1 00:00:00,680 --> 00:00:06,160 私達のほとんどは等号(=),イコールの記号に,算数をはじめた頃からなじんでいます. 2 00:00:06,160 --> 00:00:11,190 たとえば, 1 + 1 = 2 とかは見たことがあるでしょう. 3 00:00:11,190 --> 00:00:13,730 多くの人は,この等号を 4 00:00:13,730 --> 00:00:17,350 何か答えを求めるものだと考えているようです. 5 00:00:17,350 --> 00:00:22,570 1 + 1 が問題で,イコール(=) の意味は答えを与えるもの.1 たす 1 は 2 です.のように. 6 00:00:22,570 --> 00:00:25,000 しかしそれはこのイコール記号の本当の意味ではありません. 7 00:00:25,000 --> 00:00:28,950 イコールは実は,2つの量を比較するだけのものです. 8 00:00:28,950 --> 00:00:32,980 1 + 1 = 2 と書いた時,その文字通りの意味は,... 9 00:00:32,980 --> 00:00:36,160 このイコールの記号の左側,左辺と言いますが,それが, 10 00:00:36,160 --> 00:00:39,170 イコールの記号の右側,右辺と言いますが,それと 11 00:00:39,170 --> 00:00:42,520 完全に同じ量であるという意味です. 12 00:00:42,520 --> 00:00:48,784 ですから 2 = 1 + 1 と書くこともできます. 13 00:00:48,784 --> 00:00:50,629 これら2つのものは等しいです. 14 00:00:50,629 --> 00:00:54,030 そして,2 は 2 に等しいと書くこともできます. 15 00:00:54,030 --> 00:00:57,173 これは完全に真の文です.これらの2つのものは等しい. 16 00:00:57,173 --> 00:01:02,595 私はこれを 1 + 1 は 1 + 1 に等しいと書くこともできます. 17 00:01:02,595 --> 00:01:12,404 1 たす 1 ひく 1 は 3 ひく 2 に等しいと書くこともできます. 18 00:01:12,404 --> 00:01:14,589 これらは等しい量です. 19 00:01:14,589 --> 00:01:20,259 ここで左辺にあるものは 1 で,1 たす 1 ひく 20 00:01:20,259 --> 00:01:26,560 1 は 1 です.ここにある右辺は 1 です.両辺は等しい量です. 21 00:01:26,560 --> 00:01:30,820 では,数を比較する他の方法もあなたに紹介しましょう. 22 00:01:30,820 --> 00:01:36,090 ここで,等号,イコールの記号は,両辺にまったく同じ量がある時の記号です. 23 00:01:36,090 --> 00:01:40,420 では,両辺に異なる量がある場合を考えましょう. 24 00:01:40,420 --> 00:01:44,560 数 3 があるとします. 25 00:01:44,560 --> 00:01:49,776 そして,数1があります.これらを比較したいと思います. 26 00:01:49,776 --> 00:01:52,892 明らかに,3 と 1 は等しくないです.実は, 27 00:01:52,892 --> 00:01:56,336 等しくないという記号を使って,等しくないという文を書くこともできます. 28 00:01:56,336 --> 00:01:59,370 3 は 1 と等しくない.と書けます.でも,どちらが大きくて, 29 00:01:59,370 --> 00:02:03,890 どちらが小さいのかを知りたいと思います. 30 00:02:03,890 --> 00:02:08,289 すると,比較のための記号が欲しいですね. 31 00:02:08,289 --> 00:02:12,498 これらのどちらが大きいのかを言うことができる記号です. 32 00:02:12,498 --> 00:02:15,176 そして,そのための記号が「大なり」の記号です. 33 00:02:15,176 --> 00:02:19,754 「より大きい」の記号です. 34 00:02:19,754 --> 00:02:28,360 これは 3 大なり1,または3 は 1 より大きいと読みます.3の方が大きい量です. 35 00:02:28,360 --> 00:02:31,350 そしてもしこれを覚えるのが難しいと思ったら, 36 00:02:31,350 --> 00:02:34,210 大きい量の方がこの大きく開いた側になると 37 00:02:34,210 --> 00:02:37,280 覚えて下さい. 38 00:02:37,280 --> 00:02:41,020 もしかしたら,これは矢印か, 39 00:02:41,020 --> 00:02:43,850 何かの記号と見えるかもしれません. 40 00:02:43,850 --> 00:02:45,360 こちらが大きい方です. 41 00:02:45,360 --> 00:02:48,160 こちらは小さな点があって, 42 00:02:48,160 --> 00:02:50,850 こちらは大きく開いた側です. 43 00:02:50,850 --> 00:02:56,310 これを読むには,3 は,より大きい,...書いておきますね. 44 00:02:56,310 --> 00:03:02,410 3 は 1 より大きいと読みます. 45 00:03:02,410 --> 00:03:04,910 これはこのような数である必要はありません. 46 00:03:04,910 --> 00:03:06,710 これを式で書いてもかまいません. 47 00:03:06,710 --> 00:03:13,185 私はこれを,1 たす 1 たす 1 は,... 48 00:03:13,185 --> 00:03:20,020 そうですね,単なる 1 よりも大きいと書くこともできます. 49 00:03:20,020 --> 00:03:21,810 これは比較をしています. 50 00:03:21,810 --> 00:03:23,910 しかし,もし反対の関係があったらどうなるのでしょう? 51 00:03:23,910 --> 00:03:32,688 たとえば,5 と 19 の比較をしたいとしたらどうなるでしょうか. 52 00:03:32,688 --> 00:03:35,599 こうなると,より大きいの記号は使えません. 53 00:03:35,599 --> 00:03:38,254 「5 は 19 よりも大きい」というのは正しくありません. 54 00:03:38,254 --> 00:03:40,201 5 は 19 と等しくないとは言えますね. 55 00:03:40,201 --> 00:03:42,443 まだ,この文を作ることはできます. 56 00:03:42,443 --> 00:03:44,980 しかし,もし,どちらが大きくてどちらが小さいということを 57 00:03:44,980 --> 00:03:48,290 言う文を作りたいとしたらどうなるでしょうか. 58 00:03:48,290 --> 00:03:53,458 普通の言い方なら, 59 00:03:53,458 --> 00:03:58,490 5 は 19 よりも小さいと言いますね. 60 00:03:58,490 --> 00:04:03,386 これを書いてみます.5 は... 61 00:04:03,386 --> 00:04:08,646 5 は 19 よりも小さい. 62 00:04:08,646 --> 00:04:10,524 それが私がここで言いたいことです. 63 00:04:10,524 --> 00:04:16,598 ですから,より少ないという言葉を数学的な記法で書ければ良いです. 64 00:04:16,598 --> 00:04:19,029 そうですね,この「より大きい」が問題ないならば, 65 00:04:19,029 --> 00:04:21,070 単純にひっくりかえしたもの, 66 00:04:21,070 --> 00:04:25,494 この点が小さい量の方を指して, 67 00:04:25,494 --> 00:04:28,328 この記号の大きく開いた方が,大きな量を示すとしましょう. 68 00:04:28,328 --> 00:04:32,228 ここでは,5 はより小さな量です.ですから,この点をこちらに置きます. 69 00:04:32,228 --> 00:04:36,740 そして 19 はより大きな量です.ですから,大きく開いた方をこちらに置きます. 70 00:04:36,740 --> 00:04:45,872 そして,これを「5 は 19 より小さい」.または「5 小なり 19」 と読みます. 71 00:04:45,872 --> 00:04:54,398 1 たす 1 は 1 たす 1 たす 1 よりも小さいと書くことができます. 72 00:04:54,398 --> 00:05:00,048 この文の意味は,この量, 1 たす 1 は, 73 00:05:00,048 --> 00:05:03,897 1 たす 1 たす 1 よりも小さいと言っているだけです.