[Script Info] Title: [Events] Format: Layer, Start, End, Style, Name, MarginL, MarginR, MarginV, Effect, Text Dialogue: 0,0:00:08.16,0:00:13.70,Default,,0000,0000,0000,,原初の神であるシヴァ神は\N悪の破壊者 悪魔の抹殺者 Dialogue: 0,0:00:13.70,0:00:17.21,Default,,0000,0000,0000,,守護者でもあり\Nこの世界の全てを見通します Dialogue: 0,0:00:17.21,0:00:19.97,Default,,0000,0000,0000,,彼は妻の忍耐を試していました Dialogue: 0,0:00:19.97,0:00:25.28,Default,,0000,0000,0000,,歴史的にみれば シヴァ神と\Nパールバティーの合体は見事なものでした Dialogue: 0,0:00:25.28,0:00:29.00,Default,,0000,0000,0000,,彼らはこの世の幸福の拠り所となる\N思索と行動の均衡を Dialogue: 0,0:00:29.00,0:00:31.86,Default,,0000,0000,0000,,維持していました Dialogue: 0,0:00:31.86,0:00:37.52,Default,,0000,0000,0000,,この世界のエネルギー 成長そして\N変身を司るパールバティーなしでは Dialogue: 0,0:00:37.52,0:00:42.91,Default,,0000,0000,0000,,シヴァ神は外からただ見守るばかりで\N世界は静止し続けたことでしょう Dialogue: 0,0:00:42.91,0:00:48.09,Default,,0000,0000,0000,,しかし2人は合体し\Nアルダナーリーシュヴァラという神となって Dialogue: 0,0:00:48.09,0:00:49.84,Default,,0000,0000,0000,,神聖なる融和を遂げたのです Dialogue: 0,0:00:49.84,0:00:54.12,Default,,0000,0000,0000,,融和は全ての生き物に\N豊沃さと繋がりをもたらしました Dialogue: 0,0:00:54.12,0:00:57.78,Default,,0000,0000,0000,,これらの理由でパールバティーは Dialogue: 0,0:00:57.78,0:00:59.99,Default,,0000,0000,0000,,自然界の母として\Nそして ― Dialogue: 0,0:00:59.99,0:01:04.77,Default,,0000,0000,0000,,物質を創り出す シヴァの力を補う\N不可欠な存在として広く崇拝されました Dialogue: 0,0:01:04.77,0:01:07.95,Default,,0000,0000,0000,,彼女は人間の物質的快適さを監督し Dialogue: 0,0:01:07.95,0:01:12.18,Default,,0000,0000,0000,,この世に住む人々の Dialogue: 0,0:01:12.18,0:01:15.68,Default,,0000,0000,0000,,身体的 感情的 精神的なつながりを\N確かにしました Dialogue: 0,0:01:15.68,0:01:19.89,Default,,0000,0000,0000,,それでもこの2つの恐るべき力の間には\N亀裂が生じていました Dialogue: 0,0:01:19.89,0:01:24.50,Default,,0000,0000,0000,,パールバティーが日常生活に注意を払い\N管理しているあいだに Dialogue: 0,0:01:24.50,0:01:28.50,Default,,0000,0000,0000,,シヴァ神は妻のとても大切な作業を\N見くびるようになり Dialogue: 0,0:01:28.50,0:01:32.50,Default,,0000,0000,0000,,強情を張って この世界における\N彼らの役割について物言いをつけました Dialogue: 0,0:01:32.50,0:01:35.42,Default,,0000,0000,0000,,彼は世界の創造者である\N梵天(ぼんてん)が Dialogue: 0,0:01:35.42,0:01:40.11,Default,,0000,0000,0000,,シヴァのためだけに物質的なものを\N創造したのだと思っていたのです Dialogue: 0,0:01:40.11,0:01:44.77,Default,,0000,0000,0000,,よって 全ての物質的なものは\Nマーヤーという 気を散らすものにすぎず Dialogue: 0,0:01:44.77,0:01:47.42,Default,,0000,0000,0000,,宇宙的な幻影にほかならないのです Dialogue: 0,0:01:47.42,0:01:51.08,Default,,0000,0000,0000,,パールバティーが育んだものをシヴァ神が\N終わらせようとしている数千年の間 Dialogue: 0,0:01:51.08,0:01:54.20,Default,,0000,0000,0000,,彼女は ただ心得顔に微笑んでいました Dialogue: 0,0:01:54.20,0:01:56.19,Default,,0000,0000,0000,,しかし 最後にシヴァ神の叱責を受けると Dialogue: 0,0:01:56.19,0:02:01.05,Default,,0000,0000,0000,,すぐさまに彼女は自分の仕事の重要性を\Nきっぱりと示す必要があると感じました Dialogue: 0,0:02:01.05,0:02:03.28,Default,,0000,0000,0000,,彼女はその世界から逃げ出し Dialogue: 0,0:02:03.28,0:02:07.54,Default,,0000,0000,0000,,世界を動かし続けていた彼女の\N宇宙的なエネルギーを半分に減じました Dialogue: 0,0:02:07.54,0:02:13.18,Default,,0000,0000,0000,,彼女の失踪により あらゆるものが\N突如 恐ろしいまでに欠乏し Dialogue: 0,0:02:13.18,0:02:16.24,Default,,0000,0000,0000,,世界は不気味な静寂に包まれました Dialogue: 0,0:02:16.24,0:02:19.80,Default,,0000,0000,0000,,パールバティーがいなくなり\N土地は乾燥し 不毛になりました Dialogue: 0,0:02:19.80,0:02:22.72,Default,,0000,0000,0000,,川の流れは細くなり\N田畑では作物がしなびると Dialogue: 0,0:02:22.72,0:02:25.16,Default,,0000,0000,0000,,人間界に飢餓が押しよせました Dialogue: 0,0:02:25.16,0:02:28.26,Default,,0000,0000,0000,,親たちは自らお腹をすかせながらも Dialogue: 0,0:02:28.26,0:02:30.17,Default,,0000,0000,0000,,苦労しながら\N飢える子どもたちを慰めました Dialogue: 0,0:02:30.17,0:02:34.50,Default,,0000,0000,0000,,何も食べるものがない中で \N人々は器一杯に盛られた白飯を囲むこともなく Dialogue: 0,0:02:34.50,0:02:37.81,Default,,0000,0000,0000,,世界が暗くなっていく中\N引きこもり 身を縮めました Dialogue: 0,0:02:37.81,0:02:39.54,Default,,0000,0000,0000,,妻の不在がもたらした深い虚しさが Dialogue: 0,0:02:39.54,0:02:44.75,Default,,0000,0000,0000,,シヴァ神をも襲ったことが\N彼にとって衝撃となり 畏れとなりました Dialogue: 0,0:02:44.75,0:02:46.90,Default,,0000,0000,0000,,神の絶大な力があってもなお Dialogue: 0,0:02:46.90,0:02:51.18,Default,,0000,0000,0000,,生命維持に絶対必要なものがあると悟り Dialogue: 0,0:02:51.18,0:02:54.92,Default,,0000,0000,0000,,彼の切望は底知れぬほど\N耐え難いものとなったのです Dialogue: 0,0:02:54.92,0:02:57.80,Default,,0000,0000,0000,,シヴァ神が荒れ果てたこの世界に\N絶望を感じるにつれて Dialogue: 0,0:02:57.80,0:03:00.18,Default,,0000,0000,0000,,彼は物質的な世界を Dialogue: 0,0:03:00.18,0:03:03.29,Default,,0000,0000,0000,,そうも安易に捨て去ってはならないと\N気付きました Dialogue: 0,0:03:03.29,0:03:05.06,Default,,0000,0000,0000,,彼女の夫が気付いたことで Dialogue: 0,0:03:05.06,0:03:08.26,Default,,0000,0000,0000,,哀れみ深いパールバティーは\N自分に帰依する者たちが Dialogue: 0,0:03:08.26,0:03:11.12,Default,,0000,0000,0000,,これ以上やせ衰えていくのを\N傍観できませんした Dialogue: 0,0:03:11.12,0:03:13.70,Default,,0000,0000,0000,,歩んで人々の中に入っていき \N健康を回復させるために Dialogue: 0,0:03:13.70,0:03:16.43,Default,,0000,0000,0000,,新たな化身の姿になって\N黄金の器に入ったおかゆと Dialogue: 0,0:03:16.43,0:03:22.16,Default,,0000,0000,0000,,宝石で飾られたひしゃくを運びました Dialogue: 0,0:03:22.16,0:03:24.90,Default,,0000,0000,0000,,希望を持たせるような彼女の姿が\N噂となって広がるにつれて Dialogue: 0,0:03:24.90,0:03:29.19,Default,,0000,0000,0000,,彼女は食の女神アンナプルナとして\N崇拝されました Dialogue: 0,0:03:29.19,0:03:33.61,Default,,0000,0000,0000,,アンナプルナの現れで \N世界は再び栄えました Dialogue: 0,0:03:33.61,0:03:39.00,Default,,0000,0000,0000,,人々は豊潤さと食物を喜び \N感謝の意を表すために集いました Dialogue: 0,0:03:39.00,0:03:43.63,Default,,0000,0000,0000,,聖なる都市のカーシー すなわち\Nガンジス川のほとりにある「自由の地」こそ Dialogue: 0,0:03:43.63,0:03:46.73,Default,,0000,0000,0000,,アンナプルナが初めて出現した場所で Dialogue: 0,0:03:46.73,0:03:50.03,Default,,0000,0000,0000,,そこで彼女は調理場を開き\N人々はお腹がはちきれそうになるまで Dialogue: 0,0:03:50.03,0:03:52.12,Default,,0000,0000,0000,,お腹を満たしたのだと\N信じる人もいます Dialogue: 0,0:03:52.12,0:03:56.12,Default,,0000,0000,0000,,しかし 彼女のごちそうにあやかったのは\N人間だけではありませんでした Dialogue: 0,0:03:56.12,0:04:00.73,Default,,0000,0000,0000,,この世の楽しみが咲き誇る光景を目にして\N謙虚になったシヴァ神は Dialogue: 0,0:04:00.73,0:04:04.73,Default,,0000,0000,0000,,空の器を持って女神に近づき Dialogue: 0,0:04:04.73,0:04:07.39,Default,,0000,0000,0000,,食べ物と許しを乞いました Dialogue: 0,0:04:07.39,0:04:12.01,Default,,0000,0000,0000,,この理由で 最高神シヴァは\Nアンナプルナのなすがままにされる ― Dialogue: 0,0:04:12.01,0:04:14.14,Default,,0000,0000,0000,,哀れな物乞いとして\N描かれることがあります Dialogue: 0,0:04:14.14,0:04:19.41,Default,,0000,0000,0000,,彼女は 左手に黄金の器を持ち\N一方 右手は安全と請負を示す ― Dialogue: 0,0:04:19.41,0:04:22.30,Default,,0000,0000,0000,,「アバヤ・ムドラー」のしぐさを\Nとっています Dialogue: 0,0:04:22.30,0:04:26.18,Default,,0000,0000,0000,,巨大な力を持った化身は\Nこの象徴的なしぐさにより Dialogue: 0,0:04:26.18,0:04:29.83,Default,,0000,0000,0000,,物質的な世界は 決して幻想ではないことを\N明らかにしています Dialogue: 0,0:04:29.83,0:04:33.01,Default,,0000,0000,0000,,むしろ 音を立てて腹をすかせ\N口を開ける人々に食事を与えることから Dialogue: 0,0:04:33.01,0:04:36.32,Default,,0000,0000,0000,,この世界の均衡を保つことまでのことが Dialogue: 0,0:04:36.32,0:04:39.52,Default,,0000,0000,0000,,維持すべき\N生命のサイクルなのです