体内には 重さ1.4キロで
1日24時間営業の工場があります
それは肝臓です
体内で一番重い臓器で
最も重要な臓器の一つです
肝臓は同時に貯蔵所
製造拠点
処理工場の三役をこなします
これらすべての機能には
多くの重要な役割があり
肝臓なくしては
生命活動が止まってしまうほどです
肝臓の主な働きの一つは
体内の血液をろ過することです
2つの臓器から-
心臓から肝動脈を通して
腸から肝門脈を通して
休まず血液が運ばれます
この2か所からの血液で
肝臓が栄養で満たされます
そして小葉という何千もの小さな
体内処理工場と協力し合って
仕分け、処理、貯蔵をするのです
血液は
肝臓が機能するのに必要な酸素も送ります
腸からの血液は
摂取した食べ物に含まれている
炭水化物や脂質
ビタミンやその他の栄養素を含んでいます
これらは異なる方法で処理される必要があります
炭水化物の場合は
肝臓で分解 糖質に変換され
(注:正しくは口から小腸のまでの消化過程による)
肝臓から送り出された血液は
全身にエネルギーを供給します
時々すぐには必要とされない
栄養素が体内に残ります
そういう場合に肝臓は
保管施設に貯蔵します
この施設は
将来体が栄養を必要とした場合の
食品貯蔵室として機能します
でも 肝臓に入る血液が常に
良いものばかりとは限りません
毒素や体が使えない副産物もあるのです
肝臓はこれらを厳しく監視し
役に立たないものや
有害物質を見つけると
体に害を与えない物質に変えるか
血液から分離して除去し
腎臓や腸を通じて排出します
もちろん 肝臓が何も作らないのなら
肝臓を工場とは考えません
肝臓は脂肪酸を運んだり
血液凝固を促す
様々な血漿タンパク質から
ホルモンの原料となる
コレステロールまで作ります
また ビタミンDや
消化を促す物質まで作ります
生命に関わる物質の一つが胆汁です
環境に優しい処理場のように
肝臓は肝細胞という細胞を使って
有害ゴミを
苦い 緑色がかった液体に変えます
それが作られると
肝臓の下にある
胆嚢に送ります
次に胆汁が腸に流れ出ると
脂肪を分解し 病原菌を殺し
胃酸を中和する働きがあります
胆汁は体外に
肝臓からの毒素や副産物を
排出するのにも役立ちます
ご覧の通り
肝臓は究極の効率を誇る
工場で
複数の役割が
互いに助け合っています
このように複雑な臓器は
健康を保ち
許容範囲を超える毒素で
過重な負担をかけないよう
滑らかに機能させる必要があります
これは閉鎖など考えられない
工場なのです