1 00:00:00,000 --> 00:00:02,000 この写真から始めましょう 2 00:00:02,000 --> 00:00:04,000 これは何年か前 ブルックリンの 3 00:00:04,000 --> 00:00:06,000 家の近所にあるケーキ屋で見た— 4 00:00:06,000 --> 00:00:09,000 手書きの告知です そのお店には 5 00:00:09,000 --> 00:00:11,000 砂糖の板にプリントする 6 00:00:11,000 --> 00:00:13,000 機械がありました 7 00:00:13,000 --> 00:00:15,000 それで子どもたちの描いた絵を 8 00:00:15,000 --> 00:00:18,000 砂糖の板にして バースデーケーキの上に 9 00:00:18,000 --> 00:00:20,000 載せていたんです 10 00:00:20,000 --> 00:00:23,000 子どもたちが よく描きたがるのは 11 00:00:23,000 --> 00:00:25,000 漫画に登場する 12 00:00:25,000 --> 00:00:27,000 リトル・マーメイドや 13 00:00:27,000 --> 00:00:30,000 スマーフや ミッキーマウスでした 14 00:00:30,000 --> 00:00:32,000 しかし子どもの描いたミッキーマウスを 15 00:00:32,000 --> 00:00:35,000 砂糖の板にプリントするのは 16 00:00:35,000 --> 00:00:38,000 違法だということが分かりました 17 00:00:38,000 --> 00:00:40,000 著作権侵害になるのです 18 00:00:40,000 --> 00:00:42,000 子どものバースデーケーキのために 19 00:00:42,000 --> 00:00:44,000 著作権侵害がないか確認するのは 20 00:00:44,000 --> 00:00:46,000 あまりに面倒なので 21 00:00:46,000 --> 00:00:48,000 カレッジ・ベーカリーは言ったのです 22 00:00:48,000 --> 00:00:50,000 「このサービスは終了します 23 00:00:50,000 --> 00:00:52,000 アマチュアの方には 24 00:00:52,000 --> 00:00:54,000 もう機械をお使いいただけません 25 00:00:54,000 --> 00:00:56,000 砂糖の絵のあるケーキがご入り用なら 26 00:00:56,000 --> 00:01:00,000 プロの描いた出来合いの絵柄から 27 00:01:00,000 --> 00:01:02,000 お選びください」 28 00:01:02,000 --> 00:01:05,000 いま議会にかかっている法案が2つあります 29 00:01:05,000 --> 00:01:07,000 1つはSOPAで もう1つはPIPAです 30 00:01:07,000 --> 00:01:09,000 SOPAは下院から出た 31 00:01:09,000 --> 00:01:11,000 「オンライン海賊行為防止法案」で 32 00:01:11,000 --> 00:01:14,000 PIPAはPROTECTIP(知財保護)の略で 33 00:01:14,000 --> 00:01:16,000 これ自体が 34 00:01:16,000 --> 00:01:18,000 「インターネットにおける経済的創造性への現実の脅威ならびに知的財産窃盗の予防」 35 00:01:18,000 --> 00:01:20,000 「インターネットにおける経済的創造性への現実の脅威ならびに知的財産窃盗の予防」 36 00:01:20,000 --> 00:01:22,000 の略になっています 37 00:01:22,000 --> 00:01:24,000 こういったものの名前を考える議員補佐官は 38 00:01:24,000 --> 00:01:26,000 よほど暇をもてあましてるんでしょう 39 00:01:26,000 --> 00:01:28,000 SOPAとPIPAがやろうとしているのは 40 00:01:28,000 --> 00:01:30,000 これです 41 00:01:30,000 --> 00:01:32,000 著作権遵守の 42 00:01:32,000 --> 00:01:35,000 コストを引き上げ 43 00:01:35,000 --> 00:01:38,000 アマチュアによる制作を 44 00:01:38,000 --> 00:01:41,000 不可能にするということです 45 00:01:41,000 --> 00:01:44,000 そのための手段は 46 00:01:44,000 --> 00:01:46,000 著作権を侵害している 47 00:01:46,000 --> 00:01:48,000 Webサイトを特定し・・・ 48 00:01:48,000 --> 00:01:50,000 その特定の方法は 法案には 49 00:01:50,000 --> 00:01:52,000 明確に定義されていないのですが・・・ 50 00:01:52,000 --> 00:01:55,000 そのWebサイトを ドメイン ネーム システムから 51 00:01:55,000 --> 00:01:57,000 取り除くということです 52 00:01:57,000 --> 00:01:59,000 ドメイン ネーム システムというのは 53 00:01:59,000 --> 00:02:02,000 google.comのような人に読める名前を 54 00:02:02,000 --> 00:02:04,000 コンピュータが使うアドレスに 55 00:02:04,000 --> 00:02:06,000 変換する仕組みです 56 00:02:06,000 --> 00:02:11,000 たとえば74.125.226.212のような 57 00:02:11,000 --> 00:02:14,000 Webサイトを特定して 58 00:02:14,000 --> 00:02:16,000 ドメイン ネーム システムから 59 00:02:16,000 --> 00:02:18,000 排除するという この検閲モデルの問題は 60 00:02:18,000 --> 00:02:20,000 それが機能しないという点です 61 00:02:20,000 --> 00:02:23,000 それでは法律として問題があると思うでしょうが 62 00:02:23,000 --> 00:02:25,000 議会ではあんまり気にしていないようです 63 00:02:25,000 --> 00:02:27,000 なぜ機能しないのかというと 64 00:02:27,000 --> 00:02:31,000 ブラウザに直接74.125.226.212と打ち込むとか 65 00:02:31,000 --> 00:02:33,000 リンクにするとか 66 00:02:33,000 --> 00:02:36,000 Googleを使うとか 他にやりようがあるからです 67 00:02:36,000 --> 00:02:38,000 問題の周りにある 68 00:02:38,000 --> 00:02:40,000 規制のレイヤが 69 00:02:40,000 --> 00:02:44,000 この法案の本当の脅威なのです 70 00:02:44,000 --> 00:02:47,000 そもそもの目的を達せられず 71 00:02:47,000 --> 00:02:50,000 有害な副作用ばかりがある法案を どうして議会が 72 00:02:50,000 --> 00:02:52,000 作ることになったのか理解するには 73 00:02:52,000 --> 00:02:54,000 その背景を知っておく必要があります 74 00:02:54,000 --> 00:02:56,000 その背景とは 75 00:02:56,000 --> 00:02:58,000 SOPAやPIPAの法案は 76 00:02:58,000 --> 00:03:01,000 20世紀にできたメディア企業によって 77 00:03:01,000 --> 00:03:03,000 下書きが作られたということです 78 00:03:03,000 --> 00:03:05,000 20世紀はメディア企業にはいい時代でした 79 00:03:05,000 --> 00:03:08,000 必要だったのは希少性だけです 80 00:03:08,000 --> 00:03:10,000 テレビ番組を作るとき 81 00:03:10,000 --> 00:03:14,000 かつて作られたどの番組より良いものを作る必要はありませんでした 82 00:03:14,000 --> 00:03:16,000 同じ時間帯に放送される 83 00:03:16,000 --> 00:03:18,000 他の2つの番組よりマシであれば 84 00:03:18,000 --> 00:03:20,000 それでよかったのです 85 00:03:20,000 --> 00:03:22,000 競争に勝つ難しさという点では 86 00:03:22,000 --> 00:03:25,000 とても低いハードルでした 87 00:03:25,000 --> 00:03:27,000 それはつまり 88 00:03:27,000 --> 00:03:29,000 平均的なものを作れさえすれば 89 00:03:29,000 --> 00:03:32,000 アメリカ国民の3分の1を手にできたのです 90 00:03:32,000 --> 00:03:35,000 単にひどくないというだけで 91 00:03:35,000 --> 00:03:37,000 何千万というユーザーを 92 00:03:37,000 --> 00:03:39,000 手にできたのです 93 00:03:39,000 --> 00:03:41,000 お金を発行するライセンスと 94 00:03:41,000 --> 00:03:43,000 無料のインク樽を手にしたようなものです 95 00:03:43,000 --> 00:03:46,000 しかし技術というのは進歩するものです 96 00:03:46,000 --> 00:03:49,000 徐々に 20世紀の末にかけて 97 00:03:49,000 --> 00:03:51,000 希少性が浸食されていきました 98 00:03:51,000 --> 00:03:53,000 デジタル技術によってではなく 99 00:03:53,000 --> 00:03:55,000 アナログ技術によってです 100 00:03:55,000 --> 00:03:57,000 カセットテープや ビデオレコーダー 101 00:03:57,000 --> 00:03:59,000 それにコピー機さえ 102 00:03:59,000 --> 00:04:01,000 私たちに 103 00:04:01,000 --> 00:04:03,000 メディア企業を驚かせるようなことをする機会を与えました 104 00:04:03,000 --> 00:04:05,000 メディア企業を驚かせるようなことをする機会を与えました 105 00:04:05,000 --> 00:04:07,000 私たちはカウチポテトではないことが 106 00:04:07,000 --> 00:04:09,000 分かったのです 107 00:04:09,000 --> 00:04:12,000 消費だけしていたいと思ってはいなかったのです 108 00:04:12,000 --> 00:04:14,000 消費もいいですが 109 00:04:14,000 --> 00:04:17,000 そういう新しいツールが現れるたびに 110 00:04:17,000 --> 00:04:19,000 私たちが制作や共有することも 111 00:04:19,000 --> 00:04:21,000 好きだということが分かったのです 112 00:04:21,000 --> 00:04:23,000 そのたびにメディア企業は 113 00:04:23,000 --> 00:04:25,000 苛立つことになりました 114 00:04:25,000 --> 00:04:27,000 ジャック・バレンティは 115 00:04:27,000 --> 00:04:29,000 全米映画協会のロビイストの首領ですが 116 00:04:29,000 --> 00:04:33,000 以前 恐ろしいビデオカセットレコーダーを 117 00:04:33,000 --> 00:04:35,000 切り裂きジャックに喩え 118 00:04:35,000 --> 00:04:37,000 かよわいハリウッドを 119 00:04:37,000 --> 00:04:40,000 家に一人でいる女性に喩えたものです 120 00:04:40,000 --> 00:04:42,000 何という話術でしょう 121 00:04:42,000 --> 00:04:44,000 メディア業界は 122 00:04:44,000 --> 00:04:46,000 議会にどうにかしてくれと 123 00:04:46,000 --> 00:04:48,000 泣きつきました 124 00:04:48,000 --> 00:04:50,000 そして議会が動きました 125 00:04:50,000 --> 00:04:52,000 90年代初期に議会は 126 00:04:52,000 --> 00:04:55,000 すべてを変える法案を通しました 127 00:04:55,000 --> 00:04:57,000 1992年の 128 00:04:57,000 --> 00:04:59,000 オーディオ家庭内録音法です 129 00:04:59,000 --> 00:05:02,000 オーディオ家庭内録音法では 130 00:05:02,000 --> 00:05:04,000 ラジオを録音して友達に 131 00:05:04,000 --> 00:05:07,000 ミックステープを作ってあげるのは 132 00:05:07,000 --> 00:05:10,000 犯罪になりません 合法でした 133 00:05:10,000 --> 00:05:12,000 録音し リミックスして 134 00:05:12,000 --> 00:05:15,000 友達と楽しむのは問題ないのです 135 00:05:15,000 --> 00:05:17,000 たくさんの高品質のコピーを作り 136 00:05:17,000 --> 00:05:19,000 売りさばくのは問題になりますが 137 00:05:19,000 --> 00:05:21,000 録音の自由は 138 00:05:21,000 --> 00:05:23,000 認められました 139 00:05:23,000 --> 00:05:26,000 これで問題は明確になったと思われました 140 00:05:26,000 --> 00:05:28,000 合法なコピーと違法なコピーの 141 00:05:28,000 --> 00:05:30,000 区別が明確にされたからです 142 00:05:30,000 --> 00:05:33,000 しかしこれはメディア企業が望んでいたものとは違いました 143 00:05:33,000 --> 00:05:35,000 彼らは議会が複製をすべて 144 00:05:35,000 --> 00:05:38,000 違法にすることを望んでいたのです 145 00:05:38,000 --> 00:05:41,000 だから1992年のオーディオ家庭内録音法が通ったとき 146 00:05:41,000 --> 00:05:45,000 メディア企業は 複製における合法と違法の範囲 147 00:05:45,000 --> 00:05:47,000 という論点はあきらめました 148 00:05:47,000 --> 00:05:49,000 なぜなら 149 00:05:49,000 --> 00:05:51,000 この枠組みで進めると 150 00:05:51,000 --> 00:05:55,000 メディア環境に参加する一般市民の権利が 151 00:05:55,000 --> 00:05:57,000 かえって大きくなってしまうからです 152 00:05:57,000 --> 00:05:59,000 それで彼らは次の手を考えました 153 00:05:59,000 --> 00:06:01,000 少し時間がかかりましたが 154 00:06:01,000 --> 00:06:03,000 次の手が姿を現したのは 155 00:06:03,000 --> 00:06:05,000 1998年 156 00:06:05,000 --> 00:06:08,000 デジタルミレニアム著作権法(DMCA)です 157 00:06:08,000 --> 00:06:10,000 複雑な法律で たくさんの要素があるのですが 158 00:06:10,000 --> 00:06:13,000 DMCAという法律の要旨は 159 00:06:13,000 --> 00:06:15,000 複製不能なデジタル商品の販売を 160 00:06:15,000 --> 00:06:17,000 合法にするということです 161 00:06:17,000 --> 00:06:20,000 問題は複製不能なデジタル商品などないということです 162 00:06:20,000 --> 00:06:22,000 エド・フルトンがかつて言ったように 163 00:06:22,000 --> 00:06:24,000 それは「濡れてない水」 164 00:06:24,000 --> 00:06:26,000 みたいなものです 165 00:06:26,000 --> 00:06:29,000 デジタルデータは複製可能なものです 複製は— 166 00:06:29,000 --> 00:06:32,000 コンピュータの通常の動作の副作用として起きることなのです 167 00:06:32,000 --> 00:06:34,000 複製不能なデータを 168 00:06:34,000 --> 00:06:36,000 売れるように見せかけるため 169 00:06:36,000 --> 00:06:38,000 DMCAは 170 00:06:38,000 --> 00:06:41,000 ユーザーの装置の複製機能を損なうシステムを 171 00:06:41,000 --> 00:06:44,000 強制的に使用させることも合法としました 172 00:06:44,000 --> 00:06:46,000 DVDプレーヤーやゲーム機や 173 00:06:46,000 --> 00:06:49,000 テレビやコンピュータは 174 00:06:49,000 --> 00:06:52,000 どういうものとして買ったのかとは関係なく 175 00:06:52,000 --> 00:06:55,000 コンテンツ業界に壊される可能性があります 176 00:06:55,000 --> 00:06:58,000 彼らがそれをコンテンツを売る条件としたときに 177 00:06:58,000 --> 00:07:01,000 そして消費者がそれに気づいたり 178 00:07:01,000 --> 00:07:04,000 汎用計算装置としての機能を 179 00:07:04,000 --> 00:07:06,000 オンにすることがないように 180 00:07:06,000 --> 00:07:08,000 コンテンツの複製可能性を 181 00:07:08,000 --> 00:07:10,000 リセットしようとすることも 182 00:07:10,000 --> 00:07:12,000 違法にしたのです 183 00:07:12,000 --> 00:07:14,000 DMCAというのは 184 00:07:14,000 --> 00:07:16,000 メディア業界が 185 00:07:16,000 --> 00:07:18,000 複製の合法・違法の区別を 186 00:07:18,000 --> 00:07:21,000 法律に求めるのをやめて 187 00:07:21,000 --> 00:07:24,000 複製を 技術的手段によって 188 00:07:24,000 --> 00:07:26,000 防ごうとした瞬間なのです 189 00:07:26,000 --> 00:07:29,000 DMCAは込み入った影響を生み出しましたが 190 00:07:29,000 --> 00:07:32,000 共有を防ぐという点では 191 00:07:32,000 --> 00:07:34,000 概ね機能していません 192 00:07:34,000 --> 00:07:36,000 その主な理由は 193 00:07:36,000 --> 00:07:39,000 インターネットは誰が予想したよりもはるかに人気かあり 194 00:07:39,000 --> 00:07:42,000 はるかに強力だったからです 195 00:07:42,000 --> 00:07:44,000 ミックステープや同人誌は 196 00:07:44,000 --> 00:07:46,000 ネット上で今 目にしていることに比べれば 197 00:07:46,000 --> 00:07:48,000 取るに足りません 198 00:07:48,000 --> 00:07:50,000 12歳以上のアメリカ国民の 199 00:07:50,000 --> 00:07:52,000 ほとんどが 互いにネット上で 200 00:07:52,000 --> 00:07:54,000 何かを共有している 201 00:07:54,000 --> 00:07:56,000 私たちがいるのはそういう世界です 202 00:07:56,000 --> 00:07:58,000 文章を共有し 画像を共有し 203 00:07:58,000 --> 00:08:00,000 音楽を共有し ビデオを共有しています 204 00:08:00,000 --> 00:08:02,000 共有しているあるものは 自分で作ったものです 205 00:08:02,000 --> 00:08:04,000 あるものは見つけたものです 206 00:08:04,000 --> 00:08:06,000 あるものは 見つけたものを元に 207 00:08:06,000 --> 00:08:08,000 作り出したものです 208 00:08:08,000 --> 00:08:11,000 そのすべてがメディア業界を震え上がらせました 209 00:08:11,000 --> 00:08:13,000 だからPIPAとSOPAは 210 00:08:13,000 --> 00:08:15,000 第2ラウンドなわけです 211 00:08:15,000 --> 00:08:17,000 DMCAは外科手術のようでした 212 00:08:17,000 --> 00:08:20,000 我々は諸君のコンピュータの中に 213 00:08:20,000 --> 00:08:23,000 テレビの中に ゲーム機の中に入り込み 214 00:08:23,000 --> 00:08:25,000 店でできると言っていたことを 215 00:08:25,000 --> 00:08:27,000 できなくさせる 216 00:08:27,000 --> 00:08:29,000 一方PIPAとSOPAは核兵器です 217 00:08:29,000 --> 00:08:33,000 我々は世界の至る所で 218 00:08:33,000 --> 00:08:35,000 コンテンツを検閲する 219 00:08:35,000 --> 00:08:38,000 そのためのメカニズムは 220 00:08:38,000 --> 00:08:41,000 問題のあるIPアドレスを指すものをすべて 221 00:08:41,000 --> 00:08:43,000 取り除くということです 222 00:08:43,000 --> 00:08:45,000 検索エンジンから 223 00:08:45,000 --> 00:08:47,000 オンラインディレクトリから 224 00:08:47,000 --> 00:08:50,000 ユーザーリストから取り除きます 225 00:08:50,000 --> 00:08:54,000 インターネット上のコンテンツの最大の生産者は 226 00:08:54,000 --> 00:08:57,000 GoogleでもYahooでもなく 227 00:08:57,000 --> 00:08:59,000 私たちです 228 00:08:59,000 --> 00:09:01,000 だから取り締まられるのは私たちなのです 229 00:09:01,000 --> 00:09:03,000 究極的には 230 00:09:03,000 --> 00:09:06,000 PIPAやSOPAの制定が 231 00:09:06,000 --> 00:09:09,000 脅威にさらすのは 232 00:09:09,000 --> 00:09:12,000 私たちが互いに共有する能力なのです 233 00:09:12,000 --> 00:09:15,000 PIPAやSOPAが危険なのは 234 00:09:15,000 --> 00:09:18,000 有罪が確定するまでは無罪という 235 00:09:18,000 --> 00:09:20,000 数百年来の法の理念を逆転させ 236 00:09:20,000 --> 00:09:22,000 無罪が確定するまでは 237 00:09:22,000 --> 00:09:24,000 有罪とするということです 238 00:09:24,000 --> 00:09:26,000 我々の望まないものを 239 00:09:26,000 --> 00:09:29,000 共有していないと示すまで 240 00:09:29,000 --> 00:09:31,000 諸君は何も 241 00:09:31,000 --> 00:09:33,000 共有できない 242 00:09:33,000 --> 00:09:36,000 突如として 合法か違法か証明する責務が 243 00:09:36,000 --> 00:09:38,000 私たち自身や 244 00:09:38,000 --> 00:09:40,000 新しい能力を人々に提供するサービスに 245 00:09:40,000 --> 00:09:43,000 押しつけられることになったのです 246 00:09:43,000 --> 00:09:46,000 1人のユーザーをチェックするコストが 247 00:09:46,000 --> 00:09:48,000 わずかだとしても 248 00:09:48,000 --> 00:09:50,000 ユーザーが何億もいるサービスは 249 00:09:50,000 --> 00:09:52,000 成り立たなくなります 250 00:09:52,000 --> 00:09:54,000 彼らが考えているインターネットはこれです 251 00:09:54,000 --> 00:09:57,000 あのケーキ屋の告知が 252 00:09:57,000 --> 00:10:00,000 至る所にあるところを想像してみてください 253 00:10:00,000 --> 00:10:02,000 YouTubeにも 254 00:10:02,000 --> 00:10:04,000 Facebookにも Twitterにも 255 00:10:04,000 --> 00:10:06,000 TEDにも・・・ 256 00:10:06,000 --> 00:10:09,000 許容可能なコストで 257 00:10:09,000 --> 00:10:12,000 コメントを監視するのは不可能だからです 258 00:10:12,000 --> 00:10:15,000 SOPAとPIPAの本当の影響は 259 00:10:15,000 --> 00:10:18,000 謳われている効果とは違います 260 00:10:18,000 --> 00:10:20,000 怖いのは立証責任が 261 00:10:20,000 --> 00:10:23,000 逆転するということ 262 00:10:23,000 --> 00:10:25,000 私たちは 皆突如として 263 00:10:25,000 --> 00:10:27,000 創作し 制作し 264 00:10:27,000 --> 00:10:30,000 共有する自由のある あらゆる場面で 265 00:10:30,000 --> 00:10:33,000 泥棒扱いされるようになるのです 266 00:10:33,000 --> 00:10:36,000 私たちにそういう能力を与えるもの 267 00:10:36,000 --> 00:10:39,000 YouTube Facebook Twitter TEDもまた 268 00:10:39,000 --> 00:10:41,000 私たちを監視しなければ 269 00:10:41,000 --> 00:10:43,000 権利侵害を幇助したということで 270 00:10:43,000 --> 00:10:46,000 厄介に巻き込まれることになるのです 271 00:10:46,000 --> 00:10:48,000 これを止めるためにできることが 272 00:10:48,000 --> 00:10:50,000 2つあります 273 00:10:50,000 --> 00:10:53,000 単純なのと 込み入ったの 274 00:10:53,000 --> 00:10:55,000 簡単なのと 難しいのがあります 275 00:10:55,000 --> 00:10:57,000 単純で簡単な方ですが 276 00:10:57,000 --> 00:10:59,000 アメリカ国民の方は 277 00:10:59,000 --> 00:11:02,000 議員に電話してください 278 00:11:02,000 --> 00:11:05,000 SOPAやPIPAの 279 00:11:05,000 --> 00:11:08,000 法案に署名した 280 00:11:08,000 --> 00:11:10,000 議員たちは 281 00:11:10,000 --> 00:11:13,000 メディア業界から 282 00:11:13,000 --> 00:11:16,000 累積的に 何百万ドルというお金を 283 00:11:16,000 --> 00:11:18,000 受け取っています 284 00:11:18,000 --> 00:11:20,000 皆さんは何百万ドルも持ってないでしょうが 285 00:11:20,000 --> 00:11:22,000 議員に電話をかけて 286 00:11:22,000 --> 00:11:25,000 自分が有権者であること 287 00:11:25,000 --> 00:11:28,000 泥棒みたいに扱われたくないこと 288 00:11:28,000 --> 00:11:30,000 インターネットを壊してもらいたくないことを 289 00:11:30,000 --> 00:11:33,000 伝えることはできます 290 00:11:33,000 --> 00:11:35,000 アメリカ国民でない方は 291 00:11:35,000 --> 00:11:37,000 知っているアメリカ人に連絡を取って 292 00:11:37,000 --> 00:11:39,000 今言ったようにすることを勧めてください 293 00:11:39,000 --> 00:11:41,000 これはアメリカの国内問題のように 294 00:11:41,000 --> 00:11:43,000 見えるかもしれませんが 違います 295 00:11:43,000 --> 00:11:45,000 アメリカのインターネットを壊しただけでは 296 00:11:45,000 --> 00:11:47,000 メディア業界は満足しません 297 00:11:47,000 --> 00:11:50,000 アメリカの次は 世界でやるでしょう 298 00:11:50,000 --> 00:11:52,000 これが簡単な方 299 00:11:52,000 --> 00:11:54,000 単純な方です 300 00:11:54,000 --> 00:11:56,000 難しい方は 301 00:11:56,000 --> 00:11:59,000 備えるということ これで終わりではないからです 302 00:11:59,000 --> 00:12:02,000 SOPAはCOICAの焼き直しで 303 00:12:02,000 --> 00:12:04,000 これは去年提案され否決されました 304 00:12:04,000 --> 00:12:06,000 そしてそれは 305 00:12:06,000 --> 00:12:08,000 技術的手段で共有させまいとした 306 00:12:08,000 --> 00:12:10,000 DMCAの失敗に遡ります 307 00:12:10,000 --> 00:12:13,000 そしてDMCAは オーディオ家庭内録音法に遡り 308 00:12:13,000 --> 00:12:15,000 それはメディア業界をぞっとさせるものでした 309 00:12:15,000 --> 00:12:17,000 誰かが法を破った時に 310 00:12:17,000 --> 00:12:20,000 証拠を集め 311 00:12:20,000 --> 00:12:22,000 それを証明するというのは 312 00:12:22,000 --> 00:12:25,000 とても面倒だからです 313 00:12:25,000 --> 00:12:27,000 「そんなことやりたくない」と 314 00:12:27,000 --> 00:12:29,000 コンテンツ業界は思っています 315 00:12:29,000 --> 00:12:32,000 彼らが望むのは そうせずに済む方法です 316 00:12:32,000 --> 00:12:34,000 合法的な共有と 317 00:12:34,000 --> 00:12:36,000 違法な共有を区別などせず 318 00:12:36,000 --> 00:12:38,000 共有そのものをなくしてしまいたいのです 319 00:12:38,000 --> 00:12:41,000 PIPAやSOPAは 特殊で例外的な 320 00:12:41,000 --> 00:12:43,000 一度限りのものではありません 321 00:12:43,000 --> 00:12:46,000 20年も進み続けてきたスクリューの 322 00:12:46,000 --> 00:12:48,000 次の回転に過ぎません 323 00:12:48,000 --> 00:12:50,000 私たちが幸いにここで潰せたとしても 324 00:12:50,000 --> 00:12:52,000 次があります 325 00:12:52,000 --> 00:12:57,000 私たちは議会を説得する必要があります 326 00:12:57,000 --> 00:13:00,000 著作権侵害に対する方法は 327 00:13:00,000 --> 00:13:04,000 NapsterやYouTubeがやったように 328 00:13:04,000 --> 00:13:07,000 すべての証拠の提示をし 329 00:13:07,000 --> 00:13:10,000 議論を尽くして裁判をし 賠償額の評価をするということです 330 00:13:10,000 --> 00:13:12,000 それが民主社会のやり方であり 331 00:13:12,000 --> 00:13:14,000 正しい方法なのです 332 00:13:14,000 --> 00:13:16,000 そうなるまでは 333 00:13:16,000 --> 00:13:18,000 私たちは備えている必要があります 334 00:13:18,000 --> 00:13:20,000 PIPAとSOPAの本当のメッセージは 335 00:13:20,000 --> 00:13:22,000 タイムワーナーが求めているのは 336 00:13:22,000 --> 00:13:24,000 私たちがカウチポテトに戻って 337 00:13:24,000 --> 00:13:26,000 消費だけをし 338 00:13:26,000 --> 00:13:28,000 制作や共有をやめるということです 339 00:13:28,000 --> 00:13:30,000 私たちはそれに「ノー」と言う必要があります 340 00:13:30,000 --> 00:13:32,000 ありがとうございました 341 00:13:32,000 --> 00:13:38,000 (拍手)