私達のほとんどは等号(=),イコールの記号に,算数をはじめた頃からなじんでいます. たとえば, 1 + 1 = 2 とかは見たことがあるでしょう. 多くの人は,この等号を 何か答えを求めるものだと考えているようです. 1 + 1 が問題で,イコール(=) の意味は答えを与えるもの.1 たす 1 は 2 です.のように. しかしそれはこのイコール記号の本当の意味ではありません. イコールは実は,2つの量を比較するだけのものです. 1 + 1 = 2 と書いた時,その文字通りの意味は,... このイコールの記号の左側,左辺と言いますが,それが, イコールの記号の右側,右辺と言いますが,それと 完全に同じ量であるという意味です. ですから 2 = 1 + 1 と書くこともできます. これら2つのものは等しいです. そして,2 は 2 に等しいと書くこともできます. これは完全に真の文です.これらの2つのものは等しい. 私はこれを 1 + 1 は 1 + 1 に等しいと書くこともできます. 1 たす 1 ひく 1 は 3 ひく 2 に等しいと書くこともできます. これらは等しい量です. ここで左辺にあるものは 1 で,1 たす 1 ひく 1 は 1 です.ここにある右辺は 1 です.両辺は等しい量です. では,数を比較する他の方法もあなたに紹介しましょう. ここで,等号,イコールの記号は,両辺にまったく同じ量がある時の記号です. では,両辺に異なる量がある場合を考えましょう. 数 3 があるとします. そして,数1があります.これらを比較したいと思います. 明らかに,3 と 1 は等しくないです.実は, 等しくないという記号を使って,等しくないという文を書くこともできます. 3 は 1 と等しくない.と書けます.でも,どちらが大きくて, どちらが小さいのかを知りたいと思います. すると,比較のための記号が欲しいですね. これらのどちらが大きいのかを言うことができる記号です. そして,そのための記号が「大なり」の記号です. 「より大きい」の記号です. これは 3 大なり1,または3 は 1 より大きいと読みます.3の方が大きい量です. そしてもしこれを覚えるのが難しいと思ったら, 大きい量の方がこの大きく開いた側になると 覚えて下さい. もしかしたら,これは矢印か, 何かの記号と見えるかもしれません. こちらが大きい方です. こちらは小さな点があって, こちらは大きく開いた側です. これを読むには,3 は,より大きい,...書いておきますね. 3 は 1 より大きいと読みます. これはこのような数である必要はありません. これを式で書いてもかまいません. 私はこれを,1 たす 1 たす 1 は,... そうですね,単なる 1 よりも大きいと書くこともできます. これは比較をしています. しかし,もし反対の関係があったらどうなるのでしょう? たとえば,5 と 19 の比較をしたいとしたらどうなるでしょうか. こうなると,より大きいの記号は使えません. 「5 は 19 よりも大きい」というのは正しくありません. 5 は 19 と等しくないとは言えますね. まだ,この文を作ることはできます. しかし,もし,どちらが大きくてどちらが小さいということを 言う文を作りたいとしたらどうなるでしょうか. 普通の言い方なら, 5 は 19 よりも小さいと言いますね. これを書いてみます.5 は... 5 は 19 よりも小さい. それが私がここで言いたいことです. ですから,より少ないという言葉を数学的な記法で書ければ良いです. そうですね,この「より大きい」が問題ないならば, 単純にひっくりかえしたもの, この点が小さい量の方を指して, この記号の大きく開いた方が,大きな量を示すとしましょう. ここでは,5 はより小さな量です.ですから,この点をこちらに置きます. そして 19 はより大きな量です.ですから,大きく開いた方をこちらに置きます. そして,これを「5 は 19 より小さい」.または「5 小なり 19」 と読みます. 1 たす 1 は 1 たす 1 たす 1 よりも小さいと書くことができます. この文の意味は,この量, 1 たす 1 は, 1 たす 1 たす 1 よりも小さいと言っているだけです.