自分というクセをやめる (入門) [拍手] こんばんは [観客:こんばんは] 隣の人の方を向いて 目を見ながら自分は天才だと自己紹介してください では始めて [観客が自己紹介するざわめき] 天才さんたち! 今夜ご一緒できて大変嬉しく思っています 始める前にいくつかの質問させて下さい この中で次のことを実際に信じている人は どれくらいいますか? 考え方が人生に影響を与える―思考が人生を創る [観客:ざわめき] 皆さん信じているようですね では、今朝起きて意識的に未来を創った人は どれくらいいますか? [観客:笑] 人がそれをしない最大の理由は何だと思いますか? それは本当は信じていないから 絶対に真実だと心底信じていたら 一日も欠かさないんじゃないですか? どうですか? 経験したくない思考を 意識の中に滑り込ませますか? 神経科学によれば 脳は知っていること全てを反映させるように作られています 脳はあなたがいる環境の記録なんです 過去の記録であり、遺物というわけです もしこれを信じるなら― 環境が思考をコントロールするのでしょうか? それともあなたの思考が 環境をコントロールするのでしょうか? 朝目覚めて 前の日と同じサイドからベッドを出て 同じ指で目覚ましを止め お気に入りのスリッパに足を入れ バスルームに行き いつものようにトイレを使い そして鏡を見て自分が誰かを思い出し [観客:笑] シャワーに入って いつもの順番で洗い 自分に対する皆のイメージ通りに身なりを整え お気に入りのカップからコーヒーを飲む それから前の日と同じように仕事に出かけ 同じ人に会い、同じ感情の地雷を踏まれ [観客:笑] やり方も覚え 上手くこなせるようになった仕事をし そして急いで家に帰る そうすれば急いでメールをチェックできるから そうすれば急いで寝られて そして急いでまた同じことを繰り返せる さてここで質問です その日あなたの脳は変化したでしょうか? 同じことを考え 同じ行動をして 同じ感情を生み出す同じ経験を創り出しながら 人生の何かが変わることをひそかに期待している そうじゃないですか? [観客:はい] 環境が脳の回路をオンにしていくうちに 環境にふさわしい考えを持つようになるわけです 同じ人に会い、同じ所へ行き、同じ事を同じ時間にする時 周りの環境が脳の色々な回路をオンにして あなたが知っている通りに考えさせるのです 慣れている、或いは知っている通りに考えている間 あなたが創り続けるのは何ですか? [観客:同じ人生]  同じ人生です 量子学的法則は作用しているわけですから― ただ自分が知っていることに沿って考え ほぼ同じことを創り続ることになります 真に変えるとは 環境を超越して考えるということです 歴史上の偉人達は皆それを知っていました ウイリアム・ウォレス、ガンジー、キング牧師 エリザベス一世、ジャンヌ・ダルク ― 皆ビジョン、考えを持っていた それは見たり、匂いを嗅いだり、味見したり 感じたりはできないけれど、彼らの中では生きていたのです 彼らの中では鮮明に生きていたので それが実際に今起きているかのように生きたわけです では、未来を信じられますか? まだ見ることも感覚で経験することもできないけれども― 心の中で十分繰り返すことで、すでにそれが起こったかのように脳が変化することを信じられますか? 神経科学は全く可能だと言っています あなたの性格、人格があなたの現実を創り出す それだけです それほどシンプルなんです そしてあなたの性格は あなたの考え方、行動の仕方、感じ方で成っています なので今日ここに座っている現在の人格 つまりあなたが― 人生と呼ばれる自分の現実を創り出したというわけです いいですか? ではこれも分かりますね? あなたが自分の新しい現実をクリエイトしたかったら― 基本的なレベルからあなたの考えていること あなたが見せている行動やクセ、そして― 記憶し自分の個性の一部となった感情を変える必要があります 多くの人は新しい自分の現実を 今までの人格でクリエイトしようとするのですが これでは上手くいきません 他の人にならなければならないんです あなたが同じことを考え続け、同じ行動を繰り返し 同じ感情を生み出す経験を生き続けるとします 神経科学の原理の一つに 一緒に発火した神経細胞は結合するというのがあって 同じ状態のマインドと体を何度も繰り返し続ければ 脳は同じ配列、同じパターン 同じ組合せで発火し始めます あなたが脳を動かすこと それがマインドと呼ばれるものです マインドとは稼働中の脳 なので、あなたは自分がどんな人間か毎日思い出すことで― 脳をその通りに発火するようにしているわけです 同じパターンで発火し結合しているうちに 脳は限定的な特徴を示すようになります それがあなたの性格です 脳の中にある箱は、実際は箱ではありませんが 神経学的に最も頻繁に発火し結合したプログラムで― 私達が同じことを繰り返すため 何度も実行されています マインドを変えるということはですね 新しい配列、新しいパターン 新しい組合せで脳が動作し― 脳がこれまでとは違う働き方をし始めることです それを可能にする一つの要素は 知識または情報です なぜなら新しいことを学ぶ度に 脳の中で新しい結合が起こるからで― それが学びというものです 学びとは新しい結合を構築すること 思い出すことは そうした結合を維持または持続させることです さて あなたが思考を持つ度に化学物質が作られます 素晴らしい思考、制限のない思考  或いは楽しい思考を持つ時 ある特定の配列、パターン、組合せで発火する回路の スイッチをオンにしてあるレベルのマインドを作りだし― 考えていた通りに感じるための化学物質を製造する 脳の部位のスイッチをオンにします 素晴らしい、制限のない、楽しい ネガティブな思考や 楽しくない或いは自己軽視的思考を持つ時 あなたは違う配列、パターン、組合せで発火する 違う回路のスイッチをオンにし― 違うレベルのマインドを作りだします すると脳は違う化学物質を作り始め、あなたが考えてる通りに 感じるよう体にシグナルを送るのです ネガティブ、楽しくない、無価値感 脳は常に体と交信しているので 考えた通りに感じ始めたその瞬間― あなたは感じた通りに考え始めます それで考えた通りに感じるための化学物質が また作り出され そしてまた感じた通りに考えて 考えた通りに感じて、感じた通りに考える・・・ これを20年、30年、40年やり続ける人もいるんですね この過剰な反復が 私が「存在の状態」と呼ぶものを作り上げていきます 「存在の状態」とはマインドと体が連携している時のこと 或いは思考と感じていることが概念と一致していることです 思考は脳の言葉で― 感じていることは身体の言葉です 人が考えて感じ、感じて考えるという反復にはまっている時 その感情も意識も覚えるよう 体を徐々に条件付けているのです マインドだけでなく体も覚えると クセと呼ばれるようになります クセとは体がマインドになっている状態です 35歳になる頃にはあなた自身の95%は 記憶された行動パターン― コンピュータのプログラムのように実行される感情的反応、信念、認識、態度などで出来上がっています 5%の意識が記憶から出来ている95%に対して動き始めると 人はポジティブに考えようとしても 感じていることはネガティブだったり ドリームボードを作って自分の未来を掲げたいのだけど 無価値感を感じていたりします マインドと体が対立しているのです 体を新しいマインドに条件付ける必要があります この中で苦しみを記憶してしまった人を知っている人は どれくらいいますか? 自分じゃなくていいんですよ、誰かでいいです [観客:笑] で、その人に「私があげた本読んだ?」と聞いた時に 返ってくる答えは? 「ううん・・・」 「私があげたDVD観た?」 「あ~、観てない・・・」 [観客:笑] 「みんなでごはん食べに行ってから、お笑いを観て それから水辺を散歩するんだけど、一緒に行く?」 「いい・・・」 彼らが言っていることは何でしょう? 「私は誰も、何も、どんな経験も私をここから動かすことは できないという脳内物質の指令に固執している」 私達には3つの脳があり 新しい「存在の状態」に移ることを可能にしてくれます 量子場や、どう呼んでもいいのですが、宇宙意識は あなたがどういう存在でいるかに反応します 何を考えているかでも、何を感じているかでもなく 思考と感じていることが合わさった「存在の状態」にです ほとんどの人が― 本当に変えたいと思うために 危機やトラウマ、病気、喪失、診断を待つんです エゴのレベルがひどく下がり いつものことが出来なくなるまで待ってしまうんです そうなって初めて自分が何を考え、何を信じ、どんな行動や 態度、感情で生活しているかに目を向けるわけです 私が言いたいのは 「なぜ待つんですか?」ということです 痛みや苦しみの状態で学び、変わることもできます それが人間の傾向だったりします 一方、喜びやワクワクの状態で 学び、変わることもできるんです これまでの話に関することで 最も難しいのは何か知りたいですか? いいですか? 最も難しいのは― マジで最も難しいのは [観客:笑] そうするための時間を作ること それだけ! 大切な自分のために時間を作るだけです