WEBVTT 00:00:10.269 --> 00:00:17.209 皆さんに完全なる失敗をして欲しいという 心からの希望を共有しに来ました 00:00:17.535 --> 00:00:21.045 あなたにも あなたにも 失敗をして欲しいのです 00:00:21.212 --> 00:00:23.605 後方の観客の皆さんも 忘れてませんよ 00:00:23.605 --> 00:00:25.035 あなた達にも失敗して欲しい 00:00:25.035 --> 00:00:27.972 今夜ここにいる全員に失敗して欲しい 00:00:28.738 --> 00:00:31.798 父親として 小学校の校長として 00:00:31.798 --> 00:00:34.648 全ての子どもたちに 失敗して欲しいと思っています 00:00:35.499 --> 00:00:39.309 生徒の失敗を望むだけでなく 失敗するように勧めています 00:00:39.309 --> 00:00:41.119 その理由は簡単です 00:00:41.119 --> 00:00:43.289 私が思うに 世の中の失敗の捉え方は 00:00:43.289 --> 00:00:45.789 完全に間違っています 00:00:45.789 --> 00:00:50.259 殆どの人は 失敗を最終結果 つまり結論と考え 00:00:50.861 --> 00:00:53.269 その人自身の価値に反映させます 00:00:53.269 --> 00:00:57.269 要するに 殆どの人は 失敗は本当にダメだと考えるのです 00:00:57.526 --> 00:00:59.056 彼らのせいではありません 00:00:59.056 --> 00:01:02.506 学校で 早い段階から そういう風に教え込まれたのです 00:01:02.506 --> 00:01:04.036 心当たりがあるでしょうか 00:01:04.036 --> 00:01:06.756 幼稚園で ABCを覚えられなかったために 00:01:06.756 --> 00:01:08.836 シールをもらえず帰ってきたとか 00:01:08.836 --> 00:01:11.786 宿題で落第を付けられたとか 統一テストで 00:01:11.786 --> 00:01:14.966 平均点以下だったという人も いるかもしれません 00:01:14.966 --> 00:01:19.286 失敗は恐れるべきもの さらに最悪にも 決定的なものと捉えられています 00:01:19.737 --> 00:01:23.737 この様な状況は「失敗は悪で 何が何でも避けるべきもの」といった 00:01:23.737 --> 00:01:27.787 危険で有害なメッセージを発している というのが私の考えです 00:01:27.787 --> 00:01:30.067 このメッセージは間違いであり 00:01:30.067 --> 00:01:33.277 失敗に対する私達の考え方は 全く間違いなのです 00:01:33.277 --> 00:01:36.797 結局のところ 歴史は 有名な失敗で満ち溢れています 00:01:36.797 --> 00:01:39.267 例えば 「バカすぎて何も学べない生徒だ」と 00:01:39.267 --> 00:01:42.927 先生に言われたのは トーマス・エジソンです 00:01:42.927 --> 00:01:45.527 「想像力に欠け 大したアイデアが無い」という理由で 00:01:45.527 --> 00:01:50.977 編集長に解雇された新聞記者は ウォルト・ディズニーです 00:01:50.977 --> 00:01:54.747 そして この人物 誰よりも有名な失敗の例でしょう 00:01:54.747 --> 00:01:58.747 州議会に立候補した時は敗北 事業では失敗 00:01:58.747 --> 00:02:00.837 米国議会に立候補した時も敗北 00:02:00.837 --> 00:02:03.037 上院議会に立候補した時は2度の敗北 00:02:03.037 --> 00:02:04.267 しかし第16代大統領として 00:02:04.267 --> 00:02:07.737 世界を変えるために全てを克服した エイブラハム・リンカーンです 00:02:07.737 --> 00:02:10.747 もちろん 全ての失敗がこの様に 有名になる訳ではありません 00:02:10.747 --> 00:02:14.067 私は人生で多くの失敗をしてきました きっと皆さんにも 00:02:14.067 --> 00:02:16.247 それぞれに失敗談があるでしょう 00:02:16.247 --> 00:02:19.297 これからお話しするのは 教育に関する私自身の経験談です 00:02:19.297 --> 00:02:23.787 小中学校の間 私は楽々と進み 成績は すべてAかBでした 00:02:23.787 --> 00:02:26.777 常に学年で一番賢い生徒の1人でした 00:02:26.777 --> 00:02:28.307 そして高校に入りました 00:02:28.307 --> 00:02:31.777 マローン先生の微分積分の授業を 特によく覚えています 00:02:31.777 --> 00:02:36.467 私が初めてCを取り 続いてD 最終的には「落第」になった授業だからです 00:02:36.467 --> 00:02:38.807 それまで学業やその他の事で 苦労をしたことは 00:02:38.807 --> 00:02:40.517 全くありませんでした 00:02:40.517 --> 00:02:44.557 私は かつて得意げに歩んでいた道から 外れ始めたのです 00:02:44.557 --> 00:02:46.057 高校を卒業し 00:02:46.057 --> 00:02:49.122 ニュージャージー州の モントクレア州立大学へ入学しました 00:02:49.122 --> 00:02:51.252 そして 1ヶ月後すぐに退学しました 00:02:51.252 --> 00:02:53.712 ごめんね お父さん お母さん 愛してるよ 00:02:53.712 --> 00:02:55.822 自分を価値が無い人間と思わせるものと 00:02:55.822 --> 00:02:58.012 関わりたくなかったのです 00:02:58.012 --> 00:03:03.402 自分探しをしたり 間違った決断を下したり 多くの苦労をして 00:03:03.402 --> 00:03:05.782 小学校教諭免許を取るまで 11年かかりました 00:03:05.782 --> 00:03:07.142 そして 日々情熱を持って 00:03:07.142 --> 00:03:09.242 取り組める仕事に就いたのです 00:03:09.242 --> 00:03:12.782 成功への道を拓くため 私には それだけの年月の失敗が必要でしたが 00:03:12.782 --> 00:03:15.282 そんな先延ばしを 子供達には させたくありません 00:03:17.244 --> 00:03:20.474 有名な例も 有名ではない例も 00:03:20.474 --> 00:03:23.294 失敗を恐れる理由は何も無いと 教えてくれているからです 00:03:23.294 --> 00:03:26.254 失敗は 個人の特性ではなく 出来事です 00:03:26.254 --> 00:03:31.524 失敗は終わりではなく 学び 調査し 改善する機会なのです 00:03:31.524 --> 00:03:34.104 最も大切なのは 殆どの人が考えるのとは逆で 00:03:34.104 --> 00:03:35.544 失敗は成功の反対ではなく 00:03:35.544 --> 00:03:37.774 成功の重要な要素だということです 00:03:37.774 --> 00:03:40.064 奮闘し 転んだのなら自力で立ち上がり 00:03:40.064 --> 00:03:45.054 自分で軌道修正する能力 それ自体が成功なのです 00:03:45.054 --> 00:03:47.514 これを 私達は子供達に 伝えないといけません 00:03:47.514 --> 00:03:49.474 実際 教師が学校で 00:03:49.474 --> 00:03:51.664 いま教えるべき事柄のうち 00:03:51.664 --> 00:03:55.754 最も重要なのは 子供達に 失敗する方法を教え 00:03:55.754 --> 00:03:58.504 失敗は何も悪くないと 示す事なのです 00:03:59.064 --> 00:04:01.524 「確かなものは死と税金だけ」 という言葉をご存じでしょう 00:04:01.524 --> 00:04:02.994 しかし それは間違いです 00:04:02.994 --> 00:04:07.294 人生で確かなものは他にもあります 失敗も確かなものです 00:04:07.294 --> 00:04:09.344 私たちは誰でも失敗しますが 00:04:09.344 --> 00:04:12.354 それを受け入れ そこから学び 前へ進む事こそ 00:04:12.354 --> 00:04:15.064 私達が学ばなくてはいけない 人生の教訓なのです 00:04:15.064 --> 00:04:17.444 始めるのに若すぎる事はありません 00:04:17.444 --> 00:04:19.543 ですから 失敗を勧め 受け入れる事は 00:04:19.543 --> 00:04:23.744 現代の教育において必要な 最も重要な改革なのです 00:04:23.744 --> 00:04:26.814 学校では 生徒の過去の失敗を積み上げ 00:04:26.814 --> 00:04:29.294 生徒が再度 失敗する様に仕向けています 00:04:29.294 --> 00:04:32.254 それどころか 失敗を脳裏に焼き付けられた生徒は 00:04:32.254 --> 00:04:34.794 翌日 また試すのを 怖がる様にさえなるのです 00:04:34.794 --> 00:04:36.044 なんとも残念です 00:04:36.044 --> 00:04:39.784 失敗のレッテルを貼られたと感じ 機会を逃してしまいます 00:04:39.784 --> 00:04:44.224 でも 学校が失敗の本来の意味を 教え始めたらどうなるでしょう 00:04:44.224 --> 00:04:46.781 失敗とは 成功という道の途中で止まる所であり 00:04:46.781 --> 00:04:51.247 小休止し 再考し 想像し直すための 時間だと教えるのです 00:04:51.731 --> 00:04:53.049 こんな表現もありますよ 00:04:53.049 --> 00:04:55.289 「失敗とは それによって知識を獲得し 00:04:55.289 --> 00:04:58.009 理解を深め 情緒的 知的な意味で 人生に向けて 00:04:58.009 --> 00:05:01.019 準備するための機会を 湧き上がらせる出来事である」 00:05:01.294 --> 00:05:03.119 この響き 気に入ってくれます? 00:05:03.119 --> 00:05:05.789 これは偶然にも 「教育」という言葉の 定義なんですよ 00:05:06.154 --> 00:05:07.929 つまり皆さんにお伝えしたいのは 00:05:07.929 --> 00:05:10.529 教育と失敗は同義だという事です 00:05:10.529 --> 00:05:14.249 これを真実だと認めたなら 学校は 校内を変えるだけでなく 00:05:14.249 --> 00:05:17.059 社会にも 最終的には私たち一人一人にも 00:05:17.059 --> 00:05:21.059 変化をもたらす絶好の機会を 持っていることになります 00:05:21.059 --> 00:05:25.059 だから私は失敗する事を どの学校の どのレベルの教育課程にも 00:05:25.059 --> 00:05:28.389 早急に組み込むように 強く推奨しているのです 00:05:28.772 --> 00:05:30.122 具体的にはこういうことです 00:05:30.559 --> 00:05:32.512 先生方に頼んで 習ってもいない項目の 00:05:32.512 --> 00:05:35.042 テストや教材を与えるわけでは ありませんよ 00:05:35.042 --> 00:05:37.162 生徒に 失敗から学ぶと同時に 00:05:37.162 --> 00:05:38.712 失敗を糧に成長する経験を 00:05:38.712 --> 00:05:40.772 どんどんさせる方法があるのです 00:05:41.233 --> 00:05:44.769 正しいやり方をしていると思われる人の 例を挙げましょう 00:05:44.769 --> 00:05:46.189 エドワード・バーガーと言い 00:05:46.189 --> 00:05:48.699 ウィリアムズ大学の数学の教授です 00:05:48.699 --> 00:05:50.469 バーガー教授は学生たちに 00:05:50.469 --> 00:05:53.829 「A」を取るための条件として 定期的な失敗を義務付けています 00:05:53.829 --> 00:05:58.739 最終成績の5%は 失敗の質によって 決められるからです 00:05:58.739 --> 00:06:03.489 学生は一つ一つの失敗を開示し 受け入れ 話し合い 反省しなければなりません 00:06:03.489 --> 00:06:08.319 最高の方法だと思います 創造性と リスクを冒す事を奨励していますからね 00:06:08.319 --> 00:06:12.799 今の世の中を生き抜くのに この2つ以外の何が必要でしょうか 00:06:12.799 --> 00:06:16.579 世界は革新と その担い手を 切望しています 00:06:16.579 --> 00:06:18.109 そう考えてみると 00:06:18.109 --> 00:06:20.009 いくつかの失敗なしでは 00:06:20.009 --> 00:06:22.959 世の中は今のようには なっていなかっただろうと思います 00:06:22.959 --> 00:06:27.529 3Mの技術者は 強力な接着剤を作り出そうとして 00:06:27.529 --> 00:06:29.579 逆に ほとんどくっ付かない― 00:06:29.579 --> 00:06:32.999 簡単にはがせる接着剤を作り出し その結果 00:06:32.999 --> 00:06:34.989 ポスト・イットという 付箋が生まれました 00:06:34.989 --> 00:06:37.819 アレクサンダー・フレミングは ある夜 00:06:37.819 --> 00:06:38.978 研究室での仕事を終え 00:06:38.978 --> 00:06:42.538 細菌を塗抹したシャーレの 洗浄を忘れて帰りました 00:06:42.808 --> 00:06:45.528 研究室に戻るとカビが生えており それが― 00:06:45.528 --> 00:06:47.818 細菌の生育を阻止していると 気づきました 00:06:47.818 --> 00:06:49.968 そこからペニシリンを発見したのです 00:06:49.968 --> 00:06:51.788 ウィルソン・グレートバッチは 00:06:51.788 --> 00:06:54.368 心拍数を録音する装置の開発中に 00:06:54.368 --> 00:06:57.268 道具箱から間違った部品を 取り出しました 00:06:57.268 --> 00:06:58.768 それを回路に繋いでみると 00:06:58.768 --> 00:07:00.548 心音に非常に似ている音を 00:07:00.548 --> 00:07:02.998 作り出した事に気付き その結果 00:07:02.998 --> 00:07:04.998 心臓ペースメーカーが 発明されました 00:07:04.998 --> 00:07:09.038 毎年50万個のペースメーカーが 患者に埋め込まれています 00:07:09.038 --> 00:07:11.258 失敗にしては上出来ですよね 00:07:11.258 --> 00:07:12.788 このような方向性で考えた時 00:07:12.788 --> 00:07:14.228 指をパチンと鳴らしただけで 00:07:14.228 --> 00:07:17.578 失敗に対する皆の見方を変えられたら いいのにと思いますが 00:07:17.578 --> 00:07:19.268 まずは小さなことからですよね 00:07:19.268 --> 00:07:21.238 私の学校の例ですが こうした取組みを 00:07:21.238 --> 00:07:23.188 よく表しているものがあります 00:07:23.188 --> 00:07:25.248 全校で初のSTEM(科学・技術・ 工学・数学)イベントの日 00:07:25.248 --> 00:07:28.398 ある4年生のクラスの生徒たちが やったことです 00:07:28.398 --> 00:07:31.918 ビー玉が糸を伝って目標で落ちる ジップラインを作ろうとしていました 00:07:31.918 --> 00:07:35.298 材料は紙コップ、クリップ、 テープ、糸です 00:07:35.298 --> 00:07:38.268 私は生徒たちが仕掛けを作る様子を 見ていました 00:07:38.268 --> 00:07:40.518 失敗するたびに みんなで集まって相談し 00:07:40.518 --> 00:07:43.778 1つ2つ変更を加え また挑戦していました 00:07:43.778 --> 00:07:46.258 グループが4回目に失敗した時 ソフィアという生徒が 00:07:46.258 --> 00:07:47.764 私のほうを向き 言いました 00:07:47.764 --> 00:07:50.784 「ねぇ先生『マジ苦労中なう』だよ」 00:07:50.784 --> 00:07:52.244 (笑) 00:07:52.244 --> 00:07:55.014 この感想は最高です なぜならソフィアたちが 00:07:55.014 --> 00:07:59.014 実験は失敗に終わったと 思っていないことを示すからです 00:07:59.014 --> 00:08:01.684 むしろ生徒達は苦労の続く中へ 向かったのです 00:08:01.684 --> 00:08:05.284 目標に当たらないと言って 打ちひしがれたり傷ついたりせず 00:08:05.284 --> 00:08:08.544 生徒達は挑戦し続けることに対して やる気になり 奮起したのです 00:08:08.746 --> 00:08:10.194 教師は先頭に立って 00:08:10.194 --> 00:08:12.944 生徒のために こうした機会を 作り出す必要があります 00:08:12.944 --> 00:08:15.814 失敗から学ぶ経験をするのが 早ければ早いほど 00:08:15.814 --> 00:08:17.954 生徒たちは早い段階で 00:08:17.954 --> 00:08:21.264 行く手を阻む困難に打ち勝ち 00:08:21.264 --> 00:08:24.264 降りかかる災難に対応できる人間に なれるのです 00:08:24.264 --> 00:08:27.044 ソフィアのグループの頑張りが 映画によくある幸せな結末を 00:08:27.044 --> 00:08:29.164 迎えたとお伝えしたいところですが 00:08:29.164 --> 00:08:30.794 そうは行きません 00:08:31.045 --> 00:08:34.264 頑張りましたが 赤と白の目標には 当たりませんでした 00:08:34.831 --> 00:08:36.104 私は 時間の感覚を忘れ 00:08:36.104 --> 00:08:38.714 生徒達が何回挑戦したかも わからなくなりました 00:08:38.714 --> 00:08:41.754 それでも生徒達は 成功に近づく事はありませんでした 00:08:41.754 --> 00:08:44.254 どう解釈しても 彼らは失敗したのです 00:08:44.254 --> 00:08:47.744 しかし希望はまだあります なぜなら その日 教室を去る前に 00:08:47.744 --> 00:08:50.464 ソフィアたちが教師に近づいていくのを 見たからです 00:08:50.464 --> 00:08:53.504 翌日の休み時間を返上させてほしいと 頼んでいました 00:08:53.504 --> 00:08:56.694 彼らは 再度挑戦するために 自分たちの自由な時間を 00:08:56.694 --> 00:08:58.394 進んで返上しようとしたのです 00:08:58.394 --> 00:09:01.594 これが成功の定義で無かったら 他に何があるでしょうか 00:09:02.747 --> 00:09:04.617 このような機会を生徒に 00:09:04.617 --> 00:09:06.797 提供する方法はたくさんありますが 00:09:06.797 --> 00:09:10.507 一番大切な事は 私たち大人や教師の 00:09:10.507 --> 00:09:13.137 失敗に対する姿勢です 00:09:13.137 --> 00:09:16.077 私の学校では 教師達にこの考え方を伝えた上で 00:09:16.077 --> 00:09:19.547 教室へ戻り 教師自身の失敗と 生徒達の失敗を褒めて共有し 00:09:19.547 --> 00:09:22.127 そこから学ぶように お願いしています 00:09:22.127 --> 00:09:26.407 教師も生徒も 恐れずにリスクを冒す そのための自由が必要です 00:09:27.094 --> 00:09:31.574 学校に求められる変化は 通常なかなか思うように進みません 00:09:31.574 --> 00:09:34.674 資金、物資、資源の不足が原因です 調達は簡単ではありません 00:09:34.674 --> 00:09:37.064 しかし 調達できなくても この変化なら可能です 00:09:37.064 --> 00:09:40.504 必要なのは 頭と心を変えることだけです 00:09:40.504 --> 00:09:43.914 失敗に対する考え方と 感じ方を変えるだけでいいのです 00:09:43.914 --> 00:09:46.334 また この変化が素晴らしいのは 00:09:46.334 --> 00:09:48.674 STEMのイベントでの 失敗はもちろんですが 00:09:48.674 --> 00:09:51.214 小学校3年生の算数のクラスでも 00:09:51.214 --> 00:09:52.734 高校の歴史のクラスでも 00:09:52.734 --> 00:09:54.904 大学院修士のコースでも 違いはないのです 00:09:54.904 --> 00:09:58.564 失敗は毎日 どのクラスでも褒め称えられ そこから学び 共有することが可能であり 00:09:58.564 --> 00:10:00.584 また そうでなければなりません 00:10:01.228 --> 00:10:03.384 私たちはそのように考え始めています 00:10:03.384 --> 00:10:06.674 「まだ」という語を私たちの言葉に 取り入れていく必要があります 00:10:06.674 --> 00:10:08.884 生徒と接する時も 自分と向き合う時も 00:10:08.884 --> 00:10:10.974 生徒の目標や 我々自身の目標に対しても 00:10:10.974 --> 00:10:13.944 こんな風に言うのです 「まだ目標に到達してないよ 00:10:13.944 --> 00:10:17.024 でも努力して 分析もして よく考えて頑張ることで 00:10:17.024 --> 00:10:20.534 どんな困難でも克服できるし 最終的には成功できる」 00:10:21.226 --> 00:10:23.146 こうして皆さんの前に立ち 00:10:23.146 --> 00:10:25.786 こう言いたいところです 「皆さんの成功を望んでいます 00:10:25.786 --> 00:10:27.976 皆さんに世界をお任せしたいと 思います」 00:10:27.976 --> 00:10:31.766 でも違います 皆さんに苦労を知って欲しいのです 00:10:31.766 --> 00:10:35.996 問題を解決できない時や アイデアを出す時のイライラを 00:10:35.996 --> 00:10:39.286 体験して欲しいのです 初めての挑戦でも 00:10:39.286 --> 00:10:40.796 2度目でも 00:10:40.796 --> 00:10:42.526 さらには14度目の挑戦でもです 00:10:43.125 --> 00:10:45.506 ここにいる一人一人に 失敗をして欲しいのです 00:10:45.506 --> 00:10:49.266 見事に 劇的に 00:10:49.266 --> 00:10:52.874 立派に 衝撃的に 驚くほどに失敗をしてください 00:10:53.266 --> 00:10:55.256 失敗はオプションなんかじゃ ありません 00:10:55.256 --> 00:10:59.256 失敗は必要です 失敗によって 成功の可能性が生まれるのですから 00:10:59.668 --> 00:11:00.676 ありがとうございます 00:11:00.676 --> 00:11:01.999 (拍手)