1 00:00:00,249 --> 00:00:03,139 「選ばれざる道」 ロバート・フロスト 2 00:00:07,399 --> 00:00:11,529 黄色く色づいた森で 道が二手に分かれていた 3 00:00:17,779 --> 00:00:20,819 残念だけれど 両方の道に進むことはできない 4 00:00:20,819 --> 00:00:23,149 1つに絞らなくては 5 00:00:28,209 --> 00:00:33,419 長い間佇んで 片方の道の行方を見定めた 6 00:00:33,419 --> 00:00:36,559 道が折れ 草むらに 隠れてしまうところまで 7 00:00:40,269 --> 00:00:44,809 そして 同じように美しい もう片方の道へ進んだ 8 00:00:44,809 --> 00:00:53,799 草が生い茂り 踏まれるのを待っているようで こちらの方が良さそうだったから 9 00:00:53,799 --> 00:01:00,172 でも実は どちらの道も人が通り 同じように踏みならされてはいたのだ 10 00:01:08,302 --> 00:01:14,464 また あの朝には どちらも落ち葉に覆われ 踏まれた跡がなかった 11 00:01:17,414 --> 00:01:25,034 一つ目の道は別の機会にと思った しかし 道が先へつながると知っていたので 12 00:01:26,184 --> 00:01:30,516 もう戻ることはないとわかっていた 13 00:01:34,056 --> 00:01:37,736 今からずっと先の未来のどこかで 14 00:01:37,736 --> 00:01:47,252 私はため息をつきながらこう語るだろう 森の中で道が二手に分かれ 私は― 15 00:01:48,562 --> 00:01:56,229 人があまり選ばない道を進んだ それが人生を大きく変えた