1 00:00:00,000 --> 00:00:06,087 人生で数学を使う場面において、数字を丸めることがあります。 2 00:00:06,087 --> 00:00:08,422 それは、どんな状況でしょうか? 3 00:00:08,512 --> 00:00:12,312 世の中には、およその数字が知りたい時があるでしょう。 4 00:00:12,312 --> 00:00:14,768 例えば、何かを測っているとします。 5 00:00:14,768 --> 00:00:20,538 物事を単純にするため、あまり厳密にしたくない。あるいは、どこまで正確に測れているか信頼できないことがあるでしょう。 6 00:00:20,538 --> 00:00:28,270 このビデオでは、数字を丸めて、およその数にすることを考えます。実際に、36, 34, 35, 26, 12を丸めてみます。 7 00:00:28,270 --> 00:00:33,445 各数字を最も近い十の倍数にします。ここで、丸めるとは、どういうことかヒントを出しましょう。 8 00:00:33,445 --> 00:00:40,014 それは、各数字に最も近い十の倍数を見つけることです。 9 00:00:40,014 --> 00:00:48,608 では十の倍数とは何でしょう? 0 の十倍は 0、10の十倍は10、20、30、40、50、60などですね。 10 00:00:48,608 --> 00:00:51,436 ここでビデオを停めて、今言ったことを考えてみてください。 11 00:00:51,436 --> 00:00:55,277 各数字に最も近い十の倍数は何でしょうか。先ほどの説明に従って考えてみてください。 12 00:00:55,277 --> 00:01:02,609 少し詳しく見てみましょう。ここに数直線を置きます。 13 00:01:02,609 --> 00:01:08,666 ここに数直線があります。これらの数字は、数直線上のどこにあるか考えてみましょう。 14 00:01:08,666 --> 00:01:12,689 最初の数字36は、この数直線のどこにありますか? 15 00:01:12,689 --> 00:01:18,165 36は30と40の間にあります。この小さな青いマークが真ん中の35です。 16 00:01:18,165 --> 00:01:21,419 だから36は、それより少し高くなります。 17 00:01:21,419 --> 00:01:25,012 だから 36 はここです。 18 00:01:25,012 --> 00:01:28,054 30と40の間を拡大すると 19 00:01:28,054 --> 00:01:30,726 ここが 30で 20 00:01:30,726 --> 00:01:34,798 ここが40 とすれば、36はどこになりますか? 21 00:01:34,798 --> 00:01:37,487 ここが35 ですから、36はその一つ上です。 22 00:01:37,487 --> 00:01:41,296 だから36はここになります。 23 00:01:41,296 --> 00:01:44,311 最も近い十の倍数に丸めたいのであれば 24 00:01:44,311 --> 00:01:46,116 最も近い十の倍数に丸めたい場合 25 00:01:46,116 --> 00:01:48,162 ここで 2 つの可能性は何ですか? 26 00:01:48,162 --> 00:01:57,476 36より大きい十の倍数に丸めると40になります。 27 00:01:57,476 --> 00:01:59,936 つまり上に丸めれば40になります。 28 00:01:59,936 --> 00:02:07,556 または、36より小さい十の倍数に丸めるなら30ですね。 29 00:02:07,556 --> 00:02:11,296 では、36は、30と40のどちらに近いでしょうか。 30 00:02:11,296 --> 00:02:15,103 ちょっと目を動かせば、わかりますね。 31 00:02:15,103 --> 00:02:17,388 36 は、40から4しか離れていないのに 32 00:02:17,388 --> 00:02:20,103 30からは6離れています。つまり40 に近いのです。 33 00:02:20,103 --> 00:02:29,070 よって上に丸めて40にします。これを「切り上げ」と言います。では、他の数字でやってみましょう。 34 00:02:29,070 --> 00:02:39,817 34 はどうですか? ビデオを停めて考えてみましょう。上に丸める場合と下に丸める場合、それぞれいくつになりますか? 34はどちらに近いでしょうか? 35 00:02:39,817 --> 00:02:44,290 34は、この数直線のここです。 36 00:02:44,290 --> 00:02:50,033 拡大すると、34はこの数直線のここです。 37 00:02:50,033 --> 00:02:58,816 34はここです。選択肢は2つです。34より上の十の倍数は 38 00:02:58,816 --> 00:03:06,288 34 の上の十の倍数は40。34より下の十の倍数は30 です。 39 00:03:06,288 --> 00:03:12,476 では、34はどちらに近いでしょうか? 34は30から4離れており、40から6離れていますから、30に近いですね。 40 00:03:12,476 --> 00:03:21,022 よって下に丸めて30にします。これを切り捨てと言います。30であることに注意して下さい。 41 00:03:21,022 --> 00:03:29,567 切り上げると、十の位は3から4に、つまり30から40に増えました。それなら切り捨てる時は、30から20に減ると思うかもしれません。 42 00:03:29,567 --> 00:03:33,011 それは違います! 30が34の下で最も近い十の倍数です。 43 00:03:33,011 --> 00:03:39,669 切り捨てる時、十の位はそのままで、一の位を0 にします。 44 00:03:39,669 --> 00:03:42,068 次に、とても興味深い数字でやってみましょう。 45 00:03:42,068 --> 00:03:48,074 35を最も近い十の倍数に丸めることを考えます。 46 00:03:48,074 --> 00:03:50,949 まず、2つの選択肢を考えてみましょう。 47 00:03:50,949 --> 00:03:56,870 既に見たとおり、35はここです。 48 00:03:56,870 --> 00:03:58,759 ここでも 2 つの選択肢があります。 49 00:03:58,759 --> 00:04:06,620 切り上げて40にするか、切り捨てて30にするかです。 50 00:04:06,620 --> 00:04:09,421 ビデオを停めて、このことを考えてみましょう。 51 00:04:09,421 --> 00:04:14,754 今度は少々困ったことになりました。35はどちらからも5ずつ離れています。 52 00:04:14,754 --> 00:04:16,940 35は、40から5離れており、30からも5離れています。 53 00:04:16,940 --> 00:04:23,404 そこで数学界は、一の位が5の場合のルールを決めました。 54 00:04:23,404 --> 00:04:28,754 5 以上ならば切り上げる四捨五入のルールにしたのです。 55 00:04:28,754 --> 00:04:35,083 一の位が5 以上なら切り上げ。35なら40に切り上げます。 56 00:04:35,083 --> 00:04:42,869 一の位が6ならば、5以上なので、最も近い十の倍数に丸めると40に繰り上がります。 57 00:04:42,869 --> 00:04:48,938 一の位が4ならば、5以上ではないので、切り捨てます。 58 00:04:48,938 --> 00:04:51,672 残り2つの数字のヒントになりましたね。 59 00:04:51,672 --> 00:04:55,538 26の場合を見てみましょう。 60 00:04:55,538 --> 00:05:02,568 2 つの選択肢は何でしょうか? 26より大きい十の倍数は何で、小さい十の倍数は何ですか? 61 00:05:02,568 --> 00:05:12,129 26より大きい十の倍数は30で、小さい十の倍数は20です。 62 00:05:12,129 --> 00:05:16,674 つまり切り上げれば30になり、切り捨てれば20になります。 63 00:05:16,674 --> 00:05:22,696 最も近い十の倍数に丸める場合、十の位を見ます。ここを最も近い十の倍数にするわけです。 64 00:05:22,696 --> 00:05:26,096 次に一の位を見ます。一の位でどちらに丸めるか決まります。 65 00:05:26,096 --> 00:05:36,267 ここを見れば、5以上、つまり5に等しいか、5より大きいので切り上げることになります。 66 00:05:36,267 --> 00:05:40,936 26を最も近い十の倍数に丸めると、30に繰り上がります。 67 00:05:40,936 --> 00:05:45,949 12の場合はどうですか? もうわかりますね。 68 00:05:45,949 --> 00:05:49,490 12より大きい十の倍数を考えましょう。 69 00:05:49,490 --> 00:05:58,602 12はここですから、切り上げて20にするか、切り捨てて10にするかどちらかです。 70 00:05:58,602 --> 00:06:03,008 最も近い十の倍数に丸めるなら、一の位を見ます。 71 00:06:03,008 --> 00:06:06,213 この一の位を見る必要があります。 72 00:06:06,213 --> 00:06:14,495 これは 5 未満なので切り捨てます。12は20よりも10に近いので理屈にも合います。 73 00:06:14,495 --> 00:06:21,435 よって切り捨てます。12を最も近い十の倍数に丸めると、10になります。