[Script Info] Title: [Events] Format: Layer, Start, End, Style, Name, MarginL, MarginR, MarginV, Effect, Text Dialogue: 0,0:00:16.76,0:00:19.10,Default,,0000,0000,0000,,私は ミケーラ・デ・プリンスといいます Dialogue: 0,0:00:20.36,0:00:22.28,Default,,0000,0000,0000,,スピーチの原稿を書き始めたとき Dialogue: 0,0:00:22.29,0:00:26.19,Default,,0000,0000,0000,,おとぎ話みたいなひねりを\N利かせられるかもと思いました Dialogue: 0,0:00:26.19,0:00:29.94,Default,,0000,0000,0000,,私の人生はおとぎ話のようだと\Nよく言われるからです Dialogue: 0,0:00:30.55,0:00:33.39,Default,,0000,0000,0000,,でも 私自身はまったくそうは思いません Dialogue: 0,0:00:33.98,0:00:38.02,Default,,0000,0000,0000,,確かに夢は叶いましたが\N闘わねばなりませんでした Dialogue: 0,0:00:38.96,0:00:41.75,Default,,0000,0000,0000,,昔からミケーラ・デ・プリンスだったわけではなく Dialogue: 0,0:00:41.76,0:00:44.23,Default,,0000,0000,0000,,元の名前はマビンティ・バングラといいます Dialogue: 0,0:00:44.23,0:00:48.43,Default,,0000,0000,0000,,1995年 西アフリカのシエラレオネで生まれました Dialogue: 0,0:00:48.43,0:00:52.19,Default,,0000,0000,0000,,血みどろの内戦が終わった4年後のことです Dialogue: 0,0:00:52.19,0:00:55.65,Default,,0000,0000,0000,,何千もの人が難民となり Dialogue: 0,0:00:55.65,0:00:59.75,Default,,0000,0000,0000,,何千もの子供と女性がレイプされ Dialogue: 0,0:01:00.64,0:01:04.10,Default,,0000,0000,0000,,5万人以上の人が殺されました Dialogue: 0,0:01:04.10,0:01:06.56,Default,,0000,0000,0000,,私の両親もその中にいました Dialogue: 0,0:01:07.57,0:01:10.92,Default,,0000,0000,0000,,私は生まれつき\N白斑という皮膚病を患っており Dialogue: 0,0:01:11.68,0:01:14.27,Default,,0000,0000,0000,,体中に白いまだらとなって残りました Dialogue: 0,0:01:14.97,0:01:16.54,Default,,0000,0000,0000,,みんなと違っていたのです Dialogue: 0,0:01:17.26,0:01:19.17,Default,,0000,0000,0000,,シエラレオネでは Dialogue: 0,0:01:19.17,0:01:22.06,Default,,0000,0000,0000,,白い斑点を持って生まれてきた Dialogue: 0,0:01:22.06,0:01:23.63,Default,,0000,0000,0000,,というだけで Dialogue: 0,0:01:23.63,0:01:26.04,Default,,0000,0000,0000,,呪われている子なのだと思われました Dialogue: 0,0:01:26.04,0:01:28.60,Default,,0000,0000,0000,,そして「悪魔の子」と呼ばれるようになりました Dialogue: 0,0:01:28.60,0:01:32.52,Default,,0000,0000,0000,,こんな見た目ならば\N悪魔の子に違いないからです Dialogue: 0,0:01:33.56,0:01:37.76,Default,,0000,0000,0000,,見た目が違うという理由で Dialogue: 0,0:01:37.76,0:01:39.94,Default,,0000,0000,0000,,人々から虐げられました Dialogue: 0,0:01:39.94,0:01:42.50,Default,,0000,0000,0000,,両親は私をできる限り\N守ろうとしてくれましたが Dialogue: 0,0:01:42.50,0:01:44.78,Default,,0000,0000,0000,,こんな姿の私には Dialogue: 0,0:01:44.78,0:01:46.47,Default,,0000,0000,0000,,一生結婚できないと考えました Dialogue: 0,0:01:46.47,0:01:49.43,Default,,0000,0000,0000,,私に教育を受けさせようと\N読み方を教えてくれ Dialogue: 0,0:01:49.43,0:01:51.90,Default,,0000,0000,0000,,学校へ行くための貯金も始めました Dialogue: 0,0:01:54.10,0:01:58.14,Default,,0000,0000,0000,,しかし 両親が亡くなると\N私は無力で孤独になりました Dialogue: 0,0:01:58.14,0:02:00.63,Default,,0000,0000,0000,,これほど恐ろしかったことはありません Dialogue: 0,0:02:02.10,0:02:04.11,Default,,0000,0000,0000,,叔父は花嫁として Dialogue: 0,0:02:04.11,0:02:07.53,Default,,0000,0000,0000,,高く売れない私を孤児院に連れて行き Dialogue: 0,0:02:07.53,0:02:09.73,Default,,0000,0000,0000,,私を迎えに戻ることはありませんでした Dialogue: 0,0:02:10.74,0:02:13.70,Default,,0000,0000,0000,,孤児院ではおばさんたちが\Nお世話をしてくれました Dialogue: 0,0:02:13.70,0:02:17.26,Default,,0000,0000,0000,,といっても 家庭にいる\N愛情あふれるおばさんではありません Dialogue: 0,0:02:17.26,0:02:19.40,Default,,0000,0000,0000,,そういうおばさんは\N何をしても大切にしてくれます Dialogue: 0,0:02:19.40,0:02:22.17,Default,,0000,0000,0000,,孤児院のおばさんは教養のない女性たちで Dialogue: 0,0:02:22.17,0:02:25.36,Default,,0000,0000,0000,,自分の家族を養うために\N私たちの世話をするのです Dialogue: 0,0:02:25.36,0:02:28.89,Default,,0000,0000,0000,,私たちの洋服を洗濯し ご飯を作ってくれます Dialogue: 0,0:02:28.89,0:02:32.08,Default,,0000,0000,0000,,しかし そんな彼女らにも「お気に入り」がいました Dialogue: 0,0:02:32.08,0:02:34.85,Default,,0000,0000,0000,,孤児院には27人の子供が住んでいました Dialogue: 0,0:02:35.80,0:02:40.79,Default,,0000,0000,0000,,「1番」が1番たくさん食べ物をもらい\N洋服も1番最初に選べます Dialogue: 0,0:02:41.78,0:02:46.60,Default,,0000,0000,0000,,「27番」がもらえる食べ物は1番少なく\N洋服も1番最後に選びます Dialogue: 0,0:02:49.23,0:02:52.03,Default,,0000,0000,0000,,私は「27番」でした Dialogue: 0,0:02:52.03,0:02:55.19,Default,,0000,0000,0000,,孤児院では始終お腹を空かせていました Dialogue: 0,0:02:57.88,0:03:00.80,Default,,0000,0000,0000,,こんなに寂しい思いをしたのは初めてでした Dialogue: 0,0:03:01.52,0:03:03.52,Default,,0000,0000,0000,,どうして私がこんな目に遭うのでしょう? Dialogue: 0,0:03:04.24,0:03:07.64,Default,,0000,0000,0000,,この時 誰のことも大切に思わない方が\N楽だと悟りました Dialogue: 0,0:03:07.64,0:03:10.24,Default,,0000,0000,0000,,なぜなら 結局みんな\N私を置き去りにするからです Dialogue: 0,0:03:11.55,0:03:15.13,Default,,0000,0000,0000,,そのうち私にも孤児院で友達ができました Dialogue: 0,0:03:15.13,0:03:18.19,Default,,0000,0000,0000,,彼女の名前はマビンティ・スーマ Dialogue: 0,0:03:19.22,0:03:24.63,Default,,0000,0000,0000,,「26番」は病気がちだったけれど\Nいつも優しくて Dialogue: 0,0:03:24.64,0:03:27.54,Default,,0000,0000,0000,,いつも明るさいっぱいでした Dialogue: 0,0:03:27.54,0:03:32.03,Default,,0000,0000,0000,,「26番」はいつも私の心配事や\N夢に耳を傾けてくれました Dialogue: 0,0:03:32.03,0:03:34.89,Default,,0000,0000,0000,,私が怖がると 歌を歌ってくれました Dialogue: 0,0:03:34.89,0:03:38.27,Default,,0000,0000,0000,,眠れない時は お話を聞かせてくれました Dialogue: 0,0:03:39.19,0:03:43.62,Default,,0000,0000,0000,,そして「26番」は 15年経った今でも\N妹 ミアとしてそばにいてくれます Dialogue: 0,0:03:46.06,0:03:47.60,Default,,0000,0000,0000,,そしてある日― Dialogue: 0,0:03:48.56,0:03:53.07,Default,,0000,0000,0000,,強風で1冊の雑誌が\N孤児院の門の前に吹き飛ばされてきました Dialogue: 0,0:03:53.07,0:03:55.77,Default,,0000,0000,0000,,手を伸ばし 掴んでみると Dialogue: 0,0:03:55.77,0:03:58.47,Default,,0000,0000,0000,,何かが見えました Dialogue: 0,0:03:58.47,0:04:01.30,Default,,0000,0000,0000,,それはとても美しく\N今まで見たことのないような人でした Dialogue: 0,0:04:01.30,0:04:05.48,Default,,0000,0000,0000,,彼女はつま先立ちで\Nピンクのチュチュに包まれていました Dialogue: 0,0:04:05.48,0:04:10.20,Default,,0000,0000,0000,,しかし 何より私の心を打ったのは\N彼女がとても幸せそうに見えたことです Dialogue: 0,0:04:10.20,0:04:13.17,Default,,0000,0000,0000,,私は長い間幸せではありませんでした Dialogue: 0,0:04:13.18,0:04:17.97,Default,,0000,0000,0000,,そこで こう思ったのです\N「もし彼女が幸せなのは やっていることのおかげなら Dialogue: 0,0:04:17.97,0:04:20.87,Default,,0000,0000,0000,,私もいつか幸せになれるかもしれない Dialogue: 0,0:04:20.87,0:04:22.96,Default,,0000,0000,0000,,今の私とは違う誰かになるために Dialogue: 0,0:04:22.96,0:04:25.30,Default,,0000,0000,0000,,何が何でも この人にならなくちゃ」 Dialogue: 0,0:04:26.29,0:04:29.51,Default,,0000,0000,0000,,私はその雑誌の表紙をちぎって\N下着の中に入れました Dialogue: 0,0:04:29.51,0:04:32.00,Default,,0000,0000,0000,,他には隠す場所がなかったのです Dialogue: 0,0:04:32.00,0:04:35.24,Default,,0000,0000,0000,,「27番」だった私は何もすることがなく Dialogue: 0,0:04:35.24,0:04:37.77,Default,,0000,0000,0000,,おもちゃも洋服ももらえなかったのです Dialogue: 0,0:04:37.77,0:04:40.30,Default,,0000,0000,0000,,下着の中以外 どこへ隠せたでしょうか? Dialogue: 0,0:04:41.30,0:04:45.45,Default,,0000,0000,0000,,それから 英語を教えるために\N孤児院に先生がやってきました Dialogue: 0,0:04:45.45,0:04:47.86,Default,,0000,0000,0000,,彼女はその時妊娠していました Dialogue: 0,0:04:47.86,0:04:50.38,Default,,0000,0000,0000,,サラ先生に雑誌の表紙を見せると Dialogue: 0,0:04:50.38,0:04:53.17,Default,,0000,0000,0000,,その人はバレエを踊っているのだと教えてくれました Dialogue: 0,0:04:53.17,0:04:55.05,Default,,0000,0000,0000,,彼女はバレリーナだったのです Dialogue: 0,0:04:55.05,0:04:58.52,Default,,0000,0000,0000,,このバレリーナにならなくちゃ\N何が何でも Dialogue: 0,0:04:59.13,0:05:04.56,Default,,0000,0000,0000,,バレリーナのように 毎日\Nつま先立ちになって練習をしました Dialogue: 0,0:05:04.56,0:05:07.29,Default,,0000,0000,0000,,すべて順調で\N私を気にかけてくれる人も現れたので Dialogue: 0,0:05:07.29,0:05:09.83,Default,,0000,0000,0000,,もしかしたら いつか Dialogue: 0,0:05:09.83,0:05:12.68,Default,,0000,0000,0000,,バレリーナにもなれるかもしれないと思いました Dialogue: 0,0:05:13.90,0:05:15.77,Default,,0000,0000,0000,,サラ先生は私にとても良くしてくれました Dialogue: 0,0:05:15.77,0:05:18.98,Default,,0000,0000,0000,,彼女はよい教育を受けることが\Nいかに大切か知っていたので Dialogue: 0,0:05:18.98,0:05:22.36,Default,,0000,0000,0000,,いつでも私に特別レッスンをしてくれました Dialogue: 0,0:05:22.36,0:05:27.18,Default,,0000,0000,0000,,何回目かの特別レッスンの後\Nサラ先生と私は二人で門へと向かいました Dialogue: 0,0:05:27.18,0:05:31.17,Default,,0000,0000,0000,,私は雑誌のバレリーナのように\Nくるくる回りながら歩いていました Dialogue: 0,0:05:31.17,0:05:34.54,Default,,0000,0000,0000,,すると突然 二人の反乱軍兵士と\N後ろから遅れて少年兵が1人 Dialogue: 0,0:05:34.54,0:05:36.68,Default,,0000,0000,0000,,門の方へやってきました Dialogue: 0,0:05:36.68,0:05:39.74,Default,,0000,0000,0000,,すぐそこの角にはトラックに乗った沢山の反乱軍が Dialogue: 0,0:05:39.74,0:05:42.22,Default,,0000,0000,0000,,声を上げながら笑っていました Dialogue: 0,0:05:42.22,0:05:46.80,Default,,0000,0000,0000,,きっと彼らは酔っていたか\N薬をやっていたかでしょう Dialogue: 0,0:05:46.80,0:05:48.57,Default,,0000,0000,0000,,彼らは私たちを見つけると Dialogue: 0,0:05:48.57,0:05:51.60,Default,,0000,0000,0000,,先生が妊婦であることに気づきました Dialogue: 0,0:05:51.60,0:05:55.36,Default,,0000,0000,0000,,彼らはお腹の子が\N男の子か女の子かで賭けを始め Dialogue: 0,0:05:55.36,0:05:57.77,Default,,0000,0000,0000,,どっちであるかを調べることにしました Dialogue: 0,0:05:58.49,0:06:01.65,Default,,0000,0000,0000,,ナイフを取り出して\N先生のお腹を切り裂いたのです Dialogue: 0,0:06:01.65,0:06:03.98,Default,,0000,0000,0000,,赤ちゃんは女の子でした Dialogue: 0,0:06:03.98,0:06:06.09,Default,,0000,0000,0000,,もし男の子だったら 大きくなってから Dialogue: 0,0:06:06.09,0:06:09.87,Default,,0000,0000,0000,,反乱軍になるよう教えこめるから\N生きられたかもしれません Dialogue: 0,0:06:09.87,0:06:13.45,Default,,0000,0000,0000,,実際は女の子だったので兵士は\N私の前でその子の腕と足を切り落としました Dialogue: 0,0:06:13.45,0:06:17.10,Default,,0000,0000,0000,,私は赤ちゃんを助けようと\N門の下をくぐろうとしました Dialogue: 0,0:06:17.10,0:06:20.82,Default,,0000,0000,0000,,すると 少年兵が大人のまねをしようと Dialogue: 0,0:06:20.82,0:06:25.01,Default,,0000,0000,0000,,ナイフを取り出して 私のお腹を切ったのです Dialogue: 0,0:06:28.52,0:06:32.06,Default,,0000,0000,0000,,さて ここまでの\N私の人生の始まりの話を聞いて Dialogue: 0,0:06:32.75,0:06:35.22,Default,,0000,0000,0000,,おとぎ話だと思いますか? Dialogue: 0,0:06:37.04,0:06:39.53,Default,,0000,0000,0000,,でも やがて私の人生に転機が訪れます Dialogue: 0,0:06:39.53,0:06:42.66,Default,,0000,0000,0000,,まもなく いいことが私の人生に起きるのです Dialogue: 0,0:06:42.66,0:06:46.32,Default,,0000,0000,0000,,私はアメリカ人の家族に\N引き取られることを知りました Dialogue: 0,0:06:47.49,0:06:50.43,Default,,0000,0000,0000,,受け入れ先までの道は長かったです Dialogue: 0,0:06:50.43,0:06:54.37,Default,,0000,0000,0000,,孤児院の子供はみな\N歩かなければいけません Dialogue: 0,0:06:54.37,0:06:57.90,Default,,0000,0000,0000,,シエラレオネのマケニから\Nはるばるギニアまで Dialogue: 0,0:06:57.90,0:07:01.11,Default,,0000,0000,0000,,そしてギニアからは\N飛行機でガーナのアクラまで行きました Dialogue: 0,0:07:04.95,0:07:09.59,Default,,0000,0000,0000,,飛行機から降りた時\N私はかなり気分が悪く 惨めなだけでした Dialogue: 0,0:07:10.80,0:07:13.31,Default,,0000,0000,0000,,私の人生が良くなるというのでしょうか? Dialogue: 0,0:07:13.31,0:07:17.29,Default,,0000,0000,0000,,私は「悪魔の子」であり\Nいい事がある訳がないのです Dialogue: 0,0:07:18.59,0:07:23.27,Default,,0000,0000,0000,,惨めに感じた もうひとつの理由は\N親友にもう会えないと思ったからです Dialogue: 0,0:07:24.18,0:07:30.13,Default,,0000,0000,0000,,でも その時あの人に会ったのです\N真っ赤な靴をはいて Dialogue: 0,0:07:31.59,0:07:35.90,Default,,0000,0000,0000,,見たことのないほど真っ白な髪をした女性でした Dialogue: 0,0:07:36.88,0:07:39.18,Default,,0000,0000,0000,,彼女が私の新しいママでした Dialogue: 0,0:07:39.18,0:07:43.28,Default,,0000,0000,0000,,彼女は手を差し伸べ\N「私があなたの新しいママよ」と言いました Dialogue: 0,0:07:43.28,0:07:45.96,Default,,0000,0000,0000,,彼女は私と親友の手をとり Dialogue: 0,0:07:45.96,0:07:48.06,Default,,0000,0000,0000,,一緒に連れて行ってくれました Dialogue: 0,0:07:48.06,0:07:51.26,Default,,0000,0000,0000,,私は親友と一緒に養子になったのです Dialogue: 0,0:07:53.06,0:07:54.92,Default,,0000,0000,0000,,ホテルにつき Dialogue: 0,0:07:54.92,0:07:58.22,Default,,0000,0000,0000,,ママが荷物を置くと Dialogue: 0,0:07:58.22,0:08:00.14,Default,,0000,0000,0000,,私は隅から隅まで くまなく Dialogue: 0,0:08:00.14,0:08:02.91,Default,,0000,0000,0000,,トゥシューズとティアラと\Nチュチュがないか探しました Dialogue: 0,0:08:02.91,0:08:06.16,Default,,0000,0000,0000,,おとぎ話だったら いつだって\Nそうなるはずでしたから Dialogue: 0,0:08:06.16,0:08:08.04,Default,,0000,0000,0000,,でも 何もありませんでした Dialogue: 0,0:08:08.04,0:08:09.59,Default,,0000,0000,0000,,英語が話せなかったので Dialogue: 0,0:08:09.59,0:08:13.80,Default,,0000,0000,0000,,雑誌を見せればわかってくれるかもと思い Dialogue: 0,0:08:13.80,0:08:16.49,Default,,0000,0000,0000,,下着から雑誌の表紙を取り出し\N彼女に見せました Dialogue: 0,0:08:16.49,0:08:18.61,Default,,0000,0000,0000,,彼女はすぐに理解し Dialogue: 0,0:08:18.61,0:08:21.15,Default,,0000,0000,0000,,「踊れるわよ」と言ってくれました Dialogue: 0,0:08:22.43,0:08:25.78,Default,,0000,0000,0000,,アメリカに着くと\Nバレエのクラスを受け始めました Dialogue: 0,0:08:25.78,0:08:28.42,Default,,0000,0000,0000,,毎日ママが送り迎えしてくれました Dialogue: 0,0:08:28.42,0:08:30.23,Default,,0000,0000,0000,,初めてのバレエのレッスンの前は Dialogue: 0,0:08:30.23,0:08:34.48,Default,,0000,0000,0000,,肌にある斑点を見て\Nクラスの子にからかわれるのが怖くて Dialogue: 0,0:08:34.48,0:08:38.88,Default,,0000,0000,0000,,斑点が隠れるレオタードを買ってと\Nママにお願いしました Dialogue: 0,0:08:38.88,0:08:42.51,Default,,0000,0000,0000,,長袖で首まで隠れるレオタードです Dialogue: 0,0:08:42.51,0:08:45.76,Default,,0000,0000,0000,,とっても暑苦しく\Nすぐに脱がされました Dialogue: 0,0:08:45.76,0:08:48.56,Default,,0000,0000,0000,,そしてピンクのレオタードとタイツをはくことにしました Dialogue: 0,0:08:49.37,0:08:51.78,Default,,0000,0000,0000,,週に1回通っていたのが 2回になり Dialogue: 0,0:08:51.78,0:08:53.64,Default,,0000,0000,0000,,10歳になる頃には Dialogue: 0,0:08:54.77,0:08:57.34,Default,,0000,0000,0000,,週に5回はレッスンするようになりました Dialogue: 0,0:08:57.34,0:09:00.80,Default,,0000,0000,0000,,あのバレリーナになるため\N一生懸命に練習しました Dialogue: 0,0:09:00.80,0:09:03.80,Default,,0000,0000,0000,,それが幸せになれる唯一の道でした Dialogue: 0,0:09:04.79,0:09:08.48,Default,,0000,0000,0000,,しかし私はその間に\Nある人を亡くしました Dialogue: 0,0:09:09.75,0:09:12.80,Default,,0000,0000,0000,,24歳の兄 テディーです Dialogue: 0,0:09:13.55,0:09:17.85,Default,,0000,0000,0000,,兄は男性不信を克服させてくれた人です Dialogue: 0,0:09:17.85,0:09:20.99,Default,,0000,0000,0000,,怒鳴り散らす黒人男性や Dialogue: 0,0:09:20.99,0:09:25.06,Default,,0000,0000,0000,,男性一般や父親への恐怖心を和らげてくれた人です Dialogue: 0,0:09:26.57,0:09:29.94,Default,,0000,0000,0000,,また誰かを大切に思ったがゆえに\N起こってしまったことでした Dialogue: 0,0:09:30.90,0:09:33.25,Default,,0000,0000,0000,,大切な人は死に 私の元から去っていきます Dialogue: 0,0:09:34.47,0:09:36.06,Default,,0000,0000,0000,,家族が死んで ひとりになったら Dialogue: 0,0:09:36.06,0:09:39.01,Default,,0000,0000,0000,,どうしていいかわからないので\N家族と距離を置くことにしました Dialogue: 0,0:09:39.01,0:09:41.89,Default,,0000,0000,0000,,大切に思うがゆえに\N彼らを死なせたくなかったのです Dialogue: 0,0:09:42.80,0:09:45.01,Default,,0000,0000,0000,,しかし 両親はこう言いました Dialogue: 0,0:09:45.01,0:09:48.09,Default,,0000,0000,0000,,愛する人が死んだとしても Dialogue: 0,0:09:48.09,0:09:50.74,Default,,0000,0000,0000,,その愛情は私の心に残るのだと Dialogue: 0,0:09:50.74,0:09:53.82,Default,,0000,0000,0000,,愛する人々の愛があってこそ\N今の私があります Dialogue: 0,0:09:56.86,0:10:02.52,Default,,0000,0000,0000,,何年もの間 練習を頑張り\Nついにその努力が報われました Dialogue: 0,0:10:03.33,0:10:06.86,Default,,0000,0000,0000,,プロのバレエ団への入団が決まったのです Dialogue: 0,0:10:06.86,0:10:11.10,Default,,0000,0000,0000,,ずっと夢に見ていたバレリーナになれたのです Dialogue: 0,0:10:11.10,0:10:12.24,Default,,0000,0000,0000,,信じられませんでした Dialogue: 0,0:10:12.24,0:10:15.74,Default,,0000,0000,0000,,どうして私にこんなことが起こりうるのでしょう?\N「悪魔の子」だった私に Dialogue: 0,0:10:17.81,0:10:19.98,Default,,0000,0000,0000,,この努力をすべてもってしても Dialogue: 0,0:10:21.28,0:10:24.53,Default,,0000,0000,0000,,まさかこの夢が叶うなんて\N思いもしませんでした Dialogue: 0,0:10:25.52,0:10:28.75,Default,,0000,0000,0000,,私はついにとても幸せになりました\N初めて幸せをかみしめました Dialogue: 0,0:10:30.55,0:10:35.14,Default,,0000,0000,0000,,今日私がここに立っている理由―\N私の物語をお話しする理由は Dialogue: 0,0:10:35.14,0:10:39.26,Default,,0000,0000,0000,,夢を追う若者を応援したいからです Dialogue: 0,0:10:39.26,0:10:42.70,Default,,0000,0000,0000,,人と違ってもいい―\N目立ってもいいのだということを Dialogue: 0,0:10:42.70,0:10:45.25,Default,,0000,0000,0000,,知ってもらいたいです Dialogue: 0,0:10:45.25,0:10:47.02,Default,,0000,0000,0000,,私は周りの人と違います Dialogue: 0,0:10:47.02,0:10:49.87,Default,,0000,0000,0000,,自分に才能がないと思っても Dialogue: 0,0:10:49.87,0:10:53.51,Default,,0000,0000,0000,,才能を秘めている自分を\N信じてほしいのです Dialogue: 0,0:10:53.51,0:10:55.57,Default,,0000,0000,0000,,あなたがどんな状況にあろうと Dialogue: 0,0:10:55.57,0:10:59.16,Default,,0000,0000,0000,,どんなに貧しくて惨めな時でも Dialogue: 0,0:10:59.16,0:11:00.99,Default,,0000,0000,0000,,信じてください Dialogue: 0,0:11:00.99,0:11:03.92,Default,,0000,0000,0000,,大きな夢を抱き\N自分を超えていくのです Dialogue: 0,0:11:03.93,0:11:09.26,Default,,0000,0000,0000,,あえて他の人とは違うあなたになって\N周りを気にせず あえて目立っていいのです Dialogue: 0,0:11:09.28,0:11:14.38,Default,,0000,0000,0000,,最後に1番大切なのは\N生きることと人を愛することを恐れないことです Dialogue: 0,0:11:14.38,0:11:17.52,Default,,0000,0000,0000,,私が自分自身を表現する方法\Nそれがバレエです Dialogue: 0,0:11:23.37,0:11:25.63,Default,,0000,0000,0000,,(バレエを踊る様子) Dialogue: 0,0:12:23.51,0:12:25.58,Default,,0000,0000,0000,,(拍手)