WEBVTT 00:00:12.495 --> 00:00:14.168 トークの前にまず 00:00:14.168 --> 00:00:17.717 私は多くのすばらしい女性と TEDに参加できることを 00:00:17.717 --> 00:00:19.760 とても光栄に思います 00:00:19.760 --> 00:00:21.960 この場に招待してくださった 関係者の方々に 00:00:21.960 --> 00:00:23.918 お礼を申し上げます 00:00:23.918 --> 00:00:26.145 私のような男性が 特に性暴力防止の分野で 00:00:26.145 --> 00:00:28.110 活動しているということを 00:00:28.110 --> 00:00:30.642 声に出して言うことが大切です 00:00:30.642 --> 00:00:33.152 今日 私が話すテーマですが 00:00:33.152 --> 00:00:36.361 男性が対性暴力のために立ち上がっている ということを認識することが大切です 00:00:36.361 --> 00:00:38.765 アメリカや さらには多種文化において 00:00:38.765 --> 00:00:41.225 そして世界中の 国際的な環境においてです 00:00:41.225 --> 00:00:42.974 立ち上がり 声を上げて 00:00:42.974 --> 00:00:44.843 活動する男性が増えていることを 00:00:44.843 --> 00:00:46.606 認識することが重要です 00:00:46.606 --> 00:00:48.321 そして 男性の暴力という 00:00:48.321 --> 00:00:50.717 これまでは無関心になるか 00:00:50.717 --> 00:00:53.692 明らかに敵対心を持つという歴史において 00:00:53.692 --> 00:00:55.550 男性が立ち上がれたのも 00:00:55.550 --> 00:00:57.971 女性のリーダーシップのおかげです 00:00:57.971 --> 00:00:59.625 個人的、専門的レベル 00:00:59.625 --> 00:01:00.530 政治的レベル 00:01:00.530 --> 00:01:01.601 知的レベルの全てで 00:01:01.601 --> 00:01:02.824 これらの運動を起こした 00:01:02.824 --> 00:01:03.794 全ての女性に 00:01:03.794 --> 00:01:05.544 感謝しています 00:01:05.544 --> 00:01:07.604 これらの運動は人々に良い影響を 与えています 00:01:07.604 --> 00:01:09.000 女性や少女だけでなく 00:01:09.000 --> 00:01:10.260 男性や少年にも 00:01:10.260 --> 00:01:11.469 良い影響を与えています 00:01:11.469 --> 00:01:13.407 女性たちが長年取り組んでいる 00:01:13.407 --> 00:01:16.987 活動を私のような男性がすることで しばしば多くの評価や 00:01:17.009 --> 00:01:19.174 世間からの賞賛を得ています 00:01:19.174 --> 00:01:21.569 世間の注目を生かす方法の1つは 00:01:21.569 --> 00:01:23.905 女性に感謝し 女性のリーダーシップを称えることです 00:01:23.905 --> 00:01:27.614 今日も明日も もちろん 未来もずっとそうするのです 00:01:28.928 --> 00:01:32.607 (拍手) 00:01:33.050 --> 00:01:34.327 このことを踏まえて 00:01:34.327 --> 00:01:37.758 性暴力に対するパラダイムシフトを 皆さんと 00:01:37.973 --> 00:01:39.658 共有したいと思います 00:01:39.658 --> 00:01:43.220 性暴力、DV 男女関係における虐待、セクハラ 00:01:43.220 --> 00:01:45.734 子供への性的虐待など 全体の問題を指して 00:01:45.734 --> 00:01:48.600 簡単に性暴力問題としましょう 00:01:48.600 --> 00:01:52.467 これらは立派な人が手を差し伸べる 女性問題とされてきました 00:01:52.467 --> 00:01:55.260 私はその枠組みに違和感を感じ 受け入れられませんでした 00:01:55.260 --> 00:01:58.646 私は立派な人が手を差し伸べる 女性問題だとは思いません 00:01:58.646 --> 00:02:02.529 実は これらは男性問題なのだと まず申し上げておきます 00:02:02.529 --> 00:02:05.614 (拍手) 00:02:05.614 --> 00:02:08.531 明らかに 女性問題でもあり そのことも理解していますが 00:02:08.531 --> 00:02:11.788 性暴力を女性問題と呼ぶことが 1つの問題であり 00:02:11.788 --> 00:02:14.565 それには多くの理由があります 00:02:14.565 --> 00:02:16.408 男性が注目しない口実を 00:02:16.408 --> 00:02:18.215 与えるようです 00:02:18.215 --> 00:02:20.321 男性の多くは「女性問題」と聞くと 00:02:20.321 --> 00:02:22.371 無視しがちになり こう考えます 00:02:22.371 --> 00:02:24.942 「俺は男だ それは女子とか女性の問題だ」 00:02:24.942 --> 00:02:28.521 結局 多くの男性は文字通り それ以上は考えないのです 00:02:28.521 --> 00:02:30.858 頭の中のチップが作動したようなもので 00:02:30.858 --> 00:02:34.102 「女性問題」という言葉を聞くと 神経の感覚が反対の方向に 00:02:34.102 --> 00:02:36.230 注意をそらすのです 00:02:36.230 --> 00:02:38.565 「ジェンダー」という言葉についても同様に 00:02:38.565 --> 00:02:40.736 「ジェンダー」という言葉を聞くと 「女性」のことを 00:02:40.736 --> 00:02:42.450 多くの人々が連想します 00:02:42.450 --> 00:02:45.644 「ジェンダー問題」は「女性問題」と 同じ意味だと思っているのです 00:02:45.644 --> 00:02:47.936 「ジェンダー」という言葉には いく分曖昧さがあります 00:02:47.936 --> 00:02:51.085 実際に その曖昧さについて 比喩的に説明していきましょう 00:02:51.085 --> 00:02:53.008 少し 人種について話をしましょう 00:02:53.008 --> 00:02:54.910 アメリカで 「人種」という言葉を聞けば 00:02:54.910 --> 00:02:57.295 アフリカ系、ラティーノ、アジア系 00:02:57.295 --> 00:02:59.744 ネイティブアメリカン、南アジア人 太平洋諸島の人たちなどを 00:02:59.744 --> 00:03:01.871 思い浮かべる人が多いでしょう 00:03:01.871 --> 00:03:04.856 「性的指向」という言葉を聞けば 00:03:04.856 --> 00:03:07.688 「ゲイ」「レズビアン」「両性愛者」だと 00:03:07.688 --> 00:03:10.228 「ジェンダー」という言葉を聞けば 「女性」のことだと 00:03:10.228 --> 00:03:11.516 思う人が多いでしょう 00:03:11.516 --> 00:03:12.528 どの場合においても 00:03:12.528 --> 00:03:15.256 支配的グループである白人は 注目されていませんね 00:03:15.256 --> 00:03:18.194 まるで白人が人種としての アイデンティティーを備えていないか 00:03:18.194 --> 00:03:20.474 他人種の分類や構成に 属していないかのようですね? 00:03:20.474 --> 00:03:23.351 まるで異性愛の人々に 性的指向がないみたいですね? 00:03:23.351 --> 00:03:25.870 男性には「ジェンダー」がないみたいですよね? 00:03:25.870 --> 00:03:27.137 これは長年受け継がれている― 00:03:27.137 --> 00:03:29.829 優勢なグループが生き残る一つの方法です 00:03:29.829 --> 00:03:30.787 言わば 00:03:30.787 --> 00:03:34.380 白人は自らの支配力について 疑うことも考えることもありませんでした 00:03:34.380 --> 00:03:37.661 権力や特権の主な特性の一つだからです 00:03:37.661 --> 00:03:40.160 内観せず 熟考しなかったのです 00:03:40.160 --> 00:03:43.948 本来 男性の問題であるはずの議論も 00:03:43.948 --> 00:03:47.502 実際 ほとんど無視されるような状態です 00:03:47.502 --> 00:03:49.199 このことがDVや性暴力に及ぼす― 00:03:49.199 --> 00:03:50.778 影響力には驚きます 00:03:50.778 --> 00:03:52.714 確実に男性が主体のテーマである― 00:03:52.714 --> 00:03:54.347 議論の大部分から男性が 00:03:54.347 --> 00:03:57.303 かき消されていることは驚きです 00:03:57.303 --> 00:03:59.698 これから古典的な方法で 私が言わんとすることを 00:03:59.698 --> 00:04:01.242 説明しようと思います 00:04:01.242 --> 00:04:03.786 私は基本的に保守派です 00:04:03.786 --> 00:04:06.151 ハイテク技術を駆使して映画を作っていますが 00:04:06.151 --> 00:04:08.636 教育者としては保守的なんです 00:04:08.636 --> 00:04:11.658 皆さんとやってみたいのは 00:04:11.658 --> 00:04:14.000 文の構造上における― 00:04:14.000 --> 00:04:16.288 考え方や文字どおり言葉の使い方を 00:04:16.288 --> 00:04:18.462 説明するもので これによって いかに― 00:04:18.462 --> 00:04:20.873 男性への注意がそらされているかが分かります 00:04:20.873 --> 00:04:23.198 これは特にDVについてですが 00:04:23.198 --> 00:04:26.505 その他 類似事項にも繋げられます 00:04:26.681 --> 00:04:29.751 フェミニストであり言語学者の ジュリア・ペネロピの研究です 00:04:29.751 --> 00:04:32.223 ごく基本的な文から始めましょう 00:04:32.223 --> 00:04:36.883 「ジョンがメアリーを殴った」 正しい英文です 00:04:36.883 --> 00:04:39.700 ジョンが主語で殴ったが動詞 メアリーが目的語 00:04:39.700 --> 00:04:40.641 正しい文章です 00:04:40.641 --> 00:04:42.923 では 2つ目の文章に移り― 00:04:42.923 --> 00:04:45.341 同じことを受動態で言いましょう 00:04:45.341 --> 00:04:50.521 「メアリーはジョンに殴られた」 00:04:51.441 --> 00:04:54.145 さあ 多くのことが1つの文で起こりました 00:04:54.145 --> 00:04:56.578 「ジョンがメアリーを殴った」が 00:04:56.578 --> 00:04:59.039 「メアリーがジョンに殴られた」となることで 00:04:59.039 --> 00:05:01.545 文の焦点がジョンからメアリーへ移りました 00:05:01.545 --> 00:05:04.532 ジョンが文の最後に移動し 00:05:04.532 --> 00:05:07.173 意識レベルから消えようとしています 00:05:07.173 --> 00:05:09.732 3つ目の文ではジョンを消して 00:05:09.732 --> 00:05:14.337 「メアリーは殴られた」 メアリーのことだけになりました 00:05:14.337 --> 00:05:17.488 ジョンのことを考えることもなく 焦点は完全にメアリーです 00:05:17.488 --> 00:05:18.745 過去の世代を見ると 00:05:18.745 --> 00:05:21.720 「叩く」は「殴る」の同義語として 使われてきたので 00:05:21.720 --> 00:05:24.067 「メアリーは叩かれた」とします 00:05:25.201 --> 00:05:27.173 他の文からの流れを受け 00:05:27.173 --> 00:05:29.236 最後の文は 00:05:29.236 --> 00:05:31.674 「メアリーは叩かれた女性だ」 00:05:31.674 --> 00:05:34.113 今 まさにメアリーを表すのは 00:05:34.113 --> 00:05:36.895 「叩かれた女性」です 00:05:39.456 --> 00:05:42.053 最初の文でジョンにされたことですね 00:05:42.053 --> 00:05:43.197 それなのにジョンは 00:05:43.197 --> 00:05:45.358 とっくの昔に消えてしまいました 00:05:45.358 --> 00:05:48.538 現在 DVや性暴力の分野で 活動している人々は 00:05:48.538 --> 00:05:50.998 この領域では「被害者叩き」が 広がっていること― 00:05:50.998 --> 00:05:51.951 つまり 00:05:51.951 --> 00:05:54.155 加害者ではなく被害者への 非難が広がっていることを 00:05:54.155 --> 00:05:55.157 理解しています 00:05:55.157 --> 00:05:56.262 被害者に対して 00:05:56.262 --> 00:05:58.043 なぜ こんな男性と付き合うのか? 00:05:58.043 --> 00:06:00.401 なぜ そんな男性に惹かれるのか? なぜ 寄りを戻すのか? 00:06:00.401 --> 00:06:02.524 パーティーでどんなドレスを着ていたのか? 00:06:02.524 --> 00:06:05.316 なぜ ホテルの一室でこの男性たちと お酒を飲んだのか? 00:06:05.966 --> 00:06:07.442 これが被害者叩きです 00:06:07.442 --> 00:06:09.303 これには理由がたくさんあります 00:06:09.303 --> 00:06:11.405 その1つは 被害者を 非難するという認識構造を 00:06:11.405 --> 00:06:12.928 我々が持っているということです 00:06:12.928 --> 00:06:14.316 全くの無意識で 00:06:14.316 --> 00:06:16.813 女性がやっている事や 何を考えて 何を着ているのかなど 00:06:16.813 --> 00:06:18.499 女性や女性の選択について 00:06:18.499 --> 00:06:20.301 質問するような認識構造に なっています 00:06:20.301 --> 00:06:22.875 私はこのような質問する人々を 言い負かそうとは思いません 00:06:22.875 --> 00:06:24.843 妥当な質問です しかし― 00:06:24.843 --> 00:06:26.199 はっきり言いますが 00:06:26.199 --> 00:06:28.324 メアリーのことを尋ねても 暴力防止に関しては 00:06:28.324 --> 00:06:29.669 何の解決にもなりません 00:06:29.669 --> 00:06:31.271 全く別の質問をするべきです 00:06:31.271 --> 00:06:33.550 私が言いたいことはお分かりでしょう 00:06:34.010 --> 00:06:36.334 メアリーではなく ジョンについて質問するのです 00:06:36.604 --> 00:06:37.569 例えば なぜジョンは 00:06:37.569 --> 00:06:38.746 メアリーを殴ったのか? 00:06:39.296 --> 00:06:42.394 なぜDVはアメリカや世界中で 大問題なのか? 00:06:42.514 --> 00:06:44.473 一体 どうしたのか? 00:06:44.583 --> 00:06:45.952 なぜ多くの男性は 00:06:45.952 --> 00:06:48.429 愛していると言う 女性や少女、男性や少年に対して 00:06:48.429 --> 00:06:50.908 身体的、精神的 または言葉の暴力を行うのか? 00:06:50.908 --> 00:06:52.943 男性はどうしてしまったのか? 00:06:53.173 --> 00:06:56.438 なぜ多くの成人男性が幼い少年少女に 性的暴行をはたらくのか? 00:06:56.558 --> 00:06:58.267 なぜ これが現代社会で 00:06:58.267 --> 00:07:00.455 頻繁に起こる問題なのか? 00:07:00.995 --> 00:07:02.803 有名な機関での事件を 00:07:02.803 --> 00:07:04.816 なぜ何度も繰り返し耳にするのか? 00:07:05.426 --> 00:07:08.514 ペンシルバニア州立大学や カトリック教会、ボーイスカウトなど 00:07:08.954 --> 00:07:10.760 挙げたら切りがない! 00:07:11.300 --> 00:07:14.376 国内や世界中の地元地域で 00:07:14.376 --> 00:07:17.600 いつも聞こえてくるのは 子どもへの性暴力です 00:07:17.600 --> 00:07:19.190 男性はどうしたのか? 00:07:19.190 --> 00:07:20.697 なぜ これほど多くの男性が 00:07:20.697 --> 00:07:22.439 世界中で女性をレイプするのか? 00:07:22.439 --> 00:07:24.560 なぜ多くの男性が男性をレイプするのか? 00:07:24.560 --> 00:07:26.066 男性はどうしてしまったのか? 00:07:26.066 --> 00:07:27.233 そして― 00:07:27.233 --> 00:07:30.511 社会にある様々な機関の役割は何か? 00:07:30.511 --> 00:07:33.517 男性の暴力をさらに助長している のではないか? 00:07:33.517 --> 00:07:35.994 これは加害者個人の問題では ありません 00:07:35.994 --> 00:07:37.700 より深く 組織的な社会問題が 00:07:37.700 --> 00:07:40.620 何であるかを理解することが必要です 00:07:40.620 --> 00:07:42.969 お分かりのように 加害者たちは沼から這い出し 00:07:42.969 --> 00:07:45.372 町へやって来て 汚れ仕事をし 00:07:45.372 --> 00:07:46.856 暗闇へ退いていくような― 00:07:46.856 --> 00:07:48.609 怪物ではありません 00:07:48.609 --> 00:07:50.336 極めて単純な考えですよね? 00:07:50.336 --> 00:07:54.042 加害者たちはもっと正常で 日常生活に溶け込んでいます 00:07:54.045 --> 00:07:55.159 そこで問うべきは 00:07:55.159 --> 00:07:58.054 我々はこの社会やこの世界で 00:07:58.054 --> 00:07:59.199 何をしているのか? 00:07:59.199 --> 00:08:01.306 暴力的な男性を生むのを助長するような 00:08:01.306 --> 00:08:03.142 様々な機関の役割は何か? 00:08:03.142 --> 00:08:05.295 宗教団体の役割は何か? 00:08:05.295 --> 00:08:07.449 スポーツやポルノ文化― 00:08:07.449 --> 00:08:09.425 家族構成や経済の役割とは? 00:08:09.425 --> 00:08:10.593 どんな関わりがあるのか? 00:08:10.593 --> 00:08:12.924 人種や民族性はどう関係するのか? 00:08:12.924 --> 00:08:14.309 これらがどんな仕組みになっているのか? 00:08:14.309 --> 00:08:17.026 これらを結びつけ 重要で大きな問題を 00:08:17.026 --> 00:08:19.216 投げかけることで 我々がどのように 00:08:19.216 --> 00:08:22.053 変われるかを考え始められるのです 00:08:22.053 --> 00:08:24.420 いかに我々が異なるアプローチをして 00:08:24.420 --> 00:08:25.975 その慣例を変えられるか? 00:08:25.975 --> 00:08:28.099 現在の結果に導いた 少年が社会に適合する形や 00:08:28.099 --> 00:08:29.638 「男らしさ」の定義を 00:08:29.638 --> 00:08:31.449 いかに変えられるか? 00:08:31.449 --> 00:08:32.988 これらは我々が 00:08:32.988 --> 00:08:34.414 問うべき問題であり 00:08:34.414 --> 00:08:36.696 我々が取り組むべきことなのです 00:08:36.696 --> 00:08:38.336 しかし男女関係 その他における― 00:08:38.336 --> 00:08:40.077 女性の行動や考えに 00:08:40.077 --> 00:08:41.768 焦点を当て続けていては 00:08:41.768 --> 00:08:43.903 答えに辿り着くことはできないでしょう 00:08:43.903 --> 00:08:44.916 今 これらの問題について 00:08:44.916 --> 00:08:48.441 実に多くの女性が 声を上げようと努力しています 00:08:48.441 --> 00:08:50.620 これまでも これからもです 00:08:50.620 --> 00:08:52.642 ところがそんな努力を黙らせようと 00:08:52.642 --> 00:08:54.247 「男性批判者」「男ぎらい」 00:08:54.247 --> 00:08:55.297 感じの悪く攻撃的に 00:08:55.297 --> 00:08:56.555 「フェミナチ」などと― 00:08:56.555 --> 00:09:01.385 汚らわしく 失礼極まりない 呼び方をしています 00:09:03.222 --> 00:09:04.131 ですよね? 00:09:04.131 --> 00:09:05.902 これがどういうことが分かりますか? 00:09:05.902 --> 00:09:07.694 「代弁者殺し」です 00:09:07.694 --> 00:09:10.449 自分や他の女性だけでなく 00:09:10.449 --> 00:09:12.107 男性や少年のために立ち上がり 00:09:12.107 --> 00:09:13.622 声を上げているのに 00:09:13.622 --> 00:09:15.954 彼女たちに黙って座っていろということです 00:09:15.975 --> 00:09:17.700 他人が事を荒立てたり 00:09:17.700 --> 00:09:20.180 他人が抵抗したりするのは 気に入らないから 00:09:20.180 --> 00:09:22.754 このままでいろということです 00:09:22.754 --> 00:09:24.955 基本的に黙って座っていろということです 00:09:24.955 --> 00:09:27.416 ありがたいことに それに従った女性たちはいません 00:09:27.417 --> 00:09:29.476 ありがたいことに 我々は 00:09:29.476 --> 00:09:31.576 女性がこの状況を破る強いリーダーシップを 00:09:31.596 --> 00:09:32.856 持っている世界にいます 00:09:32.856 --> 00:09:35.767 しかし この活動において男性ができる 効果的な役割の1つは 00:09:35.767 --> 00:09:38.685 時々 女性が言えないことを 言うことです 00:09:38.696 --> 00:09:39.799 もっと言えば 00:09:39.799 --> 00:09:41.484 女性であれば 聞き入れられないようなことを 00:09:41.484 --> 00:09:43.367 言うことができるということです 00:09:43.367 --> 00:09:46.639 これは問題で性差別ですが 真実でありがたいことです 00:09:46.639 --> 00:09:49.645 ですから同僚たちと いつも話しているのは 00:09:49.645 --> 00:09:52.204 立ち上がって この問題を口にする 勇気と強さを持つ― 00:09:52.204 --> 00:09:53.490 男性がもっと必要であること 00:09:53.490 --> 00:09:55.705 異性間や他の無意味なこととの 00:09:55.705 --> 00:09:57.195 争いであるようなふりをして 00:09:57.195 --> 00:10:00.084 女性と対立するのではなく 女性と共に立ち上がる― 00:10:00.084 --> 00:10:01.465 男性が必要だということです 00:10:01.465 --> 00:10:03.011 同じ世界の住民なのですから 00:10:03.011 --> 00:10:05.671 ところで 本当に私を悩ませていることの1つは 00:10:05.671 --> 00:10:08.293 被害女性や世界の危機的動向をあらわにした 00:10:08.293 --> 00:10:11.857 フェミニストや その他の人々に対する美辞麗句です 00:10:11.857 --> 00:10:13.277 どこかしら 先ほど言ったように 00:10:13.277 --> 00:10:14.602 「男性嫌い」と批判されることです 00:10:14.602 --> 00:10:16.864 後ろ向きに深く傷ついている― 00:10:16.864 --> 00:10:17.805 少年はどうか? 00:10:17.805 --> 00:10:20.413 母親や自分 姉妹に対する ある大人の男性の 00:10:20.413 --> 00:10:21.769 振る舞いによって 00:10:21.769 --> 00:10:23.184 深く傷ついている少年は? 00:10:23.184 --> 00:10:24.979 大人の男性に暴力で傷つけられた 00:10:24.979 --> 00:10:27.504 若者や少年はどうでしょうか? 00:10:27.504 --> 00:10:28.268 お分かりのように 00:10:28.268 --> 00:10:30.746 女性に暴力を振るう男性を生む仕組みは 男性に― 00:10:30.746 --> 00:10:32.399 暴力を振るう男性を生むのと同じです 00:10:32.399 --> 00:10:35.557 男性被害者について話そうと思ったら 彼らについて話しましょう 00:10:35.557 --> 00:10:37.195 暴力を受けた男性被害者の多くは 00:10:37.195 --> 00:10:39.203 他の男性の暴力の被害者なのです 00:10:39.203 --> 00:10:40.295 だから男性にも 00:10:40.295 --> 00:10:42.263 女性にも共通点があるのです 00:10:42.263 --> 00:10:44.405 我々は共に男性の暴力の被害者です 00:10:44.405 --> 00:10:46.415 だから 我々に直接関わってくるんです 00:10:46.415 --> 00:10:49.043 言うまでもなく 家族や友だちなどに 00:10:49.043 --> 00:10:51.328 深く気にかけている 女性や少女たちが 00:10:51.328 --> 00:10:53.458 いるという事実は 00:10:53.458 --> 00:10:54.626 明らかでしょう 00:10:54.626 --> 00:10:57.361 ですから男性が 声を上げるべき理由はたくさんあります 00:10:57.361 --> 00:10:59.703 大声で言って当然ですね? 00:11:00.590 --> 00:11:03.226 私が同僚とスポーツ文化 米国軍隊、学校で 00:11:03.226 --> 00:11:06.468 取り組んでいる活動の性質は 性暴力防止に対する 00:11:06.483 --> 00:11:08.204 「傍観者アプローチ」― 00:11:08.204 --> 00:11:09.891 と呼んでいて 我々が 00:11:09.891 --> 00:11:11.598 先駆者として活動しています 00:11:11.598 --> 00:11:13.051 皆さんに傍観者アプローチの 00:11:13.051 --> 00:11:15.153 重要な点を教えたいと思います 00:11:15.153 --> 00:11:17.356 たくさんの特性がありますが 00:11:17.356 --> 00:11:19.302 大きなテーマの方向転換です 00:11:19.302 --> 00:11:20.476 中心となるのは― 00:11:20.476 --> 00:11:22.764 男性を加害者 女性を犠牲者として 00:11:22.764 --> 00:11:25.309 見るのではなく 女性を加害者 00:11:25.309 --> 00:11:28.094 男性を被害者としてなど 存在するあらゆる組み合わせで 00:11:28.094 --> 00:11:29.126 見ることです 00:11:29.136 --> 00:11:30.609 2種類の性別を使っています 00:11:30.609 --> 00:11:32.974 男女以外の性別やジェンダーがあるのは 00:11:32.974 --> 00:11:34.238 知っています 00:11:34.238 --> 00:11:36.297 加害者である女性もいれば もちろん 00:11:36.297 --> 00:11:39.520 被害者の男性もいて あらゆる組み合わせが存在します 00:11:39.520 --> 00:11:41.748 しかし 2つの形で見ることなく 00:11:41.748 --> 00:11:44.392 いわゆる傍観者として あらゆる人々に焦点を当てるのです 00:11:44.392 --> 00:11:46.277 傍観者というのは その状況で 00:11:46.277 --> 00:11:49.547 加害者でも被害者でもない人のことを 言います 00:11:49.925 --> 00:11:51.007 言い換えると 00:11:51.007 --> 00:11:53.181 友だち、チームメイト、同僚、仕事仲間 00:11:53.181 --> 00:11:54.447 家族など 00:11:54.447 --> 00:11:57.587 暴力に直接関わっていない人々のことです 00:11:57.587 --> 00:11:59.408 家族、職場、学校など 00:11:59.408 --> 00:12:01.282 その他の仲間関係で 00:12:01.282 --> 00:12:03.027 我々は傍観者に 00:12:03.027 --> 00:12:05.378 取り囲まれています 00:12:05.378 --> 00:12:07.114 どうすべきか? どう声を上げる? 00:12:07.114 --> 00:12:08.886 どう友人に反論するか? 00:12:08.886 --> 00:12:10.480 どうやって友人を支えるか? 00:12:10.480 --> 00:12:13.182 しかし 暴力を目の当たりにして どうやって声をあげれるか? 00:12:13.182 --> 00:12:15.436 男性や男性文化における目標は 00:12:15.436 --> 00:12:18.717 暴力的な男性に挑む 暴力的でない男性が増えることです 00:12:18.717 --> 00:12:19.939 暴力的というのは 00:12:19.939 --> 00:12:22.034 女性に暴力を振るう という意味だけではありません 00:12:22.034 --> 00:12:23.799 自分の友人がその彼女に暴力を振るい 00:12:23.799 --> 00:12:26.421 その暴力の瞬間を止める男性のことを 00:12:26.421 --> 00:12:29.226 指しているのではありません 00:12:29.226 --> 00:12:33.484 これは社会的変化をもたらすには 甘い方法です 00:12:33.638 --> 00:12:35.665 お互いを止めてもらおうと 00:12:35.665 --> 00:12:37.961 試みることの繰り返しです 00:12:37.961 --> 00:12:39.509 例えば あなたが男性で 00:12:39.509 --> 00:12:41.122 ある男性たちとポーカーをしたり 00:12:41.122 --> 00:12:43.679 話をしたり、くつろいだりしています 女性はいません 00:12:43.679 --> 00:12:44.830 その中の1人が 00:12:44.830 --> 00:12:49.149 性差別的 または下品で 女性が嫌な思いをすることを言います 00:12:49.805 --> 00:12:51.335 笑ったり 聞こえないふりを― 00:12:51.335 --> 00:12:53.070 するのではなく 男性は 00:12:53.070 --> 00:12:54.138 こう言うべきです 00:12:54.138 --> 00:12:55.450 「そんなの不愉快だ」 00:12:55.450 --> 00:12:58.245 「君が話しているのは 自分の妹かもしれないんだぞ 00:12:58.245 --> 00:13:00.319 他の冗談は言えないのか?」 00:13:00.319 --> 00:13:02.426 「そんな話はやめてくれ」と 00:13:02.426 --> 00:13:04.245 同じように もしあなたが白人で 00:13:04.245 --> 00:13:06.560 別の白人が人種差別的なコメントを 言うなら 00:13:06.560 --> 00:13:07.727 あなたも私も 00:13:07.727 --> 00:13:10.787 その白人が友人に 人種差別の発言を止めて欲しいと 00:13:10.787 --> 00:13:12.148 願うでしょう 00:13:12.148 --> 00:13:13.733 同性愛者に対する偏見もそうです 00:13:13.733 --> 00:13:15.383 あなたは異性愛者で 00:13:15.383 --> 00:13:18.213 あなた自身は様々な性的指向を 持っている人々に 00:13:18.213 --> 00:13:20.422 嫌がらせや暴力行為をしないとしましょう 00:13:20.422 --> 00:13:21.837 しかし 同性愛者に偏見を持つ人々が 00:13:21.837 --> 00:13:25.101 嫌がらせや暴力行為をしているのを 目の当たりにして黙っていれば 00:13:25.101 --> 00:13:27.534 暗黙の了解という共犯になりませんか? 00:13:27.534 --> 00:13:28.923 傍観者アプローチは 00:13:28.923 --> 00:13:31.652 暴力的行為は許されないものだと 見なされるような 00:13:31.652 --> 00:13:32.836 仲間意識を作り 00:13:32.836 --> 00:13:34.624 声を上げ 暴力を防止する― 00:13:34.624 --> 00:13:37.316 手段を人々に与えようとするものです 00:13:37.316 --> 00:13:38.888 違法だからというだけではなく 00:13:38.888 --> 00:13:41.767 仲間内では 暴力は間違いであり 許されないからです 00:13:41.767 --> 00:13:43.605 性差別的な振る舞いをする男性が 00:13:43.605 --> 00:13:45.409 地位を失うところまで 00:13:45.409 --> 00:13:46.468 行ったら 00:13:46.468 --> 00:13:49.254 少女や女性だけでなく 少年や男性に 00:13:49.254 --> 00:13:50.579 性的嫌がらせをする― 00:13:50.579 --> 00:13:52.475 若者や少年は 結果として 00:13:52.475 --> 00:13:54.706 地位を失うのです するとどうなるか? 00:13:54.706 --> 00:13:57.225 暴力が急激に減るのです というのも― 00:13:57.225 --> 00:14:00.018 典型的な加害者は病気でも ひねくれ者でもなく 00:14:00.018 --> 00:14:02.437 普通の人なのですから そうですよね? 00:14:03.821 --> 00:14:05.495 短い生涯の中で 00:14:05.495 --> 00:14:08.021 キング牧師が残した 多くの名言の中にこんな言葉があります 00:14:08.021 --> 00:14:11.277 「結局 敵の言葉ではなく 友人の沈黙に 00:14:11.277 --> 00:14:12.950 最も傷つくのだ」 00:14:12.950 --> 00:14:16.254 「結局 敵の言葉ではなく友人の沈黙に 00:14:16.254 --> 00:14:17.884 最も傷つくのだ」 00:14:17.884 --> 00:14:20.451 男性社会において 女性や子どもに対する男性の暴力が 00:14:20.451 --> 00:14:21.854 進行中の悲劇として 00:14:21.854 --> 00:14:24.665 明るみに出ていないことが ほとんどです 00:14:24.665 --> 00:14:26.545 恐ろしいほど多くの沈黙があります 00:14:26.545 --> 00:14:27.973 私が訴えたいのは 00:14:27.973 --> 00:14:29.907 この沈黙を破るべきだということです 00:14:29.907 --> 00:14:31.795 そうする多くの男性が必要なのです 00:14:32.742 --> 00:14:34.564 言うは易く行うは難しです 00:14:34.564 --> 00:14:36.868 私はこうやって話していますが 実際問題として 00:14:36.868 --> 00:14:38.620 男性がお互いに反論し合うことは 00:14:38.620 --> 00:14:40.376 簡単なことではありません 00:14:40.376 --> 00:14:42.637 それが原因の1つであり 00:14:42.637 --> 00:14:44.838 起こるべきパラダイムシフトとして これらの問題を 00:14:44.838 --> 00:14:48.011 単に男性問題として理解するのではなく 00:14:48.011 --> 00:14:50.275 男性のリーダーシップの問題として 考えるのです 00:14:50.275 --> 00:14:51.765 大事なことは 00:14:51.765 --> 00:14:53.626 これらの問題における責任が 00:14:53.626 --> 00:14:55.959 幼い少年や高校生・大学生の 00:14:55.959 --> 00:14:57.547 肩にかかるべきではない 00:14:57.547 --> 00:14:58.743 ということです 00:14:58.743 --> 00:15:00.673 権力を持つ大人の男性が負うべきです 00:15:00.673 --> 00:15:03.944 権力を持つ大人の男性とは これらの問題を導く責任を 00:15:03.944 --> 00:15:05.683 負う必要がある人々です 00:15:05.683 --> 00:15:08.158 仲間内で誰かが反論し 00:15:08.158 --> 00:15:09.962 邪魔するようなことをすれば 00:15:09.962 --> 00:15:12.417 その人がリーダーになりますよね? 00:15:12.418 --> 00:15:13.555 でも大局的に見て 00:15:13.555 --> 00:15:15.607 我々にはこれらの問題を優先する 00:15:15.607 --> 00:15:17.893 権力を持つ大人の男性が もっと必要なのです 00:15:17.893 --> 00:15:20.069 まだそんなにいませんよね? 00:15:20.069 --> 00:15:22.988 これは何年も前 夕食の席でのことです 00:15:23.713 --> 00:15:27.196 私は軍隊の様々な部署を相手に 働いていました 00:15:27.196 --> 00:15:29.662 その席で ある女性が私に言いました 00:15:30.478 --> 00:15:33.209 彼女は自分は賢いと思っているようでした 00:15:33.209 --> 00:15:34.975 「海軍では感受性訓練を 00:15:34.975 --> 00:15:36.958 どのくらいしているのかしら?」と 00:15:36.958 --> 00:15:40.474 私は 「お言葉を返して申し訳ありませんが 00:15:40.489 --> 00:15:42.790 海軍で感受性訓練はしていません 00:15:42.790 --> 00:15:45.068 リーダーシップ訓練をしています」 と答えました 00:15:45.068 --> 00:15:47.975 今思うと 私の答えは少し大げさだったと 思いますが 00:15:47.975 --> 00:15:50.689 とても重要な線引きをしました 私は感受性訓練が 00:15:50.689 --> 00:15:52.599 必要だと思いませんでしたから 00:15:52.599 --> 00:15:54.221 リーダーシップ訓練は必要です 00:15:54.221 --> 00:15:55.362 なぜなら 例えば 00:15:55.362 --> 00:15:56.755 野球やアメリカンフットボールの 00:15:56.755 --> 00:15:59.214 プロコーチやマネージャーなどが・・・ 00:15:59.214 --> 00:16:01.603 私はこの領域でも活動しているのですが 00:16:01.603 --> 00:16:02.929 性差別発言をし 00:16:02.929 --> 00:16:04.510 同性愛を嫌悪し 人種差別的な― 00:16:04.510 --> 00:16:05.705 発言をすれば 00:16:05.705 --> 00:16:07.944 スポーツ関連のラジオやブログには 00:16:07.944 --> 00:16:09.296 こんな話題が上がるでしょう 00:16:09.296 --> 00:16:10.392 ある人は 00:16:10.392 --> 00:16:12.218 「彼には感受性訓練が必要だ」 00:16:12.218 --> 00:16:13.132 と言い ある人は 00:16:13.132 --> 00:16:15.722 「やめろ そんな政治的な正しさは 狂ってる」とか 00:16:15.722 --> 00:16:17.858 「彼はおかしな発言をしていますが 次は・・・」 00:16:17.858 --> 00:16:20.477 私の意見は 彼に必要なのは 感受性訓練ではなく 00:16:20.477 --> 00:16:21.957 リーダーシップ訓練だということです 00:16:21.957 --> 00:16:23.623 彼は悪いリーダーだったのですから 00:16:23.623 --> 00:16:26.672 ジェンダーや性別が多様化し 人種や民族が多様化する― 00:16:26.672 --> 00:16:27.962 (拍手) 00:16:27.962 --> 00:16:29.542 社会において 00:16:29.542 --> 00:16:31.352 このような発言をするということは 00:16:31.352 --> 00:16:33.098 統率する資格が無いということです 00:16:33.098 --> 00:16:35.263 私が言及している このことを社会において― 00:16:35.263 --> 00:16:37.734 あらゆる立場にいる 権威や権力を持つ男性や女性に 00:16:37.743 --> 00:16:40.440 理解させることができれば 00:16:40.440 --> 00:16:41.882 社会は変わるでしょう 00:16:41.882 --> 00:16:44.585 人々の考え方が変わるでしょう 00:16:44.930 --> 00:16:48.175 例えば 私は北米で行われる 多くの大学競技に 00:16:48.175 --> 00:16:50.669 取り組んでいます 00:16:50.671 --> 00:16:54.635 DVや性暴力を防ぐ方法は 皆さんご存じですよね? 00:16:55.354 --> 00:16:58.509 大学ではDVや性暴力防止のための訓練が 00:16:58.509 --> 00:17:01.000 全ての競技選手 コーチ・役員に 00:17:01.000 --> 00:17:02.904 教育課程の一環として 00:17:02.904 --> 00:17:04.560 義務づけられていますから 00:17:04.560 --> 00:17:06.538 しない訳にはいきません 00:17:06.538 --> 00:17:08.935 簡単にできることも分かっていますが 00:17:08.935 --> 00:17:10.358 何が足りないのでしょうか? 00:17:10.358 --> 00:17:11.701 リーダーシップです! 00:17:11.701 --> 00:17:13.797 学生選手を統率する力ではなく 00:17:13.797 --> 00:17:15.951 体育の教師や大学の学長としての 00:17:15.951 --> 00:17:17.502 リーダーシップです 00:17:17.502 --> 00:17:21.286 システム全体において人材や優先順位を 決める権利を持つ人々としての 00:17:21.286 --> 00:17:23.075 リーダーシップです 00:17:23.075 --> 00:17:25.704 男性のリーダーシップのほとんどは 失敗です 00:17:25.704 --> 00:17:26.733 ペンシルバニア州立大学は 00:17:26.733 --> 00:17:29.541 傍観者アプローチの生みの親として 00:17:29.541 --> 00:17:31.019 教えられる瞬間が沢山あります 00:17:31.019 --> 00:17:33.333 子どもを守る行動を起こさなかった男性が 00:17:33.347 --> 00:17:35.698 権力を持つ立場にいるという状況が 00:17:35.698 --> 00:17:38.665 現実にたくさんあるのです ここでは男の子が被害にあいました 00:17:38.665 --> 00:17:41.228 本当に信じがたいことですが 考えてみれば 00:17:41.228 --> 00:17:43.366 男性にはプレッシャーがあり 00:17:43.366 --> 00:17:46.054 その仲間文化には制限があることに 気づくでしょう 00:17:46.054 --> 00:17:49.148 だから これらのプレッシャーを打ち破るべく 00:17:49.161 --> 00:17:50.909 男性を励ますことが必要なのです 00:17:50.909 --> 00:17:52.512 その1つの方法は これらの問題を 00:17:52.512 --> 00:17:54.524 深く考える男性が実に多くいることを 00:17:54.524 --> 00:17:56.363 声に出して言うことです 00:17:56.363 --> 00:17:57.986 男性と活動してきたからわかります 00:17:57.986 --> 00:18:01.011 何万、何十万人もの男性と 00:18:01.011 --> 00:18:02.345 長年活動をしてきました 00:18:02.345 --> 00:18:05.199 何年か数えると恐ろしいほどですが・・・ 00:18:05.199 --> 00:18:06.345 これらの問題を 00:18:06.345 --> 00:18:08.207 深く考える男性は多くいますが 00:18:08.207 --> 00:18:09.841 それだけでは足りません 00:18:09.841 --> 00:18:11.301 もっと必要なのは 00:18:11.301 --> 00:18:13.913 ガッツ、勇気、強さ 00:18:13.913 --> 00:18:15.711 道徳的な誠実さを備えた男性で 00:18:15.711 --> 00:18:17.296 共謀した沈黙を破り 00:18:17.296 --> 00:18:19.279 お互いに意見し合い 00:18:19.279 --> 00:18:21.726 女性と敵対するのではなく 共に立ち上がるのです 00:18:22.111 --> 00:18:23.753 我々は女性に借りがあることは 00:18:23.753 --> 00:18:25.276 疑いの余地はありません 00:18:25.276 --> 00:18:26.994 しかし 息子たちや世界中で 00:18:26.994 --> 00:18:28.597 成長している若者たちにも 00:18:28.597 --> 00:18:30.537 借りがあります 00:18:30.537 --> 00:18:32.887 特定の形の「男らしさ」を教えられて 00:18:32.887 --> 00:18:36.311 それ以外の選択をしなかったからです 00:18:36.311 --> 00:18:37.836 選択できなかったのです 00:18:37.836 --> 00:18:40.529 我々には選択も機会も 00:18:40.529 --> 00:18:42.493 彼らへの責任もあります 00:18:42.493 --> 00:18:44.578 男性と女性が共に手を取り合い 00:18:44.578 --> 00:18:46.587 変化が起き 変革が始まり 00:18:46.587 --> 00:18:47.903 前進することを 00:18:47.903 --> 00:18:49.775 望んでいます そうすれば― 00:18:49.775 --> 00:18:52.587 未来の世代は我々が 日常的に苦しんでいるような 00:18:52.587 --> 00:18:54.343 悲劇を経験しなくてすむはずです 00:18:54.343 --> 00:18:55.434 やればできます 00:18:55.434 --> 00:18:56.576 より良くできるはずです 00:18:56.576 --> 00:18:58.418 ありがとうございました(拍手)