[Script Info] Title: [Events] Format: Layer, Start, End, Style, Name, MarginL, MarginR, MarginV, Effect, Text Dialogue: 0,0:00:15.53,0:00:19.16,Default,,0000,0000,0000,,想像してください400年前に Dialogue: 0,0:00:19.16,0:00:21.100,Default,,0000,0000,0000,,外洋を航海することは大変なことでした Dialogue: 0,0:00:21.100,0:00:25.71,Default,,0000,0000,0000,,風や潮の流れによって船が航路から外れるので Dialogue: 0,0:00:25.71,0:00:29.51,Default,,0000,0000,0000,,出港した港の位置を頼りに行くべき方向を定め Dialogue: 0,0:00:29.51,0:00:35.08,Default,,0000,0000,0000,,船の方向と航海した距離を\N正確に記録しようとしました Dialogue: 0,0:00:35.08,0:00:38.38,Default,,0000,0000,0000,,このやり方は死の計算と呼ばれており Dialogue: 0,0:00:38.38,0:00:46.66,Default,,0000,0000,0000,,方向がたった0.5度違うだけで \N水平線の向こうにある島には辿り着けません Dialogue: 0,0:00:46.66,0:00:49.78,Default,,0000,0000,0000,,この程度の間違いは簡単に起きます Dialogue: 0,0:00:49.78,0:00:53.50,Default,,0000,0000,0000,,ここで紹介する3つの発明のおかげで\N私たちは正確な航海ができるようになりました Dialogue: 0,0:00:53.50,0:01:00.86,Default,,0000,0000,0000,,六分儀と時計と数学です\N必要な計算を速く簡単に行うために欠かせません Dialogue: 0,0:01:00.86,0:01:08.41,Default,,0000,0000,0000,,適切な道具がなければ 多くの航海士は\N陸から見えないほど遠くへの航海をしたがりません Dialogue: 0,0:01:08.41,0:01:11.36,Default,,0000,0000,0000,,ジョン・バードはロンドンの計器設計者で Dialogue: 0,0:01:11.36,0:01:16.83,Default,,0000,0000,0000,,日中に太陽と水平線の角度を測定できる\N最初の機器を開発しました Dialogue: 0,0:01:16.83,0:01:19.23,Default,,0000,0000,0000,,これが六分儀です Dialogue: 0,0:01:19.23,0:01:26.23,Default,,0000,0000,0000,,この角度を知って 正確に同じ時間に計測した\N英国での角度と比較することが重要です Dialogue: 0,0:01:26.23,0:01:31.95,Default,,0000,0000,0000,,この2つの角度の比較で 船の経度が計算できます Dialogue: 0,0:01:31.95,0:01:33.52,Default,,0000,0000,0000,,次に時計です Dialogue: 0,0:01:33.52,0:01:38.50,Default,,0000,0000,0000,,1761年 \N英国の時計職人で大工のジョン・ハリソンが Dialogue: 0,0:01:38.50,0:01:41.98,Default,,0000,0000,0000,,海上でも正確な時を刻む時計を作りました Dialogue: 0,0:01:41.98,0:01:48.48,Default,,0000,0000,0000,,厳しい環境の揺れる甲板でも\N正確な時を刻む時計が Dialogue: 0,0:01:48.48,0:01:52.80,Default,,0000,0000,0000,,英国での時間を知るのに必要でした Dialogue: 0,0:01:52.80,0:01:54.88,Default,,0000,0000,0000,,ただ 1つ困ったことがありました Dialogue: 0,0:01:54.88,0:01:58.71,Default,,0000,0000,0000,,このような時計は職人による手作りのため \N非常に高価でした Dialogue: 0,0:01:58.71,0:02:05.38,Default,,0000,0000,0000,,このコストを削減するため 代わりに月の測定から\N複雑な計算を行う方法がよく使われました Dialogue: 0,0:02:05.38,0:02:10.85,Default,,0000,0000,0000,,ただし 測定結果から船の位置を求める計算は\N何時間もかかるものでした Dialogue: 0,0:02:10.85,0:02:17.71,Default,,0000,0000,0000,,また 航海士が現在の位置を特定する以外の目的で\N六分儀と時計が使われることもありませんでした Dialogue: 0,0:02:17.71,0:02:24.16,Default,,0000,0000,0000,,幸い 1600年代にアマチュアの数学者が\Nこの問題を解決するものを発明しました Dialogue: 0,0:02:24.16,0:02:28.81,Default,,0000,0000,0000,,ジョン・ネイピアが \Nスコットランドの彼の城で20年以上も研究を行い Dialogue: 0,0:02:28.82,0:02:32.95,Default,,0000,0000,0000,,対数とその計算方法論を開発しました Dialogue: 0,0:02:32.95,0:02:41.43,Default,,0000,0000,0000,,対数に関するネイピアのアイデアは\N1/eの形と10の7乗を使うことでした Dialogue: 0,0:02:41.43,0:02:45.43,Default,,0000,0000,0000,,代数学は1600年始めにはまだ完全に発展しておらず Dialogue: 0,0:02:45.43,0:02:49.13,Default,,0000,0000,0000,,ネイピアによると1の対数は0ではありませんでした Dialogue: 0,0:02:49.13,0:02:55.08,Default,,0000,0000,0000,,これは 10を底とする対数を使う場合と比べて\N計算を複雑にします Dialogue: 0,0:02:55.08,0:02:59.55,Default,,0000,0000,0000,,ヘンリー・ブリッグスは\Nロンドンのグレシャム大学の有名な数学者で Dialogue: 0,0:02:59.55,0:03:07.61,Default,,0000,0000,0000,,1614年にネイピアの研究を知り 翌年ネイピアに\N会いにエディンバラへの長い旅をしました Dialogue: 0,0:03:07.61,0:03:11.06,Default,,0000,0000,0000,,ブリッグスは\N事前の連絡なしにネイピアの城を訪れ Dialogue: 0,0:03:11.06,0:03:18.41,Default,,0000,0000,0000,,対数の底を変えると 式の形が\Nかなりシンプルになるのでは?と提案しました Dialogue: 0,0:03:18.41,0:03:23.23,Default,,0000,0000,0000,,底を10にすると1の対数は0となり Dialogue: 0,0:03:23.23,0:03:26.43,Default,,0000,0000,0000,,全ての計算が非常にシンプルになることを\N二人は確認しました Dialogue: 0,0:03:26.43,0:03:30.80,Default,,0000,0000,0000,,これが私たちが知っている\Nブリッグスの常用対数です Dialogue: 0,0:03:30.80,0:03:35.10,Default,,0000,0000,0000,,20世紀に電気計算機が開発されるまで Dialogue: 0,0:03:35.10,0:03:44.02,Default,,0000,0000,0000,,掛け算 割り算 累乗 開方の計算を\N大きな数や小さな数に対して行う時は全て Dialogue: 0,0:03:44.02,0:03:46.73,Default,,0000,0000,0000,,対数を用いて行われました Dialogue: 0,0:03:46.73,0:03:50.18,Default,,0000,0000,0000,,対数の歴史は単に数学のレッスンではありません Dialogue: 0,0:03:50.18,0:03:54.38,Default,,0000,0000,0000,,航海の成功にはたくさんの人が関わっていました Dialogue: 0,0:03:54.38,0:03:57.91,Default,,0000,0000,0000,,測定器の製作者 天文学者 数学者 Dialogue: 0,0:03:57.91,0:03:59.98,Default,,0000,0000,0000,,そして もちろん航海士も Dialogue: 0,0:03:59.98,0:04:04.10,Default,,0000,0000,0000,,創造性はある分野を深く追求するためだけではなく Dialogue: 0,0:04:04.10,0:04:08.56,Default,,0000,0000,0000,,分野をまたいだ相互交流でもあるのです