ご気分はいかがですか? 寒くないように 毛布を整えますね 本日は 没入型の瞑想を組み合わせた 特別なフェイシャルエステで よろしかったでしょうか? かしこまりました この上なく リラックスできますよ では 始めてもよろしいですか? ディープクレンジングを始める前に まずは メイクを落としますね では やさしく拭いていきますね それでは 目を閉じていただけますか? 美しい町を思い浮かべてください あなたは 石畳の道を歩いています 馬のヒヅメの音が 聞こえてきました 馬車が通る音も しています 華やかな衣装を 身にまとった 上品な 紳士や淑女達が 目に入ってきました 彼らは 挨拶を交わしながら 植物園や喫茶店へと 向かっていきます 魅力的なショーウィンドウの並ぶ道を 歩いています ヘアカットやヘアケアをしてくれる小さなお店に 立ち寄ってみましょう とても心安らぐ お店です...... では今回は 後ろから前に向かって 行なっていきますね ステキ じゃあ 毛束を1本取って...... 始めますね いい感じ 他のところも同じように 長さも ちょうど良さそうです あのヘアスタイルには これくらいの長さが いいと思います よし 次は こっち...... 完璧だわ よし では 左側も いい感じ 右側も このまま続けていきます よし いい感じ では 正面をして終わりです 失礼します あとは......ここも いい感じ ステキ では 長さを確認させてください よし 完璧だわ では ウェーブを作っていきましょう では 毛束を1本取って始めて行きますね こちら側から よし 温度は 充分そうですね よし 上出来だわ では ピンを使って整えますね 失礼します よし では 次も同じように いい感じ そして ピンで...... よし また同じように よし ここは...... 少し逆毛をたてますね もっとボリュームが欲しいので よし よし では最後に おでこの上のウェーブを作っていきます ここは もっときつめにしたいので 小さいコテを使いますね よろしいですか? ステキ では 始めますね 熱くありませんか? よかった よし これで最後 これで きれいにメイクを落とせました 気分はいかがですか? そうですよね 気持ちが入れ替わった感じがします では フォームローションを使って ディープクレンジングをしていきますね 初めは 少し驚くかもしれませんが とても気持ちよくなりますよ 始めますね? 今度は さらに時間をさかのぼりましょう 14世紀の終わりです 騎士道精神を持って 戦場で勇ましく戦う時代です 多くの騎士が勇敢に戦っています あなたも その1人です どんな英雄にだって 傷を癒やすための休息が必要でしょう 野営地にいる自分を 想像してみてください 過酷な戦いの後 静かで暖かなテントの中に あなたはいます 優しい雨のテントに当たる音が 聞こえてきました 馬のいななき声や 人々の慰め合う声も 遠くから聞こえます 優しく燃える火鉢が そばにあります あなたは 安全な場所で守られています じゃあ あなたの傷をみせて 過酷な戦いを 耐え抜いたみたいだね でも幸い 傷はひどくなさそう 今夜は 治療師の診察を受けられないの 彼女は たくさんの...... 重傷者をみてる でも 彼女が薬を置いて行ってくれたし 基本的な手当は できるから...... 私が 治してあげる じゃあ みせて 首も こっち側も...... 腕も みせてくれる? 反対の腕も 肩も...... 痛くない? こっちも? よかった 足に痛みは? ない? よかった じゃあ 頭と首の後ろをみせて ここも 攻撃を受けやすいからね うん 問題なし なるほど...... ここ 腫れてるけど まだ大丈夫そう 一番ひどいのは 腕の火傷だね あいつらは 火で威嚇するのが好きなんだ 私たちの剣を 恐れてる 臆病者め 治療師が 火傷に効くセイヨウオトギリソウの軟膏を 残していってくれたんだ ちょっと待ってて これが軟膏で...... (よく聞き取れない ささやき声) これくらいで いいか 他は 後にしよう じゃあ 腕を出して 大丈夫 痛くないよ 火傷の痛みが すぐに治まるはずだ 優しく塗るよ 絶対に力を入れない ほら 戦いは これが初めて? 君は よくやったよ 実に 見事だった 王も お気付きになってただろうね 君は 命がけで王の甥を救ったんだ 大したものだよ 痛い? じゃあ 服や鎧で擦れないよう 腕に包帯を巻こう (よく聞き取れない ささやき声) さて ここからは慎重にやるよ ほどけないように きつく巻くんだけど やり過ぎると 手の感覚がなくなってしまうからね そうなったら大変 気分はどう? お腹がすいた? ブレナ? (はい どうされました?) 温かい食べ物を 探してきてくれる? (料理人のテントを見てきましょう 湯気の立つお椀を持っている人を 見かけたので) ありがとう もう1本 また雨が降ってきた できた もう少しで 拭きおわりです さあ 終わりましたよ これで ホワイトクレイマスクの準備が整いました 肌の汚れを取り除くのと同時に 肌を柔らかくし 肌の活性化もしてくれます 準備しますね 冷たくないので 安心してください では 塗っていきますね まずは ここから タイムトラベルの準備は できましたか? ビクトリア朝が舞台の ファンタジーなんていかがでしょう? 壮大な蒸気機関を持つ飛行船が 轟音を響かせているのを 想像してください その飛行船は 空高く飛んでいます 真鍮や銅が 太陽の光を浴びて 輝いています 気まぐれな炎の光にも 照らされています あなたは そんな空の上に憧れています でも今は 蒸気の煙の上る 賑やかな通りを歩きながら 自分の進むべき道を探しています 町の大きな時計の 時を刻む音が聞こえています やっと 予約していた場所に着きました そこで 多くの冒険へと続く扉を 開けることになります...... 数年前にも言ったけど 騒音の鳴る機械を よく扱ってるから 目と同じように 耳にも気をつけないとね 最近 聴覚が気になることはあった? 炎症とかはある? そうね 重い装備やヘルメットをよく着けてるから 皮膚に負担が かかってると思うわ 何か対処法があるか みてみましょう とりあえず 耳の中を見せて こっちの耳からね 少し冷たいわよ 見るわね 問題なし 反対の耳も見るわね こっちは 耳垢が少しだけある ほんの少しだけど 炎症を起こしたりしないように 取り除いた方がいいでしょう ほとんど分からないと思うけど 少しは 聞こえがよくなるはずよ じゃあ それから始めてもいい? この小さなスプーンを使うわね もちろん 丁寧にするけど 何か違和感があったら 教えて? いい? ありがとう 始めるわね 優しくするから 安心して これで終わりよ どんな感じ? よかった じゃあ あなたが言っていた 炎症のところを見ていくわね 優しく触るから 安心して でも 痛かったら言ってね ここで合ってる? 耳のふちのとこ 反対の耳も同じね そんなに ひどくないわ 鎮静作用のあるオイルを使って 炎症のところを マッサージしましょう いつでも使えるように 小瓶をあげるから 持って帰ってね 左耳から始めるわね 塗るわよ 反対の耳も これでいいわ 少しは良くなった? それは よかった じゃあ これはあげるわね さあ 拭き取れましたよ とてもキレイな肌になりました 今度は 肌に栄養を与えましょう お客様の肌質に合ったオイルを塗りますね その後に 天然石の美顔ローラーで マッサージをしていきます 少々お待ちください それでは 始めますね あごに...... 鼻も...... 頬にも...... おでこも...... では ローラーを使いますね ローラーは 少しぬくめてあるので 温かくて気持ちいいですよ 始めますね ではもう一度 目を閉じてください 遠い未来へ 行ってみましょう 遠い 遠い惑星に 行ってみましょう 一定の速度で 低くて深い機械音が響き 暖かな毛布のように あなたを包んでいます 色とりどりの小さな光が あちこちで 輝いています あなたは 宇宙を見渡せる小さな窓のそばで 星を眺めています まだまだ 探査すべきものがたくさんあることに 気付いたようです 境界線も 制限も ありません あなたの心は まだ見ぬ 全ての可能性に向かっています 保護されているのを感じながら...... じゃあ 顔から始めましょう どれどれ まずは こっちの頬 小さな赤い斑点がある あごは…... 反対の頬も...... おでこは...... ここにも 赤い斑点がある 触ったら痛い? なるほど 耳も みせて 反対の耳も じゃあ 首も...... ここにも 赤い斑点があるね 反対側は...... よし 手をみせて 指も…... また 赤い斑点がある 反対の手も こっちには 何もないね よし 頭皮も みてみましょう まずは 正面の方から 後ろも...... よし こっち側は...... うん 頭皮には何もない 問題ないよ あちこちにあった 赤い斑点を調べてみるね ここには 採取器もあったはず ああ まだ真空になってた よかった 状態は 完ぺきね (よく聞き取れない ささやき声)