 67 00:04:05,769 --> 00:04:08,636 プラスの2ですが, ここでひこうとしているものはマイナス2です. 68 00:04:08,636 --> 00:04:10,902 もっとはっきりさせましょう.これは私達が何かを 3回ひくということを言っています. 69 00:04:10,902 --> 00:04:13,969 ですから何かを3回ひきます. 70 00:04:13,969 --> 00:04:17,104 なにかを3回ひきます. 71 00:04:17,104 --> 00:04:20,642 これがここにあることが言っていることです. 72 00:04:20,642 --> 00:04:24,302 そしてこれを,ここできっかり3回します. 73 00:04:24,302 --> 00:04:28,369 ここにあるのはプラスの2を3回ひくことでした. 74 00:04:28,369 --> 00:04:32,271 今度はマイナスの2をひきます. マイナスの2でこれをします. 75 00:04:32,271 --> 00:04:35,770 マイナスの数のひき算はもう知っています. 76 00:04:35,770 --> 00:04:39,434 既に私達はマイナスの数を引くというのは, 77 00:04:40,368 --> 00:04:46,105 正の数,プラスの数をたすことと同じという直感を 組み上げてきました. 78 00:04:46,105 --> 00:04:50,370 つまりここにあるものは2たす2たす2と同じことになります. 79 00:04:50,370 --> 00:04:53,606 またここでも,プラスの6になりました. 80 00:04:53,606 --> 00:04:56,901 同じ論理をここでも使うことができます. 81 00:04:56,901 --> 00:05:00,302 マイナス3を2回たすかわりに..実はここではこれは 82 00:05:00,302 --> 00:05:03,854 この例ではマイナス3を 83 00:05:03,854 --> 00:05:05,569 マイナス3 84 00:05:05,569 --> 00:05:11,523 マイナス3,ここではそれをたしました. 85 00:05:11,523 --> 00:05:15,299 ここにプラスを書いてもっとはっきりさせましょう. 86 00:05:15,299 --> 00:05:18,602 ここでは,これを2回たしました. 私達はマイナス3を2回たしました. 87 00:05:18,602 --> 00:05:23,349 しかしここではマイナス2ですから, マイナス3を2回ひきます. 88 00:05:23,349 --> 00:05:26,184 ですからここでは何かをひきます. 89 00:05:26,184 --> 00:05:30,102 何かをまたひくことになります.そしてその何かは 90 00:05:30,102 --> 00:05:33,440 マイナスの3です.それはマイナスの3になります. 91 00:05:33,440 --> 00:05:37,036 マイナスとマイナス.ここに3を書きます. 92 00:05:37,036 --> 00:05:41,241 また同じことですが,マイナス3をひくというのは, 誰かの借金を取り去るようなものです. 93 00:05:41,241 --> 00:05:43,182 誰かの借金をなくすには その人にお金をあげるのと同じです. 94 00:05:43,182 --> 00:05:48,274 これは3と3をたすのと同じで,これはまた6になります. 95 00:05:48,274 --> 00:05:51,439 これであなた,古代の哲学者,はとてもいい気分です. 96 00:05:51,439 --> 00:05:55,105 このこれまでに知っている数学全部一貫する, 97 00:05:55,105 --> 00:05:58,369 分配法則や何かかける何かの性質など, 98 00:05:58,369 --> 00:06:00,767 全てのこれまでに知っていることが 一貫するだけではありません. 99 00:06:00,767 --> 00:06:04,772 これは実は意味が通ることです. これは実はこれまでの表記, 100 00:06:04,772 --> 00:06:08,108 もともとのかけ算の表記, あるいは正の数のかけ算の表記, 101 00:06:08,108 --> 00:06:12,108 つまりたし算を繰り返すこと, とまったく同じ考えだったのです.