WEBVTT

00:00:02.881 --> 00:00:05.643
さて、これは心臓です。

00:00:05.643 --> 00:00:10.527
体の中でも、抜群に素晴らしい臓器です。

00:00:10.527 --> 00:00:14.712
表面には心臓に繋がっている血管が見えます。

00:00:14.712 --> 00:00:19.447
心臓の働きはポンプに似ています。

00:00:19.447 --> 00:00:27.096
まだ生まれていない、妊娠8週の胎児の時期から

00:00:27.096 --> 00:00:30.732
ずーっと死ぬまで、体に血液を送り続けるのです。

00:00:30.732 --> 00:00:34.914
この心臓を詳しく見られればいいのですが、

00:00:34.914 --> 00:00:37.619
外から見ることはできないので、

00:00:37.619 --> 00:00:43.616
内側が分かるように絵を描きました。

00:00:43.616 --> 00:00:47.487
心臓の中をどのように血液が流れるか、

00:00:47.487 --> 00:00:50.962
この絵で見てみましょう。

00:00:50.962 --> 00:00:57.034
これは人の顔です。

00:00:57.034 --> 00:00:59.254
そしてこれが首、

00:00:59.254 --> 00:01:03.202
腕も描きます。

00:01:03.202 --> 00:01:06.520
そして胸には心臓があります。

00:01:06.520 --> 00:01:11.785
心臓の働きは体全体に血液を送り出し、

00:01:11.785 --> 00:01:16.836
それをまた元の心臓に戻すことです。

00:01:16.836 --> 00:01:22.248
血液がこちらから、そしてこちらからも流れてきます。

00:01:22.248 --> 00:01:26.721
頭の方からも流れてきます。

00:01:26.721 --> 00:01:31.298
こうした血液は一本の静脈に集まり、

00:01:31.298 --> 00:01:35.786
心臓の上の部分に流れていきます。

00:01:35.786 --> 00:01:41.118
血液は足の方からも流れてきて、

00:01:41.118 --> 00:01:44.302
別のところから心臓に流れます。

00:01:44.302 --> 00:01:47.446
こうして血液は体中から心臓に戻ってきます。

00:01:47.446 --> 00:01:55.499
血液を心臓へ運ぶ血管を静脈といいます。

00:01:55.499 --> 00:01:58.828
このように心臓に血液が送られてくれば、

00:01:58.828 --> 00:02:03.835
これをどこかに押し出さなければなりません。

00:02:03.835 --> 00:02:07.697
押し出された血液が通るのが大動脈です。

00:02:07.697 --> 00:02:12.052
大動脈は弓のような形。大動脈弓といいます。

00:02:12.052 --> 00:02:19.133
ここから腕や頭の方に血液が流れ、

00:02:19.133 --> 00:02:23.684
ずっと下がってこの辺りで分岐します。

00:02:23.684 --> 00:02:27.466
簡単に描きましたが、動脈と静脈は

00:02:27.466 --> 00:02:32.373
このようにほぼ並んでいることが分かると思います。

00:02:32.373 --> 00:02:38.904
動脈からは血液が体の末端に向かって流れます。

00:02:38.904 --> 00:02:43.265
わかりやすいように、これをAとします。

00:02:43.265 --> 00:02:45.953
さてこちらの図です。

00:02:45.953 --> 00:02:49.705
血液はこことここから入ってきて、

00:02:49.705 --> 00:03:02.171
ここで1つになります。右心房です。

00:03:02.171 --> 00:03:12.278
血液は上大静脈から運ばれてくるのです。

00:03:12.278 --> 00:03:16.092
これは体中の血液を心臓に送りますから静脈です。

00:03:16.092 --> 00:03:22.804
こちらは下大動脈です。

00:03:22.804 --> 00:03:26.440
血液はこの2つの血管から流れてきます。

00:03:26.440 --> 00:03:30.488
右心房に集まった血液は右心室に送られます。

00:03:30.488 --> 00:03:34.535
これが右心室。

00:03:34.535 --> 00:03:39.605
心臓の2つ目の部屋です。

00:03:39.605 --> 00:03:45.543
血液は右心房から弁を通して流れてきます。

00:03:45.543 --> 00:03:48.856
心臓にある弁は全部一方通行で、

00:03:48.856 --> 00:03:51.777
逆流することはありません。

00:03:51.777 --> 00:03:56.360
この弁を三尖弁といいます。

00:03:56.360 --> 00:04:01.076
小さい弁が3つでできているからです。

00:04:01.076 --> 00:04:10.020
2つしか描いてありませんが。

00:04:10.020 --> 00:04:13.977
右心室の血液はどこに行くのでしょう。

00:04:13.977 --> 00:04:20.141
この血管を通って2つにわかれます。

00:04:20.141 --> 00:04:26.186
この弁を通るのです。肺動脈弁といいます。

00:04:26.186 --> 00:04:31.141
名前を見るとこの血液がどこに行くか分かりますね。

00:04:31.141 --> 00:04:37.124
肺です。ここに肺を描きましょう。

00:04:37.124 --> 00:04:43.993
これが左の肺、こちらが右です。

00:04:43.993 --> 00:04:49.819
この血管は何というでしょう。

00:04:49.819 --> 00:05:02.000
これが左肺動脈。

00:05:02.000 --> 00:05:07.044
心臓からここを通って血液が送り出されます。

00:05:07.044 --> 00:05:14.957
こちらが右肺動脈。

00:05:14.957 --> 00:05:19.289
血液はこのように肺に流れて行きます。

00:05:19.289 --> 00:05:22.713
肺は胸にあり、その奥に心臓があります。

00:05:22.713 --> 00:05:26.809
この血管は青ですね。

00:05:26.809 --> 00:05:29.025
どうしてでしょう。

00:05:29.025 --> 00:05:32.213
青い血管には酸素があまりありません。

00:05:32.213 --> 00:05:41.228
ここに酸素が供給されます。

00:05:41.228 --> 00:05:47.395
青い血管には二酸化炭素が沢山あります。

00:05:47.395 --> 00:05:50.526
体中から集まってくるので、

00:05:50.526 --> 00:05:53.887
老廃物が入っているのです。

00:05:53.887 --> 00:05:57.843
肺ではこの老廃物が除去され、酸素が供給されます。

00:05:57.843 --> 00:06:03.977
ですから、血管の色はここで青から赤になります。

00:06:03.977 --> 00:06:08.110
肺の血液はここから心臓に戻ってきて、

00:06:08.110 --> 00:06:10.577
ここに入ります。

00:06:10.577 --> 00:06:16.422
左心房といいます。

00:06:16.422 --> 00:06:19.076
右側と同じです。

00:06:19.076 --> 00:06:26.402
そして左心室に流れていくのです。

00:06:26.402 --> 00:06:34.657
右側と同じように、左心房から左心室に。

00:06:34.657 --> 00:06:43.213
この弁は僧帽弁といいます。

00:06:43.213 --> 00:06:53.306
この弁も一方通行で逆流することはありません。

00:06:53.306 --> 00:07:04.996
最後に通る弁は大動脈弁です。

00:07:04.996 --> 00:07:10.595
この弁を通過した血液は

00:07:10.595 --> 00:07:16.406
こちらの太い血管に分かれていきます。

00:07:16.406 --> 00:07:21.193
太い血管は大動脈です。

00:07:21.193 --> 00:07:25.186
血液は大動脈から体中に流れていきます。

00:07:25.186 --> 00:07:29.676
このように、体にある血液は

00:07:29.676 --> 00:07:33.225
心臓の4つの部屋に流れ込みます。

00:07:33.225 --> 00:07:35.354
最初の部屋が右心房、

00:07:35.354 --> 00:07:38.220
次が右心室、

00:07:38.220 --> 00:07:42.746
それから肺に流れ、左心房に戻ります。

00:07:42.746 --> 00:07:44.817
そして左心室へ。

00:07:44.817 --> 00:07:48.395
生きている間じゅう、心臓が鼓動する度に

00:07:48.395 --> 99:59:59.999
このプロセスが繰り返されるのです。