これからお話しするのは ソーセージ理論です つまり 大好きなものは どうやって作られているか 気にかけたりしないという事です そこで今夜は 私のソーセージをお目にかけます 待って あわてないで... これがそのソーセージです 2014年FIFA ワールドカップ オー マイゴーッド!!!! 今週 ワールドカップが始まります 楽しみなのですが これに葛藤しているんです アメリカの皆さんにとっては 10歳の娘を迎えに行くだけの事 なんでしょうけど しかし...私だけでなく世界中の人たちには 重要なことなんです サッカーはブラジルの宗教になった コロンビアではサッカーは宗教だ フットボールはここでは宗教です サッカー フットボールとも呼ぶんですが 宗教なんです 大げさに言っているわけではありませんよ ディビッド・ベッカムがキリストの タトゥーを入れた時 大方のサッカーファンの反応は キリストに対するものでした ...彼にとってはコトですね 私の葛藤というのは ワールドカップは大好きなのに こいつら FIFA が運営していることです 皆さんにとっては フェデラシオン インターナショナル ドゥ フットボールアソシアシオン または サッカーゲームでおなじみですね アメリカの視聴者は一度も お目にかかったことがないと思いますが FIFAというのは奇妙なまでに グロテスクな団体です 実際 FIFAの内情について話すと まるで初めて 「2ガールズワンカップ」を 見た時みたいになります 恐怖に満ちた人々の表情を 目にすることになるからです 今回のワールドカップが行われる 開催地であるブラジルから始めます ブラジルの人たちは感情豊かです これはお祝いの時なんですが 四旬節を祝っているんですよ チョコを我慢してイースターを待つ というのがいいんでしょう 世界有数のサッカーファン国でもあります ですから 当然 ワールドカップの開催を 待ちわびる事でしょう 貧民街やスラムといった場所での 警察と住民の衝突が 一か月続いています ここではブラジルワールドカップに 反対しているのです 訳がわかりません どうして大好きなものを 開催するのがいけないんでしょうか? ブラジル政府は開催準備に 既に110億ドル以上を費やしています 米国チームはこちらの マナウスにて第二試合を行います この真新しいスタジオ建設には 2億7千万ドルがかけられています マナウスは奥地にあるため 車では移動できません そのため 当局は 船で建築材料を運ぶ必要がありました ポルトガルから 大西洋を渡り アマゾン川を上っていくのです お金の無駄遣いですね 特にこのスタジアムは ワールドカップの4試合でしか 使われないのですから マナウスにはサッカーチームがないので このままでは世界一高価な 鳥のトイレに なってしまいます ブラジルの人が怒るのも もっともです 実際に手にするリターンについて 考えてみれば特にね でも W杯はお金を生み出しますよね 確かにFIFAは儲っています ここに問題があるんです 国にもたらされる利益はなく ワールドカップを運営するFIFAが 儲かるんですよ ブラジル 分かりやすく説明しましょう お金は陰毛で FIFAが脱毛ワックスだとしましょう ワールドカップ開催中には たくさんあったのに いったん終わってしまえば 何も残りません こんなところにお金があったなんて 知らなかったところからもです その後は涙目で 「チクショウ 何が起きたんだ」 「何があったんだ!」 もう二度とやるもんか どうしてかと言うとFIFAは 開催国に対して負担を要求します FIFAやその関係団体は 税金を免除されるんです あらゆるレベルで 国や地方自治体の あらゆる税金です 消費税 所得税であれ 何であれ 免除されるのです ブラジルの見積もりでは 二億五千万ドルの税金を 免除しています どこかで ウェズリー・スナイプスが 言っていました 「サッカーが答えだ!」 「ああ これでやっとピンときた」 FIFAは多くのものを残すと いっています 新たな法律といったものです ブラジルでこんなことがありました 2003年にブラジル政府は スタジアムでの飲酒を禁止しました なぜなら あまりにも― ファンの死亡率が高いからです 文句なしですね! 人の命を救うのですから! ただ一つ問題があります バドワイザーが― FIFAの有力スポンサーだという事です その製品は会社が何度も 強調するところの ビールだからです 人々を守るための法律から FIFAはバドワイザーを守るのに躍起です そこで FIFAの事務局長がブラジルへ赴き メッセージを読み上げました 「大変申し訳ないが 尊大に響くかもしれないが 交渉するつもりはない なぜならば 法律の特性として 我々には ビールを販売する権利がある」 尊大に響くかもしれないが つまらん法律や 人の安全なんて知ったことか そういうことでしょ? すばらしいことに FIFAは勝ちました ブラジル政府に圧力をかけて 「バドワイザー法」を通過させ サッカー場での販売を許可させたのです 何とも恐ろしい話ですが 幸いFIFAのスポンサーが コカインやチェインソーを 扱っていない事に安堵したでしょう そして ブラジルは幸運でした ブラジルはラッキーでした アルコールだけで済みましたから 4年前に南アフリカで ワールドカップが行われたときは FIFAワールドカップ裁判所を 作らせました なんだか妙な響きですが まるで ワールドシリーズを フィリー・ファナティック裁判長の前で 行うようなものです ただし FIFA裁判所は 冗談どころではありません 二人のジンバブエ人が水曜に 海外特派員を襲い 木曜に逮捕されました その翌日から15年の刑期が 始まりました 恐るべきスピードです 中華料理の出前を頼んだら 5分後に届くようなものです 「どうも でも随分と早いねえ!」 「ちゃんと出来ているのかい」 ここで皮肉なのはFIFAが 何年にもわたるスキャンダルにも関わらず 法体制を作り上げたことです 「サッカー組織が自ら 疑惑の渦中にある 二人の幹部を停職することで 汚職に取り組んでいます」 FIFAのスキャンダルは くすぶり続けています 汚職疑惑の渦中にある ジャック・ワーナーは 副会長を辞任しました あまりに多くの汚職疑惑があるため FIFAは対処しなくてはなりません ワイロとFIFAは ピーナッツバターとジャムの様なものです いや これは違いますね ピーナッツバターとジャムは いつも一緒でなくては FIFAとワイロについては ピーナッツバターと ナッツアレルギーの子の関係です 「だめよ トレバー だめだってば!」 「それはお兄ちゃんの分よ!」 FIFAをこれ以上マンガの悪党みたいに したいと思うならば こちらが実際の幹部用会議室です ご覧のように FIFAは明らかに 狙っていますね 「博士の異常な愛情」の世界を 証拠Aでこの組織が とんでもないことが示されました しかし FIFAの代表は 慎ましいNPOだといって憚りません 「我々はNPOです 非営利のままでなくてはなりません」 「NPOの口座に10億ドル以上も あるんですか?」 「でも それは非常用です」 非常用ですって? 10億ドルですよ? まさかのためのファンドが そんな大金だったら マンガで泳ぐアヒルのためにチェックしましょう もはや 非営利じゃないでしょう 今 ご覧いただいた男性 セップ・ブラッターという名前からして レッドカードです セップが名前だとしたら どんなに控えめに見積もっても バーの喧嘩で誰かの首を 絞めたでしょうね これが事実です セップ・ブラッターの人柄を ご紹介しましょう 「先日 彼は女子サッカーを盛り上げる為に どうしたらいいか質問されました 「パンツを短くすればいい」と答えたんです ご名案 女性がホットパンツをはいて これを「フォクシー・サッカー」と呼ばせ ジャージを切り詰めて ボールをホットウィングに替えれば Hooters を開店できる FIFA 慎ましい非営利団体だそうですが 最近 2千7百万ドルを投じて 映画「Untited Passions」を作成 FIFAの歴史をフィクションにしていて 主役のセップ・ブラッター役は なぜかティム・ロス この映画はFIFA本体と同じく おぞましい 我々は― フェデラシオン アンテナショナル ドゥ フットボールアソシアシオン FIFA 最初のワールドカップ開催地は ウルグアイ 家族をまとめるために 全てを手にいれた そこから抜けたことは 誤りだったがな スポーツ映画の主役が 幹部だなんて だれが思いつきますか? そしてばからしいのは 2時間もティム・ロスも 必要ないという事です だってセップ・ブラッターの名作は 既に制作済みです 10秒間で YouTubeでご覧になれます これは最初で最後になるでしょうね 本当に心の底から 「お年寄りが舞台から落ちてよかった」 なんて思えるのは 実はFIFAで最悪なことは 過去ではなく 現在でもなく 未来にあります 2022年ワールドカップの 主催国が決まったからです 「2022年FIFAワールドカップ 主催国はカタール」 カタール? ひどい考えだという理由が 1から50まであります カタールの夏の気温は 50℃以上にも達します 屋外で運動競技イベントを行うには きびしい環境です 50℃というのは122Fです ワールドカップが サッカーのできない場所で 行われるのですよ まるでNFLがスーパーボールを 湖で行うようなものです カタールでワールドカップが開かれるために FIFA幹部の一部がワイロを 受け取ったといわれていますが そうであってほしいと思います そうでなければ 筋が通りません ...それは気候だけではなく 就労条件の事もあるからです カタールは21世紀の奴隷国家です ビザなしでは外国人労働者は 出国できません そのビザには雇い主の承認が必要です パスポートは誰が持っているんですか? 囚われの身だという訳ですね? 毎日 棺桶が帰国の途につきます 平均して一日一人以上が 亡くなっています インドとネパール たった二か国だけで 2022年のキックオフまでに 4千人以上の労働者が死亡するでしょう ここでは基本的に カタールのワールドカップは 中東における最悪の死亡率を誇る この時以来の プロジェクトだという事です さて ここまでで FIFAのおぞましさを 証明出来たと望みます しかし ここに彼らの強みがあります それでも 私は 来週のワールドカップが楽しみです! こんな苦しみを生み出す団体が 楽しみをもたらすなんて 正当化するのは困難です 最初に戻りましょう 「サッカー フットボールとも呼ぶけれど 宗教なのよ」 それだけではありません 組織宗教です FIFAは教会です 考えてみてください リーダーは絶対的な権力を誇り 南米諸国になけなしのお金を使わせて 豪勢な大聖堂を建築し 中東では おびただしい数の人の死に 責任があるわけです でも...でも...でも 世界中の何百万もの人にとっては 私も含まれますが それは守護者であり 人生に意味をもたらしてくれるのです もし この例えでもアメリカ人が― サッカー好きにならないとしたら 仕方がありません