[Script Info] Title: [Events] Format: Layer, Start, End, Style, Name, MarginL, MarginR, MarginV, Effect, Text Dialogue: 0,0:00:01.01,0:00:02.31,Default,,0000,0000,0000,,アーサー・C・クラーク Dialogue: 0,0:00:02.31,0:00:05.50,Default,,0000,0000,0000,,1950年代の著名なSF作家は言いました Dialogue: 0,0:00:05.50,0:00:09.53,Default,,0000,0000,0000,,「我々は 短期的には技術を過大評価し Dialogue: 0,0:00:09.53,0:00:12.33,Default,,0000,0000,0000,,長期的には技術を過小評価する」 Dialogue: 0,0:00:12.33,0:00:14.74,Default,,0000,0000,0000,,このことが よく表れているのが Dialogue: 0,0:00:14.74,0:00:19.33,Default,,0000,0000,0000,,人工知能やロボットで 仕事がなくなると\N私たちが心配していることです Dialogue: 0,0:00:19.33,0:00:21.99,Default,,0000,0000,0000,,つまり 短期的な視点で\N技術を過大評価しているのです Dialogue: 0,0:00:21.99,0:00:27.37,Default,,0000,0000,0000,,でも 私が心配なのは\N長期的に必要になる技術を得られるか Dialogue: 0,0:00:27.37,0:00:33.08,Default,,0000,0000,0000,,人口構成の変化により 労働力が不足し Dialogue: 0,0:00:33.08,0:00:38.46,Default,,0000,0000,0000,,私たちの社会は 将来 ロボットの\N鉄の肩にすがらざるを得なくなります Dialogue: 0,0:00:38.46,0:00:41.29,Default,,0000,0000,0000,,だから 私はロボット不足になることが\N怖いのです Dialogue: 0,0:00:41.29,0:00:45.92,Default,,0000,0000,0000,,長い間 技術の進歩で\N仕事がなくなると心配されてきました Dialogue: 0,0:00:45.92,0:00:49.88,Default,,0000,0000,0000,,1957年 スペンサー・トレイシーと\Nキャサリン・ヘプバーンの映画の― Dialogue: 0,0:00:49.88,0:00:51.32,Default,,0000,0000,0000,,結末をご存知でしょう Dialogue: 0,0:00:51.32,0:00:55.41,Default,,0000,0000,0000,,スペンサー・トレイシーは\N資料調査業務にコンピュータを導入します Dialogue: 0,0:00:55.41,0:00:57.31,Default,,0000,0000,0000,,1957年当時の\N大型コンピューターです Dialogue: 0,0:00:57.31,0:01:00.79,Default,,0000,0000,0000,,その会社では 司書は会社の幹部の\N知りたいことを調べていました Dialogue: 0,0:01:00.79,0:01:04.62,Default,,0000,0000,0000,,「サンタクロースのトナカイの名前は?」\Nと聞かれれば Dialogue: 0,0:01:04.62,0:01:05.81,Default,,0000,0000,0000,,その答えを調べます Dialogue: 0,0:01:05.81,0:01:08.24,Default,,0000,0000,0000,,このコンピュータは\Nその仕事を助けるはずでした Dialogue: 0,0:01:08.24,0:01:12.33,Default,,0000,0000,0000,,もちろん 1957年当時の\Nコンピュータはさほど役に立ちません Dialogue: 0,0:01:12.33,0:01:15.48,Default,,0000,0000,0000,,司書は 自分たちの仕事が\Nなくなると心配しましたが Dialogue: 0,0:01:15.48,0:01:17.12,Default,,0000,0000,0000,,でも 現実は違いました Dialogue: 0,0:01:17.12,0:01:22.38,Default,,0000,0000,0000,,この種の職の雇用は\N1957年以降 ずっと増え続けました Dialogue: 0,0:01:22.38,0:01:25.49,Default,,0000,0000,0000,,インターネットが普及し Dialogue: 0,0:01:25.49,0:01:28.03,Default,,0000,0000,0000,,ウェブサイトや検索エンジンが普及して初めて Dialogue: 0,0:01:28.03,0:01:30.68,Default,,0000,0000,0000,,資料調査という業務が減りました Dialogue: 0,0:01:30.68,0:01:34.88,Default,,0000,0000,0000,,また 1957年当時には 誰もが\N現在の技術を過小評価していたと思います Dialogue: 0,0:01:34.88,0:01:39.64,Default,,0000,0000,0000,,現実には 今は皆がこうして\Nポケットに入れて技術を持ち運べ Dialogue: 0,0:01:39.64,0:01:45.36,Default,,0000,0000,0000,,「サンタクロースのトナカイの名前は?」と\N言えば すぐに答えが返ってきて Dialogue: 0,0:01:45.36,0:01:47.11,Default,,0000,0000,0000,,何でも知ることができるのにです Dialogue: 0,0:01:47.11,0:01:52.71,Default,,0000,0000,0000,,ちなみに その間 司書の賃金は\Nアメリカのどの仕事よりも Dialogue: 0,0:01:52.71,0:01:55.71,Default,,0000,0000,0000,,早く上がりました Dialogue: 0,0:01:55.71,0:01:59.28,Default,,0000,0000,0000,,司書が コンピュータの\Nパートナーになったからです Dialogue: 0,0:01:59.28,0:02:02.16,Default,,0000,0000,0000,,コンピュータがツールとなったことで\N使えるツールが増えて Dialogue: 0,0:02:02.16,0:02:04.45,Default,,0000,0000,0000,,当時の司書の仕事は\Nより効果的になりました Dialogue: 0,0:02:04.45,0:02:06.24,Default,,0000,0000,0000,,同じことが オフィスでも起こります Dialogue: 0,0:02:06.24,0:02:08.54,Default,,0000,0000,0000,,かつては 表計算がされていました Dialogue: 0,0:02:08.54,0:02:10.88,Default,,0000,0000,0000,,つまり 紙の表計算用紙を使って Dialogue: 0,0:02:10.88,0:02:13.03,Default,,0000,0000,0000,,手で計算をしていました Dialogue: 0,0:02:13.03,0:02:15.39,Default,,0000,0000,0000,,でも ここで面白いことが起こります Dialogue: 0,0:02:15.39,0:02:17.68,Default,,0000,0000,0000,,1980年頃のパソコン革命で Dialogue: 0,0:02:17.68,0:02:22.42,Default,,0000,0000,0000,,表計算ソフトは\N事務員のために改良されました Dialogue: 0,0:02:22.42,0:02:24.08,Default,,0000,0000,0000,,事務員に取って代わるのではなく Dialogue: 0,0:02:24.08,0:02:28.74,Default,,0000,0000,0000,,事務員は プログラムができる人として\N尊重されたのです Dialogue: 0,0:02:28.74,0:02:31.87,Default,,0000,0000,0000,,つまり 事務員は 表計算のプログラマーになり Dialogue: 0,0:02:31.87,0:02:33.96,Default,,0000,0000,0000,,その能力は向上しました Dialogue: 0,0:02:33.96,0:02:36.54,Default,,0000,0000,0000,,つまらない計算作業をしなくてもよくなり Dialogue: 0,0:02:36.54,0:02:39.48,Default,,0000,0000,0000,,それ以上のことができるようになったのです Dialogue: 0,0:02:39.48,0:02:42.73,Default,,0000,0000,0000,,今日では 様々な場面で\Nロボットを見かける様になりました Dialogue: 0,0:02:42.73,0:02:45.04,Default,,0000,0000,0000,,左の写真は\NiRobot社のパックボットです Dialogue: 0,0:02:45.04,0:02:48.48,Default,,0000,0000,0000,,イラクやアフガニスタンで\N走行中に爆弾に遭遇しても Dialogue: 0,0:02:48.48,0:02:52.62,Default,,0000,0000,0000,,兵士は 防御スーツを着て\N外に出て 棒でつついて処理しなくてよい Dialogue: 0,0:02:52.62,0:02:54.94,Default,,0000,0000,0000,,2002年頃まではそうしていたけれど Dialogue: 0,0:02:54.94,0:02:56.35,Default,,0000,0000,0000,,今は ロボットを送り込みます Dialogue: 0,0:02:56.35,0:02:58.49,Default,,0000,0000,0000,,つまり 危険な仕事はロボットがしてくれます Dialogue: 0,0:02:58.49,0:03:03.01,Default,,0000,0000,0000,,右の写真は タグ(TUG)と言い\NピッツバーグのAethon社のものです Dialogue: 0,0:03:03.01,0:03:05.31,Default,,0000,0000,0000,,タグは アメリカ中の\N何百もの病院に導入され Dialogue: 0,0:03:05.31,0:03:08.05,Default,,0000,0000,0000,,汚れたシーツを洗濯場まで Dialogue: 0,0:03:08.05,0:03:09.92,Default,,0000,0000,0000,,食べ終わった食器をキッチンまで運び Dialogue: 0,0:03:09.92,0:03:12.01,Default,,0000,0000,0000,,そして 薬局から薬を持ってきます Dialogue: 0,0:03:12.01,0:03:14.96,Default,,0000,0000,0000,,タグがいれば\N看護師や看護助手たちは Dialogue: 0,0:03:14.96,0:03:18.62,Default,,0000,0000,0000,,機械的に物を運搬するような\N単純労働から解放され Dialogue: 0,0:03:18.62,0:03:20.69,Default,,0000,0000,0000,,患者さんとの時間を多くとれるようになります Dialogue: 0,0:03:20.69,0:03:25.39,Default,,0000,0000,0000,,事実 ロボットは いろんな形で\N私たちの生活に浸透しています Dialogue: 0,0:03:25.39,0:03:30.66,Default,,0000,0000,0000,,でも それが工場用ロボットとなると\Nまだ怖がられていると思います Dialogue: 0,0:03:30.66,0:03:34.77,Default,,0000,0000,0000,,そばに置くには危険な存在ですから Dialogue: 0,0:03:34.77,0:03:39.59,Default,,0000,0000,0000,,プログラムするにも\N4次元や6次元で考える必要があり Dialogue: 0,0:03:39.59,0:03:42.74,Default,,0000,0000,0000,,普通の人が 一緒に作業することはできません Dialogue: 0,0:03:42.74,0:03:45.36,Default,,0000,0000,0000,,この技術は 間違った方向に進んでいると思います Dialogue: 0,0:03:45.36,0:03:48.99,Default,,0000,0000,0000,,技術から 労働者を\N締め出しています Dialogue: 0,0:03:48.99,0:03:52.09,Default,,0000,0000,0000,,だから 私たちが\N本当に目を向けなければいけないのは Dialogue: 0,0:03:52.09,0:03:54.20,Default,,0000,0000,0000,,普通の労働者が一緒に作業できる技術です Dialogue: 0,0:03:54.20,0:03:57.88,Default,,0000,0000,0000,,そうした例として\N今日は バクスター(Baxter)を紹介します Dialogue: 0,0:03:57.88,0:04:02.12,Default,,0000,0000,0000,,このバクスターは\N工業環境において― Dialogue: 0,0:04:02.12,0:04:06.41,Default,,0000,0000,0000,,普通の人たちが共に作業できるロボットの\N第一世代と考えています Dialogue: 0,0:04:06.41,0:04:07.94,Default,,0000,0000,0000,,さぁ バクスターの登場です Dialogue: 0,0:04:07.94,0:04:10.76,Default,,0000,0000,0000,,Rethink Robotics社の\Nクリス・ハーバートも一緒です Dialogue: 0,0:04:10.76,0:04:12.30,Default,,0000,0000,0000,,そこに コンベヤーがあります Dialogue: 0,0:04:12.30,0:04:15.15,Default,,0000,0000,0000,,照明がきつすぎなければいいのですが― Dialogue: 0,0:04:15.15,0:04:19.19,Default,,0000,0000,0000,,ほら 見てください\Nコンベヤーから物を持ち上げました Dialogue: 0,0:04:19.19,0:04:22.04,Default,,0000,0000,0000,,こちらに運んで来て 置きます Dialogue: 0,0:04:22.04,0:04:25.34,Default,,0000,0000,0000,,そして 元の位置に戻って\N次の物に手を伸ばします Dialogue: 0,0:04:25.34,0:04:29.19,Default,,0000,0000,0000,,面白いのは バクスターは\N基礎的な常識も身に付けていること Dialogue: 0,0:04:29.19,0:04:31.41,Default,,0000,0000,0000,,さて バクスターの目を見てください Dialogue: 0,0:04:31.41,0:04:32.91,Default,,0000,0000,0000,,スクリーン上に目があって Dialogue: 0,0:04:32.91,0:04:35.66,Default,,0000,0000,0000,,ロボットが動こうとする方向を見ています Dialogue: 0,0:04:35.66,0:04:37.53,Default,,0000,0000,0000,,だから ロボットを使っている人は Dialogue: 0,0:04:37.53,0:04:41.09,Default,,0000,0000,0000,,ロボットが次にどう動くのか把握でき\N驚かされることもありません Dialogue: 0,0:04:41.09,0:04:43.91,Default,,0000,0000,0000,,今 クリスは ロボットの手から\N物を取り上げました Dialogue: 0,0:04:43.91,0:04:46.14,Default,,0000,0000,0000,,バクスターは\N物を置く動作をすることなく Dialogue: 0,0:04:46.14,0:04:48.49,Default,,0000,0000,0000,,戻りました\Nまた物を取る必要があると分かっている Dialogue: 0,0:04:48.49,0:04:51.66,Default,,0000,0000,0000,,バクスターは ちょっとした常識を使い\N物を取りに行くわけです Dialogue: 0,0:04:51.66,0:04:53.45,Default,,0000,0000,0000,,バクスターとは触れ合っても安全です Dialogue: 0,0:04:53.45,0:04:56.22,Default,,0000,0000,0000,,今の産業用ロボットと\Nこんなこと できませんよね Dialogue: 0,0:04:56.22,0:04:58.41,Default,,0000,0000,0000,,でも バクスターなら大丈夫 Dialogue: 0,0:04:58.41,0:05:02.31,Default,,0000,0000,0000,,バクスターは力を感じて\Nクリスがそこにいると理解し Dialogue: 0,0:05:02.31,0:05:05.16,Default,,0000,0000,0000,,彼を押しのけて\N傷つけるようなことはしないのです Dialogue: 0,0:05:05.16,0:05:08.46,Default,,0000,0000,0000,,バクスターで 一番面白いと思うのは \Nユーザー・インターフェース Dialogue: 0,0:05:08.46,0:05:11.80,Default,,0000,0000,0000,,クリスが バクスターの反対側の手をつかみます Dialogue: 0,0:05:11.80,0:05:17.22,Default,,0000,0000,0000,,腕をつかまれると\Nバクスターは 無力・重力補償モードになり Dialogue: 0,0:05:17.22,0:05:19.29,Default,,0000,0000,0000,,スクリーンにグラフィックスが表示されます Dialogue: 0,0:05:19.29,0:05:23.83,Default,,0000,0000,0000,,スクリーンの左側にあるアイコンが\N右腕の状態を示しています Dialogue: 0,0:05:23.83,0:05:26.62,Default,,0000,0000,0000,,クリスは バクスターの手に何か握らせ\Nこちらに持って来て Dialogue: 0,0:05:26.62,0:05:31.64,Default,,0000,0000,0000,,ボタンを押して\N手から物を離させます Dialogue: 0,0:05:31.64,0:05:36.21,Default,,0000,0000,0000,,ロボットはこう理解するわけです\N「ここで物を下させたいんだな」 Dialogue: 0,0:05:36.21,0:05:37.91,Default,,0000,0000,0000,,そして小さなアイコンが表示されます Dialogue: 0,0:05:37.91,0:05:43.82,Default,,0000,0000,0000,,クリスが移動して\Nロボットの指で握らせると Dialogue: 0,0:05:43.82,0:05:47.74,Default,,0000,0000,0000,,ロボットはこう理解します\N「僕に物を拾い上げてほしいんだな」 Dialogue: 0,0:05:47.74,0:05:49.54,Default,,0000,0000,0000,,すると 緑色のアイコンが現れます Dialogue: 0,0:05:49.54,0:05:54.54,Default,,0000,0000,0000,,今度は どこから物を拾い上げるべきか\N範囲の設定をします Dialogue: 0,0:05:54.54,0:05:59.33,Default,,0000,0000,0000,,こうして動かすことで\Nロボットは そこが探す領域だと認識します Dialogue: 0,0:05:59.33,0:06:01.20,Default,,0000,0000,0000,,画面で操作をする必要ありません Dialogue: 0,0:06:01.20,0:06:04.36,Default,,0000,0000,0000,,そして クリスは一旦離れて\Nその動作を訓練します Dialogue: 0,0:06:04.36,0:06:06.08,Default,,0000,0000,0000,,話を続けましょう Dialogue: 0,0:06:06.08,0:06:08.29,Default,,0000,0000,0000,,こうして訓練を続ける間 Dialogue: 0,0:06:08.29,0:06:10.46,Default,,0000,0000,0000,,工場では これがどうなるのか\Nお話しましょう Dialogue: 0,0:06:10.46,0:06:11.94,Default,,0000,0000,0000,,このロボットは 毎日出荷され Dialogue: 0,0:06:11.94,0:06:13.49,Default,,0000,0000,0000,,全国の工場に納められています Dialogue: 0,0:06:13.49,0:06:14.68,Default,,0000,0000,0000,,こちらは ミルドレッド Dialogue: 0,0:06:14.68,0:06:16.24,Default,,0000,0000,0000,,コネチカットの工場で働いています Dialogue: 0,0:06:16.24,0:06:18.62,Default,,0000,0000,0000,,20年以上 生産ラインで働いてきました Dialogue: 0,0:06:18.62,0:06:21.96,Default,,0000,0000,0000,,初めて産業ロボットを見て\Nものの一時間で Dialogue: 0,0:06:21.96,0:06:25.02,Default,,0000,0000,0000,,彼女は工場での作業をいくつか\Nプログラムしました Dialogue: 0,0:06:25.02,0:06:27.45,Default,,0000,0000,0000,,彼女は ロボットが好きだと確信しました Dialogue: 0,0:06:27.45,0:06:32.12,Default,,0000,0000,0000,,ロボットは単純な反復作業をしています\N以前は彼女がしないといけなかったことを Dialogue: 0,0:06:32.12,0:06:33.96,Default,,0000,0000,0000,,今は ロボットにさせています Dialogue: 0,0:06:33.96,0:06:36.53,Default,,0000,0000,0000,,私たちが初めて\N工場で働いている人たちに Dialogue: 0,0:06:36.53,0:06:39.36,Default,,0000,0000,0000,,どうすれば ロボットとより良く働けるか\N聞きに行ったとき Dialogue: 0,0:06:39.36,0:06:40.93,Default,,0000,0000,0000,,こんな質問もしました Dialogue: 0,0:06:40.93,0:06:43.37,Default,,0000,0000,0000,,「自分の子どもにも工場で働かせたいか?」 Dialogue: 0,0:06:43.37,0:06:47.74,Default,,0000,0000,0000,,皆の答えはこうでした\N「いや 子どもにはもっとよい仕事をしてほしい」 Dialogue: 0,0:06:47.74,0:06:51.12,Default,,0000,0000,0000,,とどのつまり ミルドレッドは典型的な― Dialogue: 0,0:06:51.12,0:06:52.98,Default,,0000,0000,0000,,今日のアメリカの工場労働者なのです Dialogue: 0,0:06:52.98,0:06:55.16,Default,,0000,0000,0000,,工場労働者の高齢化はどんどん進み Dialogue: 0,0:06:55.16,0:06:57.72,Default,,0000,0000,0000,,若い人たちが工場労働に就くことも\Nあまりありません Dialogue: 0,0:06:57.72,0:07:01.04,Default,,0000,0000,0000,,だから 工場での作業は\Nそこで働く人にとって重荷になっていく一方で Dialogue: 0,0:07:01.04,0:07:04.13,Default,,0000,0000,0000,,彼らに 協力するツールを与える必要があります Dialogue: 0,0:07:04.13,0:07:05.94,Default,,0000,0000,0000,,彼ら自身が解決策の一部となり Dialogue: 0,0:07:05.94,0:07:10.80,Default,,0000,0000,0000,,彼らが継続して働け\Nアメリカでモノ作りが続けられるように Dialogue: 0,0:07:10.80,0:07:14.86,Default,,0000,0000,0000,,私たちは ミルドレッドのような労働者を\N「ライン作業者」から Dialogue: 0,0:07:14.86,0:07:17.78,Default,,0000,0000,0000,,「ロボット訓練者」にしたいのです Dialogue: 0,0:07:17.78,0:07:18.92,Default,,0000,0000,0000,,労働者は技量を上げます Dialogue: 0,0:07:18.92,0:07:23.51,Default,,0000,0000,0000,,ちょうど 1980年代に事務員たちが\Nできる仕事の技量を上げたように Dialogue: 0,0:07:23.51,0:07:27.59,Default,,0000,0000,0000,,私たちが提供したいのは\N何年も勉強しなければ使えないツールではなく Dialogue: 0,0:07:27.59,0:07:31.04,Default,,0000,0000,0000,,数分もあれば どうやって操作するか\N学べるようなツールです Dialogue: 0,0:07:31.04,0:07:35.83,Default,,0000,0000,0000,,今 意志に左右されるが避けられない\N二つの大きな力があります Dialogue: 0,0:07:35.83,0:07:38.20,Default,,0000,0000,0000,,気候変動と人口動態です Dialogue: 0,0:07:38.20,0:07:40.87,Default,,0000,0000,0000,,人口動態は 本当に私たちの世界を変えます Dialogue: 0,0:07:40.87,0:07:44.83,Default,,0000,0000,0000,,これは 労働人口の割合です Dialogue: 0,0:07:44.83,0:07:46.80,Default,,0000,0000,0000,,過去40年で 少し下がってきていますが Dialogue: 0,0:07:46.80,0:07:50.68,Default,,0000,0000,0000,,これからの40年では 劇的に変わります\N中国でさえです Dialogue: 0,0:07:50.68,0:07:56.00,Default,,0000,0000,0000,,労働人口の割合は\N劇的に下がり Dialogue: 0,0:07:56.00,0:08:01.09,Default,,0000,0000,0000,,定年した人たちの割合は\N本当に急速に上がります Dialogue: 0,0:08:01.09,0:08:05.43,Default,,0000,0000,0000,,ベビーブーム世代が定年を迎えるからです Dialogue: 0,0:08:05.43,0:08:08.98,Default,,0000,0000,0000,,つまり 社会保障にあてるお金が減る一方 Dialogue: 0,0:08:08.98,0:08:11.61,Default,,0000,0000,0000,,より多くの人が社会保障を必要とするわけです Dialogue: 0,0:08:11.61,0:08:15.66,Default,,0000,0000,0000,,でも それ以上に\N年を取れば 力も弱くなって Dialogue: 0,0:08:15.66,0:08:17.91,Default,,0000,0000,0000,,かつては できていた作業も\Nできなくなります Dialogue: 0,0:08:17.91,0:08:21.62,Default,,0000,0000,0000,,介護士の年齢についての統計を見ると Dialogue: 0,0:08:21.62,0:08:26.09,Default,,0000,0000,0000,,介護士たちの年齢層も\Nどんどん上がって行くのが分かります Dialogue: 0,0:08:26.09,0:08:28.09,Default,,0000,0000,0000,,今まさに 統計的に起こっていることです Dialogue: 0,0:08:28.09,0:08:34.03,Default,,0000,0000,0000,,定年退職を迎えた人たちが\Nさらに年を取り 増えていく一方で Dialogue: 0,0:08:34.03,0:08:36.06,Default,,0000,0000,0000,,世話をする人たちは減っていきます Dialogue: 0,0:08:36.06,0:08:38.68,Default,,0000,0000,0000,,私たちは ロボットの助けが\N本当に必要になります Dialogue: 0,0:08:38.68,0:08:41.91,Default,,0000,0000,0000,,ロボットを 付き添ってくれる仲間とは\N考えていません Dialogue: 0,0:08:41.91,0:08:45.19,Default,,0000,0000,0000,,ロボットは\N私たちが年を取ってするのが Dialogue: 0,0:08:45.19,0:08:46.86,Default,,0000,0000,0000,,難しくなったことをしてくれるもの Dialogue: 0,0:08:46.86,0:08:49.73,Default,,0000,0000,0000,,車から食料品を出して\N階段を上り 台所へ運ぶようなことです Dialogue: 0,0:08:49.73,0:08:52.12,Default,,0000,0000,0000,,もっと年を取れば Dialogue: 0,0:08:52.12,0:08:55.21,Default,,0000,0000,0000,,人に会いに 車を運転することもです Dialogue: 0,0:08:55.21,0:09:01.58,Default,,0000,0000,0000,,ロボット工学があれば\N年を取っても 尊厳を維持できるかもしれない Dialogue: 0,0:09:01.58,0:09:05.12,Default,,0000,0000,0000,,ロボットによる解決策を\Nコントロールしさえすれば良いのです Dialogue: 0,0:09:05.12,0:09:08.51,Default,,0000,0000,0000,,頼れる人は減る一方ですが\N人に頼る必要はありません Dialogue: 0,0:09:08.51,0:09:15.40,Default,,0000,0000,0000,,私はこう信じています\N私たちは 日々の生活でバクスターのようなロボットと Dialogue: 0,0:09:15.40,0:09:17.70,Default,,0000,0000,0000,,より多くの時間を過ごし Dialogue: 0,0:09:17.70,0:09:24.40,Default,,0000,0000,0000,,行動を共にするようになる\Nそして― Dialogue: 0,0:09:24.40,0:09:26.88,Default,,0000,0000,0000,,ほら バクスター\Nよくやったね Dialogue: 0,0:09:26.88,0:09:31.12,Default,,0000,0000,0000,,そして今後40年の間に\N私たちは ロボットに頼るようになるでしょう Dialogue: 0,0:09:31.12,0:09:33.29,Default,,0000,0000,0000,,毎日の生活の一部として Dialogue: 0,0:09:33.29,0:09:34.58,Default,,0000,0000,0000,,ありがとうございました Dialogue: 0,0:09:34.58,0:09:37.58,Default,,0000,0000,0000,,(拍手)