1 00:00:01,000 --> 00:00:03,000 物事がうまく行かなかったときに 2 00:00:03,000 --> 00:00:05,000 それをどう説明しますか? 3 00:00:05,000 --> 00:00:08,000 あるいは常識を全てひっくり返すようなことを 4 00:00:08,000 --> 00:00:10,000 誰かが成し遂げたときに 5 00:00:10,000 --> 00:00:12,000 それをどう説明しますか? 6 00:00:12,000 --> 00:00:14,000 例えば 7 00:00:14,000 --> 00:00:16,000 どうしてアップルはあれほど革新的なのか 8 00:00:16,000 --> 00:00:18,000 毎年毎年 他の競合のどこよりも 9 00:00:18,000 --> 00:00:21,000 革新的であり続けています 10 00:00:21,000 --> 00:00:23,000 でもコンピュータの会社には変わりありません 11 00:00:23,000 --> 00:00:25,000 他の会社と似たようなものです 12 00:00:25,000 --> 00:00:27,000 同じような人材を同じように集め 13 00:00:27,000 --> 00:00:30,000 同じような代理店やコンサルタントやメディアを使っています 14 00:00:30,000 --> 00:00:32,000 ではなぜアップルには他と違う何かが 15 00:00:32,000 --> 00:00:35,000 あるように見えるのか 16 00:00:35,000 --> 00:00:37,000 なぜマーチン ルーサー キングが 17 00:00:37,000 --> 00:00:39,000 市民権運動を指導できたのか 18 00:00:39,000 --> 00:00:41,000 市民権運動以前のアメリカで 19 00:00:41,000 --> 00:00:43,000 苦しんでいたのは彼だけではありません 20 00:00:43,000 --> 00:00:45,000 彼だけが優れた演説家だったわけでもありません 21 00:00:45,000 --> 00:00:47,000 なぜキング師だったのでしょう 22 00:00:47,000 --> 00:00:50,000 ライト兄弟が有人動力飛行を 23 00:00:50,000 --> 00:00:53,000 実現できたのはなぜでしょう 24 00:00:53,000 --> 00:00:55,000 人材を揃えて資金も潤沢な ー 25 00:00:55,000 --> 00:00:58,000 他のグループでも 26 00:00:58,000 --> 00:01:01,000 有人動力飛行を実現することはできず 27 00:01:01,000 --> 00:01:03,000 ライト兄弟に負けてしまいました 28 00:01:03,000 --> 00:01:06,000 何か別な要因が働いています 29 00:01:06,000 --> 00:01:08,000 三年半前のことです 30 00:01:08,000 --> 00:01:10,000 私は発見しました 31 00:01:10,000 --> 00:01:13,000 この発見によって世界がどう動いているのか 32 00:01:13,000 --> 00:01:16,000 見方がすっかり変わりました 33 00:01:16,000 --> 00:01:18,000 そればかりか 世界に対する接し方も 34 00:01:18,000 --> 00:01:20,000 すっかり変わりました 35 00:01:22,000 --> 00:01:25,000 明らかになったことは あるパターンです 36 00:01:25,000 --> 00:01:27,000 わかったのは 偉大で人を動かす 37 00:01:27,000 --> 00:01:29,000 指導者や組織は全て 38 00:01:29,000 --> 00:01:32,000 アップルでも マーチン ルーサー キングでも ライト兄弟でも 39 00:01:32,000 --> 00:01:34,000 考え 行動し 伝える仕方が 40 00:01:34,000 --> 00:01:36,000 まったく同じなのです 41 00:01:36,000 --> 00:01:38,000 そしてそのやり方は 42 00:01:38,000 --> 00:01:40,000 他の人達とは正反対なのです 43 00:01:40,000 --> 00:01:42,000 私はそれを定式化しました 44 00:01:42,000 --> 00:01:44,000 世界でもっとも単純なアイデアかも 45 00:01:44,000 --> 00:01:46,000 しれません 46 00:01:46,000 --> 00:01:48,000 私はこれをゴールデンサークルと呼んでいます 47 00:01:56,000 --> 00:01:59,000 なぜ? どうやって? 何を? 48 00:01:59,000 --> 00:02:01,000 この小さなアイデアで 49 00:02:01,000 --> 00:02:03,000 ある組織やリーダーが なぜ 50 00:02:03,000 --> 00:02:05,000 他にはない力を得るのか説明できます 51 00:02:05,000 --> 00:02:07,000 用語を簡単に定義しておきます 52 00:02:07,000 --> 00:02:10,000 世の中の誰にせよ どの組織にせよ 53 00:02:10,000 --> 00:02:12,000 自分たちが何をしているかは わかっています 54 00:02:12,000 --> 00:02:14,000 100% 誰でも 55 00:02:14,000 --> 00:02:16,000 どうやるかをわかっている人もいます 56 00:02:16,000 --> 00:02:18,000 それは差別化する価値提案とか 固有プロセスとか 57 00:02:18,000 --> 00:02:21,000 独自のセールスポイントと呼ばれるかもしれません 58 00:02:21,000 --> 00:02:24,000 でも「なぜやっているのか」がわかっている人や組織は 59 00:02:24,000 --> 00:02:26,000 非常に少ないのです 60 00:02:26,000 --> 00:02:28,000 「利益」は「なぜ」の答えではありません 61 00:02:28,000 --> 00:02:30,000 それは結果です いつでも結果です 62 00:02:30,000 --> 00:02:32,000 「なぜ」というときには 目的を問うています 63 00:02:32,000 --> 00:02:34,000 何のために? 何を信じているのか? 64 00:02:35,000 --> 00:02:38,000 その組織の存在する理由は何か? 65 00:02:38,000 --> 00:02:40,000 何のために朝起きるのか? 66 00:02:40,000 --> 00:02:43,000 なぜそれが大事なのか? 67 00:02:43,000 --> 00:02:45,000 実際のところ私達が考え 行動し 68 00:02:45,000 --> 00:02:47,000 伝えるやり方は 外から中へです 69 00:02:47,000 --> 00:02:50,000 それはそうでしょう 明確なものから曖昧なものへ向かうのです 70 00:02:50,000 --> 00:02:52,000 でも飛び抜けたリーダーや 71 00:02:52,000 --> 00:02:54,000 飛び抜けた組織は 72 00:02:54,000 --> 00:02:57,000 その大きさや業界にかかわらず 73 00:02:57,000 --> 00:02:59,000 考え 行動し 伝える時に 74 00:02:59,000 --> 00:03:01,000 中から外へと向かいます 75 00:03:02,000 --> 00:03:04,000 例を示しましょう 76 00:03:04,000 --> 00:03:07,000 私がアップル製品を使っている理由は分かりやすく誰でも理解できるから 77 00:03:07,000 --> 00:03:10,000 アップルが他の会社と同じだったら 78 00:03:10,000 --> 00:03:13,000 こんな CM を作るでしょう 79 00:03:13,000 --> 00:03:16,000 「我々のコンピュータは素晴らしく 80 00:03:16,000 --> 00:03:18,000 美しいデザインで簡単に使え 81 00:03:18,000 --> 00:03:20,000 ユーザフレンドリー 82 00:03:20,000 --> 00:03:23,000 ひとつ いかがですか?」いりません 83 00:03:23,000 --> 00:03:25,000 我々のほとんどはこんなふうに伝えます 84 00:03:25,000 --> 00:03:27,000 マーケティングや売り込みもそう 85 00:03:27,000 --> 00:03:29,000 我々の対話のほとんどが そんなふうに行われます 86 00:03:29,000 --> 00:03:32,000 何をして どう違いどう優れているかを述べ 87 00:03:32,000 --> 00:03:34,000 相手に何か行動を期待します 88 00:03:34,000 --> 00:03:36,000 購入とか 投票とか のたぐいです 89 00:03:36,000 --> 00:03:38,000 私たちは新しい法律事務所を開所しました 90 00:03:38,000 --> 00:03:40,000 最高の弁護士たちと大手のクライアントを抱えています 91 00:03:40,000 --> 00:03:42,000 私たちは常にクライアント第一で行動します 92 00:03:42,000 --> 00:03:44,000 これが私達の車のニューモデルです 93 00:03:44,000 --> 00:03:47,000 低燃費で シートは総革張り いかがですか? 94 00:03:47,000 --> 00:03:49,000 これでは心を動かされません 95 00:03:49,000 --> 00:03:52,000 アップルならこんな風に伝えます 96 00:03:53,000 --> 00:03:55,000 「我々のすることはすべて 97 00:03:55,000 --> 00:03:58,000 世界を変えるという信念で行っています 98 00:03:58,000 --> 00:04:01,000 違う考え方に価値があると信じています 99 00:04:01,000 --> 00:04:03,000 私たちが世界を変える手段は 100 00:04:03,000 --> 00:04:06,000 美しくデザインされ 101 00:04:06,000 --> 00:04:08,000 簡単に使えて 親しみやすい製品です 102 00:04:08,000 --> 00:04:11,000 こうして素晴らしいコンピュータができあがりました」 103 00:04:11,000 --> 00:04:13,000 一つ欲しくなりませんか? 104 00:04:13,000 --> 00:04:16,000 全然違うでしょう? 買いたくなりますよね? 105 00:04:16,000 --> 00:04:18,000 今したのは 情報の順番を逆にすることでした 106 00:04:18,000 --> 00:04:21,000 これが示すのは 人は「何を」ではなく 107 00:04:21,000 --> 00:04:23,000 「なぜ」に動かされるということです 108 00:04:23,000 --> 00:04:25,000 人は「何を」ではなく「なぜ」に動かされるのです 109 00:04:25,000 --> 00:04:27,000 だからこの場にいる人はだれもが 110 00:04:27,000 --> 00:04:29,000 安心してアップルから 111 00:04:29,000 --> 00:04:32,000 コンピュータを買っているのです 112 00:04:32,000 --> 00:04:34,000 そしてまた MP3 プレイヤーやスマートフォンや 113 00:04:34,000 --> 00:04:37,000 ビデオレコーダーも 114 00:04:37,000 --> 00:04:39,000 安心してアップルから買えるのです 115 00:04:39,000 --> 00:04:41,000 でも アップルは単なるコンピュータ会社です 116 00:04:41,000 --> 00:04:43,000 アップルと他社とで 117 00:04:43,000 --> 00:04:45,000 何か仕組みが違うわけではありません 118 00:04:45,000 --> 00:04:48,000 競合会社にだって同様の製品を作る力があります 119 00:04:48,000 --> 00:04:50,000 実際 挑んだこともあります 120 00:04:50,000 --> 00:04:53,000 数年前にはゲートウェイが平面テレビを出しました 121 00:04:53,000 --> 00:04:55,000 ゲートウェイにはそのための卓越した技術があります 122 00:04:55,000 --> 00:04:58,000 PC用の平面モニタを何年も作ってきたのです 123 00:04:58,000 --> 00:05:00,000 しかし全然売れませんでした 124 00:05:05,000 --> 00:05:08,000 デルは MP3 プレイヤーと PDA を発売しました 125 00:05:08,000 --> 00:05:10,000 非常に高品質な製品です 126 00:05:10,000 --> 00:05:13,000 デザインも申し分ありません 127 00:05:13,000 --> 00:05:15,000 でも全然売れませんでした 128 00:05:15,000 --> 00:05:17,000 実際 今となっては デルの MP3 プレイヤーを買うなんて 129 00:05:17,000 --> 00:05:19,000 想像すらできませんよね 130 00:05:19,000 --> 00:05:21,000 コンピュータ会社の MP3 プレイヤーなんて誰が? 131 00:05:21,000 --> 00:05:23,000 でもみんなアップルからは買うのです 132 00:05:23,000 --> 00:05:25,000 人は「何を」ではなく「なぜ」に動かされるのです 133 00:05:25,000 --> 00:05:27,000 自分が提供するものを必要とする人と 134 00:05:27,000 --> 00:05:30,000 ビジネスするのではなく 135 00:05:31,000 --> 00:05:33,000 自分の信じることを信じる人と 136 00:05:33,000 --> 00:05:36,000 ビジネスするのを 目標とすべきなのです 137 00:05:36,000 --> 00:05:38,000 一番肝心なのは 138 00:05:38,000 --> 00:05:40,000 私がお話していることは私の意見ではなく 139 00:05:40,000 --> 00:05:43,000 全ては生物学の原理に基づいていることです 140 00:05:43,000 --> 00:05:45,000 心理学ではなく生物学です 141 00:05:45,000 --> 00:05:48,000 ヒトの脳の断面を上から見ると 142 00:05:48,000 --> 00:05:50,000 脳は3つの主要な部位に 143 00:05:50,000 --> 00:05:52,000 分かれているのがわかります 144 00:05:52,000 --> 00:05:55,000 それはゴールデンサークルと対応しています 145 00:05:55,000 --> 00:05:58,000 一番新しい ホモ サピエンスの脳は 146 00:05:58,000 --> 00:06:00,000 大脳新皮質であり 147 00:06:00,000 --> 00:06:02,000 「何を」のレベルに対応します 148 00:06:02,000 --> 00:06:04,000 新皮質は合理的 分析的な思考と 149 00:06:04,000 --> 00:06:06,000 言語とを 150 00:06:06,000 --> 00:06:08,000 司ります 151 00:06:08,000 --> 00:06:11,000 内側の二つは大脳辺縁系に対応し 152 00:06:11,000 --> 00:06:14,000 これは感情、信頼、忠誠心などを 153 00:06:14,000 --> 00:06:17,000 司ります 154 00:06:17,000 --> 00:06:19,000 またヒトの行動を司り 155 00:06:19,000 --> 00:06:21,000 全ての意思決定を行いますが 156 00:06:21,000 --> 00:06:24,000 言語能力はありません 157 00:06:24,000 --> 00:06:27,000 言い換えれば 外から中へのコミュニケーションを行っているとき 158 00:06:27,000 --> 00:06:30,000 確かに大量の複雑な情報を理解できます 159 00:06:30,000 --> 00:06:33,000 機能やメリットや事実や数値などです 160 00:06:33,000 --> 00:06:35,000 しかし行動につながりません 161 00:06:35,000 --> 00:06:37,000 中から外へのコミュニケーションを行っているときには 162 00:06:37,000 --> 00:06:39,000 行動を制御する 163 00:06:39,000 --> 00:06:41,000 脳の部分と直接コミュニケーションすることが出来ます 164 00:06:41,000 --> 00:06:43,000 言葉や行為によって 165 00:06:43,000 --> 00:06:45,000 理由付けは後からすることができます 166 00:06:45,000 --> 00:06:47,000 直感的な決定はここから生まれます 167 00:06:47,000 --> 00:06:49,000 時には誰かに 168 00:06:49,000 --> 00:06:51,000 あらゆる事実やデータを伝えても 169 00:06:51,000 --> 00:06:53,000 「細かい事実は分かったけど 170 00:06:53,000 --> 00:06:55,000 どうも納得感が得られない」と言われることがあります 171 00:06:55,000 --> 00:06:58,000 どうしてここで「感」なんでしょうか 172 00:06:58,000 --> 00:07:00,000 理由は脳の意思決定をする部位は 173 00:07:00,000 --> 00:07:02,000 言葉を扱えないからです 174 00:07:02,000 --> 00:07:05,000 せいぜい「分からないけど納得 “感” がない」という言葉なのです 175 00:07:05,000 --> 00:07:07,000 時には胸の内一つとか 176 00:07:07,000 --> 00:07:09,000 魂の導きに従ってとも言いますが 177 00:07:09,000 --> 00:07:11,000 でも別に頭以外の部分で 178 00:07:11,000 --> 00:07:13,000 意志決定するわけではありません 179 00:07:13,000 --> 00:07:15,000 すべては大脳辺縁系で起きています 180 00:07:15,000 --> 00:07:18,000 辺縁系は意思決定を司り 言語は担当しません 181 00:07:18,000 --> 00:07:21,000 人々は 「なぜやっているのか」に反応するのに 182 00:07:21,000 --> 00:07:24,000 なぜやっているのか 自分でわかっていなければ 183 00:07:24,000 --> 00:07:27,000 投票してもらうにせよ 何か買ってもらうにせよ 184 00:07:27,000 --> 00:07:29,000 みんなを引き付けられるわけがない 185 00:07:29,000 --> 00:07:31,000 さらには あなたがしていることに忠誠心を持って 186 00:07:31,000 --> 00:07:34,000 加わりたいなどと 思わせられるわけがない 187 00:07:34,000 --> 00:07:37,000 自分の商品を必要とする人に売るのではなく 188 00:07:37,000 --> 00:07:40,000 自分が信じるものを信じてくれる人に売ることを目指すべきです 189 00:07:40,000 --> 00:07:42,000 単に仕事を求めている人を 190 00:07:42,000 --> 00:07:44,000 雇うのではなく 191 00:07:44,000 --> 00:07:47,000 自分の信念を信じてくれる人を雇うことを目指すべきです 192 00:07:47,000 --> 00:07:50,000 私がいつも言っていることですが 193 00:07:52,000 --> 00:07:55,000 仕事ができるというだけの理由で採用した人は お金のために働くでしょう 194 00:07:55,000 --> 00:07:57,000 しかしあなたの信念を信じてくれる人を雇えば 195 00:07:57,000 --> 00:07:59,000 その人は血と汗と涙を流して働くのです 196 00:07:59,000 --> 00:08:01,000 このことを示す例としてライト兄弟ほど 197 00:08:01,000 --> 00:08:03,000 ふさわしいものは 他にありません 198 00:08:03,000 --> 00:08:06,000 サミュエル ピエールポント ラングレーについては知らない方が多いでしょう 199 00:08:06,000 --> 00:08:09,000 20世紀の初頭には 200 00:08:09,000 --> 00:08:12,000 有人動力飛行の追求は 今日のドットコムのようなもので 201 00:08:12,000 --> 00:08:14,000 誰もが試みていました 202 00:08:14,000 --> 00:08:17,000 そしてサミュエルは成功のレシピと言えるものを 203 00:08:17,000 --> 00:08:20,000 備えていたのです 204 00:08:20,000 --> 00:08:22,000 誰かに聞いたとしましょう 205 00:08:22,000 --> 00:08:24,000 「製品や会社が失敗した理由は何ですか?」 206 00:08:24,000 --> 00:08:26,000 返ってくる答えはいつも 207 00:08:26,000 --> 00:08:28,000 同じ3つの項目です 208 00:08:28,000 --> 00:08:31,000 資金不足 人材不足 市場環境の悪化 209 00:08:31,000 --> 00:08:34,000 いつもこの3点です 詳しく見てみましょう 210 00:08:34,000 --> 00:08:36,000 サミュエル ピエールポント ラングレーは 211 00:08:36,000 --> 00:08:39,000 5万ドルの資金を陸軍省から与えられ 212 00:08:39,000 --> 00:08:41,000 飛行機械を開発していました 213 00:08:41,000 --> 00:08:43,000 資金は問題無し 214 00:08:43,000 --> 00:08:45,000 ハーバード大に在籍し 215 00:08:45,000 --> 00:08:48,000 スミソニアン博物館で働いていた彼は 人脈豊富です 216 00:08:48,000 --> 00:08:50,000 当時の頭脳たちと通じていました 217 00:08:50,000 --> 00:08:52,000 金にものを言わせて最高の 218 00:08:52,000 --> 00:08:54,000 人材を集めました 219 00:08:54,000 --> 00:08:56,000 市場の環境は絶好 220 00:08:56,000 --> 00:08:59,000 ニューヨークタイムズは彼を追い掛け回し 221 00:08:59,000 --> 00:09:01,000 みんなラングレーを応援していました 222 00:09:01,000 --> 00:09:04,000 ではどうして皆さんはサミュエル ラングレーのことを聞いたことが無いのでしょうか 223 00:09:04,000 --> 00:09:07,000 そこから数百マイル離れたオハイオ州デイトンにいた 224 00:09:07,000 --> 00:09:09,000 ライト兄弟のオーヴィルとウィルバーは 225 00:09:09,000 --> 00:09:11,000 成功のレシピとは 226 00:09:11,000 --> 00:09:13,000 まるで無縁でした 227 00:09:13,000 --> 00:09:15,000 お金がなく 228 00:09:15,000 --> 00:09:18,000 夢に挑む資金は自分たちの自転車店から持ち出しで 229 00:09:18,000 --> 00:09:20,000 ライト兄弟のチームの誰ひとりとして 230 00:09:20,000 --> 00:09:22,000 大学を出てはいませんでした 231 00:09:22,000 --> 00:09:24,000 オーヴィルとウィルバーも違いました 232 00:09:24,000 --> 00:09:27,000 そしてニューヨークタイムズに追いかけ回されたりもしません 233 00:09:27,000 --> 00:09:29,000 違っていたことは 234 00:09:29,000 --> 00:09:31,000 オーヴィルとウィルバーが大義と 235 00:09:31,000 --> 00:09:33,000 理想と信念に動かされていたということです 236 00:09:33,000 --> 00:09:35,000 彼らはもしこの飛行機械を 237 00:09:35,000 --> 00:09:37,000 作り上げることができたら 238 00:09:37,000 --> 00:09:40,000 それは世界を変えることになると信じていました 239 00:09:40,000 --> 00:09:42,000 サミュエル ラングレーは違っていました 240 00:09:42,000 --> 00:09:45,000 彼が求めていたのは富と名声です 241 00:09:45,000 --> 00:09:47,000 それによって得られるものが目的であり 242 00:09:47,000 --> 00:09:49,000 富を追求していたのです 243 00:09:49,000 --> 00:09:52,000 そして どうなったのでしょうか 244 00:09:52,000 --> 00:09:54,000 ライト兄弟の夢を信じた人々は 245 00:09:54,000 --> 00:09:57,000 血と汗と涙を流して共に働きました 246 00:09:57,000 --> 00:09:59,000 もう一方のチームはただ給与のために働きます 247 00:09:59,000 --> 00:10:02,000 ライト兄弟は外へテストに出かけるたびに 248 00:10:02,000 --> 00:10:04,000 部品は5セットずつ持って行ったと言います 249 00:10:04,000 --> 00:10:06,000 夕食に帰るまでには 5回ぐらい 250 00:10:06,000 --> 00:10:08,000 壊れるようなものだったからです 251 00:10:09,000 --> 00:10:12,000 そしてついに 1903 年の12月17日のこと 252 00:10:12,000 --> 00:10:15,000 ライト兄弟は初飛行に成功 253 00:10:15,000 --> 00:10:17,000 それをその場で目撃した者もいませんでした 254 00:10:17,000 --> 00:10:20,000 そのことが広く伝えられたのは数日経った後です 255 00:10:21,000 --> 00:10:23,000 そしてラングレーの動機が適切でなかった 256 00:10:23,000 --> 00:10:25,000 ことを示すさらなる証拠には 257 00:10:25,000 --> 00:10:28,000 ライト兄弟が飛行した日に 彼は諦めたのです 258 00:10:28,000 --> 00:10:30,000 彼はこうも言えたはずでした 259 00:10:30,000 --> 00:10:32,000 「連中はよくやった 260 00:10:32,000 --> 00:10:35,000 我々の手でもっと改良してやろうじゃないか」 でもそうはせず 261 00:10:35,000 --> 00:10:37,000 一番になれず 金持ちになれず 262 00:10:37,000 --> 00:10:39,000 有名にもなれなかったので 彼は諦めました 263 00:10:39,000 --> 00:10:42,000 人は「何を」ではなく「なぜ」に動かされるのです 264 00:10:42,000 --> 00:10:44,000 そして自分が信じていることについて語れば 265 00:10:44,000 --> 00:10:47,000 そのことを信じてくれる人たちを惹きつけるでしょう 266 00:10:47,000 --> 00:10:50,000 ではなぜ自分の信念を信じてくれる人を引き付けることが重要なのでしょう 267 00:10:52,000 --> 00:10:54,000 「イノベーションの普及の法則」と呼ばれるものがあります 268 00:10:54,000 --> 00:10:57,000 もしも知らないなら言葉を覚えてください 269 00:10:57,000 --> 00:11:00,000 人口の2.5%は 270 00:11:00,000 --> 00:11:02,000 イノベーターです 271 00:11:02,000 --> 00:11:05,000 13.5%はアーリー アダプタと 272 00:11:05,000 --> 00:11:07,000 呼ばれる人たちです 273 00:11:07,000 --> 00:11:09,000 34%はアーリー マジョリティー 274 00:11:09,000 --> 00:11:12,000 レイトマジョリティーに ラガードと続きます 275 00:11:12,000 --> 00:11:15,000 この人達がプッシュホンを買う理由は 276 00:11:15,000 --> 00:11:17,000 ダイヤル式が買えなくなったからに他なりません 277 00:11:17,000 --> 00:11:19,000 (笑) 278 00:11:19,000 --> 00:11:22,000 人はみんな この軸上のいろいろな時点に位置づけられます 279 00:11:22,000 --> 00:11:25,000 イノベーションの普及の法則が教えるところは 280 00:11:25,000 --> 00:11:28,000 マスマーケットで成功したいなら 281 00:11:28,000 --> 00:11:30,000 あるいはアイデアを幅広く受け入れて欲しいなら 282 00:11:30,000 --> 00:11:32,000 そのためには 283 00:11:32,000 --> 00:11:34,000 臨界点である 284 00:11:34,000 --> 00:11:37,000 15から18パーセントの市場浸透率が必要ということです 285 00:11:37,000 --> 00:11:40,000 そこまで行くと 状況が一変します 286 00:11:40,000 --> 00:11:43,000 私は「新しいビジネスのコンバージョンはどれくらい?」とよく聞きます 287 00:11:43,000 --> 00:11:45,000 相手は「10%です」と自慢げに教えてくれます 288 00:11:45,000 --> 00:11:47,000 ええ 10パーセントの顧客を得るところまでは行けます 289 00:11:47,000 --> 00:11:49,000 自分から飛びついてくれる人が 10%程いるのです 290 00:11:49,000 --> 00:11:51,000 そうとしか言えないのですが 291 00:11:51,000 --> 00:11:53,000 彼らは直感で ただ飛びついてきます 292 00:11:53,000 --> 00:11:56,000 問題は 売り込まなくとも飛びつく人と 293 00:11:56,000 --> 00:11:59,000 食いついてこない人の違いです 294 00:11:59,000 --> 00:12:01,000 ここにある小さなギャップを 295 00:12:01,000 --> 00:12:03,000 どう埋めるかが問題になります 296 00:12:03,000 --> 00:12:05,000 ジェフリー ムーアのいわゆる「キャズムを越える」ということです 297 00:12:05,000 --> 00:12:07,000 なぜかというと アーリーマジョリティーが 298 00:12:07,000 --> 00:12:09,000 試そうという気になるのは 299 00:12:09,000 --> 00:12:11,000 だれか他の人が 300 00:12:11,000 --> 00:12:13,000 先にトライした後だからです 301 00:12:13,000 --> 00:12:16,000 イノベーターとアーリーアダプターは 302 00:12:16,000 --> 00:12:18,000 自分の直感に従って決める人達です 303 00:12:18,000 --> 00:12:21,000 彼らは世界に対して信じることに基づいて 304 00:12:21,000 --> 00:12:24,000 直感的に判断するのを好みます 305 00:12:25,000 --> 00:12:27,000 入手が難しくとも問題にしません 306 00:12:27,000 --> 00:12:29,000 iPhone が登場した日に 307 00:12:29,000 --> 00:12:31,000 6時間並んで買う人達です 308 00:12:31,000 --> 00:12:33,000 次の週になれば 歩いて店まで入っていって 309 00:12:33,000 --> 00:12:35,000 すぐその場で買えるというのに 310 00:12:35,000 --> 00:12:37,000 この人たちが最初の薄型テレビに 311 00:12:37,000 --> 00:12:40,000 400万円払うのです 312 00:12:40,000 --> 00:12:43,000 その技術がまだ標準になっていなくともお構いなしです 313 00:12:43,000 --> 00:12:45,000 ちなみに彼らがそうするのは 314 00:12:45,000 --> 00:12:47,000 技術がすごいのが理由ではなく 315 00:12:47,000 --> 00:12:49,000 自分たちのためです 316 00:12:49,000 --> 00:12:51,000 一番乗りをしたいのです 317 00:12:51,000 --> 00:12:53,000 人は「何を」ではなく「なぜ」に動かされるのです 318 00:12:53,000 --> 00:12:55,000 そして信じることをただ 319 00:12:55,000 --> 00:12:57,000 行動で示すのです 320 00:12:57,000 --> 00:12:59,000 人は自らの信じることを 321 00:12:59,000 --> 00:13:01,000 示すために行動します 322 00:13:01,000 --> 00:13:03,000 iPhone を買うために 323 00:13:03,000 --> 00:13:06,000 6 時間も列に並んで 324 00:13:06,000 --> 00:13:08,000 立ちっぱなしで過ごすわけは 325 00:13:08,000 --> 00:13:10,000 彼らが世界について信じていることのためです 326 00:13:10,000 --> 00:13:12,000 他の人にもその思いを見せたいのです 327 00:13:12,000 --> 00:13:14,000 自分が 1 番だったと 328 00:13:14,000 --> 00:13:16,000 人は「何を」ではなく「なぜ」に動かされるのです 329 00:13:16,000 --> 00:13:18,000 ここで有名な例を紹介します 330 00:13:18,000 --> 00:13:20,000 イノベーションの普及の法則に関する 331 00:13:20,000 --> 00:13:22,000 有名な失敗例と 有名な成功例です 332 00:13:22,000 --> 00:13:24,000 まず有名な失敗例ですが 333 00:13:24,000 --> 00:13:26,000 これは商品の例です 334 00:13:26,000 --> 00:13:28,000 ほんの少し前にも言いましたが 335 00:13:28,000 --> 00:13:31,000 成功のレシピは金と人材と市場環境です 336 00:13:31,000 --> 00:13:33,000 これがそろえば成功します 337 00:13:33,000 --> 00:13:35,000 TiVo を見てください 338 00:13:35,000 --> 00:13:37,000 TiVo が登場したのは 339 00:13:37,000 --> 00:13:39,000 今から8-9 年前で 340 00:13:39,000 --> 00:13:42,000 市場に投入されている唯一の高品質製品でした 341 00:13:42,000 --> 00:13:45,000 断然 間違いなし 342 00:13:45,000 --> 00:13:47,000 資金調達も極めて順調でした 343 00:13:47,000 --> 00:13:49,000 市場の状況もすばらしかった 344 00:13:49,000 --> 00:13:51,000 TiVo は動詞になりました 345 00:13:51,000 --> 00:13:54,000 私はいつも「スゴ録」で TiVo ってるよ 346 00:13:57,000 --> 00:13:59,000 でも商業的には失敗でした 347 00:13:59,000 --> 00:14:01,000 お金を生み出せなかったのです 348 00:14:01,000 --> 00:14:03,000 株式公開をしたときの株価は 349 00:14:03,000 --> 00:14:05,000 30-40ドルでしたが 350 00:14:05,000 --> 00:14:07,000 それから急落して10ドル以上で取引されることはありませんでした 351 00:14:07,000 --> 00:14:10,000 実際 何回かの単発的な上げを別にすると 352 00:14:10,000 --> 00:14:12,000 6ドル以上で取引されることさえなかったと思います 353 00:14:12,000 --> 00:14:14,000 お分かりのように TiVo が製品を投入したときには 354 00:14:14,000 --> 00:14:17,000 彼らはそれが「何か」を説明しました 355 00:14:17,000 --> 00:14:20,000 「生放送を一時停止したりCMをスキップしたり 356 00:14:20,000 --> 00:14:23,000 巻き戻して見たりできるテレビです 357 00:14:23,000 --> 00:14:25,000 どんな番組が好きかを 358 00:14:25,000 --> 00:14:28,000 頼まなくとも記憶してくれます」 359 00:14:28,000 --> 00:14:30,000 疑い深い大衆は思います 360 00:14:30,000 --> 00:14:32,000 「信じられないね 361 00:14:32,000 --> 00:14:34,000 そんなのいらない 気に入らない 362 00:14:34,000 --> 00:14:36,000 気味が悪いよ」 363 00:14:36,000 --> 00:14:38,000 もしTiVoがこんな風に言っていたら? 364 00:14:38,000 --> 00:14:40,000 「自分の生活のあらゆる側面を 365 00:14:40,000 --> 00:14:43,000 自分でコントロールしたいという方には 366 00:14:43,000 --> 00:14:46,000 ぴったりの製品が 367 00:14:46,000 --> 00:14:49,000 ここにあります 368 00:14:49,000 --> 00:14:51,000 生放送を一時停止したり CM をスキップしたり 369 00:14:51,000 --> 00:14:54,000 好みの番組を記憶します などなど」 370 00:14:54,000 --> 00:14:56,000 人は「何を」ではなく「なぜ」に動かされるのです 371 00:14:56,000 --> 00:14:58,000 何をするかは 信じることを 372 00:14:58,000 --> 00:15:00,000 示す限りにおいて意味を持つのです 373 00:15:00,000 --> 00:15:03,000 今度は イノベーションの普及の法則が 374 00:15:03,000 --> 00:15:06,000 うまく行った例を見てみましょう 375 00:15:06,000 --> 00:15:09,000 1963 年の夏のこと 376 00:15:09,000 --> 00:15:11,000 25万人もの人が集まって 377 00:15:11,000 --> 00:15:13,000 ワシントンの通りを埋め尽くし 378 00:15:13,000 --> 00:15:15,000 キング師の演説に耳を傾けました 379 00:15:16,000 --> 00:15:19,000 招待状が送られたわけではなく 380 00:15:19,000 --> 00:15:22,000 日にちを告知するウェブサイトもなく 381 00:15:22,000 --> 00:15:24,000 どうやったのでしょう 382 00:15:24,000 --> 00:15:26,000 キング師だけが偉大な 383 00:15:26,000 --> 00:15:28,000 演説家というわけではありませんでした 384 00:15:28,000 --> 00:15:30,000 市民権運動以前のアメリカで彼だけが 385 00:15:30,000 --> 00:15:32,000 苦しんでいたわけではありませんでした 386 00:15:32,000 --> 00:15:35,000 実際 彼のアイデアのなかにはひどいものもありました 387 00:15:35,000 --> 00:15:37,000 でも彼には才能がありました 388 00:15:37,000 --> 00:15:40,000 彼はアメリカを変えるために何が必要かなどを説かず 389 00:15:40,000 --> 00:15:42,000 彼は自分が信じることを語ったのです 390 00:15:42,000 --> 00:15:44,000 「私は信じている 信じている 信じている」 391 00:15:44,000 --> 00:15:46,000 と語りました 392 00:15:46,000 --> 00:15:48,000 彼が信じることを信じた人々が 393 00:15:48,000 --> 00:15:50,000 彼の動機を自らの動機とし 394 00:15:50,000 --> 00:15:52,000 他の人にも伝えたのです 395 00:15:52,000 --> 00:15:54,000 さらに多くの人々に伝えるため 396 00:15:54,000 --> 00:15:56,000 組織を作った人もいました 397 00:15:56,000 --> 00:15:58,000 そして なんとまぁ 398 00:15:58,000 --> 00:16:00,000 25万人が集まったのです 399 00:16:00,000 --> 00:16:03,000 その日 その時に 400 00:16:03,000 --> 00:16:05,000 彼の話を聴くために 401 00:16:05,000 --> 00:16:08,000 その中でキング師のために集まった人は何人いたでしょう 402 00:16:09,000 --> 00:16:11,000 ゼロです 403 00:16:11,000 --> 00:16:13,000 みんな自分自身のために集まったのです 404 00:16:13,000 --> 00:16:15,000 彼ら自身がアメリカに対して信じることのために 405 00:16:15,000 --> 00:16:18,000 8時間バスに揺られてやってきて 406 00:16:18,000 --> 00:16:21,000 8月のワシントンの炎天の下に集まったのです 407 00:16:21,000 --> 00:16:24,000 自分が信じることのためです 白人と黒人の対立ではありません 408 00:16:24,000 --> 00:16:27,000 聴衆の 25 パーセントは 白人だったのです 409 00:16:27,000 --> 00:16:29,000 キング師は 410 00:16:29,000 --> 00:16:31,000 この世界には 2種類の法があると信じていました 411 00:16:31,000 --> 00:16:33,000 神によって作られた法と 412 00:16:33,000 --> 00:16:35,000 人によって作られた法です 413 00:16:35,000 --> 00:16:38,000 そして人が作った法がすべて 414 00:16:38,000 --> 00:16:40,000 神の法と整合するまでは 415 00:16:40,000 --> 00:16:42,000 世が公正になることはないと信じていました 416 00:16:42,000 --> 00:16:44,000 市民権運動はたまたま 417 00:16:44,000 --> 00:16:47,000 彼の人生の目的を果たす上で 418 00:16:47,000 --> 00:16:49,000 完璧な追い風でした 419 00:16:49,000 --> 00:16:52,000 人々がついて行ったのは彼のためではなく自分自身のためでした 420 00:16:52,000 --> 00:16:54,000 その中で 「私には夢がある」という演説をしたのです 421 00:16:54,000 --> 00:16:56,000 「私にはプランがある」という演説ではありません 422 00:16:56,000 --> 00:17:00,000 (笑) 423 00:17:00,000 --> 00:17:03,000 現代の政治家の12項目の総合計画と比べてください 424 00:17:03,000 --> 00:17:05,000 誰かを動かすものではありません 425 00:17:05,000 --> 00:17:08,000 リーダーと 導く人は違います 426 00:17:08,000 --> 00:17:10,000 リーダーというのは 427 00:17:10,000 --> 00:17:12,000 権威や権力の座にある人です 428 00:17:12,000 --> 00:17:15,000 でも導く人というのは 皆を動かすのです 429 00:17:16,000 --> 00:17:18,000 個人であれ組織であれ 430 00:17:18,000 --> 00:17:20,000 我々が導く人に従うのは 431 00:17:20,000 --> 00:17:22,000 そうしなければならないからではなく 432 00:17:22,000 --> 00:17:25,000 そうしたいからです 433 00:17:25,000 --> 00:17:28,000 導く人に従うのは 彼らのためでなく 434 00:17:28,000 --> 00:17:30,000 自分自身のためです 435 00:17:30,000 --> 00:17:33,000 そして「なぜ」から始める人が 436 00:17:33,000 --> 00:17:35,000 周りの人を動かし 437 00:17:35,000 --> 00:17:37,000 さらに周りを動かす人を見出せる 438 00:17:37,000 --> 00:17:40,000 力を持つのです 439 00:17:40,000 --> 00:17:42,000 どうもありがとうございました 440 00:17:42,000 --> 00:17:44,000 (拍手)