1 00:00:00,000 --> 00:00:02,000 最初に子供の頃見た 2 00:00:02,000 --> 00:00:04,000 この美しい絵から始めましょう 3 00:00:04,000 --> 00:00:06,000 私はサイエンス・フィクションが大好きです 4 00:00:06,000 --> 00:00:08,000 これは『宇宙水爆戦』 (原題:This Island Earth) 5 00:00:08,000 --> 00:00:10,000 ハリウッドは頼もしいですね 6 00:00:10,000 --> 00:00:12,000 たった2年半で出来たという 7 00:00:12,000 --> 00:00:15,000 (笑) 8 00:00:15,000 --> 00:00:18,000 創造説論者でさえ6千年と言うのに 9 00:00:18,000 --> 00:00:20,000 さすがハリウッドですね 10 00:00:20,000 --> 00:00:24,000 この映画に登場するのは 想像上の存在です 11 00:00:24,000 --> 00:00:27,000 宇宙船や宇宙人です 12 00:00:27,000 --> 00:00:30,000 どの世界にも宇宙人がいて そこには宇宙船があります 13 00:00:30,000 --> 00:00:34,000 そして超高速で飛行します 宇宙人たち 14 00:00:35,000 --> 00:00:38,000 私の友人ドン・ブラウンリーと私は 15 00:00:38,000 --> 00:00:41,000 毎晩テレビをつけると宇宙船が 16 00:00:41,000 --> 00:00:44,000 登場するのにうんざりして 17 00:00:44,000 --> 00:00:47,000 反論を書くことにしました 18 00:00:47,000 --> 00:00:51,000 そして地球が居住可能な条件は何か 19 00:00:51,000 --> 00:00:53,000 地球であるための条件は何か 20 00:00:53,000 --> 00:00:56,000 単なる生命ではなく非常に長い進化を経て 21 00:00:56,000 --> 00:00:58,000 高等な生命体を育む 22 00:00:58,000 --> 00:01:01,000 恒常性がある環境とは 何かを論述しました 23 00:01:01,000 --> 00:01:04,000 2000年に私たちは『レアアース』 を執筆し 2003年には 24 00:01:04,000 --> 00:01:09,000 他に地球を探すのではなく 今の地球が どの位続いているのか問いかけました 25 00:01:09,000 --> 00:01:11,000 20億年さかのぼると地球は 26 00:01:11,000 --> 00:01:13,000 もはや地球らしくありません 27 00:01:13,000 --> 00:01:17,000 地球らしき惑星はごく短い 期間しか存在していないのです 28 00:01:17,000 --> 00:01:19,000 『レアアース』のおかげで 29 00:01:19,000 --> 00:01:22,000 多くの人々と会い たくさん学ぶことができました 30 00:01:22,000 --> 00:01:25,000 出版直後サイエンス・フィクションの 集会に招かれました 31 00:01:25,000 --> 00:01:28,000 私は熱意を持って参加しました 32 00:01:28,000 --> 00:01:30,000 デイヴィッド・ブリンと討論会を行う予定でした 33 00:01:30,000 --> 00:01:34,000 到着すると百人程の聴衆から 思い切りブーイングを受けました 34 00:01:34,000 --> 00:01:37,000 少女が近づいてきて言うのです “パパは あなたを悪魔って言うのよ” 35 00:01:37,000 --> 00:01:41,000 宇宙人のイメージを壊してしまうと 36 00:01:41,000 --> 00:01:45,000 みんなに嫌われるんです 37 00:01:45,000 --> 00:01:47,000 その後さらに事件が起きました 38 00:01:47,000 --> 00:01:50,000 聴衆に見かけたポール・アレンと話をしていて 39 00:01:50,000 --> 00:01:52,000 『レアアース』を一冊渡した時です 40 00:01:52,000 --> 00:01:56,000 隣にいたジル・ターターが私の方に振り向いて 41 00:01:56,000 --> 00:01:59,000 まるで「エクソシスト」の少女のように言うのです 42 00:01:59,000 --> 00:02:01,000 “やめて~!” 43 00:02:01,000 --> 00:02:03,000 SETI(地球外知的生命体探査協会) には迷惑なのです 44 00:02:03,000 --> 00:02:06,000 SETIは宇宙に様々なものが 存在すると思っています 45 00:02:06,000 --> 00:02:09,000 SETIの努力は称賛しますが まだ何も傍受していません 46 00:02:09,000 --> 00:02:11,000 何が良い惑星で 何が悪い惑星か 47 00:02:11,000 --> 00:02:14,000 本当に考え始めるべきだと私は思います 48 00:02:14,000 --> 00:02:17,000 さて このスライドを出した理由は 49 00:02:17,000 --> 00:02:21,000 仮にSETIが何か傍受したら 私たちに解読できるでしょうか? 50 00:02:21,000 --> 00:02:23,000 というのも このスライドは 51 00:02:23,000 --> 00:02:27,000 地球上の2つの知性の塊である マックとPCの間を往復したのです 52 00:02:27,000 --> 00:02:30,000 文字すら正しく表示されません 53 00:02:30,000 --> 00:02:32,000 (笑) 54 00:02:32,000 --> 00:02:34,000 これでどうやって宇宙人と会話するのでしょう? 55 00:02:34,000 --> 00:02:37,000 もし宇宙人が50光年先にいるとして 私たちが呼びかけて 56 00:02:37,000 --> 00:02:39,000 バババババ... と言ったとします 57 00:02:39,000 --> 00:02:42,000 すると50年後に返信があって 相手曰く “繰返して下さい” 58 00:02:42,000 --> 00:02:44,000 ...てな訳です 59 00:02:44,000 --> 00:02:47,000 私たちの惑星は水を保有できる 良い惑星です 60 00:02:47,000 --> 00:02:51,000 火星は悪い惑星ですが 私たちが行って地表に住むのは 61 00:02:51,000 --> 00:02:53,000 保護する物があれば可能です 62 00:02:53,000 --> 00:02:56,000 しかし金星は劣悪です 最悪の惑星です 63 00:02:56,000 --> 00:02:59,000 地球らしき惑星であり 太古には 64 00:02:59,000 --> 00:03:02,000 地球らしき生命も存在したかも知れませんが 65 00:03:02,000 --> 00:03:05,000 やがて充満する二酸化炭素の 66 00:03:05,000 --> 00:03:07,000 温室効果で気温が上昇し続け 67 00:03:07,000 --> 00:03:10,000 地表は 400℃を超えました 68 00:03:10,000 --> 00:03:13,000 天体生物学のおかげで今では 69 00:03:13,000 --> 00:03:16,000 私たちの惑星が どうなるか予測できます 70 00:03:16,000 --> 00:03:19,000 私たちの地球惑星は生命の観点では 71 00:03:19,000 --> 00:03:22,000 最初の過酷な微生物時代を終えて 72 00:03:22,000 --> 00:03:25,000 現在オレオ・クッキーのクリームの中に いるようなものです 73 00:03:25,000 --> 00:03:28,000 カンブリア爆発で湿地帯で生命が生まれ 74 00:03:28,000 --> 00:03:30,000 より高等になりました 75 00:03:30,000 --> 00:03:33,000 現在 私たちは中間地点にいます 76 00:03:33,000 --> 00:03:36,000 この惑星上に存在する全ての動物は 77 00:03:36,000 --> 00:03:38,000 今後もしばらくは存続するでしょうが 78 00:03:38,000 --> 00:03:40,000 それは次の微生物時代までです 79 00:03:40,000 --> 00:03:42,000 地球温暖化とは逆説的に 80 00:03:42,000 --> 00:03:44,000 何が起きるかというと 81 00:03:44,000 --> 00:03:47,000 二酸化炭素濃度が 10ppm を下回ると 82 00:03:47,000 --> 00:03:49,000 光合成をする植物は 83 00:03:49,000 --> 00:03:53,000 生存できなくなり それに伴って動物も消滅します 84 00:03:53,000 --> 00:03:55,000 その後地球は70億年存続しますが 85 00:03:55,000 --> 00:03:58,000 やがて太陽の輝きが増し 最終的には 86 00:03:58,000 --> 00:04:03,000 始まりから120億年を経過した段階で 87 00:04:03,000 --> 00:04:06,000 地球は巨大な太陽に吸収され 88 00:04:06,000 --> 00:04:09,000 残るのは これだけになります 89 00:04:09,000 --> 00:04:13,000 従って 私たちの惑星にも寿命があり老化しますが 90 00:04:13,000 --> 00:04:17,000 現在は その絶頂期なのです 91 00:04:17,000 --> 00:04:19,000 しかし全てには2つの運命がありますよね 92 00:04:19,000 --> 00:04:22,000 皆さんの多くは寿命で死亡するでしょう 93 00:04:22,000 --> 00:04:25,000 しかし何人かは惨いことに事故死するのです 94 00:04:25,000 --> 00:04:27,000 惑星の運命も同様です 95 00:04:27,000 --> 00:04:31,000 向こう70億年に渡り 幸運にも 96 00:04:31,000 --> 00:04:35,000 ヘール・ボップ彗星が衝突せず 近くでスーパーノバ爆発がない限り 97 00:04:35,000 --> 00:04:38,000 地球は私たちの足元にあります 98 00:04:38,000 --> 00:04:40,000 しかし事故死はどうでしょう? 99 00:04:40,000 --> 00:04:42,000 古生物学者は過去2百年に渡り 100 00:04:42,000 --> 00:04:44,000 死を解析してきました 奇妙なことに 101 00:04:44,000 --> 00:04:47,000 キュヴィエ男爵が初めてマストドンを 102 00:04:47,000 --> 00:04:50,000 発見するまで絶滅の概念はありませんでした 103 00:04:50,000 --> 00:04:52,000 同様な骨が他に存在せず 104 00:04:52,000 --> 00:04:54,000 彼は絶滅を唱えたのです 105 00:04:54,000 --> 00:04:57,000 その後すぐに高等な生命体が残した 106 00:04:57,000 --> 00:05:00,000 興味深い化石を調査をすることで 107 00:05:00,000 --> 00:05:02,000 化石に残る植物や動物が 108 00:05:02,000 --> 00:05:05,000 何種類存在したか 分かるようになりました 109 00:05:05,000 --> 00:05:08,000 化石の複雑な記録の中には 110 00:05:08,000 --> 00:05:10,000 とても多くの生命体が突然死滅したと 111 00:05:10,000 --> 00:05:12,000 思える時期がありました 112 00:05:12,000 --> 00:05:14,000 それを見た先代の地質学者は 113 00:05:14,000 --> 00:05:16,000 “大量絶滅”と呼びました 114 00:05:16,000 --> 00:05:18,000 長い間その原因は 神の仕業か 115 00:05:18,000 --> 00:05:20,000 長期間に渡る気象変動と考えられました 116 00:05:20,000 --> 00:05:22,000 1980年 その考えが大きく変わりました 117 00:05:22,000 --> 00:05:25,000 ウォルター・アルバレスが グッビオ近くの岩層を 118 00:05:25,000 --> 00:05:28,000 調査し 白亜紀の生物を含んだ白い岩石と 119 00:05:28,000 --> 00:05:31,000 その上層の第三紀の化石を含んだ 120 00:05:31,000 --> 00:05:33,000 ピンク色の岩石の年代差を 121 00:05:33,000 --> 00:05:35,000 解明しようとしました 122 00:05:35,000 --> 00:05:39,000 そして 一つの地質時代から次へ移行するのに どれ程の時間を要したかを 123 00:05:39,000 --> 00:05:41,000 彼らが発見したのは予想外のことでした 124 00:05:41,000 --> 00:05:44,000 彼らは地層の境目に とても薄い粘土層を発見しました 125 00:05:44,000 --> 00:05:47,000 その粘土層は ―このとても薄い赤い層ですが― 126 00:05:47,000 --> 00:05:49,000 イリジウムを含んでいます 127 00:05:49,000 --> 00:05:52,000 そしてイリジウムだけでなく ガラス状の小球体もあります 128 00:05:52,000 --> 00:05:54,000 さらに石英粒子も含んでいます 129 00:05:54,000 --> 00:05:58,000 石英粒子は強烈な圧力が 掛かかった 衝撃石英です 130 00:05:58,000 --> 00:06:00,000 このスライドにある白い部分は白亜です 131 00:06:00,000 --> 00:06:03,000 白亜は温暖な海で堆積しました 132 00:06:03,000 --> 00:06:05,000 白亜自体はプランクトンが 133 00:06:05,000 --> 00:06:09,000 海面から海底に沈んで堆積して できたので ここに見える 134 00:06:09,000 --> 00:06:12,000 沈殿物の90%は生命体の残骸です 135 00:06:12,000 --> 00:06:14,000 そしてミリ単位幅の赤い層と 136 00:06:14,000 --> 00:06:16,000 それに黒い岩石があります 137 00:06:16,000 --> 00:06:19,000 黒い岩石は海底にプランクトンが 138 00:06:19,000 --> 00:06:21,000 なかった時の堆積物です 139 00:06:21,000 --> 00:06:25,000 隕石が衝突した結果こうなります 140 00:06:25,000 --> 00:06:28,000 これが証拠です 有名なK-T隕石は 141 00:06:28,000 --> 00:06:30,000 長さ10Kmあり 地球に衝突しました 142 00:06:30,000 --> 00:06:34,000 その痕跡が地球全体に この大変薄い層として拡がり 143 00:06:34,000 --> 00:06:37,000 恐竜が突然に死滅し 144 00:06:37,000 --> 00:06:39,000 これら美しいアンモナイトも死滅しました 145 00:06:39,000 --> 00:06:41,000 これはリトセラス これはセラセラスです 146 00:06:41,000 --> 00:06:43,000 そして その他の生物も 147 00:06:43,000 --> 00:06:45,000 これは真実に間違いないです 148 00:06:45,000 --> 00:06:48,000 2つのハリウッド映画がヒットしたし 149 00:06:48,000 --> 00:06:51,000 1980年~2000年の間に唱えられた理論は 150 00:06:51,000 --> 00:06:56,000 私たち地質学者の大変動に関する 考え方を根本から変えました 151 00:06:56,000 --> 00:06:59,000 それ以前は斉一説が主流な理論でした 152 00:06:59,000 --> 00:07:02,000 つまり 地球で過去に起きた事象は 153 00:07:02,000 --> 00:07:06,000 それを説明できる作用が 今日も存在するという説です 154 00:07:06,000 --> 00:07:09,000 しかし私たちは隕石衝突を目撃していないので 155 00:07:09,000 --> 00:07:11,000 これは いわば新しい絶滅論です 156 00:07:11,000 --> 00:07:14,000 そして科学界が隕石衝突説- 157 00:07:14,000 --> 00:07:16,000 大量絶滅の原因が隕石衝突だったことを 158 00:07:16,000 --> 00:07:20,000 受け入れるには 20年を要しました 159 00:07:21,000 --> 00:07:23,000 過去5億年の間には5つの主要な 160 00:07:23,000 --> 00:07:26,000 大量絶滅が発生しビッグファイブと呼ばれます 161 00:07:26,000 --> 00:07:29,000 五大絶滅の最初は 4.5億年前で 162 00:07:29,000 --> 00:07:31,000 最後は4で示す K-Tです 163 00:07:31,000 --> 00:07:35,000 最大だったのは P で示すペルム紀絶滅で 164 00:07:35,000 --> 00:07:37,000 時々全ての大量絶滅の祖と呼ばれます 165 00:07:37,000 --> 00:07:40,000 そして各々の絶滅は大型の隕石衝突に 166 00:07:40,000 --> 00:07:42,000 起因すると考えられました 167 00:07:42,000 --> 00:07:44,000 しかし本当でしょうか? 168 00:07:45,000 --> 00:07:48,000 ペルム紀絶滅の原因が 隕石衝突とする理由は 169 00:07:48,000 --> 00:07:50,000 右側にある美しい構造物です 170 00:07:50,000 --> 00:07:53,000 バックミンスターフラーレン C60構造です 171 00:07:53,000 --> 00:07:56,000 60年代に有名だった今は悪名高き 172 00:07:56,000 --> 00:07:58,000 ジオデシック・ドームに似ているので 173 00:07:58,000 --> 00:08:00,000 バッキーボールと呼ばれます 174 00:08:00,000 --> 00:08:02,000 2.5億年前ペルム紀末に 175 00:08:02,000 --> 00:08:06,000 隕石が地上に落下した際に その圧力によって 176 00:08:06,000 --> 00:08:09,000 バッキーボールが形成され その成分に地上では希少だが 177 00:08:09,000 --> 00:08:11,000 宇宙には豊富にある 178 00:08:11,000 --> 00:08:15,000 ヘリウム3が含まれることから 隕石衝突説の根拠となりました 179 00:08:16,000 --> 00:08:18,000 しかし本当でしょうか? 180 00:08:18,000 --> 00:08:22,000 1990年 K-T絶滅を既に10年研究していた私は 181 00:08:22,000 --> 00:08:25,000 南アフリカに移り住んで 182 00:08:25,000 --> 00:08:27,000 年に2度カルー砂漠で調査を続けました 183 00:08:27,000 --> 00:08:30,000 あの南アフリカが 新生南アフリカになる様子を 184 00:08:30,000 --> 00:08:33,000 毎年体験できたことは幸運でした 185 00:08:33,000 --> 00:08:35,000 そしてボーア人墓地近くでキャンプをして 186 00:08:35,000 --> 00:08:38,000 一回に何か月も滞在し ペルム紀絶滅を研究しました 187 00:08:38,000 --> 00:08:41,000 化石は類い稀なものでした 188 00:08:41,000 --> 00:08:43,000 遠い祖先を見ているのです 189 00:08:43,000 --> 00:08:45,000 化石は哺乳類に似た爬虫類です 190 00:08:45,000 --> 00:08:48,000 一般には知られない動物で 映画にも登場しません 191 00:08:48,000 --> 00:08:50,000 これは ゴルゴノプスや ゴルゴンと呼ばれます 192 00:08:50,000 --> 00:08:54,000 この動物の頭蓋骨は45cm あります 193 00:08:54,000 --> 00:08:58,000 体長はおそらく 2~2.5m 体つきはトカゲで 194 00:08:58,000 --> 00:09:00,000 頭部はおそらくライオンのようでした 195 00:09:00,000 --> 00:09:02,000 最強の食肉種 ティラノサウルス級です 196 00:09:02,000 --> 00:09:04,000 さらに多くの物があります 197 00:09:04,000 --> 00:09:06,000 私のかわいそうな息子のパトリック 198 00:09:06,000 --> 00:09:07,000 (笑) 199 00:09:07,000 --> 00:09:10,000 古生物学的子供のいじめです 200 00:09:10,000 --> 00:09:12,000 じっとして 寸法代わりだから 201 00:09:12,000 --> 00:09:17,000 (笑) 202 00:09:18,000 --> 00:09:21,000 当時 巨大な生物が存在しました 203 00:09:21,000 --> 00:09:24,000 哺乳類に似た爬虫類が 55種確認されました 204 00:09:24,000 --> 00:09:27,000 哺乳類の時代が 2.5億年前に 205 00:09:27,000 --> 00:09:29,000 始まったのも束の間 206 00:09:29,000 --> 00:09:32,000 大変動が起きたのです 207 00:09:32,000 --> 00:09:34,000 次に来たのは恐竜の時代です 208 00:09:34,000 --> 00:09:38,000 全ては間違いでした 起きてはならない事が起きたのです 209 00:09:38,000 --> 00:09:40,000 しかし幸いにも― 210 00:09:40,000 --> 00:09:43,000 これはトリナクソドン コマドリの卵位の大きさです 211 00:09:43,000 --> 00:09:46,000 この写真を撮る直前に私が発見しました 212 00:09:46,000 --> 00:09:48,000 ペンと比べると とても小さいです 213 00:09:48,000 --> 00:09:52,000 三畳紀前期は大量絶滅が終わった後です 214 00:09:52,000 --> 00:09:55,000 眼窩と鼻先にある小さな歯が見えます 215 00:09:55,000 --> 00:10:00,000 もしこいつが存続しなかったら 私はここで講演していません 216 00:10:00,000 --> 00:10:04,000 つまりこいつが存続しなかったら 私たち人類は存在しないのです 217 00:10:04,000 --> 00:10:08,000 哺乳類は存在しません 実に際どい 存続は この種のおかげです 218 00:10:08,000 --> 00:10:11,000 では誰が存続して 誰がしなかったか 何かパターンはあるのでしょうか? 219 00:10:11,000 --> 00:10:13,000 それが私の10年間に及ぶ研究の成果です 220 00:10:13,000 --> 00:10:16,000 様々なことがあります 赤い線が大量絶滅ですが 221 00:10:16,000 --> 00:10:18,000 生存して乗り越えた者もいます 222 00:10:18,000 --> 00:10:22,000 分かったのは乗り越えた者は どちらかというと冷血動物です 223 00:10:22,000 --> 00:10:26,000 温血動物はこの時期ほぼ淘汰されました 224 00:10:27,000 --> 00:10:29,000 乗り越えた生存者たちは 225 00:10:29,000 --> 00:10:32,000 ワニのような生物が取り囲む世界を形成しました 226 00:10:32,000 --> 00:10:36,000 恐竜は まだ出現せず ただゆっくり動く トカゲのように鱗を持った醜い動物たちが 227 00:10:36,000 --> 00:10:41,000 湿地帯を取り囲み周辺に わずかだけ 哺乳類が隠れ棲んでいました 228 00:10:41,000 --> 00:10:44,000 そこで哺乳類は 1.6億年間隠れ続けるのです 229 00:10:44,000 --> 00:10:47,000 そしてK-T隕石により解放されました 230 00:10:47,000 --> 00:10:49,000 衝突説以外に説明はないでしょうか? あります 231 00:10:49,000 --> 00:10:53,000 地球は先カンブリア時代 のような 微生物時代に戻るたびに 232 00:10:53,000 --> 00:10:56,000 大量絶滅が起きたのではないかと 233 00:10:56,000 --> 00:10:58,000 そしてその微生物は依然存在します 234 00:10:58,000 --> 00:11:00,000 微生物は動物が嫌いです 235 00:11:00,000 --> 00:11:02,000 微生物の世界を復活させたいのです 236 00:11:02,000 --> 00:11:06,000 復活しようと何度も試みたのです 237 00:11:06,000 --> 00:11:09,000 つまり大量絶滅は生命が原因で 238 00:11:09,000 --> 00:11:12,000 起きたことは本質的に反ガイア的です 239 00:11:12,000 --> 00:11:17,000 生命体が働きかけて世界を 良くするというガイア的な考え― 240 00:11:17,000 --> 00:11:21,000 金曜午後にロスアンジェルスの 高速道路を走行した人で 241 00:11:21,000 --> 00:11:23,000 ガイア理論を信じる人います? いません 242 00:11:23,000 --> 00:11:26,000 そこで私は代替案があると思うのです 243 00:11:26,000 --> 00:11:28,000 生命体は実は自滅しあうことがあります 244 00:11:28,000 --> 00:11:30,000 無意識的にそうするのです 245 00:11:30,000 --> 00:11:34,000 これが5億年間使用してきた 武器と思われるものです 246 00:11:34,000 --> 00:11:37,000 微生物の中には代謝により 硫化水素を 247 00:11:37,000 --> 00:11:39,000 発生するものがいます 248 00:11:39,000 --> 00:11:42,000 しかも大量に発生します 249 00:11:42,000 --> 00:11:45,000 硫化水素は私たち人間にとっては致死性が高いです 250 00:11:45,000 --> 00:11:49,000 わずか200ppmでも死亡に至ります 251 00:11:51,000 --> 00:11:55,000 黒海やその他 数か所の湖に行くと 252 00:11:55,000 --> 00:11:59,000 水面が紫色に染まるのを見られます 253 00:11:59,000 --> 00:12:02,000 紫色になるのは 日光と硫化水素を栄養源とする 254 00:12:02,000 --> 00:12:05,000 多くの微生物が存在するからです 255 00:12:05,000 --> 00:12:09,000 今日その存在が確認できます 実際に見えます 256 00:12:09,000 --> 00:12:11,000 しかも過去に それらの微生物が 257 00:12:11,000 --> 00:12:13,000 存在したことが確認できます 過去3年の間に 258 00:12:13,000 --> 00:12:16,000 全く新しい分野で革新的進歩がありました 259 00:12:16,000 --> 00:12:18,000 私は絶滅危惧種です 260 00:12:18,000 --> 00:12:20,000 私は化石を収集する古生物学者です 261 00:12:20,000 --> 00:12:23,000 しかし私の学院生など新種の古生物学者は 262 00:12:23,000 --> 00:12:25,000 生体指標を収集します 263 00:12:25,000 --> 00:12:29,000 彼らは堆積岩を収集しそれから直接 油性物質を抽出します 264 00:12:29,000 --> 00:12:31,000 それから特定の微生物群の 265 00:12:31,000 --> 00:12:35,000 特徴を持つ化合物を生成できるのです 266 00:12:35,000 --> 00:12:39,000 脂質はとても強いため堆積岩の中で 267 00:12:39,000 --> 00:12:42,000 何百万年もの間保存されます 268 00:12:42,000 --> 00:12:44,000 抽出後そこに誰がいたか分かります 269 00:12:44,000 --> 00:12:47,000 そうして特定できました ペルム紀の終わり 270 00:12:47,000 --> 00:12:49,000 大量絶滅境界の多くで 271 00:12:49,000 --> 00:12:53,000 我々が発見したのはイソレニエラテン とても特有です 272 00:12:53,000 --> 00:12:57,000 海面に酸素がなくて硫化水素が 273 00:12:57,000 --> 00:13:00,000 溶液から気化する位 充満する 274 00:13:00,000 --> 00:13:03,000 条件でのみ発見できるのです 275 00:13:03,000 --> 00:13:07,000 これに基づきペンシルバニア州立大学の リー・カンプはじめ私のグループは 276 00:13:07,000 --> 00:13:10,000 カンプ仮説と呼ぶ 次の提言をしました 277 00:13:10,000 --> 00:13:13,000 大量絶滅の多くは高濃度二酸化炭素により 278 00:13:13,000 --> 00:13:17,000 酸素が減り地球温暖化の最悪の結果として 279 00:13:17,000 --> 00:13:20,000 海洋から硫化水素が発生したことである 280 00:13:20,000 --> 00:13:22,000 この証拠は どこにあるのか? 281 00:13:22,000 --> 00:13:26,000 この特定の事例についての 手掛りは常に洪水玄武岩です 282 00:13:26,000 --> 00:13:29,000 これは地球の現在の姿です 大部分を取り除くと 283 00:13:29,000 --> 00:13:31,000 水素爆弾のような形になります 284 00:13:31,000 --> 00:13:33,000 実は影響はもっとひどいのです 285 00:13:33,000 --> 00:13:36,000 こうなるのは地球内部深くにある物質が 286 00:13:36,000 --> 00:13:38,000 地上に達し地上に広がった時です 287 00:13:38,000 --> 00:13:41,000 溶岩流が直接の死因ではありません 288 00:13:41,000 --> 00:13:43,000 一緒に放出される二酸化炭素のせいです 289 00:13:43,000 --> 00:13:46,000 これはボルボでなくて火山です 290 00:13:46,000 --> 00:13:48,000 でも二酸化炭素は二酸化炭素です 291 00:13:49,000 --> 00:13:52,000 そしてエール大学のロブ・バーナーと 292 00:13:52,000 --> 00:13:54,000 私が収集したデータがあり 293 00:13:54,000 --> 00:13:57,000 それに基づき 色々な方法を駆使して 294 00:13:57,000 --> 00:14:00,000 岩石全体の記録から二酸化炭素の量を把握し 295 00:14:00,000 --> 00:14:02,000 私が温暖化大量絶滅と呼ぶ 296 00:14:02,000 --> 00:14:05,000 絶滅が起きた赤い線の状況を分析しました 297 00:14:05,000 --> 00:14:07,000 極めて明確な事実を2つ発見しました 298 00:14:07,000 --> 00:14:10,000 これらの絶滅は二酸化炭素が 上昇している時期に起きたこと 299 00:14:10,000 --> 00:14:13,000 そして二つ目は ここにはありませんが 300 00:14:13,000 --> 00:14:16,000 二酸化炭素が 1,000ppmを 301 00:14:16,000 --> 00:14:20,000 超した時期は地球には 氷が存在しなかったことです 302 00:14:20,000 --> 00:14:22,000 現在 380ppmで上昇中です 303 00:14:22,000 --> 00:14:25,000 今後3世紀もすれば 1,000ppmに達するでしょう 304 00:14:25,000 --> 00:14:29,000 しかしシアトルの友人デイビッド・ バッティスティの意見は 100年です 305 00:14:29,000 --> 00:14:31,000 やがて氷がすべて解けます 306 00:14:31,000 --> 00:14:35,000 すると海面が70メートル上昇します 307 00:14:35,000 --> 00:14:37,000 私の家は高台にありますが 308 00:14:37,000 --> 00:14:39,000 やがて海岸沿いになるでしょう 309 00:14:39,000 --> 00:14:43,000 さて結末は何でしょう? 海洋は恐らく紫色になるでしょう 310 00:14:43,000 --> 00:14:46,000 私たちは これが高等な生命が発展するのに 311 00:14:46,000 --> 00:14:48,000 長期間要した理由と考えます 312 00:14:48,000 --> 00:14:51,000 極めて長期間 海洋は硫化水素に満ちていました 313 00:14:51,000 --> 00:14:55,000 そのために高度な生命が存在しなかったのです 314 00:14:55,000 --> 00:15:00,000 硫化水素は今でも地球上の 数か所で噴出し続けています 315 00:15:00,000 --> 00:15:04,000 これは2カ月前に撮った私の写真です 316 00:15:04,000 --> 00:15:08,000 お気に入りの動物 オウムガイと 一緒なのでお見せしました 317 00:15:08,000 --> 00:15:12,000 この動物は5億年の太古から生存しています 318 00:15:12,000 --> 00:15:15,000 追跡調査をしている所です スキューバ・ダイバーにとって 319 00:15:15,000 --> 00:15:18,000 最高のプロジェクトに参加したいなら これです 320 00:15:18,000 --> 00:15:20,000 ここはグレート・バリア・リーフの近くです 321 00:15:20,000 --> 00:15:21,000 そしてこの瞬間にも 322 00:15:21,000 --> 00:15:24,000 オウムガイは彼らの軌跡を私たちに伝えてくれるのです 323 00:15:24,000 --> 00:15:28,000 ただし時折ダイバーには 324 00:15:28,000 --> 00:15:30,000 危険が待ち受けています 325 00:15:30,000 --> 00:15:32,000 少し考えてみましょう 326 00:15:32,000 --> 00:15:35,000 仕掛けを食いちぎったホウジロザメです 327 00:15:35,000 --> 00:15:38,000 釣り上げたところです 夜になってもサメがいます 328 00:15:38,000 --> 00:15:41,000 泳いでいた私は脚を 食いちぎられたとします 329 00:15:41,000 --> 00:15:44,000 海岸から 120キロ離れています 私はどうなるのでしょう? 330 00:15:44,000 --> 00:15:46,000 死ぬでしょう 331 00:15:46,000 --> 00:15:48,000 今から5年後 こうなると期待します 332 00:15:48,000 --> 00:15:51,000 船に引き上げられ ガスマスクが被せられます 333 00:15:51,000 --> 00:15:54,000 80ppmの硫化水素を吸入します 334 00:15:54,000 --> 00:15:58,000 そして氷水につけられます 体温が15度低下した状態で 335 00:15:58,000 --> 00:16:02,000 救命救急病院に搬送されます 336 00:16:02,000 --> 00:16:04,000 これが可能な理由は私たち哺乳類は 337 00:16:04,000 --> 00:16:07,000 これまで幾多の硫化水素放出を経験してきたので 338 00:16:07,000 --> 00:16:09,000 身体が適応しているからです 339 00:16:09,000 --> 00:16:13,000 実現すれば大きな医療革新になるでしょう 340 00:16:13,000 --> 00:16:15,000 マーク・ロスです 国防総省国防高等研究事業局 (DARPA)の 341 00:16:15,000 --> 00:16:19,000 依頼を受け戦場で負傷した 米兵を救う研究をしています 342 00:16:19,000 --> 00:16:21,000 豚を失血させます 343 00:16:21,000 --> 00:16:24,000 80ppmの硫化水素を投与します 344 00:16:24,000 --> 00:16:27,000 過去の大量絶滅を生き延びたのと同じ条件です 345 00:16:27,000 --> 00:16:29,000 哺乳類が爬虫類に変身します 346 00:16:29,000 --> 00:16:33,000 “この反応こそ哺乳類と爬虫類が何度となく 347 00:16:33,000 --> 00:16:36,000 硫化水素に触れてきた結果だと確信します” 348 00:16:36,000 --> 00:16:38,000 このEメールは2年前に受け取ったものです 彼曰く 349 00:16:38,000 --> 00:16:41,000 “いくつかの質問に答えが出たと思う” 350 00:16:41,000 --> 00:16:43,000 彼は今ではネズミで実験をしています 351 00:16:43,000 --> 00:16:47,000 実験は4時間から時には6時間に及びます 352 00:16:47,000 --> 00:16:49,000 ここに移動中に もらった最新のデータです 353 00:16:49,000 --> 00:16:54,000 一番上の線は実験中の普通のネズミの体温です 354 00:16:54,000 --> 00:16:56,000 点線は実験中の室温を示します 355 00:16:56,000 --> 00:16:58,000 室温は 25℃から段々と低下し始めます 356 00:16:58,000 --> 00:16:59,000 室温は 25℃から段々と低下し始めます 357 00:16:59,000 --> 00:17:01,000 そして6時間後上昇し元に戻ります 358 00:17:01,000 --> 00:17:06,000 さて同じネズミに 80ppm の硫化水素を投与します 359 00:17:06,000 --> 00:17:08,000 そのグラフが実線です 360 00:17:08,000 --> 00:17:10,000 体温がどうなるか見てください 361 00:17:10,000 --> 00:17:12,000 体温が低下します 362 00:17:12,000 --> 00:17:16,000 35℃から 15℃まで下がります 363 00:17:16,000 --> 00:17:19,000 そして 異常なく回復するのです 364 00:17:19,000 --> 00:17:22,000 これが人を救命救急施設に搬送する方法です 365 00:17:22,000 --> 00:17:27,000 こうすれば低い体温を維持しながら 救命救急施設に搬送できるのです 366 00:17:28,000 --> 00:17:32,000 皆さん思っていることでしょう 脳組織は大丈夫なのかと 367 00:17:32,000 --> 00:17:35,000 克服すべき大きな問題になるでしょう 368 00:17:35,000 --> 00:17:37,000 事故に遭ったとします 選択肢は二つです 369 00:17:37,000 --> 00:17:40,000 死ぬか 硫化水素を吸引して 例えば75%の確率で 370 00:17:40,000 --> 00:17:43,000 精神上は生き残るか 371 00:17:43,000 --> 00:17:45,000 あなただったら どうしますか? 372 00:17:45,000 --> 00:17:48,000 死ぬ意思を示す小さな バッジを持ち歩くのでしょうか? 373 00:17:48,000 --> 00:17:50,000 やがて この時代がやってくるのです 374 00:17:50,000 --> 00:17:52,000 まさに革命的になるでしょう 375 00:17:52,000 --> 00:17:55,000 生命を救えますが コストもあります 376 00:17:55,000 --> 00:17:57,000 大量絶滅の新発見は 確かに衝突があり 377 00:17:57,000 --> 00:17:59,000 そして長期的観点も必要なことです 378 00:17:59,000 --> 00:18:01,000 将来また衝突があるでしょう 379 00:18:01,000 --> 00:18:03,000 しかし私たちは もっと重大な危険に瀕しています 380 00:18:03,000 --> 00:18:06,000 硫化水素の世界に 簡単に逆戻りし兼ねません 381 00:18:06,000 --> 00:18:08,000 何千年もすれば― 382 00:18:08,000 --> 00:18:10,000 今後何千間人類は存続するでしょうが― 383 00:18:10,000 --> 00:18:14,000 それが再び繰返すのでしょうか 私たちがこのまま進めば繰返します 384 00:18:14,000 --> 00:18:16,000 ここに来るのに何人が飛行機を使いましたか? 385 00:18:16,000 --> 00:18:18,000 私たち何人が今年飛行機を 386 00:18:18,000 --> 00:18:21,000 利用しただけで京都議定書の排出枠を 387 00:18:21,000 --> 00:18:23,000 使い切りましたか? 388 00:18:23,000 --> 00:18:26,000 何人が超えましたか? 私は間違いなく超えました 389 00:18:26,000 --> 00:18:29,000 私たちは種として巨大な問題に直面しています 390 00:18:29,000 --> 00:18:31,000 それに勝たねばなりません 391 00:18:31,000 --> 00:18:35,000 私はこのサンゴ礁に戻りたいです ありがとうございます 392 00:18:35,000 --> 00:18:41,000 (拍手) 393 00:18:41,000 --> 00:18:43,000 ひとつだけ質問があります 394 00:18:43,000 --> 00:18:45,000 あなたが言っていることは 395 00:18:45,000 --> 00:18:47,000 私たちの体内に硫化水素への 396 00:18:47,000 --> 00:18:51,000 生化学的な反応が埋め込まれており 397 00:18:51,000 --> 00:18:54,000 それが過去の大量絶滅は気象変動が 398 00:18:54,000 --> 00:18:56,000 原因とする証拠だというのですか? 399 00:18:56,000 --> 00:18:58,000 はい 私たちの細胞には危機的状況に 400 00:18:58,000 --> 00:19:01,000 直面すると微量の硫化水素を 放出する能力が備わっています 401 00:19:02,000 --> 00:19:03,000 ロスが発見しました 402 00:19:03,000 --> 00:19:05,000 そこで今研究しているのは その形跡を発見できるか? 403 00:19:05,000 --> 00:19:07,000 骨や植物の中にその形跡があるか? 404 00:19:07,000 --> 00:19:10,000 化石をさらに調査して 過去に そのような出来事が 405 00:19:10,000 --> 00:19:12,000 何回あったか研究しています 406 00:19:12,000 --> 00:19:14,000 信じられない医療技術です 407 00:19:14,000 --> 00:19:17,000 しかし同時に恐ろしい... 408 00:19:17,000 --> 00:19:20,000 福音であり 呪縛です