おはようございます 冗談です こんばんは TEDにお集りのみなさん アマリット・チャロンパンと申します スタートアップやクリエイター フリーランスの方のための タイで最初のコワーキング・スペース HUBBAの共同設立者でCEOです 今日は私が信じている 非常にシンプルなメッセージを 共有したいと思います 「コワーキングは世界を変える」 というメッセージです そしてこの変革に参加していただきたいのです タイでコワーキングは どのようにして始まったのでしょうか そもそもコワーキング・スペースとは どのようなものでしょうか 私にとってコワーキング運動立ち上げの旅は 2011年10月の洪水で被害に会い 家からパタヤに引越さなければならなかった という非常に苦しい 個人的な状況から始まりました 個人的な状況から始まりました ほとんどの人と同じように 私は兄弟と家で 仕事を始めました パタヤでこの小さな家を借りました 13匹の犬と いろいろなものと口うるさい母と よくある喧噪が一緒でした 想像してみてください WiFiも3G回線もありません その家でビジネスを始めようとしました 最初のうちは何とかなるものです それは人生で一番簡単に 手に入れることができるオフィスでした 起きてすぐ仕事が始められます もし両親といっしょなら 最もコストの掛からないオフィスでもあります ベッドで仕事をしたり 下着のまま仕事ができるので快適です 幸いなことに下着で仕事をしている 私の写真はありません しかしもっと重要なことは 家で働いていると 次第に何かを始めるのには 家は適した場所ではないという 気持ちになってくることです 孤独になったり 飽きてしまったり モチベーションが下がったり そして家は投資家や仕事仲間や 顧客や仕入れ先と会うのに 適しているとは言えません ペットがいたり 奥さんや子供達がいて 親戚が来たり13匹の犬がいたりすれば もう十分という気持ちになります そこで多くの人と同じように これではうまくいかないので どこかに行こうと考えました 街で一番美味しいコーヒーが飲める 一番いいカフェを探しに出かけました 私たちはコーヒーが大好きで いろいろなところをくまなく探しました カフェにいる人々のエネルギーや その場所の活気が好きでした 特にかっこいい人たちが カフェで仕事をしているのを見るのが好きでした 仕事をカフェでするのも最初はうまく行きます しかしそのうちカフェは 決してオフィスの代わりにはならないと 気付きます 当たり前ですが1日2杯分のコーヒー代で 賃料を払っていることになります 飲み物をとらないと オーナーにジロジロと見られて 怒られます カフェで仕事をしていると 電気コンセントは見つけるのが難しく 椅子は座り心地が良くなく 明かりは薄暗く いろいろな場所から旅行者が集まってきます 結局カフェでは仕事を中断されることが 多過ぎると気付きます 少しするとカフェで仕事をすることには 大きな欠点があることが わかります わかります 私は苦い経験からこれを学びました お腹の調子が悪かったことがあり 持ち物を全部バッグに詰め込んで トイレに駆け込まなければなりませんでした トイレは鍵が掛かっていて 中に誰かいました ええ 結局なんとかなりましたが となりの女性用のトイレを使いました この話と駆け出しの起業家に 関係することはあったでしょうか 基本的に 家やカフェは 役に立ちません しかし事務所や サービスオフィスを借りするのも難しい なにかもっといい方法があるはずです その通りです 「コワーキング」という大きなトレンドです 世界中の3,000以上の場所にスペースがあり 十万人もの人の役に立っています 関連するいろいろな記事を読んで 素晴らしいと思いましたが タイにはコワーキング・スペースは 1つもありませんでした もしタイにコワーキング・スペースがあったなら お金を払って使っていたと思います コワーキングは多くの人の役に立つもので 私たちの働き方を より良い方向に根本的に変えてくれます コワーキング・スペースとは 何でしょうか 独立したプロたちが 同じ場所に集まって 素敵な事務所にあるような設備を 共同で利用するところだ と言う人が多いかも知れません しかしそれは単純化された定義で コワーキング・スペースの目に見える部分だけを 説明しています 私は「コワーキンング」を名詞というよりは 「一緒に働く」という動詞のコンセプトとして 捉えたいと思います それは静的な場所というよりは 働き方を示すものです コーポレーションと コラボレーションと コミュニティーという 3つの「コ」が コワーキングに集約されています それは我々新世紀世代と 団塊ジュニアの世代と それに続く世代が 働く場所に求めるもので サービスやお互いのつながり コミュニティーのことです 話を戻しましょう パタヤから帰ってきて この大きな苦痛を解決したいと 思いました 本当にコワーキング・スペースで 仕事をしたいと思いました タイにはまだ1つもありませんでした 行ったこともありません 市場調査をしたわけではありませんが 私と同じ苦痛を抱えている人々が 増えているのを知っていました 私と同じ苦痛を抱えている人々が 増えているのを知っていました 私と同じ苦痛を抱えている人々が 増えているのを知っていました お腹の調子が悪い時だけではなく 働くことに関する苦痛です そこで「よし」 「作ってみよう」と思いました そしてこの本当に綺麗な家を見つけました 本当は最初は汚かったのですが 6ヶ月で このように変えました 居心地のいいオフィスにあるものを すべて用意して だれでも使えるようにしました きれいに整備された仕事場 高速のWiFiとたくさんの本 無料の水とコーヒーや印刷サービス 会議室といったすべてです 庭にはトランポリンもあります この環境をコスト意識の高い起業家や フリーランサーの方にも納得いただける コストで提供しています とてもよく管理されていて 利用するメンバーは職場環境やその管理を 気にすることなく 仕事に集中することができます 我々がコワーキング・スペースを作ったら みんなは喜んで 手にキスをしながら 「私がお金を払うよ」とか 「タイにコワーキングができてうれしい」 と言うだろう― という目論見は おとぎ話に過ぎませんでした 現実には 最初の月のメンバーはたった1人でした 最初の月のメンバーはたった1人でした 「一体どうしたんだ?」と思いました 早くも失敗の一歩手前にいました 私はこのスペースに何百万バーツも使っていました 投資家やメディア関係者は みんな来てくれて この場所を気に入ってくれましたが 誰もメンバーになってくれないのです 誰もメンバー登録しないんだから 何かが間違っていると気付きました いろいろ質問をした結果 コワーキング文化が新し過ぎて そのスペースから得られるものの価値が 理解されていないことが分かりました その価値が単なる居心地のいいオフィスより 高いのか低いのか なぜ家やカフェで仕事をするより いいのか その答えを1つの言葉で表すならばそれは 「コミュニティー」です コミュニティーが生命線です コミュニティーがコワーキング・スペースを 病み付きにさせるものです コミュニティーが メンバーや知人が ベッドから起きて わざわざこのスペースまで来て働くために 私にお金を払う理由です なぜなら 同じ志をもった素晴らしい人と 横に並んで 毎日 コーヒーを飲んだり 会話をしたり 友達になったり お互いを助け会い 共有し 学び 他の人たちと協力しあう経験は 限りない価値があり 得難いことで 起業家の仕事はとても大変であり 初めてフリーランスとしてやっていくことも ハードなことなので もし誰かと一緒に働けるならば その旅はもっと楽しく価値があると 信じます そのようなことが分かったので 私たちはコミュニティーに焦点を当てて スペースを楽しく親しみ易いものにして さらにイベントや活動やワークショップ いろいろなことで価値を加えます このイベントのように 週末から始めて54時間続けます 全く面識のない人が集まって スタートアップ・ビジネスを始め 投資家に提案を売り込みます これは好評で 最近のイベントには 200人が集まりました 注目スタートアップの集まる カンファレンスを開催したところ 400人が集まり ホールが満員になりました コワーキング・スペースで働いている 人たちやイベントに集まる人たちは どのような人でしょうか どこから来るのでしょうか 基本的に 私たちは多くの異なるタイプの人達と会いました この多様性には驚かされます スタートアップやクリエイティブ系の人や フリーランサーだけではありません 政治家や弁護士 ヨガのマスターや画家 企業戦士や非営利団体関係の人達 社会起業家や 俳優に会いました 最近ある素敵な人がメンバーになりました ニューヨークでホームレスをしていて 勉強してDJになり そしてある日 彼女はタイに来ることを心に決めて 住むところがなくなった人々のことを 書くようになり 難民問題の専門家として 有名になりました 誰でもコワーキング・スペースで 働くことができます この場所にいらっしゃる 誰もが働くことができます なぜならコワーキングは コミュニティーだからです アイディア 興味 情熱を共有する人達の コミュニティーで 一度一緒になると 一緒に働くスペースをお互い作り出します 私たちは個人個人の精神と個性を 少しずつ持ち込むので コワーキング・スペースは 多様な精神をもつ場所になります いま世界中にこのような場所が3,000カ所あり その数は増えています この街にもそのような場所がいくつかあります チェンマイの Punspace も そんな場所です このような場所がカフェのように一般的になり どこにでもあるようになってほしいと思います 新しい起業家や クリエイター フリーランサー 発明家 変化を起こす人達が そのような場所で働き サポートを受け 育成され 更に成功することが ごく普通のことになり そして私たちは更に 興味をもった人達を巻き込むことが 出来るようになります 今や彼らのようなライフスタイルが可能で このようなキャリアが可能で コワーキング・スペースで働き 十分なサポートを受けることができ 彼らがコミュニティーに参加することで コミュニティーが成長することが可能だと分かります この話を1つの本当にシンプルな メッセージで終わりたいと思います コワーキング・スペースはコミュニティーで 協力的で協調的な文化を 私たちの街や組織や社会に 呼び戻してくれます 私たちがもっと多くの コワーキング・スペースをいろいろな場所で 育てることができれば 私たちは精神が宿るスペースを 街中にもっとたくさんもつことになります それは私たちの街の生活の質の 向上をもたらします みなさんには私たちの活動に参加し 時にはコワーキング・スペースで仕事をし このスペースから生まれるアイディアや 人やプロジェクトをサポートし また時には このようなスペースを始めたり 運営したり、投資したりすることを 考えてみていただきたいと思います なぜなら一緒に働くことで より良いタイ、より良い世界を 作ることができるからです ありがとうございます (拍手)