1 00:00:05,594 --> 00:00:12,329 人気番組「ビッグバン★セオリー」は 男性をからかうことを楽しんでいる 2 00:00:13,062 --> 00:00:17,883 コミックやテレビゲームを 楽しむような男性を 3 00:00:18,019 --> 00:00:20,058 "ダンジョンズ & ドラゴンズ!" 4 00:00:20,761 --> 00:00:25,061 笑いはジョーク自体というより 5 00:00:25,201 --> 00:00:32,641 オタクっぽい何らかの事態にある 6 00:00:34,101 --> 00:00:40,830 "スタートレックディープスペースナインを 途中で観るのをやめたの?" 7 00:00:42,064 --> 00:00:50,544 これがオタク文化の人たちの多くが この番組を嫌う理由なのだろう 8 00:00:50,654 --> 00:00:54,564 存在自体を笑うからだ 9 00:00:54,706 --> 00:00:59,336 しかしもっと有害なものが ここにはあると思う 10 00:00:59,463 --> 00:01:01,463 "泣いてもいい?" 11 00:01:02,859 --> 00:01:04,349 "よくないかな" 12 00:01:05,383 --> 00:01:06,393 "だね" 13 00:01:06,948 --> 00:01:11,470 単にオタクを嘲笑することを超えて 14 00:01:11,610 --> 00:01:18,158 伝統的な男らしさがあるとは言えない 男性を笑うことに熱心だ 15 00:01:19,848 --> 00:01:25,628 一見するとオタク的ないい男は ハリウッド的なマッチョに代わる 16 00:01:25,770 --> 00:01:30,700 喜ばしい代案のように見える 17 00:01:31,629 --> 00:01:36,959 しかしよく見ると そのオタクの落ちこぼれは 18 00:01:37,081 --> 00:01:43,791 有毒な男らしさの形成に 加担していることがわかる 19 00:01:44,238 --> 00:01:46,819 "社会は変化したんだ" 20 00:01:46,939 --> 00:01:51,219 "情報化時代には僕らがアルファ男性さ" 21 00:01:51,334 --> 00:01:53,604 "引き下がるもんか" 22 00:01:54,330 --> 00:01:57,250 "直接ガツンと言ってやる" 23 00:01:58,069 --> 00:02:01,414 前回の「かわいらしい 女性蔑視主義者」の動画で 24 00:02:01,564 --> 00:02:08,104 私はこのオタク的男性が 女性に性差別的であると述べた 25 00:02:08,248 --> 00:02:12,108 "いいか みんなでとにかく騒ぐ" 26 00:02:12,229 --> 00:02:15,489 "それで酔わせたら 俺らは金持ちだと言う" 27 00:02:16,331 --> 00:02:19,941 しかし男同士ならどうか 28 00:02:20,071 --> 00:02:23,761 "まずテーマを決めよう" 29 00:02:24,493 --> 00:02:26,803 "ムーランルージュは?" 30 00:02:29,155 --> 00:02:32,265 "テストステロン摂った方がいい" 31 00:02:32,640 --> 00:02:42,096 脚本家が本物の男についての退行的な考えを どう強化しているかを検証していきたい 32 00:02:42,228 --> 00:02:44,708 "観戦の準備はできた" 33 00:02:44,830 --> 00:02:46,892 "腹にペイントもした" 34 00:02:48,113 --> 00:02:56,897 ドラマでは男性が男性的とされるスポーツを いかに理解していないかが笑いになる 35 00:02:57,888 --> 00:02:59,097 "行け スポーツ?" 36 00:02:59,207 --> 00:02:59,907 "ああ" 37 00:03:00,006 --> 00:03:02,766 "野球にも対応できるように" 38 00:03:04,546 --> 00:03:07,656 "今の見た?めっちゃすごいよ" 39 00:03:08,365 --> 00:03:11,925 "これ98年の試合のハイライトよ" 40 00:03:13,655 --> 00:03:15,007 "そうなの" 41 00:03:15,298 --> 00:03:20,348 男性はみんなスポーツが好き という前提があり 42 00:03:20,501 --> 00:03:25,585 そうでない男性がいると それが笑えることになる 43 00:03:26,475 --> 00:03:32,486 お笑い番組だから笑えるのは当然だが こう問われることも重要だ 44 00:03:32,620 --> 00:03:37,028 誰が笑うのか?誰を笑うのか? 45 00:03:37,153 --> 00:03:38,193 "やあ" 46 00:03:40,024 --> 00:03:46,494 このシーンは男性がエプロンをしている ということが笑いになっている 47 00:03:47,500 --> 00:03:48,300 "手袋?" 48 00:03:48,425 --> 00:03:50,590 "そういう仕様 何か用?" 49 00:03:50,710 --> 00:03:57,580 笑いは 家事は女性の仕事である という性差別的考えに依存し 50 00:03:57,704 --> 00:04:04,664 男性が掃除をすることで 男らしさが減るとされる 51 00:04:04,803 --> 00:04:12,773 この性差別と男性性喪失の混合が この番組の中心にある 52 00:04:14,127 --> 00:04:19,034 "お前だけがこの瓶を開けられたら お前はアルファ男性ってことだ" 53 00:04:20,651 --> 00:04:23,591 "僕じゃできないよ レナードやってくれ" 54 00:04:24,612 --> 00:04:26,132 "やれ 緩めてある" 55 00:04:29,546 --> 00:04:39,055 これらのジョークは真の男に関する 有毒な考えを批判するものではない 56 00:04:40,426 --> 00:04:41,546 "手伝う?" 57 00:04:41,658 --> 00:04:42,958 "いやだめだ" 58 00:04:43,370 --> 00:04:51,750 むしろ肉体的に強くない男は 嘲笑に値するという考えを強化している 59 00:04:51,877 --> 00:04:53,856 "もうこれはいいや" 60 00:04:54,213 --> 00:04:56,374 "ストレッチをしよう" 61 00:04:56,491 --> 00:04:59,421 バカにしていいと 62 00:05:00,804 --> 00:05:03,844 "待って 整理しよう" 63 00:05:03,962 --> 00:05:11,515 議論を進めるために ここで少し 定義しておくべき用語がある 64 00:05:11,642 --> 00:05:16,827 「支配的男性性」と「超男性性」だ 65 00:05:16,967 --> 00:05:24,337 支配的男性性とは社会的に構築された 理想を体現する男性性だ 66 00:05:24,627 --> 00:05:33,477 体が強く 攻撃的で 感情は薄く 異性愛者であるということだ 67 00:05:33,850 --> 00:05:37,532 その形は土地によって微妙に異なるが 68 00:05:37,668 --> 00:05:42,898 ここではハリウッドが作り出す 西洋的白人の男らしさについて論じよう 69 00:05:43,024 --> 00:05:50,834 例えばコナン・ザ・バーバリアン ジェームズ・ボンド キャプテン・アメリカだ 70 00:05:52,473 --> 00:05:59,753 ビッグバンセオリーに出てくる男性は その理想の正反対を具現化したものだ 71 00:05:59,906 --> 00:06:02,096 "俺はバットマンだ" 72 00:06:03,163 --> 00:06:10,803 だから彼らがヒーローの格好をするだけで それ自体が笑いになる 73 00:06:10,982 --> 00:06:12,219 "痛い" 74 00:06:14,571 --> 00:06:15,881 "いや いてぇ" 75 00:06:18,071 --> 00:06:23,472 この理想について理解すべきなのは それはフィクションだということだ 76 00:06:23,612 --> 00:06:30,712 文化的想像力の中のみの存在で 実際の男性には達成できない 77 00:06:33,141 --> 00:06:38,561 しかしそれでも男性が比較される 基準となっている 78 00:06:38,707 --> 00:06:44,907 その理想であるべきだという 男性への社会的圧力は現実のものであり 79 00:06:45,043 --> 00:06:53,413 その形に近いかどうかで 社会的地位が変動したりする 80 00:06:54,360 --> 00:06:57,570 超男性性は少し違う 81 00:06:57,693 --> 00:07:04,624 それは支配的男性性を追求する 一連の態度や行動のことだ 82 00:07:04,752 --> 00:07:09,142 例えば攻撃的な競争 83 00:07:09,268 --> 00:07:10,718 女性の征服 84 00:07:10,855 --> 00:07:15,395 けんかなどの危険な行為 85 00:07:15,972 --> 00:07:17,552 乱暴な運転 86 00:07:18,021 --> 00:07:19,539 大量の飲酒だ 87 00:07:20,630 --> 00:07:25,280 また反女性的であることもそうだ 88 00:07:25,410 --> 00:07:29,170 これについてはあとで話そう 89 00:07:29,621 --> 00:07:39,861 超男性的な行動は 男性が 自分の男らしさを証明する方法だ 90 00:07:40,670 --> 00:07:48,239 ビッグバンセオリーの 4 人のオタクは 何らかの男らしさを演出しようとする 91 00:07:48,877 --> 00:07:52,317 "いいのか?覚悟しろよ" 92 00:07:55,393 --> 00:07:57,693 "本当にやる気なのか?" 93 00:07:58,736 --> 00:08:07,246 彼らのその試みの失敗が 笑いの皮肉な仕掛けとなっている 94 00:08:07,391 --> 00:08:12,291 "弱々しくするな もっと荒々しくなれ" 95 00:08:13,256 --> 00:08:14,816 "そうだな 荒々しく" 96 00:08:14,930 --> 00:08:17,119 "指切りげんまんだ" 97 00:08:20,524 --> 00:08:27,949 男らしさのなさで笑われている彼らなら お互いについては慰め合うと思うだろう 98 00:08:28,087 --> 00:08:31,607 実際そういう瞬間もある 99 00:08:31,737 --> 00:08:32,807 "よしよし" 100 00:08:34,407 --> 00:08:41,477 しかし大抵の時間は 互いに相手の 男らしさのなさをバカにしている 101 00:08:41,594 --> 00:08:44,474 "ビビってるように見えるぞ" 102 00:08:45,187 --> 00:08:47,017 "いい動きだ" 103 00:08:47,127 --> 00:08:48,624 "女関係だ" 104 00:08:48,734 --> 00:08:51,734 "保湿のことなら任せてよ" 105 00:08:53,303 --> 00:08:55,113 "このことは話す" 106 00:08:55,231 --> 00:08:58,061 "なんで女はすぐ話すんだ" 107 00:08:59,003 --> 00:09:01,413 これは直感に反するかもしれない 108 00:09:01,540 --> 00:09:10,498 なぜすでに虐げられているオタクが 自分の仲間内でも同じことをするのか? 109 00:09:10,642 --> 00:09:14,366 なぜなら男らしさを示す方法の一つは 110 00:09:14,476 --> 00:09:15,939 "通さねぇよ" 111 00:09:16,069 --> 00:09:19,339 他人に力を行使することだからだ 112 00:09:19,460 --> 00:09:25,761 さっき私は 超男性性の特徴の一つは 反女性的であることだと言った 113 00:09:25,885 --> 00:09:27,273 "女子会?" 114 00:09:27,693 --> 00:09:31,913 "虹やユニコーンや 生理痛の話で盛り上がるのか" 115 00:09:32,040 --> 00:09:40,520 ドラマでは男性が女性的なものを 軽蔑する場面が何度も出てくる 116 00:09:40,654 --> 00:09:42,724 "セックス・アンド・ザ・シティかよ" 117 00:09:42,846 --> 00:09:45,096 "この映画好きなの" 118 00:09:45,217 --> 00:09:46,867 "そうか 観よう" 119 00:09:47,469 --> 00:09:49,929 "生理周期が一致するかも" 120 00:09:50,861 --> 00:09:58,321 反女性的な態度は男性が互いの 男性性を監視する方法とも関連する 121 00:09:58,464 --> 00:10:02,508 "乳糖不耐性で豆乳を飲んでるだろ" 122 00:10:02,643 --> 00:10:06,123 "豆には疑似女性ホルモンが入ってる" 123 00:10:06,258 --> 00:10:11,768 "毎朝それを飲んでるから お前はヒステリックな女になってるんだ" 124 00:10:11,906 --> 00:10:19,726 男性が他の男性を女性と呼んで 侮辱することは 女性蔑視の延長だ 125 00:10:19,841 --> 00:10:21,697 "怒ってるのはそっちだ" 126 00:10:21,827 --> 00:10:24,767 "また始まった ギャーギャーギャー" 127 00:10:25,713 --> 00:10:27,703 "言った通りだな" 128 00:10:28,549 --> 00:10:33,389 ラージの扱いほど この力学が明確なものはない 129 00:10:33,513 --> 00:10:36,253 "愛しているから突き放すのよ" 130 00:10:36,981 --> 00:10:41,971 "必要なものは揃ってる 低脂肪ターキージャーキー" 131 00:10:42,794 --> 00:10:48,034 "カロリーオフビール 低カロリースナック" 132 00:10:49,025 --> 00:10:52,395 "Y染色体をどこかに捨ててきたのか?" 133 00:10:52,745 --> 00:10:58,110 "お前をバカにしてるわけじゃない ただ楽しもうと" 134 00:10:58,713 --> 00:11:07,533 10シーズンに渡り ラージは 女性のようだとしてからかわれる 135 00:11:07,671 --> 00:11:09,798 "パジャマパーティじゃない" 136 00:11:09,926 --> 00:11:14,357 "一緒にクッキー食べながら プリンセス・ブライドを観るだけだ" 137 00:11:16,504 --> 00:11:17,674 "黙ってくれ" 138 00:11:17,784 --> 00:11:25,564 予想できる通り その方向性は 同性愛嫌悪とも関連している 139 00:11:26,366 --> 00:11:28,496 "もっといいのがある" 140 00:11:28,932 --> 00:11:30,902 "こっちにもね" 141 00:11:33,699 --> 00:11:38,498 "これで僕たちで戦うこともできるよ" 142 00:11:38,684 --> 00:11:47,244 女性的行動はゲイと関連付けられ それが笑いとされる 143 00:11:47,361 --> 00:11:50,471 "ビールちょうだい テント張るようなやつ" 144 00:11:51,314 --> 00:11:52,736 "いやだめだ" 145 00:11:52,856 --> 00:11:53,466 "なんで?" 146 00:11:53,576 --> 00:11:58,127 "テント張ってる男と 酒を飲みに来たんじゃない" 147 00:11:59,029 --> 00:11:59,889 "OK" 148 00:12:00,335 --> 00:12:02,265 "じゃあチョコマティーニ" 149 00:12:03,191 --> 00:12:05,011 "ああ まただ" 150 00:12:05,119 --> 00:12:11,889 ラージは4人の中で唯一 230エピソードを経ても彼女がいない 151 00:12:12,008 --> 00:12:15,702 "一人だけ彼女いないんだぞ" 152 00:12:15,812 --> 00:12:21,322 "できたとしても シェルドン・クーパーより遅いんだ" 153 00:12:21,932 --> 00:12:26,312 他のキャラには彼女ができている 154 00:12:26,904 --> 00:12:32,334 この最も男らしくないキャラが 155 00:12:32,469 --> 00:12:39,899 唯一の有色人種であるのは 偶然ではないだろう 156 00:12:40,027 --> 00:12:48,567 それはアジア人男性の性的指向を笑う ハリウッドの長い伝統と一致している 157 00:12:49,677 --> 00:12:55,357 ラージ自身は自身なりの男らしさに 満足しているように見える 158 00:12:55,477 --> 00:12:57,267 "ブリジット・ジョーンズの日記" 159 00:12:57,374 --> 00:12:59,984 "やだ もう泣いてる" 160 00:13:00,092 --> 00:13:04,162 だが他の男性キャラはそうではなく 161 00:13:04,268 --> 00:13:13,438 ことあるごとに 男らしくないことは 何か問題があることだと表明する 162 00:13:14,123 --> 00:13:16,433 "テストステロンが足りない" 163 00:13:17,081 --> 00:13:20,561 "俺は俺の男らしさに満足してる" 164 00:13:20,699 --> 00:13:23,239 "そんなことありえるのか?" 165 00:13:25,297 --> 00:13:33,457 社会学者のコンネルは著書の中で 男らしさは一つの形態だけではなく 166 00:13:33,584 --> 00:13:38,654 階級的な様々な形態があると提唱した 167 00:13:39,230 --> 00:13:49,964 白人異性愛者男性がその階級の頂点で 他の形態はその下にある 168 00:13:50,078 --> 00:13:58,255 同性愛者または女性的な男性は 階級の下の方だ 169 00:13:58,388 --> 00:14:00,398 "これは気に入るぞ" 170 00:14:01,921 --> 00:14:10,571 この階級構造は男性が他の男性と 権力を巡って競争することを奨励する 171 00:14:10,700 --> 00:14:13,630 サブカルチャーでもそうだ 172 00:14:13,752 --> 00:14:15,082 "もっとほしいか?" 173 00:14:15,215 --> 00:14:23,485 これが超男性性を満たしていないことで 虐げられている男性さえ真の男になろうと 174 00:14:23,615 --> 00:14:24,961 "おい 立て!" 175 00:14:25,100 --> 00:14:26,070 "寝てろビッチ" 176 00:14:26,210 --> 00:14:28,340 他人を攻める理由だ 177 00:14:28,460 --> 00:14:31,880 "僕はシヴァ神だ 彼女できるんだ" 178 00:14:33,385 --> 00:14:37,275 "俺は数学キャンプの 柔道チャンピオンなんだぞ" 179 00:14:37,531 --> 00:14:42,121 レナード シェルドン ハワード ラージの関係性は 180 00:14:42,243 --> 00:14:48,061 階級制がどう機能するかの縮図を提供する 181 00:14:48,195 --> 00:14:53,886 "彼女ができてよかったな でも人前でイチャイチャすることになるぞ" 182 00:14:54,000 --> 00:14:58,608 "そうなるな 経済学で言う地位財だ" 183 00:14:58,728 --> 00:15:03,378 "それが価値を持つのは 他の人がそれを持ってないからだ" 184 00:15:03,491 --> 00:15:08,187 "違うよ 俺の幸せは 親友の惨めさのおかげではないよ" 185 00:15:08,307 --> 00:15:08,867 "どうも" 186 00:15:08,966 --> 00:15:11,496 "いいおまけではあるけど" 187 00:15:12,706 --> 00:15:20,064 彼らの友情は個人的にも職業的にも 競争のように展開する 188 00:15:25,016 --> 00:15:25,847 "何だよ" 189 00:15:25,957 --> 00:15:29,227 "メッセージだ 彼女はお前のじゃない" 190 00:15:30,007 --> 00:15:31,536 "下がれシェルドン" 191 00:15:31,646 --> 00:15:32,086 "え?" 192 00:15:32,193 --> 00:15:35,863 "この子に構うのをやめないと 僕の怒りを味わうぞ" 193 00:15:36,341 --> 00:15:39,603 "落ち着け お前の彼女に興味はないよ" 194 00:15:39,713 --> 00:15:43,363 "だといいな じゃなきゃ俺を怒らせる" 195 00:15:49,108 --> 00:15:50,338 "俺はイカれてる" 196 00:15:52,147 --> 00:15:52,997 "やれ" 197 00:15:55,542 --> 00:16:01,182 実際彼らの人生は優位性を巡る 終わりなきゲームのようだ 198 00:16:01,307 --> 00:16:03,827 "君も早く脱げよ" 199 00:16:04,535 --> 00:16:13,715 現実世界でそうであるように 女性が 仲間内での地位の象徴として利用される 200 00:16:15,208 --> 00:16:16,143 "何なの?" 201 00:16:16,263 --> 00:16:18,223 "信じなかった時のため" 202 00:16:19,119 --> 00:16:28,089 男らしさを上げたり下げたりするのは どんな女性を獲得するか次第だとする 203 00:16:28,221 --> 00:16:31,351 "おい 職場でか?" 204 00:16:32,109 --> 00:16:34,039 "やめろ 付き合ってる" 205 00:16:34,159 --> 00:16:34,709 "ごめん" 206 00:16:34,811 --> 00:16:36,608 "でもセックスはした" 207 00:16:38,443 --> 00:16:40,343 "どうやった?" 208 00:16:40,733 --> 00:16:44,863 "2人同時に?やるじゃん" 209 00:16:45,608 --> 00:16:51,120 誰かに彼女がいない時は いつもその男性をからかう 210 00:16:51,259 --> 00:16:51,984 "コンコン" 211 00:16:52,104 --> 00:16:52,740 "どうぞ" 212 00:16:52,830 --> 00:16:54,600 "俺には彼女がいる" 213 00:16:55,538 --> 00:16:59,598 "僕は女性との関係に満足してる" 214 00:17:01,101 --> 00:17:02,501 "君と違って" 215 00:17:03,254 --> 00:17:10,521 超男性性の原則において 女性を獲得できないことより悪いのは 216 00:17:10,661 --> 00:17:12,491 女性に支配されることだ 217 00:17:12,612 --> 00:17:17,462 "アプリをダウンロードしたんだ こういう時は…" 218 00:17:20,275 --> 00:17:24,575 たまに女性もそのからかいに参加する 219 00:17:24,702 --> 00:17:26,172 "ビールのおかわりは?" 220 00:17:26,299 --> 00:17:28,003 "いやいいよ" 221 00:17:28,123 --> 00:17:29,473 "女か" 222 00:17:30,357 --> 00:17:35,017 しかし大部分は女性ではなく 223 00:17:36,231 --> 00:17:38,471 他の男性が行う 224 00:17:39,173 --> 00:17:40,073 "エイミー頼む" 225 00:17:40,177 --> 00:17:45,607 "僕の親友を男にする方法を 見つけたいんだ" 226 00:17:45,861 --> 00:17:48,761 "どっちがうまいか決めよう" 227 00:17:48,885 --> 00:17:51,745 "でかザックと短小レナードで" 228 00:17:52,398 --> 00:17:58,908 男性の社会的後退を 女性のせいにする風潮があるが 229 00:17:59,039 --> 00:18:06,639 実際にはほとんどの場合 競争に参加する男性がその元凶だ 230 00:18:07,227 --> 00:18:13,177 だからこそ男性自身が正に その構造に加担することになる 231 00:18:13,294 --> 00:18:18,460 "そうやってずっと攻撃し合うなら あなたたちは本当に嫌な奴になれる" 232 00:18:18,580 --> 00:18:20,000 "考え直して" 233 00:18:23,300 --> 00:18:29,230 この競争的で反女性的な行動を ドラマは無害で楽しいもの 234 00:18:29,378 --> 00:18:35,218 男性にとって普通で自然なものとして描く 235 00:18:36,279 --> 00:18:46,259 しかし現実には この競争への参加を促す 男性への社会的圧力は全く無害ではない 236 00:18:46,405 --> 00:18:53,926 男性やその周囲にとって危険であり 肉体的にも精神的にも不健康だ 237 00:18:54,053 --> 00:19:00,273 不可能ではなくとも 他者を気遣うのが難しくなり 238 00:19:00,409 --> 00:19:06,939 女性や他の男性と 関係を築くのが困難になる 239 00:19:07,059 --> 00:19:09,109 "いいアピールだよ" 240 00:19:10,127 --> 00:19:12,346 "大きい男に見える" 241 00:19:12,462 --> 00:19:12,912 "どうも" 242 00:19:12,989 --> 00:19:15,079 "絶対に許さない" 243 00:19:16,627 --> 00:19:18,587 "僕の方が大きい男だ" 244 00:19:19,667 --> 00:19:26,897 脚本家によって強制的に競争させられる レナード シェルドン ハワード ラージとは違い 245 00:19:27,034 --> 00:19:30,203 現実の男性には選択権がある 246 00:19:30,313 --> 00:19:38,901 私たち男性は 権力を巡る戦いを拒否し 共感のある男らしさを選ぶことができる