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[マルセル・ザマ: レイモンド・ペティボンと描く]

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ひと月くらいは[br]一人でやるのがいいのだけど

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その後は他のアーティストや[br]友人といたくなるんだ

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コラボがすごく好きなんだ

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レイモンド・ペティボンと[br]作業出来るのはとても光栄だよ

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彼は僕が初めて知った[br]現代アーティストで

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パンクバンドの様々な[br]アルバムのカバーを担当していたんだ

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ズワーナー・アーティスト・ディナーが[br]きっかけでコラボが実現してね

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僕たちは二人ともちょっと[br]人づきあいが苦手で

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だからディナーでは[br]絵を描くんだ

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だいたい隣に座るんだけど

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それでテーブルの上の[br]ナプキンに

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絵を描き始めたんだ

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彼は線画を彩色や彫刻の為の[br]スケッチではなく

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芸術のひとつの形として[br]世に受け入れられるドアを開けた人なんだ

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彼はそのドアから足を踏み入れ

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そして僕も一緒に入ったんだよ

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（笑）

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大聖堂がいい？[br]それとも波かな？

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それから始めるかい？

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（レイモンド・ペティボン）[br]いいよ

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（ザマ）[br]これもあるよ

0:02:29.340,0:02:30.880
馬の…

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（ペティボン）[br]ああそうだ

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（ザマ）[br]いい色だね

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（ペティボン）[br]ゴシックの大聖堂が好きなんだ

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こうして重力に任せて…

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（ザマ）[br]いいぞ！落ちろ！

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（笑）

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（ペティボン）完成に[br]500年もの重労働を要したんだ

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これをね[br]描くのが好きなんだ

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（ザマ）何をする予定かとか[br]一切話はしなかったんだ

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ただ自然に任せて[br]それぞれ紙の端から描き始めて…

0:03:17.620,0:03:19.800
中央で合わさったり[br]そこで終わりにしたり

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多分たくさんの人が

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"ここはマルセルで こっちがレイモンドだな"[br]とか言うと思うんだ

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だからわざと[br]彼はコウモリを描いて

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僕は波を描く

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もしくはサーファーとか

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あるいは僕たちの[br]トレードマークになってる題材とか

0:03:41.340,0:03:43.460
もし僕の描いた部分に[br]絵の具が垂れてきたら

0:03:43.460,0:03:47.180
僕ならそれを活かして[br]蛇を描いてみたりとかする

0:03:47.360,0:03:49.700
でもレイモンドは[br]垂れたままにしておくんだ

0:03:50.250,0:03:51.700
そんな彼の緩さが…

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あるがままにする所が[br]すごく好きなんだ

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そんな自然なフローが[br]うまくいったんだ

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僕らの息子たちは[br]同じ6歳でね

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何日か前にここに来て[br]このコーナーのやつを描いていったんだ

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だからそれにレイモンドと[br]僕でちょっと手を加えて…

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そしたら…

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この波が全体にあったんだ

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だからこれはちょっとした[br]家族の合作かな

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楽しかったよ

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子供が出来てから[br]息子の目を通して物を見るようになって

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物事をまっさらな状態で見られるし

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今まで慣れたり無視していたものを[br]発見するようになって

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それを作品に取り入れたりね

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コラボをする時って

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いい感じの緩さが[br]作品に反映されるんだ

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それが[br]更なるエネルギーを生み出し

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作品に命が吹き込まれて[br]それを僕は丸ごと受け入れるんだ