1
00:00:12,950 --> 00:00:15,650
ポケットいっぱいに商品を詰め込んで店をでてくる、

2
00:00:15,650 --> 00:00:18,506
これほど昂揚感、暗い気持ちが払拭されるときはない。

3
00:00:45,712 --> 00:00:47,212
世界中のものは全て既に誰かに所有されていて

4
00:00:47,272 --> 00:00:51,550
そこでは僕は生きるために必要最小限の物を得るために自分を売らなくちゃいけない。

5
00:00:55,000 --> 00:00:58,000
そこには僕の手の届かない理解不可能な力が働いていて

6
00:00:58,000 --> 00:01:01,000
僕のニーズや僕の幸福のことなんてちっとも気にされていない。

7
00:01:01,000 --> 00:01:03,930
万引きは僕に一方的に影響を与える世界に少しでも僕自身の

8
00:01:03,930 --> 00:01:05,820
世界を作り上げる僕のやり方なのだ。

9
00:01:06,000 --> 00:01:10,000
それは何か買うときとは全く違う感覚を引き起こす。

10
00:01:10,000 --> 00:01:13,000
僕が何か買うときは、僕は交換してる。

11
00:01:13,000 --> 00:01:17,000
それはどんな状況でも僕とシェアすることのない企業が提供する商品やサービスに対して

12
00:01:17,000 --> 00:01:20,000
僕の時間、労働と、創造力を使って手に入れたお金との交換を僕は申し出ているのだ。

13
00:01:20,000 --> 00:01:23,000
ある意味、それは暴力を元に成り立っている関係といえる。

14
00:01:23,000 --> 00:01:27,000
僕たちの交換の交渉は、お互いへの思いやりにも敬意に基づいてない。それはお互いの強制的な力で成り立つ交渉だ。

15
00:01:27,000 --> 00:01:31,000
僕はその途端、僕の幸福を考えない顔のない非人間的な企業と交渉しているのではない。

16
00:01:31,000 --> 00:01:33,226
万引きはこの関係を変える。

17
00:01:33,226 --> 00:01:38,000
僕はその途端、僕の幸福を考えない顔のない非人間的な企業と交渉しているのではない。

18
00:01:38,000 --> 00:01:41,000
代わりに、僕は何も渡さずに自分の必要なものをとるのだ。

19
00:01:41,000 --> 00:01:44,000
僕はもはや無理やり交換を強いられているのではない。

20
00:01:44,000 --> 00:01:48,000
僕は世界が勝手に僕の人生を決めるているような気がしなくなる。

21
00:01:48,000 --> 00:01:52,000
買った本が僕の2時間の労働に値して、それが

22
00:01:52,000 --> 00:01:56,000
面白いかどうかなんて気にならなくなる。

23
00:01:56,000 --> 00:01:58,830
万引きは僕をあらゆる意味で自由にし元気づける。

24
00:02:39,000 --> 00:02:44,000
「何か落としましたよ。」

25
00:02:44,000 --> 00:02:45,000
「ありがとう」

26
00:02:45,000 --> 00:02:46,290
「ありがとう。」

27
00:03:14,000 --> 00:03:17,000
万引きする人は危険を冒して目標達成するのだ。

28
00:03:17,000 --> 00:03:20,000
自分の人生を削って、達成するのではないのだ。

29
00:03:20,000 --> 00:03:23,000
人生は一時間7ドルや8ドルなんかで切り売りするものじゃない。

30
00:03:23,000 --> 00:03:24,666
生きるために

31
00:03:26,332 --> 00:03:28,000
彼女は人生を自分の手に取り戻した。

32
00:03:28,000 --> 00:03:30,000
それは自分のものと主張したからだ。

33
00:03:30,000 --> 00:03:33,000
万引きは交換経済の否定だ。

34
00:03:33,000 --> 00:03:47,160
それはお金が何にでも交換できる価値があるという考えへの否定だ。

35
00:03:58,000 --> 00:03:59,000
「ハイ」

36
00:03:59,000 --> 00:04:01,000
「彼女はどう？」

37
00:04:39,684 --> 00:04:41,514
「元気。すごい楽しかったんだよ。」