WEBVTT

00:00:01.212 --> 00:00:03.342
ここに いらっしゃる皆さんは

00:00:03.342 --> 00:00:06.079
私の写真をご存知でしょうか

00:00:06.079 --> 00:00:10.162
まずは何枚か ご覧ください

00:00:10.162 --> 00:00:13.112
その後 お話しさせていただきます

00:00:45.884 --> 00:00:49.836
私の生い立ちについて 少しお話しします

00:00:49.836 --> 00:00:51.783
今日の ここでの講演に

00:00:51.783 --> 00:00:54.764
関係するからです

00:00:54.764 --> 00:00:57.900
私は1944年に ブラジルで生まれました

00:00:57.900 --> 00:01:01.655
当時 ブラジルは
まだ市場経済ではありませんでした

00:01:01.655 --> 00:01:03.538
私は 農家に生まれました

00:01:03.538 --> 00:01:08.040
農園の５割以上が まだ熱帯雨林でした

00:01:08.040 --> 00:01:09.660
実に素晴らしい土地です

00:01:09.660 --> 00:01:13.972
素晴らしい鳥や動物達に
囲まれて暮らし ―

00:01:13.972 --> 00:01:18.213
カイマン（ワニ）と一緒に
小さい川を泳いだりしました

00:01:18.213 --> 00:01:21.122
私達の農園には 35世帯ほどが暮らしていました

00:01:21.122 --> 00:01:25.404
農園でとれた物は
全て自分達で食べ

00:01:25.404 --> 00:01:27.511
市場に出荷するものは
ほんのわずかでした

00:01:27.511 --> 00:01:30.221
出荷するのは年に一度 ―

00:01:30.221 --> 00:01:31.941
私達が育てた肉牛だけでした

00:01:31.941 --> 00:01:34.710
何千頭もの牛達を引き連れ

00:01:34.710 --> 00:01:36.886
45日もかけて

00:01:36.886 --> 00:01:39.180
食肉処理場まで行きました

00:01:39.180 --> 00:01:41.712
そして20日かけて

00:01:41.712 --> 00:01:44.109
農場に戻ってくるのです

00:01:44.109 --> 00:01:46.486
私が15歳のとき

00:01:46.486 --> 00:01:49.991
そこを離れて
町に出ることになりました

00:01:49.991 --> 00:01:53.454
少し・・・いや
ずっと大きな町です

00:01:53.454 --> 00:01:56.885
後期中等教育を受けるためです

00:01:56.885 --> 00:01:59.653
そこでは これまでと違うことを学びました

00:01:59.653 --> 00:02:02.278
ブラジルでは都市化と産業化が
始まっていました

00:02:02.278 --> 00:02:06.693
政治に興味があったので
少し急進的になりました

00:02:06.693 --> 00:02:09.535
左派政党の党員を経て

00:02:09.535 --> 00:02:12.641
その後 活動家になりました

00:02:12.641 --> 00:02:15.733
経済学者になるために
大学に進学し

00:02:15.733 --> 00:02:18.413
経済学の修士号を取得しました

00:02:18.413 --> 00:02:21.422
また 私の人生において
最も重要なことも

00:02:21.422 --> 00:02:23.081
この時期に起こりました

00:02:23.081 --> 00:02:25.770
素晴らしい女性と出会ったのです

00:02:25.770 --> 00:02:29.908
生涯に渡る親友になって

00:02:29.908 --> 00:02:33.676
私がしてきたことには
何でも協力してくれた ―

00:02:33.676 --> 00:02:36.940
妻のレリア・ワニック・サルガドです

00:02:36.940 --> 00:02:38.844
ブラジルは政治面で急進的になり

00:02:38.844 --> 00:02:41.756
私達は独裁政治に果敢に戦いました

00:02:41.756 --> 00:02:43.542
そのうち私達は

00:02:43.542 --> 00:02:47.126
武器を手にゲリラになるか
祖国を去るかを選ぶ必要に迫られました

00:02:47.126 --> 00:02:49.581
私達はまだ若かったし

00:02:49.581 --> 00:02:54.782
所属していた組織は
私達が国を出た方が良いと考えたため

00:02:54.782 --> 00:02:55.746
フランスへ行って
私は経済学の博士号を取り ―

00:02:55.746 --> 00:02:57.765
フランスへ行って
私は経済学の博士号を取り ―

00:02:57.765 --> 00:02:59.761
レリアは建築家になりました

00:02:59.761 --> 00:03:02.844
私は その後 投資銀行で働きました

00:03:02.844 --> 00:03:05.806
世界銀行がアフリカで行った
開発向け資金援助の ―

00:03:05.806 --> 00:03:08.661
経済プロジェクトに携わり
たくさん旅をしました

00:03:08.661 --> 00:03:12.129
そんな時 完全に写真の虜になり

00:03:12.129 --> 00:03:13.367
私は写真家になりました

00:03:13.367 --> 00:03:15.983
全てを投げ出して

00:03:15.983 --> 00:03:18.808
写真を撮り始めました

00:03:18.808 --> 00:03:21.804
これは私にとって重要なことでした

00:03:21.804 --> 00:03:23.990
多くの人が私のことを
報道写真家とか

00:03:23.990 --> 00:03:26.566
人類学の写真家とか

00:03:26.566 --> 00:03:29.327
活動家でもある写真家と呼びますが

00:03:29.327 --> 00:03:32.327
私はそれ以上のことをやりました

00:03:32.327 --> 00:03:35.009
写真を我が人生と考えています

00:03:35.009 --> 00:03:37.613
長期的なプロジェクトを通して

00:03:37.613 --> 00:03:39.648
私は完全に写真の中に生きています

00:03:39.648 --> 00:03:42.158
ここで数枚の写真を見ていただきます

00:03:42.158 --> 00:03:48.055
私が携わった社会プロジェクトの
様子がわかると思います

00:03:48.055 --> 00:03:50.217
これらの写真については

00:03:50.217 --> 00:03:53.423
多くの本を出版しました

00:03:53.423 --> 00:03:57.178
でも 今は少しだけ お見せします

00:04:42.949 --> 00:04:46.724
1994年から2000年にかけて

00:04:46.724 --> 00:04:49.965
『大移動（Migrations)』の
物語を写真に撮り

00:04:49.965 --> 00:04:51.842
写真集と展覧会になりました

00:04:51.842 --> 00:04:54.600
でも この写真を撮影しているとき

00:04:54.600 --> 00:05:00.337
人生で とても辛い時期を
主にルワンダで過ごしていました

00:05:00.337 --> 00:05:04.648
ルワンダでは最悪の
残虐行為を目にしました

00:05:04.648 --> 00:05:07.813
毎日 数千人が死ぬのを目の当たりにし

00:05:07.813 --> 00:05:10.754
人類への信頼を失いました

00:05:10.754 --> 00:05:14.945
人類はもう存続できないと思いました

00:05:14.945 --> 00:05:20.492
それから私は自らの
ブドウ球菌に冒され始めました

00:05:20.492 --> 00:05:23.476
いたる所が感染しました

00:05:23.476 --> 00:05:27.888
妻と愛し合った時には
精液の代わりに―

00:05:27.888 --> 00:05:30.715
血が流れました

00:05:30.715 --> 00:05:33.596
パリにいる友人の医者のところに行き

00:05:33.596 --> 00:05:36.362
すっかり病気になってしまったと言いました

00:05:36.362 --> 00:05:39.216
長い検査の後 こう言われました

00:05:39.216 --> 00:05:42.353
「セバスチャン 君は病気じゃない
前立腺も完ぺきだ ―

00:05:42.353 --> 00:05:46.441
でも死を見過ぎたせいで
君自身が死につつあるんだ ―

00:05:46.441 --> 00:05:49.360
もうやめたまえ ―

00:05:49.360 --> 00:05:54.201
さもないと本当に死んでしまうよ」

00:05:54.201 --> 00:05:57.847
それでやめることを決断したのです

00:05:57.847 --> 00:06:00.140
私は写真にも
世界のあらゆるものにも

00:06:00.140 --> 00:06:02.161
本当に腹を立てていました

00:06:02.161 --> 00:06:06.001
そこで生まれ故郷に帰る決意をしました

00:06:06.001 --> 00:06:07.605
その頃はちょうど

00:06:07.605 --> 00:06:11.016
両親が高齢になった
時期と重なっていました

00:06:11.016 --> 00:06:14.577
私には７人の姉妹がいて
男性は私だけです

00:06:14.577 --> 00:06:16.445
だからレリアと私が家族の土地を

00:06:16.445 --> 00:06:19.145
継ぐことになりました

00:06:19.145 --> 00:06:24.761
譲り受けた時 土地は
私同様 死につつありました

00:06:24.761 --> 00:06:28.065
私が子供だった頃は
半分以上が熱帯雨林でしたが

00:06:28.065 --> 00:06:29.587
土地を受け継いだ時は

00:06:29.587 --> 00:06:33.362
熱帯雨林は0.5%にも
満たなかったのです

00:06:33.362 --> 00:06:35.007
周辺はどこも同じ状況でした

00:06:35.007 --> 00:06:37.936
ブラジルでは開発の結果 ―

00:06:37.936 --> 00:06:40.723
多くの森林が破壊されました

00:06:40.723 --> 00:06:42.706
ここアメリカでも インドでも ―

00:06:42.706 --> 00:06:44.994
地上のいたる所で破壊が行われました

00:06:44.994 --> 00:06:46.672
発展のために

00:06:46.672 --> 00:06:48.755
身の周りの環境を壊すという

00:06:48.755 --> 00:06:52.490
大きな矛盾が生まれました

00:06:52.490 --> 00:06:56.155
かつて農園には数千頭の
牛がいましたが

00:06:56.155 --> 00:06:58.322
わずか数百頭になっていて

00:06:58.322 --> 00:07:00.727
どう対処したらいいか
途方に暮れました

00:07:00.727 --> 00:07:04.627
そんな時 レリアが素晴らしい
クレイジーなアイデアを思いつきました

00:07:04.627 --> 00:07:09.274
彼女は言いました
「熱帯雨林を復活させたら？

00:07:09.274 --> 00:07:10.780
あなたの生まれ故郷の

00:07:10.780 --> 00:07:13.706
パラダイスを
もう一度作りましょう」


00:07:13.706 --> 00:07:16.538
そこで森林工学に詳しい

00:07:16.538 --> 00:07:18.071
親しい友人に会って

00:07:18.071 --> 00:07:19.969
プロジェクトの準備を始めました

00:07:19.969 --> 00:07:22.150
それから植樹を始めました

00:07:22.150 --> 00:07:26.407
１年目は大量に枯れましたが
翌年は枯れる本数が減り

00:07:26.407 --> 00:07:31.468
死に絶えた土地が
ゆっくり再生を始めました

00:07:31.468 --> 00:07:34.831
私達は何十万本もの
木々を植え始めました

00:07:34.831 --> 00:07:38.271
ただし土着の種だけに限定して

00:07:38.271 --> 00:07:41.812
破壊された生態系を蘇らせました

00:07:41.812 --> 00:07:46.120
すると生命が驚くべき形で
再生し始めました

00:07:46.120 --> 00:07:48.919
私達は この土地を
国立公園にする必要がありました

00:07:48.919 --> 00:07:50.361
私達は この土地を
国立公園にする必要がありました

00:07:50.361 --> 00:07:53.019
土地を改良して
自然の状態に戻し

00:07:53.019 --> 00:07:54.394
国立公園になりました

00:07:54.394 --> 00:07:58.144
Instituto Terra という団体を設立して

00:07:58.144 --> 00:08:03.123
資金を集めるため大規模な
環境プロジェクトを始めました

00:08:03.123 --> 00:08:06.908
ここロスやサンフランシスコの
ベイ・エリアでも活動しています

00:08:06.908 --> 00:08:09.059
米国では税金控除の対象です

00:08:09.059 --> 00:08:12.387
これまで スペインやイタリア
ブラジルでも多くの資金を集めました

00:08:12.387 --> 00:08:14.595
ブラジルでは資金を投入してくれる ―

00:08:14.595 --> 00:08:16.843
多くの企業や行政と活動しています

00:08:16.843 --> 00:08:21.027
人生が輝き始め

00:08:21.027 --> 00:08:24.443
もう一度 写真を撮りたいという
大きな夢に立ち返りました

00:08:24.443 --> 00:08:27.738
でも 今回撮ろうとしたのは

00:08:27.738 --> 00:08:32.321
生涯を通じて撮影してきた
我々人間ではありません

00:08:32.321 --> 00:08:34.688
他の生き物や風景 ―

00:08:34.688 --> 00:08:36.681
他の生き物や風景 ―

00:08:36.681 --> 00:08:40.126
そして人間の中でも
自然と共存していた頃の

00:08:40.126 --> 00:08:42.657
原初の姿でした

00:08:42.657 --> 00:08:47.210
2004年の初頭から始めて

00:08:47.210 --> 00:08:50.410
2011年に終了しました

00:08:50.410 --> 00:08:53.103
膨大な数の写真が生まれ

00:08:53.103 --> 00:08:56.673
レリアが本と展覧会のデザインを

00:08:56.673 --> 00:08:59.737
全て手がけました
彼女は言わば創造主です

00:08:59.737 --> 00:09:02.044
こうした写真の狙いは

00:09:02.044 --> 00:09:08.456
地球上に原初の姿のまま残っているものや

00:09:08.456 --> 00:09:10.979
人類が生き残り
自然と調和した生活を送るために ―

00:09:10.979 --> 00:09:14.277
地球上に残すべきものについて

00:09:14.277 --> 00:09:16.788
議論を起こすことでした

00:09:16.788 --> 00:09:22.655
また人間が石器を使うところを
見たかったのです

00:09:22.655 --> 00:09:24.812
そう そんな光景がまだ存在します

00:09:24.812 --> 00:09:27.708
先週ブラジル国立先住民保護財団に
行ったのですが

00:09:27.708 --> 00:09:31.014
アマゾン川流域だけで
隔絶した生活を送る ―

00:09:31.014 --> 00:09:33.945
約110の先住民の集団がいます

00:09:33.945 --> 00:09:36.478
だから私達は
森を守らねばなりません

00:09:36.478 --> 00:09:41.313
そして 私の写真によって

00:09:41.313 --> 00:09:43.542
知識体系を作りたいのです

00:09:43.542 --> 00:09:47.288
私達は地球を新しい視点から
見せようとしてきました

00:09:47.288 --> 00:09:49.214
ここでプロジェクトの写真を

00:09:49.214 --> 00:09:52.483
何枚かご覧ください

00:11:47.543 --> 00:11:49.975
（拍手）

00:11:49.975 --> 00:11:54.538
どうもありがとう

00:11:57.142 --> 00:12:00.228
今ご覧いただいたようなものを守るため

00:12:00.228 --> 00:12:02.119
私達は全力で戦わなければいけません

00:12:02.119 --> 00:12:06.230
でも他にも一丸となって
再生すべきものがあります

00:12:06.230 --> 00:12:10.247
社会や その中に生きる
現代家族を築くことです

00:12:10.247 --> 00:12:12.886
私達は もう後戻りできません

00:12:12.886 --> 00:12:15.094
一方で大きな矛盾を生んでいます

00:12:15.094 --> 00:12:17.390
今あるものを築くため 多くを破壊しています

00:12:17.390 --> 00:12:19.600
ブラジルにある私達の森は

00:12:19.600 --> 00:12:22.486
カリフォルニア州ほどの広さの原始林ですが

00:12:22.486 --> 00:12:25.160
その93%が破壊されています

00:12:25.160 --> 00:12:28.154
ここ西海岸でも森が破壊されていますね？

00:12:28.154 --> 00:12:31.391
この辺のアメリカスギは消滅しました

00:12:31.391 --> 00:12:33.258
あっという間に消えてしまいました

00:12:33.258 --> 00:12:35.927
２日前アトランタを経由して
ここに来たとき

00:12:35.927 --> 00:12:37.771
砂漠の上を飛行しました

00:12:37.771 --> 00:12:40.631
この砂漠は 私達自身が
生み出したものです

00:12:40.631 --> 00:12:43.290
インドにはもう木々がありません
スペインも同様です

00:12:43.290 --> 00:12:46.799
私達は森を再生しなければいけません

00:12:46.799 --> 00:12:50.447
私達の命の源は森です

00:12:50.447 --> 00:12:54.689
私達は呼吸しなければなりませんが

00:12:54.689 --> 00:12:58.265
二酸化炭素を酸素に変えられるのは

00:12:58.265 --> 00:13:00.009
森だけなのです

00:13:00.009 --> 00:13:04.363
森だけが二酸化炭素を
吸収できるのです

00:13:04.363 --> 00:13:07.214
私達は常に二酸化炭素を出しています

00:13:07.214 --> 00:13:11.379
いくら排出量を減らしても
私達が活動するたびに

00:13:11.379 --> 00:13:12.878
必ず排出されるのです

00:13:12.878 --> 00:13:17.244
３～４週間前 思いついたことがあります

00:13:17.244 --> 00:13:18.933
ノルウェーで数百万匹の魚が
死んだという記事を読んだ時です

00:13:18.933 --> 00:13:21.825
ノルウェーで数百万匹の魚が
死んだという記事を読んだ時です

00:13:21.825 --> 00:13:24.841
水中の酸素が不足したことが死因でした

00:13:24.841 --> 00:13:27.073
それでこんなことを考えたのです

00:13:27.073 --> 00:13:31.060
人間を含む全ての生き物が
酸素不足になることがないから

00:13:31.060 --> 00:13:34.498
事態が見えにくいのではないか

00:13:34.498 --> 00:13:38.802
水システムにおいても 木々は重要です

00:13:38.802 --> 00:13:42.474
分かりやすくなるように
ちょっとした例をあげましょう

00:13:42.474 --> 00:13:46.400
皆さんのように髪の毛が
たくさんあるハッピーな方は

00:13:46.400 --> 00:13:49.565
シャワーを浴びた後
ドライヤーを使わなければ

00:13:49.565 --> 00:13:53.089
髪が乾くのに

00:13:53.089 --> 00:13:55.410
２～３時間かかります

00:13:55.410 --> 00:14:00.191
ところが私の場合は１分で乾きます

00:14:00.191 --> 00:14:02.893
木々は いわば地上の髪の毛です

00:14:02.893 --> 00:14:06.682
木々が無い場所に雨が降れば

00:14:06.682 --> 00:14:10.110
雨水は数分で河川に流れ込み

00:14:10.110 --> 00:14:12.693
土壌を流し 水源を破壊し ―

00:14:12.693 --> 00:14:14.600
河川を壊して

00:14:14.600 --> 00:14:16.010
水分は保たれません

00:14:16.010 --> 00:14:20.301
ところが木々があれば
根が水を留め

00:14:20.301 --> 00:14:23.029
落ち葉や枝が

00:14:23.029 --> 00:14:25.091
湿度の高い場所を作り

00:14:25.091 --> 00:14:29.811
数か月かかって
地下水に下りて川に届きます

00:14:29.811 --> 00:14:33.011
こんな風に 私達の源である
川が維持されます

00:14:33.011 --> 00:14:35.015
最も大切なことは―

00:14:35.015 --> 00:14:39.478
あらゆる活動において
水が必要だと理解することです

00:14:39.478 --> 00:14:41.666
それでは最後に

00:14:41.666 --> 00:14:44.366
何枚か写真をお見せします

00:14:44.366 --> 00:14:47.305
未来にとって大切なものです

00:14:47.305 --> 00:14:49.455
先ほどお話したように

00:14:49.455 --> 00:14:51.558
両親から私のパラダイスだった

00:14:51.558 --> 00:14:54.358
農園を譲り受けた時 ―

00:14:54.358 --> 00:14:59.868
土地は完全に破壊され
浸食がすすみ 乾燥していました

00:14:59.868 --> 00:15:02.424
でも写真でわかる通り ―

00:15:02.424 --> 00:15:06.439
私達はこの時 教育センターの
建設を始めていました

00:15:06.439 --> 00:15:11.403
これはブラジル有数の大きな
環境センターになりました

00:15:11.403 --> 00:15:15.741
点のように見える部分が
たくさんあるのが見えるでしょう

00:15:15.741 --> 00:15:19.318
私達が木を植えた場所です

00:15:19.318 --> 00:15:20.893
数千もの木々を植えました

00:15:20.893 --> 00:15:24.101
全く同じ場所で
今から２か月前に撮った ―

00:15:24.101 --> 00:15:26.178
写真をご覧ください

00:15:27.807 --> 00:15:35.154
（拍手）

00:15:36.857 --> 00:15:38.615
冒頭でお話ししましたが

00:15:38.615 --> 00:15:43.415
私達は 生態系を再生するために

00:15:43.415 --> 00:15:45.854
約200種からなるー

00:15:45.854 --> 00:15:49.094
250万の木々を植えなければなりませんでした

00:15:49.094 --> 00:15:51.629
最後の写真を ご覧いただきます

00:15:51.629 --> 00:15:54.798
この土地で 200万の木々を育てました

00:15:54.798 --> 00:15:56.447
この木々のおかげで

00:15:56.447 --> 00:16:00.901
約10万トンの二酸化炭素を隔離しています

00:16:00.901 --> 00:16:05.445
皆さん これは本当に簡単なことです
私達だって できたんです

00:16:05.445 --> 00:16:07.757
自分に降りかかった災難をきっかけに

00:16:07.757 --> 00:16:11.157
母国に戻って 生態系を再生させました

00:16:11.157 --> 00:16:13.824
ここにお越しの皆さんも

00:16:13.824 --> 00:16:17.360
同じ不安を抱えているでしょう

00:16:17.360 --> 00:16:19.796
私達がブラジルで創ったモデルは

00:16:19.796 --> 00:16:21.141
ここでも使えるものです

00:16:21.141 --> 00:16:24.164
世界中で応用できますよね？

00:16:24.164 --> 00:16:27.112
皆さんと一緒に
このモデルを広められるはずです

00:16:27.112 --> 00:16:28.741
どうもありがとうございました

00:16:28.741 --> 00:16:33.388
（拍手）