人生で数学を使う場面において、数字を丸めることがあります。 それは、どんな状況でしょうか? 世の中には、およその数字が知りたい時があるでしょう。 例えば、何かを測っているとします。 物事を単純にするため、あまり厳密にしたくない。あるいは、どこまで正確に測れているか信頼できないことがあるでしょう。 このビデオでは、数字を丸めて、およその数にすることを考えます。実際に、36, 34, 35, 26, 12を丸めてみます。 各数字を最も近い十の倍数にします。ここで、丸めるとは、どういうことかヒントを出しましょう。 それは、各数字に最も近い十の倍数を見つけることです。 では十の倍数とは何でしょう? 0 の十倍は 0、10の十倍は10、20、30、40、50、60などですね。 ここでビデオを停めて、今言ったことを考えてみてください。 各数字に最も近い十の倍数は何でしょうか。先ほどの説明に従って考えてみてください。 少し詳しく見てみましょう。ここに数直線を置きます。 ここに数直線があります。これらの数字は、数直線上のどこにあるか考えてみましょう。 最初の数字36は、この数直線のどこにありますか? 36は30と40の間にあります。この小さな青いマークが真ん中の35です。 だから36は、それより少し高くなります。 だから 36 はここです。 30と40の間を拡大すると ここが 30で ここが40 とすれば、36はどこになりますか? ここが35 ですから、36はその一つ上です。 だから36はここになります。 最も近い十の倍数に丸めたいのであれば 最も近い十の倍数に丸めたい場合 ここで 2 つの可能性は何ですか? 36より大きい十の倍数に丸めると40になります。 つまり上に丸めれば40になります。 または、36より小さい十の倍数に丸めるなら30ですね。 では、36は、30と40のどちらに近いでしょうか。 ちょっと目を動かせば、わかりますね。 36 は、40から4しか離れていないのに 30からは6離れています。つまり40 に近いのです。 よって上に丸めて40にします。これを「切り上げ」と言います。では、他の数字でやってみましょう。 34 はどうですか? ビデオを停めて考えてみましょう。上に丸める場合と下に丸める場合、それぞれいくつになりますか? 34はどちらに近いでしょうか? 34は、この数直線のここです。 拡大すると、34はこの数直線のここです。 34はここです。選択肢は2つです。34より上の十の倍数は 34 の上の十の倍数は40。34より下の十の倍数は30 です。 では、34はどちらに近いでしょうか? 34は30から4離れており、40から6離れていますから、30に近いですね。 よって下に丸めて30にします。これを切り捨てと言います。30であることに注意して下さい。 切り上げると、十の位は3から4に、つまり30から40に増えました。それなら切り捨てる時は、30から20に減ると思うかもしれません。 それは違います! 30が34の下で最も近い十の倍数です。 切り捨てる時、十の位はそのままで、一の位を0 にします。 次に、とても興味深い数字でやってみましょう。 35を最も近い十の倍数に丸めることを考えます。 まず、2つの選択肢を考えてみましょう。 既に見たとおり、35はここです。 ここでも 2 つの選択肢があります。 切り上げて40にするか、切り捨てて30にするかです。 ビデオを停めて、このことを考えてみましょう。 今度は少々困ったことになりました。35はどちらからも5ずつ離れています。 35は、40から5離れており、30からも5離れています。 そこで数学界は、一の位が5の場合のルールを決めました。 5 以上ならば切り上げる四捨五入のルールにしたのです。 一の位が5 以上なら切り上げ。35なら40に切り上げます。 一の位が6ならば、5以上なので、最も近い十の倍数に丸めると40に繰り上がります。 一の位が4ならば、5以上ではないので、切り捨てます。 残り2つの数字のヒントになりましたね。 26の場合を見てみましょう。 2 つの選択肢は何でしょうか? 26より大きい十の倍数は何で、小さい十の倍数は何ですか? 26より大きい十の倍数は30で、小さい十の倍数は20です。 つまり切り上げれば30になり、切り捨てれば20になります。 最も近い十の倍数に丸める場合、十の位を見ます。ここを最も近い十の倍数にするわけです。 次に一の位を見ます。一の位でどちらに丸めるか決まります。 ここを見れば、5以上、つまり5に等しいか、5より大きいので切り上げることになります。 26を最も近い十の倍数に丸めると、30に繰り上がります。 12の場合はどうですか? もうわかりますね。 12より大きい十の倍数を考えましょう。 12はここですから、切り上げて20にするか、切り捨てて10にするかどちらかです。 最も近い十の倍数に丸めるなら、一の位を見ます。 この一の位を見る必要があります。 これは 5 未満なので切り捨てます。12は20よりも10に近いので理屈にも合います。 よって切り捨てます。12を最も近い十の倍数に丸めると、10になります。