[ 書類 / 教育制度 / 仕事 ] あなたは生まれてからずっと、気付かないまま、 誰がによって貨幣制度に参加させられていた。 出生証明書、名前、そしてIDなど。 全て紙に、(ほとんどは)電子的に記録され、 機器で印刷される。 紙に書かれたものはコトバと呼ばれる。 コトバについては後に詳しく議論する。 これらがインクのシミがついた只の紙切れだということを しっかり認識しておく必要がある。 これらの書類、領収書、クーポン券等は 実際には何の価値もない… 価値は全て想像上のものだ。 あるID番号を自分のだ認めれさえすれば、 そうなるのだ。 名前も、他人によって選ばれた、 コトバの形式でつけられた一連のインクのシミだ。 名前の選択にも制限がある。使える文字や その組み合わせは、一定の数に限られるからだ。 これらの文字は音声に変換され、その音声を その人のことだと認識する。他の人も同じだ。 一人一人の個人的な音声は、人生の段階ごとに 異なった手続を経て変化することがある。 同じ名前の人は多いので、実際にはその名前は 個人的なものとは言えない。 だから、名前が本当はどういうものかが分かる。 名前とは、本人だと確認するための文字(インクのシミ)の 組み合わせであり、 様々な書類は、本人が認めなければ 何の価値も持たないのだ。 実際には、このようなシミ付き紙は、結婚証明書や 他の貨幣制度上有効な書類と同じ価値を持っている。 恐ろしいのは、貨幣制度がこういう簡単に「偽造」される 紙の上に成立していることだ。 このため、あなたも深刻な状況に苦しむかも知れない。 ここは普通の郊外住宅。 所有者のホムステインさんだ。 日中の仕事が終わり、家に入ろうとするところだ。 このとき彼女は、自分が犯罪被害者になることは 分かっていない。 詐欺師たちは、彼女から、非常に価値あるものを 盗もうとしている。 いや、車や現金ではない… 彼女の個人情報を盗もうとしているのだ! これが「ID窃盗詐欺」と言われるものだ。 ID窃盗は、この国と世界中で最も急速に増加している 犯罪の一つです。 通常、詐欺団は基本的な電子的情報を入手します。 クレジットカードの一部かも知れないし、 社会保障番号かも知れない… …見付け出せたものなら何でも良いのです。 窃盗団はこの情報を用いて経済的な信用を得ます。 借金、クレジットカードの入手、 全てあなたの名前で行います。 ここで言う信用とは、いわゆる借金と思えばいいです。 通常彼らは、あなたが支払うべき借金をするからです。 窃盗団は、借金、カード、一流企業の申込用紙を 集め、所持している。 窃盗団は、猛烈な勢いで借金の申込をする。 記入される名前は正確だ。 しかし、一体どうやって申込用紙の記入する 情報を手に入れたのか? 二晩前、私たち窃盗団のメンバーのポールは、 やりたいようなやりたくないような仕事をこなした。 ゴミ置場探索だ。 闇の中、ポールは、目的の家の裏の小路で、 ゴミ捨て場を見つける。 ゴミ袋を回収した後、彼はきれいとは言えない 仕事を開始した。 探しているのは、ID窃盗詐欺に使用できる 処分された書類だ。 そして大当たり!見つかったのか? ホムステインさんの破棄した公共料金請求書が2通、 ゴミ袋から見つかった。 専門家は、それがID詐欺の常套手段だというだろう! 犯罪者が情報を得る手段の一つが、ゴミ探しです。 毎日あなたのゴミ置場が荒されるというレベルまで 被害は拡大していないと思っても大丈夫ですが、 いつでも起こり得ることです。 請求書などの個人情報をゴミ置場に捨てたら、 深夜に歩き回ってあなたのゴミ袋を持ち帰る人がいます。 申込書を送付してから2週間後、 詐欺団は、貸付限度額の合計が1万ポンドになる 3枚のカードをすでに受け取っていた。 お金は全て使わず、不正に被害者の 貸付信用ランクを上げていく。 アレックスとジェスは、この犯罪の恐ろしさを 示すためにホムステインさんと会うところだ。 彼女名義で取得した領収書、書類、クレジットカードを 財布に詰め込んだ。 被害者の自宅での隠しカメラの映像だ。 —今日は —ホーンステインさんですか。 外にあなたの財布が落ちていたのを見つけたのですが それは? あなたの財布じゃないのですか? えーと、確かに私の名前だけど、私のじゃないわ。 外の地面に落ちてたのですが… 何てこと!誰かが… ああ…確かに私の名前…—でもこのカードはあなたのでは? —私のじゃないわ… —本当に…—おかしいわね! ホーンステインさん… 本当は、見つけたんじゃないんです… 本当は、作ったのです。 何ですって?! あの… これも作ったのです… これが借金です。あなたの名前で借りました。 1万ポンドあります。 私が受け取りました。 —あなたたちが作ったの? —はい…—一体なぜそんなことを? ちょっと跳んでもいい? —入って! —いいです…ここで待っています。 どうやって作ったか、ちゃんとお見せしましょう。 これらの書類です。ゴミ置き場で見つけました。 暗証番号、名前、住所、 これもあります。クレジットカードの請求書、 うちのいい加減な旦那がやったのね。 —何でも捨ててるものね。 —銀行取引の明細もあります。 あの旦那はなぜ何でもかんでも捨てるのかしら。 これらを使って、借金ができました… クレジットカード3枚で1万ポンドです。 —怖くないですか? —恐ろしいわ! 少なくともホーンステインさんは、私たち詐欺団に 実際にお金を奪われることはなかった。 このやっかいな犯罪の被害に遭った多くの人は そんなことでは済んでいない。 いつも借金を断られるので、なぜなのか問い合わせました。 すると、私の名前や古い住所が書かれた 長いリストが送られてきました。 住所は、ここに住む前のものです。 借金額は、5千ポンドから6千ポンドでした。 彼らは私の住んでいたアパートに引っ越してきて、 実際に私の名前を使って、 新しいアカウントを作ったようです。 化粧品など、色々な会社の ネット上の通信販売などのアカウントです。 こうやって犯人は5千から6千ポンド相当の商品を 私の名前で入手しました。 これは犯罪だろうと思いました。 借金が断られたとき、 どうして?私に借金はないはずなのに、と思ったのです。 昔は、騙した人の小切手を 非常に熱心に受け取っていました。 理由があります。 小切手は署名さえあれば、現金と全く同じだからです。 しかし、詐欺集団のある一味にとっては、 それ以上の価値がありました。 私は小切手は切りません。なぜなら、 小切手を切るたび、名前、住所、電話番号といった 自分に関する情報を毎回残すことになるからです。 銀行名とその住所、署名、口座番号、そして、 送金コードまで。 それだけあれば、銀行口座を開くには十分です。 詐欺師の小切手悪用の手口には 様々なものがある。 去年一年間、ペン一本で自由自在に何でも 手に入れることができた。 この女性たちは、決して賃貸されることのない部屋の 預り金を小切手でアレックスに支払った。 この男性は、本物のテレビ番組の景品だと思って、 骨董品を買った。 もちろん、そのニセ番組開始時には、これらの客は クリスマスの買い物代金を正直に支払おうと アレックスのニセの洋服屋に来たのだ。 彼らは皆、小切手支払が安全だと思っていて いつもはその通りだった。 例外は、詐欺用のペンで署名するという 失敗を犯したときだけだ。 さて、ここにあるのは私たちが入手した 小切手のうちの一枚です。 額面は50ポンドです。 支払先はイアン・スティールさん。 実は、このペンで書かれています。 消しゴム付きのペンです。 詐欺用の道具です。 消しゴムを使って 全ての記載事項を消せます。 もちろん、署名だけは 残します。 そこで、本物のペンを使って こう書き込みます。 支払先 アレクシス・コンラン、つまり私です。 そして500ポンドの小切手が 今、私のものになりました。 [ 他の解決方法: ] 集団内での個人コードは、一人一人に与えられ、 自分の周囲の状況を報告するため、 あるいは、医療上の記録のため、 システムで追跡され続けなければならない。 しかし、これは偽りのものであり、 現実とは切り離して考えなければならない。 自分を特定するための、一種の取り決めと考えるべきだ。 システム上のコードは、 他人の前に現れることはない。 コンピュータ上のみに存在し、 あなたの利益になる全ての事項を追跡し続けている。 コンピュータ上のあなたとあなた自身を混同しないように。 あなたの健康管理のためコンピュータ内にのみ存在し、 個人情報をシステム上に記録しているだけのものだ。 このことは、個人番号X導入への支持に寄与するだろう。 地球の持つ容量のため。 というより、 一人の男の名前には、 何の情報もありません! ジャック・フレスコという名前、J,A,C,Q,U,Eという 文字は、何も表していないのです! もし文字がその対象となる分野を表しているとすると、 植物学、化学、 シンボル、新しいシンボル…あなたには新しい名前が 与えられます。34Dのシンボルでも何でも良い。 それはその人がどういう人かを教えてくれるものです。 「出身は?」「生まれは?」と聞く代わりに その名前は「最大の興味は?」何かということを 教えてくれます。 「航空工学の技術者です」意味が分かります。 「航空力学の専門家です」「化学者です」 意味が分かりますよね。 もし一人の男が来て「私は化学者で、D4です」 と言えば、 多くのことが分かります! その男が「ええと、私は画家で…描きたいものを 描いてます」と言っても、 その人のことは余りよく分かりません! だから、未来には、その人のことが全て分かるような 名前が使われるようになるべきです。 そうでないと、扱いにくくてかないません。 地球を知的に運営するには、「花を命名するのに90センチもの長さのラテン語の学名をつけ続けられない」のです。 ラテン語を使うと気分がいいのか、医学でも同じことを していますよね。 驚くべきことだ。想像力が人間という生物の 個々の行動を支配しているのである。 インクのシミが付いただけの紙切れが、 人間を従わせ、強制し、 興奮させ、恐れさせているのであるから…