1 00:00:05,283 --> 00:00:08,818 6年前 プレゼンテーション講座を受けました 2 00:00:08,818 --> 00:00:11,811 4日間の集中講座です 3 00:00:11,811 --> 00:00:15,253 そこではほぼ常に 動画撮影されていました 4 00:00:15,253 --> 00:00:19,633 私はプレゼンテーションの ABCを学びました 5 00:00:19,633 --> 00:00:25,652 自分らしさ(Authenticity) 、信頼性(Believability) 明瞭さ(Clarity) です 6 00:00:25,653 --> 00:00:30,407 さて プレゼンテーションの評価を 受ける段階となりました 7 00:00:30,407 --> 00:00:33,357 講座の参加者は私に言ったのです 8 00:00:33,357 --> 00:00:37,690 明瞭さは 「素晴らしい」 やった! 9 00:00:37,705 --> 00:00:42,030 信頼性は 「良いですね」 10 00:00:42,030 --> 00:00:44,449 そして自分らしさに関しては ― 11 00:00:45,209 --> 00:00:47,879 「ヘタクソ」 12 00:00:47,879 --> 00:00:53,205 要するに 私が私自身であることが ヘタクソだって言うんです 13 00:00:53,205 --> 00:00:55,158 (笑) 14 00:00:55,158 --> 00:00:57,700 そして私は最初 こう思いました 15 00:00:57,700 --> 00:01:00,655 「どうして分かるの? 私のことも知らないのに!」 16 00:01:00,655 --> 00:01:05,285 それから私は 彼らが観たのと 同じ映像を観て 17 00:01:05,285 --> 00:01:08,751 彼らが正しいと分かったのです 18 00:01:08,751 --> 00:01:12,663 あぁ これは一大事です 私はCEOコーチなのです 19 00:01:12,663 --> 00:01:17,048 私の仕事の1つは CEOがよりよいリーダーになる支援で 20 00:01:17,048 --> 00:01:20,836 自分らしさはリーダーシップに重要ですし 21 00:01:20,836 --> 00:01:23,549 もし自身を自分らしく示せていないなら 22 00:01:23,549 --> 00:01:29,008 私のやっていることも 信頼できるものには見えないでしょう 23 00:01:29,008 --> 00:01:31,943 まぁ 痛みに満ちた体験でもありましたが 24 00:01:31,943 --> 00:01:34,199 こうして私は実感したのです ― 25 00:01:34,199 --> 00:01:39,166 新しい自分の在り方を身につけたいと 26 00:01:39,166 --> 00:01:42,209 そのプロセスの第一歩となったのが 27 00:01:42,209 --> 00:01:45,254 盲点について フィードバックを得ることでした 28 00:01:45,254 --> 00:01:48,145 まさかと思うでしょうが 29 00:01:48,145 --> 00:01:50,926 「自分らしく見えない」と フィードバックを受けた時 30 00:01:50,926 --> 00:01:55,785 それは思ってもいないことでした 意識していなかったんです 31 00:01:55,785 --> 00:02:01,228 このような在り方は 私の役に立っていませんでしたが 32 00:02:01,228 --> 00:02:03,925 彼らはそこに光を当ててくれたのです 33 00:02:03,925 --> 00:02:09,069 以来 私の人生は変わりました それは贈り物でした 34 00:02:09,083 --> 00:02:14,187 さて フィードバックを認めることについて 一言 言わせてください 35 00:02:14,187 --> 00:02:18,293 誰かがフィードバックの手間暇を あなたにかけてくれたなら 36 00:02:18,293 --> 00:02:20,413 受け取ってください 37 00:02:20,413 --> 00:02:23,732 残念ながら 私の経験では 38 00:02:23,732 --> 00:02:27,961 フィードバックに対する 人の反応は 4つのうちどれかです 39 00:02:27,961 --> 00:02:31,188 それを4つのDと呼びましょう 40 00:02:31,188 --> 00:02:37,254 保身(Defensiveness)、 否認(Denial) 値引き(Discounting) 、ドラマ(Drama) です 41 00:02:37,254 --> 00:02:38,962 いいですか? (笑) 42 00:02:38,962 --> 00:02:42,324 「保身」はこんな感じです 43 00:02:42,324 --> 00:02:46,469 「いえ あなたは理解してないだけ 私のことを分かってないわ」 44 00:02:46,469 --> 00:02:47,855 「否認」はこう ― 45 00:02:47,855 --> 00:02:52,144 「いいや 君は間違ってる それは君自身のことだろ」 46 00:02:52,144 --> 00:02:54,033 そして「値引き」は 47 00:02:54,033 --> 00:02:56,902 「ねえ それは…それだよ ねえ 何か問題でも?」 48 00:02:56,902 --> 00:03:02,511 そしてドラマは ― 皆さんお分かりですよね 49 00:03:02,557 --> 00:03:04,592 一度フィードバックを味わうと 50 00:03:04,592 --> 00:03:06,402 私はもっと欲しくなりました 51 00:03:06,402 --> 00:03:08,720 私の ある在り方が 自分のためになっていないのなら 52 00:03:08,720 --> 00:03:11,352 別の在り方もあるはずですから 53 00:03:11,352 --> 00:03:14,308 そこで感情知能(EQ)テストを 受けたんです 54 00:03:14,308 --> 00:03:17,361 EQテストで測れることの1つは 55 00:03:17,361 --> 00:03:21,930 肯定/否定の姿勢です 56 00:03:21,930 --> 00:03:23,450 これは あなたがどれほど 57 00:03:23,450 --> 00:03:26,491 楽観的/悲観的かについて 見るためのものです 58 00:03:26,491 --> 00:03:28,471 この絵みたいなものです 59 00:03:28,471 --> 00:03:30,499 2人の顔だと言う人もいるし 60 00:03:30,499 --> 00:03:31,909 燭台と言う人もいます 61 00:03:31,909 --> 00:03:34,027 皆全く同じものを見ているんです 62 00:03:34,027 --> 00:03:35,644 ただ どう見るかが違うだけです 63 00:03:35,644 --> 00:03:38,589 このテストを受けて学んだのは 64 00:03:38,589 --> 00:03:43,445 他の人がチャンスと見るものを 私はリスクと思うことです 65 00:03:43,445 --> 00:03:46,502 またもや! 私にとって一大事です 66 00:03:46,502 --> 00:03:49,810 私の顧客の起業家たちは リスクなんて 朝飯代わりにパクついちゃうんです 67 00:03:49,810 --> 00:03:51,150 (笑) 68 00:03:51,150 --> 00:03:53,459 彼らのチャンスを私がリスクと思うなら 69 00:03:53,459 --> 00:03:55,994 私はあまり助けにはならないでしょう 70 00:03:55,994 --> 00:03:58,623 それは こんな感じで現れます 71 00:03:58,623 --> 00:04:00,587 私が催しているCEO座談会に 72 00:04:00,587 --> 00:04:03,408 ある日 あるCEOが やって来て 73 00:04:03,408 --> 00:04:05,620 会の中で 新しいビジネスの可能性を 74 00:04:05,620 --> 00:04:08,908 模索したいと言いました 75 00:04:08,923 --> 00:04:11,579 彼は 新しいビジネスについて説明し 76 00:04:11,579 --> 00:04:16,071 参加者からは 様々な角度から 有益なフィードバックがありました 77 00:04:16,071 --> 00:04:17,302 例えばこうです 78 00:04:17,302 --> 00:04:19,366 「評価基準を明確にする必要があるね 79 00:04:19,366 --> 00:04:21,637 それに基づいてケーススタディーをして 80 00:04:21,637 --> 00:04:23,581 それを使って 投資会社から資金を集めて 81 00:04:23,581 --> 00:04:26,664 事業を拡大したら フェイスブックに売ればいい」 82 00:04:26,664 --> 00:04:30,114 私に思い浮かんだのはこれだけ― 83 00:04:30,114 --> 00:04:32,394 「本業はやめないで!」 84 00:04:32,394 --> 00:04:33,899 (笑) 85 00:04:33,899 --> 00:04:36,883 またもや私は気づきました 「これは私のパターンだわ」 86 00:04:36,883 --> 00:04:39,620 私こそがそうしていたのです 87 00:04:39,620 --> 00:04:43,140 つまり 他の人が可能性と見るものを リスクと見ていました 88 00:04:43,140 --> 00:04:45,860 私のためにならない考え方です 89 00:04:45,860 --> 00:04:47,507 これが自分のパターンだったのです 90 00:04:47,507 --> 00:04:49,976 私は思っていたんです この起業家は 91 00:04:49,976 --> 00:04:54,781 大失敗するか ヤマがあたるか どっちかだろうと 92 00:04:54,806 --> 00:04:57,281 こうして私は 新しい在り方を学ぶ上での 93 00:04:57,281 --> 00:04:58,993 次のステップに進みました 94 00:04:58,993 --> 00:05:04,029 それは 自分が無意識に振る舞っている時に 95 00:05:04,029 --> 00:05:08,551 その瞬間の自分の在り方に 気づくということです 96 00:05:08,565 --> 00:05:11,121 私はこれを「観察自己に関与する」 97 00:05:11,121 --> 00:05:14,186 もしくは 「後ろを振り返る」と表現します 98 00:05:15,836 --> 00:05:18,643 フィードバックを認めにくいのには 99 00:05:18,643 --> 00:05:22,187 重要な理由があります 100 00:05:22,187 --> 00:05:25,886 なぜ自分の在り方に 気づきにくいのかについてもそうです 101 00:05:25,901 --> 00:05:30,904 それは 「自分は正しい」という 誤った信念のせいです 102 00:05:30,922 --> 00:05:33,420 少なくとも 「他者が間違い」と 考えるからです 103 00:05:33,896 --> 00:05:37,311 キャスリン・シュルツは 『まちがっている』という本を執筆し 104 00:05:37,311 --> 00:05:40,673 同じテーマでTEDトークでも 素晴らしい話をしています 105 00:05:40,673 --> 00:05:43,866 彼女が調査で発見したのは こういうことです 106 00:05:43,866 --> 00:05:46,275 誤っているのに「自分は正しい」 107 00:05:46,275 --> 00:05:50,104 そう思っている人は ― 指 正しく出してるかしら? 108 00:05:50,104 --> 00:05:53,479 そういう人は 3つの 残念な思い込みをしているのです 109 00:05:53,479 --> 00:05:55,366 残念な思い込みその1は 110 00:05:55,366 --> 00:05:59,075 「他人がただ無知なだけである」 111 00:05:59,075 --> 00:06:00,630 思い込みその2は 112 00:06:00,630 --> 00:06:05,038 「他人はとにかく愚かで 間抜けである」 113 00:06:05,038 --> 00:06:08,238 そして思い込みその3はこうです 114 00:06:08,238 --> 00:06:12,121 「他人はとにかく邪悪で 私を傷つけようとしているのだ」 115 00:06:12,121 --> 00:06:16,611 さて 私の経験では フィードバックを受ける人は 116 00:06:16,611 --> 00:06:20,405 フィードバックをする人について 117 00:06:20,405 --> 00:06:24,507 これらと同じ思い込みを持っていました 118 00:06:26,737 --> 00:06:31,025 私の母校 シカゴ大学の教授が 119 00:06:31,025 --> 00:06:34,285 職場でのフィードバックについて 研究をしました 120 00:06:34,285 --> 00:06:39,146 そこでの発見はこうです 人が自分をどう見るかについて 121 00:06:39,146 --> 00:06:41,595 私たちは予測するのが著しく下手なのです 122 00:06:41,595 --> 00:06:46,460 というのも私たちは 自分の人生を映画のように体験します 123 00:06:46,460 --> 00:06:51,189 つまり 歴史や気持ち 性格など 全てを知っているのです 124 00:06:51,189 --> 00:06:55,536 一方 他者は 私たちを 写真のように体験します そうでしょう? 125 00:06:55,536 --> 00:06:57,857 写真の連なりのようなものです 126 00:06:57,857 --> 00:07:01,192 そしてその間のストーリーを 推測で埋めるわけですね 127 00:07:01,193 --> 00:07:04,330 ここで2つの重要なことが分かります 128 00:07:04,330 --> 00:07:06,190 その1つは 129 00:07:06,190 --> 00:07:09,539 人が自分をどう見るか 予測するのが下手な理由です 130 00:07:09,539 --> 00:07:13,596 そして「自分が正しい」と思う理由も ここから分かります 131 00:07:13,596 --> 00:07:16,994 私たちには皆 歴史があるのですが 132 00:07:16,994 --> 00:07:20,230 実際にはこんなことが 起こっています 133 00:07:20,230 --> 00:07:22,824 今日の振る舞いというのは 134 00:07:22,824 --> 00:07:28,069 過去の何かに基づいてなされます 135 00:07:28,069 --> 00:07:31,837 しかし今日の振る舞いが もはや適切なものではないという時 136 00:07:31,837 --> 00:07:34,612 周囲の人にはそれが分かっても 137 00:07:34,612 --> 00:07:36,630 私たち自身には分からないのです 138 00:07:37,862 --> 00:07:41,404 こうして第3のステップに至ります 139 00:07:41,404 --> 00:07:44,862 新しい在り方を見つける段階です 140 00:07:44,862 --> 00:07:48,794 その瞬間に意識的な選択をして 141 00:07:48,794 --> 00:07:50,752 別の在り方を見いだすのです 142 00:07:50,752 --> 00:07:54,737 私たちは皆 望みが叶わなくなるような 在り方に陥ることがあります 143 00:07:54,737 --> 00:07:58,970 操作的 あるいは 批判的になったり 144 00:07:58,970 --> 00:08:03,301 決めつけたり 気に病んだり 145 00:08:03,301 --> 00:08:05,647 私たちは皆そんな風になるんです 146 00:08:05,647 --> 00:08:11,588 変わることは簡単だなんて 言っているわけではありません 147 00:08:11,588 --> 00:08:14,011 フィードバックを得て それを認め 148 00:08:14,011 --> 00:08:15,904 気づき 別の選択をするということ ― 149 00:08:15,904 --> 00:08:17,046 それは容易ではないのです 150 00:08:17,046 --> 00:08:20,276 自分らしくあることも 151 00:08:20,276 --> 00:08:23,380 ポジティブに考えることも 152 00:08:23,380 --> 00:08:25,409 それから温かみのある態度も 私には難しい 153 00:08:25,409 --> 00:08:27,233 そうフィードバックされたんです 154 00:08:27,233 --> 00:08:28,984 (笑) 155 00:08:30,662 --> 00:08:32,787 それに気づくことができたなら 156 00:08:32,787 --> 00:08:35,623 私が自分の目的を果たすために ― 157 00:08:35,623 --> 00:08:38,552 多くのリーダーの人生を より良くすることですけど ― 158 00:08:38,552 --> 00:08:40,891 私はこれらのことについて 考えようと思うようになり 159 00:08:40,891 --> 00:08:44,781 望みが叶うようなやり方で 振る舞うことができるでしょう 160 00:08:44,781 --> 00:08:49,841 私は信じています 私たちは皆 人生に目的を持っていて 161 00:08:49,841 --> 00:08:53,440 それなのにその目的を 十分に実現することを 162 00:08:53,440 --> 00:08:57,783 自ら妨げてしまうことがある 163 00:08:59,368 --> 00:09:03,575 もしも 自らの行く手を 妨げているものについて 164 00:09:03,575 --> 00:09:07,231 フィードバックを得て 165 00:09:07,246 --> 00:09:10,220 そのフィードバックを 受け入れ 認めるならば 166 00:09:10,220 --> 00:09:15,087 その瞬間の自分の在り方に気づけ 167 00:09:15,087 --> 00:09:19,468 そうすれば意識的な選択により 異なる在り方を見いだすことができます 168 00:09:19,468 --> 00:09:23,604 私が皆さんに提案したいのは 自分自身の人生を見つめ 169 00:09:23,604 --> 00:09:25,847 自らの行く手を どう妨げているか理解し 170 00:09:25,847 --> 00:09:28,330 新しい在り方を学ぶことです 171 00:09:28,330 --> 00:09:30,721 そうすれば 得たいものをより得られるのです 172 00:09:30,721 --> 00:09:32,113 ありがとうございました 173 00:09:32,113 --> 00:09:33,914 (拍手)