WEBVTT 00:00:00.643 --> 00:00:02.703 「プライバシーは死んだ」と言うのを 00:00:02.703 --> 00:00:03.893 聞いたことのある人は? 00:00:03.893 --> 00:00:05.284 手を挙げてみてください 00:00:05.849 --> 00:00:08.321 「別に隠すことはないから 00:00:08.321 --> 00:00:12.267 プライバシーなんて気にならない」は どうでしょう? 00:00:12.665 --> 00:00:13.949 さあ 手を挙げてください NOTE Paragraph 00:00:13.949 --> 00:00:15.291 (笑) NOTE Paragraph 00:00:15.721 --> 00:00:19.977 暗号化ソフトを 何か使っている人は? 00:00:20.283 --> 00:00:21.546 手を挙げてください 00:00:21.546 --> 00:00:25.621 ユーザーアカウントを保護するために パスワードを設定している人は? 00:00:25.621 --> 00:00:29.461 自宅の窓にカーテンやブラインドを 掛けているという人は? NOTE Paragraph 00:00:29.461 --> 00:00:31.041 (笑) NOTE Paragraph 00:00:31.041 --> 00:00:33.098 それは皆ですよね NOTE Paragraph 00:00:33.098 --> 00:00:34.260 (笑) NOTE Paragraph 00:00:34.752 --> 00:00:36.752 なぜ そうするのでしょう? 00:00:37.165 --> 00:00:38.328 私が思うに 00:00:38.328 --> 00:00:40.740 プライバシーを気にしているからでしょう 00:00:40.740 --> 00:00:43.763 「プライバシーは死んだ」 なんて嘘です 00:00:43.763 --> 00:00:46.290 「別に隠すことはないから 00:00:46.290 --> 00:00:48.249 悪いことは 何もしていないから 00:00:48.249 --> 00:00:49.985 プライバシーなんて気にならない」 00:00:49.985 --> 00:00:51.404 それも嘘です 00:00:52.433 --> 00:00:55.372 ネットに個人的なことを公開して 00:00:55.372 --> 00:00:57.977 世界中の人に 見られたくはないですよね 00:00:57.977 --> 00:00:59.770 例えば 自分の全診療記録とか 00:00:59.770 --> 00:01:03.680 携帯やパソコンからの 検索履歴とかです 00:01:04.289 --> 00:01:05.507 断言しますが 00:01:05.507 --> 00:01:08.241 もし 政府が全国民の脳に チップを埋め込み 00:01:08.241 --> 00:01:12.867 政府の中央コンピュータに 国民の考えが全て送信されるようにしようとしたら 00:01:12.867 --> 00:01:15.187 皆さん 嫌な顔を するんじゃないでしょうか NOTE Paragraph 00:01:15.187 --> 00:01:16.835 (笑) NOTE Paragraph 00:01:16.835 --> 00:01:18.832 それは 人間誰しも プライバシーを 00:01:18.832 --> 00:01:20.778 気にするものだからです 00:01:21.347 --> 00:01:24.419 現代社会は急速に変化してきました 00:01:24.419 --> 00:01:28.240 こんにち プライバシーとは何か なぜ重要なのかについて 00:01:28.240 --> 00:01:31.680 かなり混乱があるのも 無理はありません 00:01:32.260 --> 00:01:34.484 プライバシーとは 秘密にするということではなく 00:01:34.490 --> 00:01:36.395 どう管理するかということです 00:01:36.817 --> 00:01:40.773 私が 自分の身体や健康状態に関する 情報を医者に提供する際 00:01:40.773 --> 00:01:43.249 先生がその情報を 00:01:43.249 --> 00:01:46.222 私の親や、上司や、子どもたちに 00:01:46.222 --> 00:01:49.543 勝手に言いふらさないことを 期待します 00:01:49.585 --> 00:01:53.113 それはプライベートな情報であり 秘密というわけではありません 00:01:53.113 --> 00:01:56.895 その情報の共有の仕方は 私が管理しているのです NOTE Paragraph 00:01:57.686 --> 00:01:59.753 「プライバシーと安全性は 00:01:59.753 --> 00:02:02.643 根本的に対立している」というのを 00:02:02.643 --> 00:02:05.454 聞いたことがあるかもしれませんが 00:02:05.963 --> 00:02:08.573 プライバシーを向上させる技術は 00:02:08.573 --> 00:02:10.149 安全性も向上させるのです 00:02:10.149 --> 00:02:12.588 例えば フェンス、ドアロック 00:02:12.588 --> 00:02:15.289 窓のカーテン、パスワード 00:02:15.289 --> 00:02:17.029 暗号化ソフトなど― 00:02:17.522 --> 00:02:19.025 これらの技術は 00:02:19.025 --> 00:02:23.709 プライバシーと安全性を 同時に守ります NOTE Paragraph 00:02:24.910 --> 00:02:28.796 一方で 捜査用監視システムは いずれも保護しません 00:02:29.486 --> 00:02:30.981 近年 連邦政府は 00:02:30.981 --> 00:02:33.907 専門家グループである 00:02:33.907 --> 00:02:36.569 「プライバシー・市民自由監視委員会」に 00:02:36.569 --> 00:02:40.071 9・11後の政府による様々な 捜査用監視プログラムについて 00:02:40.071 --> 00:02:42.250 検証させましたが 00:02:42.250 --> 00:02:45.454 捜査用監視システムによって 安全性が高まった例を 00:02:45.454 --> 00:02:47.508 1つとして発見できず 00:02:47.508 --> 00:02:52.454 特定・阻止できたテロ攻撃も 1つもありませんでした 00:02:53.369 --> 00:02:56.262 その情報が何に役立ったか 分かりますか? 00:02:56.262 --> 00:02:59.681 NSA職員が 気になる子を 付け回すのには役立ちます NOTE Paragraph 00:02:59.681 --> 00:03:00.608 (笑) NOTE Paragraph 00:03:00.608 --> 00:03:01.921 (観客:マジか) NOTE Paragraph 00:03:02.892 --> 00:03:04.830 もっと生活に身近な例もあります 00:03:04.830 --> 00:03:07.476 アメリカや世界の何百万人が 00:03:07.476 --> 00:03:10.229 「スマートホーム」ということで ネット接続された 00:03:10.229 --> 00:03:12.767 監視カメラみたいな装置を 設置しています 00:03:12.767 --> 00:03:15.319 しかし ご存じのように ネットに接続されたものは何でも 00:03:15.319 --> 00:03:17.783 ハッキングされる 可能性があります 00:03:18.514 --> 00:03:20.240 だから もしハッカーが 00:03:20.240 --> 00:03:23.625 皆さんのお宅のネット接続された 監視カメラに侵入すると 00:03:23.625 --> 00:03:26.288 家族全員の出入りの様子から 00:03:26.288 --> 00:03:29.001 襲撃すべきタイミングまで分かります 00:03:29.553 --> 00:03:32.491 遠隔からハッキングできないものが 何かわかりますか? 00:03:32.491 --> 00:03:33.586 カーテンです NOTE Paragraph 00:03:33.586 --> 00:03:34.611 (笑) NOTE Paragraph 00:03:34.611 --> 00:03:36.049 フェンスです 00:03:36.049 --> 00:03:37.233 ドアロックです NOTE Paragraph 00:03:37.233 --> 00:03:38.398 (笑) NOTE Paragraph 00:03:38.398 --> 00:03:41.118 プライバシーは 安全性の敵ではありません 00:03:41.118 --> 00:03:43.196 安全性を保証するものです NOTE Paragraph 00:03:44.129 --> 00:03:48.377 にもかかわらず 日々 監視プログラムが もたらす安全性と引き換えに 00:03:48.377 --> 00:03:52.293 プライバシーをある程度 犠牲にしなければならないという 00:03:52.293 --> 00:03:54.844 宣伝攻撃に晒されています 00:03:55.085 --> 00:03:59.382 顔の監視が これらの技術の中で 最も危険です 00:03:59.966 --> 00:04:05.145 こんにち 政府がこの技術を使う 主な2つの方法があります 00:04:05.145 --> 00:04:07.262 1つは 顔認識で 00:04:07.262 --> 00:04:09.526 画像中の人物を特定します 00:04:09.526 --> 00:04:14.770 もう1つは一斉に連携して使える 顔の監視です 00:04:14.770 --> 00:04:17.342 監視カメラ網や データベースを使って 00:04:17.342 --> 00:04:20.843 公共の場における 人々の活動や習慣や 00:04:20.843 --> 00:04:23.272 交友関係をすべて録画して 00:04:23.272 --> 00:04:26.913 実質的にデジタル版の 「パノプティコン」を作り出します NOTE Paragraph 00:04:26.913 --> 00:04:28.772 これがパノプティコンです 00:04:28.772 --> 00:04:33.018 中央にいる数人の看守で 外周上の監房内の様子を 00:04:33.018 --> 00:04:37.105 すべて監視できるように 設計された刑務所です 00:04:37.482 --> 00:04:42.224 監房にいる囚人からは 看守室の内部は見えませんが 00:04:42.224 --> 00:04:46.388 看守からは監房内の隅から隅まで 監視できます 00:04:47.268 --> 00:04:49.302 ここでのアイデアは 00:04:49.302 --> 00:04:51.933 監房にいる囚人が 00:04:51.933 --> 00:04:55.475 常時監視されている 可能性があると分かれば 00:04:55.475 --> 00:04:57.487 結果的に おとなしくなる というものです 00:04:57.487 --> 00:05:01.181 同様に 顔の監視によって 中央権力が— 00:05:01.181 --> 00:05:03.089 この場合 国家ですが 00:05:03.089 --> 00:05:05.920 公共の場における 人の動きや関係などを 00:05:05.920 --> 00:05:08.085 総合的に監視できる ようになります 00:05:08.085 --> 00:05:10.858 現実には こんな感じです 00:05:10.858 --> 00:05:13.684 この場合 看守室の看守ではなく 00:05:13.684 --> 00:05:17.546 監視センターにいる 警察の分析官が行います 00:05:17.546 --> 00:05:20.668 刑務所が壁を越えて広がり 00:05:20.668 --> 00:05:23.409 誰もが どこにいても常時 00:05:23.409 --> 00:05:25.442 囚人となります 00:05:26.189 --> 00:05:27.510 自由社会において 00:05:27.510 --> 00:05:30.673 このようなことは みんな恐れてしかるべきです NOTE Paragraph 00:05:31.927 --> 00:05:34.329 ここ何十年も 私たちは顔監視のような技術が 00:05:34.329 --> 00:05:39.827 公共の利益となるという筋書きの 刑事ドラマを見てきましたが 00:05:40.419 --> 00:05:43.045 現実は刑事ドラマとは違います 00:05:44.149 --> 00:05:46.208 悪事を働くのは悪者に限らず 00:05:46.208 --> 00:05:49.422 警察がいつも正しいわけでなく 00:05:49.422 --> 00:05:52.311 技術が常に機能するとは限りません 00:05:52.602 --> 00:05:54.637 スティーヴ・タリー事件を 見てみましょう 00:05:54.637 --> 00:05:57.026 タリーはコロラド州出身の 金融アナリストで 00:05:57.026 --> 00:06:00.955 2015年 銀行強盗の容疑で 逮捕されましたが 00:06:00.955 --> 00:06:04.707 顔認識システムの誤りによる 誤認逮捕でした 00:06:04.985 --> 00:06:06.180 タリーは裁判で戦い 00:06:06.180 --> 00:06:08.609 最終的に無実が証明されましたが 00:06:08.609 --> 00:06:11.044 拘留されていた間に 00:06:11.044 --> 00:06:15.288 タリーは家も 仕事も 子どもも失いました 00:06:15.941 --> 00:06:17.370 スティーヴ・タリー事件は 00:06:17.370 --> 00:06:20.710 テクノロジーが誤るとき 何が起こるかを示す例です 00:06:21.219 --> 00:06:25.917 でも 顔の監視は ちゃんと機能しても 同じくらい危険です NOTE Paragraph 00:06:26.875 --> 00:06:29.705 アルコール依存者更生会の 会場の外に 00:06:29.705 --> 00:06:32.908 政府機関が 監視カメラを設置するのが 00:06:32.908 --> 00:06:36.494 いかにありそうなことか 考えてみてください 00:06:37.194 --> 00:06:38.864 顔の監視用アルゴリズムや 00:06:38.864 --> 00:06:41.404 データベースにカメラを接続して 00:06:41.404 --> 00:06:43.697 ただボタンを押せば 椅子に座ったままで 00:06:43.697 --> 00:06:47.284 アルコール依存症治療を受ける人の 記録が集まります 00:06:48.204 --> 00:06:50.598 この技術を使えば 政府機関は同じくらい簡単に 00:06:50.598 --> 00:06:55.166 ウィメンズ・マーチや ブラック・ライヴズ・マターの抗議集会参加者を 00:06:55.166 --> 00:06:58.188 全員自動的に特定できます 00:06:59.163 --> 00:07:03.445 テクノロジー業界でさえ この問題の重大さに気付き 00:07:03.910 --> 00:07:08.635 マイクロソフト社長のブラッド・スミスは 議会に介入を要求しました 00:07:09.188 --> 00:07:10.667 この件で グーグルは 00:07:10.667 --> 00:07:14.208 顔を監視する製品を出さないことを 公に宣言しました 00:07:14.208 --> 00:07:17.971 人権や市民権に対する 大きな懸念があるためです 00:07:18.514 --> 00:07:20.320 それは良いことです 00:07:20.840 --> 00:07:22.422 究極的には 00:07:22.422 --> 00:07:25.959 企業の利益よりも 開かれた社会を守る方が 00:07:25.959 --> 00:07:27.819 遥かに重要だからです NOTE Paragraph 00:07:29.078 --> 00:07:31.607 米国自由人権協会の 全米キャンペーンは 00:07:31.607 --> 00:07:33.796 この危険な技術を 政府が採用することに 00:07:33.796 --> 00:07:35.893 歯止めをかけることを目的とし 00:07:35.893 --> 00:07:39.122 有識者からの理性的な議論を 促しています 00:07:39.807 --> 00:07:43.494 この技術を特に 危険たらしめるのは何か? 00:07:43.791 --> 00:07:46.040 なぜ 単に規制できないのか? 00:07:46.040 --> 00:07:48.572 要は なぜ警戒するのか? NOTE Paragraph 00:07:49.236 --> 00:07:54.185 顔の監視は 関連した2つの理由により 独特の危険があります 00:07:54.185 --> 00:07:57.319 1つ目は 技術自体の特質です 00:07:57.319 --> 00:07:59.917 2つ目は 私達が制度として 00:07:59.917 --> 00:08:04.049 監視と説明責任の仕組みを 欠いていることで 00:08:04.049 --> 00:08:07.352 これは政府の思うままに 悪用されないようにするため 00:08:07.352 --> 00:08:09.159 必要なものです 00:08:10.562 --> 00:08:14.900 1点目 顔を監視することで 以前は不可能だった― 00:08:14.900 --> 00:08:17.524 総合的な監視が可能になります 00:08:18.006 --> 00:08:21.683 市民の誰であれ 友人宅や 00:08:21.683 --> 00:08:23.565 官庁や 00:08:23.565 --> 00:08:25.676 礼拝所や 00:08:25.676 --> 00:08:27.113 家族計画連盟や 00:08:27.113 --> 00:08:28.637 大麻販売所や 00:08:28.637 --> 00:08:30.897 ストリップ劇場に行くたびに 00:08:30.897 --> 00:08:35.287 その人の公の活動や習慣 交友関係が 00:08:35.287 --> 00:08:39.402 ある1日だけでなく 毎日記録・分類されることになります 00:08:39.402 --> 00:08:41.587 ただボタンを押すだけで 00:08:42.276 --> 00:08:45.430 このような総合的な国民の監視は 00:08:45.430 --> 00:08:48.486 自由社会に生きることの意味や 00:08:48.486 --> 00:08:51.239 言論の自由や 結社の自由や 00:08:51.239 --> 00:08:52.598 宗教の自由や 00:08:52.598 --> 00:08:53.875 報道の自由や 00:08:53.875 --> 00:08:55.113 プライバシーや 00:08:55.113 --> 00:08:57.497 独りになる権利を 根本的に脅かします NOTE Paragraph 00:08:58.467 --> 00:08:59.939 でも 思いますよね 00:08:59.939 --> 00:09:03.298 「なるほど でも 政府が国民を 見張る方法は無数にある」と 00:09:03.298 --> 00:09:04.519 確かにそうです 00:09:04.519 --> 00:09:07.436 政府は携帯電話で 国民を追跡できますが 00:09:07.436 --> 00:09:10.652 もし 中絶手術を受けたかったり 00:09:10.652 --> 00:09:12.491 政治集会に参加したかったり 00:09:12.491 --> 00:09:16.806 病欠の連絡をしてサボって ビーチに行きたい場合はどうでしょう? NOTE Paragraph 00:09:16.806 --> 00:09:18.129 (笑) NOTE Paragraph 00:09:18.129 --> 00:09:20.694 携帯なら自宅に置いて来られますが 00:09:21.101 --> 00:09:23.906 自分の顔だと そうもいきません NOTE Paragraph 00:09:25.165 --> 00:09:27.716 そして そのことが 2点目に繋がります 00:09:27.716 --> 00:09:31.449 この技術をいかに有効に 規制できるのか 00:09:32.315 --> 00:09:36.041 現在は 私の先週の行動を 政府が知りたいからと 00:09:36.041 --> 00:09:40.577 タイムマシンで過去に行って 追跡することはできません 00:09:41.585 --> 00:09:44.333 また 地元の警察も現時点では 00:09:44.333 --> 00:09:47.650 常時 各人の公の動きを追跡し 00:09:47.650 --> 00:09:51.040 いつかその情報が 役立つかもしれないからと 00:09:51.040 --> 00:09:54.840 保持しておくような 集中管理システムは持っていません 00:09:54.840 --> 00:09:57.995 今日 もし政府が私の 先週・先月・去年の行動を 00:09:57.995 --> 00:09:59.526 知りたければ 00:09:59.526 --> 00:10:01.910 裁判所で令状を得たうえで 00:10:01.910 --> 00:10:04.224 私の携帯会社に令状を 送達しなければならず 00:10:04.224 --> 00:10:08.268 携帯会社は私のプライバシーを守る 経済的動機があります 00:10:09.027 --> 00:10:10.666 顔の監視には 00:10:10.666 --> 00:10:12.927 そんな制限はありません 00:10:13.226 --> 00:10:18.114 この技術は 政府が100%管理します 00:10:19.363 --> 00:10:23.894 このような状況では 令状の要件が どう機能するのでしょうか? 00:10:24.307 --> 00:10:26.319 政府が裁判所へ行って 00:10:26.319 --> 00:10:27.509 令状を取ってから 00:10:27.509 --> 00:10:29.868 令状を自分に送達するのでしょうか? 00:10:30.109 --> 00:10:32.879 それでは 誰かに自分の日記を渡して こう言うようなものです 00:10:32.879 --> 00:10:34.857 「私の日記を持っていていいけど 00:10:34.857 --> 00:10:37.876 私がいいと言うまで 読んじゃ駄目だからね」と 00:10:38.102 --> 00:10:39.610 では 何ができるのか? NOTE Paragraph 00:10:41.221 --> 00:10:44.257 政府が顔の監視技術を 使用することでもたらされる 00:10:44.257 --> 00:10:46.999 危険に対する唯一の打開策は 00:10:46.999 --> 00:10:51.693 国民の信頼を裏切る力を 政府に持たせないことです 00:10:51.693 --> 00:10:54.066 政府が自前で 顔監視システムを 00:10:54.066 --> 00:10:57.137 構築できないように することです 00:10:57.711 --> 00:11:00.159 それが まさに私たちの 行っていることです 00:11:00.567 --> 00:11:03.848 米国自由人権協会は 全米キャンペーンの一環として 00:11:03.848 --> 00:11:08.135 政府が この危険な技術を使用しないよう 歯止めをかけようとしています 00:11:08.138 --> 00:11:09.719 既に一定の成功を収めていて 00:11:09.719 --> 00:11:12.733 サンフランシスコや マサチューセッツ州サマービルで 00:11:12.733 --> 00:11:15.057 政府がこの技術を 使用することを禁止する 00:11:15.057 --> 00:11:17.154 条例を通しました 00:11:17.154 --> 00:11:19.726 ここマサチューセッツ州や 米国各地の 00:11:19.726 --> 00:11:20.939 多くのコミュニティが 00:11:20.939 --> 00:11:22.532 類似の法案を審議しています NOTE Paragraph 00:11:22.532 --> 00:11:26.468 この運動は失敗する運命にあると 言う人もいます 00:11:26.625 --> 00:11:28.347 結局のところ 00:11:28.347 --> 00:11:30.367 技術は存在するのだから 00:11:30.367 --> 00:11:31.944 あらゆる状況の中で 00:11:31.944 --> 00:11:36.611 あらゆる場所の あらゆる政府が 配備することになるだろうと 00:11:38.070 --> 00:11:40.052 プライバシーは死んだのだと 00:11:40.388 --> 00:11:42.304 そういう人もいます 00:11:43.030 --> 00:11:45.352 私は断じて認めませんし 00:11:45.352 --> 00:11:47.306 皆さんも認めてはいけません 00:11:48.214 --> 00:11:52.019 私たちは ジェフ・ベゾスやFBIに 00:11:52.019 --> 00:11:56.479 21世紀における自由の限界を 決めさせるわけにはいきません 00:11:57.413 --> 00:11:59.574 民主主義国家で 暮らしているのなら 00:11:59.574 --> 00:12:01.597 私たちに主導権があり 00:12:01.597 --> 00:12:03.795 私達が未来を作るのです NOTE Paragraph 00:12:04.704 --> 00:12:07.083 私たちは今 岐路に 立たされています 00:12:07.379 --> 00:12:09.924 普段通りに生活を続け 00:12:09.924 --> 00:12:14.217 この技術を政府が無制限に コミュニティ、道路、学校に 00:12:14.217 --> 00:12:17.207 導入・配備するのを許すのか 00:12:17.207 --> 00:12:22.120 あるいは 今大胆な行動をとって 00:12:22.120 --> 00:12:26.477 政府の顔監視技術の使用に 歯止めをかけ 00:12:26.477 --> 00:12:28.088 プライバシーを保護し 00:12:28.088 --> 00:12:31.199 私たちみんなにとって より安全で自由な未来を 00:12:31.199 --> 00:12:32.703 構築することもできるのです NOTE Paragraph 00:12:32.703 --> 00:12:33.933 ありがとうございました NOTE Paragraph 00:12:33.933 --> 00:12:36.312 (拍手と歓声)